Cisco 8608 ルータ データシート

 

Cisco 8000 の概要

Cisco^® 8000 シリーズは、革新的な Cisco Silicon One^™、IOS XR^® ソフトウェア、およびクリーンシートシャーシ設計を組み合わせて、高性能ルータにおける飛躍的な進歩を実現します。8000 シリーズは、豊富な機能を備え、拡張性と信頼性に優れたルータで構成されています。Cisco 8608 は、集中型アーキテクチャベースのシャーシ設計に基づいて構築された新しい補完的なポートフォリオの一部です。

Cisco 8608 は、柔軟性と信頼性を兼ね備えた独自のプラットフォームであり、投資を保護します。冗長ルートプロセッサと冗長スイッチカードを介した冗長コントロールプレーンとデータプレーンにより、比類のない信頼性を実現できます。分散型アーキテクチャとは異なり、集中型プラットフォームでの転送の決定は中央で実行されます。Cisco 8608 は、お客様が必要とする適切な使用例に従って、非冗長モードで動作させることもできます。Cisco 8608 第 1 世代スイッチカードは、Cisco Silicon One^™ Q200 ASIC を搭載しています。さまざまなモジュラポートアダプタにより、インターフェイスの多様性が実現します。

このデータシートは、Cisco 8608 ルータ専用です。Cisco 8608 の集中型ルータアーキテクチャに加えて、Cisco 8000 シリーズには、Cisco Silicon One ASIC を使用する次の 2 つの異なるルータアーキテクチャが含まれています。

●      分散型：Cisco 8800 シリーズは、冗長コントロールプレーンとスイッチファブリックを備えた分散シャーシを介して、最大の帯域幅を提供します。8800 シリーズには、Cisco 8804、8808、8812、および 8818 が含まれています。これらのシャーシは、100、400、および 800G ポートを介して、ラインカードあたり最大 28.8 Tbps を提供します。

●      固定型：Cisco 8100 および 8200 は、シスコのスタンドアロン アーキテクチャを使用して、ルータごとに 1 つの ASIC で完全なルーティング機能を提供します。どちらもルーティング機能セット一式をサポートしています。8200 はディープバッファと拡張転送テーブルを備えていて、8100 はバッファリングと転送テーブルの拡張要件が低いデータセンター アプリケーションを対象としています。

Cisco 8000 のデータシートで、Cisco 8000 の分散型および固定型ポートフォリオの詳細を確認してください。

Cisco 8608 の概要

従来、大規模な分散型シャーシは、システム全体の帯域幅、ポートの多様性、および冗長性に関する市場の要件を満たすように設計されてきました。要件は、単一の NPU で達成できるものをはるかに超えていました。マルチ NPU システムを構成するファブリックは、最大帯域幅のユースケースに合わせてプロビジョニングされ、100% 事前に導入される必要があり、取り付けられているラインカードの数にかかわらず、電力と資本を消費していました。その見方は、複数世代のコア、エッジ、および集約分散システムにわたって当てはまります。

高密度の Cisco Silicon One ASIC の出現により、分散型システムと固定型システムの最良の側面を組み合わせた新しい種類の集中型アーキテクチャでこれらの要件に対処できます。Cisco 8608 は、分散型システムの冗長性と I/O の多様性と、固定型プラットフォームの経済性とシンプルさを兼ね備えています。その結果、Cisco 8608 は最適化されたコストで冗長性を提供すると同時に、世代の継続性による柔軟性と拡張性を実現します。

次の表に、主要なシャーシコンポーネントとその概要を示します。

表 1.   Cisco 8608

Cisco 8608 の正面図

Cisco 8608 ルータの正面図

Cisco 8608 の背面図

Cisco 8608 ルータの背面図

Cisco Silicon One ASIC によるハードウェアの革新

Cisco Silicon One^™ は、ネットワーク帯域幅の 10 Tbps ベンチマークを突破するシスコの最初のルーティング ハードウェア アーキテクチャです。ルート容量、1 秒あたりのパケット転送パフォーマンス、機能の柔軟性を犠牲にすることなく革新を遂げました。第 1 世代の Cisco 8608 は、Q200 Cisco Silicon-One 7nm ASIC で駆動されます。これは 12.8 Tbps の帯域幅を提供し、HBM（高帯域幅メモリ）を使用して大規模なルーティングとディープバッファリングを提供することで、オフチップメモリの必要がなくなりました。HBM は超高速ハードウェア インターフェイスを介して接続され、低電力で優れたパフォーマンスを提供します。

Cisco 8608 システム設計におけるイノベーション

8608 シャーシは、前面から背面へのエアーフローを使用した高度な冷却、高電力容量、新しい電源を備えた、最先端の直交型設計を利用します。Cisco 8608 のシャーシおよびすべてのデータパスコンポーネントは、システムが最新のテクノロジーとシスコの設計専門知識を最大限に活用できるという、クリーンシート設計の恩恵を受けられます。クリーンシート設計では、バックプレーンまたはミッドプレーンなしで、すべての転送パスコンポーネントを直接接続します。8 個のモジュラポートアダプタ（MPA）と 2 個のルートプロセッサは縦型です。Cisco 8608 の主要なコンポーネントはすべてゼロから設計されているため、プラットフォームの長いライフサイクルに対する前例のない投資とコミットメントを表しています。

Cisco 8608 の価値提案

冗長性：Cisco 8608 は、冗長コントロールプレーン（ルートプロセッサ（RP）冗長性）と冗長データプレーン（スイッチカード（SC）冗長性）による新しい転送パラダイムを導入しています。冗長 8608 には 2 つの RP と 2 つの SC が必要ですが、非冗長 8608 は 1 つの RP と SC で構成されます。

投資の保護：システムの設計により、スイッチカードなど、シャーシのすべての主要コンポーネントをアップグレードできます。これにより、シスコが次世代のコンポーネントを発売しても、お客様のこれまでの投資は保護されます。

柔軟性：MPA のモジュール性とインターフェイスの多様性による柔軟性。10GbE から最大 400GbE までのネイティブポート速度をサポート。複数のお客様の使用例に対応する幅広い光ファイバのサポート。

Cisco 8608 スイッチカード

Cisco 8608 スイッチカードは、ファンの後ろのファントレイ内に配置されます各ファントレイには、スイッチカードに統合された 4 つのファンモジュールがあります。シャーシごとに 2 つのファントレイがあります。ASIC はスイッチカード内にあり、転送の決定はすべてスイッチカードによって行われます。スイッチカードの詳細な特性については、次の表 3 を参照してください。

Cisco 8608 スイッチカード

Cisco 8608 ルートプロセッサ

Cisco 8608 ルートプロセッサ（RP）は、コントロールプレーンの操作を処理するシャーシの前面に垂直に配置されます。他のポートに加えて、RP にはタイミングポートがあります。ルートプロセッサはファブリックに接続されていません。ルートプロセッサの詳細な特性については、次の表 3 を参照してください。ルートプロセッサのその他の仕様：Intel 6 コア 2.5 GHz CPU、64 GB DRAM、256 GB SSD、RS-232 コンソール、1 GB 管理、1 X USB3.0、GPS（ToD、10MHz、1PPS）、IEEE 1588 PTP SFP /SFP+、SyncE BITS/DTI/J.211、GNSS。

Cisco 8608 ルートプロセッサ

Cisco 8608 モジュラポートアダプタ

Cisco 8608 は、3 種類のモジュラポートアダプタ（MPA）をサポートします。詳細を次の表に示します。

表 2.    Cisco 8608 モジュラポートアダプタ

86-MPA-14H2FH-M

この MPA は、すべてのポートで MACsec をサポートし、1.6 Tbps の最大スループットを提供します。MPA は、16x100 GbE または 12x100 GbE+1x400 GbE または 8x100 GbE+2x400 GbE モードで動作できます。ブレークアウトを使用することで、他の組み合わせも可能です。QSFP28 光ファイバは 100 GbE でサポートされます。この MPA は、すべての 400 GbE ポートで ZR / ZR+ / Bright ZR+ を含む幅広い DCO をサポートする Cisco ルーテッド オプティカル ネットワーキングに対応しています。400 GbE ポートを使用すると、100 GbE ポートの一部がシャットダウンされます。詳細については、cisco xrdocs を参照してください。

16 ポート 100/400 GbE MPA

86-MPA-24Z-M

この MPA は、すべてのポートで MACsec をサポートし、1.2 Tbps の最大スループットを提供します。MPA は、24 個のポートすべてで 10/25/50 GbE ネイティブモードのいずれかで動作可能です。

24 ポート 10/25/50 GbE MPA

86-MPA-4FH-M

これは 4x400 GbE ポート MPA です。この MPA は、すべてのポートで MACsec をサポートし、1.6 Tbps の最大スループットを提供します。この MPA は、すべての 400 GbE ポートで ZR / ZR+ / Bright ZR+ を含む幅広い DCO をサポートする Cisco ルーテッド オプティカル ネットワーキングに対応しています。必要に応じて、400 GbE ポートは 100G ブレークアウトもサポートできます。

4 ポート 400 GbE MPA

セキュリティ

セキュリティは、シスコのすべてのお客様にとって重要な関心事です。ネットワーク機器への攻撃は、破滅的な結果をもたらす可能性があります。ネットワーク事業者は、プラットフォームがハードウェアおよびソフトウェアの侵害に対して安全であることを保証する必要があります。Cisco 8608 ルータは、信頼されたコンピューティンググループ（TCG）および IEEE 802.1 AR の標準規格に基づくハードウェアの Root of Trust をサポートします。Cisco 8608 は FIPS 140-2 レベル 2 に準拠しており、プラットフォームと OS の完全性を確保する高度なセキュリティ機能をサポートしています。

●      シスコでは、製造時にすべてのシステムのサプライチェーンをセキュリティ保護しています。「チッププロテクション」と呼ばれる技術により、シスコが出荷するハードウェアに偽造コンポーネントがないことをお客様に保証できます。この技術は、Cisco 8608 のライフサイクル全体を通じてコンポーネントを識別および追跡する、トラストアンカーモジュール（TAM）デバイス内に格納されている一意の識別子を使用して実現されます。このチェックでは、ネットワークプロセッサ、CPU、フィールド プログラマブル ゲート アレイ（FPGA）など、主要なコンポーネントがすべて対象になります。

●      お客様がシスコのサイトからダウンロードするすべてのイメージは、シスコの秘密キーを使用して暗号化署名されます。各プラットフォームには、組み込みの暗号化関数を使用してイメージ署名を検証する（TCG 標準規格に基づく）TAM があります。署名が検証されると、ソフトウェアは本物であると見なされ、インストールの準備が整います。

●      通常の動作中には、チップ上の JTAG（Joint Test Action Group：チップテストと検証の方法）ポートが監視されます。JTAG は最も一般的な攻撃対象領域の 1 つであるため、セキュリティ保護する必要があります。シスコでは、「セキュア JTAG」と呼ばれるテクノロジーを使用してポートを監視します。違法行為が検出されると、フラグが設定され、システム CPU はリセットモードで保持されます。

●      セキュアブートルートは TAM に固定されます。ブートプロセス全体を検証する認証チェーンが確立されます。

Cisco IOS XR ソフトウェア

Cisco IOS XR は、アクセス、集約、エッジ、およびコアにまたがる統合ネットワーク OS です。IP トランスポート アーキテクチャが簡素化されると、XR 内のネットワーク プロトコル スタックを 3 分の 2 に削減できます。XR 内部アーキテクチャの改良により、メモリフットプリントが 35% 削減されました。XR は、コードサイズと必要なリソースを減らすことで、完全なセキュリティ機能を備えた最も制約の高いハードウェア設計でも、起動時間に影響を与えることなくインストールできます。

標準の Linux ソフトウェア パッケージ マネージャを使用したインストール手順による XR の刷新で、操作も改善されました。XR は「汎用型」ではなくモジュール性を提供し、お客様が使用するものだけをロードするようにしました。

サービスプロバイダーは、信頼できる Cisco RPM パッケージ マネージャ リポジトリから、新しいソフトウェアパッケージに簡単にアクセスできます。また、シスコ ソフトウェア パッケージとカスタム ソフトウェア パッケージの両方で独自のリポジトリを構築することもでき、ソフトウェアの依存関係の整理に時間を費やすことなく、最終的なシステム設定用にそのリポジトリを取得できます。必要なすべてのシスコ ソフトウェア パッケージ、自社製やサードパーティ製ソフトウェアパッケージ、およびルータ設定は、「ゴールデン ISO」と呼ばれる単一のシスコソフトウェアイメージに取り込むことができます。カスタマイズされたイメージは、ネットワーク内のデバイス間で一貫して確実にインストールできるようになりました。

Cisco IOS XR は、プログラマビリティとカスタマイズに比類のないレベルのオープン性をもたらします。

IOS XR は、ソフトウェアスタックのすべてのレイヤでオープンなモデル駆動型 API をサポートします。XR は、管理レイヤで、複数のエンコード（XML および JSON）オプションと転送（gRPC、Netconf）オプションを使用するネイティブモデルと、業界主導型 OpenConfig モデルの両方の包括的なリストをサポートします。管理レイヤの API を使用すると、オペレータはデバイスに構成を適用したり、システムの状態を取得したりできます。また、API は高度なトラフィック エンジニアリングのユースケースにも対応しており、ネットワーク内のトラフィックがたどるルートをアプリケーションが制御できるようになります。これらの API は、独立して使用することも、SONIC や P4Runtime などの他のエコシステム抽象化層と組み合わせて使用することもできます。

IOS XR では、基盤となるハードウェアのすべての転送およびテレメトリ機能を論理的に表現する OFA（Open Forwarding Abstraction）API もサポートされています。さらに、IOS XR は柔軟な消費モデルを提供して、サードパーティ製のアプリケーション ソフトウェアを IOS XR とともにデバイス上で実行し、お客様のネットワークでカスタマイズオプションを有効にします。アプリケーション ホスティング機能を使用すると、オペレータは独自のコントローラエージェントまたはカスタムプロトコルをホストできます（テレメトリの収集、トラフィック エンジニアリング、および構成管理にさまざまなホスティングアプリを使用します）。もしくは、Chef、Puppet、Ansible などのサードパーティ製ソフトウェアを使用して、Linux マシンのようにボックスを管理します。

Cisco IOS XR は、業界で最も信頼できるネットワーク オペレーティング システムです。

XR は、ルータのセキュリティ体制を向上させるための最も先進的なネットワーク オペレーティング システムです。シスコのセキュアブートサブシステムは、デバイスのブートイメージが本物であり、改ざんされていないことを保証します。高度な署名技術により、XR はソフトウェアの整合性の適用と測定を確立できます。信頼された防御態勢をさらに強化するために、XR 内の複数のランタイム防御が悪意のある攻撃者を防ぎ、バグの悪用をより困難にします。安全に起動した場合でも、ルータは再起動せずに数ヵ月または数年にわたって実行され、実行時の脆弱性が長時間検出されない可能性があります。XR は、Integrated Measurement Architecture（IMA）を活用し、実行中のソフトウェアの完全性を検証することでセキュリティを大幅に強化します。IMA 評価モードでは、署名の検証によって、承認されていないイメージの起動を防ぐことができます。IMA 測定モードでは、すべてのイメージのハッシュが、検証に使用される安全な場所に記録されます。実行時プロセスのレコードは分析目的で送信できるため、オペレータはシステムソフトウェア、更新プログラム、またはパッチが意図したとおりに実行されていることを認識できます。

IOS XR の詳細については、「IOS XR Data Sheet」をご参照ください。

サポートされる機能の一覧については、Cisco Feature Navigator をご参照ください。

製品の特徴

表 3.    Cisco 8608 製品の特徴

コンプライアンス

表 4.    コンプライアンス

保証

Cisco ハードウェアには限定保証が付いています。保証の詳細については、シスコの Warranty Finder を参照してください。

サービスおよびサポート

シスコは、Cisco 8608 の導入と最適化を成功させるために、各種のサービスを用意しています。シスコの革新的なサービスは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナー独自の組み合わせで、運用効率とネットワークの向上を実現します。

シスコアドバンスドサービスは、アーキテクチャ主導型のアプローチによってネットワーク インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を提供します。

Cisco Software Support は、Cisco SMARTnet^ä サービスを提供します。これを利用すると、シスコのネットワーク専門家や高い実績を持つテクニカル サポート カバレッジ、Essentials および Advantage ソフトウェアスイート用のメンテナンスリリースにいつでも直接アクセスでき、ミッションクリティカルな問題を解決でき、システムとビジネスの円滑な運用を維持します。Software Support は、SIA 機能のアップグレードライセンスと同時に購入する必要があります。

Cisco SP Base はデバイスレベルのサポートを提供し、Cisco Technical Assistance Center（TAC）の迅速かつ専門的なテクニカルサポートと、ハードウェアの問題への柔軟な対応を通じて、ネットワークダウンタイムを短縮します。このサービスでは、ご使用のハードウェアに関してプロアクティブな診断やリアルタイムのアラートを提供する Cisco Smart Call Home サービスをご活用いただけます。

Cisco 8608。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。

Cisco 8608 用のサービスの詳細については、シスコのセールス担当者までお問い合わせください。すべてのオファーの概要については、サービスプロバイダー向けシスコサービスを参照してください。

製品持続可能性

シスコの環境、社会、ガバナンス（ESG）イニシアチブおよびパフォーマンスに関する情報は、シスコの CSR および持続可能性レポートで提供されます。

表 5.    製品持続可能性

発注概要

ハードウェア：ハードウェアコンポーネントの概要を次に示します。詳細については、発注に関する資料をご参照ください。

表 6.    Cisco 8608 ハードウェアの発注の概要

ソフトウェア：Cisco 8608 は、Cisco IOS XR の柔軟な消費モデル 2.0 で発売されます。プラットフォームは、Cisco IOS XR 7.10.1 ソフトウェアリリースで FCS になります。Cisco 8608 は、最初の 2 つのソフトウェア階層として Essentials と Advantage で発売されます。

ソフトウェアコンポーネントの概要を次に示します。詳細については、発注に関する資料をご参照ください。

表 7.     Cisco 8608 ソフトウェアの発注の概要

RTU（使用権ライセンス）は、完全なソフトウェアパッケージを購入することなく、特定の永続的なソフトウェア機能にアクセスして使用する機能をお客様に提供します。

SIA（ソフトウェア イノベーション アクセス ライセンス）は、一定のソフトウェアへアクセスできるメリットをお客様に提供する期間ベースの契約です。SIA により、お客様はソフトウェアの使用を最適化し、ネットワーク インフラストラクチャ全体でライセンスを簡単に管理し、IOS XR ソフトウェアの最新バージョンへのシームレスなアップグレードを保証できます。

シスコライセンス

シスコライセンスは、シスコポートフォリオ全体および組織全体でソフトウェア製品をより簡単かつ迅速に一貫して購入、アクティブ化、管理、更新、およびアップグレードできる、柔軟かつセキュアなライセンスモデルです。また、これは安全です。ユーザーがアクセスできるものを制御できます。シスコライセンスを使用すると、次のことが可能になります。

●      アクティベーションが簡単。シスコライセンスは、組織全体で使用できるソフトウェアライセンスのプールを確立します。PAK（製品アクティベーションキー）は不要です。

●      統合管理。My Cisco Entitlements（MCE）は、使いやすいポータルですべてのシスコ製品とサービスの完全なビューを提供するので、取得したもの、使用しているものを常に把握できます。

●      柔軟なライセンス。ソフトウェアはハードウェアにノードロックされていないため、必要に応じてライセンスを簡単に使用および転送できます。

ライセンスを取得するには、まず Cisco Software Central でアカウントをセットアップする必要があります。

シスコライセンスの詳細については、www.cisco.com/c/en/us/buy/licensing/licensing-guide.html を参照してください。

IOS XR の柔軟な消費モデルでは、シスコライセンスの登録とライセンス使用状況の報告が必要です。お客様のネットワーク内の FCM 2.0 対応デバイスがシスコライセンスに登録されていて、使用状況が報告されている場合、IOS XR FCM 2.0 配下のカスタマーネットワークは準拠していると見なされます。

シスコライセンスは、お客様のライセンスおよびデバイスエクスペリエンス管理に関連する運用オーバーヘッドを大幅に簡素化します。

シスコライセンスへの登録と報告の成功は、FCM 2.0 でのソフトウェア イノベーション アクセスのすべての利点を活用するために不可欠です。7.3.x から IOS XR 7.4.x にアップグレードするお客様は全員、FCM 2.0 デバイスのインストールベースが Cisco Software Central のアカウントに登録されず、使用状況が報告されない場合、ソフトウェアのイノベーションとアップグレードの権利を失います。

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詳細情報

Cisco 8000 シリーズ ルータの詳細はこちらをご覧ください。

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