はじめに
この章では、あらゆる組織においてセキュリティ上の問題となる可能性がある、不正通話について説明します。また、予防措置を講じるのに役立つ情報や、不正通話を防止するためのベストプラクティスも紹介します。
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、あらゆる組織においてセキュリティ上の問題となる可能性がある、不正通話について説明します。また、予防措置を講じるのに役立つ情報や、不正通話を防止するためのベストプラクティスも紹介します。
不正通話とは、組織の費用負担で、組織のポリシーに違反して行われる、すべての長距離通話のことです。Cisco Unity Connection には、不正通話を防止するために使用できる規制テーブルが用意されています。規制テーブルでは、着信転送、メッセージ通知、および Unity Connection のその他の機能に使用できる電話番号を制御します。各サービス クラスにいくつかの規制テーブルが関連付けられており、必要に応じて規制テーブルを追加することもできます。デフォルトでは、規制テーブルは、トランク アクセス コード 9 のダイヤル プランの、基本的な不正通話規制用に設定されています。使用するダイヤル プランおよび国際通話のプレフィックスに合わせて、規制テーブルを調整する必要があります。
ベスト プラクティス:
ユーザ、管理者、および Cisco Unity Connection メールボックスへのアクセスを不正に取得した外部発信者による不正通話を防ぐには、次の変更を行います。
すべての規制テーブルを、国際通話のオペレータへの呼び出しをブロックするように設定します。この設定を行うと、内線から国際通話のオペレータにダイヤルしたり、国際通話のオペレータからの着信転送を設定したりして国際通話を行うことができなくなります。たとえば、トランク アクセス コード 9 の後に 00 をダイヤルして国際通話のオペレータを呼び出すことができなくなります。
Unity Connection が 2 つの電話システムと連動している場合は、両方の電話システムとの連動用に、該当するトランク アクセス コードと一致する規制テーブルのパターンを追加します。たとえば、1 つの電話システム連動用のトランク アクセス コードが 99 の場合に、ダイヤル パターン 900 を規制するには、パターン 99900 も規制します。トランク アクセス コードを含むパターンが規制されると、最初にどちらかのトランクにアクセスしてから国際通話のオペレータにダイヤルして規制テーブルをバイパスする試みがブロックされます。
仕事で国際通話番号にアクセスする必要がない人については、国際通話番号へのすべての呼び出しをブロックするように、規制テーブルを設定します。これにより、その規制テーブルと関連付けられている Unity Connection メールボックスへのアクセスが許可されている人が、その内線から国際通話番号への着信転送やファクス配信を設定できなくなります。
国内の長距離通話について、特定の市外局番への通話だけを許可するか、またはすべて禁止するように、規制テーブルを設定します。これにより、その規制テーブルと関連付けられている Unity Connection メールボックスへのアクセスが許可されている人が、その内線から長距離通話の番号への着信転送やファクス配信を設定できなくなります。
システム転送に使用できる番号を規制します。システム転送は、発信者がある番号をダイヤルしてから、指定した別の番号に転送できる機能です。たとえば、発信者がロビーや会議室の電話に通話を転送することはできるが、国際通話のオペレータや、長距離通話の番号への転送はできないように、規制テーブルを設定します。
必要に応じて、着信電話回線でのコレクト コール オプションを制限するように、電話会社と取り決めることを推奨します。