初期設定へのリセットの実行

初期設定へのリセット実行の前提条件

  • 初期設定へのリセットプロセスを開始する前に、現在のイメージ、設定、および個人データを含むすべてのソフトウェアイメージがバックアップされていることを確認します。

  • 初期設定へのリセットプロセスが進行中の場合は、電源の中断がないことを確認します。

  • 初期設定へのリセットプロセスを開始する前に、In-Service Software Upgrade(ISSU)または In-Service Software Downgrade(ISSD)が進行中でないことを確認します。

初期設定へのリセット実行の制限事項

  • ソフトウェアパッチは、デバイスにインストールされている場合、初期設定へのリセットプロセス後に復元されません。

  • VTY セッションを介して factory-reset コマンドが発行された場合、初期設定へのリセットプロセスの完了後にセッションは復元されません。

  • 初期設定へのリセットはスタンドアロンモードでのみサポートされ、スタッキングモードではサポートされません。高可用性(HA)モードで設定されたモジュラシャーシデバイスの場合、各スーパーバイザモジュールに工場出荷時設定へのリセットが適用されます。

初期設定へのリセットに関する情報

初期設定にリセットすると、デバイスに保存されているお客様固有のデータがすべて消去され、デバイスの設定は出荷時の元の設定に復元されます。消去されるデータには、設定、ログファイル、ブート変数、コアファイル、および連邦情報処理標準(FIPS)関連キーなどのクレデンシャルが含まれます。

初期設定へのリセットプロセスは、次の 2 つのシナリオで使用されます。

  • デバイスの返品許可(RMA):RMA のためにデバイスをシスコに返送する必要がある場合は、そのデバイスの RMA 証明書を取得する前に、お客様固有のデータをすべて削除してください。

  • 侵害を受けたデバイスのリカバリ:デバイスに保存されているキーマテリアルまたはクレデンシャルが侵害を受けた場合は、デバイスを初期設定にリセットし、デバイスを再設定してください。

初期設定へのリセット時、デバイスはリロードされ、ROMmon モードを開始します。初期設定へのリセット後、デバイスは、ソフトウェアの検索とロードに必要な MAC_ADDRESS 変数と SERIAL_NUMBER 変数を含むすべての環境変数を削除します。ROMmon モードでリセットを実行すると、環境変数は自動的に設定されます。

ROMmon モードでのシステムリセットが完了したら、USB または TFTP を使用して Cisco IOS イメージを追加します。

次の表に、初期設定へのリセットプロセス中に消去および保持されるデータの詳細を示します。

表 1. 初期設定へのリセット時に消去および保持されるデータ

消去されるデータ

保持されるデータ

現在のブートイメージを含むすべての Cisco IOS イメージ

リモート Field-Replaceable Unit(FRU)からのデータ

クラッシュ情報とログ

コンフィギュレーション レジスタの値

ユーザーデータ、スタートアップおよび実行コンフィギュレーション、および Serial Advanced Technology Attachment(SATA)、SSD、USB などのリムーバブル ストレージ デバイスの内容

FIPS 関連キーなどのクレデンシャル

セキュアな固有デバイス識別子(SUDI)証明書、公開キーインフラストラクチャ(PKI)キーなどのクレデンシャル

オンボード障害ロギング(OBFL)ログ

ユーザーが追加した ROMmon 変数

初期設定へのリセットの実行方法

初期設定へのリセットを実行するには、次の手順を実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

factory-reset { all | config | boot-vars}

例:

Device# factory-reset all

デバイスを出荷時の設定にリセットします。

factory reset コマンドを使用するために必要なシステム設定はありません。

次のオプションを使用できます。

  • all :NVRAM のすべての内容、現在のブートイメージ、ブート変数、起動コンフィギュレーションと実行コンフィギュレーションのデータ、およびユーザーデータを含むすべての Cisco IOS イメージを消去します。シスコでは all オプションの使用を推奨しています。

  • config :スタートアップ コンフィギュレーションをリセットします。

  • boot-vars :ユーザーによって追加されたブート変数を消去します。

初期設定へのリセットプロセスが正常に完了すると、デバイスがリブートして ROMmon モードになります。

初期設定へのリセット実行の設定例

次に、初期設定へのリセットを実行する例を示します。

Device> enable
Device# factory-reset all
The factory reset operation is irreversible for all operations. Are you sure? [confirm]
The following will be deleted as a part of factory reset:
1: Crash info and logs
2: User data, startup and running configuration
3: All IOS images, including the current boot image
4: OBFL logs
5: User added rommon variables
6: Data on Field Replaceable Units(USB/SSD/SATA)
The system will reload to perform factory reset.
It will take some time to complete and bring it to rommon.
You will need to load IOS image using USB/TFTP from rommon after
this operation is completed.
DO NOT UNPLUG THE POWER OR INTERRUPT THE OPERATION
Are you sure you want to continue? [confirm] 

初期設定へのリセットに関するその他の参考資料

関連資料

関連項目 マニュアル タイトル

この章で使用するコマンドの完全な構文および使用方法の詳細。

コマンド リファレンス

初期設定へのリセットに関する機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Fuji 16.9.2

工場出荷時の状態へのリセット(Factory Reset)

初期設定にリセットすると、デバイスに保存されているお客様固有のデータがすべて消去され、デバイスの設定は出荷時の元の設定に復元されます

Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.1

リムーバブル ストレージ デバイスの初期設定へのリセット

初期設定へのリセットを実行すると、SATA、SSD、USB などのリムーバブル ストレージ デバイスの内容が消去されます。

Cisco IOS XE Amsterdam 17.2.1

3-pass 上書きによる初期設定へのリセット

初期設定へのリセットを実行すると、デバイスからすべてのコンテンツを 3-pass 上書きで安全に消去できます。secure 3-pass キーワードが導入されました。

スタックおよび Cisco StackWise Virtual の初期設定へのリセットオプションの拡張

スタック構成デバイスおよび Cisco StackWise Virtual 対応デバイスで初期設定へのリセットのサポートが導入されました。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn [英語] からアクセスします。