この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)モデル NPE-100、NPE-150、および NPE-200 について説明します。内容は次のとおりです。
次の NPE は、Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータをサポートします。
次の NPE は、Cisco uBR7246 および Cisco uBR7223 ユニバーサル ブロードバンド ルータをサポートします。
NPE-200 は、Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのルータ シェルフとして Cisco 7206 をサポートします。
必要最小限のソフトウェア リリース情報については、「ソフトウェア要件」を参照してください。
ここでは、ネットワーク処理エンジン(NPE)のコンポーネントおよびシステム管理機能について説明します。
• ネットワーク処理エンジンは、Cisco 7200 シリーズ ルータのシステム管理機能を維持して実行します。
• ネットワーク処理エンジンは、Cisco uBR7200 シリーズ ルータのシステム管理機能を維持して実行します。
また、NPE は、システム メモリおよび環境モニタリング機能を I/O コントローラと共有しています。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
NPE-100、NPE-150、および NPE-200 は、次のコンポーネントで構成されています。
• Reduced Instruction Set Computing(RISC; 縮小命令セット コンピューティング)マイクロプロセッサ
– NPE-100 および NPE-150 には、150 MHz の内部クロック速度で動作する R4700 マイクロプロセッサが搭載されています。
– NPE-200 には、200 MHz の内部クロック速度で動作する R5000 マイクロプロセッサが搭載されています。
システム コントローラは、プロセッサ、DRAM、および Peripheral Component Interconnect(PCI)ベースのシステム バックプレーン バスを相互接続するためのハードウェア ロジックを提供します。NPE-150 および NPE-200 には、ネットワーク処理エンジン上の DRAM とパケット SRAM の間のデータ転送に Direct Memory Access(DMA; ダイレクト メモリ アクセス)を使用するシステム コントローラが搭載されています。
NPE-100、NPE-150、および NPE-200 は、DRAM を使用して、ルーティング テーブル、ネットワーク アカウンティング アプリケーション、プロセス スイッチングの準備情報パケット、および SRAM オーバーフロー用のパケット バッファ(パケット SRAM を使用しない NPE-100 を除く)を保存します。標準構成は 32 MB ですが、SIMM のアップグレードにより 128 MB まで増設できます。
– NPE-100 には、パケット SRAM は搭載されていません。
– NPE-150 には、1 MB の SRAM が搭載されています。
– NPE-200 には、4 MB の SRAM が搭載されています。
NPE-100、NPE-150、および NPE-200 には、マイクロプロセッサの 2 次キャッシュとして機能する統合キャッシュ SRAM が搭載されています (1 次キャッシュはマイクロプロセッサに組み込まれています)。
• 環境センサー× 2:シャーシから送出される冷気を監視します。
• ブート ROM:NPE-200 で Cisco IOS ソフトウェアを起動するためのコードが保存されます。
(注) NPE-100 および NPE-150 は、I/O コントローラ上のブート ROM を使用します。
ネットワーク処理エンジンは、次のシステム管理機能を実行します。
• コンソールおよび Telnet インターフェイス経由での Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)管理
• データ トラフィックのアカウンティングおよびスイッチング
• ポート アダプタの管理(Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)時の認識および初期化を含む)
• キャッシュ:容量の小さい高速アクセス メモリ。現在アクセス中のデータの一時的な保存に使用されます。プロセッサに組み込まれているか、またはプロセッサの近くに搭載されています。
• DIMM:Dual In-line Memory Module; デュアル インライン メモリ モジュール。
• DRAM:Dynamic Random-Access Memory; ダイナミック ランダムアクセス メモリ。
• 命令およびデータ キャッシュ:プロセッサに対する命令、および命令による処理の対象となるデータ。
• 組み込みキャッシュ:プロセッサに組み込まれたキャッシュ。内部キャッシュとも呼ばれます。物理的にプロセッサの外部に位置するキャッシュ メモリは、プロセッサに組み込まれていないので、外部キャッシュと呼ばれる場合があります。
• OTP:One Time Programmable; ワンタイム プログラマブル。
• 1 次、2 次、3 次キャッシュ:プロセッサ コアに対するキャッシュの近さに基づく、階層型のキャッシュ メモリ ストレージ。1 次キャッシュはプロセッサ コアに最も近く、アクセス速度は最速です。2 次キャッシュのアクセスは、1 次キャッシュより遅く、3 次キャッシュより速くなっています。
• RAM:Random-Access Memory; ランダムアクセス メモリ。
• RISC:Reduced Instruction Set Computing; 縮小命令セット コンピューティング。
• SIMM:Single In-line Memory Module; シングル インライン メモリ モジュール。
• SDRAM:Synchronous Dynamic Random-Access Memory; 同期ダイナミック RAM。
• 固定 SDRAM:固定サイズまたは固定数量の SDRAM。交換はできますが、アップグレードはできません。
• SODIMM:Small Outline Dual In-line Memory Module; スモール アウトライン デュアル インライン メモリ モジュール。
• SRAM:Static Random-Access Memory; スタティック RAM。
• 統合キャッシュ:命令キャッシュとデータ キャッシュを組み合わせたもの。たとえば、プロセッサの 1 次キャッシュには命令およびデータ用のキャッシュ メモリが個別にあり、2 次キャッシュは統合キャッシュになっている場合があります。
NPE のメモリ構成を調べるには、show version コマンドを使用します。
次の例では、Cisco 7206 ルータに搭載された NPE-150 に関する情報を表示しています。
NPE-100、NPE-150、および NPE-200 のメモリの仕様および構成については、以下を参照してください。
(注) NPE-100、NPE-150、または NPE-200 の DRAM エラーを防ぎ、起動時にシステムが適切に初期化されるようにするには、DRAM バンク 0(ソケット U18 および U25、または U11 および U25)に、最低限、同タイプの 2 つの SIMM を搭載しておく必要があります。バンク 1(ソケット U4 および U12、または U42 および U52)に同タイプの 2 つの SIMM を搭載することもできますが、バンク 0 には常に最大サイズの SIMM が 2 つ搭載されていなければなりません。
表 1-1 に、メモリ仕様を示します。 表 1-2 には、NPE-100 のメモリ構成を示します。
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
16 MB SIMM × 22 |
MEM-NPE-32MB2 |
||||
MEM-NPE-64MB2 |
|||||
MEM-NPE-128MB2 |
1.Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバの DRAM オプションについては、「関連資料」に記載されている Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのマニュアルを参照してください。 2.これらの製品は、増設用 DRAM として入手することもできます。たとえば、ネットワーク処理エンジンの DRAM を 32 MB から 64 MB に増設する場合には、製品番号:MEM-NPE-64MB= を注文します。 |
表 1-3 に、メモリ仕様を示します。 表 1-4 には、NPE-150 のメモリ構成を示します。
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
MEM-NPE-32MB4 |
|||||
MEM-NPE-64MB2 |
|||||
MEM-NPE-128MB2 |
3.Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバの DRAM オプションについては、「関連資料」に記載されている Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのマニュアルを参照してください。 4.これらの製品は、増設用 DRAM として入手することもできます。たとえば、ネットワーク処理エンジンの DRAM を 32 MB から 64 MB に増設する場合には、製品番号:MEM-NPE-64MB= を注文します。 |
表 1-5 に、メモリ仕様を示します。 表 1-6 には、NPE-200 のメモリ構成を示します。
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|
|
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|---|
MEM-NPE-32MB6 |
|||||
MEM-NPE-64MB2 |
|||||
MEM-NPE-128MB2 |
5.Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバの DRAM オプションについては、「関連資料」に記載されている Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのマニュアルを参照してください。 6.これらの製品は、増設用 DRAM として入手することもできます。たとえば、ネットワーク処理エンジンの DRAM を 32 MB から 64 MB に増設する場合には、製品番号:MEM-NPE-64MB= を注文します。 |