サーバーの保守

この章は次のトピックで構成されています。

ステータス LED およびボタン

ここでは、前面、背面、および内部の LED の状態について説明します。

前面パネルの LED

図 1. 前面パネルの LED
表 1. 前面パネル LED、状態の定義

LED 名

状態

1

電源ボタン/LED(

  • 消灯:サーバに AC 電力が供給されていません。

  • オレンジ:サーバはスタンバイ電源モードです。Cisco IMC と一部のマザーボード機能にだけ電力が供給されています。

  • 緑:サーバは主電源モードです。すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給されています。

2

ユニット識別(

  • 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。

  • 青の点滅:ユニット識別機能がアクティブです。

3

システムの状態(

  • 緑:サーバは正常動作状態で稼働しています。

  • 緑の点滅:サーバーはシステムの初期化とメモリチェックを行っています。

  • オレンジの点灯:サーバは縮退運転状態にあります(軽度な障害)。次に例を示します。

    • 電源装置の冗長性が失われている。

    • CPU が一致しない。

    • 少なくとも 1 つの CPU に障害が発生している。

    • 少なくとも 1 つの DIMM に障害が発生している。

    • RAID 構成内の少なくとも 1 台のドライブに障害が発生している。

  • オレンジの点滅(2 回):システムボードで重度の障害が発生しています。

  • オレンジの点滅(3 回):メモリ(DIMM)で重度の障害が発生しています。

  • オレンジの点滅(4 回):CPU で重度の障害が発生しています。

4

電源の状態(

  • 緑:すべての電源装置が正常に動作中です。

  • オレンジの点灯:1 台以上の電源装置が縮退運転状態にあります。

  • オレンジの点滅:1 台以上の電源装置が重大な障害発生状態にあります。

5

ファンの状態(

  • 緑:すべてのファン モジュールが正常に動作中です。

  • オレンジの点滅:1 つ以上のファンモジュールで回復不能なしきい値を超えました。

6

ネットワーク リンク アクティビティ(

  • 消灯:イーサネット LOM ポート リンクがアイドル状態です。

  • 緑:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていますが、アクティビティは存在しません。

  • 緑の点滅:1 つ以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていて、アクティビティが存在します。

7

温度(

  • 緑:サーバは正常温度で稼働中です。

  • オレンジの点灯:1 個以上の温度センサーで重大なしきい値を超えました。

  • オレンジの点滅:1 個以上の温度センサーで回復不能なしきい値を超えました。

背面パネルの LED

図 2. 背面パネル LED
表 2. 背面パネル LED、状態の定義

LED 名

状態

1

1 Gb/10 Gb イーサネット リンク速度(LAN1 と LAN2 の両方)

  • オレンジ:リンク速度は 100 Mbps です。

  • オレンジ:リンク速度は 1 Gbps です。

  • 緑:リンク速度は 10 Gbps です。

2

1 Gb/10 Gb イーサネット リンク ステータス(LAN1 と LAN2 の両方)

  • 消灯:リンクが確立されていません。

  • 緑:リンクはアクティブです。

  • 緑の点滅:アクティブなリンクにトラフィックが存在します。

3

1 Gb イーサネット専用管理リンク速度

  • 消灯:リンク速度は 10 Mbps です。

  • オレンジ:リンク速度は 100 Mbps です。

  • 緑:リンク速度は 1 Gbps です。

4

1 Gb イーサネット専用管理リンク ステータス

  • 消灯:リンクが確立されていません。

  • 緑:リンクはアクティブです。

  • 緑の点滅:アクティブなリンクにトラフィックが存在します。

5

背面ユニット識別

  • 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。

  • 青の点滅:ユニット識別機能がアクティブです。

6

電源ステータス(各電源装置に 1 つの LED)

AC 電源装置:

  • 消灯:AC 入力なし(12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源オフ)。

  • 緑の点滅:12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオン。

  • 緑の点灯:12 V 主電源はオン、12 V スタンバイ電源はオン。

  • オレンジの点滅:警告しきい値が検出されましたが、12 V 主電源はオン。

  • オレンジの点灯:重大なエラーが検出されました。12 V 主電源はオフです(過電流、過電圧、温度超過などの障害)。

DC 電源装置:

  • 消灯:DC 入力なし(12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオフ)。

  • 緑の点滅:12 V 主電源はオフ、12 V スタンバイ電源はオン。

  • 緑の点灯:12 V 主電源はオン、12 V スタンバイ電源はオン。

  • オレンジの点滅:警告しきい値が検出されましたが、12 V 主電源はオン。

  • オレンジの点灯:重大なエラーが検出されました。12 V 主電源はオフです(過電流、過電圧、温度超過などの障害)。

7

1 Gb イーサネット専用管理ポート

  • 消灯:リンクが確立されていません。

  • 緑:リンクはアクティブです。

  • 緑の点滅:アクティブなリンクにトラフィックが存在します。

8

COM ポート(RJ45 コネクタ)

-

9

VGA 表示ポート (DB15 コネクタ)

-

内部診断 LED

サーバーには、CPU、DIMM、およびファンモジュールの内部障害 LED があります。

図 3. 内部診断 LED の位置

1

ファンモジュール障害 LED(マザーボード上の各ファンコネクタの後方に 1 つ)

  • オレンジ:ファンに障害が発生しているか、しっかりと装着されていません。

  • 緑:ファンは正常です。

3

DIMM 障害 LED(マザーボード上の各 DIMM ソケットの後方に 1 つ)

これらの LED は、サーバーがスタンバイ電源モードの場合にのみ動作します。

  • オレンジ:DIMM に障害が発生しています。

  • 消灯:DIMM は正常です。

2

CPU 障害 LED(マザーボード上の各 CPU ソケットの後方に 1 つ)

これらの LED は、サーバーがスタンバイ電源モードの場合にのみ動作します。

  • オレンジ:CPU に障害が発生しています。

  • 消灯オフ: CPU は正常です。

-

コンポーネントの取り付け準備

このセクションには、コンポーネントを取り付けるための準備に役立つ情報とタスクが含まれています。

サービス手順に必要な工具

この章の手順を実行する際に、次の工具を使用します。

  • T-30 トルクス ドライバ(ヒートシンクを取り外すために交換用 CPU に付属)

  • #1 マイナス ドライバ(ヒートシンクを取り外すために交換用 CPU に付属)

  • No. 1 プラス ドライバ(M.2 SSD および侵入スイッチ交換用)

  • 静電気防止用(ESD)ストラップまたは接地マットなどの接地用器具

サーバのシャットダウンと電源切断

サーバは次の 2 つの電源モードで動作します。

  • 主電源モード:すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給され、ドライブ上にある任意のオペレーティング システムが動作できます。

  • スタンバイ電源モード:電力はサービス プロセッサと特定のコンポーネントにのみ提供されます。このモードでは、オペレーティング システムとデータの安全を確保しつつ、サーバから電源コードを取り外すことができます。


注意    


サーバがシャットダウンされてスタンバイ電源モードになった後も、電流は引き続きサーバ上を流れ続けます。いくつかのサービス手順で指示されている完全な電源切断を行うには、サーバのすべての電源装置からすべての電源コードを外す必要があります。


前面パネルの電源ボタンまたはソフトウェア管理インターフェイスを使用してサーバをシャットダウンすることができます。

電源ボタンを使用したシャットダウン

手順

ステップ 1

電源ボタン/LED の色を確認します。

  • オレンジ色:サーバはスタンバイ モードです。安全に電源をオフにできます。

  • 緑色:サーバは主電源モードです。安全に電源をオフするにはシャットダウンする必要があります。

ステップ 2

次の手順でグレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。

注意    

 
データの損失やオペレーティング システムへの損傷が発生しないようにするために、必ずオペレーティング システムのグレースフル シャットダウンを実行するようにしてください。
  • グレースフル シャットダウン:電源ボタンを短く押してから放します。オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

  • 緊急時シャットダウン:電源ボタンを 4 秒間押したままにすると、主電源モードが強制終了され、直ちにスタンバイ モードに移行します。

ステップ 3

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


Cisco IMC GUI を使用したシャットダウン

このタスクを実行するには、ユーザまたは管理者権限を持つユーザとしてログインする必要があります。

手順

ステップ 1

[ナビゲーション(Navigation)] ペインで [サーバ(Server)] タブをクリックします。

ステップ 2

[サーバ(Server)] タブで [サマリー(Summary)] をクリックします。

ステップ 3

[アクション(Actions)] 領域で [サーバの電源をオフにする(Power Off Server)] をクリックします。

ステップ 4

[OK] をクリックします。

オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

ステップ 5

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


Cisco IMC CLI を使用したシャットダウン

このタスクを実行するには、user または admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。

手順

ステップ 1

サーバ プロンプトで、次のコマンドを入力します。

例:
server# scope chassis

ステップ 2

シャーシ プロンプトで、次のコマンドを入力します。

例:
server/chassis# power shutdown

オペレーティング システムによりグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。このモードでは、電源ボタン/LED がオレンジ色になります。

ステップ 3

サービス手順でサーバの電源を完全にオフにするように指示されている場合は、サーバの電源装置からすべての電源コードを外してください。


上部カバーの取り外し

手順


ステップ 1

次のようにして、上部カバーを取り外します。

  1. カバーラッチがロックされている場合は、ロックを横にスライドさせてロックを解除します。

    ラッチのロックが解除されると、ハンドルが持ち上がり、ハンドルをつかむことができます。

  2. ラッチの端を持ち上げて、垂直に 90 度回転するようにします。

  3. 同時に、カバーを背後方向にスライドさせ、上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。

ステップ 2

次のようにして、上部カバーを取り付けます。

  1. ラッチが完全に開いた位置にある状態で、カバーを、前面カバー パネルのへりから数インチ後方のサーバ上部に置きます。

  2. ラッチが接触するまでカバーを前方にスライドさせます。

  3. ラッチを閉じる位置まで押し下げます。ラッチを押し下げながら、カバーを閉じた位置まで前方に押します。

  4. ロックボタンを横に左にスライドさせて、ラッチをロックします。

    ラッチをロックすると、ブレードの取り付け時にサーバのラッチ ハンドルがはみ出さないようになります。

図 4. 上部カバーの取り外し

1

カバー ロック

2

カバー ラッチ ハンドル


シリアル番号の場所

サーバのシリアル番号はサーバ上部、前面近くのラベルに印刷されています。「上部カバーの取り外し」を参照してください。

ホット スワップとホット プラグ

一部のコンポーネントは、シャットダウンしてサーバから電源を取り外さなくても、取り外しと交換が可能です。このタイプの交換には、ホットスワップとホットプラグの 2 種類があります。

  • ホットスワップ交換:ソフトウェアまたはオペレーティング システムでコンポーネントをシャット ダウンする必要はありません。これは、次のコンポーネントに適用されます。

    • SAS/SATA ハード ドライブ

    • SAS/SATA ソリッド ステート ドライブ

    • 冷却ファン モジュール

    • 電源装置(1+1 冗長の場合)

  • ホットプラグ交換:次のコンポーネントは、取り外す前にオフラインにする必要があります。

    • NVMe PCIe ソリッド ステート ドライブ

コンポーネントの取り外しおよび取り付け


警告


ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。

ステートメント 1029



注意    


サーバ コンポーネントを取り扱う際は、フレームの端だけを持ち、また損傷を防ぐため静電放電(ESD)リスト ストラップまたは他の静電気防止用器具を使用します。

ヒント


前面パネルまたは背面パネルにあるユニット識別ボタンを押すと、サーバの前面パネルと背面パネルの両方でユニット識別 LED が点滅します。このボタンの確認によって、ラックの反対側に移動しても対象のサーバを特定できます。これらの LED は、Cisco CIMC インターフェイスを使用してリモートでアクティブにすることもできます。

ここでは、サーバー コンポーネントの取り付けと交換の方法について説明します。

サービス可能なコンポーネントの場所

ここでは、フィールドで交換可能なコンポーネントとサービス関連の品目の場所を示します。次の図に、上部カバーを取り外した状態のサーバーを示します。

図 5. Cisco UCS C220 M6 サーバー、フル ハイト、フル幅 PCIe カード、サービス可能なコンポーネントの場所

(注)  


シャーシの下に内部 USB ドライブがあります。


1

フロントロード ドライブ ベイ 1 ~ 10 は SAS/SATA ドライブをサポート。

2

M6 モジュラ RAID カードまたは SATA インターポーザ カード

3

冷却ファン モジュール、8 台。

各ファンはホットスワップ可能です

4

SuperCap モジュールの取り付けブラケット

この場所に取り付ける SuperCap モジュール(図には示されていません)は、RAID 書き込みキャッシュのためのバックアップを提供します。

5

マザーボード上の DIMM ソケット、合計 32 個(CPU あたり 16 個)

CPU とサーバーの側壁の間に 8 個の DIMM ソケットが配置され、2 つの CPU の間に 16 個の DIMM ソケットが配置されます。

6

マザーボード CPU ソケット 2 (CPU2)

7

M.2 モジュールコネクタ

最大 2 台の SATA M.2 SSD へのコネクタを備えたブート最適化 RAID コントローラをサポート

8

電源ユニット(PSU)、2 基

9

PCIe ライザー スロット 2

1 フル ハイト、フル幅 PCIe ライザー カードを受け入れ可能です。

フロントロード NVMe SSD(x8 レーン)用の PCIe ケーブル コネクタが付属

10

PCIe ライザー スロット 1:

フル ハイト、フル幅(16 個のレーン)PCIe ライザー カード 1 枚に対応

(注)  

 

シャーシは、この PCIe スロットで内部 USB ドライブ(表示されていません)をサポートします。USB ドライブの交換を参照してください。

11

シャーシ フロア(x16 PCIe レーン)上のモジュラ LOM(mLOM)カード ベイ

mLOM カード ベイは PCIe ライザー スロット 1 の下にあります。

12

マザーボード CPU ソケット 1 (CPU1)

13

前面パネル コントローラ ボード

次の図のビューは、FHFW PCIe カードを含む個々のコンポーネントの位置と番号付けを示しています。

図 6. Cisco UCS C220 M6 サーバー、フル ハイト、フル幅 PCIe カード、サービス可能なコンポーネントの場所

1

フロントロード ドライブ ベイ 1 ~ 10 は SAS/SATA ドライブをサポート。

2

M6 モジュラ RAID カードまたは SATA インターポーザ カード

3

冷却ファン モジュール、8 台。

各ファンはホットスワップ可能です

4

SuperCap モジュールの取り付けブラケット

この場所に取り付ける SuperCap モジュール(図には示されていません)は、RAID 書き込みキャッシュのためのバックアップを提供します。

5

マザーボード上の DIMM ソケット、合計 32 個(CPU あたり 16 個)

CPU とサーバーの側壁の間に 8 個の DIMM ソケットが配置され、2 つの CPU の間に 16 個の DIMM ソケットが配置されます。

6

マザーボード CPU ソケット

CPU2 は上部のソケットです。

7

M.2 モジュールコネクタ

最大 2 台の SATA M.2 SSD へのコネクタを備えたブート最適化 RAID コントローラをサポート

8

電源ユニット(PSU)、2 基

9

PCIe ライザースロット 3

ハーフハイト、ハーフ幅の PCIe ライザー カード 1 枚に対応

10

PCIe ライザー スロット 2

ハーフハイト、ハーフ幅の PCIe ライザー カード 1 枚に対応

11`

PCIe ライザー スロット 1:

1 ハーフ ハイト、ハーフ幅 PCIe ライザー カードを受け入れます

(注)  

 

シャーシは、この PCIe スロットで内部 USB ドライブ(表示されていません)をサポートします。USB ドライブの交換を参照してください。

12

シャーシ フロア(x16 PCIe レーン)上のモジュラ LOM(mLOM)カード ベイ

mLOM カード ベイは PCIe ライザー スロット 1 の下にあります。

13

マザーボード CPU ソケット

CPU1 は一番下のソケットです

14

前面パネル コントローラ ボード

次の図のビューは、HHHL PCIe スロットを含む、個々のコンポーネントの位置と番号付けを示しています。

サポートされるコンポーネントの部品番号などの、このサーバのすべてのバージョンの技術仕様シートは、『Cisco UCS Servers Technical Specifications Sheets』に記載されています(「Technical Specifications」まで下へスクロールしてください)。

SAS/SATA ハード ドライブまたはソリッドステート ドライブの交換


(注)  


SAS/SATA ハード ドライブまたは SSD はホットスワップ可能であるため、交換時にサーバをシャットダウンしたり、電源をオフにしたりする必要はありません。取り外し前にシャットダウンする必要がある NVMe PCIe SSD ドライブを交換する場合には、フロントローディング NVMe SSD の交換 を参照してください。

SAS/SATA ドライブの装着に関するガイドライン

サーバは、前面パネル/ドライブ バックプレーン構成が異なる 4 種類のバージョンで注文可能です。

  • Cisco UCS C220 M6SAS/SATA:小型フォーム ファクタ(SFF)ドライブ、10 ドライブ バックプレーン。最大 10 台の 2.5 インチ SAS/SATA ドライブをサポート。

  • Cisco UCS C220 M6NVMe :10 ドライブ バックプレーン付き、SFF ドライブ。最大 10 台の 2.5 インチ NVMe 専用 SSD をサポート。

次の図に、ドライブ ベイの番号を示します。

図 7. 小型フォームファクタのドライブ バージョン、ドライブ ベイ番号

最適なパフォーマンスを得るためには、以下のドライブの装着に関するガイドラインを守ってください。

  • ドライブを装着する場合は、最も番号の小さいベイから先に追加します。

  • 未使用のベイには空のドライブ ブランキング トレイを付けたままにし、最適なエアー フローを確保します。

  • 同じサーバ内で SAS/SATA ハード ドライブと SAS/SATA SSD を混在させることができます。ただし、ハード ドライブと SSD が混在する論理ボリューム(仮想ドライブ)を構成することはできません。つまり、論理ボリュームを作成するときは、すべて SAS/SATA ハード ドライブまたはすべて SAS/SATA SSD にする必要があります。

4K セクター形式の SAS/SATA ドライブに関する考慮事項

  • 4K セクター形式のドライブは、レガシー モードではなく、UEFI モードで起動する必要があります。UEFI モードはシステムのデフォルトです。モードが変更され、UEFI モードに戻す必要がある場合にのみ、次の手順を参照してください。

  • 同じ RAID ボリュームの一部として 4K セクター形式および 512 バイト セクター形式のドライブを設定しないでください。

  • 4K セクター ドライブのオペレーティング システム サポートについては、サーバの相互運用性マトリックス『ハードウェアおよびソフトウェア相互運用性マトリックス ツール』を参照してください。

手順


BIOS セットアップ ユーティリティの UEFI モードでの起動の設定

UEFI モードはシステムのデフォルトです。モードが変更され、UEFI モードに戻す必要がある場合は、この手順を使用します。
手順

ステップ 1

ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

ステップ 2

[ブートオプション(Boot Options)] タブに移動します。

ステップ 3

[Boot Mode (ブート モード)][UEFI Mode (UEFI モード)] に設定します。

ステップ 4

[Boot Option Priorities] の下で、OS のインストール メディア(仮想 DVD など)を [Boot Option #1] として設定します。

ステップ 5

F10 を押して変更内容を保存し、BIOS セットアップ ユーティリティを終了します。サーバをリブートできます。

ステップ 6

OS をインストールしたら、次のようにインストールを確認します。

  1. ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

  2. [ブートオプション(Boot Options)] タブに移動します。

  3. [ブートオプション優先順位(Boot Option Priorities)] で、インストールした OS が [ブートオプション#1(Boot Option #1)] としてリストされていることを確認します。


SAS/SATA ドライブの交換

手順

ステップ 1

次のようにして、交換するドライブを取り外すか、ベイからブランク ドライブ トレイを取り外します。

  1. ドライブ トレイの表面にある解除ボタンを押します。

  2. イジェクト レバーを持ってい開き、ドライブ トレイをスロットから引き出します。

  3. 既存のドライブを交換する場合は、ドライブをトレイに固定している 4 本のドライブ トレイ ネジを外し、トレイからドライブを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しいドライブを取り付けます。

  1. 空のドライブ トレイに新しいドライブを置き、4 本のドライブ トレイ ネジを取り付けます。

  2. ドライブ トレイのイジェクト レバーを開いた状態で、ドライブ トレイを空のドライブ ベイに差し込みます。

  3. バックプレーンに触れるまでトレイをスロット内に押し込み、イジェクト レバーを閉じてドライブを所定の位置に固定します。

図 8. ドライブ トレイのドライブの交換

1

イジェクト レバー

3

ドライブ トレイのネジ(各側面に 2 本)

2

解除ボタン

4

ドライブ トレイから取り外されたドライブ


基本的なトラブルシューティング: SAS/SATA ドライブの取り付け直し

サーバーに取り付けられている SAS/SATA HDD で、誤検知の UBAD エラーが発生する場合があります。

  • UCS MegaRAID コントローラに管理されているドライブのみが影響されます。

  • インストールの場所(前面ローディング、リアローディング、等々)に関わらず、ドライブが影響される可能性があります。

  • SFF と LFF フォーム ファクター ドライブの両方が影響を受ける可能性があります。

  • M3 プロセッサとそれ以降と一緒の全ての Cisco UCS C シリーズ サーバーにインストールされたドライブは、影響される可能性があります。

  • ホットプラグのために構成されていることに関わらずドライブは、影響される可能性があります。

  • UBAD エラーは、必ずしもターミナルではありません。なのでドライブは、いつも欠陥品や修理や交換が必要ではありません。しかし、エラーがターミナルでドライブが交換が必要な可能性もあります。

RMA プロセスにドライブを送信する前に、ドライブを再度装着するのがベスト プラクティスです。false UBAD エラーが存在する場合、ドライブを再度装着するとエラーがクリアになる可能性があります。成功した場合、ドライブを再度装着することによって、手間、コストとサービスの中断を削減することができます。そしてサーバーの稼働時間を最適化することができます。


(注)  


Reseat the drive only if a UBAD エラーが発生した場合のみ、ドライブを再度装着します。その他のエラーは一時的なものであり、Cisco の担当者の支援なしに診断やトラブル シューティングを試みないでください。他のドライブ エラーのサポートを受けるには、Cisco TAC にお問合せください。


ドライブを再度装着するには、SAS/SATA ドライブの再装着を参照します。

SAS/SATA ドライブの再装着

SAS/SATA ドライブが誤った UBAD エラーをスローする場合があり、ドライブを取り付け直すとエラーが解消されることがあります。

ドライブを再度装着するために次の手順を使用します。


注意    


この手順はサーバーの電源を切ることを必要とする可能性があります。サーバーの電源を切ることは、サービスの中断を引き起こします。


始める前に

この手順を試行する前に、次のことに注意してください:

  • ドライブを再度装着する前に、ドライブのどのデータもバックアップすることがベスト プラクティスです。

  • ドライブを再度装着する間、同じドライブ ベイを使用するようにします。

    • 他のスロットにドライブを移動させないでください。

    • 他のサーバーにドライブを移動させないでください。

    • 同じスロットを再使用しない場合、Cisco 管理 ソフトウェア(例、 Cisco IMM)がサーバーの再スキャン/再発見を必要とする可能性があります。

  • ドライブを再度装着する間、取り外しと再挿入の間に 20 秒開けます。

手順

ステップ 1

影響されたドライブのシステムを停止させずに再度装着。フロントローディング ドライブについては、SAS/SATA ドライブの交換を参照してください。

ステップ 2

ブート アップと最中、正しい操作をしているか検証するためにドライブの LED を確認します。

ステータス LED およびボタン」を参照してください。

ステップ 3

エラーが継続する場合、ドライブをコールドに再度装着します。ドライブのコールドに再度装着は、サーバーの電源を切る必要があります。適切なオプションを選択してください。

  1. サーバー管理ソフトウェアを使用してサーバーの電源をグレースフルに切ります。

    適切な Cisco 管理ソフトウェア ドキュメントを参照します。

  2. ソフトウェアを通して、電源を切ることが可能ではないなら、電源ボタンを押してサーバーの電源を切ることができます。

    ステータス LED およびボタン」を参照してください。

  3. ステップ 1 の説明に従って、ドライブを取り付け直します。

  4. ドライブが正しく取り付けられたら、サーバーを再起動し、手順 2 の説明に従って、ドライブの LED が正しく動作しているかどうかを確認します。

ステップ 4

ドライブのシステムを停止させずに再度装着とコールドな再度装着が UBAD エラーをクリアにしない場合、適切なオプションを選択します:

  1. トラブルシューティングのサポートを受けるため Cisco Systems にお問い合わせします。

  2. エラーのあるドライブの RMA を開始します。


フロントローディング NVMe SSD の交換

このセクションでは、前面パネル ドライブ ベイでの 2.5 インチ フォームファクタ NVMe SSD の交換について扱います。

フロントローディング NVMe SSD 取り付けガイドライン

サーバは、2.5 インチ NVMe SSD を搭載する次の前面ドライブ ベイ構成をサポートしています。

  • SFF ドライブを搭載した UCS C220 M6、10 ドライブ バックプレーンドライブ ベイ 1 ~ 10 で 2.5 インチ NVMe 専用 SSD をサポート。

フロントローディング NVMe SSD の要件と制限事項

以下の要件を確認してください。

  • サーバには 2 基の CPU が搭載されている必要があります。PCIe ライザー 2 は、シングル CPU システムでは使用できません。PCIe ライザー 2 には、前面パネル ドライブ バックプレーンへの接続ケーブルのコネクタがあります。

  • PCIe ケーブル CBL NVME C220FF。前面パネル ドライブ バックプレーンから PCIe ライザー 2 に PCIe 信号を伝送するケーブルです。このケーブルは、このサーバのすべてのバージョンに使用できます。

  • ホットプラグ サポートは、システム BIOS で有効にする必要があります。NVMe ドライブが付属するシステムを注文した場合、ホットプラグ サポートは工場出荷時に有効にされています。

  • NVMe に最適化された SFF 10 ドライブ バージョンは NVMe ドライブのみをサポートします。このバージョンのサーバは、工場出荷時に内部 mRAID ライザーに NVMe スイッチ カードが取り付けられており、スロット 3 ~ 10 で NVMe ドライブをサポートしています。スロット 1 および 2 の NVMe ドライブは、PCIe ライザ 2 でサポートされています。NVMe スイッチ カードは、個別に注文できません。

次の制限事項に従います。

  • NVMe SFF 2.5 インチ SSD は、UEFI モードでの起動のみをサポートしています。レガシー ブートはサポートされていません。UEFI ブートの設定手順については、4K セクター形式の SAS/SATA ドライブに関する考慮事項 を参照してください。

  • NVMe SSD は PCIe バス経由でサーバとやり取りするため、SAS RAID コントローラを使用して NVMe PCIe SSD を制御することはできません。

  • UEFI ブートは、サポートされているすべてのオペレーティング システムでサポートされます。ホット挿入およびホット取り外しは、VMWare ESXi を除くすべてのサポートされているオペレーティング システムでサポートされます。

システム BIOS でのホットプラグ サポートの有効化

ホットプラグ(OS 通知のホット インサーションおよびホット リムーブ)は、デフォルトではシステム BIOS で無効になっています。

  • システムと NVMe PCIe SSD を一緒に注文した場合、この設定は工場出荷時に有効になっています。アクションは不要です。

  • 工場出荷後に NVMe PCIe SSD を追加した場合、BIOS でホットプラグ サポートを有効にする必要があります次の手順を参照してください。

BIOS セットアップ ユーティリティを使用したホットプラグ サポートの有効化
手順

ステップ 1

ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

ステップ 2

[Advanced] > [PCI Subsystem Settings] > [NVMe SSD Hot-Plug Support] に移動します。

ステップ 3

値を [Enabled] に設定します。

ステップ 4

変更内容を保存して、ユーティリティを終了します。


Cisco IMC GUI を使用したホットプラグ サポートの有効化
手順

ステップ 1

ブラウザを使用して、サーバの Cisco IMC GUI にログインします。

ステップ 2

[コンピューティング(Compute)] > [BIOS] > [詳細設定(Advanced)] > [PCI の設定(PCI Configuration)] に移動します。

ステップ 3

[NVME SSD ホットプラグ サポート(NVME SSD Hot-Plug Support)] を [有効(Enabled)] に設定します。

ステップ 4

変更を保存します。


フロントローディング NVMe SSD の交換

ここでは、前面パネル ドライブ ベイ内の 2.5 インチ フォームファクタ NVMe SSD を交換する方法について説明します。


(注)  


OS 通知を伴わない取り外しはサポートされていません。サポートされているすべてのオペレーティング システム(VMware ESXi を除く)で、OS 通知を伴うホットインサーションとホットリムーブがサポートされています。



(注)  


OS 通知を伴うホットインサーションとホットリムーブは、システムの BIOS で有効にする必要があります。システム BIOS でのホットプラグ サポートの有効化を参照してください。


手順

ステップ 1

既存のフロントローディング NVMe SSD を取り外します。

  1. NVMe SSD をシャットダウンして、OS 通知を伴う取り外しを開始します。オペレーティング システムのインターフェイスを使用してドライブをシャットダウンし、ドライブ トレイの LED を確認します。

    • 緑色:ドライブは使用中で、正常に機能しています。取り外さないでください。

    • 緑色で点滅:シャットダウン コマンドの後、ドライバをアンロード中です。取り外さないでください。

    • 消灯:ドライブは使用されておらず、安全に取り外すことができます。

  2. ドライブ トレイの表面にある解除ボタンを押します。

  3. イジェクト レバーを持ってい開き、ドライブ トレイをスロットから引き出します。

  4. SSD をトレイに固定している 4 本のドライブ トレイ ネジを外し、トレイから SSD を取り外します。

(注)  

 
フロントロード NVMe SSD を初めてサーバに取り付ける場合は、ドライブを取り付ける前に、PCIe ケーブル CBL-NVME-C220FF を取り付ける必要があります。NVMe ドライブのケーブル接続(UCS C220 M6 10 SFF ドライブのみ)を参照してください。

ステップ 2

新しいフロントローディング NVMe SSD を取り付けます。

  1. 空のドライブ トレイに新しい SSD を置き、4 本のドライブ トレイ ネジを取り付けます。

  2. ドライブ トレイのイジェクト レバーを開いた状態で、ドライブ トレイを空のドライブ ベイに差し込みます。

  3. バックプレーンに触れるまでトレイをスロット内に押し込み、イジェクト レバーを閉じてドライブを所定の位置に固定します。

ステップ 3

ドライブ トレイの LED を確認し、緑色に戻るまで待ってからドライブにアクセスします。

  • 消灯:ドライブは使用されていません。

  • 緑色で点滅:ホットプラグ インサーションの後、ドライバが初期化中です。

  • 緑色:ドライブは使用中で、正常に機能しています。

図 9. ドライブ トレイのドライブの交換

1

イジェクト レバー

3

ドライブ トレイのネジ(各側面に 2 本)

2

解除ボタン

4

ドライブ トレイから取り外されたドライブ


NVMe ドライブのケーブル接続(UCS C220 M6 10 SFF ドライブのみ)

NVMe フロントローディング ドライブを追加または交換する場合は、ドライブをバックプレーンからサーバーのマザーボードに接続するために「Y」ケーブルが必要です。「Y」ケーブルには、バックプレーン側に 2 つのコネクタ(コネクタ B1 および B2)があり、マザーボード用に 1 つのコネクタ(NVMe B)のみがあります。コネクタにはキーが付いており、ケーブルの両端で異なっており、不適切な取り付けを防止します。バックプレーン コネクタの ID は、サーバーの内部にシルクスクリーン印刷されています。

このタスクには、CBL-FNVME-220M6= から入手できる NVMe「Y」ケーブル(74-124686-01)が必要です。

始める前に

10-SFF ドライブ サーバーでフロントローディング NVMe ドライブを追加または交換するには、特定のケーブルが必要です。この手順は、Cisco UCS C220 M6 10 SFF ドライブ サーバーのみを対象としています。

手順

ステップ 1

サーバの上部カバーを取り外します。

上部カバーの取り外し」を参照してください。

ステップ 2

NVMe バックプレーン コネクタを見つけます。

1

コネクタ B1

2

コネクタ B2

3

マザーボード コネクタ

-

ステップ 3

ケーブルを正しい方向に向けて所定の位置に下ろしますが、まだ取り付けないでください。

ステップ 4

ステップ 5

NVMe B マザーボード コネクタをファン ケージの板金の長方形の切り欠きに通します。

(注)  

 

NVMe B コネクタを切り欠きに通すには、コネクタを回転させて水平にします。

ケーブルに十分な余裕を持たせるために、NVMe B1 および B2 コネクタをまだ接続していないことを確認してください。

ステップ 6

ケーブルを接続します。

  1. ケーブルをマザーボードに接続します。

  2. ケーブルを B1 および B2 コネクタに接続します。

ステップ 7

上部カバーを取り付けます。


ファン モジュールの交換

サーバの 8 台のファン モジュールには、Cisco UCS C220 M6 サーバー、フル ハイト、フル幅 PCIe カード、サービス可能なコンポーネントの場所に示すように番号が割り当てられています。


ヒント


各ファン モジュールには、マザーボード上のファン コネクタの隣に 1 個の障害 LED があります。この LED が緑色に点灯している場合は、ファンが正しく設置されており、動作が良好です。ファンに障害が発生している場合、またはファンが正しく装着されていない場合、LED はオレンジ色に点灯します。

注意    


ファン モジュールはホットスワップ可能であるため、ファン モジュールの交換時にサーバをシャットダウンしたり電源をオフにしたりする必要はありません。ただし、適切な冷却を保てるよう、ファン モジュールを取り外した状態でのサーバの稼働は、1 分以内にしてください。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存のファン モジュールを取り外します。

  1. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  2. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  3. ファン モジュールの前面および背面のつまみをつかみます。マザーボードからコネクタをまっすぐ持ち上げて外します。

ステップ 2

次のようにして、新しいファン モジュールを取り付けます。

  1. 新しいファン モジュールを所定の位置にセットします。ファン モジュールの上部に印字されている矢印がサーバの背面を指すはずです。

  2. ファン モジュールをゆっくりと押し下げて、マザーボード上のコネクタにしっかりと差し込みます。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


ライザー ケージの交換

サーバは、背面の PCIe スロットで 3 つのハーフハイト PCIe ライザー ケージまたは 2 つのフルハイト PCIe ライザー ケージのいずれかをサポートできます。


(注)  


ライザー ケージを取り付けるために MLOM を取り外す必要がある場合は、mLOM カードの交換 を参照してください。


Cisco 交換キットを使用すると、サーバの背面 PCIe ライザー構成を、3 つのハーフハイト ライザー ケージからフルハイトのライザー ケージに、または 3 つのハーフハイト ライザー ケージから 2 つのフルハイト ライザー ケージに変更できます。この置換を実行するには、次のトピックを参照してください。

ライザー ケージの交換に必要な器具

サーバの 3 つのハーフハイト(HH)背面 PCIe ライザー ケージを 2 つのフルハイト(FH)背面 PCIe ライザー ケージと交換するには、C220 M6 GPU ライザー ブラケット アセンブリ キット(UCSC-GPURKIT-C220=)を入手する必要があります。これには、次の必要な部品が含まれています。

  • FH 背面壁(1)

  • 皿穴付き皿頭ねじ、M3 x 0.5 (4)

  • FH ライザー ケージ 1

  • FH ライザー ケージ 2


(注)  


ねじの取り外しと取り付けには #2 プラス ドライバも必要ですが、これはシスコでは提供していません。


ハーフ ハイト ライザー ケージの取り外し

このタスクにより、3 FH リア PCIe ケージから 2 HH リア PCIe ケージに切り替えることができます。この手順を完了するには、必要な機器が揃っていることを確認してください。「ライザー ケージの交換に必要な器具」を参照してください。

手順


ステップ 1

サーバの上部カバーを取り外して、PCIe ライザー ケージにアクセスできるようにします。

上部カバーの取り外し」を参照してください。

ステップ 2

3 つの背面 PCIe ライザー ケージを取り外します。

  1. ライザー ケージを見つけます。

  2. #2 プラス ドライバーまたは指を使用して、ライザー ケージごとに非脱落型ネジを緩めます。

1

背面ライザー ケージ 1

2

背面ライザー ケージ 2

3

背面ライザー ケージ 3

4

ライザー ケージのつまみねじ、合計 3 つ(ライザー ケージごとに 1 つ)

ステップ 3

#2 プラス ドライバーを使用して、ハーフ ハイトの背面壁と mLOM ブラケットをシャーシのシート メタルに固定している 4 本のねじを取り外します。

(注)  

 
サーバの背面ライザー スロットに向かっているとき、ねじの 1 つが背面壁の後ろにあるため見にくい場合があります。
図 10. 背面ライザー スロットに面する固定ねじの位置
図 11. 固定ねじの位置、代替図

ステップ 4

ハーフハイトの背面壁と mLOM ブラケットを取り外します。

  1. ハーフ ハイト背面壁の両端をつかんで取り外します。

  2. mLOM ブラケットの両端をつかみ、取り外します。

ステップ 5

3 つの HH ライザー ケージと半分の高さの背面壁を保存します。


次のタスク

2 つのフルハイト ライザー ケージを取り付けます。「フル ハイト ライザー ケージの取り付け」を参照してください。

フル ハイト ライザー ケージの取り付け

この作業では、2 つの FH 背面ライザー ケージを取り外した後で、3 つの HH 背面ライザー ケージを取り付けます。

この手順を行う前に、ライザー ケージの交換に必要な器具 を参照します。

手順


ステップ 1

mLOM ブラケットを取り付けます。

ステップ 2

フルハイト背面壁を取り付けます。

  1. 折り畳まれたメタル タブが上を向いていることを確認して、図のようにフルハイト背面壁の向きを合わせます。

  2. FH 背面壁のねじ穴をサーバのシート メタルのねじ穴に合わせます。

  3. 背面壁を水平に保ち、サーバー シート メタルに配置し、ねじ穴が揃っていることを確認します。

ステップ 3

#2 プラス ドライバーを使用して、4 本のねじを取り付けて、mLOM ブラケットと FH の背面壁をサーバーのシート メタルに固定します。

注意    

 

ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

図 12. 背面ライザー スロットに面する固定ねじの取り付け
図 13. 固定ねじの取り付け、代替図

ステップ 4

2 つのフル ハイト ライザー ケージを取り付けます。

  1. PCIe スロット上でケージ 1 と 2 を合わせ、つまみねじがねじ穴に合っていることを確認します。

  2. 各ライザー ケージを水平に保ち、PCIe スロットまで下げ、#2 プラス ドライバーまたは指を使用してつまみねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

ステップ 5

サーバの上部カバーを交換します。


フル ハイト ライザー ケージの取り外し

このタスクにより、2 FH リア PCIe ケージから 3 HH リア PCIe ケージに切り替えることができます。この手順を完了するには、必要な機器が揃っていることを確認してください。「ライザー ケージの交換に必要な器具」を参照してください。

手順


ステップ 1

サーバの上部カバーを取り外して、PCIe ライザー ケージにアクセスできるようにします。

上部カバーの取り外し」を参照してください。

ステップ 2

2 つの背面 PCIe ライザー ケージを取り外します。

  1. ライザー ケージを見つけます。

  2. #2 プラス ドライバーまたは指を使用して、ライザー ケージごとに非脱落型ネジを緩めます。

1

背面ライザー ケージ 1

2

背面ライザー ケージ 2

3

背面ライザー ケージ 3

4

ライザー ケージのつまみねじ、合計 2 つ(ライザー ケージごとに 1 つ)

ステップ 3

#2 プラス ドライバーを使用して、ハーフ ハイトの背面壁と mLOM ブラケットをシャーシのシート メタルに固定している 4 本のねじを取り外します。

(注)  

 
サーバの背面ライザー スロットに向かっているとき、ねじの 1 つが背面壁の後ろにあるため見にくい場合があります。
図 14. 背面ライザー スロットに面する固定ねじの位置
図 15. 固定ねじの位置、代替図

ステップ 4

ハーフハイトの背面壁と mLOM ブラケットを取り外します。

  1. フル ハイト背面壁の両端をつかんで取り外します。

    図 16. フル ハイト背面壁の取り外し
  2. mLOM ブラケットの両端をつかみ、取り外します。

図 17. mLOM ブラケットの取り外し

ステップ 5

3 つの FH ライザー ケージとフル ハイトの背面壁を保存します。


次のタスク

2 つのハーフハイト ライザー ケージを取り付けます。ハーフ ハイト ライザー ケージの取り付けを参照してください。

ハーフ ハイト ライザー ケージの取り付け

この作業では、2 つの FH 背面ライザー ケージを取り外した後で、3 つの HH 背面ライザー ケージを取り付けます。

この手順を行う前に、ライザー ケージの交換に必要な器具 を参照します。

手順


ステップ 1

mLOM ブラケットを取り付けます。

ステップ 2

ハーフハイトの背後壁を取り付けます。

  1. 折りたたまれた金属タブが上を向くようにして、図のようにハーフハイト背面壁の向きを合わせます。

  2. HH の背面壁のねじ穴をサーバのシート メタルのねじ穴に合わせます。

  3. 背面壁を水平に保ち、サーバー シート メタルに配置し、ねじ穴が揃っていることを確認します。

ステップ 3

#2 プラス ドライバを使用して、4 本のねじを取り付けて、mLOM ブラケットと HH の背面壁をサーバのシート メタルに固定します。

注意    

 

ねじを 4 lbs-in で締めます。ねじを締めすぎると破損する恐れがあります。

図 18. 背面ライザー スロットに面する固定ねじの取り付け
図 19. 固定ねじの取り付け、代替図

ステップ 4

2 つのフル ハイト ライザー ケージを取り付けます。

  1. ライザー ケージ 1、2、および 3 を PCIe スロットに合わせ、非脱落型ねじがねじ穴に合っていることを確認します。

  2. 各ライザー ケージを水平に保ち、PCIe スロットまで下げ、#2 プラス ドライバーまたは指を使用してつまみねじを締めます。

ステップ 5

3 つのライザー ケージがマザーボードにしっかりと固定されていることを確認します。

ステップ 6

サーバの上部カバーを交換します。


CPU およびヒートシンクの交換

ここでは、CPU 構成ルール、および CPU とヒートシンクの交換手順について説明します。

CPU 構成ルール

このサーバのマザーボードには 2 個の CPU ソケットがあります。各 CPU は、8 つの DIMM チャネル(16 の DIMM スロット)をサポートします。DIMM スロットの番号付けを参照してください。

  • サーバは、1 つの CPU または 2 つの同型 CPU が取り付けられた状態で動作できます。

  • 最小構成では、サーバーに最低でも CPU 1 が取り付けられている必要があります。最初に CPU 1、次に CPU 2 を取り付けます。

  • 次の制約事項は、シングル CPU 構成を使用する場合に適用されます。

    • 未使用 CPU ソケットがある場合は、工場出荷時からあるダスト カバーの装着が必要です。

    • DIMM の最大数は 16 です(CPU 1 チャネル A、B、C、D、E、F 、G、H のみ)。

    • PCIe ライザー 2(スロット 2)は使用できません。

    • フロントロード NVME ドライブは使用できません(PCIe ライザー 2 が必要です)。

  • このサーバでは、1 種類の CPU ヒートシンク、ロー プロファイル ヒートシンク(UCSC-HSLP-M6)を使用できます。このヒートシンクには、メインヒートシンクに 4 本の T30 トルクスネジがあり、拡張ヒートシンクに 2 本のプラスネジがあります。

CPU の交換に必要な工具

この手順では、以下の工具が必要です。

  • T-30 トルクス ドライバ(交換用 CPU に同梱されています)。

  • #1 マイナス ドライバ(交換用 CPU に同梱されています)。

  • #2 プラス ドライバ。

  • CPU アセンブリ ツール(交換用 CPU に同梱されています)。「Cisco PID UCS-CPUAT=」として別個に発注可能です。

  • ヒートシンク クリーニング キット(交換用 CPU に同梱されています)。「Cisco PID UCSX-HSCK=」として別個に発注可能です。

    1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

  • サーマル インターフェイス マテリアル(TIM)(交換用 CPU に同梱されているシリンジ)。既存のヒートシンクを再利用する場合にのみ使用します(新しいヒートシンクには、TIM がすでに塗布されたパッドが付属しています)。「Cisco PID UCS-CPU-TIM=」として別個に発注可能です。

    1 つの TIM キットが 1 つの CPU をカバーします。

RMA 交換 CPU の注文に追加する CPU 関連パーツ も参照してください。

CPU とヒート シンクの取り外し

サーバーから取り付けた CPU とヒートシンクを取り外すには、次の手順を使用します。この手順では、マザーボードから CPU を取り外し、個々のコンポーネントを分解してから、CPU とヒートシンクを CPU に付属の固定具に取り付けます。

手順


ステップ 1

CPU とヒートシンク(CPU アセンブリ)を CPU ソケットから取り外します。

  1. #2 プラス ドライバを使用して、ヒートシンクの端の 2 本の非脱落型ネジを緩めます。

  2. T30 トルクスドライバを使用して、すべての固定ナットを緩めます。

  3. 回転ワイヤを互いに向かって押し、ロック解除位置に移動します。回転ワイヤのロック位置とロック解除位置は、ヒートシンクの上部にラベルが付いています。

    注意    

     

    回転するワイヤができるだけ内側にあることを確認します。完全にロック解除されると、回転するワイヤの下部が外れ、CPU アセンブリを取り外すことができます。回転ワイヤが完全にロック解除位置にない場合、CPU アセンブリを取り外すときに抵抗を感じることがあります。

  4. フィンの端に沿ってヒートシンクをつかみ、CPU アセンブリをマザーボードから持ち上げます。

    注意    

     
    CPU アセンブリを持ち上げる際は、ヒートシンクフィンを曲げないようにしてください。また、CPU アセンブリを持ち上げるときに抵抗を感じる場合は、回転ワイヤが完全にロック解除位置にあることを確認します。

ステップ 2

CPU アセンブリをゴム製マットまたはその他の静電気防止作業台の上に置きます。

CPU を作業面に置くときは、ヒートシンクのラベルを上に向けます。CPU アセンブリを上下逆に回転させないでください。

ヒートシンクが作業台の水平になっていることを確認します。

ステップ 3

CPU ダストカバー(UCS-CPU-M6-CVR =)を CPU ソケットに取り付けます。

  1. CPU 支持プレートの支柱を、ダストカバーの角にある切り欠きに合わせます。

  2. ダストカバーを下げ、同時に CPU ソケットの所定の位置にカチッと収まるまで、エッジを押し下げます。

    注意    

     

    ダストカバーの中央を押さないでください。



ステップ 4

CPU キャリアから CPU を取り外します。

  1. CPU アセンブリを上下逆にして、ヒートシンクが下を向くようにします。

    この手順により、CPU 固定クリップにアクセスできるようになります。

  2. TIM ブレーカー(次の図の 1)を 90 度上向きにゆっくり持ち上げ、CPU キャリアのこの端の CPU クリップを部分的に外します。

  3. CPU キャリアに簡単にアクセスできるように、TIM ブレーカーを U 字型の固定クリップに下げます。

    (注)  

     

    TIM ブレーカーが固定クリップに完全に装着されていることを確認します。

  4. CPU キャリアから伸びた端をゆっくりと引き上げ(1)、TIM ブレーカーの両端近くにある 2 番目の CPU クリップのペアを外します。

    注意    

     

    CPU キャリアを曲げるときは注意してください。無理な力を加えると、CPU キャリアが損傷する可能性があります。CPU クリップを外すのに十分なだけキャリアを曲げます。CPU キャリアから外れるときを確認できるように、この手順の実行中にクリップを必ず確認してください。

  5. CPU キャリアの反対の端をゆっくりと引き上げ(2)、CPU クリップのペアを外します。

ステップ 5

すべての CPU クリップが外れたら、キャリアをつかみ、CPU と CPU を持ち上げてヒートシンクから取り外します。

(注)  

 

キャリアと CPU がヒートシンクから持ち上げられない場合は、CPU クリップを再度外します。

ステップ 6

付属のクリーニングキット(UCSX-HSCK)を使用して、CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクからすべてのサーマルインターフェイスバリア(サーマルグリス)を取り除きます。

重要

 

必ずシスコ提供のクリーニングキットのみを使用し、表面、隅、または隙間にサーマルグリスが残っていないことを確認してください。CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクが完全に汚れている必要があります。

ステップ 7

CPU とキャリアを取り付け具に移動します。

  1. CPU とキャリアの右側を上に向けます。

  2. CPU とキャリアを固定具に合わせます。

  3. CPU と CPU キャリアを固定具の上に下ろします。


次のタスク

適切なオプションを選択してください。

  • CPU を取り付ける場合は、に進みます。CPU およびヒートシンクの取り付け

  • CPU を取り付けない場合は、CPU ソケットカバーが取り付けられていることを確認します。このオプションは、CPU ソケット 2 に対してのみ有効です。これは、CPU ソケット 1 がランタイム展開で常に装着されている必要があるためです。

CPU およびヒートシンクの取り付け

CPU を取り外した場合、または空の CPU ソケットに CPU を取り付ける場合は、この手順を使用して CPU を取り付けます。CPU を取り付けるには、CPU を取り付け具に移動し、CPU アセンブリをサーバマザーボードの CPU ソケットに取り付けます。

手順


ステップ 1

サーバマザーボードの CPU ソケットダストカバー(UCS-CPU-M6-CVR =)を取り外します。

  1. 2 つの垂直タブを内側に押して、ダストカバーを外します。

  2. タブを押したまま、ダストカバーを持ち上げて取り外します。

  3. ダストカバーは将来の使用に備えて保管しておいてください。

    注意    

     

    空の CPU ソケットをカバーしないでください。CPU ソケットに CPU が含まれていない場合は、CPU ダストカバーを取り付ける必要があります。

ステップ 2

CPU 取り付け具の PRESS というラベルが付いた端をつかみ、トレイから取り外し、CPU アセンブリを静電気防止用の作業台の上に置きます。

ステップ 3

新しい TIM を適用します。

(注)  

 
適切に冷却し、期待されるパフォーマンスを実現するために、ヒートシンクの CPU 側の表面に新しい TIM を塗布する必要があります。
  • 新しいヒートシンクを取り付ける場合は、新しいヒートシンクには TIM が塗布されたパッドが付属しています。ステップ 4 に進みます。

  • ヒートシンクを再利用する場合は、ヒートシンクから古い TIM を除去してから、付属のシリンジから新しい TIM を CPU 表面に塗布する必要があります。次のステップ a に進みます。

  1. ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)およびスペアの CPU パッケージに同梱されているボトル #1 洗浄液をヒートシンクの古い TIM に塗布し、15 秒以上浸しておきます。

  2. ヒートシンク クリーニング キットに同梱されている柔らかい布を使用して、ヒートシンクからすべての TIM を拭き取ります。ヒートシンクの表面に傷をつけないように注意してください。

  3. ボトル #2 を使用してヒートシンクの底面を完全にきれいにして、ヒートシンクの取り付けを準備します。

  4. 新しい CPU(UCS-CPU-TIM=)に付属の TIM のシリンジを使用して、CPU の上部に 1.5 立方センチメートル (1.5ml) のサーマル インターフェイス マテリアルを貼り付けます。均一に覆うために、次の図に示すパターンを使用してください。

    図 20. サーマル インターフェイス マテリアルの貼り付けパターン

    注意    

     

    CPU には CPU - UC SC-HSLP-M6= の正しいヒートシンクのみを使用してください。

ステップ 4

ソケットにヒートシンクを接続します。

  1. CPU とヒートシンクの位置を合わせます。

  2. ヒートシンクを CPU に下ろします。

  3. 回転するワイヤを閉じて、ヒートシンクを TIM グリースの所定の位置に固定します。

ステップ 5

CPU をマザーボードに取り付けます。

  1. 取り付けを妨げないように、回転するワイヤをロック解除位置に押します。

  2. CPU のフィンを持ち、ソケットのポストに合わせます。

  3. CPU をマザーボード ソケットに下ろします。

  4. T30 トルクス ドライバを 12 インチポンドのトルクに設定し、4 個の固定ナットを締めて CPU をマザーボードに固定します(3)。次に、トルクドライバを 6 インチポンドのトルクに設定し、拡張ヒートシンク用の 2 本のプラスネジを締めます(4)。


RMA 交換 CPU の注文に追加する CPU 関連パーツ

Cisco UCS C シリーズ サーバで CPU の返品許可(RMA)を行った場合、CPU スペアに追加部品が含まれていないことがあります。TAC エンジニアが交換を行うためには、RMA に追加部品を追加する必要がある場合があります。


(注)  


次の項目が CPU 交換シナリオに適用されます。システム シャーシを交換し、既存の CPU を新しいマザーボードに移動する場合、ヒートシンクを CPU から分離する必要はありません。


  • シナリオ 1:既存のヒートシンクを再利用します。

    • ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)

      1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

    • M6 サーバー用サーマル インターフェイス マテリアル(TIM)キット(UCS CPUTIM =)

      1 つの TIM キットが 1 つの CPU をカバーします。

  • シナリオ 2:既存のヒートシンクを交換しています。

    • ヒートシンク UCSC-HSLP-M6= を使用

      新しいヒートシンクには、TIM が事前に塗布されたパッドが付いています。

    • ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)

      1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

  • シナリオ 3:CPU キャリア(CPU の周りのプラスチック フレーム)が破損しています。

    • CPU キャリア:UCS-M6-CPU-CAR=

    • #1 マイナス ドライバ(ヒートシンクから CPU を分離するためのもの)

    • ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)

      1 つのクリーニング キットで最大 4 つの CPU をクリーンアップできます。

    • M5 サーバー用サーマル インターフェイス マテリアル(TIM)キット(UCS CPUTIM =)

      1 つの TIM キットが 1 つの CPU をカバーします。

CPU ヒートシンク クリーニング キットは最大 4 CPU およびヒート シンクのクリーニングに最適です。クリーニング キットには、古い TIM の CPU およびヒートシンクのクリーニング用に 1 本と、ヒートシンクの表面調整用に 1 本、合計 2 本の溶液のボトルが入っています。

新しいヒートシンク スペアには TIM パッドが事前に取り付けられています。ヒートシンクを取り付ける前に、CPU の表面から古い TIM を取り除くことは重要です。このため、新しいヒートシンクを注文する場合にも、ヒートシンク クリーニング キットを注文する必要があります。

メモリ(DIMM)の交換


注意    


DIMM とそのソケットは壊れやすいので、取り付け中に損傷しないように、注意して扱う必要があります。



(注)  


DIMM とそのスロットは、一方向にのみ挿入するように設計されています。DIMM の下部にある切り込みを DIMM スロットのキーに合わせてください。DIMM をスロットに装着して抵抗を感じた場合は、DIMM を取り外して、そのノッチがスロットのキーに正しく位置合わせされていることを確認します。



注意    


シスコではサードパーティの DIMM はサポートしていません。シスコ以外の DIMM をサーバで使用すると、システムに問題が生じたり、マザーボードが損傷したりすることがあります。



(注)  


サーバ パフォーマンスを最大限に引き出すには、DIMM の取り付けまたは交換を行う前に、メモリ パフォーマンスに関するガイドラインと装着規則を熟知している必要があります。


DIMM 装着規則とメモリ パフォーマンスに関するガイドライン

次の項では、メモリ使用量の一部について説明します。ミキシング、および人口ガイドライン。メモリ使用量と装着の詳細については、Cisco UCS C220/C240/B200 M6 Memory Guide をダウンロードしてください。

DIMM スロットの番号付け

次の図に、マザーボード上の DIMM スロットの番号付けを示します。

DIMM 装着ルール

最大限のパフォーマンスを引き出せるように、DIMM の取り付けまたは交換を行うときは、次のガイドラインに従ってください。

  • Cisco UCS C220 M6 は、DIMM(RDIMM)、負荷軽減 DIMM(LR DIMM)と、Intel® Optane™ パーシステント メモリ モジュール(PMEM)をサポートします。

  • 各 CPU では A から H までの、8 つのメモリ チャネルがサポートされます、

    • CPU 1 は、チャネル P1 A1、P1 A2、P1 B1、P1 B2、P1 C1、P1 C2、P1 D1、P1 D2、P1 E1、P1 E2、P1 F1、P1 F2、P1 G1、P1 G2、P1 H1、および P1 H2。

    • CPU 2 は、チャネル P2 A1、P2 A2、P2 B1、P2 B2、P2 C1、P2 C2、P2 D1、P2 D2、P2 E1、P2 E2、P2 F1、P2 F2、P2 G1、P2 G2、P2 H1、および P2 H2。

  • 1 枚の DIMM を使用する場合は、特定のチャネルの DIMM スロット 1(CPU から最も遠いスロット)に装着する必要があります。

  • シングルまたはデュアル ランク DIMM をチャネルごとに 2 DIMM(2DPC)の構成に装着する場合は、必ずランクの数字が大きい DIMM を先に(最も遠いスロットから)装着してください。たとえば、2DPC の場合は、最初に DIMM スロット 1 にデュアル ランク DIMM を装着します。次に、DIMM スロット 2 にシングル ランク DIMM を装着します。

  • 各チャネルには DIMM ソケットが 2 つあります(たとえば、チャネル A = スロット A1、A2)。

  • シングル CPU 構成の場合、CPU1 のチャネルのみに装着します(P1 A1 から P1 H2)。

  • 最適なパフォーマンスを得るには、CPU の数および CPU あたりの DIMM の数に応じて、次の表に示す順序で DIMM を装着します。サーバーに CPU が 2 つ搭載されている場合は、次の表に示すように、2 つの CPU 間で DIMM が均等になるように調整します。CPU 1 と CPU 2(装着する場合)用の DIMM の構成は、常に同一である必要があります。


    (注)  


    次のセクションに、推奨構成を示します。CPU あたり 5、7、9、10、または 11 個の DIMM を使用することはお勧めしません。


  • 前世代サーバのシスコ メモリ(DDR3 および DDR4)は、サーバとは互換性がありません。

  • メモリは任意の数の DIMM でペアとして設定できますが、最適なパフォーマンスを得るには、次のドキュメントを参照してください。https://www.cisco.com/c/dam/en/us/products/collateral/servers-unified-computing/ucs-c-series-rack-servers/c220-c240-b200-m6-memory-guide.pdf

  • DIMM の混合は DIMM でサポートされていますが、Intel Optane パーシステント メモリが取り付けられている場合はサポートされません。

    • LRDIMM は RDIMM と混合することはできません。

    • RDIMM は 複数の RDIMM と混在させることができ、LRDIMM は 複数の LRDIMM と混在させることができますが、非 3DS と 3DS LRDIMM の混在は、同じチャネル内、異なるチャネル間、または異なるソケット間では許可されません。

    • 許可される組み合わせは、同様の数量のペア(たとえば、8x32GB と 8x64GB、8x16GB と 8x64GB、8x32GB と 8x64GB、または 8x16GB と 8x32GB)です。たとえば、10x32GB と 6x64GB を組み合わせることはできません。

  • DIMM には正しい取り付け方向があります。それらを正しく取り付けるには、DIMM の下部にある切り欠きがスロットのキーと合っていることを確認します。

  • すべてのスロットに DIMM または DIMM ブランクを装着します。DIMM スロットを空にすることはできません。

メモリ装着順序

Cisco UCS C220 M6 サーバーには、DIMM のみ、または DIMM と Intel Optane PMem 200 シリーズ メモリの 2 つのメモリオプションがあります。

メモリ スロットは、青色と黒色に色分けされています。色分けされたチャネルの装着順序は、最初は青色のスロット、次に黒色のスロットです。CPU 1 と CPU 2(装着する場合)用の DIMM の構成は、常に同一である必要があります。

次の表に、各メモリオプションのメモリ装着順序を示します。

表 3. DIMM 装着順序

CPU あたりの DDR4 DIMM の数(推奨構成)

CPU 1 スロットへの装着

CPU 2 スロットへの装着

P1 青の #1 スロット

P1 黒の #2 スロット

P2 青の #1 スロット

P2 黒の #2 スロット

1

(A1)

-

(A1)

2

(A1、E1)

-

(A1、E1)

4

(A1、C1); (E1、G1)

-

(A1、C1); (E1、G1)

6

(A1, C1); (D1, E1): (G1, H1)

-

(A1, C1); (D1, E1): (G1, H1)

8

(A1,C1); (D1, E1): (G1, H1); (B1, F1)

-

(A1,C1); (D1, E1): (G1, H1); (B1, F1)

12

(A1,C1); (D1, E1): (G1, H1)

(A2、C2)、(D2、E2)、(G2、H2)

(A1,C1); (D1, E1): (G1, H1)

(A2、C2)、(D2、E2)、(G2、H2)

16

すべて装着(A1〜H1)

すべて装着(A2〜H2)

すべて装着(A1〜H1)

すべて装着(A2〜H2)

表 4. DIMM Plus Intel Optane PMem 200 シリーズ メモリの装着順序

CPU あたりの DIMM の総数

DDR4 DIMM スロット

Intel Optane PMem 200 シリーズ DIMM スロット

4 + 4 DIMM

A0, C0, E0, G0,

B0, D0, F0, H0

8 + 1 DIMM

A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0

A1

8 + 4 DIMM

A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0

A1、C1、E1、G1

8 + +8 DIMM

A0、B0、C0、D0、E0、F0、G0、H0

A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1

メモリ ミラーリング

偶数個のチャネルに DIMM を装着した場合にのみ、サーバーの CPU がメモリ ミラーリングをサポートします。1 つまたは 3 つのチャネルに DIMM を装着した場合、メモリのミラーリングは自動的に無効になります。

メモリのミラーリングを使用すると、2 つの装着済みチャネルの一方からしかデータが提供されないため、使用可能なメモリ量が 50 % 減少します。2 つ目の重複するチャネルは、冗長性を提供します。

DIMM の交換

障害のある DIMM の識別

各 DIMM ソケットの正面には、対応する DIMM 障害 LED があります。これらの LED の位置については、内部診断 LEDを参照してください。サーバがスタンバイ電源モードの場合、これらの LED はオレンジ色に点灯し、障害のある DIMM であることを示します。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存の DIMM を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。 上部カバーの取り外し

  4. DIMM スロットの前端を覆うエアー バッフルを取り外してスペースを空けます。

  5. 取り外す DIMM の位置を確認し、DIMM スロットの両端のイジェクト レバーを開きます。

ステップ 2

次のようにして、新しい DIMM を取り付けます。

(注)  

 
DIMM を取り付ける前に、このサーバのメモリ装着ルールを参照してください: DIMM 装着規則とメモリ パフォーマンスに関するガイドライン
  1. 新しい DIMM をマザーボード上の空のスロットの位置に合わせます。DIMM スロットの位置合わせ機能を使用して、DIMM を正しい向きに配置します。

  2. DIMM がしっかりと装着され、両端のイジェクト レバーが所定の位置にロックされるまで、DIMM の上部の角を均等に押し下げます。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


Intel Optane DC 永続メモリ モジュールの交換

このトピックには、Intel Optane データ センター永続メモリ モジュール(DCPMM)(装着規則を含む)を交換するための情報が含まれています。DCPMM は DDR4 DIMM と同じフォーム ファクタを持ち、DIMM スロットに取り付けます。


注意    


DCPMM とそのソケットは壊れやすいので、取り付け中に損傷しないように、注意して扱う必要があります。



(注)  


サーバ パフォーマンスを最大限に引き出すには、DCPMM の取り付けまたは交換を行う前に、メモリ パフォーマンスに関するガイドラインと装着規則を熟知している必要があります。


DCPMM は、次の 3 つのモードのいずれかで動作するように設定できます。

  • メモリ モード(デフォルト):モジュールは 100% メモリ モジュールとして動作します。データは揮発性であり、DRAM は DCPMM のキャッシュとして機能します。これが出荷時のデフォルト設定です。

  • アプリ ダイレクト モード:モジュールは、ソリッド ステート ディスク ストレージ デバイスとして動作します。データは保存され、不揮発性です。

  • 混合モード(25% メモリ モード + 75% アプリ ダイレクト):このモジュールでは、25% の容量を揮発性メモリとして使用し、75% の容量を不揮発性ストレージとして使用して動作します。

Intel Optane DC 永続メモリ モジュールの丹生直規則とパフォーマンスのガイドライン

このトピックでは、DDR4 DRAM DIMM を使用した Intel Optane DC 永続メモリ モジュール(DCPMM)を使用する場合の、メモリ パフォーマンスの最大値に関する規則とガイドラインについて説明します。

DIMM スロットの番号付け

次の図は、サーバ マザーボード上の DIMM スロットの番号付けを示します。

設定ルール

次の規則とガイドラインを確認してください。

  • このサーバーで DCPMM を使用するには、2つの CPU をインストールする必要があります。

  • サーバーで DCPMM を使用する場合:

    • サーバーにインストールされている DDR4 DIMM は、すべて同じサイズである必要があります。

    • サーバーにインストールされている DCPMM はすべて同じサイズである必要があり、同じ SKU が必要です。

  • DCPMM は 2666 MHz で動作します。サーバに 2933 MHz RDIMM または LRDIMM があり、DCPMM を追加すると、メイン メモリの速度は 2666 MHz に下がり、DCPMM の速度に一致します。

  • 各 DCPMM は、20 W をピークとして 18 W を引き出します。

  • 16Intel Optane パーシステント メモリは次のメモリ モードをサポートします。

    • App Direct モード:PMEM は、ソリッド ステート ディスク ストレージ デバイスとして動作します。データは保存され、不揮発性です。PMEM と DIMM 両方の容量が CPU 容量の制限に対して考慮されます。

    • メモリ モード:データは揮発性であり、DRAM は PMEM のキャッシュとして機能します。PMEM キャパシティのみが CPU キャパシティの制限に対して考慮されます。これは工場出荷時のデフォルト モードです。

PMEM および DRAM のサポート

  • Cisco UCS C220 M6 ラック サーバでは、DRAM と PMEM の両方がサポートされています。

  • 各 CPU には 16 個の DIMM ソケットがあり、次の最大メモリ容量をサポートします。

    • 256 GB DRAM × 16 個を使用した 4 TB、または

    • 8 個の 256 GB DRAM と 8 個の 512 GB Intel® Optane™ パーシステント メモリ モジュール (PMEM) を使用した 6 TB

  • DRAMs/PMEM が混在している場合、次の構成では CPU ソケットごとに 1 つのみがサポートされます。

    • 4 DRAM および 4 PMEM

    • 8 DRAM および 4 PMEM

    • 8 DRAM および 1 PMEM

    • 8 個の DRAM と 8 個の PMEM

  • サポートされている容量:

    • DRAM:32 GB、64 GB、128 GB、または 256 GB

    • PMEM:128 GB、256 GB、または 512 GB

Intel Optane DC 永続メモリ モジュールのインストール


(注)  


DCPMM 設定は、交換用 DCPMM を含む、領域内のすべての DCPMM に常に適用されます。事前設定されたサーバーでは、特定の交換用 DCPMM をプロビジョニングすることはできません。


手順


ステップ 1

既存の DCPMM の削除:

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. DIMM スロットの前端を覆うエアー バッフルを取り外してスペースを空けます。

    注意    

     

    RMA の状況のように、あるサーバから別のサーバに DCPMM をアクティブ データ(永続メモリ)とともに移動する場合は、各 DCPMM を新しいサーバの同じ位置にインストールする必要があります。古いサーバから削除するときに、各 DCPMM の位置を書き留めるか、一時的にラベルを付けてください。

  5. 取り外す DCPMM の場所を確認して、その DIMM スロットの両端のイジェクト レバーを開きます。

ステップ 2

新しい DCPMM をインストールします。

(注)  

 

DCPMM を装着する前に、このサーバの装着規則(Intel Optane DC 永続メモリ モジュールの丹生直規則とパフォーマンスのガイドライン)を参照してください。

  1. 新しい DCPMM をマザーボード上の空のスロットの位置に合わせます。DIMM スロット内の位置合わせ機能を使用して、DCPMM を正しい向きに配置します。

  2. DIMM がしっかりと装着され、両端のイジェクト レバーが所定の位置にロックされるまで、DCPMM の上部の角を均等に押し下げます。

  3. エアー バッフルを再度取り付けます。

  4. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  5. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

ステップ 3

インストール後の操作を実行します。

  • 既存の設定が 100% メモリ モードで、新しい DCPMM も 100% メモリ モード(工場出荷時のデフォルト)の場合、操作はすべての DCPMM が最新の一致するファームウェア レベルであることを確認することだけです。

  • 既存の設定が完全にまたは一部 App-Direct モードで、新しい DCPMM も App-Direct モードの場合、すべての DCPMM 最新の一致するファームウェア レベルであることを確認し、新しい目標を作成することによって DCPMM の再プロビジョニングも行います。

  • 既存の設定と新しい DCPMM が異なるモードの場合は、すべての DCPMM が最新の一致するファームウェア レベルであることを確認し、新しい目標を作成することによって DCPMM の再プロビジョニングも行います。

目標、地域、および名前空間を設定するためのツールが多数用意されています。


DCPMM のサーバー BIOS セットアップ ユーティリティ メニュー


注意    


データ損失の可能性:現在インストールされている DCPMM のモードを、アプリ ダイレクト モードまたは混合モードからメモリ モードに変更すると、永続メモリ内のデータはすべて削除されます。


DCPMM は、サーバの BIOS セットアップ ユーティリティ、Cisco IMC、Cisco UCS Manager、または OS 関連のユーティリティを使用して設定できます。

サーバー BIOS セットアップ ユーティリティには、DCPMM のメニューが含まれています。DCPMM の領域、目標、および名前スペースを表示または設定したり、DCPMM ファームウェアを更新したりするために使用できます。

システム ブート中ににプロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップ ユーティリティを開きます。

DCPMM メニューは、ユーティリティの [詳細] タブにあります。

Advanced > Intel Optane DC Persistent Memory Configuration

このタブから、他のメニュー項目にアクセスできます。

  • DIMM:インストールされている DCPMM を表示します。このページから、DCPMM ファームウェアを更新し、他の DCPMM パラメータを設定できます。

    • ヘルスのモニタ

    • ファームウェアの更新

    • セキュリティの設定

      セキュリティ モードを有効にして、DCPMM 設定がロックされるようにパスワードを設定することができます。パスワードを設定すると、インストールしたすべての DCPMM に適用されます。セキュリティ モードはデフォルトでは無効です。

    • データ ポリシーの設定

  • 領域:領域とその永続的なメモリ タイプを表示します。インターリーブでアプリ ダイレクト モードを使用する場合、リージョンの数はサーバ内の CPU ソケットの数に等しくなります。インターリーブでアプリ ダイレクト モードを使用しない場合、リージョンの数はサーバ内の DCPMM ソケットの数に等しくなります。

    [領域] ページから、リソースの割り当て方法を DCPMM に通知するメモリの目標を設定できます。

    • 目標設定の作成

  • 名前スペース:名前スペースを表示し、永続的なメモリが使用されているときにそれらを作成または削除することができます。目標の作成時に名前スペースを作成することもできます。永続メモリの名前スペースのプロビジョニングは、選択した領域にのみ適用されます。

    サイズなどの既存の名前スペース属性は変更できません。名前スペースを追加または削除することができます。

  • 合計容量:サーバ全体のリソース割り当ての合計を表示します。

BIOS セットアップ ユーティリティを使用して DCPMM ファームウェアを更新する

.bin ファイルへのパスがわかっている場合は、BIOS セットアップ ユーティリティから DCPMM ファームウェアを更新できます。ファームウェアの更新は、インストールされているすべての DCPMM に適用されます。

  1. [Advanced(詳細)] > [Intel Optane DC Persistent Memory Configuration(Intel Optane DC 永続メモリ設定)] > [DIMM] > [Update firmware(ファームウェアの更新)] に移動します。

  2. [File(ファイル)] で、ファイル パスを .bin ファイルに指定します。

  3. [アップデート(Update)] を選択します。

ミニストレージ モジュールの交換

ミニストレージ モジュールをマザーボードのソケットに差し込むことにより、内部ストレージを追加します。このモジュールには、2 種類のバージョンがあります。

  • SD カード キャリア:2 つの SD カード ソケットを提供します。

  • M.2 SSD キャリア:2 つの M.2 フォームファクタ SSD ソケットを提供します。


(注)  


Cisco IMC ファームウェアには、このミニストレージ モジュールの M.2 バージョンにインストールされている M.2 ドライブのアウトオブバンド管理インターフェイス(UCS-MSTOR-M2)は含まれていません。M.2 ドライブは、Cisco IMC インベントリには表示されず、Cisco IMC によって管理することもできません。これは想定されている動作です。


ミニストレージ モジュール キャリアの交換

ここでは、ミニストレージ モジュール キャリアを取り外して交換する方法について説明します。キャリアには、メディア ソケットが上部に 1 つ、下部に 1 つあります。どのタイプのミニストレージ モジュール キャリア(SD カードまたは M.2 SSD)についても、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

ソケットからキャリアを取り外します。

  1. 電源装置 1 の前のソケットに装着されているミニストレージ モジュール キャリアを見つけます。

  2. キャリアの両端で、キャリアを固定しているクリップを外側に押します。

  3. キャリアの両端を持ち上げて、マザーボードのソケットから外します。

  4. キャリアを静電気防止シートの上に置きます。

ステップ 5

キャリアをそのソケットに取り付けます。

  1. キャリアのコネクタを下向きにし、マザーボードのソケットと同じ端で、キャリアをソケット上に置きます。2 つの位置合わせペグが、キャリアの 2 つの穴の位置に合っている必要があります。

  2. キャリアのソケットの端をそっと押し下げて、2 本のペグをキャリアの 2 つの穴に通します。

  3. 固定クリップが両端でカチッと鳴るまで、キャリアを押し下げます。

ステップ 6

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 7

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

1

マザーボード上のソケットの場所

3

固定クリップ

2

配置ペグ

-


SD 用ミニストレージ キャリアの SD カードの交換

このトピックでは、SD 用ミニストレージ キャリア(PID UCS-MSTOR-SD)で SD カードを取り外して交換する手順を説明します。キャリアには、上部に 1 つの SD カード スロット、下部に 1 つのスロットがあります。

ミニ ストレージ SD カードの装着ルール

  • キャリアでは、1 つまたは 2 つの SD カードを使用できます。

  • デュアル SD カードは、Cisco IMC インターフェイスを介して RAID 1 アレイに構成できます。

  • SD スロット 1 はキャリアの上部にあり、SD スロット 2 はキャリアの下部(キャリアのマザーボード コネクタと同じ側)にあります。

手順


ステップ 1

サーバの電源をオフにし、ミニストレージ モジュール キャリアの交換に従ってミニストレージ モジュール キャリアをサーバから取り外します。

ステップ 2

次のようにして、SD カードを取り外します。

  1. SD カードの上部を押してから放すと、ソケットから飛び出します。

  2. SD カードをつかんでソケットから取り外します。

ステップ 3

次のようにして、新しい SD カードを取り付けます。

  1. 新しい SD カードを、ラベル面を上に向けてソケットに挿入します。

  2. カチッと音がしてソケットの所定の位置に収まるまで、SD カードの上部を押します。

ステップ 4

ミニストレージ モジュール キャリアをサーバに再度取り付け、ミニストレージ モジュール キャリアの交換の説明に従ってサーバの電源を入れます。


M.2 用ミニストレージ キャリア内の M.2 SSD の交換

ここでは、M.2 用ミニストレージ キャリア(UCS-MSTOR-M2)内の M.2 SATA または M.2 NVMe SSD の取り外しと取り付けについて説明します。キャリアには、M.2 SSD ソケットが上部に 1 つ、下部に 1 つあります。

ミニストレージ M.2 SSD の装着ルール

  • 両方の M.2 SSD が SATA または NVMe のいずれかである必要があります。異なるタイプのキャリアを混在させないでください。

  • キャリア内で 1 つまたは 2 つの M.2 SSD を使用できます。

  • M.2 ソケット 1 はキャリアの上側にあり、M.2 ソケット 2 はキャリアの下側(キャリアのマザーボード コネクタと同じ側)にあります。

手順


ステップ 1

ミニストレージ モジュール キャリアの交換の説明に従って、サーバの電源を切り、ミニストレージ モジュール キャリアをサーバから取り外します。

ステップ 2

次のようにして、M.2 SSD を取り外します。

  1. No. 1 プラス ドライバを使用して、M.2 SSD をキャリアに固定している 1 本のネジを外します。

  2. キャリアのソケットから M.2 SSD を取り外します。

ステップ 3

次のようにして、新しい M.2 SSD を取り付けます。

  1. M.2 SSD を下に向け、コネクタの終端をキャリアのソケットに挿入します。M.2 SSD のラベルが上向きになっている必要があります。

  2. M.2 SSD を押し、キャリアに対して平らになるようにします。

  3. M.2 SSD の端をキャリアに固定する 1 本のネジを取り付けます。

ステップ 4

ミニストレージ モジュール キャリアをサーバに再度取り付け、ミニストレージ モジュール キャリアの交換の説明に従ってサーバの電源を入れます。


内部 USB ドライブの交換

このセクションには、USB 3.0ドライブの取り付け、および内部 USB ポートの有効化/無効化に関する手順が含まれています。

USB ドライブの交換


注意    


データが失われる可能性があるため、サーバの電源がオンの状態で内蔵 USB ドライブをホットスワップすることはお勧めしません。

手順


ステップ 1

次のようにして、既存の内蔵 USB ドライブを取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. マザーボード上の USB ソケットの場所を確認します(PCIe ライザー 1 の正面)。

  5. USB ドライブをつかんで水平に引き、ソケットから取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい内蔵 USB ドライブを取り付けます。

  1. USB ドライブをソケットに合わせます。

  2. ソケットと完全にかみ合うまで USB ドライブを水平に押します。

  3. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  4. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 21. 内部 USB ポートの場所

マザーボード上の水平 USB ソケットの位置


内部 USB ポートの有効化/無効化

工場出荷時のデフォルトでは、サーバのすべての USB ポートが有効になっています。ただし、内部 USB ポートは、サーバ BIOS で有効または無効にできます。

手順


ステップ 1

ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。

ステップ 2

[Advanced] タブまで移動します。

ステップ 3

[Advanced] タブの [USB Configuration] を選択します。

ステップ 4

[USB Configuration] ページの [USB Ports Configuration] を選択します。

ステップ 5

[USB Port: Internal] までスクロールし、Enter を押し、ダイアログボックスから [Enabled] または [Disabled] を選択します。

ステップ 6

F10 を押して保存し、ユーティリティを終了します。


RTC バッテリの交換


警告


バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。バッテリは、同型式のもの、または製造業者が推奨する同等の型式のものとのみ交換してください。使用済みのバッテリは、製造元が指示する方法に従って処分してください。

[ステートメント 1015]



警告


リサイクラ: バッテリーを共有しないでください! お住いの国または地域の適切な規制に従い、バッテリーを処分するようにしてください。


リアルタイム クロック(RTC)バッテリは、サーバの電源が外れているときにシステムの設定を保持します。バッテリ タイプは CR2032 です。シスコでは、業界標準の CR2032 バッテリをサポートしています。このバッテリはシスコに注文できます(PID N20-MBLIBATT)。また、ほとんどの電子ストアでも購入できます。

手順


ステップ 1

RTC バッテリを取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. RTC バッテリの位置を確認します。垂直ソケットは、PCIe ライザー 2 の正面にあります。

  5. マザーボード上のソケットからバッテリを取り外します。片側の固定クリップをゆっくりと開けて隙間を空け、バッテリをまっすぐ持ち上げます。

ステップ 2

新しい RTC バッテリを取り付けます。

  1. バッテリをホルダーに挿入し、カチッという音がするまでクリップの下に押し込みます。

    (注)  

     
    バッテリのプラス側(「3 v +」の刻印が付いた平らな側)がサーバの正面から見て左向きになるようにしてください。
  2. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  3. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

1

垂直ソケットに装着された RTC バッテリ

-


電源装置の交換

サーバーには、1 台または 2 台の Titanium 80PLUS 定格電源を搭載できます。2 台の電源装置を取り付けると、デフォルトでは 1 + 1 として冗長化されますが、コールド冗長モードもサポートされます。コールド冗長(CR)では、1 台以上の電源の電力供給を一時停止し、負荷の残りがアクティブな PSU によって強制的に供給されるようにします。その結果、PSU 効率を最大限に活用することで、負荷特性を基準にした総電力効率が向上します。

サーバは、以下のホットスワップ可能な電源ユニットから最大 2 つサポートします。

  • 1050 W(AC)、Cisco PID UCSC-PSU1-1050W

  • 1050 W V2 (DC)、Cisco PID UCSC-PSUV2-1050DC

  • 1600 W(AC)、Cisco PID UCSC-PSU1-1600W

  • 2300 W(AC)、Cisco PID UCSC-PSU-2300W

最低 1 台の電源モジュールが必須です。さらに 1 台を追加して 1 + 1 の冗長性を確保できます。同じサーバで AC 電源モジュールと DC 電源モジュールは混在できません。

  • 電源装置の詳細については、電力仕様も参照してください。

  • 電源 LED の詳細については、背面パネルの LEDも参照してください。

ここでは、AC および DC 電源装置の交換手順について説明します。

以下を参照してください。

AC 電源装置の交換


(注)  


サーバーに電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 2 つある)場合は、1+1 冗長であるため、電源装置の交換時にサーバーの電源をオフにする必要はありません。

(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

手順


ステップ 1

交換する電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します。

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • サーバーに電源装置が 1 つしかない場合は、サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従ってサーバーをシャットダウンし、電源を切断します。

    • サーバーに電源装置が 2 つある場合は、サーバーをシャットダウンする必要はありません。

  2. 交換する電源装置から、電源コードを取り外します。

  3. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。

  4. 電源装置をベイから引き出します。

ステップ 2

次のようにして、新しい電源装置を取り付けます。

  1. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。

  2. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。

  3. 電源コードを新しい電源装置に接続します。

  4. サーバーをシャットダウンした場合にのみ、電源ボタンを押して、サーバーを主電源モードで起動します。

1

電源装置リリース レバー

2

電源装置ハンドル


DC 電源装置の交換


(注)  


この手順は、すでに DC 電源装置が取り付けられているサーバで DC 電源装置を交換する場合に実行します。サーバに初めて DC 電源装置を取り付ける場合は、DC 電源装置の取り付け(初回の取り付け)を参照してください。



警告


容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。

ステートメント 1022



警告


この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。

ステートメント 1045



警告


機器の取り付けは各地域および各国の電気規格に適合する必要があります。

ステートメント 1074



(注)  


電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 2 つある)サーバで DC 電源を交換する場合は、1+1 冗長であるため、電源装置の交換時にサーバの電源をオフにする必要はありません。

(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

手順


ステップ 1

交換する DC 電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します。

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • DC 電源装置が 1 つしかないサーバで電源装置を交換する場合は、サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従ってサーバをシャットダウンし、電源を切断します。

    • DC 電源装置が 2 つあるサーバで電源装置を交換する場合は、サーバをシャットダウンする必要はありません。

  2. 交換する電源装置から、電源コードを取り外します。コネクタ固定クリップを少し持ち上げて、電源装置のソケットからコネクタを引き抜きます。

  3. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。

  4. 電源装置をベイから引き出します。

ステップ 2

新しい DC 電源装置を取り付けます。

  1. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。

  2. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。

  3. 電源コードを新しい電源装置に接続します。固定クリップがカチッと所定の位置に収まるまで、コネクタをソケットに押し込みます。

  4. サーバをシャットダウンした場合にのみ、電源ボタンを押して、サーバを主電源モードで起動します。

図 22. DC 電源装置の交換

1

鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)

3

PSU ステータス LED

2

鍵状 DC 入力ソケット

-


DC 電源装置の取り付け(初回の取り付け)


(注)  


この手順は、サーバに初めて DC 電源装置を取り付ける場合に使用します。すでに DC 電源装置が取り付けられているサーバで DC 電源装置を交換する場合は、DC 電源装置の交換を参照してください。



警告


容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。

ステートメント 1022



警告


この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。

ステートメント 1045



警告


機器の取り付けは各地域および各国の電気規格に適合する必要があります。

ステートメント 1074



(注)  


サーバ内で異なるタイプ/ワット数の電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。

注意    


この配線手順の最初のステップの指示に従い、感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにしてください。

手順


ステップ 1

感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにします。

(注)  

 
必要な DC 入力ケーブルは、Cisco 製品 CAB-48DC-40A-8AWG です。この 3 m ケーブルは、一方の端は電源の DC 入力ソケットに鍵のように合わせて差し込む 3 ピン コネクタです。ケーブルのもう一方の端にはコネクタがないので、施設の DC 電源に配線できます。

ステップ 2

ケーブルの終端処理されていない端を、施設の DC 電源入力ソースに配線します。

ステップ 3

ケーブルの終端処理されている端を、電源のソケットに接続します。コネクタは、配線の極性とアースが正しくなるように、鍵状構造になっています。

ステップ 4

施設の回路ブレーカーで DC 電源を復旧させます。

ステップ 5

電源ボタンを押し、サーバーをブートして主電源モードに戻します。

図 23. DC 電源装置の取り付け

1

鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)

3

PSU ステータス LED

2

鍵状 DC 入力ソケット

-

ステップ 6

シャーシでの追加の接地については、DC 電源装置の接地 を参照してください。


DC 電源装置の接地

AC 電源装置は内部アースがあるため、サポート対象の AC 電源コードを使用する場合は、それ以上接地する必要はありません。

DC 電源装置を使用する場合は、サーバ シャーシからラックのアース グラウンドへの追加の接地を行うことができます。二重孔アース ラグおよびアース線で使用する 2 つのネジ穴は、シャーシの背面パネルにあります。


(注)  


シャーシの接地点は 10-32 ネジに合う大きさです。独自のネジ、アース ラグとアース線を提供する必要があります。アース ラグは、10-32 ネジに合ったデュアルホール ラグである必要があります。ユーザが提供するアース ケーブルは 14 AWG(2 mm)、最低 60℃ のワイヤか、現地の規定で許可されるものでなければなりません。

PCIe カードの交換


(注)  


Cisco UCS 仮想インターフェイス カードを取り付ける場合、前提条件に関する考慮事項があります。Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)に関する考慮事項を参照してください。

(注)  


別の mRAID ライザーに RAID コントローラ カードを取り付けます。SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)を参照してください。

手順


ステップ 1

PCIe ライザーから既存の PCIe カード(またはブランク パネル)を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. 交換する PCIe カードのポートから、すべてのケーブルを外します。

  5. 両手を使って、外部ライザー ハンドルとライザー前面の青い領域をつかみます。

  6. まっすぐ持ち上げて、ライザーのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットから外します。ライザーを上下逆にして静電気防止シートの上に置きます。

  7. カードの背面パネル タブを固定しているヒンジ付きプラスチック製固定具を開きます。

  8. PCIe カードの両端を均等に引いて、PCIe ライザーのソケットから取り外します。

    ライザーにカードがない場合は、ライザーの背面の開口部からブランク パネルを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい PCIe カードを取り付けます。

  1. ヒンジ付きプラスチック製固定具を開いた状態で、新しい PCIe カードを PCIe ライザーの空ソケットの位置に合わせます。

    PCIe ライザー 1/スロット 1 には、ライザーの前端に長いカード ガイドがあります。長いカード ガイド内のスロットは、フルレングス カードをサポートします。

  2. カードの両端を均等に押し下げて、ソケットにしっかりと装着します。

  3. カードの背面パネル タブがライザーの背面パネルの開口部に対して水平であることを確認したら、カードの背面パネル タブでヒンジ付きタブ固定具を閉じます。

  4. PCIe ライザーを、マザーボード上の 2 つのソケットと 2 つのシャーシ位置合わせチャネルの上に配置します。

    図 24. PCIe ライザーの位置合わせ機構

    1

    青いライザー ハンドル

    2

    シャーシのライザーの位置合わせ機能

  5. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、2 つのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットにしっかりと差し込みます。

  6. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  7. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


PCIe スロットの仕様

サーバには、PCIe カードを水平に取り付けるための 1 つのライザー アセンブリ上に PCIe スロットが 2 つあります。両方のスロットが NCSI プロトコルと 12 V のスタンバイ電源をサポートしています。

次の表で、スロットの仕様について説明します。

表 5. PCIe ライザー 1/スロット 1

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

1

Gen-3 x16

x24 コネクタ

¾ レングス

フルハイト

対応

microSD カード スロット

microSD カード用ソケット X 1

表 6. PCIe ライザー 2/スロット 2

スロット番号

電気レーン幅

コネクタの長さ

カードの最大長

カードの高さ(背面パネルの開口部)

NCSI のサポート

2

Gen-3 x16

x24 コネクタ

ハーフ レングス

ハーフ ハイト

Yes

前面パネルの NVMe SSD の PCIe ケーブル コネクタ

Gen-3 x8

ケーブルの他方の端は、前面パネルの NVMe SSD をサポートする前面のドライブ バックプレーンに接続します。

(注)  


ライザー 2/スロット 2 は、シングル CPU 構成では使用できません。


PCIe カードの交換


(注)  


Cisco UCS 仮想インターフェイス カードを取り付ける場合、前提条件に関する考慮事項があります。Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)に関する考慮事項を参照してください。

(注)  


別の mRAID ライザーに RAID コントローラ カードを取り付けます。SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)を参照してください。

手順


ステップ 1

PCIe ライザーから既存の PCIe カード(またはブランク パネル)を取り外します。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

  4. 交換する PCIe カードのポートから、すべてのケーブルを外します。

  5. 両手を使って、外部ライザー ハンドルとライザー前面の青い領域をつかみます。

  6. まっすぐ持ち上げて、ライザーのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットから外します。ライザーを上下逆にして静電気防止シートの上に置きます。

  7. カードの背面パネル タブを固定しているヒンジ付きプラスチック製固定具を開きます。

  8. PCIe カードの両端を均等に引いて、PCIe ライザーのソケットから取り外します。

    ライザーにカードがない場合は、ライザーの背面の開口部からブランク パネルを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、新しい PCIe カードを取り付けます。

  1. ヒンジ付きプラスチック製固定具を開いた状態で、新しい PCIe カードを PCIe ライザーの空ソケットの位置に合わせます。

    PCIe ライザー 1/スロット 1 には、ライザーの前端に長いカード ガイドがあります。長いカード ガイド内のスロットは、フルレングス カードをサポートします。

  2. カードの両端を均等に押し下げて、ソケットにしっかりと装着します。

  3. カードの背面パネル タブがライザーの背面パネルの開口部に対して水平であることを確認したら、カードの背面パネル タブでヒンジ付きタブ固定具を閉じます。

  4. PCIe ライザーを、マザーボード上の 2 つのソケットと 2 つのシャーシ位置合わせチャネルの上に配置します。

    図 25. PCIe ライザーの位置合わせ機構

    1

    青いライザー ハンドル

    2

    シャーシのライザーの位置合わせ機能

  5. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、2 つのコネクタをマザーボード上の 2 つのソケットにしっかりと差し込みます。

  6. 上部カバーをサーバに再度取り付けます。

  7. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)に関する考慮事項

このセクションでは、VIC カードのサポート、およびこのサーバに関する特別な考慮事項について説明します。


(注)  


Cisco Card NIC モードを使用する場合、VIC を取り付けた場所に合わせて、VIC スロットの設定を行う必要もあります。そのオプションは、Riser1、Riser2、および Flex-LOM です。NIC モードの詳細については、NIC モードおよび NIC 冗長化の設定を参照してください。
  • Cisco UCS Manager の統合に Cisco UCS VIC カードを使用するには、サポートされる設定、配線、およびその他の要件について、『Cisco UCS C-Series Server Integration with Cisco UCS Manager Guides』も参照してください。

  • C シリーズ サーバーは、最大 3 つの VIC アダプタ、1 つの mLOM および 2 つの PCIe をサポートします。

    互換性のある各ライザーは、Cisco VIC またはサードパーティの高度なネットワーク アダプタ(NVIDIA Connect-X、Intel X700/X800 など)に関係なく、各ライザーの互換性のある大きい番号のスロットで 1 枚の NCSI 対応カードのみをサポートします。

    PCIe x16 スロットは、Cisco VIC を含む高性能ネットワーキングに推奨されます。GPU またはその他の非ネットワーキング アドイン カードがライザーの x16 スロットを占有している場合は、サポート テーブルに記載されている x8 代替スロットに VIC を配置できます。x8 スロットでは 100 Gbps ネットワーク インターフェイスのパフォーマンスが低下する可能性があるため、この設定は推奨されません。

    NCSI を搭載したサードパーティ製ネットワークアダプタが x16 スロットにあり、VIC がそのライザーでサポートされていない場合、VIC が x8 スロットに取り付けられていればシステムは起動しますが、その VIC は、まだ機能できないため、VIC は検出されません。

    この考慮事項は、Cisco 15000 シリーズ VIC にのみ適用されます。

表 7. このサーバでの VIC のサポートと考慮事項

VIC

サーバでサポートされる数

VIC をサポートするスロット

Cisco UCS Manager 統合用のプライマリ スロット

Cisco Card NIC モード用のプライマリ スロット

必要な Cisco IMC ファームウェア

Cisco UCS VIC 15425

UCSC-P-V5Q50G

2 PCIe

PCIe 2

PCIe 5

PCIe 2

PCIe 2

4.0(1)

Cisco UCS VIC 15235

UCSC-P-V5D200G

2 PCIe

PCIe 2

PCIe 5

PCIe 2

PCIe 2

4.0(2)

Cisco UCS VIC 1385

UCSC-PCIE-C40Q-03

2 PCIe

PCIe 1

PCIe 2

PCIe 1

PCIe 1

3.1(1)

Cisco UCS VIC 1455

UCSC-PCIE-C25Q-04

2 PCIe

PCIe 1

PCIe 2

PCIe 1

PCIe 1

4.0(1)

Cisco UCS VIC 1495

UCSC PCIE C100 04

2 PCIe

PCIe 1

PCIe 2

PCIe 1

PCIe 1

4.0(2)

Cisco UCS VIC 1387

UCSC-MLOM-C40Q-03

1 mLOM

mLOM

mLOM

mLOM

3.1(1)

Cisco UCS VIC 1457

UCSC-MLOM-C25Q-04

1 mLOM

mLOM

mLOM

mLOM

4.0(1)

Cisco UCS VIC 1497

UCSC-MLOM-C100-04

1 mLOM

mLOM

mLOM

mLOM

4.0(2)

mLOM カードの交換

背面パネルでの接続を増強するため、サーバではモジュラ LOM(mLOM)カードがサポートされています。マザーボードの PCIe ライザーの下に、水平 mLOM ソケットがあります。

MLOM ソケットには、Gen-3 x16 の PCIe レーンがあります。サーバが 12 V のスタンバイ電源モードであり、ネットワーク通信サービス インターフェイス(NCSI)プロトコルをサポートしている場合、ソケットは電源がオンのままになります。

mLOM の交換手順は、サーバに 2 つのフルハイト(FH)ライザー ケージがあるか、3 つのハーフハイト(HH)ライザー ケージがあるかによって若干異なります。次の手順を使って mLOM を交換します。

mLOM カード(2FH ライザー ケージ)の取り外し

次のタスクを使用して、2 つのフルハイト ライザー ケージを備えたサーバーから mLOM カードを取り外します。

始める前に

このタスクには #2 プラス ドライバーが役に立ちます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

フル ハイト ライザー ケージがある場合は、ここで取り外します。

フル ハイト ライザー ケージの取り外し」を参照してください。

ステップ 4

ライザー ケージの後壁をまだ取り外していない場合は、ここで取り外します。

  1. #2 プラス ドライバを使用して、2 つの皿ねじを取り外します。

  2. フルハイト背面壁の両端をつかみ、取り外します。

ステップ 5

既存の mLOM ブラケットをまだ取り外していない場合は、ここで取り外します。

  1. #2 プラス ドライバーを使用して、mLOM ブラケットを所定の位置に固定している 2 本の皿ネジを取り外します。

  2. mLOM ブラケットをまっすぐ上に持ち上げて、サーバーから取り外します。

ステップ 6

mLOM カードを取り外します。

  1. mLOM カードをシャーシ床面のねじ付きスタンドオフに固定している 2 本の取り付けねじ(蝶ねじ)を緩めます。

  2. mLOM カードを水平にスライドし、ソケットから取り外して、サーバから持ち上げます。

ステップ 7

mLOM を取り付けていない場合、下に示すように mLOM スロットのフィラー パネルを取り付けます。それ以外の場合は、mLOM カード(2FH ライザー ケージ)の取り付け に進みます。

  1. フィラー パネルをサーバーに下ろし、ねじ穴を合わせます。

  2. #2 プラス ドライバーを使用して、ねじを締めます。

    注意    

     

    ねじを 4 lbs-in で締めます。 ねじを締めすぎないでください。ねじを傷つける危険があります。


mLOM カード(2FH ライザー ケージ)の取り付け

次のタスクを使用して、2 つのフルハイト ライザー ケージを備えたサーバに mLOM カードを取り付けます。

始める前に

このタスクには #2 プラス ドライバーが役に立ちます。

手順


ステップ 1

mLOM カードを mLOM スロットに取り付けます。

  1. mLOM のレベルを持ち、PCI コネクタに収まるまでスロットにスライドさせます。

  2. #2 プラス ドライバーを使用して、非脱落型ねじを締めてサーバに mLOM を固定します。

ステップ 2

mLOM ブラケットを取り付けます。

  1. mLOM ブラケットを mLOM に下ろし、ネジ穴を合わせます。

  2. #2 プラス ドライバーを使用して、ねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

ステップ 3

フルハイト背面壁を取り付けます。

  1. 折り畳まれたメタル タブが上を向いていることを確認して、図のようにフルハイト背面壁の向きを合わせます。

  2. FH 背面壁のねじ穴をサーバのシート メタルのねじ穴に合わせます。

  3. 背面壁を水平に保ち、サーバのシート メタルに取り付け、ねじ穴が揃っていることを確認します。

  4. #2 プラス ドライバーを使用して、皿ねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

ステップ 4

2 つのフル ハイト ライザー ケージを取り付けます。

  1. PCIe スロット上でケージ 1 と 2 を合わせ、つまみねじがねじ穴に合っていることを確認します。

  2. 各ライザー ケージを水平に保ち、PCIe スロットまで下げ、#2 プラス ドライバーまたは指を使用してつまみねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

ステップ 5

サーバを再度取り付けます。

  1. サーバの上部カバーを交換します。

  2. 必要に応じて、サーバをラックに再取り付けします。

  3. 必要に応じて、ケーブルを再接続します。


mLOM カードの取り外し(3HH ライザー ケージ)

次のタスクを使用して、3 つのハーフハイト ライザー ケージを備えたサーバーに mLOM カードを取り付けます。

始める前に

このタスクには #2 プラス ドライバーが役に立ちます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

ハーフハイト ライザー ケージがある場合は、ここで取り外します。

ハーフ ハイト ライザー ケージの取り外し」を参照してください。

ステップ 4

ハーフハイト背面壁をまだ取り外していない場合は、ここで取り外します。

  1. #2 プラス ドライバを使用して、4 つの皿ねじを取り外します。

  2. ハーフハイトの背面壁の両端をつかんで、サーバーから持ち上げます。

ステップ 5

既存の mLOM ブラケットをまだ取り外していない場合は、ここで取り外します。

  1. #2 プラス ドライバーを使用して、mLOM ブラケットを所定の位置に固定している 2 本の皿ネジを取り外します。

  2. mLOM ブラケットを持ち上げて、サーバーから取り外します。

ステップ 6

mLOM カードを取り外します。

  1. mLOM カードをシャーシ床面のねじ付きスタンドオフに固定している 2 本の取り付けねじ(蝶ねじ)を緩めます。

  2. mLOM カードを水平にスライドし、ソケットから取り外して、サーバから持ち上げます。

ステップ 7

mLOM を取り付けていない場合、下に示すように mLOM スロットのフィラー パネルを取り付けます。それ以外の場合は、mLOM カード(3HH ライザー ケージ)の取り付け に進みます。

  1. フィラー パネルをサーバーに下ろし、ねじ穴を合わせます。

  2. ねじ穴の位置を合わせて、ハーフハイトの背面壁をサーバーに下ろします。

  3. #2 プラス ドライバーを使用して、4 つの皿ねじを締めます。

    (注)  

     

    2 つのネジ穴が後壁とフィラー パネルで重なっています。ねじを取り付けるときは、ねじが両方の部品に沈み込み、シート メタルに締められることを確認してください。

    注意    

     

    ねじを 4 lbs-in で締めます。ねじを締めすぎると破損する恐れがあります。


mLOM カード(3HH ライザー ケージ)の取り付け

このタスクを使用して、ハーフハイト ライザーが 3 つあるサーバに mLOM カードを取り付けます。

始める前に

このタスクには #2 プラス ドライバーが役に立ちます。

手順


ステップ 1

mLOM カードを mLOM スロットに取り付けます。

  1. mLOM のレベルを持ち、PCI コネクタに収まるまでスロットにスライドさせます。

  2. #2 プラス ドライバーを使用して、非脱落型ねじを締めてサーバに mLOM を固定します。

ステップ 2

mLOM ブラケットを取り付けます。

  1. mLOM ブラケットを mLOM に下ろし、ねじ穴を合わせます。

  2. #2 プラス ドライバーを使用して、ねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじがつぶれる危険があります。

ステップ 3

ハーフハイトの背後壁を取り付けます。

  1. 図のように、ハーフハイト背面壁の向きを合わせます。

  2. FH 背面壁のねじ穴をサーバのシート メタルのねじ穴に合わせます。

  3. 背面壁を水平に保ち、サーバのシート メタルに取り付け、ねじ穴が揃っていることを確認します。

  4. #2 プラス ドライバーを使用して、皿ねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじがつぶれる危険があります。

ステップ 4

2 つのフル ハイト ライザー ケージを取り付けます。

  1. PCIe スロット上でケージ 1 と 2 を合わせ、つまみねじがねじ穴に合っていることを確認します。

  2. 各ライザー ケージを水平に保ち、PCIe スロットまで下げ、#2 プラス ドライバーまたは指を使用してつまみねじを締めます。

    注意    

     

    ねじをを 4 lbs-in のトルクで締めます。ねじを締めすぎないでください。ねじが外れる危険性があります。

ステップ 5

サーバを再度取り付けます。

  1. サーバの上部カバーを交換します。

  2. 必要に応じて、サーバをラックに再取り付けします。

  3. 必要に応じて、ケーブルを再接続します。


mRAID ライザー(ライザー 3)の交換

サーバには、Cisco モジュラ ストレージ コントローラ カード(RAID または HBA)または組み込みソフトウェア RAID 用 SATA インタポーザ カードに使用される専用の内部ライザーがあります。このライザーを専用のマザーボード ソケットに差し込むと、取り付けたカードで水平ソケットが使用できます。

このライザーは、次のいずれかのオプションとして注文できます。

  • UCSC-XRAIDR-220M5:この mRAID ライザー用の交換ユニット。

  • UCSC-MRAID1GB-KIT:このライザーを初めて追加するためのキット(RAID コントローラ、SuperCap、および SuperCap ケーブル)。

    SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)も参照してください。

    Supercap の交換(RAID バックアップ)も参照してください。

  • UCSC-SATA-KIT-M5:このライザーを初めて追加するためのキット(組み込みソフトウェア RAID 用 SATA インタポーザおよび SATA ケーブルが含まれます)。

    SATA インタポーザ カードの交換も参照してください。

  • NVMe に最適化された SFF 10 ドライブ バージョン UCSC-220-M5SN は、NVMe ドライブのみをサポートするため、SAS や SATA RAID を使用しません。このバージョンのサーバは、工場出荷時に内部 mRAID ライザーに NVMe スイッチ カードが取り付けられており、フロントロード ベイ 3 ~ 10 で NVMe ドライブをサポートしています。NVMe スイッチ カードは、個別に注文できません。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

既存の mRAID ライザーを取り外します。

  1. 両手を使って、ライザーの背面の青い外部ハンドルとライザーの前面の青いつまみをつかみます。

  2. ライザーをまっすぐ持ち上げて、マザーボードのソケットから外します。

  3. ライザーを上下逆にして静電気防止シートの上に置きます。

  4. ライザーからカードを取り外します。カードの端にある青いカード イジェクト レバーを開き、カードをライザーのソケットからまっすぐ引き出します。

ステップ 3

新しい mRAID ライザーを取り付けます。

  1. 新しいライザーにカードを取り付けます。カードのカード イジェクト レバーを閉じて、ライザーに固定します。

  2. 取り付けたカードにケーブルを接続します。

  3. ライザーをマザーボード上のソケットの位置に合わせます。同時に、ブラケットの後ろにある 2 つのスロットを、内側シャーシ側面の 2 つのペグの位置に合わせます。

  4. ライザーをゆっくりと押し下げて、マザーボードのソケットに差し込みます。金属製ライザー ブラケットは、内側シャーシの側面に固定する 2 つのペグも収納する必要があります。

ステップ 4

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 26. mRAID ライザー(内部ライザー 3)の場所

1

青い外部ハンドル

3

カード イジェクト レバー

2

内側シャーシ側面の 2 つのペグ

-


SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)

ハードウェア ベースのストレージ制御については、サーバでマザーボード上の専用の垂直ソケットに差し込む SAS HBA またはシスコ モジュラ SAS RAID コントローラを使用できます。

ストレージ コントローラ カードのファームウェアの互換性

ストレージ コントローラ(RAID または HBA)のファームウェアは、サーバにインストールされている現在の Cisco IMC および BIOS のバージョンと互換性があることを確認する必要があります。互換性がない場合は、Cisco Host Upgrade Utility (HUU) を使用して、ストレージ コントローラのファームウェアを互換性のあるレベルにアップグレードまたはダウングレードしてください。

このユーティリティをダウンロードする方法、およびこのユーティリティを使用してサーバ コンポーネントを互換性のあるレベルにする方法については、HUU ガイドに用意されている、ご使用の Cisco IMC リリースに対応する HUU ガイドを参照してください。


(注)  


スタンドアロン モードのみで実行されているサーバ:コントローラ ハードウェアを交換した後に、ファームウェアの現在のバージョンが更新バージョンと同じであった場合でも、Cisco Host Upgrade Utility(HUU)コントローラのファームウェアの更新を実行する必要があります。これは、コントローラの suboem-id をサーバ SKU 用の正しい値にプログラムするために必要です。これを行わないと、ドライブの一覧がソフトウェアで正しく表示されないことがあります。この問題は、UCSM モードで制御されるサーバには影響しません。


SAS ストレージ コントローラ カードの交換(RAID または HBA)

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

ライザーから既存のカードを取り外します。

(注)  

 

シャーシには、取り付け前にカードを取り付ける必要があるプラスチック取り付けブラケットが含まれています。交換時には、ブラケットから古いカードを取り外してから、このアセンブリをサーバーに取り付ける前に、新しいカードをブラケットに取り付ける必要があります。

  1. 既存のカードから SAS/SATA ケーブルとすべての SuperCap ケーブルを外します。

  2. カードの青色のイジェクト レバーを持ち上げ、マザーボードのソケットからカードを外します。

  3. カードのキャリア フレームをまっすぐ持ち上げ、カードをマザーボード ソケットから外し、シャーシ ウォールの 2 つのペグからフレームを外します。

  4. 既存のカードをプラスチック製のキャリア ブラケットから取り外します。保持タブを脇の方へ慎重に押して、ブラケットからカードを持ち上げます。

ステップ 3

新しいストレージ コントローラ カードをライザーに取り付けます。

  1. 新しいカードをプラスチック製のキャリア ブラケットに取り付けます。保持タブがカードの端を覆うようにします。

  2. アセンブリをシャーシの上に配置し、カードの端をマザーボードのソケットの位置に合わせます。同時に、キャリア ブラケットの後ろにある 2 つのスロットを、内側シャーシ ウォールのペグの位置に合わせます。

  3. カードの両隅を押し、ライザー ソケットにコネクタを装着します。同時に、キャリア フレームのスロットが内側シャーシ ウォールのペグに収まっていることを確認します。

  4. カードの青色のイジェクト レバーを完全に閉じ、ソケットにカードを固定します。

  5. 新しいカードに SAS/SATA ケーブルとすべての SuperCap ケーブルを接続します。

ステップ 4

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

初めて取り付ける場合は、ケーブル配線の手順についてストレージ コントローラとバックプレーン コネクタを参照してください。

ステップ 6

スタンドアロン モードでサーバーが実行されている場合、Cisco UCS Host Upgrade Utility を使用してコントローラ ファームウェアを更新し、コントローラの正しい suboem id をプログラムします。

(注)  

 

スタンドアロン モードのみで実行されているサーバ:コントローラ ハードウェアを交換した後に、ファームウェアの現在のバージョンが更新バージョンと同じであった場合でも、Cisco UCS Host Upgrade Utility(HUU)コントローラのファームウェアの更新を実行する必要があります。これは、コントローラの suboem-id をサーバ SKU 用の正しい値にプログラムするために必要です。これを行わないと、ドライブの一覧がソフトウェアで正しく表示されないことがあります。この問題は、UCSM モードで制御されるサーバには影響しません。

サーバのコンポーネントを互換性のあるレベルにするユーティリティをダウンロードして使用する手順については、ご使用の Cisco IMC リリースの HUU ガイドを参照してください:HUU ガイド


ブート最適化 M.2 RAID コントローラ モジュールの交換

Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ モジュールを、マザーボード上のミニストレージ モジュール ソケットに接続します。2 台の SATA M.2 ドライブ用のスロットに加え、RAID 1 アレイ内の SATA M.2 ドライブを制御可能な統合 6 Gbps SATA RAID コントローラを搭載しています。Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ モジュール(UCSC-HWRAID)は、マザーボード上のコネクタに接続し、2 M.2 SATA ドライブを保持します。

サーバは、次の SATA M.2 ドライブをサポートしています。

  • 240 GB M.2 SATA SSD (UCSC-M2-240GB)

  • 960 GB M.2 SATA SSD (UCSC-M2-960GB)

Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラに関する考慮事項

次の考慮事項を確認します。


(注)  


Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラは、サーバが Cisco HyperFlex 設定でコンピューティング専用ノードとして使用されている場合にはサポートされません。


  • このコントローラをサポートする Cisco IMC および Cisco UCS Manager の最小バージョンは 4.0 (4) 以降です。

  • このコントローラは、RAID 1(単一ボリューム)と JBOD モードをサポートします。


    (注)  


    このコントローラ モジュールを使用するとき、RAID 設定のためにサーバ組み込み SW MegaRAID コントローラを使用しないでください。代わりに、次のインターフェイスを使用できます。

    • Cisco IMC 4.2(1)以降

    • BIOS HII ユーティリティ、BIOS 4.2(1) 以降

    • Cisco UCS Manager 4.2(1) 以降 (UCS Manager 統合サーバ)


    ソフトウェアのコントローラ名は MSTOR です。

  • コントローラは、240 GB および 960 GB の M.2 SSD のみをサポートします。M.2 SATA SSD は同一である必要があります。異なる容量の M.2ドライブを混在させることはできません。たとえば、1 つの 240 GB M.2 と 1 つの 960 GB M.2 はサポートされていない構成です。

  • ブート最適化 RAID コントローラは、VMware、Windows、および Linux オペレーティング システムのみをサポートします。

  • スロット 1(上部)の SATA M.2 ドライブは、最初の SATA デバイスです。スロット 2(裏側)の SATA M.2 ドライブは、2 番目の SATA デバイスです。

    • ソフトウェアのコントローラ名は MSTOR です。

    • スロット 1 のドライブはドライブ 253 としてマッピングされます。スロット 2 のドライブはドライブ 254 としてマッピングされます。

  • M.2 SATA SSD をブート専用デバイスとして使用することをお勧めします。

  • RAID を使用する場合は、両方の SATA M.2 ドライブが同じ容量であることをお勧めします。異なる容量を使用すると、ボリュームを作成する 2 つのドライブの容量が小さくなり、残りのドライブ スペースは使用できなくなります。

    JBOD モードは、混合容量の SATA M.2 ドライブをサポートします。

  • ホットプラグの交換はサポートされていません。サーバの電源をオフにする必要があります。

  • コントローラおよびインストールされている SATA M.2 ドライブのモニタリングは、Cisco IMC および Cisco UCS Manager を使用して行うことができます。また、UEFI HII、PMCLI、XMLAPI、Redfish などの他のユーティリティを使用してモニタすることもできます。

  • CIMC/UCSM は、ボリュームの設定とコントローラおよび取り付け済みの SATA M.2 のモニタリングに対応しています。

  • コントローラおよび個別ドライバのファームウェア更新:

  • SATA M.2 ドライブは UEFI モードでのみ起動できます。レガシ ブート モードはサポートされていません。

  • RAID ボリュームの一部であった単一の SATA M.2 ドライブを交換する場合、ユーザーが設定をインポートするように求めるプロンプトが表示された後に、ボリュームの再構築が自動的に開始します。ボリュームの両方のドライブを交換する場合は、RAID ボリュームを作成し、手動で任意の OS を再インストールする必要があります。

  • 別のサーバから使用済みドライブにボリュームを作成する前に、ドライブのコンテンツを消去することをお勧めします。サーバ BIOS の設定ユーティリティには、SATA セキュア消去機能が搭載されています。

  • サーバ BIOS には、このコントローラに固有の設定ユーティリティが含まれており、RAID ボリュームの作成と削除、コントローラ プロパティの表示、および物理ドライブの内容の消去に使用できます。サーバの起動中にプロンプトが表示された場合は、F2 を押してユーティリティにアクセスします。次に、[Advanced(高度)] > [Cisco Boot Optimized M.2 RAID Controller(Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ)] に移動します。

  • HyperFlex の構成でサーバーをコンピューティング ノードとして使用する場合、ブート最適化 RAID コントローラ モジュールはサポートされません。

Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラの交換

このトピックでは、Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラを取り外して交換する方法について説明します。コントローラ ボードの上部には 1 つの M.2 ソケット(スロット 1)と、その下側に 1 つの M.2 ソケット(スロット 2)があります。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

CPU 2 と PCIe ライザー 3 の間にあるエアー バッフルを持って取り外します。

ステップ 5

マザーボード ソケットからコントローラを取り外します。

  1. CPU 2 のすぐ後ろのソケットにあるコントローラの位置を確認します。

  2. コントローラ ボードの両端で、キャリアを固定しているクリップを外側に押します。

  3. コントローラの両端を持ち上げ、マザーボードのソケットから外します。

  4. キャリアを静電気防止シートの上に置きます。

ステップ 6

古いコントローラから交換用コントローラに SATA M.2 ドライブを変える場合は、交換用コントローラを取り付ける前に、次の操作を行ってください。

(注)  

 

ドライブ上で以前設定されたボリュームとデータは、M.2 ドライブを新しいコントローラに変えるときに保持されます。システムは、ドライブにインストールされている既存の OS を起動します。

  1. No. 1 プラス ドライバを使用して、M.2 ドライブをキャリアに固定している 1 本のネジを取り外します。

  2. キャリアのソケットから M. 2 ドライブを持ち上げます。

  3. 交換用 M.2 ドライブをコントローラ ボードのソケット上に置きます。

  4. M.2 ドライブを下に向け、コネクタの終端をキャリアのソケットに挿入します。M.2 ドライブのラベルが上向きになっている必要があります。

  5. M.2 ドライブをキャリアに押し込みます。

  6. M.2 SSD の終端をキャリアに固定する 1 本のネジを取り付けます。

  7. コントローラの電源を入れ、2 番目の M.2 ドライブを取り付けます。

図 27. Cisco ブート最適化 M.2 RAID コントローラ(M.2 ドライブの取り付けの表示)

ステップ 7

マザーボード上のソケットにコントローラを取り付けます。

  1. コントローラのコネクタを下向きにし、マザーボードのソケットと同じ端で、コントローラをソケット上に置きます。2 つの配置ペグは、コントローラの 2 つの穴と一致する必要があります。

  2. 2 つのペグがコントローラの 2 つの穴を通過するように、コントローラのソケットの端をゆっくりと押し下げます。

  3. 固定クリップが両端でカチッと音がしてロックされるまで、コントローラを押し下げます。

ステップ 8

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 9

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


Supercap の交換(RAID バックアップ)

このサーバーは、Supercap ユニット(UCS-SCAP-M6)の取り付けをサポートしています。ユニットは、冷却ファン モジュール列の中央にあるブラケットに取り付けます。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

既存の Supercap を取り外します。

  1. フロントローディング ドライブの RAID カードの近くにある Supercap モジュールを見つけます。

  2. RAID ケーブル コネクタから Supercap ケーブル コネクタを外します。

  3. 固定タブを横に押し、Supercap をブラケットに固定しているヒンジ付きドアを開きます。

  4. ブラケットから Supercap を持ち上げて外し、横に置きます。

ステップ 3

新しい Supercap を取り付けます。

  1. ケーブル コネクタが RAID ケーブル コネクタに面するように Supercap の向きを合わせます。

  2. RAID ケーブルが取り付けの邪魔にならないようにして、新しい Supercap を取り付けブラケットに挿入します。

    (注)  

     

    Supercap ケーブルを RAID ケーブルに接続できるように、Supercap ケーブルとコネクタをトレイの空きスペースに通す必要があります。

  3. RAID コントローラ カードからの Supercap ケーブルを、新しい Supercap ケーブルのコネクタに接続します。

  4. Supercap のヒンジ付きプラスチック製ブラケットを閉じます。カチッと音がするまで、固定タブを押し下げます。

ステップ 4

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


SATA インタポーザ カードの交換

サーバの組み込み SATA コントローラを使用するソフトウェアベースのストレージ制御では、サーバに、専用の mRAID ライザーの水平ソケットに差し込む SATA インタポーザ カードが必要です。

SATA インターポーザ カード(UCSC-SATAIN-220M6)は、デフォルトで Advanced Host Control Interface(AHCI)をサポートします。AHCI は、SATA のみのドライブをサポートします。AHCI では最大 8 台の SATA ドライブがサポートされます。この構成では、ドライブ バックプレーンに直接接続する SATA インタポーザ カードが必要です。SATAインターポーザは、スロット1〜4および6〜9のドライブをサポートします。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

サーバから mRAID ライザーを取り外します。

  1. 両手を使って、ライザーの背面の青い外部ハンドルとライザーの前面の青いつまみをつかみます。

  2. ライザーをまっすぐ持ち上げて、マザーボードのソケットから外します。

  3. ライザーを上下逆にして静電気防止シートの上に置きます。

ステップ 3

ライザーから既存のカードを取り外します。

  1. 既存のカードからケーブルを外します。

  2. カードの背面にある青いカード イジェクト レバーを開き、ライザーのソケットから取り出します。

  3. ライザーからカードを引き出し、横に置きます。

ステップ 4

新しいカードをライザーに取り付けます。

  1. ライザーを上下逆にして、ライザー上にカードを設定します。

  2. カードの両方の角を押して、コネクタをライザー ソケットに装着します。

  3. カードのカード イジェクト レバーを閉じて、ライザーに固定します。

ステップ 5

サーバにライザーを戻します。

  1. ライザーのコネクタをマザーボードのソケットの位置に合わせます。同時に、ブラケットの後ろにある 2 つのスロットを、内側シャーシ側面の 2 つのペグの位置に合わせます。

  2. ライザー コネクタをゆっくりと押し下げて、マザーボード ソケットに収納します。金属製ライザー ブラケットは、内側シャーシの側面に固定する 2 つのペグも収納する必要があります。

ステップ 6

新しいカードのコネクタにケーブルを再接続します。

ステップ 7

上部カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 8

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

図 28. mRAID ライザーの場所

シャーシ侵入スイッチの交換

シャーシ侵入スイッチは、シャーシからカバーが取り外されるたびにシステム イベント ログ(SEL)にイベントを記録するセキュリティ機能(オプション)です。

手順


ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

次のようにして、既存の侵入スイッチを取り外します。

  1. マザーボードのソケットから侵入スイッチ ケーブルを外します。

  2. #1 プラス ドライバを使用して、スイッチ機構をシャーシ側面に固定している 1 本のネジを緩めて取り外します。

  3. スイッチ機構をまっすぐ上にスライドさせて、シャーシのクリップから外します。

ステップ 3

次のようにして、新しい侵入スイッチを取り付けます。

  1. スイッチ機構を下へスライドさせ、ネジ穴が合うようにシャーシ側面のクリップにはめ込みます。

  2. #1 プラスドライバを使用して、スイッチ機構をシャーシ側面に固定する 1 本のネジを取り付けます。

  3. マザーボードのソケットにスイッチ ケーブルを接続します。

ステップ 4

カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。


トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)の取り付け

トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)は、プラットフォーム(サーバ)の認証に使用される情報を安全に格納できるコンピュータ チップ(マイクロコントローラ)です。これらのアーティファクトには、パスワード、証明書、または暗号キーを収録できます。プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも、TPM を使用できます。すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで、認証(プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること)および立証(プラットフォームが信頼でき、セキュリティを維持していることを証明するプロセス)は必須の手順です。

信頼されたプラットフォーム モジュール(TPM)は、マザーボードのソケットに取り付けて一方向ネジで固定します。

TPM に関する考慮事項

  • このサーバーは、Trusted Computing Group (TCG) によって定義されているように、TPM バージョン 1.2 または TPM バージョン 2.0(UCSX-TPM-002C)のいずれかをサポートします。TPM は SPI にも準拠しています。

  • TPM の現場交換はサポートされていません。サーバに TPM が取り付けられていない場合にのみ、工場出荷後に TPM を取り付けることができます。

  • サーバに既に TPM 1.2 が取り付けられている場合、TPM 2.0 にアップグレードすることはできません。サーバに既存の TPM がない場合、TPM 2.0 を取り付けることができます。

  • TPM を取り付けたサーバを返却する場合は、交換用サーバを新しい TPM とともにオーダーする必要があります。

  • TPM 2.0 が応答不能になった場合、サーバを再起動します。

TPM の取り付けおよび有効化


(注)  


TPM の現場交換はサポートされていません。サーバに TPM が取り付けられていない場合にのみ、工場出荷後に TPM を取り付けることができます。

ここでは、TPM を取り付けて有効化するときの手順について説明します。この手順は、ここで示す順序で実行する必要があります。

  1. TPM ハードウェアの取り付け

  2. BIOS での TPM サポートの有効化

  3. BIOS での Intel TXT 機能の有効化

TPM ハードウェアの取り付け


(注)  


安全確保のために、TPM は一方向ネジを使用して取り付けます。このネジは一般的なドライバでは取り外せません。
手順

ステップ 1

次のようにして、サーバにコンポーネントを取り付ける準備をします。

  1. サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

  2. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

    注意    

     
    コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。
  3. 上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 2

PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられているかどうかを確認します。

  • PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられていない場合は、TPM ソケットにアクセスできます。次のステップに進みます。

  • PCIe ライザー 2 にカードが取り付けられている場合は、シャーシから PCIe ライザー アセンブリを取り外してスペースを空け、次のステップに進みます。PCIe ライザーを取り外す方法については、PCIe カードの交換を参照してください。

ステップ 3

次のようにして、TPM を取り付けます。

  1. 以下に示されているように、マザーボード上の TPM ソケットを確認します。

  2. TPM 回路基板の下部にあるコネクタとマザーボードの TPM ソケットの位置を合わせます。TPM ボードのネジ穴を TPM ソケットに隣接するネジ穴の位置を合わせます。

  3. TPM を均等に押し下げて、マザーボード ソケットにしっかりと装着します。

  4. 一方向ネジを 1 本取り付けて、TPM をマザーボードに固定します。

  5. PCIe ライザー アセンブリを取り外してスペースを空けた場合は、ここでサーバに戻します。

ステップ 4

カバーをサーバに再度取り付けます。

ステップ 5

サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源を入れます。

ステップ 6

BIOS での TPM サポートの有効化に進みます。


BIOS での TPM サポートの有効化

ハードウェアを取り付けたら、BIOS で TPM のサポートを有効にする必要があります。


(注)  


この手順を実行する前に、BIOS 管理者パスワードを設定する必要があります。このパスワードを設定するには、システム ブート中にプロンプトが表示されたときに F2 キーを押して、BIOS セットアップ ユーティリティを開始します。[Security] > [Set Administrator Password] に移動し、プロンプトに従って新しいパスワードを 2 回入力します。


手順

ステップ 1

TPM サポートを有効にします。

  1. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。

  2. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS Setup ユーティリティにログインします。

  3. [BIOS Setup Utility] ウィンドウで、[Advanced] タブを選択します。

  4. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます。

  5. [TPM SUPPORT] を [Enabled] に変更します。

  6. F10 を押して設定を保存し、サーバをリブートします。

ステップ 2

TPM のサポートがイネーブルになっていることを確認します。

  1. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。

  2. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS Setup ユーティリティにログインします。

  3. [詳細(Advanced)] タブを選択します。

  4. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] ウィンドウを開きます。

  5. [TPM SUPPORT] と [TPM State] が [Enabled] であることを確認します。

ステップ 3

BIOS での Intel TXT 機能の有効化に進みます。


BIOS での Intel TXT 機能の有効化

Intel Trusted Execution Technology(TXT)を使用すると、ビジネス サーバ上で使用および保管される情報の保護機能が強化されます。この保護の主要な特徴は、隔離された実行環境および付随メモリ領域の提供にあり、機密データに対する操作をシステムの他の部分から見えない状態で実行することが可能になります。Intel TXT は、暗号キーなどの機密データを保管できる封印されたストレージ領域を提供し、悪意のあるコードからの攻撃時に機密データが漏洩するのを防ぐために利用できます。

手順

ステップ 1

サーバをリブートし、F2 を押すように求めるプロンプトが表示されるのを待ちます。

ステップ 2

プロンプトが表示されたら F2 キーを押し、BIOS セットアップ ユーティリティを起動します。

ステップ 3

前提条件の BIOS 値が有効になっていることを確認します。

  1. [詳細(Advanced)] タブを選択します。

  2. [Intel TXT (LT-SX) Configuration] を選択して、[Intel TXT (LT-SX) Hardware Support] ウィンドウを開きます。

  3. 次の項目が [Enabled] としてリストされていることを確認します。

    • [VT-d Support](デフォルトは [Enabled])

    • [VT-d Support](デフォルトは [Enabled])

    • TPM Support

    • [TPM State]

  4. 次のいずれかを実行します。

    • [VT-d Support] および [VT Support] がすでに [Enabled] の場合、ステップ 4 に進みます。

    • [VT-d Support] および [VT Support] の両方が [Enabled] でない場合、次のステップに進み、有効にします。

  5. Escape キーを押して、BIOS セットアップ ユーティリティの [Advanced] タブに戻ります。

  6. [Advanced] タブで、[Processor Configuration] を選択し、[Processor Configuration] ウィンドウを開きます。

  7. [Intel (R) VT] および [Intel (R) VT-d] を [Enabled] に設定します。

ステップ 4

Intel Trusted Execution Technology(TXT)機能を有効にします。

  1. [Intel TXT(LT-SX) Hardware Support] ウィンドウに戻ります(別のウィンドウを表示している場合)。

  2. [TXT Support] を [Enabled] に設定します。

ステップ 5

F10 を押して変更内容を保存し、BIOS セットアップ ユーティリティを終了します。


トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) の交換

TPM モジュールは、プリント基板アセンブリ (PCBA) に取り付けられています。PCBA をリサイクルする前に、PCBA から TPM モジュールを取り外す必要があります。TPM モジュールは、タンパー耐性ねじでスレッド スタンドオフに固定されています。ねじに適切なツールがない場合、ペンチを使用してねじを取り外すことができます。

始める前に


(注)  


リサイクル業者のみ。この手順は、標準のフィールドサービス オプションではありません。この手順は適切な処分のための電子機器を要求するリサイクル業者ためのものであり、エコデザインと e 廃棄物規制に準拠しています。


TPM を取り外すには、サーバの次の要件を満たしている必要があります。

  • 施設の電源から取り外します。

  • サーバを機器ラックから取り外します。

  • 上部カバーを取り外す必要があります。上部カバーを取り外す場合は、上部カバーの取り外し を参照してください。

手順


ステップ 1

TPM モジュールを回転させます。

次の図では、TPM モジュールのねじの位置を示しています。

図 29. TPM モジュールを取り外すためのねじの位置

ステップ 2

ペンチを使用してねじの頭をつかみ、ねじが外れるまで反時計回りに回転させます。

ステップ 3

TPM モジュールを取り外し、適切に廃棄します。


次のタスク

PCBA を取り外します。「PCB アセンブリ (PCBA) のリサイクル」を参照してください。

PCB アセンブリ (PCBA) のリサイクル

PCBA は以下でサーバーのシート メタルに固定されています。

  • 13 M3.5 x 0.6mm トルクス ネジ。

  • 2 M3.5 x 0.6mm トルクス蝶ネジ。

PCBA をリサイクルする前に、トレイから PCBA を取り外す必要があります。

始める前に


(注)  


リサイクル業者のみ。この手順は、標準のフィールドサービス オプションではありません。この手順は適切な処分のための電子機器を要求するリサイクル業者ためのものであり、エコデザインと e 廃棄物規制に準拠しています。


プリント基板アセンブリ (PCBA) を取り外すには、次の要件を満たしている必要があります。

  • サーバを施設の電源から取り外す必要があります。

  • サーバを機器ラックから取り外す必要があります。

  • サーバの上部カバーを取り外す必要があります。上部カバーの取り外し を参照してください。

この手順を開始する前に、次のツールを収集します。

  • プライヤー

  • T10 トルクス ドライバ

手順


ステップ 1

TPM モジュールを取り外していない場合は、ここで実行してください。

ステップ 2

TPM モジュールが取り外されたら、PCBA のネジを見つけます。

次の図は、ネジ穴の取り付け位置を示します。

図 30. PCBA を取り外すためのネジの位置

ステップ 3

T10 トルクスドライバを使用して、示されているネジをすべて取り外します。

ステップ 4

PCBA を取り外し、適切に廃棄します。


サービス ヘッダーおよびジャンパ

このサーバは、特定のサービスおよびデバッグ機能のジャンパを設定できる 2 つのヘッダー ブロック(J38、J39)を備えています。

ここでは、次の内容について説明します。

図 31. サービス ヘッダー ブロック SW12 および CN3 の場所

1

ヘッダー ブロック CN3 の場所

5

BIOS リカバリ スイッチ(SW12 スイッチ 5)

2

ブート代替 Cisco IMC ヘッダー:CN3 ピン 1 ~ 2

6

BIOS パスワード スイッチのクリア(SW12 スイッチ 6)

3

システム ファームウェアのセキュア消去ヘッダー(CN3、ピン 3〜4)の使用

7

CMOS スイッチのクリア(SW1q2 スイッチ 9)

4

SW 12 DIP スイッチの場所

-

クリア CMOS スイッチ(SW12、スイッチ 9)の使用

このスイッチで、システムがハング アップしたときにサーバの CMOS 設定をクリアできます。たとえば、設定が正しくないためにサーバがハング アップしてブートしなくなった場合に、このスイッチを使って設定を無効化し、デフォルト設定を使って再起動できます。

CN3 ヘッダーの場所を参照すると役立ちます。サービス ヘッダーおよびジャンパを参照してください。


注意    


CMOS をクリアすることによってカスタマイズされた設定が削除されるため、データが失われることがあります。この CMOS のクリア手順を使用する前に BIOS に必要なカスタマイズされた設定を書き留めます。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

指を使用して、SW12 スイッチ 9 を ON のマークが付いている側にゆっくりと押します。

ステップ 5

スイッチ 9 を指でゆっくりと元の位置(OFF)に押します。

(注)  

 
スイッチを元の位置に戻さない場合、サーバの電源を再投入するたびに CMOS 設定がデフォルトにリセットされます。

ステップ 6

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。電源 LED が緑色になれば、サーバの主電源モードがオンです。

(注)  

 
リセットを完了する(すなわち、CMOS 設定をデフォルトに復元する)には、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。ホスト CPU が実行されていないと、スイッチの状態は判別できません。

BIOS リカバリ ヘッダー(SW12、スイッチ 5)

BIOS が破損すると、どのステージで破損しているかにより、さまざまな動作が発生することがあります。

  • BIOS BootBlock が破損すると、システムが次のメッセージで停止する場合もあります。

    Initializing and configuring memory/hardware
  • BootBlock の破損ではない場合、次のようなメッセージが表示されます。

    ****BIOS FLASH IMAGE CORRUPTED****
    Flash a valid BIOS capsule file using Cisco IMC WebGUI or CLI interface.
    IF Cisco IMC INTERFACE IS NOT AVAILABLE, FOLLOW THE STEPS MENTIONED BELOW.
    1. Connect the USB stick with bios.cap file in root folder.
    2. Reset the host.
    IF THESE STEPS DO NOT RECOVER THE BIOS
    1. Power off the system.
    2. Mount recovery jumper.
    3. Connect the USB stick with bios.cap file in root folder.
    4. Power on the system.
    Wait for a few seconds if already plugged in the USB stick.
    REFER TO SYSTEM MANUAL FOR ANY ISSUES.

(注)  


上記のメッセージに示されているように、BIOS を回復する方法は 2 種類あります。まず、手順 1 を試行します。この手順で BIOS が回復しない場合は、手順 2 を使用します。

クリア BIOS パスワードスイッチ(SW12、スイッチ 6)の使用

このスイッチを使用すると、BIOS パスワードをクリアできます。

CN3 ヘッダーの場所を参照すると役立ちます。サービス ヘッダーおよびジャンパを参照してください。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

指で SW12 スイッチ 6 をゆっくりとオンの位置にスライドさせます。

ステップ 5

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 6

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 
リセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。ホスト CPU が実行されていないと、スイッチの状態は判別できません。

ステップ 7

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 8

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 9

スイッチを元の位置(OFF)にリセットします。

(注)  

 
スイッチを元の位置に戻さないと、サーバの電源を入れ直すたびに BIOS パスワードがクリアされます。

ステップ 10

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


Cisco IMC 代替イメージ起動ヘッダー(CN3、ピン 1 ~ 2)の使用

この Cisco IMC デバッグ ヘッダーを使用して、Cisco IMC 代替イメージからシステムを強制的に起動することができます。

CN3 ヘッダーの場所を参照すると役立ちます。サービス ヘッダーおよびジャンパを参照してください。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

CN3 ピン 1 および 2 に 2 ピン ジャンパを取り付けます。

ステップ 5

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 6

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 

次回 Cisco IMC にログインすると、次のようなメッセージが表示されます。

'Boot from alternate image' debug functionality is enabled.  
CIMC will boot from alternate image on next reboot or input power cycle.

(注)  

 
このジャンパを取り外さないと、サーバの電源を再投入するとき、または Cisco IMC をリブートするときに、サーバは常に代替 Cisco IMC イメージからブートします。

ステップ 7

ジャンパを取り外すには、電源ボタンを押しサーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流がまったく流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 8

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 9

取り付けたジャンパを取り外します。

ステップ 10

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。


システム ファームウェアのセキュア消去ヘッダー(CN3、ピン 3〜4)の使用

このヘッダーを使用して、サーバからシステムファームウェアを安全に消去できます。

CN3 ヘッダーの場所を参照すると役立ちます。サービス ヘッダーおよびジャンパを参照してください。

手順


ステップ 1

サーバのシャットダウンと電源切断の説明に従って、サーバをシャットダウンして電源を切ります。すべての電源装置から電源コードを外します。

ステップ 2

上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、リア パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。

注意    

 
コンポーネントへの接触や確認作業を安全に行えない場合は、ラックからサーバを取り出してください。

ステップ 3

上部カバーの取り外しの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。

ステップ 4

CN3 ピン 3 および 4 に 2 ピン ジャンパを取り付けます。

ステップ 5

上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。

ステップ 6

前面パネルの電源ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。

(注)  

 
リセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。ホスト CPU が実行されていないと、ジャンパの状態は判別できません。

ステップ 7

電源ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。

ステップ 8

サーバーの上部カバーを外します。

ステップ 9

取り付けたジャンパを取り外します。

(注)  

 
ジャンパを取り外さないと、サーバーの電源を入れ直すたびにパスワードがクリアされます。

ステップ 10

上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、電源ボタンを押してサーバの電源をオンにします。