OpenStack Platform 16.2 Director を使用した OpenStack 対応 Cisco ACI
Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)は、インテリジェントなコントローラベースのネットワーク スイッチング ファブリックを提供する包括的なポリシーベースのアーキテクチャです。このファブリックは、OpenStack を含む複数のオーケストレーション ツール、自動化ツール、および管理ツールに直接統合可能な API インターフェイスを通じてプログラムすることにより管理する設計となっています。Cisco ACI を OpenStack と統合することによって、ネットワーキング構造体の動的な作成を OpenStack 要件に従って直接駆動するだけでなく、Cisco Application Policy Infrastructure Controller (APIC)内のさらなる可視性を個別の仮想マシン(VM)インスタンスのレベルに至るまで実現できます。
OpenStack は、クラウド コンピューティング環境を構築するための柔軟なソフトウェア アーキテクチャを明確にします。OpenStack のリファレンス ソフトウェア ベースの実装では、VLAN、GRE、VXLAN を含む複数のレイヤ 2 トランスポートが考慮されています。OpenStack 内の Neutron プロジェクトは、ソフトウェアベースのレイヤ 3 転送も提供できます。Cisco ACI と ACI OpenStack Unified ML2 プラグインを組み合わせて使用すると、統合されたレイヤ 2 およびレイヤ 3 VXLAN ベースのオーバーレイ ネットワーキング機能が提供されます。このアーキテクチャは、ハードウェアベースのネットワーキングのパフォーマンスと運用上の利点に加えて、ソフトウェア オーバーレイ ネットワーキングの柔軟性を提供します。
Cisco ACI OpenStack プラグインは、ML2 モードまたは GBP モードで使用できます。モジュラ レイヤ 2(ML2)モードでは、ネットワークの作成に標準 Neutron API が使用されます。これは OpenStack に VM およびサービスを導入するための従来の方法です。グループ ベース ポリシー(GBP)モードでは、アプリケーションをポリシー グループとして説明、作成、展開する新しい API が提供されます。これにより、ネットワーク固有の詳細を気にする必要がなくなります。単一の OpenStack プロジェクトで GBP と Neutron API を混在させることはサポートされていないことに注意してください。詳細については、次の URL にある『OpenStack Group-Based Policy User Guide』を参照してください。