ブートストラップ プロトコル(BootP) |
BootP は、起動情報(自身の IP アドレスなど)を Cisco Unified IP Phone などのネットワーク デバイスが検出できるようにするものです。 |
BootP を使用して IP アドレスを Cisco Unified IP Phone に割り当てている場合、電話機のネットワーク構成の設定値として [BOOTP サーバ(BOOTP Server)] オプションが [はい(Yes)] と表示されます。 |
Cisco Discovery Protocol(CDP) |
CDP は、シスコの製造するすべての装置で動作するデバイス検出プロトコルです。
デバイスは、CDP を使用して自身の存在をネットワーク内の他のデバイスにアドバタイズし、ネットワーク内の他のデバイスの情報を受信します。 |
Cisco Unified IP Phone では、補助 VLAN ID、ポートごとの電源管理の詳細情報、Quality of Service(QoS)設定情報などの情報を、CDP を使用して Cisco Catalyst スイッチとやり取りしています。 |
Cisco Peer-to-Peer Distribution Protocol(CPPDP) |
CPPDP は、デバイスのピアツーピア階層を形成するために使用するシスコ独自のプロトコルです。 CPPDP は、ファームウェアや他のファイルをピア デバイスからネイバー デバイスにコピーするためにも使用します。 |
CPPDP は、ピア ファームウェア共有機能で使用されます。 |
ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP) |
DHCP は、IP アドレスを動的に確保して、ネットワーク デバイスに割り当てるものです。
DHCP を使用すると、IP Phone をネットワークに接続すれば、その電話機が機能するようになります。IP アドレスを手動で割り当てたり、ネットワーク パラメータを別途設定したりする必要はありません。 |
DHCP は、デフォルトで有効になっています。 無効にした場合は、個々の電話機がある場所で、IP アドレス、サブネット マスク、ゲートウェイ、および TFTP サーバを手動で設定する必要があります。
シスコでは、DHCP のカスタム オプション 150 を使用することを推奨します。 この方法では、TFTP サーバの IP アドレスをオプション値として設定します。 DHCP 設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Dynamic Host Configuration Protocol」および「Cisco TFTP」の章を参照してください。 |
Hypertext Transfer Protocol(HTTP) |
HTTP は、インターネットやワールドワイド ウェブ経由で情報やドキュメントを転送するための標準的な手段です。 |
Cisco Unified IP Phone では、XML サービスおよびトラブルシューティングに HTTP を使用します。 |
Hypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS) |
Hypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS)は、サーバの暗号化とセキュアな ID を確保できるように、ハイパーテキスト転送プロトコルと SSL/TLS プロトコルを組み合わせたものです。 |
HTTP と HTTPS の両方をサポートする Web アプリケーションには 2 つの URL が設定されています。 HTTPS をサポートする Cisco Unified IP Phone は、HTTPS URL を選択します。 |
IEEE 802.1X |
IEEE 802.1X 標準は、クライアント サーバ アクセス コントロールと認証プロトコルを定義します。これにより、未承認のクライアントが一般にアクセス可能なポートから LAN に接続するのを制限します。
クライアントが認証されるまでは、802.1X アクセス コントロールによって、ポートを経由する Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)トラフィックのみが許可されます。 トラフィックは通常、認証が成功した後にポートを経由して移動できます。 |
Cisco Unified IP Phone は、EAP-FAST、EAP-TLS、および EAP-MD5 の認証方式をサポートすることで、IEEE 802.1X 標準を実装します。
802.1X 認証が有効になっている場合、PC ポートとボイス VLAN を無効にする必要があります。 詳細については、802.1X 認証を参照してください。 |
インターネット プロトコル(IP) |
IP は、パケットの宛先アドレスを指定し、ネットワーク経由で送信するメッセージング プロトコルです。 |
IP を使用して通信するには、ネットワーク デバイスに対して、IP アドレス、サブネット、およびゲートウェイが割り当てられている必要があります。
IP アドレス、サブネット、およびゲートウェイの識別情報は、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を通じて Cisco Unified IP Phone を使用する場合は、自動的に割り当てられます。 DHCP を使用しない場合は、これらのプロパティを手動で割り当てる必要があります。 Cisco Unified IP Phone は、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方をサポートしています。 IP アドレッシング モード(IPv4 のみ、IPv6 のみ、および IPv4 と IPv6 の両方)を
Cisco Unified CM の管理で設定します。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』の「Internet Protocol Version 6 (IPv6)」を参照してください。 |
Link Layer Discovery Protocol(LLDP) |
LLDP は、CDP と同様の標準化されたネットワーク検出プロトコルで、一部のシスコ デバイスとサードパーティ製デバイスでサポートされています。 |
Cisco Unified IP Phone は、PC ポートで LLDP をサポートします。 |
Link Layer Discovery Protocol-Media Endpoint Devices(LLDP-MED) |
LLDP-MED は、音声製品用に開発された、LLDP 標準の拡張です。 |
Cisco Unified IP Phone は、次のような情報をやり取りするために、SW ポートで LLDP-MED をサポートします。
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ボイス VLAN の設定
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デバイスの検出
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電源管理
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インベントリ管理
LLDP-MED サポートの詳細については、次の Web サイトで『LLDP-MED and Cisco Discovery Protocol』ホワイト ペーパーを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk652/tk701/technologies_white_paper0900aecd804cd46d.shtml |
リアルタイム転送プロトコル(RTP) |
RTP は、データ ネットワークを通じて、インタラクティブな音声やビデオなどのリアルタイム データを転送するための標準プロトコルです。 |
Cisco Unified IP Phone では、RTP プロトコルを使用して、リアルタイム音声トラフィックを他の電話機やゲートウェイとやり取りします。 |
Real-Time Control Protocol(RTCP; リアルタイム制御プロトコル) |
RTCP は RTP と連携して、RTP ストリーム上で QoS データ(ジッター、遅延、ラウンドトリップ遅延など)を伝送します。 |
RTCP はデフォルトで無効になっています。 Cisco Unified Communications Manager を使用して電話機ごとに有効にできます。 詳細については、ネットワークの設定メニューを参照してください。 |
セキュア リアルタイム転送プロトコル(SRTP) |
RTP に加えて、SRTP を使用できます。 SRTP では、データ転送時にメディア ストリームが暗号化されるため、セキュリティが強化されます。 |
SRTP が機能するには、コールされる電話機でも SRTP をサポートしている必要があります。サポートしていないと、これらの電話機はセキュアなメディア ストリームを復号化できません。 |
Session Initiation Protocol(SIP) |
SIP は、IP を介したマルチメディア会議のための Internet Engineering Task Force(IETF; インターネット技術特別調査委員会)標準です。 SIP は、アプリケーション層の ASCII ベースの制御プロトコルであり(RFC 3261 で規定)、2 つ以上のエンドポイント間でコールを確立、維持、および終了するために使用できます。 |
SIP はシグナリングとセッション管理の機能をパケット テレフォニー ネットワークの内部で処理するように設計されています。 シグナリングによって、ネットワーク境界を越えてコール情報を伝送することが可能になります。 セッション管理とは、エンドツーエンド コールの属性を制御する機能を提供することです。
Cisco Unified IP Phone は、SIP または Skinny Client Control Protocol(SCCP)のいずれかを使用するように設定できます。 電話機が IPv6 アドレス モードで動作している場合、Cisco Unified IP Phone は SIP プロトコルをサポートしません。 |
Skinny Client Control Protocol(SCCP) |
SCCP は、コール制御サーバとエンドポイント クライアント(IP Phone など)の間で通信を行うためのメッセージング セットを含んでいます。 SCCP は、シスコ独自のものです。 |
Cisco Unified IP Phone は、コール制御に SCCP を使用します。 Cisco Unified IP Phone は、SCCP または Session Initiation Protocol(SIP)のどちらかを使用するように設定できます。 |
セッション記述プロトコル(SDP) |
SDP は SIP プロトコルの一部であり、2 つのエンドポイント間で接続が確立されている間に、どのパラメータが使用可能かを特定します。 会議は、会議に参加するすべてのエンドポイントでサポートされている SDP 機能だけを使用して確立されます。 |
コーデック タイプ、DTMF 検出、コンフォート ノイズなどの SDP 機能は、通常は運用中の Cisco Unified Communications Manager またはメディア ゲートウェイでグローバルに設定されています。 SIP エンドポイントの中には、これらのパラメータをエンドポイント上で設定できるものがあります。 |
伝送制御プロトコル(TCP) |
TCP は、コネクション型の転送プロトコルです。 |
Cisco Unified IP Phone では、Cisco Unified Communications Manager への接続、および XML サービスへのアクセスに TCP を使用します。 |
トランスポート レイヤ セキュリティ(TLS) |
TLS は、通信のセキュリティ保護と認証に使用される標準プロトコルです。 |
セキュリティが実装されると、Cisco Unified IP Phone では、Cisco Unified Communications Manager に安全に登録するときに TLS プロトコルが使用されます。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。 |
トリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP) |
TFTP を使用すると、ファイルをネットワーク経由で転送できます。
TFTP は、電話機固有の設定ファイルを取得するために Cisco Unified IP Phone で使用されます。 |
TFTP では、ネットワーク内に TFTP サーバが必要です。このサーバは、DHCP サーバで自動的に識別できます。 ネットワークで複数の TFTP サーバが動作している場合は、個々の電話機がある場所で各 TFTP サーバを手動で割り当てる必要があります。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「Cisco TFTP」を参照してください。 |
ユーザ データグラム プロトコル(UDP) |
UDP は、データ パケットを配信するためのコネクションレス型メッセージング プロトコルです。 |
Cisco Unified IP Phone は UDP メッセージを受信し、処理します。 |