CiscoWorks Internetwork Performance Monitor

CiscoWorks Internetwork Performance Monitor 2.6

注意: 本製品は既に生産/販売を終了しております。


データ シート


CiscoWorks Internetwork Performance Monitor 2.6


製品概要

CiscoWorks Internetwork Performance Monitor(IPM)は、ネットワークの応答時間とアベイラビリティに関する問題をトラブルシューティングするためのアプリケーションであり、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)の一部として組込まれています。このツールを使用すると、ネットワーク技術者はリアルタイム レポートと履歴レポートを利用してプロアクティブにネットワーク パフォーマンスをトラブルシューティングできます。このツールは、ネットワーク管理者が容量計画を立てる際の貴重な情報源になるほか、Dynamic Host Control Protocol(DHCP)、Domain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)、HTTPサーバなどのネットワーク サービスのアベイラビリティと応答時間を的確に把握するのにも役立ちます。

企業ネットワークの規模、範囲、および戦略上の重要性が大きくなり続ける中で、ネットワーク管理者は、ネットワークのパフォーマンスとアベイラビリティを維持するために多くの課題に直面しています。 さらに、顧客がIPコミュニケーションやストリーミング ビデオなどの新しいネットワーク アプリケーションやサービスを展開している場合、ネットワーク パフォーマンスの測定において、ネットワーク トラフィックの種類に基づいて異なるパフォーマンス レベルを判定する必要があります。

ネットワーク管理者がネットワーク パフォーマンスを維持する上で常に問題となるのは、パフォーマンス問題の原因を特定するのに時間がかかり過ぎ、問題解決に割ける時間が少なくなってしまうことです。 このような対処的なアプローチを採ってきたため、ネットワークパフォーマンスの管理はますます困難になってきました。ネットワーク管理者には、潜在するパフォーマンス問題をユーザに深刻な影響を与える前に識別でき、さらに、パフォーマンス問題が発生してしまったときにはその原因となっているネットワーク デバイスをすばやく特定できるパフォーマンス トラブルシューティング ツールが必要です。ネットワーク応答時間の測定、デバイスのアベイラビリティの判定、応答時間のパターンの分析、リアルタイムおよび履歴の両形式のパフォーマンス レポートの提供を実行できることが、企業のネットワーク管理に必要とされている機能です。

CiscoWorks IPMは、リアルタイム分析と履歴分析の両方を含め、ネットワーク応答時間とアベイラビリティをプロアクティブに測定することで、この要件を満たします。

CiscoWorks IPMは、Cisco IOS IP Service Level Agreement(IP SLA)として知られる、Cisco IOS®ソフトウェア内の「合成トラフィック生成」テクノロジーに基づいて、ネットワーク パフォーマンスを測定します。CiscoWorks IPMで合成トラフィックが使用されるため、ネットワーク管理者は、ネットワーク内のエンドポイントを柔軟に選択し、エンドポイント間のネットワーク パフォーマンスを測定できます。このような柔軟性があるため、CiscoWorks IPMは、非常に効果的なパフォーマンス トラブルシューティング ツールとなっています。

CiscoWorks IPMでは、ルータ内に「コレクタ」と呼ばれるネットワーク パフォーマンス エージェントを設定することにより、Cisco IOS IP SLAテクノロジーを利用します。これらの「コレクタ」は、設定の一部として、「送信元」ルータ、「ターゲット」デバイス、および「動作」タイプなどの情報を持っています。 図1に、CiscoWorks IPM送信元デバイスとして機能するシスコ ルータが、どのようにネットワーク上のターゲット デバイスのネットワーク パフォーマンスを測定するかを示します。

図1 Cisco IOS IP SLA送信元デバイス

CiscoWorks IPMの動作定義には、プロトコル タイプ、測定間隔、パケット サイズ、IP precedenceの値が含まれます。CiscoWorks IPMは、Internet Control Message Protocol(ICMP)エコー、IPパス エコー、3270 Ping、Systems Network Architecture(SNA)、UDPエコー、UDPジッタ、TCP接続、DNS、HTTP(静的URL用)、DHCP、DLSwなどのさまざまなネットワーク プロトコルに基づいてパフォーマンスを測定できます。さらに、IP precedence値に基づくQuality of Service(QoS;サービス品質)が導入されているネットワークでは、任意の6個のIP precedence値に対して、これらのプロトコルのパフォーマンスを測定できます。 その結果、CiscoWorks IPMは、「実際のユーザ」トラフィックに非常によく似た「合成」トラフィックのパフォーマンスを測定することにより、ネットワーク パフォーマンスに関する正確な情報を提供できます。つまり、企業ネットワーク内の差別化されたサービス(音声、ビデオ、データなど)のパフォーマンスの測定が容易に行えます。

CiscoWorks IPMコレクタをいったん設定して送信元ルータに導入すると、IPMはコレクタに定義されているパラメータに従って、パフォーマンス情報を継続的に収集します。次のパフォーマンス メトリックが収集されます。

  • 遅延
  • ジッタ(UDPジッタの動作タイプのみ)
  • アベイラビリティ
  • エラー
  • パケット損失

主な機能と利点

ネットワーク パフォーマンス問題のトラブルシューティング
CiscoWorks IPMを使用すると、ネットワーク技術者はネットワーク応答時間の問題をプロアクティブに監視できます。CiscoWorks IPMは、応答時間が長くなるか、監視中のリンクが使用不能になると、ネットワーク技術者に通知し、問題の原因となっているリンクの特定を支援します。

迅速に問題を診断することにより、ネットワークのアベイラビリティがさらに向上するとともに、ネットワーク管理者はパフォーマンスのボトルネックをすばやく解消できます。CiscoWorks IPMでは、送信元ルータとターゲット デバイスの間のすべてのパスと、各パスに関連する応答時間を表示できます。この機能によってネットワーク設計者は、各パスの使用頻度と、セッションが特定のパスを経由してルーティングされたときにエンド ユーザが体感する応答時間を分析できます。パフォーマンス測定は、パス全体に対して実施することもできれば、パス内のホップごとに実施することもできます。これらの機能を使用して、ネットワーク管理者はパフォーマンス問題の原因をネットワーク内の特定のホップにまで絞り込むことができます(図2)。

図2 CiscoWorks IPMのパスおよびホップ分析

ネットワーク サーバのトラブルシューティング ― サーバとネットワークのどちらに問題があるのか
ビジネス アプリケーションが正常に機能するには、複数の技術的なコンポーネントが必要です。基本的な2つのコンポーネントは、ネットワークと、ネットワーク ユーザにアプリケーションを提供するコンピュータ ワークステーション(サーバ)です。ネットワーク接続されたアプリケーションに問題が発生すると、ネットワーク管理者は、問題がネットワークとサーバのどちらにあるのかを判定するためにかなりの時間を費やすことがあります。複数のグループでそれぞれネットワークとサーバを管理している企業では、問題を迅速に解決するために、この点をすばやく診断する必要があります。

CiscoWorks IPMは、シスコ ルータと、IPアドレスを持つ任意のエンドポイントの間の応答時間を測定します。サーバ、ユーザのワークステーション、ルータなど、ネットワーク上にあるIPアドレスを持つあらゆるデバイスをエンドポイントとして測定の対象にすることができます。CiscoWorks IPMを使用すれば、エンドユーザとサーバの間のネットワーク パフォーマンスを監視する機能を利用して、問題がサーバとネットワークのどちらに起因するかを容易に診断できます。

ネットワーク パフォーマンスのベースライン
特定のネットワークとその中の重要なパスの応答時間を管理するには、標準のパフォーマンス(ベースライン パフォーマンス)と実測のパフォーマンスとの差をすばやく把握できなければなりません。ネットワーク技術者はこのベースラインを参考にして重要なパスの応答時間の許容値を決定できます。測定結果とベースラインとの間に大きな差がある場合は、ネットワークに問題がある可能性があります。

CiscoWorks IPMは、特定のネットワーク パスの応答時間とアベイラビリティを測定します。これらの測定結果はグラフィカルに表示され、一定期間の平均、最短、および最長の応答時間が示されます。これらのレポートに基づいて、CiscoWorks IPMで使用される応答時間のスレッシュホールドを設定できます。スレッシュホールド違反を調べることにより、どの時点でネットワーク問題によってパフォーマンスがベースラインから外れたかがわかります。

応答時間、スレッシュホールド、およびアベイラビリティの監視
CiscoWorks IPMでは、Cisco IOS IP SLAテクノロジーを使用してネットワーク デバイス間の応答時間を継続して監視できます。CiscoWorks IPMでは、応答時間がスレッシュホールドを超えた場合、またはルータと他のネットワーク デバイスの間でネットワークが使用不能になった場合に、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップまたはNetwork Management Vector Transport(NMVT)アラートを使用して通知するように、ルータでIP SLAが設定されます。CiscoWorks IPMがルータに設定するスレッシュホールドは、次の設定パラメータに基づいて適切な感度に調整できます。

  • 上限スレッシュホールド ― 応答時間の値が指定したレベルを上回った場合に通知
  • 下限スレッシュホールド ― 応答時間の値が指定したレベルを下回った場合に通知
  • 即時スレッシュホールド ― 1つのサンプル値がスレッシュホールドに違反した場合に通知
  • 不連続スレッシュホールド ― 指定した時間の割合の間、応答時間の値がスレッシュホールド内であったかどうかに基づいて通知
  • 平均スレッシュホールド ― 応答時間の値の平均値がスレッシュホールドを上回ったかどうかに基づいて通知。この場合、サンプル数が指定した数に達するまで、通知は送信されません。

特定のネットワーク パスに関するパフォーマンスのレポート
CiscoWorks IPMを使用して、ネットワーク パスごとの一定期間における応答時間のパフォーマンスとアベイラビリティに関するグラフィカル レポートも作成できます。これらのレポートには、次の内容が含まれます。

  • 応答時間の分析
    • 平均応答時間
    • 最短応答時間
    • 最長応答時間
  • アベイラビリティの分析
    • 接続エラーの種類
    • 接続エラーの頻度
    • エラーの発生日時
  • 全般的な統計情報
    • サンプリングしたトラフィックのうち、スレッシュホールドを満たしているトラフィックの割合
    • サンプリングしたトラフィックのうち、スレッシュホールドに違反しているトラフィックの割合
    • サンプリングしたトラフィックのうち、エラーのあるトラフィックの割合

IPベースのQoSのパフォーマンスのトラブルシューティング
固有のパフォーマンス要件を持つさまざまなネットワーク アプリケーションが発達するにつれ、企業ネットワーク内でのパフォーマンス測定はますます複雑になってきました。このような差別化されたネットワーク サービスが展開されると、もはや、ネットワーク内の任意の2点間で期待するパフォーマンス レベルが1つということにはなりません。その代わり、ネットワーク トラフィックのカテゴリやクラスごとにパフォーマンスの期待値が異なるため、ネットワーク内の任意の2点間のパフォーマンス レベルに幅が生じるようになります。トラフィック クラスごとに異なるパフォーマンス レベルを確保するネットワークの機能が、ネットワークQoSです。ネットワーク パフォーマンス トラブルシューティング ツールは、異なるトラフィック クラスに基づいて、ネットワーク パフォーマンスを測定できなければなりません。

CiscoWorks IPMを使用すれば、異なるトラフィック クラスごとにネットワーク パフォーマンスを測定できます。これは、ネットワーク パフォーマンスを測定するために生成する合成トラフィックのIP precedence値をユーザが設定できるようにすることで可能になりました。ネットワーク管理者は、CiscoWorks IPM内でIP precedence値を設定することにより、さまざまなIP precedence値に割り当てられたトラフィック クラスがネットワーク内で伝送されるのをシミュレートできます。このため、CiscoWorks IPMは、QoS対応のネットワーク内でさまざまなトラフィック クラスのエンドツーエンド パフォーマンスを測定する上でも、QoSが期待値に達しないネットワークをトラブルシューティングする上でも不可欠なツールと言えます。

IPコミュニケーションのネットワーク パフォーマンスのトラブルシューティング
データ ネットワークでのサポートが期待されている差別化サービスのもっとも良い例が、Voice over IP(VoIP)を含むIPコミュニケーションです。データ ネットワーク内のデジタル化音声トラフィックの要件は低遅延であり、このパフォーマンス特性は、従来のデータ アプリケーションとは明らかに異なっています。

IPコミュニケーションにおいて、CiscoWorks IPMをパフォーマンスのトラブルシューティングに使用すれば、あらゆるパフォーマンス問題の迅速な識別と隔離が可能となるため、ネットワークで途切れのない音声および通信サービスを提供するのに役立ちます。CiscoWorks IPMは、ネットワーク内で遅延やジッタの測定値が、高品質なテレフォニー サービスに必要なパフォーマンス レベルを下回ってしまった特定のネットワーク パスを、識別して隔離できます。

CiscoWorks IPMは、IPMコレクタ内で送信元デバイスとターゲット デバイスの間の詳細なジッタ分析を行えます。この詳細分析には、送信元とターゲットの間の順方向と逆方向のジッタだけでなく、正と負の両方のジッタも含まれています(図3)。

図3 CiscoWorks IPMのジッタ分析

SNA⁄IPネットワーク
CiscoWorks IPMは、特にSNAトラフィックがIPネットワーク経由でFront-End Processor(FEP)、またはルータ内のCisco Channel Interface Processor(CIP)やChannel Port Adapter(CPA)に転送されるような、SNA⁄IPインターネットワーク向けのパフォーマンス監視ソリューションも提供します。このような環境では、CiscoWorks IPMは、SNAトラフィックがルーティングされるルータ ネットワークのIP応答時間を送信元ワークステーションから測定できます。

さらに、CiscoWorks IPMでは、ネットワーク内の最終ルータから直接メインフレームまで、またはネットワーク内の最終ルータからFEP経由でメインフレームまでのいずれかの方法で、SNAのネイティブ トラフィックのパスを測定できます。これらの機能を組み合わせて使用すれば、ネットワーク運用者はパスのパフォーマンスを完全に管理できます。CiscoWorks IPMには、次のようなSNA対応の機能があります。

  • シスコ ルータとメインフレームの間のネットワーク リンクの応答時間の測定
  • 複数のセッション タイプのサポート
    • System Services Control Point(SSCP)
    • Logical Unit(LU)0
    • LU 2
  • NMVTアラートを使用してネットワーク管理者にスレッシュホールド違反を通知

発注情報

CiscoWorks IPMは、CiscoWorks LMSのコンポーネントの1つです。CiscoWorks LMSは、シスコの販売代理店から購入できます。

シスコ製品の購入方法の詳細は、「発注方法」を参照してください。

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シスコは、お客様のネットワークを支援するためのさまざまなサービス プログラムを提供しております。シスコの画期的なサービス プログラムは、スタッフ、プロセス、ツール、およびパートナーを統合した独自のサポート体制のもとに提供され、お客様から高い支持と信頼を得ています。シスコは、お客様のネットワークへの投資を最大限に活用し、ネットワーク運用を最適化するとともに、最新アプリケーションに対応できるようにネットワークを整備し、よりインテリジェントなネットワークを構築することによって、お客様の事業拡大を支援しています。シスコのサービスの詳細については、サービス プログラムをご覧ください。



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