Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour ドメインの設定

Bonjour ソリューション向け Cisco DNA サービス

概要

Apple Bonjour プロトコルは、ネットワーク設定をシンプル化する設定不要のソリューションであり、接続デバイス、サービス、およびアプリケーション間の通信を確立します。Bonjour を使用すると、最小限の操作と設定で共有サービスを検出して使用できます。Bonjour は単一のレイヤ 2 ドメイン用に設計されており、ホームネットワークなどの小規模でフラットな単一ドメイン構成に最適です。Cisco Wide Area Bonjour ソリューションは、単一のレイヤ 2 ドメインの制約を排除し、より大きなレイヤ 3 の有線およびワイヤレスネットワーク、また SD-Access ネットワークに範囲を拡大します。

Cisco Wide Area Bonjour アプリケーションは、コントローラベースのソフトウェアデファインド ソリューションです。デバイスがレイヤ 2 ドメイン全体で Bonjour サービスをアドバタイズおよび検出できるようにし、さまざまな有線およびワイヤレス企業ネットワークに適用できます。Cisco Wide Area Bonjour アプリケーションは、大規模なセキュリティ、ポリシーの適用、サービス管理に関連する問題にも対処します。分散アーキテクチャは、独立したフラッド境界とポリシーの適用ポイントを構築し、サービス管理を実現できるように設計されています。Cisco Wide Area Bonjour アプリケーションを使用すると、既存のネットワーク設計や設定を変更することなく、既存の環境に新しいサービスを導入できます。

直感的な GUI でアクセス制御と監視の機能を一元化できるとともに、大規模な Bonjour サービスの展開に必要な拡張性とパフォーマンスを確保できます。

Cisco Wide Area Bonjour アプリケーションは、2 つの統合ドメインネットワークで稼働します。

  • ローカルエリア SDG ドメイン:レイヤ 3 境界にある Cisco Catalyst スイッチは、ローカル VLAN 間のローカルキャッシュ検出および配信機能のサービス ディスカバリ ゲートウェイ(SDG)として機能します。このコントローラ不要の Bonjour ソリューションでは、SDG ゲートウェイスイッチが LAN およびワイヤレス ディストリビューション ブロックで単一のゲートウェイソリューションを提供します。SDG スイッチは、ローカルの Bonjour エンドポイントと通信して、サービス情報を構築および管理します。Bonjour ゲートウェイ機能は、標準ベースのフラッドアンドラーニング ルールに従うため、同じレイヤ 2 ネットワーク内の Bonjour エンドポイント間では無効です。

  • ワイドエリア SDG ドメイン:ワイドエリア Bonjour ドメインは、コントローラベースのソリューションです。Cisco Catalyst スイッチの Bonjour ゲートウェイの役割と責任は、SDG から SDG エージェントに拡大されています。ネットワーク全体に分散される SDG エージェントデバイスは、Wide Area Bonjour アプリケーションを実行する中央集中型 Cisco DNA-Center コントローラとの軽量かつステートフルで信頼性の高い通信チャネルを確立します。SDG エージェントとコントローラ間のサービスルーティングは、Cisco DNA Center と SDG エージェントデバイス間の信頼できる TCP ポート 9991を使用して、通常の IP ネットワーク上で実行されます。SDG エージェントは、エクスポートポリシーに基づいて、ローカルで検出されたサービスをルーティングします。

機能制限

  • シスコのサービス検出ゲートウェイ(SDG)と Wide Area Bonjour ゲートウェイ機能は、Cisco Catalyst スイッチおよび Cisco ISR 4000 シリーズ ルータでサポートされています。サポート対象のプラットフォーム、ソフトウェアバージョン、およびライセンスレベルの完全なリストについては、ソリューションのコンポーネントを参照してください。

  • Cisco IOS では、従来の方法と新しい方法でローカルの Bonjour 設定ポリシーを構築できます。従来の方法は service-list mdns-sd CLI に基づきますが、新しい方法は mdns-sd gateway に基づきます。従来の設定サポートは近い将来のリリースで廃止されるため、新しい mdns-sd gateway の方法を使用することを推奨します。

  • 従来の方法から新しい方法の CLI に移行するには、手動で設定を変換します。

  • Cisco SDG ゲートウェイの Bonjour サービスポリシーは、ローカル VLAN 間で有効です。それに加えて、特定の出力ポリシーは、コントローラにエクスポートされるサービスのタイプを制御します。同じブロードキャストドメイン上にある 2 つのエンドポイント間のレイヤ 2 マルチキャスト DNS Bonjour 通信は、ゲートウェイに対して透過的です。

  • ワイヤレスネットワークでエンドツーエンドの Wide Area Bonjour ソリューションを有効にするには、Cisco WLC コントローラで mDNS スヌーピング機能を有効にしないでください。専用 Cisco Catalyst スイッチのアップストリーム IP ゲートウェイでは、ワイヤレスクライアントに対して Bonjour ゲートウェイ機能を有効にする必要があります。

  • Cisco ワイヤレス LAN コントローラでは、一意のマルチキャストグループで AP マルチキャストを有効にする必要があります。AP が WLC マルチキャストグループに参加していない場合、mDNS メッセージはクライアントとゲートウェイスイッチ間で処理されません。クライアント SSID または VLAN のマルチキャストは、他のマルチキャスト アプリケーションではオプションであるため、Bonjour ソリューションでは必須ではありません。

  • Cisco Catalyst 9800 WLC は、mDNS ゲートウェイとして設定できます。このモードでは、Cisco Catalyst 9800 WLC は、ワイヤレス専用ネットワーク限定の Local-Area Bonjour ゲートウェイソリューションをサポートします。Cisco Catalyst 9800 は、Wide Area Bonjour をサポートしていません。エンドツーエンドの有線およびワイヤレス Bonjour をサポートするには、アップストリーム Cisco Catalyst スイッチを IP および Bonjour ゲートウェイとして使用することを推奨します。

ソリューションのコンポーネント

Bonjour 向け Cisco DNA サービスソリューションは、次の主要コンポーネントから構成されるエンドツーエンド ソリューションです。

  • Cisco SDG エージェント:Cisco Catalyst スイッチや ISR 4000 シリーズ ルータは、サービス検出ゲートウェイ(SDG)エージェントとして機能し、レイヤ 2 ドメインおよび中央の Cisco DNA Center コントローラ内の Bonjour サービスエンドポイントと通信します。

  • Cisco DNA コントローラ:Cisco DNA コントローラは、信頼できる SDG エージェントとのセキュアなチャネルを提供し、サービス管理の一元化とサービスルーティングの制御を実現します。

  • Cisco ワイヤレス LAN コントローラ:Cisco ワイヤレス LAN コントローラ(WLC)は、ディストリビューション層ネットワークのワイヤレスクライアントとアップストリーム Bonjour ゲートウェイスイッチ間で mDNS メッセージを透過的に切り替えます。

  • エンドポイント:Bonjour エンドポイントは、RFC 6762 に準拠する Bonjour サービスをアドバタイズまたは照会する任意のデバイスです。Bonjour エンドポイントは、LAN または WLAN に配置できます。Wide Area Bonjour アプリケーションは、RFC 6762 準拠の Bonjour サービス(Apple、Microsoft、Google、HP など)と統合できるように設計されています。

Cisco Wide Area Bonjour サービスのワークフロー

Cisco Wide Area Bonjour ソリューションは、クライアント/サーバーモデルに従います。SDG エージェントはクライアントとして機能し、Cisco DNA Center の Cisco Wide Area Bonjour アプリケーションはサーバーとして機能します。

ここでは、IP ネットワークでのサービスのアナウンスと検出のワークフローについて説明します。

ネットワークへのサービスのアナウンス

  • Local Area Bonjour ドメインのエンドポイントデバイス(送信元)は、サービスのアナウンスを SDG エージェントに送信し、提供するサービスを指定します。たとえば、_airplay._tcp.local、_raop._tcp.local、_ipp._tcp.local などです。

  • SDG エージェントはこれらのアナウンスをリッスンすると、設定されたローカルエリア SDG エージェントポリシーと照合します。アナウンスが設定されたポリシーと一致すると、SDG エージェントはサービスのアナウンスを受け入れ、コントローラにサービスをルーティングします。

ネットワークで使用可能なサービスの検出

  • ローカルエリア SDG エージェントに接続されているエンドポイントデバイス(受信先)は、mDNS プロトコルを使用して Bonjour クエリを送信し、使用可能なサービスを検出します。

  • クエリが設定されたポリシーに準拠している場合、SDG エージェントは Wide Area Bonjour コントローラを介して適切なサービスルーティングから取得したサービスで応答します。

Wide Area Bonjour 多層ポリシー

Bonjour のアナウンスとクエリを制御するためのさまざまなポリシーは、次のように分類されます。

  • ローカルエリア SDG エージェントフィルタ:レイヤ 2 ネットワークドメインの SDG エージェントに適用されます。この双方向ポリシーは、SDG エージェントと Bonjour エンドポイント間の Bonjour アナウンスやクエリを制御します。

  • ワイドエリア SDG エージェントフィルタ:コントローラへのエクスポート制御用に SDG エージェントに適用されます。この出力単方向ポリシーは、SDG エージェントからコントローラへのサービスルーティングを制御します。

  • Cisco Wide Area Bonjour ポリシー:グローバルサービスの検出と配信用にコントローラに適用されます。コントローラと IP ネットワーク間のポリシーの適用は双方向です。

サポートされるプラットフォーム

サポートされるコントローラのハードウェアとソフトウェアバージョンを次の表に示します。

サポートされるコントローラ

ハードウェア

ソフトウェア バージョン

Cisco DNA Center アプライアンス

DN2-HW-APL

DN2-HW-APL-L

DN2-HW-APL-XL

1.3.1.0

Cisco Wide Area Bonjour アプリケーション

Cisco DNA Center アプライアンス

2.4.0.10062

サポートされる SDG エージェントのライセンスとソフトウェア要件を次の表に示します。

サポートされる SDG エージェント

ローカルエリア SDG

ワイドエリア SDG

最小ソフトウェア

Cisco Catalyst 9200 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

Unsupported

17.1.1

Cisco Catalyst 9200L シリーズ スイッチ

非サポート対象

非サポート対象

-

Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 9400 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 9500 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 9500 シリーズ スイッチ - ハイ パフォーマンス

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 9600 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ

DNA Essentials

Unsupported

16.11.1

Cisco 5500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

非サポート対象

非サポート対象

パススルー

Cisco 8540 ワイヤレス コントローラ

非サポート対象

非サポート対象

パススルー

Cisco Catalyst 6800 シリーズ スイッチ

IP Base

IP サービス + DNA アドオン

15.5(1)SY4

Cisco Catalyst 4500-E シリーズ スイッチ

IP Base

IP サービス + DNA アドオン

3.11.0

Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ

IP Base

IP サービス + DNA アドオン

3.11.0

Cisco Catalyst 3650 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 3850 シリーズ スイッチ

DNA Essentials

DNA Advantage

16.11.1

Cisco Catalyst 2960-X シリーズ スイッチ

LAN ベース

Unsupported

15.2.6E2

Cisco Catalyst 2960-XR シリーズ スイッチ

IP Lite

Unsupported

15.2.6E2

Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)

IP Base

AppX

16.11.1

Cisco Wide Area Bonjour 対応のネットワーク設計

従来の有線およびワイヤレスネットワーク

Bonjour 向け Cisco DNA サービスは、企業で一般的に導入されているさまざまな LAN ネットワーク設計をサポートします。Bonjour ゲートウェイ機能を提供する SDG エージェントは通常、マルチレイヤネットワーク設計のディストリビューション層またはルーテッド アクセス ネットワーク設計のアクセス層に配置される可能性がある有線エンドポイントの IP ゲートウェイです。

この項で詳しく説明するトポロジを次の図に示します。

  • マルチレイヤ LAN:この導入モードでは、レイヤ 2 アクセススイッチは、IP ゲートウェイおよび SDG エージェントとして機能するディストリビューション層システムに Bonjour サービスのトランスペアレント ブリッジング機能を提供します。アクセス層とディストリビューション層の Cisco Catalyst スイッチ間にある既存のレイヤ 2 トランク設定を変更する際、追加の設定や新しい要件はありません。

  • ルーテッドアクセス:この導入モードでは、ファーストホップスイッチは IP ゲートウェイ境界であるため、SDG エージェントのロールと組み合わせる必要があります。

Bonjour 向け Cisco DNA Service は、企業で一般的に導入されているさまざまなワイヤレス LAN ネットワーク設計もサポートします。SDG エージェントは、有線ネットワークの場合と同様に、ワイヤレスエンドポイントに一貫した Bonjour ゲートウェイ機能を提供します。一般に、ワイヤレスクライアントの IP ゲートウェイは Bonjour ゲートウェイでもあります。ただし、SDG エージェントの配置は、ワイヤレス LAN の展開モードによって異なる場合があります。

Cisco SD Access 有線および無線ネットワーク

Cisco SD-Access ネットワークでは、ファブリックエッジスイッチは、ファブリック対応の有線およびワイヤレスネットワーク向けの SDG エージェントとして設定します。仮想ネットワークや SGT ポリシーに関係する SD-Access ネットワークポリシーがある場合は、Wide Area Bonjour ポリシーと整合させる必要があります。

Wide Area Bonjour では、ネットワーク内の 2 つの論理コンポーネントが使用されます。

  • SDG エージェント:ファブリックエッジスイッチは SDG エージェントとして設定されます。この設定は SD-Access が設定された後にのみ追加されます。

  • Wide Area Bonjour コントローラ:Cisco DNA Center の Wide Area Bonjour アプリケーションはコントローラとして機能します。

SDG エージェントとコントローラ間の Wide Area Bonjour 通信は、ネットワークアンダーレイを介して確立されます。SDG エージェントは、ファブリックアンダーレイを介してエンドポイントのアナウンスやクエリをコントローラに転送します。Bonjour 対応アプリケーションがサービスを検出すると、検出されたデバイスとの間で、ファブリックオーバーレイを介して直接ユニキャスト通信を確立します。この通信は、設定されたルーティングポリシーおよび SDG ポリシーに従います。

Local および Wide Area Bonjour ポリシー

Cisco Wide Area Bonjour ポリシーは、ポリシーベースの Bonjour サービスの検出と配信を 2 層ドメインで実行できるように、4 つの固有機能に分割されています。ネットワーク管理者は、有効にする必要がある Bonjour サービスのリストを特定し、要件に基づいてディスカバリ境界を設定する必要があります。境界はローカルまたはグローバルに制限できます。次の図は、SDG エージェントレベルおよび Cisco DNA-Center Wide Area Bonjour アプリケーションにおける 4 種類すべての Bonjour ポリシーの適用ポイントと方向を示しています。

Local Area Bonjour ポリシー

Cisco IOS Bonjour ポリシー構造は、新しいコンフィギュレーション モードで大幅にシンプル化され、拡張性も備えています。サービスは、個別の mDNS PoinTeR(PTR)レコードドタイプではなく、直感的で使いやすいサービスタイプを指定して有効にできます。たとえば AirPlay を選択すると、Apple TV や同等の対応デバイスのビデオやオーディオサービスが自動的に有効になります。企業で一般的に使用されるサービスタイプの一部は、組み込みサービスタイプを使用して有効にできます。組み込みサービスタイプが制限されている場合、ネットワーク管理者はカスタムサービスタイプを作成し、ネットワークでサービス配信を有効にできます。

Local Area Bonjour ドメインのポリシー設定は必須であり、3 ステップのプロセスです。次の図は、Local Area Bonjour ポリシーを構築し、選択したローカルネットワークでゲートウェイ機能を有効にするための詳細手順を示しています。

図 1. Local Area Bonjour ポリシーの階層

Local Area Bonjour ポリシーを設定するには、mDNS をグローバルに有効にします。デバイスがインターフェイスで mDNS パケットを受信できるように、インターフェイスで mDNS ゲートウェイを設定します。フィルタオプションを使用してサービスリストを作成し、そのリスト内でデバイスやインターフェイスとの間で送受信を許可するサービスを指定します。mDNS ゲートウェイをグローバルにインターフェイス上で有効にした後、service-policy コマンドを使用して、サービス検出情報にフィルタ(インバウンドフィルタリングまたはアウトバウンド フィルタリング)を適用できます。

組み込みサービスリスト

Cisco IOS ソフトウェアに組み込まれているサービスリストは、複数の Bonjour サービスタイプで構成できます。単一のサービスリストには、サービスプロバイダーからのサービスアナウンスや受信側のエンドポイントからのサービスクエリを受け入れる際のデフォルトルールを設定し、複数のサービスタイプエントリを含めることができます。選択したサービスタイプに複数の Bonjour サービスタイプ(PTR)を含めると、それらの組み込み Bonjour サービスタイプのいずれかに対するアナウンスまたはクエリであれば受け入れられます。たとえば、Apple Time Capsule Data サービスタイプは、_adisk と _afpovertcp の 2 つの組み込み PTR で構成されますが、エンドポイントが _afpovertcp サービスに対してのみアナウンスまたは要求しても、SDG エージェントがアナウンスや要求を適切に分類して処理します。サービスリストは、すべての未定義の組み込みエントリやカスタムサービスエントリに対して暗黙的拒否します。

Local Area Bonjour でポリシーを作成する際に使用できる組み込み Bonjour サービスの完全なリストを次の表に示します。

表 1. Cisco IOS 組み込み Bonjour サービスデータベース

サービス

サービス名

mDNS PTR

Apple TV

airplay

_airplay._tcp.local

AirServer ミラーリングサービス

airserver

_airserver._tcp.local

_airplay._tcp.local

Apple AirTunes

airtunes

_raop._tcp.local

Amazon Fire TV

amazon-fire-tv

_amzn-wplay._tcp.local

Apple AirPrint

apple-airprint

_ipp._tcp.local

_universal._sub._ipp._tcp.local

Apple TV 2

apple-continuity

_companion-link._tcp.local

Apple ファイル共有

apple-file-share

_afpovertcp._tcp.local

Apple HomeKit

apple-homekit

_hap._tcp.local

_homekit._ipp.local

Apple iTunes Library

apple-itunes-library

_atc._tcp.local

Apple iTunes Music

apple-itunes-music

_daap._tcp.local

Apple iTunes Photo

apple-itunes-photo

_dpap._tcp.local

Apple KeyNote Remote Control

apple-keynote

_keynotepair._tcp.local

_keynotecontrol._tcp.local

Apple Remote Desktop

apple-rdp

_net-assistant._tcp.local

_afpovertcp._tcp.local

Apple Remote Event

apple-remote-events

_eppc._tcp.local

Apple Remote Login

apple-remote-login

_sftp-ssh._tcp.local

_ssh._tcp.local

Apple Screen Share

apple-screen-share

_rfb._tcp.local

Apple Time Capsule Data

apple-timecapsule

_adisk._tcp.local

_afpovertcp._tcp.local

Apple Time Capsule Management

apple-timecapsule-mgmt

_airport._tcp.local

Apple MS Window ファイル共有

apple-windows-fileshare

_smb._tcp.local

Fax

fax

_fax-ipp._tcp.local

Google ChromeCast

google-chromecast

_googlecast._tcp.local

Apple HomeSharing

homesharing

_home-sharing._tcp.local

Apple iTunes データ同期

itune-wireless-devicesharing2

_apple-mobdev2._tcp.local

多機能プリンタ

multifunction-printer

_ipp._tcp.local

_scanner._tcp.local

_fax-ipp._tcp.local

Phillips Hue Lights

phillips-hue-lights

_hap._tcp.local

プリンタ:インターネット印刷プロトコル

printer-ipp

_ipp._tcp.local

プリンタ:SSL による IPP

printer-ipps

_ipps._tcp.local

Linux プリンタ – ラインプリンタデーモン

printer-lpd

_printer._tcp.local

プリンタソケット

printer-socket

_pdl-datastream._tcp.local

Roku メディアプレイヤー

roku

_rsp._tcp.local

Scanner

scanner

_scanner._tcp.local

Spotify 音楽サービス

spotify

_spotify-connect._tcp.local

Web サーバー

web-server

_http._tcp.local

WorkStation

workstation

_workstation._tcp.local

カスタムサービスリスト

組み込みの Bonjour データベースが特定のサービスやバンドルされたサービスタイプをサポートしていない場合、ネットワーク管理者はカスタムサービスリストを使用してサービスを設定できます。たとえば、ファイル共有の要件で、MacOS ユーザー間の Apple Filing Protocol(AFP)のサポートと、MacOS デバイスと Microsoft Windows デバイス間のサーバーメッセージブロック(SMB)ファイル転送機能のサポートが必要だとします。このような要件の場合、ネットワーク管理者は AFP(_afpovertcp._tcp.local)と SMB(_smb._tcp.local)を組み合わせたカスタムサービスリストを作成できます。

サービスリストを使用することで、単一のリストで組み込みサービス定義とカスタムサービス定義を柔軟に組み合わせることができます。カスタムサービス定義リストの数および単一サービスリストへの関連付けについての制限はありません。

ポリシーの方向

Cisco IOS の Local Area Bonjour ポリシーにより、ネットワーク管理者は同一または異なるローカルネットワークにおいて、サービスアナウンスとクエリ管理を柔軟に調整できます。サービスポリシーを入力方向または出力方向に関連付けて、両方向のサービス制御を適用できます。次のサブセクションでは、サービスポリシー設定の詳細について説明します。

入力サービスポリシー

入力サービスポリシーは必須の設定要素であり、着信 mDNS サービスアナウンスやクエリ要求の処理を許可するために使用します。入力サービスポリシーが設定されていない場合、対象の有線またはワイヤレスネットワークで Bonjour ゲートウェイ機能は有効になりません。入力サービスポリシーを使用すると、ユーザー定義のサービスタイプごとにサービスアナウンスやクエリを柔軟に許可できます。つまり、AirPlay サービスではアナウンスとクエリ要求を許可し、プリンタサービスではクエリ要求のみを有効にできます。

出力サービスポリシー

出力サービスポリシーはオプション設定であり、次の 2 つの条件下では必要ありません。

  • 出力サービスポリシーは、想定される Bonjour エンドポイントがサービスプロバイダーのみのローカル VLAN には適用されません。つまり、サービス VLAN ネットワークには、IT マネージド サービス プロバイダー エンドポイント(Apple TV、プリンタなど)のみ含まれます。これらのポイントは、ネットワーク内の他のサービスタイプを照会しません。

  • 有線またはワイヤレスのユーザーは Cisco DNA-Center で Wide Area Bonjour サービスからのサービスのみを受信する必要があります。同じ SDG エージェントに接続されている他の Bonjour エンドポイントからのサービスは受信しません。出力サービスポリシーの設定は、SDG エージェントが、ローカルに検出された Bonjour サービス情報をある VLAN から別の VLAN に配信する必要がある場合にのみ必要です。たとえば、VLAN-B の受信側エンドポイントで VLAN-A からのプリンタ情報を検出する場合、SDG エージェントは入力サービスポリシーに基づいて、VLAN-A から AirPrint 対応プリンタを検出してキャッシュに保存します。このとき、SDG エージェントには、両方の VLAN で AirPrint サービスを許可する入出力サービスポリシーが必要です。

条件付き出力サービスポリシー

ネットワーク管理者は、オプションで出力サービスポリシーをカスタマイズして、特定の VLAN ネットワークからの条件付きサービス応答を有効にできます。たとえば、SDG エージェントは入力サービスポリシーに基づいて、 VLAN-A および VLAN-C ネットワークから AirPrint 対応プリンタを検出できます。条件付き Local Area Bonjour の出力サービスポリシールールを使用すると、ネットワーク管理者は VLAN-A から検出されたプリンタ情報を VLAN-B ネットワーク内の受信者に配信することを制限したり、VLAN-C プリンタを自動的にフィルタリングしたりできます。条件付き出力サービスポリシーのサポートはオプション設定です。また、出力方向サービスポリシーにのみ適用できます。

サービスステータスタイマーの管理

Bonjour サービス プロバイダー エンドポイントは、mDNS レコードと各レコードの存続可能時間(TTL)サービスタイマーを組み合わせて、ネットワーク内の 1 つ以上のサービスをアナウンスできます。TTL 値は、ネットワーク内のエンドポイントの可用性と有用性を保証します。SDG エージェントは、Local Area Bonjour ドメイン内の TTL などのイベントに基づいて、ローカルの最新情報を取り込み、コントローラのグローバルサービスを更新します。ネットワーク管理者は、サービスプロバイダー エンドポイントの検出を許可するサービスステータスタイマーを設定する必要があります。

Wide Area Bonjour ポリシー

ローカルサービスのルーティングを制御し、Cisco DNA-Center からのリモートサービスを検出するためには、コントローラにバインドされた Wide Area Bonjour サービスのエクスポートポリシーが SDG エージェントで必須になります。Cisco DNA-Center および SDG エージェントによって信頼できる通信チャネルが確立されるため、Wide Area Bonjour アプリケーションからのリモートサービス応答は SDG エージェントで暗黙的に許可されます。したがって、Wide Area Bonjour ポリシーは単方向であり、コントローラへの出力サービスポリシーのみが必要です。

Wide Area Bonjour ポリシーの階層と構造については、「Local Area Bonjour ポリシーの階層」で説明されているとおりです。次のサブセクションでは、Cisco DNA-Center の Wide Area Bonjour アプリケーションとの正常な通信を実現するためのポリシーを構築して適用する際に参考となる設定方法を順を追って説明します。

サービスリスト:組み込みおよびカスタム

ネットワーク管理者は Wide Area Bonjour ドメインに対応して、新しいコントローラにバインドする出力サービスリストを作成する必要があります。最も一般的なネットワーク展開モデルでは、Wide Area Bonjour サービスリストに Local Area Bonjour と同じサービスタイプを含めて、両方のドメイン間で共通のサービスを実装します。要件に基づいて、特定のサービスをローカルエリアに制限し、ワイドエリアドメインにルーティングされないようにできます。デフォルトでは、サービス許可リストのエントリのみが許可され、残りは暗黙的な拒否ルールでドロップされます。

入力方向ポリシー

Wide Area Bonjour ドメインの入力サービスポリシーは必須ではなく、コントローラに関連付けることはできません。

出力方向ポリシー

説明したように、ローカルエリアとワイドエリアの間で Bonjour ポリシーの構造に一貫性はありますが、エンフォースメントポイントは異なります。Wide Area Bonjour ドメインに個別のサービスリストとサービスポリシーを設定することを推奨します。各ドメインに固有のポリシーセットを作成するのに役立ちます。

条件付き出力サービスリスト

Wide Area Bonjour 出力サービスリストの設定をカスタマイズすると、Cisco DNA-Center にサービスまたはクエリ要求を条件付きでルーティングできます。この代替コンフィギュレーションを使用すると、ネットワーク管理者はシステム全体からではなく、特定のローカル送信元 VLAN ネットワークからサービスのルーティングや Wide Area Bonjour ドメイン内の要求照会を実行できます。

Wide Area Bonjour サービスステータスタイマーの管理

Cisco DNA-Center では、ネットワーク全体に広く分散された SDG エージェントからのサービス情報が一元管理されます。コントローラの拡張性とパフォーマンスを維持するために、サービスルーティング情報が各 SDG エージェント ネットワーク デバイスから定期的に送信され、同期されます。システムとネットワークのパフォーマンスを保護するために、スケジューラベースでサービス情報が交換され、信頼性が高く洗練された方法で Wide Area Bonjour ドメイン全体で Bonjour サービスを検出および配信できます。

ほとんどの大規模ネットワーク環境で SDG エージェントのデフォルト Bonjour サービスタイマーはあらかじめ微調整されており、これ以上の調整は必要ありません。インターバルタイマーの値をデフォルトのままにして、ユーザーエクスペリエンスの問題が発生した場合にのみ調整することを推奨します。また、パラメータを変更する場合には、拡張性やパフォーマンスに影響を与えないかを考慮してください。

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour ドメインの設定

有線ネットワーク向け Local Area Bonjour ドメインの設定

デバイスでの mDNS ゲートウェイの有効化

デバイスで mDNS を設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd gateway

例:
Device(config)# mdns-sd gateway

デバイスで mDNS を有効にし、mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。

mDNSゲートウェイ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力して、それぞれの機能を有効にします。

  • air-print-helper :iPAD などの IOS デバイスが Bonjour 対応の旧式のプリンタを検出して使用できるようにします。

  • cache-memory-max :キャッシュのメモリの割合を設定します

  • ingress-client :入力クライアントのパケットチューナーを設定します

  • rate-limit :着信 mDNS パケットのレート制限を有効にします

  • service-announcement-count :最大アドバタイズメント数を設定します

  • service-announcement-timer :アドバタイズメント アナウンス タイマーの周期を設定します。

  • service-query-count :最大クエリ数を設定します

  • service-query-timer :クエリ転送タイマーの周期を設定します

  • service-type-enumeration :サービスの列挙数を設定します

(注)  

 

一般的な展開の場合は、cache-memory-max ingress-client rate-limit service-announcement-count service-announcement-timer service-query-count service-query-timer 、および service-type-enumeration コマンドのパラメータのデフォルト値それぞれを保持できます。必要に応じて、特定の展開の場合は異なる値を設定します。

ステップ 4

exit

例:
Device(config-mdns-sd)# exit

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。

カスタムサービス定義の作成

サービス定義は、1 つ以上の mDNS サービスタイプまたは PTR リソースレコード名に管理者フレンドリ名を提供する構造体です。デフォルトでは、いくつかの組み込みサービス定義が事前に定義されており、管理者が使用できるようになっています。組み込みのサービス定義に加えて、管理者はカスタムサービス定義を定義することもできます。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-definition service-definition-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-definition CUSTOM1

mDNS サービス定義を設定します。

(注)  

 

作成されたカスタムサービス定義はすべて、プライマリサービスリストに追加されます。プライマリサービスリストは、カスタムおよび組み込みのサービス定義のリストで構成されます。

ステップ 4

service-type string

例:
Device(config-mdns-ser-def)# service-type _custom1._tcp.local

mDNS サービスタイプを設定します。

ステップ 5

カスタムサービス定義で複数のサービスタイプを設定するには、ステップ 4 を繰り返します。

ステップ 6

exit

例:
Device(config-mdns-ser-def)# exit

mDNS サービス定義コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスリストの作成

mDNS サービスリストは、サービス定義の集合です。サービスリストを作成するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config)# mdns-sd service-list VLAN100-list in

mDNS サービスリストを設定します。

ステップ 4

match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}]

例:
Device(config-mdns-sl-in)# match PRINTER message-type announcement

サービスをメッセージタイプと照合します。ここで、service-definition-name は、airplay、airserver、airtunes などのサービスの名前を指します。

(注)  

 

サービスを追加するには、サービス名がプライマリサービスリストに含まれている必要があります。

mDNS サービスリストが IN に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}] です。

mDNS サービスリストが OFF に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name です。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-sl-in)# exit

mDNS サービス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスポリシーの作成

インターフェイスに適用するサービスポリシーでは、許可する Bonjour サービスアナウンスメント、あるいは入力方向や出力方向で処理する特定のサービスタイプのクエリを指定します。このため、サービスポリシーでは 2 つのサービスリストを定義します。入力方向と出力方向に 1 つずつです。Local Area Bonjour ドメインでは、同じサービスポリシーを 1 つ以上の Bonjour クライアント VLAN に割り当てることができます。ただし、VLAN ごとにサービスポリシーが異なる場合があります。

サービスリストを使用してサービスポリシーを設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-policy service-policy-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-policy mdns-policy1

mDNS サービスポリシーを設定します。

ステップ 4

service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN100-list in
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN300-list out

入力方向と出力方向のサービスリストを設定します。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# exit

mDNS サービス ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。

インターフェイスへのサービスポリシーの関連付け

デバイスで mDNS を設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-name

例:
Device(config)# interface Vlan 601

インターフェイス DNS コンフィギュレーション モードを開始し、インターフェイス コンフィギュレーションをイネーブルにします。

ステップ 4

mdns-sd gateway

例:
Device(config-if)# mdns-sd gateway

インターフェイスで mDNS ゲートウェイを設定します。

インターフェイスの mDNSゲートウェイ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力して、それぞれの機能を有効にします。

  • active-query :SDG エージェントが、接続中の Bonjour クライアントサービスのアクティブステータスを更新する時間間隔を設定します。タイマー値の範囲は 60 〜 120 秒です。

    (注)  

     

    接続中の Bonjour クライアントから Bonjour サービスのアナウンスメントを受け入れるように VLAN の Bonjour ポリシーが設定されている場合に限り、この設定は必須です。Bonjour クエリのみを受け入れ、Bonjour サービスのアナウンスメントを受け入れないように VLAN が設定されている場合、この設定は任意です。

  • service-instance-suffix (任意):コントローラに転送されるアナウンス済みサービス名にサービスインスタンスのサフィックスを追加します。

  • service-mdns-query [ ptr | all] :指定したクエリタイプの mDNS クエリ要求メッセージ処理を設定します。

    キーワードを指定せずに service-mdns-query コマンドを使用すると、すべての Bonjour クエリタイプ(PTR、SRV、TXT)がデフォルトで処理されます。service-mdns-query ptr コマンドを使用することを推奨します。

  • service-policy policy-name :指定したサービスポリシーを VLAN に割り当てます。VLAN で送受信される Bonjour アナウンスとクエリは、サービスポリシーの設定に従って制御されます。すべての VLAN でこの設定は必須です。

    (注)  

     

    サービスポリシーは、インターフェイスレベルでのみ割り当てることができます。

  • transport [ all | ipv4 | ipv6] (任意):BCP パラメータを設定します。

    ネットワークで Bonjour クライアントが IPv6 アナウンスとクエリのみを送信する場合を除き、transport ipv4 コマンドを使用することを推奨します。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-if-mdns-sd)# exit

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。

ワイヤレスネットワーク向け Local Area Bonjour ドメインの設定

ワイヤレスネットワークの SDG エージェントとして機能するスイッチで、Local Area Bonjour を設定するには、有線ネットワークの SDG エージェントとして機能するスイッチで Local Area Bonjour を設定する場合と同じ一連の手順を実行します。

Bonjour プロトコルは、サービスアナウンスメントおよびクエリで動作します。各クエリやアドバタイズメントは、Bonjour マルチキャスト アドレス ipv4 224.0.0.251(ipv6 FF02::FB)に送信されます。このプロトコルは、UDP ポート 5353 で mDNS を使用します。

Bonjour プロトコルが使用するアドレスはリンクローカル マルチキャスト アドレスであるため、ローカル L2 ネットワークにのみ転送されます。マルチキャスト DNS は、クライアントが同じ L2 ドメインに属している必要があるサービスを検出できるように、L2 ドメインに制限されますが、大規模な導入や企業では常にこのことが可能になるとは限りません。

この問題に対処するため、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラは Bonjour ゲートウェイとして動作します。これにより、コントローラは Bonjour サービスをリッスンし、ソースまたはホストからの Bonjour アドバタイズメント(AirPlay、AirPrint など)をキャッシュします。たとえば Apple TV は、Bonjour クライアントがサービスを依頼または要求したときに、それらに応答します。このようにして、異なるサブネットのソースとクライアントを使用できます。

デフォルトでは、mDNS ゲートウェイはコントローラで無効になっています。mDNS ゲートウェイ機能を有効にするには、CLI または Web UI を使用して mDNS ゲートウェイを明示的に設定する必要があります。

次の図は、SDG エージェントスイッチとワイヤレスエンドポイント間でシームレスな通信を確立するための前提条件となるワイヤレスネットワークの設定を示しています。

Cisco WLC およびアクセスポイントは、デフォルトで、ワイヤレス ネットワーク インフラストラクチャと有線ネットワーク インフラストラクチャ間でレイヤ 2 とレイヤ 3 のマルチキャストフレームを転送しません。AP マルチキャストを使用してステートフル機能を有効にすると、転送が実行されます。ネットワーク管理者は、マルチキャストをグローバルに有効にし、ネットワークでアドバタイズする一意のマルチキャストグループを設定する必要があります。このマルチキャストグループは、Cisco アクセスポイントにおいてマルチキャスト オーバー マルチキャスト(MCMC)機能を LAN ネットワーク全体で有効にする場合にのみ必要です。Bonjour ソリューションでは、ワイヤレスクライアント VLAN のマルチキャスト要件はありません。したがって、これはオプションであり、他のレイヤ 3 マルチキャスト アプリケーションにのみ適用されます。

コアネットワークではマルチキャストルーティングを適切に設定し、AP が WLC マルチキャストグループに加入できるようにする必要があります。マルチキャスト設定は、Cisco WLC 管理 VLAN およびそれぞれのディストリビューション層スイッチの Cisco アクセスポイントで有効にする必要があります。

デバイスでの mDNS ゲートウェイの有効化

デバイスで mDNS を設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd gateway

例:
Device(config)# mdns-sd gateway

デバイスで mDNS を有効にし、mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。

mDNSゲートウェイ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力して、それぞれの機能を有効にします。

  • air-print-helper :iPAD などの IOS デバイスが Bonjour 対応の旧式のプリンタを検出して使用できるようにします。

  • cache-memory-max :キャッシュのメモリの割合を設定します

  • ingress-client :入力クライアントのパケットチューナーを設定します

  • rate-limit :着信 mDNS パケットのレート制限を有効にします

  • service-announcement-count :最大アドバタイズメント数を設定します

  • service-announcement-timer :アドバタイズメント アナウンス タイマーの周期を設定します。

  • service-query-count :最大クエリ数を設定します

  • service-query-timer :クエリ転送タイマーの周期を設定します

  • service-type-enumeration :サービスの列挙数を設定します

(注)  

 

一般的な展開の場合は、cache-memory-max ingress-client rate-limit service-announcement-count service-announcement-timer service-query-count service-query-timer 、および service-type-enumeration コマンドのパラメータのデフォルト値それぞれを保持できます。必要に応じて、特定の展開の場合は異なる値を設定します。

ステップ 4

exit

例:
Device(config-mdns-sd)# exit

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。

カスタムサービス定義の作成

サービス定義は、1 つ以上の mDNS サービスタイプまたは PTR リソースレコード名に管理者フレンドリ名を提供する構造体です。デフォルトでは、いくつかの組み込みサービス定義が事前に定義されており、管理者が使用できるようになっています。組み込みのサービス定義に加えて、管理者はカスタムサービス定義を定義することもできます。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-definition service-definition-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-definition CUSTOM1

mDNS サービス定義を設定します。

(注)  

 

作成されたカスタムサービス定義はすべて、プライマリサービスリストに追加されます。プライマリサービスリストは、カスタムおよび組み込みのサービス定義のリストで構成されます。

ステップ 4

service-type string

例:
Device(config-mdns-ser-def)# service-type _custom1._tcp.local

mDNS サービスタイプを設定します。

ステップ 5

カスタムサービス定義で複数のサービスタイプを設定するには、ステップ 4 を繰り返します。

ステップ 6

exit

例:
Device(config-mdns-ser-def)# exit

mDNS サービス定義コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスリストの作成

mDNS サービスリストは、サービス定義の集合です。サービスリストを作成するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config)# mdns-sd service-list VLAN100-list in

mDNS サービスリストを設定します。

ステップ 4

match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}]

例:
Device(config-mdns-sl-in)# match PRINTER message-type announcement

サービスをメッセージタイプと照合します。ここで、service-definition-name は、airplay、airserver、airtunes などのサービスの名前を指します。

(注)  

 

サービスを追加するには、サービス名がプライマリサービスリストに含まれている必要があります。

mDNS サービスリストが IN に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}] です。

mDNS サービスリストが OFF に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name です。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-sl-in)# exit

mDNS サービス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスポリシーの作成

インターフェイスに適用するサービスポリシーでは、許可する Bonjour サービスアナウンスメント、あるいは入力方向や出力方向で処理する特定のサービスタイプのクエリを指定します。このため、サービスポリシーでは 2 つのサービスリストを定義します。入力方向と出力方向に 1 つずつです。Local Area Bonjour ドメインでは、同じサービスポリシーを 1 つ以上の Bonjour クライアント VLAN に割り当てることができます。ただし、VLAN ごとにサービスポリシーが異なる場合があります。

サービスリストを使用してサービスポリシーを設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-policy service-policy-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-policy mdns-policy1

mDNS サービスポリシーを設定します。

ステップ 4

service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN100-list in
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN300-list out

入力方向と出力方向のサービスリストを設定します。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# exit

mDNS サービス ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスポリシーとワイヤレス プロファイル ポリシーの関連付け

デフォルトの mDNS サービスポリシーは、ワイヤレス プロファイル ポリシーが作成された時点ですでに接続されています。次の手順を使用して、デフォルトの mDNS サービスポリシーを目的のサービスポリシーに上書きできます。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

wireless profile policy profile-policy-name

例:
Device(config)# wireless profile policy default-policy-profile

ワイヤレス プロファイル ポリシーを設定します。

ステップ 4

mdns-sd service-policy custom-mdns-service-policy

例:
Device(config-wireless-policy)# mdns-sd service-policy custom-mdns-service-policy

mDNS サービスポリシーをワイヤレスプロファイルポリシーに関連付けます。

デフォルトの mDNS サービスポリシー名は default-mdns-service-policy です。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-wireless-policy)# exit

ワイヤレス プロファイル ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。

Wide Area Bonjour ドメインの設定

Wide Area Bonjour ドメインの設定では、Cisco DNA Center で実行されている Wide Area Bonjour アプリケーションであるコントローラのパラメータと、SDG エージェントからコントローラにエクスポートする必要があるサービスタイプを指定します。Wide Area Bonjour ドメインの設定では、Local Area Bonjour の場合と同様に、サービスリストとサービスポリシーを作成します。ただし、SDG エージェントからコントローラへの出力ポリシーのみが適用されます。

デバイスでの mDNS ゲートウェイの有効化

デバイスで mDNS を設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd gateway

例:
Device(config)# mdns-sd gateway

デバイスで mDNS を有効にし、mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。

mDNSゲートウェイ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力して、それぞれの機能を有効にします。

  • air-print-helper :iPAD などの IOS デバイスが Bonjour 対応の旧式のプリンタを検出して使用できるようにします。

  • cache-memory-max :キャッシュのメモリの割合を設定します

  • ingress-client :入力クライアントのパケットチューナーを設定します

  • rate-limit :着信 mDNS パケットのレート制限を有効にします

  • service-announcement-count :最大アドバタイズメント数を設定します

  • service-announcement-timer :アドバタイズメント アナウンス タイマーの周期を設定します。

  • service-query-count :最大クエリ数を設定します

  • service-query-timer :クエリ転送タイマーの周期を設定します

  • service-type-enumeration :サービスの列挙数を設定します

(注)  

 

一般的な展開の場合は、cache-memory-max ingress-client rate-limit service-announcement-count service-announcement-timer service-query-count service-query-timer 、および service-type-enumeration コマンドのパラメータのデフォルト値それぞれを保持できます。必要に応じて、特定の展開の場合は異なる値を設定します。

ステップ 4

exit

例:
Device(config-mdns-sd)# exit

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。

カスタムサービス定義の作成

サービス定義は、1 つ以上の mDNS サービスタイプまたは PTR リソースレコード名に管理者フレンドリ名を提供する構造体です。デフォルトでは、いくつかの組み込みサービス定義が事前に定義されており、管理者が使用できるようになっています。組み込みのサービス定義に加えて、管理者はカスタムサービス定義を定義することもできます。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-definition service-definition-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-definition CUSTOM1

mDNS サービス定義を設定します。

(注)  

 

作成されたカスタムサービス定義はすべて、プライマリサービスリストに追加されます。プライマリサービスリストは、カスタムおよび組み込みのサービス定義のリストで構成されます。

ステップ 4

service-type string

例:
Device(config-mdns-ser-def)# service-type _custom1._tcp.local

mDNS サービスタイプを設定します。

ステップ 5

カスタムサービス定義で複数のサービスタイプを設定するには、ステップ 4 を繰り返します。

ステップ 6

exit

例:
Device(config-mdns-ser-def)# exit

mDNS サービス定義コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスリストの作成

mDNS サービスリストは、サービス定義の集合です。サービスリストを作成するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config)# mdns-sd service-list VLAN100-list in

mDNS サービスリストを設定します。

ステップ 4

match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}]

例:
Device(config-mdns-sl-in)# match PRINTER message-type announcement

サービスをメッセージタイプと照合します。ここで、service-definition-name は、airplay、airserver、airtunes などのサービスの名前を指します。

(注)  

 

サービスを追加するには、サービス名がプライマリサービスリストに含まれている必要があります。

mDNS サービスリストが IN に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}] です。

mDNS サービスリストが OFF に設定されている場合、適用可能なコマンド構文は match service-definition-name です。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-sl-in)# exit

mDNS サービス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスポリシーの作成

インターフェイスに適用するサービスポリシーでは、許可する Bonjour サービスアナウンスメント、あるいは入力方向や出力方向で処理する特定のサービスタイプのクエリを指定します。このため、サービスポリシーでは 2 つのサービスリストを定義します。入力方向と出力方向に 1 つずつです。Local Area Bonjour ドメインでは、同じサービスポリシーを 1 つ以上の Bonjour クライアント VLAN に割り当てることができます。ただし、VLAN ごとにサービスポリシーが異なる場合があります。

サービスリストを使用してサービスポリシーを設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

mdns-sd service-policy service-policy-name

例:
Device(config)# mdns-sd service-policy mdns-policy1

mDNS サービスポリシーを設定します。

ステップ 4

service-list service-list-name {in | out}

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN100-list in
Device(config-mdns-ser-pol)# service-list VLAN300-list out

入力方向と出力方向のサービスリストを設定します。

ステップ 5

exit

例:
Device(config-mdns-ser-pol)# exit

mDNS サービス ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。

サービスポリシーと Wide Area Bonjour ドメインの関連付け

Wide Area Bonjour では、サービスポリシーはグローバルに設定します。Local Area Bonjour の場合のように、VLAN には関連付けません。

サービスポリシーをグローバルに設定するには、次の手順を実行します。

手順
  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:
Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:
Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

service-export mdns-sd controller controller name

例:
Device(config)# service-export mdns-sd controller DNAC-BONJOUR-CONTROLLER

コントローラ名を指定し、サービスエクスポートモードを開始します。

ステップ 4

controller-address ipv4-address

例:
Device(config-mdns-sd-se)# controller-address 199.245.1.7

コントローラのアドレスを指定します。

ステップ 5

controller-port port-number

例:
Device(config-mdns-sd-se)# controller-port 9991

コントローラが待機しているポート番号を指定します。

ステップ 6

controller-source-interface interface-name

例:
Device(config-mdns-sd-se)# controller-source-interface Loopback0

コントローラの送信元インターフェイスを指定します。

ステップ 7

controller-service-policy service-policy-name out

例:
Device(config-mdns-sd-se)# controller-service-policy policy1 OUT

コントローラで使用するサービスポリシーを指定します。

(注)  

 

Wide Area Bonjour には、出力方向のポリシーのみが適用されます。

ステップ 8

exit

例:
Device(config-mdns-sd)# exit

コントローラサービスのエクスポート コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 9

mdns-sd gateway

例:
Device(config)# mdns-sd gateway

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 10

ingress-client query-suppression enable

例:
Device(config-mdns-sd)# ingress-client query-suppression enable

拡張性とパフォーマンスを向上させるため、入力クエリの抑制を有効にします。

ステップ 11

exit

例:
Device(config-mdns-sd)# exit

mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour ドメインの確認

サービス検出ゲートウェイの確認

次に、show mdns-sd service-list service-list-name {in | out} コマンドの出力例を示します。


Name		 Direction 	Service		Message-Type	   Source
==================================================================================
VLAN100-list        In 	      Printer 	    Announcement	      -
		       In 	      Airplay		Query		     -	
		       In 	      CUSTOM1	       Any			-
VLAN300-list	 Out		Printer	     Announcement	    Vl200

次に、show mdns-sd service-definitionservice-definition-name service-type {custom | built-in} コマンドの出力例を示します。


Service				PTR			    Type
================================================================================
apple-tv		      _airplay._tcp.local		Built-In
                           _raop._tcp.local
apple-file-share	    _afpovertcp._tcp.local          Built-In
CUSTOM1		       _custom1._tcp.local	      Custom
CUSTOM2		       _customA._tcp.local             Custom
                           _customA._tcp.local		

次に、show mdns-sd service-policy-name interface interface-name コマンドの出力例を示します。


Name			Service-List-In			Service-List-Out	
==================================================
mdns-policy-1		VLAN100-list			VLAN300-list		
mdns-policy-2		VLAN400-list			VLAN400-list	

次に、show mdns-sd summary [ interface interface-name] コマンドの出力例を示します。


Global mDNS Gateway
==========================================
mDNS Gateway           : Enabled
Rate Limit                     : 60 PPS (default)
AirPrint Helper            : Disabled

Interface  :  Vlan601
==========================================
mDNS Gateway             : Enabled
mDNS Service Policy      : policy1
Active Query                   : Enabled
                                          : Periodicity 60 Seconds
Transport Type               : Both IPv4 & IPv6
Service Instance Suffix  : ghalwasi
mDNS Query Type          : ALL

Interface  :  Vlan602
==========================================
mDNS Gateway             : Enabled
mDNS Service Policy      : int602
Active Query                   : Enabled
                                          : Periodicity 100 Seconds
Transport Type               : Both IPv4 & IPv6
Service Instance Suffix  : 602
mDNS Query Type          : ALL

コントローラの確認

次に、show mdns controller summary コマンドの出力例を示します。

Device# show mdns controller summary

Controller Summary
=====================================
 Controller Name  :   DNAC-BONJOUR-CONTROLLER
 Controller IP    :   10.104.52.241
 State            :   UP
 Port             :   9991
 Interface        :   Loopback0
 Filter List      :   policy1
 Dead Time        :   00:01:00 

次に、show mdns controller export-summary コマンドの出力例を示します。

Device# show mdns controller export-summary

Controller Export Summary
=========================
 Controller IP    :   10.104.52.241
 State            :   UP
 Filter List      :   policy1
 Count            :   100
 Delay Timer      :   30 seconds
 Export           :   300
 Drop             :   0
 Next Export      :   00:00:01 

次に、show mdns controller statistics コマンドの出力例を示します。

Device# show mdns controller statistics

Total BCP message sent           : 47589
  Total BCP message received       : 3
  Interface WITHDRAW messages sent : 0
  Clear cache messages sent        : 0
  Total RESYNC state count         : 0
  Last successful RESYNC           : Not-Applicable

  Service Advertisements:
   IPv6 advertised                 : 0
   IPv4 advertised                 : 300
   Withdraws sent                  : 0
   Advertisements Filtered         : 0
   Total service resynced          : 0

  Service Queries:
   IPv6 queries sent               : 0
   IPv6 query responses received   : 0
   IPv4 queries sent               : 0
   IPv4 query responses received   : 0

次に、show mdns controller detail コマンドの出力例を示します。

Device# show mdns controller detail

Controller : DNAC-BONJOUR-CONTROLLER
 IP : 10.104.52.241, Dest Port : 9991, Src Port : 0, State : UP
 Source Interface : Loopback0, MD5 Disabled
 Hello Timer 0 sec, Dead Timer 0 sec, Next Hello 00:00:00
 Uptime 00:00:00
Service Announcement :
 Filter : policy1
 Count 100, Delay Timer 30 sec, Pending Announcement 0, Pending Withdraw 0
 Total Export Count 300, Next Export in 00:00:16
Service Query :
 Query Suppression Disabled
 Query Count 50, Query Delay Timer 15 sec, Pending 0
 Total Query Count 0, Next Query in 00:00:01

有線およびワイヤレスネットワーク向け Local Area Bonjour の確認

次に、show run コマンドの出力例を示します。


mdns-sd gateway                        
 rate-limit 100                        
 service-query-count 100               
 service-announcement-count 100 
 
      
mdns-sd service-definition custom1     
 service-type _airplay._tcp.local      
 service-type _raop._tcp.local         
 service-type _ipp._tcp.local          
 service-type _afpovertcp._tcp.local   
 service-type _nfs._tcp.local          
 service-type _ssh._tcp.local          
 service-type _dpap._tcp.local         
 service-type _daap._tcp.local         
 service-type _ichat._tcp.local        
 service-type _presence._tcp.local     
 service-type _http._tcp.local         
 service-type _ipps._tcp.local         
 service-type _printer._tcp.local      
 service-type _smb._tcp.local          
 service-type _ftp._tcp.local 
 
        
mdns-sd service-list list1 IN           
 match custom1
mdns-sd service-list list2 OUT
match custom1
 
 
mdns-sd service-policy policy1
service-list list1 IN
service-list list2 OUT
 
 
service-export mdns-sd controller APIC-EM
controller-address 99.99.99.10
controller-port 9991
controller-service-policy policy1 OUT
controller-source-interface Loopback0

Bonjour 向け DNAサービスに関する追加情報

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco DNA Center Cisco Wide Area Bonjour アプリケーション ユーザー ガイド

Cisco DNA Center Cisco Wide Area Bonjour アプリケーション ユーザー ガイド リリース 1.3.1.0

MIB

MIB

MIB のリンク

CISCO-SDG-MDNS-MIB

この MIB モジュールでは、63 のローカルエリアおよびワイドエリア mDNS SDG エージェントの統計情報を記述するオブジェクトを定義します。統計情報は、グローバルまたはインターフェイスごとに 64 です。

Local および Wide Area Bonjour の機能履歴と情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェアリリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェアリリースでもサポートされます。

リリース

変更内容

Cisco IOS 15.2(6) E2

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour 向けの Cisco DNA サービスが次のプラットフォームに導入されました。

  • Cisco Catalyst 2960-X シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 2960-XR シリーズ スイッチ

Cisco IOS 15.5(1)SY4

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour 向けの Cisco DNA サービスが Cisco Catalyst 6800 シリーズ スイッチに導入されました。

Cisco IOS XE 3.11.0 E

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour 向けの Cisco DNA サービスが次のプラットフォームに導入されました。

  • Cisco Catalyst 4500-E シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ

Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.1

Local Area Bonjour および Wide Area Bonjour 向けの Cisco DNA サービスが次のプラットフォームに導入されました。

  • Cisco Catalyst 3650 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 3850 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 9300 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 9400 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 9500 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 9500 シリーズ スイッチ - ハイ パフォーマンス

  • Cisco Catalyst 9600 シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ

  • Cisco 5500 シリーズ ワイヤレス コントローラ

  • Cisco 8540 ワイヤレスコントローラ

  • Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)

Cisco IOS XE Amsterdam 17.1.1

Local Area Bonjour 向けの Cisco DNA サービスが Cisco Catalyst 9200 シリーズ スイッチに導入されました。