この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
V.150 Minimum Essential Requirements 機能により、IP ネットワーク経由でモデムから安全なコール発信が可能になります。この機能は、モデムとテレフォニー デバイスが従来の公衆電話交換網(PSTN)で稼働している大規模なインストール ベースに対しダイヤルアップ モデムを使用します。V.150.1 勧告では、PSTN 上のモデムおよびテレフォニー デバイスと IP ネットワーク間でのモデム経由でのデータのリレー方法について、具体的に定義されています。V.150.1 は、ダイヤルアップ モデム コールをサポートしている IP ネットワークでのモデムの使用に関する ITU-T 勧告です。
Cisco V.150.1 Minimum Essential Requirements 機能は、国家安全保障局(NSA)の SCIP-216 Minimum Essential Requirements(MER)for V.150.1 勧告の要件に準拠しています。SCIP-216 勧告により既存の V.150.1 要件が簡素化されました。
システムですでに基本的なコール制御機能がセットアップされている必要があります。コール制御システムをセットアップする手順については、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/cucm/admin/11_0_1/sysConfig/CUCM_BK_C733E983_00_cucm-system-configuration-guide.htmlにある『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
V.150 は、メディア ターミネーション ポイント(MTP)ではサポートされていません。V.150 コールを処理するデバイス、トランク、およびゲートウェイから MTP を削除することが推奨されます。
Cisco Unified Communications Manager で V.150 のサポートを追加するには、次のタスクを実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | メディア リソース グループ設定のタスク フローを行うには、次のサブタスクを実行します。 |
V.150 デバイスおよび非 V.150 デバイスのメディア リソース グループおよびメディア リソース グループ リストを追加します。 |
ステップ 2 | Cisco V.150(MER)に対応したゲートウェイの設定 |
ゲートウェイに V.150 機能を追加します。 |
ステップ 3 | V.150 MGCP ゲートウェイ ポート インターフェイスの設定 |
MGCP ゲートウェイ全体で V.150 サポートを使用するには、ポート インターフェイスに V.150 サポートを追加します。 |
ステップ 4 | V.150 SCCP ゲートウェイ ポート インターフェイスの設定 |
SCCP ゲートウェイ全体で V.150 サポートを使用するには、ポート インターフェイスに V.150 サポートを追加します。 |
ステップ 5 | 電話での V.150 サポートの設定 |
V.150 コールを発信する電話に V.150 サポートを追加します。 |
ステップ 6 | SIP トランク設定のタスク フローを行うには、次のサブタスクのいずれかまたは両方を実行します。 |
V.150 コールに使用する SIP トランクに V.150 サポートを追加します。 |
2 つのメディア リソース グループ セット(非 V.150 コール用の MTP リソースからなるメディア リソース グループと、V.150 コール用の MTP リソースが含まれないメディア リソース グループ)を設定するには、次の作業を行います。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | 非 V.150 エンドポイントのメディア リソース グループの設定 |
非 V.150 エンドポイントで使用する MTP を含むメディア リソース グループを設定します。 |
ステップ 2 | 非 V.150 エンドポイントのメディア リソース グループ リストの設定 |
非 V.150 エンドポイントの MTP メディア リソースが含まれているメディア リソース グループ リストを設定します。 |
ステップ 3 | V.150 エンドポイントのメディア リソース グループの設定 |
セキュア V.150 コール用の MTP リソースが含まれていないメディア リソース グループを設定します。 |
ステップ 4 | V.150 エンドポイントのメディア リソース グループ リストの設定 |
メディア リソース グループに必要なリソースを追加した後で、MTP のない非 V.150 エンドポイント用のメディア リソース グループ リストを設定します。 |
非 V.150 エンドポイントの MTP リソースのメディア リソース グループを新たに追加するには、次の手順に従います。
非 V.150 エンドポイントの MTP リソースのメディア リソース グループ リストを新たに追加するには、次の手順に従います。
V.150 デバイスに対し、MTP リソースのない新しいメディア リソース グループを追加するには、次の手順に従います。
V.150 デバイスの MTP リソースのメディア リソース グループ リストを追加するには、次の手順に従います。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 |
ステップ 2 | 既存の SCCP ゲートウェイの設定を変更するための検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 3 | [設定済みスロット、VIC、エンドポイント(Configured Slots, VICs, and Endpoints)] 領域で、V.150 MER 用のポートを設定するモジュールとサブユニットを見つけ、該当するポート アイコンをクリックします。 |
ステップ 4 | 「V.150」という名前のメディア リソース グループ リストを選択します。 |
ステップ 5 | [製品固有設定レイアウト(Product Specific Configuration Layout)] 領域で [潜在能力登録設定(Latent Capability Registration Setting)] ドロップダウンリストが表示される場合は、[モデム リレー(Modem Relay)] または [モデム リレーとパススルー(Modem Relay and Passthrough)] を選択します。 |
ステップ 6 | 必要に応じて残りのフィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。 |
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 |
必ず目的の電話番号と同じユーザ ID を使用してエンド ユーザを作成してください。
サードパーティ AS-SIP SIP エンドポイントの [エンド ユーザ設定(End User Configuration)] ウィンドウの [ダイジェスト クレデンシャル(Digest Credentials)] フィールドを必ず設定してください。
新しいエンド ユーザの設定方法の詳細については、次の URL にある『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』の「Provision End Users Manually」の章を参照してください。 http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-installation-and-configuration-guides-list.html
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 |
ステップ 2 | 次のいずれかの手順を実行します。 |
ステップ 3 | [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウンリストから、V.150 をサポートする電話のタイプを選択し、[次へ(Next)] をクリックします。 |
ステップ 4 | Cisco 7960 または Cisco 7961G-GE として登録されているサード パーティ SCCP エンドポイントの場合:[デバイス プロトコル(Device Protocol)] ドロップダウン リストから [SCCP] を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。 |
ステップ 5 | [メディア リソース グループ リスト(Media Resource Group List)] ドロップダウン メニューから [V.150] を選択します。 |
ステップ 6 | サード パーティ AS-SIP SIP エンドポイントのみ。次のフィールドを設定します。 |
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 [設定の適用(Apply Config)] のメッセージ ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 8 | [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。 |
ステップ 9 | [OK] をクリックします。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | V.150 の SIP プロファイルの設定 |
SIP プロファイルで SIP トランクの SIP Best Effort Early Offer サポートを設定します。 |
ステップ 2 | クラスタ全体の V.150 フィルタの設定 |
これはオプションです。クラスタ全体での SIP V.150 SDP オファー フィルタリングのデフォルト設定を行います。 |
ステップ 3 | SIP トランク セキュリティ プロファイルへの V.150 フィルタの追加 |
特定の SIP トランクに割り当て可能な SIP トランク セキュリティ プロファイル内で V.150 フィルタを設定します。 |
ステップ 4 | V.150 の SIP トランクの設定 |
V.150 コールを処理する SIP トランクで V.150 サポートを設定します。 |
SIP プロファイルで SIP トランクの SIP Best Effort Early Offer サポートを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理で、 を選択します。 |
ステップ 2 | 次のいずれかの手順を実行します。 |
ステップ 3 | [名前(Name)] フィールドに、V.150 の SIP 名を入力します。 |
ステップ 4 | [説明(Description)] フィールドに、V.150 の説明を入力します。 |
ステップ 5 | [音声とビデオのクラスの Early Offer Support(Early Offer Support for Voice and video class)] ドロップダウンリストから [ベスト エフォートの選択(MTP 未挿入)(Select Best Effort (no MTP inserted))] を選択します。 |
ステップ 6 | 必要なその他の設定値を入力します。フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。 |
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 |
(注) | SIP トランク セキュリティ プロファイル内の [SIP V.150 SDP オファー フィルタリング(SIP V.150 SDP Offer Filtering)] 値に、クラスタ全体のサービス パラメータ設定とは異なる値を設定すると、このセキュリティ プロファイル設定により、そのセキュリティ プロファイルを使用するトランクのクラスタ全体のサービス パラメータ設定がオーバーライドされます。 |
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | [サーバ(Server)] ドロップダウン リストからアクティブなサーバを選択します。 |
ステップ 3 | [サービス(Service)] ドロップダウン リストから、[Cisco CallManager] を選択します。 |
ステップ 4 | [クラスタ全体のサービス パラメータ(デバイスと SIP 間)(Clusterwide Parameters ( Device- SIP))] セクションで [SIP V.150 SDP オファー フィルタリング(SIP V.150 SDP Offer Filtering)] サービス パラメータの値を設定します。 |
ステップ 5 | ドロップダウン リストから [SIP V.150 SDP オファー フィルタリング(SIP V.150 SDP Offer Filtering)] を選択します。 |
ステップ 6 | 目的のフィルタリング アクションを指定します。 |
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 |
SIP トランク セキュリティ プロファイル内で V.150 フィルタを割り当てるには、次の手順を実行します。
(注) | SIP トランク セキュリティ プロファイルの [SIP V.150 SDP オファー フィルタリング(SIP V.150 SDP Offer Filtering)] に、クラスタ全体のサービス パラメータとは異なる値を設定すると、このセキュリティ プロファイル設定は、そのセキュリティ プロファイルを使用するトランクのクラスタ全体のサービス パラメータ設定をオーバーライドします。 |
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 | ||
ステップ 2 | 次のいずれかの作業を実行します。 | ||
ステップ 3 | [SIP V.150 SDP オファー フィルタリング(SIP V.150 SDP Offer Filtering)] ドロップダウン リストの値を設定します。
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ステップ 4 | [SIP トランク セキュリティ プロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] ウィンドウのその他のフィールドをすべて設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。 | ||
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 |
SIP トランクの設定を行うには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 |
ステップ 2 | 次のいずれかの手順を実行します。 |
ステップ 3 | 新しいトランクの場合は次の手順に従います。 |
ステップ 4 | [名前(Name)] フィールドに SIP トランク名を入力します。 |
ステップ 5 | [説明(Description)] フィールドに SIP トランクの説明を入力します。 |
ステップ 6 | [メディア リソース グループ リスト(Media Resource Group List)] ドロップダウンリストから、「V.150」という名前のメディア リソース グループ リストを選択します。 |
ステップ 7 | SIP トランクの宛先アドレスを設定します。 |
ステップ 8 | [SIP トランク セキュリティ プロファイル(SIP Trunk Security Profile)] ドロップダウンリストから、このトランクに設定した SIP トランク セキュリティプロファイルを割り当てます。 |
ステップ 9 | [SIP プロファイル(SIP Profile)] ドロップダウンリストから、[Best Effort Early Offer] 設定でセットアップした SIP プロファイルを割り当てます。 |
ステップ 10 | [メディア ターミネーション ポイント必須(Media Termination Point Required)] チェックボックスはオフのままにします。 |
ステップ 11 | [トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウのその他のフィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。 |
ステップ 12 | [保存(Save)] をクリックします。 |