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目次
この項では、コントローラとアクセス ポイントに Cisco CleanAir を設定する方法について説明します。 ここで説明する内容は、次のとおりです。
Cisco CleanAir は、共有ワイヤレス スペクトラムに関する問題に予防的に対応するスペクトラム インテリジェンス ソリューションです。 この機能を使用すると、共有スペクトラムの全ユーザを確認できます(ネイティブ デバイスと外部干渉源の両方)。 また、ネットワークにおいて、これらの情報に基づいて対処できるようになります。 たとえば、干渉デバイスを手動で排除することや、システムによって自動的にチャネルを変更して干渉を受けないようにすることができます。
Cisco CleanAir システムは、CleanAir 対応のアクセス ポイント、コントローラ、および Cisco Prime インフラストラクチャで構成されます。 アクセス ポイントでは工業、科学、医療用(ISM)帯域で動作しているすべてのデバイスの情報を収集し、これらの情報を潜在的な干渉源として特定および評価し、コントローラに転送します。 コントローラは、アクセス ポイントを制御し、スペクトラムのデータを収集し、これらの情報を要求に応じて Cisco Prime インフラストラクチャまたはシスコ モビリティ サービス エンジン(MSE)に転送します。 コントローラにはローカルなユーザ インターフェイスがあり、CleanAir の基本的な機能を設定することや、基本的なスペクトラム情報を表示することができます。 Prime インフラストラクチャには高度なユーザ インターフェイスがあり、Cisco CleanAir の機能の設定、情報の表示、記録の保持などが行えます。 MSE は基本的な機能セットに対するオプションですが、非 Wi-Fi 干渉デバイスの位置の追跡など、高度な機能を使用するためには必須です。
Cisco CleanAir では、ライセンス不要の帯域で動作している各デバイスについて、その種類、場所、ワイヤレス ネットワークに与える影響の程度、取るべき対策を提示します。 これによって RF がシンプルになり、管理者が RF のエキスパートである必要がなくなります。
ワイヤレス LAN システムは、ライセンスが不要の 2.4 GHz および 5 GHz ISM 帯域で動作します。 この帯域では電子レンジ、コードレス電話、Bluetooth デバイスなどの多数の機器が動作しているため、Wi-Fi の動作に悪影響が生じる可能性があります。
Voice over Wireless や IEEE 802.11n 無線通信などの非常に高度な WLAN サービスの一部は、ISM 帯域を合法的に使用する他の機器からの干渉によって、重大な影響を受ける可能性があります。 この無線周波数(RF)の干渉に関する問題は、Cisco Unified Wireless Network に Cisco CleanAir 機能を組み込むことによって解決できます。
Cisco CleanAir システムにおいて、コントローラは次のような処理を実行します。
Cisco CleanAir では、干渉を検出し、その干渉の発生箇所や重大度をレポートし、さまざまな緩和方法を推奨することができます。 これらの緩和方法には、Persistent Device Avoidance(PDA)と Event Driven RRM(EDRRM)という 2 つの方法があります。
Wi-Fi チップをベースとする RF 管理システムには、次のような共通の特性があります。
Cisco CleanAir はこれらと異なり、ノイズの発生源だけでなく、その場所や WLAN に対する潜在的な影響まで明確に特定することができます。 このような情報を入手することにより、ネットワーク内におけるノイズを考慮し、理にかなった、可能であれば予防的な判断を行うことができます。 CleanAir では、次の 2 種類の干渉イベントが一般的です。
永続的干渉イベントは、本質的に固定型のデバイスから発生し、断続的ではあるものの、干渉が大規模に反復して繰り返されるものを指します。 たとえば、休憩室に設置してある電子レンジの場合を考えます。 このような装置が動作するのは、1 回に付き 1 ~ 2 分程度です。 しかし一旦動作すると、ワイヤレス ネットワークと、関係するクライアントのパフォーマンスに非常に大きな影響が生じます。 Cisco CleanAir を使用すると、電子レンジなどの装置を無秩序なノイズとしてではなく明確に識別できるようになります。 また、その装置によって影響を受ける帯域の部分を正確に特定できます。そして、その設置場所も特定できるため、最も大きな影響を受けるアクセス ポイントを判別することができます。 そして、この情報を使用して RRM に指示し、範囲内にあるアクセス ポイントに対してこの干渉源を避けるようなチャネル計画を選択させることができます。 この干渉は 1 日の大部分にわたって発生するものではないため、既存の RF 管理アプリケーションによって、影響を受けるアクセス ポイントのチャネルの再変更が試みられている場合もあります。 しかし、永続的デバイスの回避は、干渉源が周期的に検出されて永続的な状態が新たに発生する限り影響があり続けるという点で独特です。 Cisco CleanAir システムでは、電子レンジが存在することを認識し、それを将来のすべての計画に取り込みます。 電子レンジまたはその近くのアクセス ポイントを移動させた場合は、このアルゴリズムによって RRM が自動的に更新されます。
(注) |
Event Driven RRM(EDRRM)は、Cisco CleanAir 対応でローカル モードにあるアクセス ポイントによってのみ動作します。 |
突発的干渉は、ネットワーク上に突然発生する干渉であり、おそらくは、あるチャネル、またはある範囲内のチャネルが完全に妨害を受けます。 Cisco CleanAir の Event Driven RRM(EDRRM)機能を使用すると、電波品質(AQ)に対してしきい値を設定できます。しきい値を超過した場合には、影響を受けたアクセス ポイントに対してチャネル変更がただちに行われます。 ほとんどの RF 管理システムでは干渉を回避できますが、この情報がシステム全体に伝搬するには時間を要します。 Cisco CleanAir では AQ 測定値を使用してスペクトラムを連続的に評価するため、対応策を 30 秒以内に実行します。 たとえば、アクセス ポイントがビデオ カメラからの干渉を受けた場合は、そのカメラが動作し始めてから 30 秒以内にチャネル変更によってアクセス ポイントを回復させることができます。 Cisco CleanAir では干渉源の識別と位置の特定も行うため、後からその装置の永続的な緩和処理も実行できます。
Bluetooth デバイスの場合、Cisco CleanAir 対応のアクセス ポイントで干渉の検出と報告を行うことができるのは、そのデバイスがアクティブに送信しているときだけです。 Bluetooth デバイスには、さまざまなパワー セーブ モードがあります。 たとえば、接続されたデバイス間でデータまたは音声がストリーム化されている最中に干渉が検出されます。
屋外型ブリッジや電子レンジなどの一部の干渉デバイスは、必要な場合にのみ送信を行います。 通常の RF 管理基準では短時間の定期的な動作はたいていは検出されないままになるため、このようなデバイスによってローカルの WLAN に対する大規模な干渉が引き起こされる可能性があります。 CleanAir を使用すると、RRM DCA アルゴリズムによって、この影響が検出、測定、登録、記録され、DCA アルゴリズムが調整されます。 このため、その干渉源と同じ場所にあるチャネル計画によって、その永続的デバイスによって影響を受けるチャネルの使用が最小限に留められます。 Cisco CleanAir では、永続的デバイスの情報を検出してコントローラに保存し、チャネルの干渉の緩和に利用します。
CleanAir 対応の監視モードのアクセス ポイントでは、設定されているすべてのチャネルで永続的デバイスに関する情報を収集して、この情報をコントローラに保存します。 ローカル/ブリッジ モードの AP は、稼働チャネルでのみ干渉デバイスを検出します。
ローカル モードまたは監視モードのアクセス ポイントによって検出された永続的デバイス情報は、同じコントローラに接続されている隣接アクセス ポイントに伝播されます。この機能により、永続的デバイスの制御や回避がより適切に行えるようになります。 CleanAir 対応アクセス ポイントによって検出された永続的デバイスは、CleanAir 非対応の隣接アクセス ポイントにも伝搬されるため、チャネル選択の品質が向上します。
次のアクセス ポイント モードを使用して、Cisco CleanAir スペクトラム モニタリングを実行できるのは、Cisco CleanAir 対応のアクセス ポイントだけです。
(注) |
アクセス ポイントは Prime インフラストラクチャでは AQ ヒートマップに参加しません。 |
この項では、コントローラとアクセス ポイントに Cisco CleanAir を設定する方法について説明します。 ここで説明する内容は、次のとおりです。
ここでは、次の内容について説明します。
ステップ 1 |
次のコマンドを入力して、802.11a/n または 802.11b/g/n ネットワークで Cisco CleanAir の機能を設定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair {enable | disable} all この機能を無効にすると、コントローラはスペクトラム データをまったく受信しなくなります。 デフォルト値はイネーブルです。 |
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ステップ 2 |
次のコマンドを入力して、干渉検出を設定し、Cisco CleanAir システムで検出する必要がある干渉源を指定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair device {enable | disable} type
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ステップ 3 |
次のコマンドを入力して、電波品質アラームのトリガーを設定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm air-quality {enable | disable} |
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ステップ 4 |
次のコマンドを入力して、電波品質アラームをトリガーするしきい値を指定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm air-quality {enable | disable} config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm air-quality threshold threshold threshold の値は、1 ~ 100(両端の値を含む)です。 電波品質がしきい値レベルを下回ると、アラームが生成されます。 値 1 は最低の電波品質を表し、100 は最高を表します。 デフォルト値は 35 です。 |
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ステップ 5 |
次のコマンドを入力して、干渉源アラームのトリガーを有効にします。
config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm device {enable | disable} デフォルト値はイネーブルです。 |
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ステップ 6 | 次のコマンドを入力して、アラームをトリガーする干渉源を指定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm device type {enable | disable} ここで、type には次のいずれかを選択します。 | ||
ステップ 7 |
次のコマンドを入力して、未分類のデバイスに対する電波品質アラームのトリガーを設定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm unclassified { enable | disable } |
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ステップ 8 |
次のコマンドを入力して、未分類のデバイスに対して電波品質アラームをトリガーするしきい値を指定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair alarm unclassified threshold threshold threshold の値は、1 ~ 99 バイト(両端の値を含む)です。 電波品質がしきい値レベルを下回ると、アラームが生成されます。 値 1 は最低の電波品質を表し、100 は最高を表します。 デフォルト値は 35 です。 |
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ステップ 9 |
次のコマンドを入力して、Cisco CleanAir 対応のアクセス ポイントで非常に高いレベルの干渉が検出された場合に、Event Driven Radio Resource Management(RRM)の実行がトリガーされるよう設定します。 config advanced {802.11a | 802.11b} channel cleanair-event { enable | disable}:Event Driven RRM(EDRRM)を有効または無効にします。 デフォルト値は [disabled] です。 config advanced {802.11a | 802.11b} channel cleanair-event sensitivity {low | medium | high | custom}:RRM をトリガーするしきい値を指定します。 アクセス ポイントに対してしきい値レベルを上回るレベルの干渉が発生すると、RRM によってローカルの動的チャネル割り当て(DCA)の実行が開始され、可能であればネットワークのパフォーマンスが向上するように、影響を受けているアクセス ポイント無線のチャネルが変更されます。 low は、この環境内で変更が行われる感度を下げることを表し、high はこの感度を上げることを表します。 感度の値に custom を設定して、任意のレベルを選択することもできます。 デフォルトは medium です。 config advanced{802.11a | 802.11b} channel cleanair-event sensitivity threshold thresholdvalue:感度のしきい値を custom に設定した場合は、しきい値を設定する必要があります。 デフォルトは 35 です。 |
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ステップ 10 |
次のコマンドを入力して、永続的デバイスの伝搬を有効にします。 config advanced { 802.11a | 802.11b} channel pda-prop { enable | disable} |
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ステップ 11 | 次のコマンドを入力して、変更を保存します。 | ||
ステップ 12 |
次のコマンドを入力して、802.11a/n または 802.11b/g/n ネットワークに対する Cisco CleanAir の設定を確認します。 show {802.11a | 802.11b} cleanair config 以下に類似した情報が表示されます。 (Cisco Controller) >show 802.11a cleanair config Clean Air Solution............................... Disabled Air Quality Settings: Air Quality Reporting........................ Enabled Air Quality Reporting Period (min)........... 15 Air Quality Alarms........................... Enabled Air Quality Alarm Threshold................ 35 Unclassified Interference.................. Disabled Unclassified Severity Threshold............ 20 Interference Device Settings: Interference Device Reporting................ Enabled Interference Device Types: TDD Transmitter.......................... Enabled Jammer................................... Enabled Continuous Transmitter................... Enabled DECT-like Phone.......................... Enabled Video Camera............................. Enabled WiFi Inverted............................ Enabled WiFi Invalid Channel..................... Enabled SuperAG.................................. Enabled Canopy................................... Enabled WiMax Mobile............................. Enabled WiMax Fixed.............................. Enabled Interference Device Alarms................... Enabled Interference Device Types Triggering Alarms: TDD Transmitter.......................... Disabled Jammer................................... Enabled Continuous Transmitter................... Disabled DECT-like Phone.......................... Disabled Video Camera............................. Disabled WiFi Inverted............................ Enabled WiFi Invalid Channel..................... Enabled SuperAG.................................. Disabled Canopy................................... Disabled WiMax Mobile............................. Disabled WiMax Fixed.............................. Disabled Additional Clean Air Settings: CleanAir ED-RRM State........................ Disabled CleanAir ED-RRM Sensitivity.................. Medium CleanAir ED-RRM Custom Threshold............. 50 CleanAir Persistent Devices state............ Disabled CleanAir Persistent Device Propagation....... Enabled |
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ステップ 13 |
次のコマンドを入力して、802.11a/n または 802.11b/g/n ネットワークに対する Event Driven RRM(EDRRM)の設定を確認します。 show advanced {802.11a | 802.11b} channel Automatic Channel Assignment Channel Assignment Mode........................ AUTO Channel Update Interval........................ 600 seconds [startup] Anchor time (Hour of the day).................. 0 Channel Update Contribution.................... SNI CleanAir Event-driven RRM option.............. Enabled CleanAir Event-driven RRM sensitivity...... Medium |
ステップ 1 | [Wireless] > [Access Points] > [Radios] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] の順に選択して、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページを開きます。 | ||
ステップ 2 |
カーソルを目的のアクセス ポイントの青いドロップダウン矢印の上に置いて [Configure]
をクリックします。 [802.11a/n(または 802.11b/g/n)Cisco APs > Configure] ページが表示されます。 [CleanAir Capable] フィールドには、このアクセス ポイントが CleanAir の機能に対応しているかどうかが表示されます。 対応している場合は、次の手順に進み、このアクセス ポイントに対して CleanAir を有効または無効にします。 アクセス ポイントが CleanAir の機能に対応していない場合は、このアクセス ポイントに対して CleanAir を有効にすることはできません。
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ステップ 3 |
[CleanAir Status] ドロップダウン リストから [Enable]
を選択して、このアクセス ポイントに対して Cisco CleanAir の機能を有効にします。 このアクセス ポイントで CleanAir の機能を無効にするには、[Disable]
を選択します。 デフォルト値は [Enable] です。 この設定は、このアクセス ポイントに対するグローバルな CleanAir の設定より優先します。 [Number of Spectrum Expert Connections] テキスト ボックスには、このアクセス ポイント無線に現在接続している Spectrum Expert アプリケーションの数が表示されます。 アクティブな接続は最大で 3 つまで可能です。 |
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ステップ 4 | [Apply] をクリックして、変更を確定します。 | ||
ステップ 5 | [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。 | ||
ステップ 6 | [Back] をクリックして、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページに戻ります。 | ||
ステップ 7 |
[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページの [CleanAir Status] テキスト ボックスを見て、各アクセス ポイント無線の Cisco CleanAir のステータスを確認します。 Cisco CleanAir のステータスは次のいずれかになります。
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ステップ 1 |
次のコマンドを入力して、特定のアクセスポイントに Cisco CleanAir の機能を設定します。 config {802.11a | 802.11b} cleanair {enable | disable}Cisco_AP |
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ステップ 2 | 次のコマンドを入力して、変更を保存します。 | ||
ステップ 3 |
次のコマンドを入力して、802.11a/n または 802.11b/g/n ネットワークにあるアクセス ポイントの Cisco CleanAir の設定を確認します。 show ap config {802.11a | 802.11b} Cisco_AP Cisco AP Identifier.............................. 0 Cisco AP Name.................................... CISCO_AP3500 ... Spectrum Management Information Spectrum Management Capable.............. Yes Spectrum Management Admin State.......... Enabled Spectrum Management Operation State...... Up Rapid Update Mode........................ Disabled Spectrum Expert connection............... Disabled Spectrum Sensor State................. Configured (Error code = 0)
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この項では、コントローラ GUI または CLI を使用して、802.11a/n および 802.11b/g/n 無線帯域の干渉デバイスをモニタする方法について説明します。
ステップ 1 |
を選択して、[CleanAir > Interference Devices] ページを開きます。
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ステップ 2 | ある基準に基づいて干渉デバイスに関する情報を表示するには、[Change Filter] をクリックします。 |
ステップ 3 |
フィルタを削除して、アクセス ポイントのリスト全体を表示するには、[Clear Filter] をクリックします。 次に示すパラメータに基づいて干渉デバイスのリストを表示するフィルタを作成することができます。
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ステップ 4 | [Find] をクリックして、変更を適用します。 |
この項では、802.11a/n または 802.11b/g/n の無線帯域に対する干渉デバイスのモニタリングに使用するコマンドについて説明します。
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域について、特定のアクセス ポイントによって検出されたすべての干渉源について情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair device ap Cisco_AP
DC = Duty Cycle (%) ISI = Interference Severity Index (1-Low Interference, 100-High Interference) RSSI = Received Signal Strength Index (dBm) DevID = Device ID No ClusterID DevID Type AP Name ISI RSSI DC Channel --- ------------------ ------ ---------- --------------- ---- ----- ---- ------------- 1 c2:f7:40:00:00:03 0x8001 DECT phone CISCO_AP3500 1 -43 3 149,153,157,161 3 c2:f7:40:00:00:03 0x8005 Canopy CISCO_AP3500 2 -62 2 153,157,161,165
CleanAir 対応のアクセス ポイントで干渉デバイスが検出されると、複数のセンサーによる同じデバイスの検出をマージして、クラスタが作成されます。 各クラスタには一意の ID を割り当てます。 一部のデバイスは、実際に必要になるまで送信時間を制限することによって電力を節約しますが、その結果、スペクトラム センサーでのそのデバイスの検出が一時的に停止します。 その後、このデバイスはダウンとして適正にマークされます。 ダウンしたデバイスは、スペクトラム データベースから適正に削除されます。 ある特定のデバイスに対する干渉源検出がすべてレポートされる場合は、クラスタ ID を長期間にわたって有効とし、デバイス検出が増大しないようにします。 同じデバイスが再度検出された場合は、元のクラスタ ID とマージして、そのデバイスの検出履歴を保持します。
たとえば、Bluetooth 対応のヘッドフォンが電池を使用して動作している場合があります。 このようなデバイスでは、実際に必要とされていない場合には送信機を停止するなど、電力消費を減らすための方法が採用されています。 このようなデバイスは、分類処理の対象として現れたり、消えたりを繰り返すように見えます。 CleanAir では、このようなデバイスを管理するために、クラスタ ID をより長く保持し、検出時には同じ 1 つのレコードに再度マージされるようにします。 この処理によってユーザ レコードの処理が円滑になり、デバイスの履歴が正確に表現されるようになります。
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域について、特定のデバイス タイプのすべての干渉源の情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair device type type
DC = Duty Cycle (%) ISI = Interference Severity Index (1-Low Interference, 100-High Interference) RSSI = Received Signal Strength Index (dBm) DevID = Device ID * indicates cluster center device No ClusterID DevID Type AP Name ISI RSSI DC Channel --- ----------------- ------ -------------- ------------ ---- ----- --- -------------- 1 b4:f7:40:00:00:03 0x4185 DECT-like (26) CISCO_AP3500 1 -58 3 153,157,161,165
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域にある特定のアクセス ポイントに対する永続的干渉源の一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap auto-rf {802.11a | 802.11b} Cisco_AP
Number Of Slots.................................. 2 AP Name.......................................... AP1-L MAC Address...................................... c4:7d:4f:3a:07:1e Slot ID........................................ 1 Radio Type..................................... RADIO_TYPE_80211a Sub-band Type.................................. All Noise Information Noise Profile................................ PASSED Channel 34................................... -97 dBm Channel 36................................... -90 dBm Channel 38................................... -97 dBm Interference Information Interference Profile......................... PASSED Channel 34................................... -128 dBm @ 0 % busy Channel 36................................... -128 dBm @ 0 % busy Channel 38................................... -128 dBm @ 0 % busy Channel 40................................... -128 dBm @ 0 % busy Load Information Load Profile................................. PASSED Receive Utilization.......................... 0 % Transmit Utilization......................... 0 % Channel Utilization.......................... 0 % Attached Clients............................. 0 clients Coverage Information Coverage Profile............................. PASSED Failed Clients............................... 0 clients Client Signal Strengths RSSI -100 dbm................................ 0 clients RSSI -92 dbm................................ 0 clients RSSI -84 dbm................................ 0 clients Client Signal To Noise Ratios SNR 0 dB.................................. 0 clients SNR 5 dB.................................. 0 clients SNR 10 dB.................................. 0 clients SNR 15 dB.................................. 0 clients Nearby APs AP c4:7d:4f:52:cf:a0 slot 1.................. -36 dBm on 149 (10.10.10.27) AP c4:7d:4f:53:1b:50 slot 1.................. -10 dBm on 149 (10.10.10.27) Radar Information Channel Assignment Information Current Channel Average Energy............... unknown Previous Channel Average Energy.............. unknown Channel Change Count......................... 0 Last Channel Change Time..................... Mon May 17 11:56:32 2010 Recommended Best Channel..................... 149 RF Parameter Recommendations Power Level.................................. 7 RTS/CTS Threshold............................ 2347 Fragmentation Tnreshold...................... 2346 Antenna Pattern.............................. 0 Persistent Interference Devices Classtype Channel DC (%) RSSI (dBM) Last Update Time --------------- ------- ------ ---------- ------------------------ Canopy 149 4 -63 Tue May 18 03:21:16 2010 All third party trademarks are the property of their respective owners.
[Wireless] > [Access Points] > [Radios] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] の順に選択して、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページを開きます。 カーソルを目的のアクセス ポイントの青いドロップダウン矢印の上に置いて [Detail] をクリックします。 [802.11a/n(または 802.11b/g/n)AP Interfaces > Detail] ページが表示されます。
このページには、アクセス ポイントの詳細と、このアクセス ポイントによって検出された永続的デバイスのリストが表示されます。 永続的デバイスの詳細は、[Persistent Devices] セクションの下に表示されます。
CLI を使用して永続的デバイスの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap auto-rf { 802.11a | 802.11b} ap_name
以下に類似した情報が表示されます。
Number Of Slots.................................. 2 AP Name.......................................... AP_1142_MAP MAC Address...................................... c4:7d:4f:3a:35:38 Slot ID........................................ 1 Radio Type..................................... RADIO_TYPE_80211a Sub-band Type.................................. All Noise Information . . .. . . . . Power Level.................................. 1 RTS/CTS Threshold............................ 2347 Fragmentation Threshold...................... 2346 Antenna Pattern.............................. 0 Persistent Interference Devices Class Type Channel DC (%%) RSSI (dBm) Last Update Time ------------------------- ------- ------ ---------- ------------------------ Video Camera 149 100 -34 Tue Nov 8 10:06:25 2011
この項では、コントローラ GUI と CLI の両方を使用して、802.11a/n および 802.11b/g/n 無線帯域の電波品質をモニタする方法について説明します。
[Monitor] > [Cisco CleanAir] > [802.11a/n] または [802.11b/g] > [Air Quality Report] を選択して、[CleanAir > Air Quality Report] ページを開きます。
このページには、802.11a/n と 802.11b/g/n の両方の無線帯域の電波品質が表示されます。 特に、次の情報が表示されます。
この項では、802.11a/n または 802.11b/g/n の無線帯域の電波品質のモニタリングに使用するコマンドについて説明します。
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域の電波品質のサマリーを表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality summary
AQ = Air Quality DFS = Dynamic Frequency Selection AP Name Channel Avg AQ Min AQ Interferers DFS -------------- -------- ------- ------- ------------ ---- CISCO_AP3500 36 95 70 0 CISCO_AP3500 40 93 75 0 CISCO_AP3500 44 95 80 0 CISCO_AP3500 48 97 75 0 CISCO_AP3500 52 98 80 0 ...
802.11a/n または 802.11b/g/n のアクセス ポイントとその電波品質の情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality
AQ = Air Quality DFS = Dynamic Frequency Selection AP Name Channel Avg AQ Min AQ Interferers DFS -------------- --------- -------- --------- ------------ ------ CISCO_AP3500 1 83 57 3 5
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域にある特定のアクセス ポイントの電波品質に関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality Cisco_AP
Slot Channel Avg AQ Min AQ Total Power (dBm) Total Duty Cycle (%) ---- ------- ------- ------ ----------------- -------------------- 1 140 100 100 -89 0 Interferer Power (dBm) Interferer Duty Cycle (%) Interferers DFS ---------------------- ------------------------- ----------- --- -128 0 0
ステップ 1 |
[Monitor]
> [Cisco CleanAir]
> [802.11b/g] > [Worst Air-Quality] を選択して、[CleanAir > Worst Air Quality Report] ページを開きます。 このページには、802.11a/n と 802.11b/g/n の両方の無線帯域の電波品質が表示されます。 特に、次の情報が表示されます。
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ステップ 2 |
特定のアクセス ポイント無線に対する永続的干渉源の一覧を確認するには、次の手順を実行します。
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この項では、802.11a/n または 802.11b/g/n の無線帯域の電波品質のモニタリングに使用するコマンドについて説明します。
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域の電波品質のサマリーを表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality summary
AQ = Air Quality DFS = Dynamic Frequency Selection AP Name Channel Avg AQ Min AQ Interferers DFS -------------- -------- ------- ------- ------------ ---- CISCO_AP3500 36 95 70 0 CISCO_AP3500 40 93 75 0 CISCO_AP3500 44 95 80 0 CISCO_AP3500 48 97 75 0 CISCO_AP3500 52 98 80 0 ...
802.11a/n または 802.11b/g/n のアクセス ポイントとその電波品質(ワースト ケース)についての情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality worst
AQ = Air Quality DFS = Dynamic Frequency Selection AP Name Channel Avg AQ Min AQ Interferers DFS -------------- --------- -------- --------- ------------ ------ CISCO_AP3500 1 83 57 3 5
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域にある特定のアクセス ポイントの電波品質に関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
show {802.11a | 802.11b} cleanair air-quality Cisco_AP
Slot Channel Avg AQ Min AQ Total Power (dBm) Total Duty Cycle (%) ---- ------- ------- ------ ----------------- -------------------- 1 140 100 100 -89 0 Interferer Power (dBm) Interferer Duty Cycle (%) Interferers DFS ---------------------- ------------------------- ----------- --- -128 0 0
DC = Duty Cycle (%) ISI = Interference Severity Index (1-Low Interference, 100-High Interference) RSSI = Received Signal Strength Index (dBm) DevID = Device ID No ClusterID DevID Type AP Name ISI RSSI DC Channel --- ------------------ ------ ---------- --------------- ---- ----- ---- ------------- 1 c2:f7:40:00:00:03 0x8001 DECT phone CISCO_AP3500 1 -43 3 149,153,157,161 3 c2:f7:40:00:00:03 0x8005 Canopy CISCO_AP3500 2 -62 2 153,157,161,165
DC = Duty Cycle (%) ISI = Interference Severity Index (1-Low Interference, 100-High Interference) RSSI = Received Signal Strength Index (dBm) DevID = Device ID * indicates cluster center device No ClusterID DevID Type AP Name ISI RSSI DC Channel --- ----------------- ------ -------------- ------------ ---- ----- --- -------------- 1 b4:f7:40:00:00:03 0x4185 DECT-like (26) CISCO_AP3500 1 -58 3 153,157,161,165
802.11a/n または 802.11b/g/n 無線帯域にある特定のアクセス ポイントに対する永続的干渉源の一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap auto-rf {802.11a | 802.11b} Cisco_AP
Number Of Slots.................................. 2 AP Name.......................................... CISCO_AP3500 ... Persistent Interferers Classtype Channel DC (%) RSSI (dBm) Last Update Time ------------------------- ------- ------ ---------- ------------------------- 802.11FH 149 3 -58 Thu Jan 1 00:20:34 2009 Radar 153 2 -81 Thu Jan 1 00:20:35 2009 Continuous Transmitter 157 2 -62 Thu Jan 1 00:20:36 2009 ... All third party trademarks are the property of their respective owners.
スペクトラム アナライザから提供されるような RF 分析プロットの作成に使用できる詳細なスペクトラム データを入手するには、Cisco CleanAir 対応のアクセス ポイントを、Spectrum Expert アプリケーションを実行している Microsoft Windows XP または Vista の PC( Spectrum Expert コンソールと呼ばれる)に直接接続するよう設定します。 Spectrum Expert との接続は、Prime インフラストラクチャから半自動的に開始することも、コントローラから手動で開始することもできます。 この項では、後者の方法について説明します。
Spectrum Expert コンソールとアクセス ポイントとの間に接続を確立する前に、IP アドレスのルーティングが正しく設定され、途中にあるすべてのファイアウォールでネットワーク スペクトラム インターフェイス(NSI)ポートが開かれていることを確認します。
ステップ 1 | Spectrum Expert コンソールに接続するアクセス ポイントで、Cisco CleanAir 機能が有効になっていることを確認します。 | ||||||
ステップ 2 |
コントローラの GUI または CLI を使用して、アクセス ポイントを SE-Connect モードに設定します。
コントローラの GUI を使用している場合は、次の手順に従ってください。
CLI を使用している場合は、次の手順に従ってください。 |
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ステップ 3 | Windows PC で、次の URL から Cisco Software Center にアクセスします。 | ||||||
ステップ 4 | [Product] > [Wireless] > [Cisco Spectrum Intelligence] > [Cisco Spectrum Expert] > [Cisco Spectrum Expert Wi-Fi] の順にクリックし、Spectrum Expert 4.0 の実行可能ファイル(*.exe)をダウンロードします。 | ||||||
ステップ 5 | PC で Spectrum Expert アプリケーションを実行します。 | ||||||
ステップ 6 |
[Connect to Sensor] ダイアログボックスが表示されたら、アクセス ポイントの IP アドレスを入力し、アクセス ポイントの無線を選択し、認証のために 16 バイトのネットワーク スペクトラム インターフェイス(NSI)キーを入力します。 Spectrum Expert アプリケーションによって、NSI プロトコルを使用して、アクセス ポイントへの TCP/IP による直接接続が開かれます。
SE-Connect モードのアクセス ポイントがコントローラに join すると、アクセス ポイントから Spectrum Capabilities 通知メッセージが送信され、これにコントローラは Spectrum Configuration Request で応答します。 この要求には 16 バイトのランダム NSI キーが含まれます。このキーは NSI 認証で使用するためにコントローラで作成されたものです。 コントローラはアクセス ポイントごとにキーを 1 つ作成し、アクセス ポイントはこのキーをリブートするまで保存します。
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ステップ 7 | Spectrum Expert アプリケーションの右下隅にある [Slave Remote Sensor] テキスト ボックスを選択して、Spectrum Expert コンソールがアクセス ポイントに接続されていることを確認します。 デバイスが 2 台接続されている場合は、このテキスト ボックスにアクセス ポイントの IP アドレスが表示されます。 | ||||||
ステップ 8 | Spectrum Expert アプリケーションを使用して、アクセス ポイントからのスペクトラム データを表示および分析します。 |
『Cisco Location Application Configuration Guide』 URLhttp://www.cisco.com/en/US/products/ps12239/products_installation_and_configuration_guides_list.html |
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Cisco Spectrum Expert Users Guide, Release 4.0 URLhttp://www.cisco.com/en/US/products/ps9393/products_user_guide_list.html |
CleanAir を使用すると、Wi-Fi 以外の干渉源を識別および追跡し、最適なパフォーマンスが得られるようネットワーク設定を調整し、悪意のあるデバイスからの脅威を識別し、WLAN と他のワイヤレス デバイスを共存させられるようになります。 |