Cisco Unity Connection:制限版と無制限版
本製品には暗号化機能が備わっており、輸入、輸出、配布および使用に適用される米国および他の国での法律を順守するものとします。シスコの暗号化製品を譲渡された第三者は、その暗号化技術の輸入、輸出、配布、および使用を許可されたわけではありません。輸入業者、輸出業者、販売業者、およびユーザは、米国および他の国での法律を順守する責任があります。
Cisco Unity Connection には、制限版と無制限版という 2 種類の Connection ソフトウェアがあります。これは、一部の国におけるユーザ データ暗号化に関連する輸入要件に対応することを目的としています。Cisco Unity Connection 制限版では、製品の暗号化機能を有効にすることで、以下に示すセキュリティ モジュールを使用できるようになりますが、無制限版ではセキュリティ モジュールの使用は許可されていません。
機能 | Connection 制限版 | Connection 無制限版 |
---|---|---|
ボイス メッセージへのアクセスに使用する SSL for IMAP 接続 | [許可(Allowed)] | [許可しない(Disallowed)] |
コール シグナリングおよびメディアのためのセキュア SCCP、SIP、および SRTP | [許可(Allowed)] | [許可しない(Disallowed)] |
ネットワーク接続している Connection サーバまたはクラスタ間の(セキュア MIME による)通信接続 | [許可(Allowed)] | [許可しない(Disallowed)] |
Comet 通知の SSL(Jetty SSL コマンド) | [許可(Allowed)] | [許可しない(Disallowed)] |
注意 |
Connection ソフトウェアの制限版と無制限版が利用可能な場合は、ソフトウェアをダウンロードするか、または DVD を注文してください。制限版を無制限版にアップグレードすることもできますが、その後のアップグレードは無制限版へのアップグレードに限定されます。無制限版から制限版へのアップグレードはサポートされていません。 |
Unity Connection では、デフォルトで評価モードでの制限版製品の暗号化は無効になっています。そのため制限版では、エクスポート制御機能を有効にするトークンを使用して製品を Cisco Smart Software Manager(CSSM)または Cisco スマート ソフトウェア マネージャ サテライトに登録するまでは、上記のセキュリティ モジュールを使用できません。評価モードの Unity Connection 制限版の動作は、Unity Connection 無制限版の動作に似ています。
12.0(1) より前の Cisco Unity Connection を 12.0(1) 以降のリリースにアップグレードすると、Cisco Unity Connection で暗号化が次のように動作します。
アップグレードパス | アップグレード前のクラスタ モード | アップグレード前のライセンス ステータス | アップグレード後のライセンス ステータス | 操作 |
---|---|---|---|---|
12.0(1) より前のリリースから 12.0(1) へ | セキュア | デモまたは PLM Licensed | 評価モード |
Cisco Unity Connection は引き続きセキュア モードで動作します。評価期間が期限切れになる前に、エクスポート制御機能対応トークンを使用してこの製品を CSSM またはサテライトに登録していない場合、評価期間の期限が切れると RTMT に関するアラームが生成されます。 |
注意 |
登録解除後に「Connection Conversation Manager」または「Connection IMAP Server」のいずれかのサービスが再起動されると、セキュリティ モジュールを使用できなくなります。たとえば、IMAP サーバが再起動する場合は IMAP、Cisco Unity Connection で Connection Conversation Manager が再起動する場合は SCCP/SIP/SRTP が使用できなくなります。 |
(注) |
12.0(1) から 12.0(1) 以降へのアップグレードでは、アップグレード完了後にシステムの既存の暗号化ステータスが維持されます。 |
CSSM またはサテライトへの製品の登録方法の詳細については、『Install, Upgrade and Maintenance Guide for Cisco Unity Connection 14』の「Managing Licenses」の章を参照してください。このガイドは https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/14/install_upgrade/guide/b_14cuciumg.html からご利用いただけます。
Cisco Unity Connection の制限付きバージョンの暗号化を有効または無効にするには、CLI コマンド「utils cuc encryption <enable/disable>」を使用できます。
(注) |
アップグレードを行う場合は、バージョンの切り替えが正常に完了した後に CLI を実行する必要があります。 |
CLI の詳細については、最新のリリースの『Command Line Interface Reference Guide for Cisco Unified Solutions』を参照してください。このガイドは http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html にあります。