システム ステータスのモニターリング

この章は、次の項で構成されています。

セキュリティ管理アプライアンスのステータスについて

デフォルトでは、[システムステータス(System Status)] ページはブラウザから Secure Email and Web Manager アプライアンスにアクセスするときに最初に表示されるページです。(ランディング ページを変更するには、プリファレンスの設定を参照してください)

それ以外の場合に [システムステータス(System Status)] ページにアクセスするには、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [集約管理サービス(Centralized Services)] >[システムステータス(System Status)] を選択します。

サービスのモニターリングをイネーブルにして、管理対象アプライアンスを追加するまでは、[システム情報(System Information)] セクションでのみステータス情報が提供されます。システム セットアップ ウィザードを実行し、集約管理サービスを有効にして、管理対象アプライアンスを追加すると、[集約管理サービス(Centralized Services)] セクションおよび [セキュリティアプライアンスデータ転送ステータス(Security Appliance Data Transfer Status)] セクションにデータが表示されます。

ステータス情報には、次の内容が含まれます。

  • 集約管理サービス:処理キューの使用状況などの各集約管理サービスの状態

  • システム稼働時間:アプライアンスが動作している時間の長さ

  • CPU 使用率:各モニターリング サービスによって使用されている CPU 容量

  • システム バージョン情報:モデル番号、AsyncOS(オペレーティング システム)バージョン、ビルド日、インストール日、およびシリアル番号

関連項目

アプライアンスの新しい Web インターフェイスでのサービスステータスのモニターリング

管理対象アプライアンスのステータスをモニターし、 Secure Email and Web Manager アプライアンスの新しい Web インターフェイスで中央集中型サービスを管理できるようになりました。

アプライアンスの新しい Web インターフェイスの [サービスステータス(Service Status)] タブを使用して、電子メールレポート、メッセージトラッキング、隔離などの中央集中型サービスを有効または無効にできます。

[電子メール機能のステータス(Email Feature Status)] セクションには、有効になっているサービスと、各サービスについて使用したライセンスの数が表示されます。[アプライアンスの表示(View Appliances)] をクリックして、追加されたアプライアンスの数を表示します。クリックすると、アプライアンスのレガシー Web インターフェイスにリダイレクトされます。詳細については、管理対象アプライアンスの追加についてを参照してください。

アプライアンスの新しい Web インターフェイスの [サービスステータス(Service Status)] ページで [ファイル分析(File Analysis)] の詳細を表示できます。組織のすべてのコンテンツ セキュリティ アプライアンスで、組織内の Cisco E メール セキュリティ アプライアンスまたは Cisco Web セキュリティアプライアンスから分析用に送信されるファイルに関するクラウド内の詳細な結果が表示されるようにするには、すべてのアプライアンスを同じアプライアンス グループに結合する必要があります。

[サービスステータス(Service Status)] ページで、次の中央集中型サービスを有効または無効にできます。

セキュリティ管理アプライアンス 容量のモニターリング

キューの処理のモニターリング

電子メールと Web レポート、およびアプライアンスが最適な容量で実行されているかを判断するためのトラッキング レポートに使用される処理キューの使用率を定期的に確認できます。

処理キューには、セキュリティ管理アプライアンス による処理を待機している集中型レポーティング ファイルおよびトラッキング ファイルが保存されます。通常、セキュリティ管理アプライアンスは、処理対象のレポーティング ファイルとトラッキング ファイルのバッチを受信します。処理キューのレポーティング ファイルまたはトラッキング ファイルの割合は、通常、ファイルが管理アプライアンスから転送され、セキュリティ管理アプライアンスで処理されると変動します。


(注)  


処理キューの割合は、キューにあるファイルの数で測定されます。ファイル サイズは考慮されません。割合は、セキュリティ管理アプライアンスの処理負荷の概算のみを示します。

手順


ステップ 1

(新しい Web インターフェイスのみ)セキュリティ管理アプライアンスで、[製品(Product)] ドロップダウンから [電子メール(Email)] を選択し、[サービスステータス(Service Status)] を選択します。

ステップ 2

セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [集約管理サービス(Centralized Services)] > [システムステータス(System Status)] を選択します。

ステップ 3

ページ上部の [集約管理サービス(Centralized Services)] セクションで、次に対する処理キューの割合を参照してください。

  1. [集約管理レポート(Centralized Reporting)]([Eメールセキュリティ(Email Security)] サブセクション)

  2. 集約メッセージトラッキング(Centralized Message Tracking)

  3. [集約管理レポート(Centralized Reporting)]([Webセキュリティ(Web Security)] サブセクション)

ステップ 4

処理キューの使用率が数時間または数日にわたって高いままである場合は、システムが容量以上に稼働しています。

この場合、管理対象アプライアンスの一部をセキュリティ管理アプライアンスから移動する、追加のセキュリティ管理アプライアンスをインストールする、またはその両方を検討してください。


CPU 使用率のモニターリング

各集約管理サービスでセキュリティ管理アプライアンスが使用している CPU 容量の割合を表示するには、次の手順に従ってください。

手順


ステップ 1

(新しい Web インターフェイスのみ)セキュリティ管理アプライアンスで、[製品(Product)] ドロップダウンから [電子メール(Email)] を選択し、[サービスステータス(Service Status)] を選択します。

ステップ 2

[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [集約管理サービス(Centralized Services)] > [システムステータス(System Status)] を選択します。

ステップ 3

[システム情報(System Information)] セクションまでスクロールし、[CPU 使用率(CPU Utilization)] サブセクションを表示します。

[CPU 使用率(CPU Utilization)] の割合は、主要な集約管理サービスのそれぞれに使われるセキュリティ管理アプライアンスの CPU 処理の割合を示します。いくつかのサービスの使用率の割合は統合されている可能性があります。たとえば、電子メール レポーティングは、[レポートサービス(Reporting Service)] 下で統合され、スパム、ポリシー、ウイルス、およびアウトブレイク隔離は [隔離サービス(Quarantine Services)] 下で統合されます。セキュリティ管理アプライアンスのその他の動作は、汎用見出し [セキュリティ管理アプライアンス(Security Management Appliance)] 以下にまとめられます。

ステップ 4

最新のデータを表示するには、ブラウザを更新します。

CPU 使用率の割合は、常に変化します。


管理アプライアンスからのデータ転送のステータスのモニターリング

集中管理機能を実行するうえで、セキュリティ管理アプライアンスは、管理対象アプライアンスからセキュリティ管理アプライアンスにデータが正常に転送されることを前提としています。[セキュリティ アプライアンス データ転送ステータス(Security Appliance Data Transfer Status)] セクションでは、セキュリティ管理アプライアンスに管理される各アプライアンスのステータス情報が表示されます。

デフォルトで、[セキュリティアプライアンスデータ転送ステータス(Security Appliance Data Transfer Status)] セクションには最大 10 台のアプライアンスが表示されます。セキュリティ管理アプライアンスが 10 台を超えるアプライアンスを管理する場合、[表示された項目(Items Displayed)] メニューを使用して表示するアプライアンスの数を選択できます。


(注)  


[システムステータス(System Status)] ページの [サービス(Services)] セクションに、データ転送ステータスの概要情報が表示されます。[セキュリティアプライアンスデータ転送ステータス(Security Appliance Data Transfer Status)] セクションには、アプライアンス固有のデータ転送ステータスが表示されます。

[システムス テータス(System Status)] ページの [セキュリティアプライアンスデータ転送ステータス(Security Appliance Data Transfer Status)] セクションで、特定のアプライアンスの接続ステータスの問題を表示できます。アプライアンスの各サービスのステータスに関する詳細情報については、アプライアンス名をクリックしてアプライアンスの [データ転送ステータス(Data Transfer Status)] ページを表示します。

[データ転送ステータス:Appliance_Name(Data Transfer Status: Appliance_Name)] ページには、各モニターリング サービスで最後にデータ転送が発生した時刻が表示されます。

E メール セキュリティ アプライアンスのデータ転送ステータスは、次のいずれかの値になります。

  • [有効化されていない(Not enabled)]:モニターリング サービスが E メール セキュリティ アプライアンスで有効になっていません。

  • [接続されていません(Never connected)]:モニターリング サービスは E メール セキュリティ アプライアンスで有効ですが、E メール セキュリティ アプライアンスとセキュリティ管理アプライアンスの接続が確立されていません。

  • [データ待機中(Waiting for data)]:E メール セキュリティ アプライアンスは、セキュリティ管理アプライアンスに接続して、データの受信を待機しています。

  • [接続し、データ転送されました(Connected and transferred data)]:E メール セキュリティ アプライアンスとセキュリティ管理アプライアンス間の接続が確立され、データが正常に転送されました。

  • [ファイル転送失敗(File transfer failure)]:E メール セキュリティ アプライアンスとセキュリティ管理アプライアンス間の接続が確立されましたが、データ転送は失敗しました。

Web セキュリティ アプライアンスのデータ転送ステータスは、次のいずれかの値になります。

  • [有効化されていない(Not enabled)]:中央集中型設定マネージャは、Web セキュリティ アプライアンスで有効になっていません。

  • [接続されていません(Never connected)]:中央集中型設定マネージャは、Web セキュリティ アプライアンスで有効ですが、Web セキュリティ アプライアンスとセキュリティ管理アプライアンスの接続が確立されていません。

  • [データ待機中(Waiting for data)]:Web セキュリティ アプライアンスは、セキュリティ管理アプライアンスに接続して、データの受信を待機しています。

  • [接続し、データ転送されました(Connected and transferred data)]:Web セキュリティ アプライアンスとセキュリティ管理アプライアンス間の接続が確立され、データが正常に転送されました。

  • [設定転送失敗(Configuration push failure)]:セキュリティ管理アプライアンスは設定ファイルを Web セキュリティ アプライアンスにプッシュしようとしましたが、転送に失敗しました。

  • [設定転送保留(Configuration push pending)]:セキュリティ管理アプライアンスは設定ファイルの Web セキュリティ アプライアンスへのプッシュを実行中です。

  • [設定転送成功(Configuration push success)]:セキュリティ管理アプライアンスは設定ファイルを Web セキュリティ アプライアンスに正常にプッシュしました。

データ転送の問題は、一時的なネットワークの問題またはアプライアンスの設定の問題を反映していることがあります。ステータス [接続されていません(Never connected)] および [データ待機中(Waiting for data)] は、最初に管理対象アプライアンスをセキュリティ管理アプライアンスに追加したときの、通常の移行ステータスです。ステータスが最終的に [接続し、データ転送されました(Connected and transferred data)] に変化しなかった場合、このデータ転送ステータスは、設定の問題を示している可能性があります。

アプライアンスに [ファイル転送失敗(File transfer failure)] ステータスが表示された場合は、そのアプライアンスをモニターして、その失敗がネットワークの問題によるものなのか、アプライアンスの設定の問題によるものなのかを判断します。データを転送できない理由がネットワークの問題ではなく、ステータスが [接続し、データ転送されました(Connected and transferred data)] に変化しない場合、データ転送ができるようにアプライアンスの設定を変更する必要があります。

管理対象アプライアンスの設定ステータスの表示

管理対象アプライアンスの設定ステータスを次の方法で表示できます。

  • (新しい Web インターフェイスのみ)セキュリティ管理アプライアンスで、[製品(Product)] ドロップダウンから [電子メール(Email)] を選択し、[サービスステータス(Service Status)] を選択します。

  • セキュリティ管理アプライアンスで、[管理アプライアンス(Management Appliance)] > [集約管理サービス(Centralized Services)] > [システムステータス(System Status)] を選択します。

[集約管理サービスのステータス(Centralized Service Status)] セクションに、有効化されているサービスと、サービスごとに使用中のライセンス数が表示されます。[セキュリティ アプライアンス(Security Appliances)] セクションには、追加したアプライアンスがリスト表示されます。チェック マークは有効になっているサービスを示し、[接続が確立されていますか?(Connection Established?)] 列は、ファイル転送アクセスが正しく設定されているかどうかを示します。

関連項目

レポーティング データ アベイラビリティ ステータスのモニターリング

セキュリティ管理アプライアンスによって、指定した期間のレポーティング データのアベイラビリティをモニターできるようになります。アプライアンスに応じたセクションを参照してください。

電子メール セキュリティ レポート データのアベイラビリティのモニターリング

セキュリティ管理アプライアンスの E メール セキュリティ アプライアンスからレポート データをモニターするには、[電子メール(Email)] > [レポート(Reporting)] > [有効なレポートデータ(Reporting Data Availability)] ページを表示します。

[有効なレポート データ(Reporting Data Availability)] ページから、指定された期間にセキュリティ管理アプライアンスが E メール セキュリティ アプライアンスから受信したレポート データの割合を表示できます。棒グラフは、時間範囲内に受信したデータの完全性を示します。

レポーティング データ アベイラビリティは、前の日、週、年についてモニターできます。セキュリティ管理アプライアンスが E メール セキュリティ アプライアンスから受信したレポート データが 100% 未満の場合は、データが不完全なことがすぐにわかります。データ アベイラビリティ情報を使用して、レポーティング データの検証およびシステムの問題のトラブルシューティングができます。

Web セキュリティ レポート データのアベイラビリティのモニターリング

セキュリティ管理アプライアンスで Web セキュリティ アプライアンスからのレポーティング データをモニターするには、[ウェブ(Web)] > [レポート(Reporting)] > [使用可能なデータ(Data Availability)] ページを表示します。

[使用可能なデータ(Data Availability)] ページからデータの更新およびソートができ、リソース使用率および Web トラフィックの問題箇所をリアルタイムに表示できます。


(注)  


[有効なWebレポートデータ(Web Reporting Data Availability)] ウィンドウでは、Web Reporting と Email Reporting の両方がディセーブルの場合にのみ、Web Reporting がディセーブルであると表示されます。

このページから、すべてのデータ リソース使用率および Web トラフィックの問題箇所を表示できます。リスト表示されている Web Security Appliance リンクのいずれかをクリックすると、そのアプライアンスのレポーティング データ アベイラビリティを表示できます。

レポーティング データ アベイラビリティは、前の日、週、年についてモニターできます。セキュリティ管理アプライアンスが Web セキュリティ アプライアンスから受信したレポーティング データが 100% 未満の場合は、データが不完全なことがすぐにわかります。データ アベイラビリティ情報を使用して、レポーティング データの検証およびシステムの問題のトラブルシューティングができます。

URL カテゴリに関するスケジュール設定されたレポートでデータ アベイラビリティが使用されている場合、いずれかのアプライアンスのデータにギャップがあると、ページの下部に「この時間範囲の一部のデータは使用不可でした。(Some data in this time range was unavailable.)」というメッセージが表示されます。ギャップが存在しない場合は何も表示されません。

Web セキュリティ アプライアンスの [使用可能なデータ(Data Availability)] ページの詳細については、[使用可能なデータ(Data Availability)] ページを参照してください。

電子メール トラッキング データ ステータスのモニターリング

電子メール トラッキング データのステータスをモニターするには、[メール(Email)] > [メッセージトラッキング(Message Tracking)] > [有効なメッセージトラッキングデータ(Message Tracking Data Availability)] ページを表示します。

管理対象アプライアンスのキャパシティのモニターリング

セキュリティ管理アプライアンスから管理対象アプライアンスの容量をモニターできます。すべての電子メールまたは Web Security Appliance の総合的な容量および個別のアプライアンスの容量を確認できます。

次のキャパシティを表示

参照先

管理対象 Web セキュリティ アプライアンス

[システム容量(System Capacity)] ページ

管理対象 E メール セキュリティ アプライアンス

[システム容量(System Capacity)] ページ

アクティブな TCP/IP サービスの識別

セキュリティ管理アプライアンスで使用されるアクティブな TCP/IP サービスを識別するには、コマンドライン インターフェイスで tcpservices コマンドを使用します。

ハードウェア障害発生時の管理対象アプライアンスの交換

ハードウェア障害または他の理由で管理対象アプライアンスの交換が必要になった場合、置き換えられたアプライアンスからのデータは失われませんが、そのデータはセキュリティ管理アプライアンスで正常に表示されません。

管理対象アプライアンスを交換する際に、SMA の上のホストのリストに新しいアプライアンスを追加し、新しいアプライアンスに接続します。IP アドレスに変更がない場合は、古いホスト エントリの IP を存在しない値に変更します。