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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP) 拡張機能では、ホスト名が DHCP パケットに追加されており、DHCP サーバ側でこれを解釈または表示できます。 ホスト名は DHCP パケットのオプション フィールドに追加され、(最初に DHCP サーバに送信される)DHCP DISCOVER パケットで送信されます。
サーバのデフォルト ホスト名が ucs-c2XX から CXXX-YYYYYY に変更されます。 XXX はサーバのモデル番号、YYYYYY はシリアル番号です。 この一意の文字列はクライアント ID として機能し、DHCP サーバから CIMC にリースされる IP アドレスを追跡してマッピングするうえで役立ちます。 サーバのステッカーまたはラベルとしてデフォルト シリアル番号が製造者から提供され、サーバを物理的に識別するうえで役立ちます。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
次に、シャーシ ロケータ LED をディセーブルにして、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # set locator-led off Server /chassis *# commit Server /chassis #
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次に、HDD 2 のロケータ LED を点灯する例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope hdd Server /chassis/hdd # locateHDD 2 1 HDD Locate LED Status changed to 1 Server /chassis/hdd # show Name Status LocateLEDStatus -------------------- -------------------- -------------------- HDD1_STATUS present TurnOFF HDD2_STATUS present TurnON HDD3_STATUS absent TurnOFF HDD4_STATUS absent TurnOFF Server /chassis/hdd #
CIMC を使用して、使用可能なブート デバイス タイプからサーバがブートを試行する順序を設定できます。
ブート順の設定を変更すると、CIMC は、サーバが次にリブートされるときに、設定されたブート順を BIOS に送信します。 新しいブート順を実装するには、設定の変更後にサーバをリブートします。 新しいブート順は以降のリブートで反映されます。 設定されたブート順は、設定が再度変更されるまで再送信されません。
(注) |
次のいずれかの条件が発生すると、実際のブート順は設定されたブート順と異なります。 |
(注) |
ホストが BIOS 電源投入時自己診断テスト(POST)を実行している間は、ブート順を変更しないでください。 |
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
新規のブート順は、次の BIOS のブートで使用されます。
次に、ブート順を設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope bios Server /bios # set boot-order hdd,cdrom,fdd,pxe,efi Server /bios *# commit Server /bios # show detail BIOS: Boot Order: HDD,CDROM,FDD,PXE,EFI Server /bios #
サーバを再起動して、新しいブート順でブートします。
サーバの実際のブート順とは、サーバが最後にブートされたときに BIOS によって実際に使用されたブート順です。 実際のブート順は、CIMC で設定されたブート順とは異なる場合があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope bios | bios コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /bios # show actual-boot-order detail | サーバが最後に起動したときに実際に BIOS で使用されたブート順序を表示します。 |
次の例では、最後のブートの実際のブート順序を表示します。
Server# scope bios Server /bios # show actual-boot-order Boot Order Type Boot Device ------------ ------------------------- ----------------------------------- 1 CD/DVD CD-ROM 2 CD/DVD Cisco Virtual CD/DVD 1.18 3 Network Device (PXE) Cisco NIC 23:0.0 4 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0100 5 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0101 6 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0200 7 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0201 8 Network Device (PXE) Cisco NIC 22:0.0 9 Internal EFI Shell Internal EFI Shell 10 FDD Cisco Virtual HDD 1.18 11 FDD Cisco Virtual Floppy 1.18 Server /bios #
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバをリセットしないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope chassis | シャーシ コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /chassis # power hard-reset | 確認プロンプトの後に、サーバがリセットされます。 |
次に、サーバをリセットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power hard-reset This operation will change the server's power state. Continue?[y|N]
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバをシャットダウンしないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope chassis | シャーシ モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /chassis # power shutdown | サーバをシャットダウンします。 |
次に、サーバをシャットダウンする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power shutdown
(注) |
サーバの電源が CIMC 経由以外の何らかの方法でオフにされた場合、サーバは電源をオンにしてもすぐにはアクティブになりません。 この場合、CIMC が初期化を完了するまで、サーバはスタンバイ モードに入ります。 |
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバの電源を変更しないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope chassis | シャーシ コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /chassis # power on | サーバの電源をオンにします。 |
次に、サーバの電源をオンにする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power on This operation will change the server's power state. Continue?[y|N]y Server /chassis # show Power Serial Number Product Name UUID ----- ------------- ------------- ------------------------------------ on Not Specified Not Specified 208F0100020F000000BEA80000DEAD00
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバの電源をオフにしないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope chassis | シャーシ コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /chassis # power off | サーバの電源をオフにします。 |
次に、サーバの電源をオフにする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power off This operation will change the server's power state. Continue?[y|N]y Server /chassis # show Power Serial Number Product Name UUID ----- ------------- ------------- ------------------------------------ off Not Specified Not Specified 208F0100020F000000BEA80000DEAD00
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバの電源を再投入しないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope chassis | シャーシ コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /chassis # power cycle | サーバ電源を再投入します。 |
次に、サーバ電源を再投入する例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power cycle
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# show power-cap detail | サーバの電力消費量の統計情報および電力制限ポリシーを表示します。 |
表示されるフィールドについては、次の表で説明します。
名前 | 説明 |
---|---|
[Current Consumption] |
現在サーバによって使用されている電源(ワット単位)。 |
[Maximum Consumption] |
最後にリブートされてからサーバが使用した最大ワット数。 |
[Minimum Consumption] |
最後にリブートされてからサーバが使用した最小ワット数。 |
[Minimum Configurable Limit] |
このサーバのピーク電力キャップとして指定できる最小電力量(ワット単位)。 |
[Maximum Configurable Limit] |
このサーバのピーク電力キャップとして指定できる最大電力量(ワット単位)。 |
そのほかのフィールドを次の表で説明します。
名前 | 説明 |
---|---|
[Enable Power Capping] |
電力キャッピングがイネーブルの場合、システムはサーバに割り当てられる電力量を監視し、サーバがその最大割り当て量を超えると、指定されたアクションを実行します。 |
[Peak Power] |
このサーバに割り当てることのできる最大ワット数。 サーバがこのフィールドに指定されたよりも多くの電力を要求する場合、システムは、[Non-Compliance Action] フィールドに定義されたアクションを実行します。 [Minimum Configurable Limit] フィールドおよび [Maximum Configurable Limit] フィールドに定義された範囲内のワット数を入力します。 |
[Non-Compliance Action] |
電力キャッピングがイネーブルであり、サーバが割り当てられたピーク電力よりも多くを要求する場合に、システムが実行するアクション。 次のいずれかになります。 |
次に、詳細な電力統計情報を表示する例を示します。
Server# show power-cap detail Cur Consumption (W): 247 Max Consumption (W): 286 Min Consumption (W): 229 Minimum Configurable Limit (W): 285 Maximum Configurable Limit (W): 1250 Power Cap Enabled: yes Peak Power: 0 Non Compliance Action: throttle Server#
電力制限ポリシーによって、サーバの電力消費をアクティブに管理する方法が決定されます。 電力制限をイネーブルにすると、サーバに割り当てられている電力量がモニタされ、割り当てられている電力未満に電力消費を抑えることが試行されます。 サーバがその最大割り当てを超過すると、電力制限ポリシーによって、指定された違反アクションがトリガーされます。
(注) |
この機能は、一部のサーバでは使用できません。 |
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
次に、電力制限ポリシーをイネーブルにして設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope power-cap Server /power-cap # set enabled yes Server /power-cap *# set peak-power 1000 Server /power-cap *# set non-compliance-action throttle Server /power-cap *# commit Server /power-cap # show detail Cur Consumption (W): 688 Max Consumption (W): 1620 Min Consumption (W): 48 Minimum Configurable Limit (W): 500 Maximum Configurable Limit (W): 2000 Power Cap Enabled: yes Peak Power: 1000 Non Compliance Action: throttle Server /power-cap #
電力復元ポリシーによって、シャーシの電力供給が失われた後、サーバに電力を復元する方法が決定されます。
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
次に、180 秒(3 分)の固定遅延で電源をオンにする電力復元ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # set policy power-on Server /chassis *# set delay fixed Server /chassis *# set delay-value 180 Server /chassis *# commit Server /chassis # show detail Chassis: Power: on Serial Number: QCI1404A1IT Product Name: UCS C200 M1 PID : R200-1120402 UUID: 01A6E738-D8FE-DE11-76AE-8843E138AE04 Locator LED: off Description: Testing power restore Power Restore Policy: power-on Power Delay Type: fixed Power Delay Value(sec): 180 Server /chassis #
ファン制御ポリシーを使ってファンの速度を制御することにより、サーバの消費電力を削減し、ノイズ レベルを下げることができます。 これらのファン ポリシーが導入される前は、いずれかのサーバ コンポーネントの温度が設定済みしきい値を超過した場合に、ファン速度が自動的に増加しました。 ファン速度を低く抑えるために、通常、コンポーネントのしきい値温度を高い値に設定しました。 この動作はほとんどのサーバ構成に最適でしたが、次のような状況に対処できませんでした。
最大の CPU パフォーマンス
高パフォーマンスを得るには、いくつかの CPU を設定済みしきい値よりもかなり低い温度に冷却する必要があります。 これは非常に高速なファン速度を必要とし、結果として電力消費とノイズ レベルが増大しました。
低消費電力
電力消費を最も低く抑えるにはファンを非常に遅くする必要があり、場合によっては、ファン停止をサポートするサーバで完全に停止する必要があります。 ただし、ファンの速度を遅くすると、結果としてサーバが過熱します。 この状況を回避するには、可能な最低速度よりもやや速くファンを作動させる必要があります。
ファン ポリシーを導入すると、サーバ内のコンポーネントに基づき、そのサーバに適したファン速度を決定できます。 さらに、最大の CPU パフォーマンスと低消費電力に関連する問題に対処するために、ファン速度を設定することができます。
次のファン ポリシーの中から選択できます。
Balanced
これがデフォルトのポリシーです。 この設定でほとんどのサーバ構成を冷却できますが、容易に加熱する PCIe カードを含むサーバには適さない可能性があります。
パフォーマンス
この設定は、高パフォーマンスを得るために最高速度でファンを作動させる必要のあるサーバ構成に使用できます。 この設定では、Balanced ファン ポリシーと同じ速度またはそれより高速でファンが作動します。
低電力
高電力
この設定は、60 ~ 85% の範囲のファン速度を必要とするサーバ構成に使用できます。 このポリシーは、容易に過熱して高温になる PCIe カードを含むサーバに最適です。 このポリシーで設定される最小ファン速度はサーバ プラットフォームごとに異なりますが、およそ 60 ~ 85% の範囲内です。
最大電力
この設定は、70 ~ 100% の範囲の非常に高いファン速度を必要とするサーバ構成に使用できます。 このポリシーは、容易に過熱して非常に高温になる PCIe カードを含むサーバに最適です。 このポリシーで設定される最小ファン速度はサーバ プラットフォームごとに異なりますが、およそ 70 ~ 100% の範囲内です。
(注) |
CIMC でファン ポリシーを設定することはできますが、実際のファン作動速度はサーバの構成要件により決定されます。 たとえば、ファン ポリシーを [Balanced] に設定しても、容易に加熱する PCIe カードがサーバに含まれる場合は、サーバのファン速度が自動的に調整されます。 しかし、定義されたポリシーは [Balanced] のまま保持されます。 |
ファン ポリシーは、サーバの冷却要件を決定します。 ファン ポリシーを設定する前に、容易に加熱する PCIe カードがサーバ内にあるかどうかを確認します。
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
次に、サーバのファン ポリシーを最大電力に設定する例を示します。
server # scope chassis
server /chassis # scope fan-policy
server /chassis/fan-policy # set fan-policy maximum-power
server /chassis/fan-policy* # commit
server /chassis/fan-policy # show detail
Fan policy: maximum-power
server /chassis/fan-policy #
C シリーズ ラックマウント サーバ の中には、サーバ ソフトウェア ツールおよびユーティリティのストレージとして、内蔵 Secure Digital(SD)メモリ カードをサポートしているものがあります。 この SD カードは Cisco Flexible Flash ストレージ アダプタでホストされます。
CIMC では、単一ハイパーバイザ(HV)パーティション構成として SD ストレージが使用可能です。 以前のバージョンでは 4 つの仮想 USB ドライブがありました。 3 つには Cisco UCS Server Configuration Utility、Cisco ドライバ、および Cisco Host Upgrade Utility が事前ロードされ、4 番目はユーザ インストールによるハイパーバイザでした。 また、CIMC の最新バージョンにアップグレードするか、旧バージョンにダウングレードした後、設定をリセットした場合にも、単一 HV パーティション構成が作成されます。
シスコ ソフトウェア ユーティリティおよびパッケージの詳細については、次の URL の『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してください。
http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc
Cisco Flexible Flash コントローラでは、単一のカードに加えて 2 つの SD カードを RAID-1 ペアとして管理できます。 カード管理機能の導入により、次の作業を実行できます。
アクション |
説明 |
---|---|
Reset Cisco Flex Flash |
コントローラをリセットできます。 |
Reset Partition Defaults |
選択したスロットの設定をデフォルト設定にリセットできます。 |
Synchronize Card Configuration |
ファームウェア バージョン 253 以降をサポートする SD カードの設定を保持できます。 |
Configure Operational Profile |
選択した Cisco Flexible Flash コントローラの SD カードを設定できます。 |
非 RAID パーティションは常にプライマリ カードから列挙されます。列挙はプライマリ カードのステータスに依存しません。
次に、Cisco Flexible Flash コントローラに 2 枚のカードがあるときの RAID パーティションの列挙の動作を示します。
シナリオ | オプション |
---|---|
シングル カード |
RAID パーティションは、カードが正常に動作している場合、およびモードが Primary または Secondary-active の場合に列挙されます。 |
デュアル ペア カード |
RAID パーティションは、カードの 1 つが正常に動作していれば列挙されます。 1 枚のカードだけが正常に動作している場合、すべての読み取り/書き込み操作は、この正常に動作しているカードで行われます。 2 つの RAID パーティションを同期するには UCS SCU を使用する必要があります。 |
デュアル非ペア カード |
サーバを再起動するときにこのシナリオが検出された場合、RAID パーティションはいずれも列挙されません。 サーバが稼働しているときにこのシナリオが検出された場合、ユーザが新しい SD カードを取り付けても、そのカードは Cisco Flexible Flash コントローラによって管理されません。 これはホストの列挙には影響しません。 これらを管理するためにカードをペアにする必要があります。 カードをペアにするには、[Reset Partition Defaults] または [Synchronize Card Configuration] オプションを使用できます。 |
次のいずれかの方法で、FlexFlash を使用したシングル カード ミラーリングからデュアル カード ミラーリングにアップグレードできます。
空の FlexFlash をサーバに追加し、SD ファームウェアを旧バージョンから最新バージョンにアップグレードします。
この作業を完了する方法については、を参照してください。
FlexFlash ファームウェアを最新バージョンにアップグレードした後、空のカードをサーバに追加します。
このいずれかの方法を使用する前に、次のガイドラインに注意してください。
RAID1 ミラーリングを作成するには、サーバに追加される空のカードのサイズが、サーバ上の既存のカードと正確に同じである必要があります。 RAID1 ミラーリングをセットアップするうえで、同じカード サイズは必須事項です。
ハイパーバイザ パーティション内の有効なデータを持つカードが、プライマリ正常カードとしてマークされていることを確認してください。 CIMC GUI または CIMC CLI でこの状態を判別できます。 カードの状態をプライマリ正常としてマークするには、CIMC GUI の [Reset Configuration] オプションを使用するか、CIMC CLI で reset-config コマンドを実行することができます。 特定のカードの設定をリセットすると、セカンダリ カードはセカンダリ アクティブ非正常としてマークされます。
RAID 正常性「Degraded」状態である場合、すべての読み取りおよび書き込みトランザクションは正常なカードで実行されます。 このシナリオでは、データのミラーリングは行われません。 データのミラーリングは、正常な RAID 状態の場合にのみ行われます。
データのミラーリングは RAID パーティションにのみ適用されます。 C シリーズ サーバでは、RAID モードでハイパーバイザ パーティションだけが動作します。
旧バージョンで使用するよう SD カードを設定していない場合、最新バージョンにアップグレードすると最新の 253 ファームウェアがロードされ、4 個のパーティションすべてがホストに列挙されます。
FlexFlash バージョンのアップグレード中に次のエラー メッセージが表示される場合があります。
Unable to communicate with Flexible Flash controller: operation ffCardsGet, status CY_AS_ERROR_INVALID_RESPONSE”
さらに、カード ステータスが [missing] と示されることもあります。 このエラーが発生する原因は、1.4(x) などの代替リリースまたは旧バージョンに意図せず切替えたためです。 この場合、最新バージョンに戻すか、元の FlexFlash 1.4(x) 設定に切り替えることができます。 最新の CIMC バージョンに戻すことを選択した場合、Cisco FlexFlash 設定はそのまま残ります。 旧バージョンの設定に切り替えることを選択した場合は、Flexflash 設定をリセットする必要があります。 その場合、次の点に注意する必要があります。
次に、Flash コントローラのプロパティを設定する例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # scope operational-profile Server /chassis/flexflash/operational-profile # set read-error-count-threshold 100 Server /chassis/flexflash/operational-profile # set write-error-count-threshold 100 Server /chassis/flexflash/operational-profile *# set raid-primary-member slot1 Server /chassis/flexflash/operational-profile # set raid-secondary-role active Server /chassis/flexflash/operational-profile *# set virtual-drives-enabled "SCU HUU" Server /chassis/flexflash/operational-profile *# commit Server /chassis/flexflash/operational-profile #
Cisco Flexible Flash カード上のブート可能な仮想ドライブを指定して、サーバが次に再起動されたときにそのドライブをデフォルトのブート プライオリティよりも優先させることができます(サーバに定義されているデフォルト ブート順は無視されます)。 指定したブート デバイスは一度だけ使用されます。 サーバがリブートした後、この設定は無効になります。
(注) |
サーバをリブートする前に、選択する仮想ドライブが Cisco Flexible Flash カード上でイネーブルになっていることを確認してください。 CIMC の最新バージョンにアップグレードするか、以前のバージョンにダウングレードしてから設定をリセットすると、サーバは HV パーティションだけを介してブートします。 以前のバージョンに有効な SCU のデータがあった場合、サーバは単一 HV パーティションにもかかわらず SCU を介してブートします。 |
この例では、サーバが次の再起動時に Cisco UCS Server Configuration Utility からブートするよう指定します。
Server# scope bios Server /bios # set boot-override SCU Committing the boot override BIOS will try boot to the specified boot device first. Failure to detect the boot device BIOS will boot from the list configured in the BIOS boot order. Server /bios *# commit Server /bios #
通常の操作では、Cisco Flexible Flash のリセットが必要になることはありません。 テクニカル サポートの担当者から明確に指示された場合にだけ、この手順を実行することを推奨します。
(注) |
この操作は、Cisco Flexible Flash コントローラ上の仮想ドライブへのトラフィックを中断させます。 |
この例では、フラッシュ コントローラをリセットします。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # reset This operation will reset Cisco Flexible Flash controller. Host traffic to VDs on this device will be disrupted. Continue?[y|N] y Server /chassis/flexflash #
Cisco Flexible Flash コントローラで、選択したスロットの設定をデフォルト設定にリセットできます。
最新バージョンにアップグレードして、設定のリセット オプションを選択した場合、単一のハイパーバイザ(HV)パーティションが作成され、既存の 4 パーティション構成は消去されます。 これにより、データ損失が生じることもあります。 失われたデータを取り出すことができるのは、HV パーティションにまだデータを書き込んでおらず、以前のバージョンにダウングレードする場合だけです。
次に、スロットから設定をデフォルト設定にリセットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # reset-partition-defaults slot1 This action will mark the slot1 as the healthy primary slot, and slot2 (if card exists) as unhealthy secondary active. This operation may disturb the host connectivity as well. Continue? [y|N] y Server /chassis/flexflash/operational-profile #
Cisco Flexible Flash カードの特定のスロットの設定を他のスロットにコピーできます。 ただし、設定のコピー元スロットは SDK523 タイプである必要があります。 設定は次の場合に保持できます。
次に、あるスロットから他のスロットに設定をコピーする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # synchronize-card-configuration slot1 This action will copy the config of slot1 to both the slots, mark slot1 as healthy, primary slot and slot2 (card must be present) as unhealthy secondary active. This operation may disturb the host connectivity as well. Continue? [y|N] y Server /chassis/flexflash/operational-profile #
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope bios | BIOS コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /bios # show detail | BIOS ステータスの詳細を表示します。 |
BIOS ステータス情報には、次のフィールドが含まれます。
名前 | 説明 |
---|---|
BIOS Version | 実行中の BIOS のバージョン文字列。 |
Boot Order | サーバが使用を試行する、ブート可能なターゲット タイプの順序。 |
Boot Override Priority | None、SCU、HV、HUU のいずれかになります。 |
FW Update/Recovery Status | 保留中のファームウェア アップデートまたは回復アクションのステータス。 |
FW Update/Recovery Progress | 直近のファームウェア アップデートまたは回復アクションの完了率。 |
次に、BIOS ステータスを表示する例を示します。
Server# scope bios Server /bios # show detail BIOS Version: "C460M1.1.2.2a.0 (Build Date: 01/12/2011)" Boot Order: EFI,CDROM,HDD Boot Override Priority: FW Update/Recovery Status: NONE FW Update/Recovery Progress: 100 Server /bios #
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
この例では、重大な POST エラーの発生時にブートを一時停止するよう BIOS を設定し、トランザクションをコミットします。
Server# scope bios Server /bios # scope main Server /bios/main # set POSTErrorPause Enabled Server /bios/main *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/main #
(注) |
搭載されているハードウェアによっては、このトピックで説明されている一部の設定オプションが表示されない場合があります。 |
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
この例では、低電圧 DDR メモリ モードを有効にし、トランザクションをコミットします。
Server# scope bios Server /bios # scope advanced Server /bios/advanced # set LvDDRMode Enabled Server /bios/advanced *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/advanced #
このタスクを実行するには、admin 権限でログインする必要があります。
次に、BMC の自動検出をイネーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope bios Server /bios # scope server-management Server /bios/server-management # set BMCPnP Enabled Server /bios/server-management *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/server-management #
このタスクを実行するには、admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope bios | BIOS コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /bios # bios-setup-default | BIOS のデフォルト設定を復元します。 このコマンドでは、リブートが開始されます。 |
次の例は、BIOS デフォルト設定を復元します。
Server# scope bios Server /bios # bios-setup-default This operation will reset the BIOS set-up tokens to factory defaults. All your configuration will be lost. Changes to BIOS set-up parameters will initiate a reboot. Continue?[y|N]y
BIOS のコンポーネントが正常に動作しない場合、BIOS セットアップ トークンを工場出荷時のデフォルト値に復元できます。
(注) |
このアクションは、一部の C シリーズ サーバに対してのみ使用できます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope bios | BIOS コマンド モードを開始します。 |
ステップ 2 | Server /bios # restore-mfg-defaults | セットアップ トークンを工場出荷時のデフォルト値に復元します。 |
次に、BIOS セットアップ トークンを工場出荷時のデフォルト値に復元する例を示します。
Server # scope bios Server /bios # restore-mfg-defaults This operation will reset the BIOS set-up tokens to manufacturing defaults. The system will be powered on. Continue? [y|n] N Server /bios #
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバをリセットしないでください。
このタスクを実行するには、user または admin 権限でログインする必要があります。
次に、サーバをリセットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope firmware Server /chassis / firmware # show detail Firmware update required on some components, please run update-all (under chassis/firmware scope). Server /chassis / firmware # update-all
目次
- サーバの管理
- DHCP のユーザ フレンドリー機能の概要
- ロケータ LED の切り替え
- ハード ドライブのロケータ LED の切り替え
- サーバのブート順の管理
- サーバのブート順
- サーバのブート順の設定
- 実際のサーバのブート順の表示
- サーバのリセット
- サーバのシャットダウン
- サーバの電源管理
- サーバの電源投入
- サーバの電源オフ
- サーバ電源の再投入
- 電源ポリシーの設定
- 電力統計情報の表示
- 電力制限ポリシー
- 電力制限ポリシーの設定
- 電力復元ポリシーの設定
- ファン ポリシーの設定
- ファン制御ポリシー
- ファン ポリシーの設定
- Flexible Flash コントローラの管理
- Cisco Flexible Flash
- FlexFlash でのシングル カード ミラーリングからデュアル カード ミラーリングへのアップグレード
- Flexible Flash コントローラ プロパティの設定
- Flexible Flash からのブート
- Flexible Flash コントローラのリセット
- Cisco Flexible Flash コントローラでのカードの設定のリセット
- Flexible Flash コントローラの設定の保持
- BIOS の設定
- BIOS ステータスの表示
- 主要な BIOS の設定
- BIOS の詳細設定
- サーバ管理 BIOS の設定
- BIOS デフォルトの復元
- BIOS の工場出荷時のデフォルト設定への復元
- サーバ コンポーネントのファームウェアの更新
この章は、次の内容で構成されています。
- DHCP のユーザ フレンドリー機能の概要
- ロケータ LED の切り替え
- ハード ドライブのロケータ LED の切り替え
- サーバのブート順の管理
- サーバのリセット
- サーバのシャットダウン
- サーバの電源管理
- 電源ポリシーの設定
- ファン ポリシーの設定
- Flexible Flash コントローラの管理
- BIOS の設定
- サーバ コンポーネントのファームウェアの更新
DHCP のユーザ フレンドリー機能の概要
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP) 拡張機能では、ホスト名が DHCP パケットに追加されており、DHCP サーバ側でこれを解釈または表示できます。 ホスト名は DHCP パケットのオプション フィールドに追加され、(最初に DHCP サーバに送信される)DHCP DISCOVER パケットで送信されます。
サーバのデフォルト ホスト名が ucs-c2XX から CXXX-YYYYYY に変更されます。 XXX はサーバのモデル番号、YYYYYY はシリアル番号です。 この一意の文字列はクライアント ID として機能し、DHCP サーバから CIMC にリースされる IP アドレスを追跡してマッピングするうえで役立ちます。 サーバのステッカーまたはラベルとしてデフォルト シリアル番号が製造者から提供され、サーバを物理的に識別するうえで役立ちます。
ロケータ LED の切り替え
ハード ドライブのロケータ LED の切り替え
手順
次に、HDD 2 のロケータ LED を点灯する例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope hdd Server /chassis/hdd # locateHDD 2 1 HDD Locate LED Status changed to 1 Server /chassis/hdd # show Name Status LocateLEDStatus -------------------- -------------------- -------------------- HDD1_STATUS present TurnOFF HDD2_STATUS present TurnON HDD3_STATUS absent TurnOFF HDD4_STATUS absent TurnOFF Server /chassis/hdd #サーバのブート順
サーバのブート順の設定
手順
新規のブート順は、次の BIOS のブートで使用されます。
次の作業次に、ブート順を設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope bios Server /bios # set boot-order hdd,cdrom,fdd,pxe,efi Server /bios *# commit Server /bios # show detail BIOS: Boot Order: HDD,CDROM,FDD,PXE,EFI Server /bios #
サーバを再起動して、新しいブート順でブートします。
実際のサーバのブート順の表示
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Server# scope bios bios コマンド モードを開始します。
ステップ 2 Server /bios # show actual-boot-order detail サーバが最後に起動したときに実際に BIOS で使用されたブート順序を表示します。
次の例では、最後のブートの実際のブート順序を表示します。
Server# scope bios Server /bios # show actual-boot-order Boot Order Type Boot Device ------------ ------------------------- ----------------------------------- 1 CD/DVD CD-ROM 2 CD/DVD Cisco Virtual CD/DVD 1.18 3 Network Device (PXE) Cisco NIC 23:0.0 4 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0100 5 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0101 6 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0200 7 Network Device (PXE) MBA v5.0.5 Slot 0201 8 Network Device (PXE) Cisco NIC 22:0.0 9 Internal EFI Shell Internal EFI Shell 10 FDD Cisco Virtual HDD 1.18 11 FDD Cisco Virtual Floppy 1.18 Server /bios #サーバのリセット
サーバのシャットダウン
サーバの電源投入
手順
(注)
サーバの電源が CIMC 経由以外の何らかの方法でオフにされた場合、サーバは電源をオンにしてもすぐにはアクティブになりません。 この場合、CIMC が初期化を完了するまで、サーバはスタンバイ モードに入ります。
重要:ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、そのタスクが完了するまでサーバの電源を変更しないでください。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Server# scope chassis シャーシ コマンド モードを開始します。
ステップ 2 Server /chassis # power on サーバの電源をオンにします。
次に、サーバの電源をオンにする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power on This operation will change the server's power state. Continue?[y|N]y Server /chassis # show Power Serial Number Product Name UUID ----- ------------- ------------- ------------------------------------ on Not Specified Not Specified 208F0100020F000000BEA80000DEAD00サーバの電源オフ
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Server# scope chassis シャーシ コマンド モードを開始します。
ステップ 2 Server /chassis # power off サーバの電源をオフにします。
次に、サーバの電源をオフにする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # power off This operation will change the server's power state. Continue?[y|N]y Server /chassis # show Power Serial Number Product Name UUID ----- ------------- ------------- ------------------------------------ off Not Specified Not Specified 208F0100020F000000BEA80000DEAD00サーバ電源の再投入
電力統計情報の表示
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Server# show power-cap detail サーバの電力消費量の統計情報および電力制限ポリシーを表示します。
表示されるフィールドについては、次の表で説明します。
名前 説明 [Current Consumption]
現在サーバによって使用されている電源(ワット単位)。
[Maximum Consumption]
最後にリブートされてからサーバが使用した最大ワット数。
[Minimum Consumption]
最後にリブートされてからサーバが使用した最小ワット数。
[Minimum Configurable Limit]
このサーバのピーク電力キャップとして指定できる最小電力量(ワット単位)。
[Maximum Configurable Limit]
このサーバのピーク電力キャップとして指定できる最大電力量(ワット単位)。
そのほかのフィールドを次の表で説明します。
名前 説明 [Enable Power Capping]
電力キャッピングがイネーブルの場合、システムはサーバに割り当てられる電力量を監視し、サーバがその最大割り当て量を超えると、指定されたアクションを実行します。
[Peak Power]
このサーバに割り当てることのできる最大ワット数。 サーバがこのフィールドに指定されたよりも多くの電力を要求する場合、システムは、[Non-Compliance Action] フィールドに定義されたアクションを実行します。
[Minimum Configurable Limit] フィールドおよび [Maximum Configurable Limit] フィールドに定義された範囲内のワット数を入力します。
[Non-Compliance Action]
電力キャッピングがイネーブルであり、サーバが割り当てられたピーク電力よりも多くを要求する場合に、システムが実行するアクション。 次のいずれかになります。
電力制限ポリシー
電力制限ポリシーによって、サーバの電力消費をアクティブに管理する方法が決定されます。 電力制限をイネーブルにすると、サーバに割り当てられている電力量がモニタされ、割り当てられている電力未満に電力消費を抑えることが試行されます。 サーバがその最大割り当てを超過すると、電力制限ポリシーによって、指定された違反アクションがトリガーされます。
電力制限ポリシーの設定
手順
次に、電力制限ポリシーをイネーブルにして設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope power-cap Server /power-cap # set enabled yes Server /power-cap *# set peak-power 1000 Server /power-cap *# set non-compliance-action throttle Server /power-cap *# commit Server /power-cap # show detail Cur Consumption (W): 688 Max Consumption (W): 1620 Min Consumption (W): 48 Minimum Configurable Limit (W): 500 Maximum Configurable Limit (W): 2000 Power Cap Enabled: yes Peak Power: 1000 Non Compliance Action: throttle Server /power-cap #電力復元ポリシーの設定
手順
次に、180 秒(3 分)の固定遅延で電源をオンにする電力復元ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # set policy power-on Server /chassis *# set delay fixed Server /chassis *# set delay-value 180 Server /chassis *# commit Server /chassis # show detail Chassis: Power: on Serial Number: QCI1404A1IT Product Name: UCS C200 M1 PID : R200-1120402 UUID: 01A6E738-D8FE-DE11-76AE-8843E138AE04 Locator LED: off Description: Testing power restore Power Restore Policy: power-on Power Delay Type: fixed Power Delay Value(sec): 180 Server /chassis #ファン制御ポリシー
ファン制御ポリシーを使ってファンの速度を制御することにより、サーバの消費電力を削減し、ノイズ レベルを下げることができます。 これらのファン ポリシーが導入される前は、いずれかのサーバ コンポーネントの温度が設定済みしきい値を超過した場合に、ファン速度が自動的に増加しました。 ファン速度を低く抑えるために、通常、コンポーネントのしきい値温度を高い値に設定しました。 この動作はほとんどのサーバ構成に最適でしたが、次のような状況に対処できませんでした。
最大の CPU パフォーマンス
高パフォーマンスを得るには、いくつかの CPU を設定済みしきい値よりもかなり低い温度に冷却する必要があります。 これは非常に高速なファン速度を必要とし、結果として電力消費とノイズ レベルが増大しました。
低消費電力
電力消費を最も低く抑えるにはファンを非常に遅くする必要があり、場合によっては、ファン停止をサポートするサーバで完全に停止する必要があります。 ただし、ファンの速度を遅くすると、結果としてサーバが過熱します。 この状況を回避するには、可能な最低速度よりもやや速くファンを作動させる必要があります。
ファン ポリシーを導入すると、サーバ内のコンポーネントに基づき、そのサーバに適したファン速度を決定できます。 さらに、最大の CPU パフォーマンスと低消費電力に関連する問題に対処するために、ファン速度を設定することができます。
次のファン ポリシーの中から選択できます。
Balanced
これがデフォルトのポリシーです。 この設定でほとんどのサーバ構成を冷却できますが、容易に加熱する PCIe カードを含むサーバには適さない可能性があります。
パフォーマンス
この設定は、高パフォーマンスを得るために最高速度でファンを作動させる必要のあるサーバ構成に使用できます。 この設定では、Balanced ファン ポリシーと同じ速度またはそれより高速でファンが作動します。
低電力
高電力
この設定は、60 ~ 85% の範囲のファン速度を必要とするサーバ構成に使用できます。 このポリシーは、容易に過熱して高温になる PCIe カードを含むサーバに最適です。 このポリシーで設定される最小ファン速度はサーバ プラットフォームごとに異なりますが、およそ 60 ~ 85% の範囲内です。
最大電力
この設定は、70 ~ 100% の範囲の非常に高いファン速度を必要とするサーバ構成に使用できます。 このポリシーは、容易に過熱して非常に高温になる PCIe カードを含むサーバに最適です。 このポリシーで設定される最小ファン速度はサーバ プラットフォームごとに異なりますが、およそ 70 ~ 100% の範囲内です。
(注)
CIMC でファン ポリシーを設定することはできますが、実際のファン作動速度はサーバの構成要件により決定されます。 たとえば、ファン ポリシーを [Balanced] に設定しても、容易に加熱する PCIe カードがサーバに含まれる場合は、サーバのファン速度が自動的に調整されます。 しかし、定義されたポリシーは [Balanced] のまま保持されます。
ファン ポリシーの設定
手順
Cisco Flexible Flash
C シリーズ ラックマウント サーバ の中には、サーバ ソフトウェア ツールおよびユーティリティのストレージとして、内蔵 Secure Digital(SD)メモリ カードをサポートしているものがあります。 この SD カードは Cisco Flexible Flash ストレージ アダプタでホストされます。
CIMC では、単一ハイパーバイザ(HV)パーティション構成として SD ストレージが使用可能です。 以前のバージョンでは 4 つの仮想 USB ドライブがありました。 3 つには Cisco UCS Server Configuration Utility、Cisco ドライバ、および Cisco Host Upgrade Utility が事前ロードされ、4 番目はユーザ インストールによるハイパーバイザでした。 また、CIMC の最新バージョンにアップグレードするか、旧バージョンにダウングレードした後、設定をリセットした場合にも、単一 HV パーティション構成が作成されます。
シスコ ソフトウェア ユーティリティおよびパッケージの詳細については、次の URL の『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してください。
http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc
Cisco Flexible Flash コントローラのカード管理機能
Cisco Flexible Flash コントローラでは、単一のカードに加えて 2 つの SD カードを RAID-1 ペアとして管理できます。 カード管理機能の導入により、次の作業を実行できます。
RAID パーティションの列挙
非 RAID パーティションは常にプライマリ カードから列挙されます。列挙はプライマリ カードのステータスに依存しません。
次に、Cisco Flexible Flash コントローラに 2 枚のカードがあるときの RAID パーティションの列挙の動作を示します。
シナリオ オプション シングル カード
RAID パーティションは、カードが正常に動作している場合、およびモードが Primary または Secondary-active の場合に列挙されます。
デュアル ペア カード
RAID パーティションは、カードの 1 つが正常に動作していれば列挙されます。
1 枚のカードだけが正常に動作している場合、すべての読み取り/書き込み操作は、この正常に動作しているカードで行われます。 2 つの RAID パーティションを同期するには UCS SCU を使用する必要があります。
デュアル非ペア カード
サーバを再起動するときにこのシナリオが検出された場合、RAID パーティションはいずれも列挙されません。
サーバが稼働しているときにこのシナリオが検出された場合、ユーザが新しい SD カードを取り付けても、そのカードは Cisco Flexible Flash コントローラによって管理されません。 これはホストの列挙には影響しません。 これらを管理するためにカードをペアにする必要があります。 カードをペアにするには、[Reset Partition Defaults] または [Synchronize Card Configuration] オプションを使用できます。
FlexFlash でのシングル カード ミラーリングからデュアル カード ミラーリングへのアップグレード
次のいずれかの方法で、FlexFlash を使用したシングル カード ミラーリングからデュアル カード ミラーリングにアップグレードできます。
空の FlexFlash をサーバに追加し、SD ファームウェアを旧バージョンから最新バージョンにアップグレードします。
この作業を完了する方法については、を参照してください。
FlexFlash ファームウェアを最新バージョンにアップグレードした後、空のカードをサーバに追加します。
このいずれかの方法を使用する前に、次のガイドラインに注意してください。
RAID1 ミラーリングを作成するには、サーバに追加される空のカードのサイズが、サーバ上の既存のカードと正確に同じである必要があります。 RAID1 ミラーリングをセットアップするうえで、同じカード サイズは必須事項です。
ハイパーバイザ パーティション内の有効なデータを持つカードが、プライマリ正常カードとしてマークされていることを確認してください。 CIMC GUI または CIMC CLI でこの状態を判別できます。 カードの状態をプライマリ正常としてマークするには、CIMC GUI の [Reset Configuration] オプションを使用するか、CIMC CLI で reset-config コマンドを実行することができます。 特定のカードの設定をリセットすると、セカンダリ カードはセカンダリ アクティブ非正常としてマークされます。
RAID 正常性「Degraded」状態である場合、すべての読み取りおよび書き込みトランザクションは正常なカードで実行されます。 このシナリオでは、データのミラーリングは行われません。 データのミラーリングは、正常な RAID 状態の場合にのみ行われます。
データのミラーリングは RAID パーティションにのみ適用されます。 C シリーズ サーバでは、RAID モードでハイパーバイザ パーティションだけが動作します。
旧バージョンで使用するよう SD カードを設定していない場合、最新バージョンにアップグレードすると最新の 253 ファームウェアがロードされ、4 個のパーティションすべてがホストに列挙されます。
FlexFlash バージョンのアップグレード中に次のエラー メッセージが表示される場合があります。
Unable to communicate with Flexible Flash controller: operation ffCardsGet, status CY_AS_ERROR_INVALID_RESPONSE”
さらに、カード ステータスが [missing] と示されることもあります。 このエラーが発生する原因は、1.4(x) などの代替リリースまたは旧バージョンに意図せず切替えたためです。 この場合、最新バージョンに戻すか、元の FlexFlash 1.4(x) 設定に切り替えることができます。 最新の CIMC バージョンに戻すことを選択した場合、Cisco FlexFlash 設定はそのまま残ります。 旧バージョンの設定に切り替えることを選択した場合は、Flexflash 設定をリセットする必要があります。 その場合、次の点に注意する必要があります。
Flexible Flash コントローラ プロパティの設定
手順
次に、Flash コントローラのプロパティを設定する例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # scope operational-profile Server /chassis/flexflash/operational-profile # set read-error-count-threshold 100 Server /chassis/flexflash/operational-profile # set write-error-count-threshold 100 Server /chassis/flexflash/operational-profile *# set raid-primary-member slot1 Server /chassis/flexflash/operational-profile # set raid-secondary-role active Server /chassis/flexflash/operational-profile *# set virtual-drives-enabled "SCU HUU" Server /chassis/flexflash/operational-profile *# commit Server /chassis/flexflash/operational-profile #Flexible Flash からのブート
手順Cisco Flexible Flash カード上のブート可能な仮想ドライブを指定して、サーバが次に再起動されたときにそのドライブをデフォルトのブート プライオリティよりも優先させることができます(サーバに定義されているデフォルト ブート順は無視されます)。 指定したブート デバイスは一度だけ使用されます。 サーバがリブートした後、この設定は無効になります。
(注)
サーバをリブートする前に、選択する仮想ドライブが Cisco Flexible Flash カード上でイネーブルになっていることを確認してください。
CIMC の最新バージョンにアップグレードするか、以前のバージョンにダウングレードしてから設定をリセットすると、サーバは HV パーティションだけを介してブートします。 以前のバージョンに有効な SCU のデータがあった場合、サーバは単一 HV パーティションにもかかわらず SCU を介してブートします。
この例では、サーバが次の再起動時に Cisco UCS Server Configuration Utility からブートするよう指定します。
Server# scope bios Server /bios # set boot-override SCU Committing the boot override BIOS will try boot to the specified boot device first. Failure to detect the boot device BIOS will boot from the list configured in the BIOS boot order. Server /bios *# commit Server /bios #Flexible Flash コントローラのリセット
手順通常の操作では、Cisco Flexible Flash のリセットが必要になることはありません。 テクニカル サポートの担当者から明確に指示された場合にだけ、この手順を実行することを推奨します。
(注)
この操作は、Cisco Flexible Flash コントローラ上の仮想ドライブへのトラフィックを中断させます。
Cisco Flexible Flash コントローラでのカードの設定のリセット
手順Cisco Flexible Flash コントローラで、選択したスロットの設定をデフォルト設定にリセットできます。
Cisco Flexible Flash カードのスロットの設定をリセットすると、次の状況が発生します。最新バージョンにアップグレードして、設定のリセット オプションを選択した場合、単一のハイパーバイザ(HV)パーティションが作成され、既存の 4 パーティション構成は消去されます。 これにより、データ損失が生じることもあります。 失われたデータを取り出すことができるのは、HV パーティションにまだデータを書き込んでおらず、以前のバージョンにダウングレードする場合だけです。
次に、スロットから設定をデフォルト設定にリセットする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # reset-partition-defaults slot1 This action will mark the slot1 as the healthy primary slot, and slot2 (if card exists) as unhealthy secondary active. This operation may disturb the host connectivity as well. Continue? [y|N] y Server /chassis/flexflash/operational-profile #Flexible Flash コントローラの設定の保持
手順Cisco Flexible Flash カードの特定のスロットの設定を他のスロットにコピーできます。 ただし、設定のコピー元スロットは SDK523 タイプである必要があります。 設定は次の場合に保持できます。
次に、あるスロットから他のスロットに設定をコピーする例を示します。
Server# scope chassis Server /chassis # scope flexflash FlexFlash-0 Server /chassis/flexflash # synchronize-card-configuration slot1 This action will copy the config of slot1 to both the slots, mark slot1 as healthy, primary slot and slot2 (card must be present) as unhealthy secondary active. This operation may disturb the host connectivity as well. Continue? [y|N] y Server /chassis/flexflash/operational-profile #BIOS ステータスの表示
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 Server# scope bios BIOS コマンド モードを開始します。
ステップ 2 Server /bios # show detail BIOS ステータスの詳細を表示します。
BIOS ステータス情報には、次のフィールドが含まれます。
主要な BIOS の設定
手順
この例では、重大な POST エラーの発生時にブートを一時停止するよう BIOS を設定し、トランザクションをコミットします。
Server# scope bios Server /bios # scope main Server /bios/main # set POSTErrorPause Enabled Server /bios/main *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/main #BIOS の詳細設定
手順
この例では、低電圧 DDR メモリ モードを有効にし、トランザクションをコミットします。
Server# scope bios Server /bios # scope advanced Server /bios/advanced # set LvDDRMode Enabled Server /bios/advanced *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/advanced #サーバ管理 BIOS の設定
手順
次に、BMC の自動検出をイネーブルにし、トランザクションをコミットする例を示します。
Server# scope bios Server /bios # scope server-management Server /bios/server-management # set BMCPnP Enabled Server /bios/server-management *# commit Changes to BIOS set-up parameters will require a reboot. Do you want to reboot the system?[y|N] n Changes will be applied on next reboot. Server /bios/server-management #BIOS デフォルトの復元
BIOS の工場出荷時のデフォルト設定への復元
サーバ コンポーネントのファームウェアの更新