パスワード管理

Cisco UCS パスワードに関するガイドライン

それぞれのローカル認証されたユーザ アカウントにはパスワードが必要です。admin または aaa の権限を持つユーザーは、Cisco UCS Managerを設定して、ユーザーのパスワードの強度チェックを実行できます。表 1 に、UCS のパスワードに使用できる ASCII 文字を記載します。

表 1. UCS パスワードに使用できる ASCII 文字の表

ASCII 印刷可能文字

説明

A ~ Z

大文字の A ~ Z

a ~ z

小文字の a ~ z

0 ~ 9

数字の 0 ~ 9

!

感嘆符

引用符

%

パーセント記号

&

アンパサンド

'

アポストロフィ

(

開始括弧

閉じ括弧

*

アスタリスク

+

プラス記号

コンマ

-

ハイフン

期間

/

スラッシュ

:

コロン

;

セミコロン

<

次より小さい

>

次より大きい

@

アット マーク

[

開き大カッコ

\

バックスラッシュ

]

閉じ大カッコ

^

キャレット記号

_

下線

`

抑音アクセント

{

開始波括弧

|

縦棒

}

閉じ波括弧

~

チルダ

シスコでは強力なパスワードを使用することを推奨しています。そうしなかった場合、ローカル認証されたユーザに対するパスワードの強度チェックで、Cisco UCS Managerによって次の要件を満たさないパスワードが拒否されます。

  • 8 文字以上、80 文字以下。

  • パスワードの強度チェックが有効になっている場合はパスワードの最小長を変更することができ、6 文字以上 80 文字以下の範囲で設定できます。

    (注)  


    デフォルトは 8 文字です。


  • 次の少なくとも 3 種類を含む。

    • 小文字

    • 大文字

    • 数字

    • 特殊文字

  • aaabbb など連続して 3 回以上繰り返す文字を含まない。

  • ユーザ名と同一、またはユーザ名を逆にしたものではない。

  • パスワードのディクショナリ チェックに合格する。たとえば、辞書に記載されている標準的な単語に基づいたパスワードを指定することはできません。

  • 次の記号を含まない。$(ドル記号)、? (疑問符)、=(等号)。

  • ローカル ユーザ アカウントおよび admin アカウントのパスワードは空白にしない。

Cisco UCS ユーザ名に関するガイドライン

ユーザ名は、Cisco UCS Manager のログイン ID としても使用されます。Cisco UCS ユーザ アカウントにログイン ID を割り当てるときは、次のガイドラインおよび制約事項を考慮してください。

  • ログイン ID には、次を含む 1 ~ 32 の文字を含めることができます。

    • 任意の英字

    • 任意の数字

    • _(アンダースコア)

    • -(ダッシュ)

    • . (ドット)

  • ログイン ID は、Cisco UCS Manager内で一意である必要があります。

  • ログイン ID は、英文字から始まる必要があります。数字やアンダースコアなどの特殊文字から始めることはできません。

  • ログイン ID では、大文字と小文字が区別されます。

  • すべてが数字のログイン ID は作成できません。

  • ユーザ アカウントの作成後は、ログイン ID を変更できません。ユーザ アカウントを削除し、新しいユーザ アカウントを作成する必要があります。

変更間隔のパスワード変更の最大数の設定

パスワード プロファイル プロパティを変更するには、admin または aaa 権限を持っている必要があります。パスワード履歴を除き、これらのプロパティは、admin または aaa 権限を持つユーザに適用されません。

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[管理者]をクリックします。

ステップ 2

[すべて] > [ユーザ管理] > [ユーザサービス]を展開します。

ステップ 3

[Locally Authenticated Users] ノードをクリックします。

ステップ 4

[Password Profile] 領域で、次の手順を実行します。

  1. [間隔中の変更(Change During Interval)] フィールド で、[Enable] をクリックします。

  2. [変更カウント(Change Count)] フィールド で、[Change Interval] の間に、ローカル認証されたユーザがパスワードを変更できる最大回数。 を入力します。

    この値は、0 ~ 10 の範囲で自由に設定できます。

  3. [変更間隔(Change Interval)] フィールド で、[Change Count] フィールドで指定したパスワード変更回数が適用される最大時間数。 を入力します。

    この値は、1 ~ 745 時間の範囲で自由に設定できます。

    たとえば、このフィールドが48に設定され、[変更カウント]フィールドが2に設定されている場合、ローカル認証されたユーザは48時間以内に2回を超えるパスワード変更を実行することはできません。

ステップ 5

[Save Changes]をクリックします。


パスワードの変更禁止間隔の設定

パスワード プロファイル プロパティを変更するには、admin または aaa 権限を持っている必要があります。パスワード履歴を除き、これらのプロパティは、admin または aaa 権限を持つユーザに適用されません。

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[管理者]をクリックします。

ステップ 2

[すべて] > [ユーザ管理] > [ユーザサービス]を展開します。

ステップ 3

[Locally Authenticated Users] ノードをクリックします。

ステップ 4

[Password Profile] 領域で、次の手順を実行します。

  1. [間隔中の変更(Change During Interval)] フィールド で、[Enable] をクリックします。

  2. [変更禁止間隔(No Change Interval)] フィールド で、新たに作成したパスワードが変更可能になるまでに、ローカル認証されたユーザが待つ必要がある最小時間数。 を入力します。

    この値は、1 ~ 745 時間の範囲で自由に設定できます。

    この間隔は、[間隔中の変更]プロパティが[ディセーブル]に設定されている場合は無視されます。

ステップ 5

[Save Changes]をクリックします。


ローカル認証ユーザーのパスワード有効期限の構成

パスワード有効期限機能を使用すると、管理者または AAA 権限ユーザーは、定義された時間間隔ですべてのローカル認証ユーザーのパスワードリセットを強制できます。パスワードのリセット間隔は、最後のパスワード変更日時とパスワードの有効期限に基づいて計算されます。

次の表に、新しいローカル認証ユーザーと既存のローカル認証ユーザーのパスワード有効期限のさまざまなシナリオを示します。

次の表に、パスワードの有効期限オプションが最初に有効になる場合のパスワードの有効期限の計算方法を示します。たとえば、パスワードの有効期限は 12 月 1 日に有効になり、パスワードの有効期限は 9 日に設定され、パスワードの注意通告は 4 日に設定されます。

ユーザー シナリオ

有効な最終パスワード変更日

通知

有効なパスワードの有効期限日

新しいユーザーは、パスワードの有効期限が有効になったのと同じ日に作成されます

12 月1

12 月 5

12 月 10

既存のユーザーの最初のログインは、パスワードの有効期限が有効になっているのと同じ日に行われます

12 月1

12 月 5

12 月 10

パスワードの有効期限が有効になってから 4 日後に新しいユーザーが作成されます

12 月 5

12 月 10

12 月 15

既存のユーザーの最初のログインは、パスワードの有効期限が有効になってから 4 日後に行われます。

12 月 5

12 月 10

12 月 15

新規ユーザーが 12 月 2 日にパスワードを変更します

12 月 2

12 月 7

12 月 12

既存のユーザーが 12 月 2 日にパスワードを変更します

12 月 2

12 月 7

12 月 12

次の表に、パスワードの有効期限の計算方法を示します。たとえば、パスワードの有効期限オプションは 12 月 1 日に無効になります。

ユーザー シナリオ

有効な最終パスワード変更日

通知

有効なパスワードの有効期限日

新しいユーザーは、パスワードの有効期限が無効になったのと同じ日に作成されます

12 月1

N/A

N/A

既存のユーザーは、パスワードの有効期限が無効になったのと同じ日にログインします

12 月 1 日

N/A

N/A

パスワードの有効期限が無効になってから 4 日後に新しいユーザーが作成されます

12 月 5

N/A

N/A

既存のユーザーの最初のログインは、パスワードの有効期限が無効になってから 4 日後に行われます

12 月 5

N/A

N/A

新規ユーザーが 12 月 2 日にパスワードを変更します

12 月 2

N/A

N/A

既存のユーザーが 12 月 2 日にパスワードを変更します

12 月2

N/A

N/A

次の表に、パスワードの有効期限の計算方法を示します。たとえば、パスワードの有効期限オプションは 12 月 10 日に再度有効になり、パスワードの有効期限は 9 日に設定され、パスワードの注意通告は 4 日に設定されます。

ユーザー シナリオ

有効な最終パスワード変更日

通知

有効なパスワードの有効期限日

パスワード ステータス

新しいユーザーは、パスワードの有効期限が再度有効になったのと同じ日に作成されます

12 月 10

12 月 15

12 月 20

アクティブ

既存のユーザーは、パスワードの有効期限が再度有効になったのと同じ日にログインします

12 月 1

12 月 5

12 月 10

期限切れ

パスワードの有効期限が再度有効になってから 4 日後に新しいユーザーが作成されます

12 月 15

12 月 20

12 月 25

アクティブ

パスワードの有効期限が再度有効になってから 4 日後に既存のユーザーが初めてログインします

12 月 15

12 月 20

12 月 25

アクティブ

パスワードの有効期限が再度有効になってから 4 日後に、既存のユーザーが 2 回目にログインします

12 月 5

12 月 10

12 月 15

アクティブ

次の表は、システムの日付が管理者によって変更された場合に、パスワードの有効期限がどのように計算されるかを示しています。たとえば、最後のパスワードが変更された実際のシステム日付は 12 月 10 日で、パスワードの有効期限は 9 日に設定され、パスワードの注意通告は 4 日に設定されます。

システム変更日

有効なパスワードの有効期限日

パスワードステータス

システム日付が後方に変更されました

2020 年 12 月 8

2020 年 12 月 17

アクティブ

2020 年 12 月 2

2020 年 12 月 11

警告

2020 年 12 月 1 日(実際の日付からパスワードの有効期限をゼロにする日付)より前の日付

期限切れ

システム日付が前方に変更されました

2020 年 12 月 14

2020 年 12 月 19

アクティブ

2020 年 12 月 19

2020 年 12 月 19

警告

2020 年 12 月 19 以降の任意の日付

期限切れ

パスワードの有効期限が切れた後、ユーザーは [Cisco UCS Manager ログイン(Cisco UCS Manager Login)] ページの [パスワードのリセット(Reset Password)] リンクを使用してパスワードをリセットする必要があります。

手順


ステップ 1

[Navigation (ナビゲーション)] ペインで [Admin (管理)] をクリックします。

ステップ 2

[すべて(All)] > [ユーザー管理(User Management)] > [ユーザー サービス(User Services)] を展開します。

ステップ 3

[Locally Authenticated Users] ノードをクリックします。

ステップ 4

[Password Profile] 領域で、次の手順を実行します。

  1. [パスワードの有効期限(Password Expiry)] チェックボックスをオンにして、ローカルで認証されたユーザーのパスワード有効期限機能を有効にします。

    デフォルトでは、[パスワードの有効期限(Password Expiry)] は無効になっています。

  2. [パスワードの有効期限(Password Expiration Period)] フィールドに、ローカルで認証されたユーザーのパスワードが期限切れになるまでの日数を入力します。

    この値は、1 ~ 180 日の範囲で指定できます。デフォルトでは、パスワードは 90 日で期限切れになるように設定されています。

    たとえば、このフィールドが 60 日に設定されている場合、ローカルで認証されたユーザーのパスワードは、最後のパスワード変更日から 60 日後に期限切れになります。

  3. [パスワードの有効期限切れ警告時間(Password Expiration Warning Time)] フィールドに、ローカルで認証されたユーザーがパスワードの期限切れ通知の受信を開始する必要があるまでの日数を入力します。

    この値は、0 ~ 30 日の範囲で指定できます。デフォルトでは、警告は 15 日に設定されています。

    たとえば、このフィールドが 8 に設定されている場合、ローカルで認証されたユーザーは、パスワードの有効期限が切れる 8 日前に注意通告を受信します。

    (注)  

     

    [パスワードの有効期限期間(Password Expiration Period)] の値は、常に [パスワード有効期限の注意時間(Password Expiration Warning Time)] フィールドの値よりも大きくする必要があります。

ステップ 5

[Save Changes]をクリックします。


パスワード履歴カウントの設定

パスワード プロファイル プロパティを変更するには、admin または aaa 権限を持っている必要があります。

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[管理者]をクリックします。

ステップ 2

[すべて] > [ユーザ管理] > [ユーザサービス]を展開します。

ステップ 3

[Locally Authenticated Users] ノードをクリックします。

ステップ 4

[Password Profile] 領域で、ローカル認証されたユーザが、以前 [履歴カウント(History Count)] フィールド で使用したパスワードを再使用できるようになる前に、作成する必要がある一意のパスワードの数を入力します。

この値は、0 ~ 15 の範囲で自由に設定できます。

デフォルトでは、[履歴(History Count)] フィールドは 0 に設定されます。これにより、履歴カウントが無効になるため、ユーザはいつでも以前に使用していたパスワードを再利用できます。

ステップ 5

[Save Changes]をクリックします。


ローカル認証されたユーザのパスワードのプロファイル

パスワードプロファイルには、Cisco UCS Managerのローカル認証されたユーザすべてのパスワード履歴やパスワード変更間隔プロパティが含まれます。ローカル認証されたユーザのそれぞれに異なるパスワードのプロファイルを指定することはできません。


(注)  


パスワード プロファイル プロパティを変更するには、admin または aaa 権限を持っている必要があります。パスワード履歴を除き、これらのプロパティは、admin または aaa 権限を持つユーザに適用されません。


パスワード履歴カウント

パスワード履歴カウントは、ローカル認証されたユーザが同じパスワードを再使用することを防ぎます。パスワード履歴カウントを設定すると、Cisco UCS Managerは過去に使用されたパスワードを最大 15 個まで保存します。パスワード履歴カウントは、最新のパスワードを先頭にして逆順の時系列で保存します。これにより、履歴カウントのしきい値に達するまで、ユーザは最も古いパスワードを再使用できないようになります。

あるパスワードが再利用可能になるまでに、ユーザはパスワード履歴カウントで設定された数だけパスワードを作成して使用する必要があります。たとえば、パスワード履歴カウントを8に設定した場合、ユーザは9番目のパスワードが期限切れになるまで、最初のパスワードを再使用できません。

デフォルトでは、パスワード履歴は 0 に設定されます。この値によって履歴カウントが無効化されるため、ユーザはいつでも以前に使用されたパスワードを再使用できます。

ローカル認証されたユーザのパスワード履歴カウントをクリアすると、以前のパスワードが再使用できるようになります。

パスワード変更間隔

パスワード変更間隔によって、ローカル認証されたユーザが特定の時間内に実施できるパスワード変更の回数を制限することができます。次の表で、パスワード変更間隔の2つの間隔設定オプションについて説明します。

間隔の設定 説明

パスワード変更禁止(No password change allowed)

ローカル認証されたユーザは、パスワードを変更してから指定された時間内はパスワードを変更できなくなります。

1 ~ 745 時間の変更禁止間隔を指定できます。デフォルトでは、変更禁止間隔は 24 時間です。

パスワード変更後48時間以内にユーザがパスワードを変更しないようにするには、以下を行います。

  • [間隔中の変更]を[無効]に設定する

  • [変更禁止間隔(No change interval)] を「48」に設定する

変更間隔内のパスワード変更を許可(Password changes allowed within change interval)

事前に定義した時間内にローカル認証ユーザがパスワードを変更できる最大回数を指定します。

変更間隔を 1 ~ 745 時間、パスワード変更の最大回数を 0 ~ 10 に指定できます。デフォルトでは、ローカル認証されたユーザは、48時間以内に最大2回パスワードを変更できます。

パスワード変更後 24 時間以内に許可するパスワード変更回数を 1 回に限定するには、以下を行います。

  • [間隔中の変更]を[有効]に設定する

  • [変更カウント]を[1]に設定する

  • [変更間隔]を[24]に設定する

ローカル認証されたユーザのパスワード履歴のクリア

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[管理者]をクリックします。

ステップ 2

[すべて] > [ユーザ管理] > [ユーザサービス] > [ローカル認証されたユーザ]を展開します。

ステップ 3

パスワード履歴をクリアするユーザをクリックします。

ステップ 4

[アクション(Actions)] 領域で、[パスワード履歴のクリア(Clear Password History)] をクリックします。

ステップ 5

確認ダイアログボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。


バックアップ構成ファイルのパスワード暗号化キー

バックアップ構成ファイルのパスワード暗号化キー

リリース 4.2(3d) 以降、Cisco UCS Manager には、バックアップ設定ファイルのセキュリティを強化するパスワード暗号化キーが導入されています。

バックアップ構成ファイルを作成し、バックアップ ファイルをインポートするには、パスワード暗号化キーを設定する必要があります。Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降では、パスワード暗号化キーを設定せずにバックアップ設定ファイルを作成したり、バックアップ設定ファイルをインポートしたりすることはできません。パスワード暗号化キーが設定されていない場合、バックアップ構成ファイルの作成中に次のエラーが表示されます。

バックアップ/エクスポート操作では、パスワード暗号化キーを設定する必要があります。パスワード暗号化キーを設定するには、Cisco UCS Manager 管理ガイドを参照してください。

Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降で作成されたバックアップ設定ファイルを以前のリリースにインポートすることはできません。ただし、パスワード暗号化キーの有無にかかわらず、以前のリリースから作成されたバックアップ設定ファイルを Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降にインポートできます。

ローカルで認証済みのユーザー向けにパスワード暗号化を設定する

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[管理者]をクリックします。

ステップ 2

[すべて] > [ユーザ管理] > [ユーザサービス] > [ローカル認証されたユーザ]を展開します。

ステップ 3

次のフィールドに入力します。

フィールド

説明

[パスワード暗号化キー(Password Encryption Key)] フィールド

リリース 4.2(3d) 以降、Cisco UCS Manager は パスワード暗号化キー を導入して、バックアップ構成ファイルのセキュリティを強化します。

パスワード暗号化キー は、初めてリリース 4.2(3d) にアップグレードすると、デフォルトでは設定されません。構成がバックアップ構成ファイルから復元された場合、パスワード暗号化キーは、以前のパスワード暗号化キーと同じ値に設定されます。

バックアップ構成ファイルを作成し、バックアップ ファイルをインポートするには、パスワード暗号化キーを設定する必要があります。Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降では、パスワード暗号化キーを設定せずにバックアップ設定ファイルを作成したり、バックアップ設定ファイルをインポートしたりすることはできません。

(注)  

 

Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降で作成されたバックアップ設定ファイルを以前のリリースにインポートすることはできません。ただし、パスワード暗号化キーの有無にかかわらず、以前のリリースから作成されたバックアップ設定ファイルを Cisco UCS Manager リリース 4.2(3d) 以降にインポートできます。

[パスワード暗号キー( Password Encryption Key)] を設定しない場合、 自動内部バックアップ も失敗します。 自動内部バックアップの詳細については、ご使用のリリースの 『Cisco UCS Manager Firmware Management Guide』 の「自動内部バックアップ(Automatic Internal Backup)」セクションを参照してください。

パスワード暗号化キーを設定すると、キーを編集することはできますが、削除することはできません。

[パスワード暗号化キーの確認] フィールド

[パスワード暗号化キー] を繰り返します。

[パスワード暗号化キー セット] 読み取り専用

これは読み取り専用のフィールドです。パスワード暗号化キーを設定すると、このフィールドは [はい] に設定されます。


失われたパスワードの復旧

amin アカウントのパスワードの復旧

admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。アドミニストレータが admin アカウントのパスワードを失うと、重大なセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。admin アカウントのパスワードを復旧する手順では、すべてのファブリック インターコネクトの電源再投入が必要になるため、データ送信が一時的に停止します。

admin アカウントのパスワードを復旧する場合、実際にはそのアカウントのパスワードを変更します。admin アカウントに対応する元のパスワードを取得することはできません。

admin 以外のすべてのローカル アカウントのパスワードは、Cisco UCS Manager からリセットできます。ただし、aaa または admin 権限を持つアカウントを使用して Cisco UCS Manager にログインする必要があります。


注意    


Cisco UCS Mini の場合、この手順で Cisco UCS ドメインに含まれるすべてのファブリック インターコネクトをシャーシ スロットから取り出す必要があります。したがって、ファブリック インターコネクトがそれぞれのシャーシ スロットに戻されるまでは、Cisco UCS ドメインでのデータ送信が全面的に停止します。

他の Cisco UCSについては、この手順ですべてのファブリック インターコネクトの電源を切る必要があります。したがって、ファブリック インターコネクトが再起動されるまでは、Cisco UCS ドメイン内のデータ送信が全面的に停止します。



(注)  


Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100GCisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクトCisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。


ファブリック インターコネクトのリーダーシップ ロールの決定


重要


admin パスワードが不明な場合、クラスタ内でのファブリック インターコネクトのロールを判別するには、両方のファブリック インターコネクトの IP アドレスから Cisco UCS Manager GUI を開きます。従属ファブリック インターコネクトは、次のメッセージを伴って失敗します。

UCSM GUI は、セカンダリ ノードでは使用できません(UCSM GUI is not available on secondary node)。

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[機器]をクリックします。

ステップ 2

[機器(Equipment)] タブで、[機器(Equipment)] > [ファブリック インターコネクト(Fabric Interconnects)] の順に展開します。

ステップ 3

ロールを識別するファブリック インターコネクトをクリックします。

ステップ 4

[Work] ペインで、[General] タブをクリックします。

ステップ 5

[全般(General)] タブで、[ハイ アベリラビリティの詳細(High Availability Details)] バーの下矢印をクリックしてその領域を展開します。

ステップ 6

[リーダーシップ(Leadership)] フィールドで、どちらのファブリック インターコネクトがプライマリまたは従属であるかを確認します。


ファブリック インターコネクトのファームウェア バージョンの確認

次の手順に従って、Cisco UCS ドメイン内のすべてのファブリック インターコネクトのファームウェア バージョンを確認できます。単一のファブリック インターコネクトのファームウェアを確認するには、そのファブリック インターコネクトの [インストール済みファームウェア(Installed Firmware)] タブを使用します。

手順


ステップ 1

[ナビゲーション]ペインで、[機器]をクリックします。

ステップ 2

[機器(Equipment)] タブで、[機器(Equipment)] ノードをクリックします。

ステップ 3

[Work] ペインの [Firmware Management] タブをクリックします。

ステップ 4

[インストール済みファームウェア(Installed Firmware)] タブで、次に示す各ファブリック インターコネクトのファームウェア バージョンが、アップデートしたファームウェアのバージョンと一致していることを確認します。

  • カーネル バージョン

  • システム バージョン


Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G での非クラスタの管理アカウント パスワードの復旧

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100GCisco UCS X シリーズ ダイレクト)イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS X シリーズ ダイレクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上でファブリック インターコネクト イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS X-Direct FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-x-direct-k9-system.7.0.3.N2.3.40.000.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS X-Direct Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト での非クラスタの管理アカウント パスワードの復旧

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6500 FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6500-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 6500 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト での非クラスタ構成の管理アカウント パスワードの復旧

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト 別のカーネルとシステム イメージを持っていません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクトでCisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクトイメージをブートします。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6400 FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6400-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 6400 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトの非クラスタ構成での管理アカウント パスワードの回復

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 次のファームウェアの実行中のバージョンを確認します。

    • ファブリック インターコネクトのファームウェア カーネル バージョン

    • ファームウェア システム バージョン


ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

ファブリック インターコネクトの電源を次のように再投入します。

  1. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロットから引き抜きます。それ以外の構成の場合は、ファブリック インターコネクトの電源をオフにします。

  2. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロット内に戻します。その他すべての構成では、ファブリック インターコネクトの電源をオンにします。

ステップ 3

コンソールで、起動時に次のいずれかのキーの組み合わせを押して loader プロンプトを表示させます。

  • Ctrl+l

  • Ctrl+Shift+r

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

ファブリック インターコネクトのカーネル ファームウェア バージョンをブートします。

loader > 
boot /installables/switch/
kernel_firmware_version
 

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6100-k9-kickstart.4.1.3.N2.1.0.11.gbin

loader > boot /installables/switch/ucs-mini-k9-kickstart.5.0.3.N2.3.01a.bin

ステップ 5

config ターミナル モードを入力します。

Fabric(boot)# 
config terminal
 

ステップ 6

admin パスワードをリセットします。

Fabric(boot)(config)# 
admin-password
password
 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 7

config ターミナル モードを終了し、ブート プロンプトに戻ります。

ステップ 8

ファブリック インターコネクトのシステム ファームウェア バージョンをブートします。

Fabric(boot)# 
load /installables/switch/
system_firmware_version
 

例:

Fabric(boot)# load /installables/switch/ucs-6100-k9-system.4.1.3.N2.1.0.211.bin

Fabric(boot)# load /installables/switch/ucs-mini-k9-system.5.0.3.N2.3.01a.bin

ステップ 9

システム イメージがロードされたら、Cisco UCS Manager にログインします。

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-B # scope security
UCS-B/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-B/security* # commit-buffer

スタンドアロン構成での admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100GCisco UCS X シリーズ ダイレクト)イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS X-Direct FI

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-x-direct-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS X-Series Direct
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

スタンドアロン構成での admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6500 FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6500-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 65
00 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

スタンドアロン構成での admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 実行中の Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージのバージョンを確認します。


    (注)  


    Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。



ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

コンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-A(local-mgmt)# reboot

これにより、ファブリック インターコネクトがリブートします。

ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6400 FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6400-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 6400 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager で新しいパスワードを同期します。

UCS-A # scope security
UCS-A/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-A/security* # commit-buffer

クラスタ構成での admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートのいずれか 1 つを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 次の情報を入手します。

    • Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100GCisco UCS X シリーズ ダイレクト)イメージ


      (注)  


      Cisco UCS X シリーズ ダイレクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。


    • プライマリ リーダーシップ ロールを持つファブリック インターコネクトと、従属ファブリック インターコネクト。


ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

下位のファブリック インターコネクトのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-B(local-mgmt)# reboot

これにより、従属ファブリック インターコネクトがリブートします。

従属ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS ファブリック インターコネクト 9108 100G イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS X-Direct FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-x-direct-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS X-Direct Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager と他の FI で新しいパスワードを同期します。

UCS-B # scope security
UCS-B/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-B/security* # commit-buffer

クラスタ構成での admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートのいずれか 1 つを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 次の情報を入手します。

    • Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージ


      (注)  


      Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト では個別のカーネルとシステム イメージを使用しません。1 つに統合されたイメージを使用します。


    • プライマリ リーダーシップ ロールを持つファブリック インターコネクトと、従属ファブリック インターコネクト


ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

下位のファブリック インターコネクトのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-B(local-mgmt)# reboot

これにより、従属ファブリック インターコネクトがリブートします。

従属ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクト上で Cisco UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト イメージを起動します。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6500 Series FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6500-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 6500 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager と他の FI で新しいパスワードを同期します。

UCS-B # scope security
UCS-B/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-B/security* # commit-buffer

クラスタ構成での Admin アカウント パスワードの復旧 Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートのいずれか 1 つを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 次の情報を入手します。

    • Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト のイメージ


      (注)  


      Cisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト 別のカーネルとシステム イメージを持っていません。1 つに統合されたイメージを使用します。


    • プライマリ リーダーシップ ロールを持つファブリック インターコネクトと、従属ファブリック インターコネクト


ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

下位のファブリック インターコネクトのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2

UCS-B(local-mgmt)# reboot

これにより、従属ファブリック インターコネクトがリブートします。

従属ファブリック インターコネクトの電源再投入を行うこともできます。

ステップ 3

リブートしたら、コンソールで Ctrl+c キーを押して loader プロンプトを表示させます。

Ctrl+C

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 4

loader プロンプトで、次のコマンドを実行します。

loader > cmdline recoverymode=1

ステップ 5

ファブリック インターコネクトでCisco UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクトイメージをブートします。

loader > boot /installables/switch/Cisco UCS 6400 Series FI Image

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6400-k9-system.7.0.3.N2.3.40.173.gbin

ステップ 6

config ターミナル モードを開始します。

switch(boot)# config terminal 

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

switch(boot)(config)# admin-password New_password 

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了して FI をリブートします。

switch(boot)(config)# exit 
switch(boot)# exit 

ステップ 9

ログイン プロンプトが表示されるまで待ってから、新しいパスワードを使用してログインします。

Cisco UCS 6400 Series Fabric Interconnect
login: admin
Password:New_password

ステップ 10

Cisco UCS Manager と他の FI で新しいパスワードを同期します。

UCS-B # scope security
UCS-B/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-B/security* # commit-buffer

Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトのクラスタ構成での管理アカウント パスワードの回復

この手順により、ファブリック インターコネクトで初期システム セットアップの実行時に admin アカウントに設定したパスワードを復旧できます。admin アカウントは、システム アドミニストレータまたはスーパーユーザのアカウントです。

始める前に

  1. ファブリック インターコネクトのコンソール ポートのいずれか 1 つを、コンピュータ ターミナルまたはコンソール サーバに物理的に接続します。

  2. 次の情報を入手します。

    • ファブリック インターコネクトのファームウェア カーネル バージョン

    • ファームウェア システム バージョン

    • プライマリ リーダーシップ ロールを持つファブリック インターコネクトと、従属ファブリック インターコネクト


ヒント


この情報を検索するには、Cisco UCS ドメインに設定されている任意のユーザ アカウントを使用してログインします。


手順


ステップ 1

下位のファブリック インターコネクトのコンソール ポートに接続します。

ステップ 2

従属ファブリック インターコネクトの場合は、次の手順を実行します。

  1. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロットから引き抜きます。それ以外の構成の場合は、ファブリック インターコネクトの電源をオフにします。

  2. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロット内に戻します。その他すべての構成では、ファブリック インターコネクトの電源をオンにします。

  3. コンソールで、起動時に次のいずれかのキーの組み合わせを押して loader プロンプトを表示させます。

    • Ctrl+l

    • Ctrl+Shift+r

    loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 3

プライマリ ファブリック インターコネクトの電源を次のように再投入します。

  1. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロットから引き抜きます。それ以外の構成の場合は、ファブリック インターコネクトの電源をオフにします。

  2. Cisco UCS Mini の場合、ファブリック インターコネクトをシャーシ スロット内に戻します。その他すべての構成では、ファブリック インターコネクトの電源をオンにします。

ステップ 4

コンソールで、起動時に次のいずれかのキーの組み合わせを押して loader プロンプトを表示させます。

  • Ctrl+l

  • Ctrl+Shift+r

loader プロンプトを画面に表示するには、選択したキーの組み合わせを複数回押さなければならない場合があります。

ステップ 5

プライマリ ファブリック インターコネクトのカーネル ファームウェア バージョンをブートします。

loader > boot /installables/switch/
kernel_firmware_version

例:

loader > boot /installables/switch/ucs-6100-k9-kickstart.4.1.3.N2.1.0.11.gbin

loader > boot /installables/switch/ucs-mini-k9-kickstart.5.0.3.N2.3.01a.bin

ステップ 6

config ターミナル モードを入力します。

Fabric(boot)# config terminal

ステップ 7

admin パスワードをリセットします。

Fabric(boot)(config)# admin-password password

大文字と数字がそれぞれ 1 つ以上含まれる強力なパスワードを選択します。このパスワードは空にできません。

新しいパスワードはクリア テキスト モードで表示されます。

ステップ 8

config ターミナル モードを終了し、ブート プロンプトに戻ります。

ステップ 9

プライマリ ファブリック インターコネクトのシステム ファームウェア バージョンをブートします。

Fabric(boot)# load /installables/switch/
system_firmware_version

例:

Fabric(boot)# load /installables/switch/ucs-6100-k9-system.4.1.3.N2.1.0.211.bin

Fabric(boot)# load /installables/switch/ucs-mini-k9-system.5.0.3.N2.3.01a.bin

ステップ 10

システム イメージがロードされたら、Cisco UCS Manager にログインします。

ステップ 11

従属ファブリック インターコネクトのコンソールで、次の手順を実行してシステムを起動します。

  1. 従属ファブリック インターコネクトのカーネル ファームウェア バージョンをブートします。

    loader > boot /installables/switch/
    kernel_firmware_version
    
  2. 従属ファブリック インターコネクトのシステム ファームウェア バージョンをブートします。

    Fabric(boot)# load /installables/switch/
    system_firmware_version
    

ステップ 12

Cisco UCS Manager と他の FI で新しいパスワードを同期します。

UCS-B # scope security
UCS-B/security  # set password
Enter new password: New_password
Confirm new password: New_password
UCS-B/security* # commit-buffer