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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、NPE-G1 および NPE-G2 を取り付けて設定する手順について説明します。内容は次のとおりです。
• 「NPE-G1 でのセカンド プロセッサのイネーブル化」
• 「保存したコンフィギュレーションの NVRAM へのコピー」
• 「ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定」
• 「Cisco IOS イメージおよびブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージのアップグレード」
• 「NPE-G1 または NPE-G2 上の ROMmon のアップグレード」
• 「NPE-G1 または NPE-G2 のトラブルシューティング」
(注) Cisco 7200 VXR ルータと Cisco uBR7200 シリーズ ルータには、NPE-G1 プロセッサおよび NPE-G2 プロセッサの異なるモデルが使用されています。Cisco 7200 VXR ルータの場合は、NPE-G1 または NPE-G1= 製品を注文してください。Cisco uBR7200 シリーズ ルータの場合は、UBR7200-NPE-G1、UBR7200-NPE-G1=、UBR7200-NPE-G2、または UBR7200-NPE-G2= 製品を注目してください。
ヒント 取り外しまたは取り付けの手順を開始する前に、第 8 章「インストールの準備」を参照してください。また、NPE-G1 を使用する場合、『NPE-G1 Read Me First』も参照してください。このマニュアルは、次の URL にあります。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps341/prod_installation_guide09186a00805e396a.html
CiscouBR7200-NPE-G1 については、『Cisco uBR7200-NPE-G1 Read Me First』を参照してください。このマニュアルは、次の URL にあります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/cable/cmts/ubr7200/ubr7246vxr/upgrade/guide/15066R.html
(注) Cisco IOS Release 12.2 では、起動シーケンス中の ROM モニタ(ROMmon)の動作が変更されました。詳細については、を参照してください。
NPE-G1 または NPE-G2 へのアップグレード手順では、従来のプロセッサ アップグレード手順と異なり、次の考慮事項に従う必要があります。
• NPE-G1 および NPE-G2 には、ブートフラッシュおよび NVRAM メモリを搭載した I/O コントローラがあります。シャーシに NPE-G1 または NPE-G2 を取り付けたあとは、I/O コントローラのブートフラッシュおよび NVRAM にアクセスできません。したがって、既存の Cisco IOS ソフトウェア イメージおよびコンフィギュレーション ファイルを NPE-G1 または NPE-G2 で使用できるようにするために、これらのファイルを CompactFlash ディスクまたは TFTP サーバに置く必要があります。
• NPE-G1 および NPE-G2 には、ギガビット イーサネット インターフェイスが 3 つ装備されています。これらのインターフェイスを既存の I/O コントローラ上のイーサネットまたはファースト イーサネット インターフェイスの代わりに使用する場合は、ネットワーク アクセスに使用する前に、新しいインターフェイスを設定する必要があります。既存の I/O コントローラを取り外す場合も、イーサネットまたはファースト イーサネット インターフェイスのコンフィギュレーションを削除する必要があります。
(注) NPE-G2 には、ファースト イーサネット管理ポートが 1 つと RJ-45 ギガビット イーサネット ポートが 3 つ装備されています。
• NPE-G1 および NPE-G2 では、既存の I/O コントローラで使用されるタイプ 2 フラッシュ ディスク メモリでなく、タイプ 1 CompactFlash ディスク メモリが使用されます。フラッシュ ディスクに現在保存されている情報は、NPE-G1 または NPE-G2 へのアップグレード後も使用できるように、CompactFlash ディスクに転送する必要があります。
(注) NPE-G1 から NPE-G2 にアップグレードする場合は、次の手順を実行する必要はありません。
アップグレードを円滑に行うには、NPE-400 またはそれ以前のネットワーク処理エンジンから NPE-G1 または NPE-G2 にアップグレードする場合に限り、次の手順を実行してください。
既存のルータに NPE-G1 または NPE-G2 を取り付けて既存のプロセッサと I/O コントローラを取り外す前に、次の内容を実行します。
ステップ 1 既存のルータから TFTP サーバ、フラッシュ ディスク、または PC カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーします。詳細については、「コンフィギュレーション ファイルのコピー」を参照してください。
ステップ 2 NPE-G1 または NPE-G2 の新しいギガビット イーサネット インターフェイスに対応するようにコンフィギュレーション ファイルを変更します。I/O コントローラを取り外す場合は、I/O コントローラのイーサネットまたはファースト イーサネット インターフェイスに関するコンフィギュレーション行も削除します。注意事項については、「ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定」を参照してください。
ステップ 3 変更されたコンフィギュレーション ファイルを、NPE-G1 または NPE-G2 で使用可能な CompactFlash ディスクにコピーします。既存の I/O コントローラを取り外さない場合は、NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける前に、コンフィギュレーションをフラッシュ ディスクにコピーしてください(ステップ 1 を参照)。その後、I/O コントローラにフラッシュ ディスクを装着したまま、NPE-G1 または NPE-G2 を取り付けたあと、NPE-G1 または NPE-G2 の CompactFlash ディスクにフラッシュ ディスクの内容をコピーします。
既存の I/O コントローラを取り外す場合は、コンフィギュレーション ファイルを次の方法で CompactFlash ディスクにコピーします。
• TFTP サーバにコンフィギュレーション ファイルをコピーしてから、既存の NPE-G1 または NPE-G2 の CompactFlash ディスクにコピーします。
• 既存の I/O コントローラを使用してコンフィギュレーション ファイルをタイプ 2 フラッシュ ディスクにコピーします(「フラッシュ ディスクまたは PC カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」を参照)。次に、タイプ 1 CompactFlash ディスクとタイプ 2 フラッシュ ディスクの両方のメモリ カードを装着できる多機能リーダーを使用して、コンフィギュレーション ファイルを CompactFlash ディスクに転送します。
• タイプ 1/タイプ 2 アダプタを使用して、CompactFlash ディスクの形式をフラッシュ ディスクの形式に変換します。それから、CompactFlash ディスクおよびアダプタを既存の I/O コントローラに装着して、コンフィギュレーション ファイルを CompactFlash ディスクにコピーします(ステップ 1 を参照)。
(注) CompactFlash ディスクにファイルを書き込む場合は、事前にフォーマットする必要があります。NPE-G1 または NPE-G2 に付属の CompactFlash ディスクはフォーマット済みですが、予備の CompactFlash ディスクは format コマンドを使用してフォーマットする必要があります。PC または他のワークステーションで CompactFlash ディスクをフォーマットすることはしないでください。他のコンピュータでフォーマットされた CompactFlash ディスクは、ルータでは使用できません。ただし、適切にフォーマットされた CompactFlash ディスクには、タイプ 2 CompactFlash ディスク メモリを認識する任意の PC またはワークステーションを使用して書き込むことができます。
ステップ 4 (任意)正しい Cisco IOS ソフトウェア イメージを CompactFlash ディスクにコピーします( を参照)。このコピーは、コンフィギュレーション ファイルをコピーする場合と同じ方法で行えます(ステップ 3を参照)。ルータを TFTP サーバから起動する場合は、このステップを省略できます。ただし、ステップ 2でコンフィギュレーション ファイルを変更する場合は、コンフィギュレーション ファイルに適切な boot コンフィギュレーション コマンドを追加する必要があります。
次に、フラッシュ ディスク、PC カード、または TFTP サーバにファイルをコピーしたり、PC の端末プログラムを使用してファイルを手動でコピーしたりする手順を示します。
• 「フラッシュ ディスクまたは PC カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」
• 「TFTP サーバにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」
• 「PC を使用してコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」
次の手順で、フラッシュ ディスクまたは PC カードにルータのコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 1 I/O コントローラの PC カード スロット 0 にフラッシュ ディスクまたは PC カードを挿入します。スロット 0 がふさがっている場合は、スロット 1 を使用します。フラッシュ ディスクをフォーマットする必要がある場合は、手順 2 に進みます。フラッシュ ディスクがフォーマット済みの場合は、ステップ 3に進んでください。
ステップ 2 format disk0: コマンドを使用して、スロット 0 のフラッシュ ディスクをフォーマットします。format disk1: コマンドを使用して、スロット 1 のフラッシュ ディスクをフォーマットします。PC カードを使用する場合は、コマンドの一部として slot0 または slot1 を使用します。
これでフラッシュ ディスクのフォーマットが完了したので、フォーマットしたシステムで使用できます。
ステップ 3 EXEC コマンド インタープリタが特権レベルになっていることを確認します(システム プロンプトにポンド記号 [#] があるかどうかを調べてください)。システム プロンプトにポンド記号が含まれていない場合は、 enable と入力し、さらにパスワードを入力します。
ステップ 4 show running-config コマンドを入力して、ルータの実行コンフィギュレーションを表示します。コンフィギュレーション情報が完全で正しいことを確認します。不備がある場合は、 configure コマンドを使用して追加するか、または既存のコンフィギュレーションを変更します。それから、 copyrunning-config コマンドを入力します。フラッシュ ディスク 0 または 1 を使用する場合は、コマンドの一部として disk0 または disk1 を使用します。PC カードを使用する場合は、コマンドの一部として slot0 または slot1 を使用します。
ステップ 5 実行コンフィギュレーション ファイルをフラッシュ ディスクまたは PC カードにコピーするには、 copy running-config disk0: filename コマンドまたは copy running-config slot0: filename コマンドを入力します。
フラッシュ ディスクまたは PC カードへの実行コンフィギュレーション ファイルのコピーが完了しました。
「ネットワーク処理エンジン(NPE)の取り外し」に進み、現在の Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)または Network Services Engine(NSE; ネットワーク サービス エンジン)を取り外して、NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける手順を参照してください。
TFTP ファイル サーバにルータのコンフィギュレーション ファイルをコピーする前に、次の事項を確認します。
• I/O コントローラのコンソール ポートにコンソール端末が接続されているか、ルータとの間で Telnet セッションが確立されている。
• ルータがファイル サーバ(リモート ホスト)をサポートするネットワークに接続されている。
• リモート ホストが TFTP アプリケーションをサポートしている。
次の手順で、リモート ホストにルータのコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタが特権レベルになっていることを確認します(システム プロンプトにポンド記号 [#] があるかどうかを調べてください)。システム プロンプトにポンド記号が含まれていない場合は、 enable と入力し、さらにパスワードを入力します。
ステップ 2 ping コマンドを使用して、ルータとリモート ホスト間の接続を確認します。
ステップ 3 show running-config コマンドを入力して、ルータの実行コンフィギュレーションを表示します。コンフィギュレーション情報が完全で正しいことを確認します。不備がある場合は、 configure コマンドを使用して追加するか、または既存のコンフィギュレーションを変更します。さらに copyrunning-config startup-config コマンドを入力し、取得したコンフィギュレーションを NVRAM に保存します。電源が接続解除されると、NVRAM はリチウム電池を使用して内容を維持します。
(注) システムおよび個々のインターフェイスに使用できるコンフィギュレーション オプションおよび固有の設定手順については、に記載されている該当のソフトウェア マニュアルを参照してください。
ステップ 4 copy startup-config tftp コマンドを入力します。EXEC コマンド インタープリタから、コンフィギュレーション ファイルを受け取るリモート ホストの名前または IP アドレスを入力するように要求されます (プロンプトにデフォルトのファイル サーバの名前またはアドレスが含まれていることがあります)。
ステップ 5 リモート ホストの名前または IP アドレスを入力します。次の例では、リモート ホスト名は servername です。
ステップ 6 EXEC コマンド インタープリタから、コンフィギュレーションが含まれているファイル名を入力するように要求されます。システムはデフォルトで、ルータ名の後ろに -confg を付加して新しいファイル名を作成します。 Return キーを押してデフォルトのファイル名を受け入れるか、または別のファイル名を入力してから Return キーを押します。次の例では、デフォルト値を使用します。
ステップ 7 コピー処理の実行前に、確認のためにユーザが入力した命令が表示されます。命令が正しくない場合は、 n (no)と入力してから Return キーを押し、処理を中止します。命令が正しい場合は、 Return キーを押すか、 y と入力してから Return キーを押します。コピー処理が開始されます。次の例では、デフォルト値を使用します。
ルータがリモート ホストにコンフィギュレーションをコピーしている間、連続した感嘆符(! ! !)またはピリオド(...)が表示されます。 !!! ! および [ok] は、操作が正常であることを意味します。... [timed out] または [failed] が表示されたら、エラーの発生を意味します。一般的な原因は、ネットワーク障害またはリモート ファイル サーバに読み書き可能なファイルがないことです。
• 処理が正常に完了したことが表示された場合(連続した感嘆符 [!!!] および [ok])、コピー処理は完了しています。コンフィギュレーション ファイルはリモート ファイル サーバのテンポラリ ファイルに安全に保存されています。
• 処理が失敗したことが表示された場合(連続したピリオド [...]、次の例を参照)、コンフィギュレーションは保存されていません。
ステップ 9 コンフィギュレーションが保存されなかった場合は、前の手順を繰り返すか、または別のリモート ファイル サーバを選択してから前の手順を繰り返してください。リモート ホストにコンフィギュレーションを正常にコピーできない場合は、ネットワーク管理者に連絡するか、を参照し、テクニカル サポートに連絡してください。
これで、TFTP サーバにコンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は完了です。「ネットワーク処理エンジン(NPE)の取り外し」 に進んでください。
次の手順で、ルータのコンソール ポートに接続された PC 上のテキスト ファイルに、ルータのコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
ステップ 1 PC のシリアル ポートをルータのコンソール ポートに接続します。PC の端末プログラムを起動して、コンソール ポートが使用しているボーレート、パリティ、およびストップビットと同じ値を設定します。
ステップ 2 端末プログラムのキャプチャ バッファを有効にして、すべての出力をテキスト ファイルに保存するようにします。
ステップ 3 特権 EXEC モードで show startup-config コマンドを入力して、ルータのスタートアップ コンフィギュレーションを表示します。
(注) システムおよび個々のインターフェイスに使用できるコンフィギュレーション オプションおよび固有の設定手順については、に記載されている該当のソフトウェア マニュアルを参照してください。
ステップ 4 コンフィギュレーションの表示が完了したら、端末プログラムのキャプチャ バッファを無効にして、コンフィギュレーション ファイルを PC のディスクに保存します。
ステップ 5 (任意)必要に応じて、PC のテキスト エディタを使用してコンフィギュレーションを変更します。
これで、PC にコンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は完了です。「ネットワーク処理エンジン(NPE)の取り外し」 に進んでください。
取り外しまたは取り付け手順を開始する前に、 第 8 章「インストールの準備」 を参照してください。NPE-G1 または NPE-G2 を取り付けるには、この章で説明する手順に従って、既存の ネットワーク処理エンジンまたはネットワーク サービス エンジンを取り外し、NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける必要があります。
(注) I/O コントローラを取り外した場合で、交換用 I/O コントローラを取り付ける予定がない場合は、I/O コントローラ スロットに I/O コントローラ ブランク パネルを取り付ける必要があります(シスコの製品番号:IO-CONTROLR-BLANK=)。I/O コントローラの取り外し方法および I/O コントローラ ブランク パネルの取り付け方法の詳細については、『Input/Output Controller Replacement Instructions』を参照してください。
Port Adapter Jacket Card を取り付ける場合は、取り付け情報について、『Port Adapter Jacket Card Installation Guide』を参照してください。
Cisco 7200 VXR ルータまたは Cisco uBR7200 シリーズ ルータが標準の 19 インチ、4 支柱ラックまたは Telco タイプ ラックに取り付けられている場合、ラック内の他の機器のケーブルによってルータ背面の作業が妨げられることがあります。さらに、ラックの電源ストリップなどの付属品が障害物になって、ルータの取り扱いに支障をきたすことがあります。ルータをラックに取り付けた状態で、ルータ背面から容易に作業ができるようにするための注意事項を以下に示します。NPE-G1 および NPE-G2 は、ルータの背面でインターフェイス ケーブルを接続しなければならないので、特に注意が必要です。
ルータがラックに取り付けられていない場合、またはルータ背面に障害物がない場合には、「ルータの電源オフおよび入力電源の接続解除」に進んでください。
ルータをラックに取り付けた状態で、ルータ背面から容易に作業ができるようにするために、次の注意事項に従ってください。
• ルータ背面側に、少なくとも 3 ~ 4 フィート(0.91 ~ 1.22 m)の作業スペースを確保します。
• ラック内の他の機器のケーブルがルータの背面に覆いかぶさる場合には、引っ張ったり力を加えたりしないように注意してケーブルを束ね、ルータ背面から離れた位置にケーブル タイで固定します。
• ラックの電源ストリップなどの付属品が障害物になって、ルータ背面からの作業が難しい場合には、ルータをラックから外して前方に慎重に引き出し、ルータから電源モジュール、ネットワーク処理エンジン、およびサブシャーシを取り外せるだけの隙間を確保します。
次の手順に従って、ルータの電源をオフにし、入力電源を接続解除します。
警告 この装置には複数の電源コードが付いている場合があります。感電事故を防ぐために、2 本の電源コードを接続解除してから、作業を開始してください。ステートメント 83
Cisco 7200 VXR ルータまたは Cisco uBR7200 シリーズ ルータの電源をオフにする手順は、次のとおりです。
(注) ルータの電源をオフにする前に、copy running-config startup-config コマンドを使用して、ルータの実行コンフィギュレーションをフラッシュ ディスク、PC カード、TFTP サーバ、または PC に保存してください。この作業を怠った場合、NPE-G1 または NPE-G2 を取り付け、ルータの電源をオンにしたあとで、コンフィギュレーションを手動で再入力しなければなりません。「コンフィギュレーション ファイルのコピー」を参照してください。
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチをオフ(O)の位置にします。ルータに 2 台めの電源モジュールが搭載されている場合は、この手順を繰り返します。
(注) ルータの電源をオフにした場合、次に電源を投入するまでに、30 秒以上待つ必要があります。
これで、ルータの電源をオフにする手順は完了です。以降の項では、Cisco 7200 VXR ルータおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータの電源を接続解除する手順について説明します。
• 「Cisco 7200 VXR ルータの AC 入力電源の接続解除」
• 「Cisco uBR7246 VXR ルータの AC 入力電源の接続解除」
• 「Cisco uBR7225VXR ルータの AC 入力電源の接続解除」
Cisco 7200 VXR ルータの AC 入力電源を接続解除する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 入力電源コードをルータの電源モジュールに固定しているケーブル固定クリップを押し上げます。
ステップ 3 入力電源コードのもう一方の端を、電源モジュールから外します。図 7-1を参照してください。
図 7-1 Cisco 7200 VXR ルータの AC 入力電源モジュールの接続解除
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ステップ 4 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1 ~ 3 の手順を繰り返します。
これで、Cisco 7200 VXR ルータの AC 入力電源を接続解除する手順は、完了です。「NPE または NSE-1 の取り外し」に進んでください。
Cisco uBR7246 VXR ルータの AC 入力電源を接続解除する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 入力電源コードをルータの電源モジュールに固定しているケーブル固定クリップを左側に押します。
ステップ 3 入力電源コードのもう一方の端を、電源モジュールから外します。図 7-2を参照してください。
図 7-2 Cisco uBR7246VXR の AC 入力電源モジュールの電源接続解除
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ステップ 4 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1 ~ 3 の手順を繰り返します。
これで、Cisco uBR7246VXR ルータの AC 入力電源を接続解除する手順は完了です。「NPE または NSE-1 の取り外し」に進んでください。
Cisco uBR7225VXR ルータから AC 入力電源を接続解除する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 入力電源コードのもう一方の端を、電源モジュールから外します。
(注) Cisco uBR7225VXR ルータの電源には、ケーブル固定クリップはありません。
Cisco 7200 VXR ルータの DC 入力電源を接続解除する手順は、次のとおりです。
警告 以下の手順を行う前に、回路短絡や感電事故を防ぐため、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。ステートメント 332
警告 装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に接続解除します。ステートメント 42
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します (Cisco 7200 VXR ルータについては、図 7-3を参照してください)。
ステップ 2 -V 導線および +V 導線に電流が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
ステップ 3 -V 導線および +V 導線を接続解除します。アース ケーブルは接続しておいてかまいません。
Cisco 7200 VXR ルータの -V 導線、+V 導線、およびアース線を電源モジュールの前面プレートに固定しているケーブル タイを取り外します。ケーブル タイは保管しておきます。
(注) Cisco 7200 VXR ルータの DC 入力電源モジュールに付属のケーブル タイは、工具を使わずに電源モジュールから取り外しおよび取り付けができます。別のタイプのケーブル タイを使用して DC 入力電源の導線を電源モジュールの前面プレートに固定している場合は、ワイヤ ストリッパを使用して電源モジュールからケーブル タイを切り離してください。
図 7-3 Cisco 7200 VXR ルータの DC 入力電源モジュールの接続解除
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ステップ 4 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、+V 導線レセプタクルの下のネジを緩め、コネクタから導線を引き抜きます。図 7-3を参照してください。
ステップ 5 -V 導線およびアース線についても、同じ手順を繰り返します。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、アースには緑色または黄緑色が使用されています。DC 入力電源モジュールで選択した導線カラー コーディングと、DC 電源で使用されている導線カラー コーディングが一致している必要があります。
ステップ 6 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1 ~ 6 の手順を繰り返します。
これで、Cisco 7200 VXR ルータの DC 入力電源を接続解除する手順は完了です。「NPE または NSE-1 の取り外し」に進んでください。
Cisco uBR7246 VXR ルータの DC 入力電源を接続解除する手順は、次のとおりです。
警告 以下の手順を行う前に、回路短絡や感電事故を防ぐため、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。ステートメント 322
警告 装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に接続解除します。ステートメント 42
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 -V 導線および +V 導線に電流が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
ステップ 3 7 mm レンチまたはナット ドライバ(または調整レンチ)を使用して、-V 導線および +V 導線を電源モジュールの前面プレートに固定しているストレイン レリーフ カバーの 2 つの M4 ナットを緩めて外します。図 7-4を参照してください。
図 7-4 Cisco uBR7246VXR ルータの DC 入力電源モジュールのストレイン レリーフ カバーの取り外し
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ステップ 4 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、+V 導線レセプタクルの下のネジを緩め、コネクタから導線を引き抜きます。-V 導線についても同じ手順を繰り返します。図 7-5を参照してください。
図 7-5 Cisco uBR7246VXR の DC 入力電源モジュールの接続解除
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ステップ 5 8 mm レンチまたはナット ドライバ(または調整レンチ)を使用して、2 穴アース ラグを接地用レセプタクルに固定している、2 つの M5 ナットを緩めて外し、レセプタクルからアース ラグおよび導線を引き抜きます。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、アースには緑色または黄緑色が使用されています。DC 入力電源モジュールで選択した導線カラー コーディングと、DC 電源で使用されている導線カラー コーディングが一致している必要があります。
ステップ 6 上記手順を繰り返して、安全電源を接続解除します。
これで、Cisco uBR7246VXR ルータの DC 入力電源を接続解除する手順は完了です。次の「 NPE または NSE-1 の取り外し 」に進んでください。
Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco uBR7246VXR ルータ、または Cisco UBR7225VXR ルータから NPE または NSE-1 を取り外す手順は、次のとおりです。
(注) Cisco 7200 VXR または Cisco uBR7246 VXR ルータに搭載されている電源モジュールの重量のせいで、ネットワーク処理エンジン(NPE)が取り外しにくい場合があります。作業が困難な場合は、先に電源モジュールをシャーシから取り外し、その後でネットワーク処理エンジンを取り外します。搭載されている電源モジュールの取り外しおよび取り付け手順については、を参照してください。
(注) ラックマウントされた Cisco 7200 VXR ルータの最下部スロットにネットワーク処理エンジンまたは I/O コントローラを取り付ける作業が困難な場合は、シャーシからポート アダプタ、ネットワーク処理エンジン、および I/O コントローラを取り外してから、再度取り付けてください。まず最下部スロットにネットワーク処理エンジンおよび I/O コントローラを取り付けてから、下から上に向かって順にスロットに取り付けていきます。
ステップ 1 ルータの電源をオフにし、入力電源コードを接続解除します (「ルータの電源オフおよび入力電源の接続解除」を参照)。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップを、手首およびシャーシの塗装されていない面に装着します。
ステップ 3 No.2 プラス ドライバまたは 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、ネットワーク処理エンジンの前面プレートにある 2 つの非脱落型ネジを緩めます (図 7-6を参照)。
ルータが標準的な 19 インチの 4 支柱ラックまたは Telco タイプ ラックに取り付けられていない場合は、ステップ 7に進んでください。ルータがラックに取り付けられている場合は、ラックの電源ストリップなどの付属品が、ルータ背面からの作業に支障をきたさないかどうかを確認します。ラックの付属品のためにルータが扱いにくい場合には、ステップ 4に進んでください。
図 7-6 Cisco 7200 VXR ルータに搭載された NPE の非脱落型ネジおよびハンドル
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ステップ 4 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、ラックの前面取り付け板にルータを固定しているネジを緩めます。
ステップ 5 ラックの前面で少なくとも 1 人の補助者が、ルータの前面底部を支えるようにします。
ステップ 6 ラックの後ろ側から、ルータ前面をラックの外に慎重に押し出し、ネットワーク処理エンジンの取り外し作業のための十分な隙間を確保します。
ステップ 7 ネットワーク処理エンジンのハンドルを持ち、ネットワーク処理エンジンをシャーシ スロットから慎重に引き出します。
ステップ 8 ネットワーク処理エンジンは、プリント基板のコンポーネント面を上向きにして、静電気防止用シートの上に置くか、静電気防止用袋に入れてください。ネットワーク処理エンジンを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
これで、ネットワーク処理エンジンを取り外す手順は完了です。NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける場合は、「NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」に進んでください。
ルータに NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける手順は、次のとおりです。
• 「USB フラッシュ メモリ モジュールまたは eToken の取り付け:NPE-G2」
• 「Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールの取り付け:NPE-G2」
• 「NPE-G1 の SDRAM SODIMM の増設(任意)」
• 「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」
• 「背面ケーブル管理ブラケットおよびケーブルの取り付け(任意)」
(注) ラックマウントされた Cisco 7200 VXR ルータの最下部スロットにネットワーク処理エンジンまたは I/O コントローラを取り付ける作業が困難な場合は、シャーシからポート アダプタ、ネットワーク処理エンジン、および I/O コントローラを取り外してから、再度取り付けてください。まず最下部スロットにネットワーク処理エンジンおよび I/O コントローラを取り付けてから、下から上に向かって順にスロットに取り付けていきます。
NPE-G1 または NPE-G2 を取り付ける際には、次の注意事項を守ってください。
ステップ 1 ルータの電源をオフにし、ルータおよび電源から入力電源コードが接続解除されていることを確認します。「ルータの電源オフおよび入力電源の接続解除」を参照してください。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップを、手首およびシャーシの塗装されていない面に装着します。
ステップ 3 静電気防止用袋から NPE-G1 または NPE-G2 を取り出します。
ステップ 4 NPE-G1 または NPE-G2 に触れる場合は、金属製フレームの端を両手で持ち、プリント基板のコンポーネント面を上向きにします。
次の手順で、CompactFlash ディスクを取り付けます。
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ステップ 1 CompactFlash ディスクのラベルが裏側になるようにします。
ステップ 2 CompactFlash ディスクを CompactFlash ディスク スロットに差し込みます。
ステップ 3 CompactFlash ディスクを取り出すには、イジェクト ボタンを押し、スロットから CompactFlash ディスクを静かに引き抜きます。
これで、CompactFlash ディスクの取り付けは完了です。CompactFlash ディスクの使用方法については、次の URL にある「Using the Flash Disk」を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps341/prod_installation_guide09186a00802a6394.html
NPE-G2 に SFP モジュールを取り付ける場合は、「Small Form Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュールの取り付け:NPE-G2」に進んでください。
NPE-G1 に Gigabit Interface Converter (GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ)を取り付ける場合は、「GBIC の取り付け:NPE-G1」に進んでください。
Cisco USB フラッシュ メモリ モジュールまたは Aladdin USB eToken Pro キーを NPE-G2 USB ポートに接続するには、図 7-8 に表示されているように、単純にポートにモジュールを挿入します。USB フラッシュ メモリ モジュールは一方向にしか挿入できず、ルータの電源がオンであるかオフかに関係なく、挿入や取り外しが可能です。
(注) シスコのルータでは、Cisco USB フラッシュ モジュールと Aladdin USB eToken Pro キーだけがサポートされています。
図 7-8 ルータの USB ポートへの USB フラッシュ メモリ モジュールの接続
(注) USB フラッシュ メモリ モジュールをサポートしている Cisco IOS コマンドの詳細については、『Cisco USB eToken and USB Flash Features Support』を参照してください。
NPE-G1 または NPE-G2 をシャーシに取り付ける場合は、「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」に進んでください。
(注) SFP モジュールは個別に発注することが可能で、NPE-G2 に取り付けられた状態で出荷されます。ただし、SFP モジュールを追加する場合は、ケーブルを接続する前に SFP モジュールを取り付ける必要があります。SFP モジュールに接続する前に、光ケーブル コネクタを清掃することを強く推奨します。「光ファイバの清掃について」を参照してください。
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(注) SFP モジュールは、SFP モジュールにケーブルを接続する前に取り付ける必要があります。
SPF モジュールには 3 種類のラッチがあり、これらは着脱メカニズムでもあります。図 7-9を参照してください。ラッチの種類と、SFP モジュールのモデル(SX や LH など)やテクノロジーの種類(ギガビット イーサネットなど)は無関係です。必ず SFP モジュールのラベルに目を通して、テクノロジーの種類やモデルを確認してください。ギガビット イーサネット SFP モジュールの取り付けおよび取り外しは、システムの電源を投入した状態で行うことができます。ギガビット イーサネット SFP モジュールの取り外しまたは取り付けは、すべてのケーブルを接続解除してから行ってください。光ファイバケーブルが接続された状態では、SFP モジュールの取り付けまたは取り外しを 行わない ことを強く推奨します。SFP モジュールは向きが違うと差し込めない構造になっています。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 クラス 1 LED 製品です。ステートメント 1027
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
図 7-10 NPE-G2 ギガビット イーサネット ポート 0/1 への SFP モジュールの挿入
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次の手順で、NPE-G2 に SFP モジュールを取り付けます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを、手首およびシャーシの塗装されていない面に装着します。
ステップ 2 SFP モジュールのラベルを確認し、ラベルが上、ガイドの溝が下になるように SFP モジュールの向きを変えます。
(注) SFP モジュールは正しい向きでしか差し込めない構造になっています。
ステップ 3 SFP モジュールを SFP ポート 0/1、0/2、または 0/3 に挿入します。SFP モジュールは、正しい位置にしっかり挿入すると、カチッと音がして固定されます。
ステップ 4 2 番めまたは 3 番めの SFP モジュールを挿入する場合は、ステップ 2 を繰り返します。
(注) ネットワーク インターフェイスの光ファイバケーブルを取り付ける準備ができるまで、SFP モジュールの光ファイバ用の穴からプラグを外さないでください。あとで使えるように、プラグを保管しておいてください。
(注) 機器に光ケーブルを接続する前に、すべての光ファイバ コネクタを清掃することを強く推奨します。光コネクタの清掃方法に関する詳細については、『Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections』および『Compressed Air Cleaning Issues for Fiber-Optic Connections』を参照してください。
SFP モジュールの取り付け作業はこれで完了です。シャーシに NPE-G2 を取り付ける方法の詳細については、「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」を参照してください。
この項の手順を使用して、NPE-G1 に GBIC を取り付けます。
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ステップ 1 GBIC のラベル側が上、ガイドの溝が下になるようにします。
(注) GBIC は正しい向きでしか差し込めない構造になっています。
ステップ 2 GBIC を GBIC ポート 0/1、0/2、または 0/3 に挿入します。複数の GBIC を取り付ける場合は、この手順を繰り返します。
(注) ケーブルを接続するときまで、GBIC のプラグを外さないでください。
これで、GBIC の取り付け作業は完了です。ケーブル配線または仕様については、を参照してください。
(注) 機器に光ケーブルを接続する前に、すべての光ファイバ コネクタを清掃することを強く推奨します。光コネクタの清掃方法に関する詳細については、『Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections』および『Compressed Air Cleaning Issues for Fiber-Optic Connections』を参照してください。
NPE-G1 または NPE-G2 をシャーシに取り付ける場合は、「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」に進んでください。
NPE-G2 上の DIMM を交換する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 NPE-G2 上の DIMM の位置を確認します。図 7-12を参照してください。
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ステップ 2 DIMM ラッチを押して DIMM をロック解除し、DIMM を取り外します。
ステップ 3 DIMM ソケットから DIMM を静かに取り外します。
図 7-13 NPE-G2 上の DIMM の取り付けまたは取り外し
ステップ 4 DIMM ソケットに DIMM を静かに差し込みます。
ステップ 5 DIMM の端にあるノッチに滑り込むまでリリース ラッチを押して、しっかりと固定します。
これで、DIMM の交換作業は完了です。NPE-G2 をシャーシに取り付ける場合は、「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」に進んでください。
NPE-G1 の増設用 SDRAM メモリを購入した場合は、次の手順に従って NPE-G1 の SDRAM Small Outline Dual In-line Memory Module(SODIMM)を交換します。
ステップ 1 NPE-G1 上の SODIMM の位置を確認します。
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(注) SODIMM は両方とも同じ容量、同じタイプでなければなりません。また、SODIMM ソケットには両方とも搭載する必要があります。
ステップ 2 交換する SODIMM のスプリング ラッチを親指で外側に引き、SODIMM を取り外します。
SODIMM のスプリングが跳ね上がるので、ソケットから簡単に引き抜くことができます。
図 7-15 SDRAM SODIMM の取り外しまたは取り付け
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ステップ 3 ソケットから SODIMM を外します。SODIMM にはできるだけ触れないようにしてください。特に、SODIMM のコネクタ側にあるトレース(金属フィンガ)には触れないでください。
ステップ 1 静電気防止用容器から新しい SODIMM を取り出します。
ステップ 2 SODIMM のコンポーネント側が上、コネクタ エッジ(金属フィンガ)が向こう側になるように SODIMM を持ちます。
ステップ 3 新しい SODIMM のノッチをコネクタに合わせ、ソケットに SODIMM を差し込みます。
ステップ 4 SODIMM のスプリング ラッチがかかるまで、静かに SODIMM を押し込みます。
ステップ 5 SODIMM の位置がずれている場合は、慎重に DIMM を取り外し、再度ソケットに装着してください。スプリング ラッチがしっかりかかるまで、SODIMM をソケットに押し込みます。
これで、SDRAM SODIMM の交換作業は完了です。NPE-G1 をシャーシに取り付ける場合は、「ルータへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け」に進んでください。
(注) ラックマウントされた Cisco 7200 VXR ルータの最下部スロットにネットワーク処理エンジンまたは I/O コントローラを取り付ける作業が困難な場合は、シャーシからポート アダプタ、ネットワーク処理エンジン、および I/O コントローラを取り外してから、再度取り付けてください。まず最下部スロットにネットワーク処理エンジンおよび I/O コントローラを取り付けてから、下から上に向かって順にスロットに取り付けていきます。
NPE-G1 または NPE-G2 をルータに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 NPE-G1 または NPE-G2 の左右の端をスロット ガイドに合わせます。図 7-16に、Cisco 7200 VXR ルータに装着された状態の NPE-G1 を示します。NPE-G2 も同様に挿入します。Cisco uBR7200 シリーズ ルータに Cisco uBR7200-NPE-G1 または Cisco uBR7200-NPE-G2 を取り付ける手順も同様です。
図 7-16 Cisco 7200 VXR ルータのスロット ガイドと NPE-G1 の位置合わせ
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ステップ 2 シャーシ スロットに NPE-G1 または NPE-G2 全体をゆっくりと差し込み、ルータのミッドプレーンにコネクタが装着された手応えを感じるまで押します。
ステップ 3 No.2 プラス ドライバまたは 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、NPE-G1 または NPE-G2 の非脱落型ネジを締め、NPE-G1 または NPE-G2 をルータのミッドプレーンに固定します。
(注) 非脱落型ネジを締めるまで、NPE-G1 または NPE-G2 はルータのミッドプレーンに完全には装着されません。
ステップ 4 ルータから電源モジュールを取り外した場合は、電源モジュールを取り付けます (Cisco 7200 VXR ルータに電源モジュールを取り付ける場合は、を参照)。
ステップ 5 ルータ前面をラックから引き出した場合は、ルータをゆっくりとラックに戻します。
ステップ 6 3/16 インチ マイナス ドライバを使用して、ラックの前面取り付け板にルータを固定するネジを締めます。
2 種類のケーブル管理ブラケットのうち、どちらか一方を選択できます。1 種類は、ポート アダプタおよび I/O コントローラのケーブルを整理するために、ルータの前面で使用するものと同じです。NPE-G1 または NPE-G2 付属のブラケットは、NPE-G1 または NPE-G2 専用で、光ファイバケーブルのサポートが強化されます。
ルータを前面ラックマウントにするか、背面ラックマウントにするかに応じて、ルータにケーブル管理ブラケットを取り付けます。背面マウントの場合に、ケーブル管理ブラケットおよびケーブルを取り付ける手順については、該当する項を参照してください。
• 「NPE-G1 または NPE-G2 ケーブル管理ブラケットの取り付け」:この手順は、Cisco 7200 VXR ルータおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータの両方に適用されます。
• 「前面マウントのルータへの背面ケーブル管理ブラケットの取り付け(任意)」:この手順は、Cisco 7200 VXR ルータにだけ適用されます。
• 「背面マウントのルータへの背面ケーブル管理ブラケットの取り付け(任意)」:この手順は、Cisco 7200 VXR ルータにだけ適用されます。
• 「Cisco uBR7246 VXR ルータへのデフォルトのケーブル管理ブラケットの取り付け(任意)」:この手順は、Cisco uBR 7246VXR ユニバーサル ブロードバンド ルータにだけ適用されます。
NPE-G1 または NPE-G2 を使用している場合に、ケーブル管理ブラケット(シスコ製品番号:MAS-7200-CBLMGMT)を取り付ける手順は、次のとおりです。図 7-17 に、Cisco 7200 VXR ルータの NPE-G1 または NPE-G2 にブラケットを取り付ける手順を示します。図 7-18 に、Cisco uBR7200 シリーズ ルータの Cisco uBR7200-NPE-G1 または Cisco uBR7200-NPE-G2 にブラケットを取り付ける手順を示します。
(注) NPE-G1 または NPE-G2 の非脱落型ネジを締めて、ケーブル管理ブラケットがケーブルを適切に保持し、ストレイン レリーフが施されるようにします。非脱落型ネジが適切に締められていることを常に確認してください。
(注) シャーシへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り付けおよび取り外しを行う場合は、ケーブル管理ブラケットを持たないでください。シャーシへの NPE-G1 または NPE-G2 の取り外しおよび取り付けを行う場合は、まず NPE-G1 または NPE-G2 の非脱落型ネジを緩め、ケーブル管理ブラケットを取り外す必要があります。
図 7-17 NPE-G1 または NPE-G2 ケーブル管理ブラケットの取り付け
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図 7-18 Cisco uBR7200-NPE-G1 または Cisco uBR7200-NPE-G2 ケーブル管理ブラケットの取り付け
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ステップ 1 NPE-G1 または NPE-G2 の左右にある非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 2 NPE-G1 または NPE-G2 非脱落型ネジの上部でケーブル管理ブラケットを保持します(図 7-17 および図 7-18 を参照)。水平方向ノッチが左、垂直方向ノッチが右にあり、ブラケットの外側の端が NPE-G1 または NPE-G2 の端と揃っていれば、ブラケットが正しい位置にあります。ブラケットを逆向きにして、NPE-G1 または NPE-G2 と平行にならないようにすると、NPE-G1 または NPE-G2 前面パネルの GBIC または SFP コネクタを扱うことができなくなります。
ステップ 3 非脱落型ネジと NPE-G1 または NPE-G2 前面パネルの間に、ブラケットの左端を差し込みます。
ステップ 4 ケーブル管理ブラケットを下向きに回し、もう一方のノッチを右側の非脱落型ネジの後ろに差し込みます。ブラケットの外側の端が NPE-G1 または NPE-G2 の端と揃い、GBIC ポートまたは SFP ポートを遮らないようにします。
ステップ 6 ケーブルを取り付け、付属のベルクロ ストラップでブラケットに固定します。
次の手順で、ケーブル管理ブラケットを前面マウントの Cisco 7200 VXR ルータに取り付けます。
図 7-19 NPE-G1 または NPE-G2 への背面ケーブル管理ブラケットの取り付け - 前面マウントのルータ
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ステップ 1 ルータの背面がラックから飛び出している場合は、図 7-19のように、ケーブル管理ブラケットをルータに取り付けます。
ステップ 2 各ブラケットにネジを 2 本ずつ差し込み、ルータに固定します。
ステップ 3 NPE-G1 または NPE-G2 のインターフェイス ポートに、GBIC ケーブル、SFP モジュール ケーブル、または RJ-45 ケーブルを差し込みます。
これで、ケーブル管理ブラケットの取り付け作業は完了です。「入力電源の再接続およびルータの電源投入」に進んでください。
次の手順で、ケーブル管理ブラケットを背面マウントの Cisco 7200 VXR ルータに取り付けます。
図 7-20 NPE-G1 または NPE-G2 への背面ケーブル管理ブラケットの取り付け - 背面マウントのルータ
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ステップ 1 図 7-20のように、ケーブル管理ブラケットとラックマウント ブラケットを重ねます。
ステップ 2 各ブラケットにネジを 2 本ずつ差し込んで締めます。ネジはケーブル管理ブラケットに付属しています。
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ステップ 3 NPE-G1 または NPE-G2 のインターフェイス ポートに、コンソールおよび 補助 の RJ-45 ケーブルを差し込みます。
これで、ケーブル管理ブラケットの取り付け作業は完了です。「入力電源の再接続およびルータの電源投入」に進んでください。
NPE-G1 ケーブル管理ブラケットを使用しない場合は、2 つの方法で Cisco uBR7246VXR ルータにケーブル管理ブラケットを取り付けることができます。1 番めの方法(4 支柱ラック用)では、ラックマウント ブラケットをシャーシの背面に取り付けて、ケーブル管理ブラケットをシャーシの前面右側に取り付けます (図 7-22 を参照)。ラックにシャーシを取り付ける前に、両方のブラケットを取り付ける必要があります。
2 番めの方法(Telco タイプ ラック用)では、ラックマウント ブラケットをシャーシの中央に取り付けて、ケーブル管理ブラケットをシャーシの前面右側に取り付けます (図 7-23 を参照)。ラックにシャーシを取り付ける前に、両方のブラケットを取り付ける必要があります。
(注) ケーブル管理ブラケットは、前面から見て、シャーシの右側に取り付ける必要があります。
図 7-22 ケーブル管理ブラケットを取り付けたシャーシの 4 支柱ラックへの取り付け
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図 7-23 ケーブル管理ブラケットを取り付けたシャーシの Telco タイプ ラックへの取り付け
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ここでは、Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco UBR7225VXR、または Cisco uBR7246VXR ルータを入力電源に再接続し、ルータの電源を投入し、正常なシステム ブートを確認する手順について説明します。
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 10
Cisco 7200 VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 ケーブル固定クリップを引き上げて AC レセプタクルから外し、電源コードを差し込みます。
ステップ 3 ケーブル固定クリップを引き下げてコネクタにはめ込み、電源モジュールの AC レセプタクルにケーブルを固定します。ケーブル固定クリップによって、AC 電源コードにストレイン レリーフが施されます。
図 7-24 Cisco7200 VXR ルータの AC 入力電源の接続
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ステップ 4 AC 電源モジュールのコードを AC 電源に接続します。
(注) Cisco 7200 VXR ルータの場合、120 VAC で動作する AC 入力電源モジュール 1 台につき、最低 5A が必要です。
Cisco 7200 VXR ルータには、120 VAC、15A レセプタクル(米国)、または 240 VAC、10A(海外)の電源を推奨します。
ステップ 5 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1~ 4 の手順を繰り返します。
これで、Cisco 7200 VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は完了です。「ルータの電源投入」に進んでください。
図 7-25 Cisco uBR7246VXR ルータの AC 入力電源の接続
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Cisco uBR7246VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 ケーブル固定クリップを左に寄せて AC レセプタクルから外し、電源コードを差し込みます。
ステップ 3 ケーブル固定クリップを右に寄せてコネクタにはめ込み、電源モジュールの AC レセプタクルにケーブルを固定します。ケーブル固定クリップによって、AC 電源コードにストレイン レリーフが施されます。
ステップ 4 AC 電源モジュールのコードを AC 電源に接続します。
(注) Cisco uBR7200 シリーズ ルータの場合、120 VAC で動作する AC 入力電源モジュール 1 台につき、最低 7A が必要です。
Cisco uBR7200 シリーズ ルータには、120 VAC、15 A レセプタクル(米国)、または 240 VAC、10A(海外)の電源を推奨します。
ステップ 5 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1~ 4 の手順を繰り返します。
これで、Cisco uBR7246VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は完了です。「ルータの電源投入」に進んでください。
Cisco uBR7225VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
図 7-26 Cisco UBR7225VXR ルータの AC 入力電源の接続
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ステップ 2 電源コードを電源の AC コネクタに接続します。
(注) AC 電源コード ストレイン レリーフを追加したときのために、ナイロン製のケーブル タイをハンドルの穴に通してからコードに巻きつけて、コードを電源のハンドルに固定します。
ステップ 3 AC 電源モジュールのコードを AC 電源に接続します。
ステップ 4 2 台めの電源モジュールがある場合は、必要に応じて、 ステップ 1 ~ 3 の手順を繰り返します。
これで、Cisco UBR7225 VXR ルータに AC 入力電源を再接続する手順は完了です。「ルータの電源投入」に進んでください。
Cisco 7200 VXR ルータに DC 入力電源を再接続する手順は、次のとおりです。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、アースには緑色または黄緑色が使用されています。DC 入力電源モジュールで選択した導線カラー コーディングと、DC 電源で使用されている導線カラー コーディングが一致している必要があります。
警告 以下の手順を行う前に、回路短絡や感電事故を防ぐため、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。ステートメント 322
警告 装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 42
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 -V 導線および +V 導線に電流が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
図 7-27 Cisco 7200 VXR ルータの DC 入力電源の接続
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ステップ 3 必要に応じて、ワイヤ ストリッパを使用して、-V 導線、+V 導線、およびアース線の先を 0.55 インチ(14 mm)ほどむき出しにします(図 7-28 を参照)。
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ステップ 4 Cisco7200 VXR ルータの場合、アース線のむき出し部分を DC 入力電源モジュールのアース線レセプタクルに完全に差し込み、3/16 インチ マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。
ステップ 5 +V 導線のむき出し部分を +V 導線のレセプタクルに完全に差し込み、3/16 インチ マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。-V 導線についても同じ手順を繰り返します。
(注) 導線の端のむき出し部分がレセプタクルに完全に挿入されていることを確認してください。導線の挿入後にむき出し部分がはみ出す場合は、レセプタクルから導線を外し、ワイヤ ストリッパでむき出し部分の端をカットし、ステップ 5の手順を繰り返してください。
ステップ 6 アース線、+V および -V DC 入力導線に対応するレセプタクルのネジを締めてから、導線を電源モジュールの前面プレートに固定します。
保管しておいたケーブル タイを使用して、3 本の導線を固定します。
(注) アース線、+V および -V DC 入力導線を電源モジュールの前面プレートに固定するときは、アース線に多少のサービス ループを残してください。そうすることで 3 本の導線全部が強く引っ張られたときに、電源モジュールから最後に接続解除される導線がアース線になります(図 7-27 を参照)。
ステップ 7 -V 導線および +V 導線に電流を流します。
(注) Cisco 7200 VXR ルータには次の電流が必要です。
- 24 VDC で動作する DC 入力電源モジュール 1 台につき、最低 19A が必要です。
- 48 VDC で動作する DC 入力電源モジュール 1 台につき、最低 13A が必要です。
- 60 VDC で動作する DC 入力電源モジュール 1 台につき、最低 8A が必要です。
この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっているという前提で設計されています。すべての電流導体には、指定されたヒューズまたは回路ブレーカー(最低 35A、60 VDC)を必ず使用してください。安全のため、電気容量に適合した屋内配線および回路ブレーカーを使用してください。
ステップ 8 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1~ 7 の手順を繰り返します。
これで、Cisco 7200 VXR ルータに DC 入力電源を再接続する手順は完了です。「ルータの電源投入」に進んでください。
Cisco uBR7246VXR ルータに DC 入力電源を再接続する手順は、次のとおりです。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、アースには緑色または黄緑色が使用されています。DC 入力電源モジュールで選択した導線カラー コーディングと、DC 電源で使用されている導線カラー コーディングが一致している必要があります。
警告 次の手順を行う前に、回路短絡や感電事故を防ぐため、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。ステートメント 322
警告 装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 42
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 -V 導線および +V 導線に電流が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
図 7-29 Cisco uBR7246VXR ルータの DC 入力電源の接続
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ステップ 3 必要に応じて、ワイヤ ストリッパを使用して、-V 導線、+V 導線、およびアース線の先を 0.55 インチ(14mm)ほどむき出しにします。
(注) Cisco uBR7200 シリーズの場合、DC 入力電源モジュールのアース線は、M5 接地用レセプタクルに接続される 2 穴のアース ラグになっています。このアース線はむき出しにする必要はありません。
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ステップ 4 アース線の 2 穴のアース ラグを M5 接地用レセプタクルに M5 ナットで結合します。8 mm レンチまたはナット ドライバ(または調整レンチ)を使用して、ナットを締めます (図 7-31 を参照)。
ステップ 5 +V 導線のむき出し部分を +V 導線のレセプタクルに完全に差し込み、3/16 インチ マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。-V 導線についても同じ手順を繰り返します。
(注) 導線の端のむき出し部分がレセプタクルに完全に挿入されていることを確認してください。導線の挿入後にむき出し部分がはみ出す場合は、レセプタクルから導線を外し、ワイヤ ストリッパでむき出し部分の端をカットし、ステップ 5の手順を繰り返してください。
ステップ 6 アース線、+V および -V DC 入力導線に、レセプタクルのネジまたはアースのナットを締めてから、導線を電源モジュールの前面プレートに固定します。
ステップ 7 電源モジュールの前面プレート上にある 2 つのストレイン レリーフ ボルトの間に、+V 導線および -V 導線を通します。
(注) アース ラグに接続する導線には、サービス ループを作る必要はありません。この導線は +V 導線および -V 導線から離れており、2 つの M5 ナットによって M5 レセプタクルに固定されているためです。
ステップ 8 +V 導線および -V 導線を覆うストレイン レリーフ カバーを取り付け、7 mm レンチまたはナット ドライバ(または調整レンチ)で 2 つの M4 ナットを締め、カバーをストレイン レリーフ ボルトに固定します。
図 7-31 Cisco uBR7246VXR シリーズの DC 入力電源モジュールのストレイン レリーフ カバーの取り外し
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ステップ 9 -V 導線および +V 導線に電流を流します。
(注) Cisco uBR7200 シリーズ ルータの場合、DC 入力電源モジュール 1 台の定格は 14A、700 VA です。
この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっているという前提で設計されています。すべての電流導体には、指定されたヒューズまたは回路ブレーカー(最低 35A、60 VDC)を必ず使用してください。安全のため、電気容量に適合した屋内配線および回路ブレーカーを使用してください。
ステップ 10 2 台めの電源モジュールを搭載している場合は、ステップ 1~ 9 の手順を繰り返します。
これで、Cisco uBR7246VXR ルータに DC 入力電源を再接続する手順は完了です。次の「 ルータの電源投入 」に進んでください。
電源モジュールの取り付けられた Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco uBR7246VXR ルータ、または Cisco uBR7225VXR ルータに電源を投入する手順は、次のとおりです。
– 各ポート アダプタがスロットに挿入され、ポート アダプタ レバーがロックの位置になっている。
– NPE および I/O コントローラまたは I/O コントローラ ブランク パネルが各スロットに取り付けられ、非脱落型ネジが締められている。
– すべてのネットワーク インターフェイス ケーブルがポート アダプタ、I/O コントローラ、または NPE-G1 または NPE-G2 インターフェイスに接続されている。
– 各ケーブル インターフェイス ラインカードがスロットに挿入され、非脱落型ネジが締められている(Cisco uBR7246 VXR ルータだけ)。
– (任意)NPE-G1 または NPE-G2 の CompactFlash ディスク スロットに CompactFlash ディスクが装着されている。I/O コントローラも搭載されている場合は、I/O コントローラの PC カード スロットのいずれかに PC カードまたはフラッシュ ディスクを装着することもできます。
(注) フラッシュ ディスクは I/O コントローラのスロット 0 またはスロット 1 のどちらにでも搭載できます。CompactFlash ディスクを装着できるのは、NPE-G1 または NPE-G2 の CompactFlash ディスクのスロットだけです。
– (任意)USB フラッシュ メモリ モジュールまたは USB eToken Pro キーが NPE-G2 上の USB ポートに挿入されている。
– 各 AC 入力電源コードが接続され、ケーブル固定クリップで固定されている(uBR7224VXR ルータ以外、AC 入力電源モジュールの場合)。
– Cisco 7200 VXR ルータの場合、各 DC 導線が電源の前面プレートに接続され、ケーブル タイで固定されている。
– Cisco uBR7246VXR ルータの場合、各 DC 導線が接地用レセプタクルおよび +V と -V 導線のストレインレリーフ カバーに M4 ナットで固定されている(DC 入力電源モジュールの場合)。
– 各 DC 導線が電源モジュールに接続され、固定されている(DC 入力電源モジュールの場合)。
– 回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを固定していたテープをはがし、回路ブレーカーのハンドルをオン(|)の位置に戻し、電力が復旧されている(DC 入力電源モジュールの場合)。
ステップ 2 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチをオン(|)の位置にします。ルータに 2 台めの電源モジュールが搭載されている場合は、この手順を繰り返します。電源モジュールの緑色の OK LED が点灯します。
(注) ルータの電源を投入した場合、次に電源をオフにするまでに、30 秒以上待つ必要があります。
ステップ 3 ファンの音を確認します。ただちに作動音が聞こえるはずです。
ステップ 4 ブート プロセス中に、SYSTEM LED を確認します。ほとんどのポート アダプタの LED は、不規則に点滅します。点灯し、いったん消灯してから、短い間点灯する LED もあります。NPE-G1/NPE-G2 および I/O コントローラの POWER OK LED はただちに点灯します。
ステップ 5 初期化プロセスを確認します。(数秒後)システム ブートが完了すると、NPE-G1 または NPE-G2 がポート アダプタおよび I/O コントローラの初期化を開始します。この初期化中、各ポート アダプタの LED 表示はさまざまです(ほとんどの LED は点滅します)。初期化が完了すると、各ポート アダプタおよび Cisco uBR7200 シリーズ ケーブル インターフェイス ラインカードの ENABLED LED が点灯します。また、コンソール画面に次のようなスクリプトおよびシステム バナーが表示されます。
これで、入力電源を接続してルータの電源を投入する手順は完了です。これで、NPE-G1 または NPE-G2 の Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco uBR7246VXR ルータ、または Cisco uBR7225VXR ルータへの取り付け作業も完了です。
Cisco 7200VXR NPE-G1 には CPU コアが 2 つある BCM1250 プロセッサが搭載されています。Cisco 7200VXR NPE-G1 用のすべての Cisco IOS イメージは CPU コア 0 を使用します。CPU コア 1 を使用すると、別途購入した特殊なソフトウェアを使用して特定の機能セットを高速化することができます。Cisco IOS Release 12.3(14)YM の場合、Multi-Processor Forwarding(MPF)によって、L2TP Access Concentrator(LAC; L2TP アクセス コンセントレータ)、L2TP Network Server(LNS; L2TP ネットワーク サーバ)、および PPP Terminated Aggregation(PTA; PPP 終端集約)のブロードバンド機能が高速化されます。ポート アダプタはプロセッサ 1 の MPF のパスではサポートされません。
Cisco IOS Release 12.3(14) YM およびそれ以上の Cisco IOS Release 12.3YM のパント パス(プロセッサ 0、処理 Cisco IOS)でサポートされるのは、次のポート アダプタだけです。
新しいシャーシの購入時にイネーブリング ソフトウェアを購入されている場合、またはソフトウェアをアップグレードとして購入されている場合が考えられます。
ソフトウェアをアップグレードとして購入した場合、次のことを行う必要があります。
• ROMmon のアップグレード (必要な ROMmon のバージョンは 12.3-4r.T3 以上です)。
ROMmon のアップグレード手順については「upgrade rom-monitor file コマンドの使用」を参照してください。
ブロードバンド LAC、LNS、PTA に必要なソフトウェア リリースは Cisco IOSRelease12.3(14)YM 以上です。
必要最小限のメモリ要件および設定情報については、『 MPF for Broadband LAC, LNS, and PTA 』を参照してください。
(注) セカンド プロセッサをイネーブルにする前に、IP ルーティングを有効にする必要があります。
プロセッサ 1 はイネーブリング ソフトウェアをインストールするとデフォルトでイネーブルになります。プロセッサ 0 ですべてのパケットを転送するには、no ip mpf コマンドを使用します。プロセッサ 1 をイネーブルにするには、ip mpf コマンドを使用します。
実行コンフィギュレーションを NVRAM に保存してください。「保存したコンフィギュレーションの NVRAM へのコピー」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用して、ルータで作成したコンフィギュレーション設定を保存しないと、次回ルータがリロードされたときにコンフィギュレーションが失われます。
MPF でサポートされない機能を設定すると、次のエラー メッセージが表示されます。
show コマンドには、mpf コマンドに関連のあるさまざまなコマンドがあります。次に、例の出力順にコマンドの一覧を示します。mpf のインストレーションを確認するには、これらのコマンドを使用します。
• 「show mpf cpu history コマンドの使用」
• 「show mpf interface コマンドの使用」
インターフェイスに関する情報を表示するには、 show interface stats コマンドを使用します。
特定のインターフェイス ポートの情報を表示するには、show ip interface コマンドを使用します。
直前の 5 秒間、1 分間、および 5 分間のセカンド CPU の使用率を表示するには、show mpf cpuコマンドを使用します。
直前の 60 秒間、60 分間、および 72 時間のセカンド CPU の使用率をグラフに出力するには、show mpf cpu history コマンドを使用します。
すべてのギガビット イーサネット インターフェイスおよびサブ インターフェイスに関する情報を表示するには、引数を指定しないで show mpf interface コマンドを使用します。このコマンドは物理インターフェイスだけを表示します。仮想アクセス インターフェイスは表示されません。
次の例では、GigabitEthernet 1/0、サブインターフェイス番号 100 のインターフェイス情報が表示されます。ただし、サブインターフェイス番号が VLAN でないかぎり、MPF はサブインターフェイス番号を認識しないので、すべてのギガビット イーサネット インターフェイスおよびサブインターフェイスの情報が表示されます。
次の例は、GigabitEthernet 0/1 インターフェイス上の VLAN 番号 100 のインターフェイス情報を表示します。この情報には、アップ ステート、受信パケット数、受信バイト数、送信パケット数、送信バイト数、受信パント数が含まれます。
所定の IP アドレス ペアに下されるルーティングを表示するには、show ip mpf exact-route コマンドを使用します。
ボックス単位のパントの原因およびパントされたパケット数を表示するには、show mpf punt コマンドを使用します。
次に、セカンド プロセッサがイネーブルの場合の show version コマンドの出力例を示します。プロセッサ 1 がイネーブルの場合、show version の出力には「SB-1 CPU」が表示されることに注意してください。
NPE-G1 または NPE-G2 の取り付け、ケーブル配線、およびルータの電源投入を行ったあと、次のいずれかの手順に従って、NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
• ルータに I/O コントローラが取り付けられたままになっている場合は、「フラッシュ ディスクまたは PC カードから保存されているコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」に記載された手順に従って、保存されているコンフィギュレーションを NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM にコピーします。
• ルータから I/O コントローラが取り外されていて、CompactFlash ディスクへのファイルのコピーが可能だった場合は、「CompactFlash ディスクから保存されているコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合」に記載された手順に従って、保存されているコンフィギュレーションを NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM にコピーします。
• ルータから I/O コントローラが取り外されていて、CompactFlash ディスクへのファイルのコピーが不可能だった場合は、「TFTP サーバから保存されているコンフィギュレーションをダウンロードする場合」に記載された手順に従って、保存されているコンフィギュレーションを NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM にコピーします。
フラッシュ ディスクまたは PC カードから保存されているコンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタが特権レベルになっていることを確認します(システム プロンプトにポンド記号 [#] があるかどうかを調べてください)。システム プロンプトにポンド記号が含まれていない場合は、enable と入力し、さらにパスワードを入力します。
ステップ 2 I/O コントローラの最初の PC カード スロットに、保存されているコンフィギュレーション ファイルが格納されているフラッシュ ディスクまたは PC カードを挿入します。
ステップ 3 copy disk0: filename running コマンドまたは copy slot0: filename running コマンド入力します。
CompactFlash ディスクにコンフィギュレーション ファイルをコピーできる場合は、次の手順に従って、NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM にコンフィギュレーションをコピーします。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタが特権レベルになっていることを確認します(システム プロンプトにポンド記号 [#] があるかどうかを調べてください)。システム プロンプトにポンド記号が含まれていない場合は、enable と入力し、さらにパスワードを入力します。
ステップ 2 保存したコンフィギュレーション ファイルが格納されている CompactFlash ディスクを NPE-G1 または NPE-G2 の CompactFlash ディスクのスロットに挿入します。
ステップ 3 copy disk2: filename コマンドを入力します。
ルータに NPE-G1 または NPE-G2 を取り付け、ルータが正常に起動されたことを確認したあとで、TFTP サーバからルータのコンフィギュレーションを取り出して NVRAM にコピーする必要があります。保存されているコンフィギュレーションを TFTP ファイル サーバからコピーするには、 copy tftp running-config コマンドを使用します。ホスト名およびアドレス、ホストに保存されているコンフィギュレーション ファイルの名前、およびリモート ファイルを使用しての再起動の確認が要求されます。
NPE-G1 または NPE-G2 を取り付けたあと、copy system:running-config nvram:startup-config コマンドを使用して、NVRAM(デフォルトは NPE-G1 または NPE-G2 の NVRAM)にルータのコンフィギュレーション ファイルを保存します。
ルータのコンフィギュレーションを取り出して NVRAM にコピーしたあとで、NPE-G1 または NPE-G2 のインターフェイスを設定します。
TFTP サーバからルータのコンフィギュレーション ファイルを取得する前に、次の事項を確認してください。
• NPE-G1 または NPE-G2 のコンソール ポートにコンソール端末が接続されているか、ルータとの間で Telnet セッションが確立されている。
• ルータがファイル サーバ(リモート ホスト)をサポートするネットワークに接続されている。
• リモート ホストが TFTP アプリケーションをサポートしている。
NPE-G1 または NPE-G2 の新しいインターフェイスを設定する前に、次の情報を用意しておいてください。
• 新しいインターフェイスで使用する予定のプロトコルおよびカプセル化タイプ
• IP ルーティング用にインターフェイスを設定する場合は、IP アドレスなどのプロトコル固有の情報
Cisco 7200 VXR 関連のインターフェイスで使用できるインターフェイス コマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、に記載されているマニュアルを参照してください。
保存されているルータ コンフィギュレーションをリモート ホストから取得する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタが特権レベルになっていることを確認します(システム プロンプトにポンド記号 [#] があるかどうかを調べてください)。システム プロンプトにポンド記号が含まれていない場合は、 enable と入力し、さらにパスワードを入力します。
(注) 保存したコンフィギュレーションを削除しないかぎり、ルータは NVRAM 内のデフォルトのコンフィギュレーションを使用します。したがって、システムで設定済みのパスワードが有効になるのは、コンフィギュレーションを取得してからです。
ステップ 2 ping コマンドを使用して、ルータとリモート ホスト(コンフィギュレーション ファイルをコピーしたリモート ファイル サーバ)間の接続を確認します。
ステップ 3 システム プロンプトに copy tftp running-config コマンドを入力し、 Return キーを押してコンフィギュレーション モードを開始します。(デフォルトのコンソール端末からではなく)ネットワーク装置からシステムを設定することを指定します。
ステップ 4 ホストまたはネットワークのコンフィギュレーション ファイルを選択するように要求されます。デフォルトはホストです。デフォルトを受け入れる場合は、 Return キーを押します。
ステップ 5 ホストの IP アドレスを入力するように要求されます。リモート ホストの IP アドレスまたは名前を入力します。
ステップ 6 コンフィギュレーション ファイル名が要求されます。サーバにファイルをコピーする場合、システムはデフォルトで、ルータ名に -confg という拡張子(次の例では router-confg )を加えたものを使用します。コンフィギュレーションのコピー時に別のファイル名を指定した場合は、そのファイル名を入力してください。それ以外の場合は、 Return キーを押してデフォルト値を受け入れます。
ステップ 7 新しいコンフィギュレーションで再起動する前に、確認のためにユーザが入力した命令が表示されます。命令が正しくない場合は、 n (no)を入力してから Return キーを押し、処理を中止します。命令が正しい場合は、 Return キーを押すか、 y を入力 して から Return キーを押します。
ルータがリモート ホストからコンフィギュレーションを取り出して起動するときには、コンソール画面に操作が正常に完了したかどうかが表示されます。操作が正常に完了した場合は、前の例で示すように連続した感嘆符(!!!!)と [OK] が表示されます。連続したピリオド(. . .)と [timed out] または [failed] は、エラーが発生したことを示します(原因として、ネットワーク障害、または誤ったサーバ名、アドレス、ファイル名などが考えられます)。次に、リモート サーバからの起動に失敗した場合の例を示します。
• 処理の正常完了が表示された場合は、次のステップに進んでください。
• 処理の失敗が表示された場合は、リモート サーバの名前またはアドレス、ファイル名を確認し、同じ手順を繰り返します。コンフィギュレーションを取得できない場合は、ネットワーク管理者に連絡するか、を参照し、テクニカル サポートに連絡してください。
ステップ 8 show running-config コマンドを入力し、端末に現在の実行コンフィギュレーションを表示します。表示内容で、コンフィギュレーション情報が完全で正しいことを確認します。問題がある場合は、ファイル名を確認し、前の手順を繰り返して、正しいファイルを取得するか、または configure コマンドを使用して、既存のコンフィギュレーションに追加または変更します (システムおよび個々のインターフェイスに使用できるコンフィギュレーション オプションについて、また、具体的な設定手順については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください)。
ステップ 9 現在の実行コンフィギュレーションが正しいことを確認したうえで、 copy running-config startup-config コマンドを入力し、取り出したコンフィギュレーションを NVRAM に保存します。この作業を怠ると、システムの再起動時に新しいコンフィギュレーションが失われます。
これで、保存されているルータ コンフィギュレーションをリモート ホストからダウンロードする手順は完了です。「ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定」に進んでください。
NPE-G1/NPE-G2 および I/O コントローラの両方を同じシステムに搭載している場合、I/O コントローラのコンソール ポートおよび補助ポートが使用され、NPE-G1 または NPE-G2 のコンソール ポートおよび補助ポートは Cisco IOS によってディセーブルにされます。
ROM モニタ(ROMmon)からは、NPE-G1/NPE-G2 および I/O コントローラの両方のコンソール ポートにアクセスできますが、Cisco IOS イメージのロードが完了すると、I/O コントローラが搭載されている場合は、NPE-G1 または NPE-G2 のコンソール ポートがディセーブルになります。
NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されていて、I/O コントローラが搭載されていない場合は、Cisco IOS イメージのロード中およびロード後に、NPE-G1 または NPE-G2 のコンソール ポートおよび補助ポートを使用できます。
コンソール ポートのメッセージを補助ポートにルーティングする場合は、コンソール メッセージを受信させる補助ポート上で、Cisco IOS コマンドの terminal monitor を使用します。
NPE-G1 および NPE-G2 は、RJ-45 と GBIC GE または SFP GE の両方のインターフェイス ポートを GigabitEthernet 0/1、GigabitEthernet 0/2、および GigabitEthernet 0/3 として報告します。各インターフェイスには 2 つの異なるメディア タイプ(GBIC/SFP または RJ-45(デフォルト))を持つ 2 つのポートが装備されています。各インターフェイスで使用できるポートは 1 つだけです。いずれかのポート タイプを設定する場合は、まず media-type インターフェイス コマンドを使用して、NPE-G1 用の GBIC ポート(gbic)、NPE-G2 用の SFP ポート(sfp)、RJ-45(rj45)ポートからいずれかをメディア タイプとして選択する必要があります。
(注) NPE-G1 および NPE-G2 上のギガビット イーサネット インターフェイスは、スイッチ間リンク(ISL)VLAN(仮想 LAN)カプセル化プロトコルをサポートしません。代わりに IEEE 802.1Q VLAN カプセル化プロトコルを使用することを推奨します。ISL を使用しなければならないアプリケーションの場合、ファースト イーサネット/ギガビット イーサネット ポート アダプタまたは I/O コントローラによって提供されます。
特定のメディア ポートを使用できるようにするには、Cisco IOS を使用してメディア タイプを選択します。この場合、media-type インターフェイス コマンドを使用します。
media-type { gbic | sfp | rj45 }
ステップ 1 メディア タイプの変更後、新しいインターフェイス特性に合わせて、速度モードおよび伝送モードを設定します。NPE-G1 または NPE-G2 ギガビット イーサネット インターフェイスの速度およびデュプレックスを変更するには、speed および duplex インターフェイス コマンドを使用します。
(注) これらのコマンドを適用できるのは、RJ-45 メディアを使用する場合だけです。
サポートされる速度およびデュプレックスの設定値は、次のとおりです。
a. no negotiation auto コマンドを使用する場合、正常に動作させるには、速度およびデュプレックスを auto 以外の値に設定する必要があります。
b. no autonegotiation モードで使用できる速度は、1000 Mbps だけです。したがって、1000 を選択しても、auto を選択しても同じです。
GBIC メディアを使用する場合は、negotiation auto というコマンドもあります。これは、IEEE 802.1z ギガビット イーサネット(1000 Mbps)自動ネゴシエーション プロトコルをイネーブルにする場合に使用します。
ステップ 2 自動ネゴシエーション機能をオフにするには(デフォルトはオン)、no negotiation auto インターフェイス コマンドを入力します。これは、802.1z 自動ネゴシエーションをサポートしていない他のギガビット イーサネット装置に接続する場合に便利です。
(注) RJ-45 メディア タイプを使用する場合、自動ネゴシエーション機能はサポートされません。また、実行しようとしても無視されます。
メディア タイプを GBIC または SFP から rj-45 に変更する場合、media-type コマンドの実行後に speed および duplex を設定し、インターフェイスが正しいモードで確実に動作するようにする必要があります。
media-type GBIC モードまたは media-type SFP モードは、常にデフォルトの 1000 Mbps になります。このモードでは、全二重と半二重の動作が両方ともサポートされます。
次に、NPE-G1 の 3 つのギガビット イーサネット インターフェイスの一般的なコンフィギュレーション例を示します。このコンフィギュレーション例は NPE-G2 においても一般的な例ですが、2 番めのインターフェイスは SFP メディア タイプ用に設定されます。この例では、1 番めのインターフェイスは GBIC メディア タイプ用に、2 番めのインターフェイスは RJ-45 メディア タイプ用に設定されています。3 番めのインターフェイスは使用しません。
(注) no shutdown コマンドを使用してインターフェイスをイネーブルにする前に、少なくとも、ip address、media-type、および speed コマンドを使用してインターフェイスを設定する必要があります。接続されたネットワークの性質に応じて、その他のインターフェイス コマンドの入力が必要な場合もあります。
Cisco IOS には、show interface GigabitEthernet 0/X(X は 1、2、または 3) および show controllers GigabitEthernet 0/0 という、インターフェイスに関する情報を提供する 2 つのコマンドがあります。
show interface コマンドの出力は、インターフェイスの現在の動作モード(速度/デュプレックス/メディア タイプ)および現在のインターフェイスの統計情報を調べる場合に便利です。
show controllers コマンドの出力には、I/O コントローラ インターフェイス固有の情報が多く含まれます。たとえば、検出されたリンク ステータス、速度、およびデュプレックスが示されます。また、自動ネゴシエーションに関する現在のステータス、リンク パートナーの能力(自動ネゴシエーション対応インターフェイスかどうか)もわかります。
show controllers コマンドを使用すると、ドライバおよびイーサネット コントローラ ハードウェアの現在の動作状態も表示されます。show controllers コマンドは、ユーザが問題のデバッグ支援を必要としている場合など特に、シスコのエンジニアにとって、非常に強力なデバッグ ツールです。ギガビット イーサネット インターフェイスに問題がある場合は、シスコに show controllers コマンドの出力を提供し、分析を依頼する必要があります。
インターフェイスのカウンタは、次のコマンドで消去(リセット)できます。
show コマンドを使用すると、ルータに搭載されているハードウェアの識別、動作ステータスの確認、インターフェイス コンフィギュレーションの設定値の表示、さらにルータ コンフィギュレーションのトラブルシューティングを行うことができます。NPE-G1 および NPE-G2 上のインターフェイスは、シャーシのスロット番号およびインターフェイス ポート番号(slot/port)で識別します。I/O コントローラ上のインターフェイスも、シャーシのスロット番号およびインターフェイス ポート番号(slot/port)で識別します。I/O コントローラ用のシャーシ スロット番号は、常にスロット 0 です。 表 7-1 に、NPE-G1、NPE-G2、I/O コントローラの各モデル、対応するインターフェイス、および各インターフェイスのアドレッシング構文を示します。
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---|---|---|---|
ギガビット イーサネット(ポート 0/1)1 |
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gigabitethernet 0/0
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C7200-I/O-FE2 |
|||
C7200-I/O-FE-MII3 |
次に、NPE-G1 および NPE-G2 に関連する show コマンドの出力例を紹介します。show コマンドの出力は、NPE-G1 または NPE-G2 からのものになります。
NPE-G1 または NPE-G2 のハードウェア構成を判別するには、show version コマンドを使用します。
次の例では、Cisco 7206 VXR ルータに搭載された NPE-G2 に関する情報を示しています。
show controllers コマンドを使用して、インターフェイス コントローラの初期化ブロック情報、送信リング、受信リング、およびエラーを表示します。次の例は、Cisco 7206 VXR ルータに搭載されている I/O コントローラ C7200-I/O-2FE/E および NPE-G1 のインターフェイス情報です。
show interface コマンドまたは show interface slot/port コマンドを使用して、ステータス情報を表示します。
NPE-G1 または NPE-G2 を搭載した Cisco 7200 VXR ルータ上の Cisco IOS イメージをアップグレードする場合、ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージもアップグレードしなければなりません。
ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージは NPE-G1 および NPE-G2 のフラッシュ メモリにあり、Cisco IOS ソフトウェアのサブセットが含まれています。このイメージを使用して、ネットワークからルータを起動するか、Cisco IOS イメージをルータにロードします。有効なシステム イメージが見つからなかった場合にも、このイメージが使用されます。
ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージは、ルータ上で稼動している Cisco IOS のリリースと対応していなければなりません。
• NPE-G1 には、c7200-kboot というブート ヘルパー イメージが必要です。
• NPE-G2 には、c7200p-kboot-mz というヘルパー イメージが必要です。
• Cisco uBR7200-NPE-G1 には、ubr7200-kboot-mz というブート ヘルパー イメージが必要です。
• Cisco uBR7200-NPE-G2 には、ubr7200p-kboot-mz というブート ヘルパー イメージが必要です。
ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージをアップグレードするには、Cisco.com から最新のブート ヘルパー イメージを入手して、ルータのフラッシュ メモリに新しいブート ヘルパー イメージをコピーします。Cisco.com へのアクセス方法については、を参照してください。Service and Support の下にある Software Center リンクをクリックしてください。Software Center からファイルを取得するには、シスコの担当者からログイン コードを取得する必要があります。
Cisco.com からブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージを入手して、ブート フラッシュ メモリをアップグレードする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco.com から TFTP サーバに、ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージをダウンロードします。
ステップ 2 次のように、ルータのフラッシュ メモリを再フォーマットします。
(注) フラッシュ メモリを再フォーマットすると、現在のフラッシュ メモリの内容が消去されます。
ステップ 3 TFTP サーバからフラッシュ メモリに、ブート ヘルパー イメージをコピーします。
これで、ブート ヘルパー(ブート ローダ)イメージをアップグレードする手順は完了です。ブート ヘルパー イメージを含めた、システム イメージおよびマイクロコードのロードおよびメンテナンスの詳細な手順については、Cisco.com にアクセスし、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
再書き込み可能 ROM モニタ(ROMmon)のアップグレードでは、新しいイメージを取得するためにハードウェア(NPE-G1 または NPE-G2)交換を行うことなく、新しい ROMmon イメージをダウンロードできます。
(注) NPE-G1 または NPE-G2 の ROMmon はアップグレードできますが、Cisco 7200 シリーズ ルータ用の他の NPE の ROMmon はアップグレードできません。
OMmon イメージには 2 種類あります。次の内容が手元にある場合、1 つの ReadOnly イメージ(システムとともに出荷されたオリジナルのイメージ)はいつでも使用可能です。
• NPE-G1 ハードウェアの EPROM version 4.0 と、NPE-G1 ROMmon version 12.3(4r)T1 またはそれ以降
アップグレード可能な ROMmon イメージである 2 番めの ROMmon イメージを使用するよう、システムを構成することもできます。起動時に、システムは ReadOnly イメージを使用して起動し、次に構成によっては、アップグレード可能イメージへジャンプします。アップグレード可能な ROMmon イメージを起動できない場合、ルータはこの ROMmon イメージを無効とマークして、ReadOnly イメージに戻ります。
最初に新しい ROMmon イメージを実行するときは、その他のリセットまたは電源の再投入を実行する前に、システムが ROMmon を起動する必要があります。ROMmon 実行プロセスが中断すると、システムではこれを新しい ROMmon イメージの起動障害と見なします。ルータは、ReadOnly イメージに戻ります。
(注) ROMmon アップグレード イメージは起動できない場合、無効としてマークされます。最初の起動時には、ルータをリセットしないでください。
どちらの ROMmon イメージが利用できるか判別するには、Cisco IOS では show rom-monitor コマンドを、ROMmon では ROMmon CLI showmon コマンドを使用します。次に、show rom-monitor または ROMmon CLI showmon コマンドの出力で示される情報の例を示します。
• Cisco IOS の場合は、show rom-monitor コマンドを使用します。
• ROMmon の場合は、ROMmon CLI showmon コマンドを使用します。
ROMmon をプログラムするには、upgrade rom-monitor file file_id コマンドを使用します。
次に、upgrade rom-monitor file コマンドの例を示します。
(注) ROMmon のアップグレードのあとで、既知の正常な Cisco IOS イメージをロードするよう推奨します。
もう 1 つの ROMmon イメージを使用するには、Cisco IOS または ROMmon の場合に応じて変更するために、次のいずれかのコマンドを使用します。
• Cisco IOS の場合、もう一方の ROMmon イメージに変更するのに、upgrade rom-monitor preference コマンドを使用します。
upgrade rom-monitor preference [readonly | upgrade]
• ROMmon の場合、もう一方の ROMmon イメージに変更するのに、ROMmon CLI rommon-pref コマンドを使用します。
rommon-pref [readonly | upgrade]
ここでは、アップグレードが正常に行われない場合、またはアップグレードは正常に完了したが、アップグレード イメージが破損している場合に表示されるエラー メッセージの例を示します。
アップグレードが正常に行われないとき、またはアップグレード イメージが破損している場合、次のいずれかのエラー メッセージが表示されます。
• ROMmon イメージは、ReadOnly イメージと互換性がありません。
• ROMmon アップグレード イメージは、大きすぎます。
• ハードウェアは、ROMmon のアップグレードをサポートしません。
NPE-G2 には Field-Programmable Gate Array(FPGA)デバイスがあります。他の Cisco 7200 シリーズ ルータの NPE には FPGA デバイスがありません。FPGA デバイスは、個別のソフトウェア アップグレードをサポートする Field-Programmable Devices(FPD)の一種です。FPD 機能をサポートするシスコのイメージがリリースされるたびに、対となる FPD イメージのパッケージもその
Cisco IOS ソフトウェア イメージでリリースされます。FPD イメージ パッケージは Cisco.com から入手でき、Cisco IOS ソフトウェア イメージをダウンロードする Cisco Software Center ページからアクセスできます。
(注) Cisco IOS Release 12.4(4)XD の場合、NPE-G2 の手動の FPD アップグレードだけがサポートされます。
FPGA アップグレードの情報と手順については、『 Field-Programmable Device Upgrades 』を参照してください。このマニュアルは、次の URL にあります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/7200/configuration/feature_guides/fpd.html
機器に光ケーブルを再接続する前に、すべての光ファイバ コネクタを清掃することを強く推奨します。光コネクタの清掃方法に関する詳細については、『 Inspection and Cleaning Procedures for Fiber-Optic Connections 』および『 Compressed Air Cleaning Issues for Fiber-Optic Connections 』を参照してください。