Resilient Ethernet Protocol の設定

Resilient Ethernet Protocol について

Resilient Ethernet Protocol(REP)はシスコ独自のプロトコルで、スパニングツリー プロトコル(STP)に代わるプロトコルとして、ネットワーク ループの制御、リンク障害の処理、コンバージェンス時間の改善を実現します。REP は、セグメントに接続されているポートのグループを制御することで、セグメントがブリッジング ループを作成するのを防ぎ、セグメント内のリンク障害に応答します。REP は、より複雑なネットワークを構築するための基盤を提供し、VLAN ロード バランシングをサポートします。


(注)  


この機能は、Network Essentials ライセンスを実行している Cisco Catalyst シリーズ スイッチでサポートされています。


REP セグメントは、相互接続されたポートのチェーンで、セグメント ID が設定されます。各セグメントは、標準(非エッジ)セグメント ポートと、2 つのユーザー設定エッジ ポートで構成されています。1 スイッチに、同じセグメントに属することができるポートは 2 つまでで、各セグメント ポートにある外部ネイバーは 1 つだけです。セグメントは共有メディアを経由できますが、どのリンクでも同じセグメントに属することができるポートは 2 つだけです。REP は、トランクポートでのみサポートされます。

次の図に、4 つのスイッチにまたがる 6 つのポートで構成されているセグメントの例を示します。ポート E1 および E2 がエッジ ポートとして設定されています。(左側のセグメントのように)すべてのポートが動作可能の場合、斜線で表しているように単一ポートがブロックされます。ブロックされたポートは、代替ポート(ALT ポート)とも呼ばれます。ネットワークに障害が発生した場合、ブロックされたポートが転送状態に戻り、ネットワークの中断を最小限に抑えます。

図 1. REP オープンセグメント

上の図に示されたセグメントは、オープン セグメントで、2 つのエッジ ポート間は接続されていません。REP セグメントはブリッジング ループの原因とならないため、セグメントエッジを安全に任意のネットワークに接続できます。セグメント内のスイッチに接続されているすべてのホストには、エッジポートを通じて残りのネットワークに接続する方法が 2 つありますが、いつでもアクセス可能なのは 1 つだけです。いずれかのセグメントまたは REP セグメントのいずれかのポートに障害が発生した場合、REP はすべての ALT ポートのブロックを解除し、他のゲートウェイ経由で接続できるようにします。

下に示すセグメントはリングセグメントとも呼ばれる閉じたセグメントであり、同じルータ上に両方のエッジポートがあります。この設定を使用すると、セグメント内の任意の 2 ルータ間で冗長接続を形成することができます。

図 2. REP リングセグメント

REP セグメントには、次のような特徴があります。

  • セグメント内の全ポートが動作可能な場合、1 ポート(ALT ポートと呼ばれる)が各 VLAN でブロック状態となります。VLAN 負荷分散が設定されている場合は、セグメント内の 2 つの ALT ポートが VLAN のブロック状態を制御します。

  • ポートが動作不能になり、リンク障害が発生すると、すべてのポートがすべての VLAN トラフィックを転送して、接続性を確保します。

  • リンク障害の場合、できるだけ早期に代替ポートのブロックが解除されます。障害リンクが復旧すると、ネットワークの中断を最小限に抑えるように VLAN 単位で論理的にブロックされたポートが選択されます。

REP セグメントに基づいて、ほとんどのネットワーク タイプを構成することができます。

アクセス リング トポロジでは、下の図に示すように、ネイバー スイッチで REP がサポートされない場合があります。この場合、そのスイッチ側のポート(E1 と E2)を非ネイバー エッジ ポートとして設定できます。非ネイバーエッジポートは、STP トポロジ変更通知(TCN)をアグリゲーションスイッチに送信するように設定できます。

図 3. 非ネイバーエッジポート

REP には次のような制限事項があります。

  • 各セグメントポートを設定する必要があります。設定を間違えると、ネットワーク内で転送ループが発生します。

  • REP はセグメント内の単一障害ポートだけを管理できます。REP セグメント内の複数ポート障害の場合、ネットワークの接続が失われます。

  • 冗長ネットワーク内だけに REP を設定します。冗長性のないネットワークに REP を設定すると、接続が失われます。

高速コンバージェンス

REP は、物理リンク ベースで動作し、VLAN 単位ベースでは動作しません。すべての VLAN に対して 1 つの hello メッセージしか必要ないため、プロトコル上の負荷が軽減されます。指定セグメント内の全スイッチで一貫して VLAN を作成し、REP トランク ポート上に同じ許容 VLAN を設定することを推奨します。ソフトウェアでのメッセージのリレーによって発生する遅延を回避するために、REP ではいくつかのパケットを通常のマルチキャスト アドレスにフラッディングします。これらのメッセージはハードウェア フラッド レイヤ(HFL)で動作し、REP セグメントだけではなくネットワーク全体にフラッディングされます。セグメントに属していないスイッチは、これらのメッセージをデータ トラフィックとして扱います。ドメイン全体または特定のセグメントの管理 VLAN を設定することで、これらのメッセージのフラッディングを制御することができます。

VLAN 負荷分散

REP セグメント内の 1 つのエッジ ポートがプライマリ エッジ ポートとして機能し、もう一方がセカンダリ エッジ ポートとなります。セグメント内の VLAN 負荷分散に常に参加しているのがプライマリ エッジ ポートです。REP VLAN バランシングは、設定された代替ポートでいくつかの VLAN をブロックし、プライマリ エッジ ポートでその他の全 VLAN をブロックすることで実行されます。VLAN 負荷分散を設定する際に、次の 3 種類の方法のいずれかを使用して代替ポートを指定できます。

  • インターフェイスにポート ID を入力します。セグメント内のポート ID を識別するには、ポートの show interface rep detail インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。

  • preferred キーワードを入力します。これにより、rep segment segment-id preferred インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで優先代替ポートとしてすでに設定されているポートを選択します。

  • セグメント内のポートのネイバー オフセット番号を入力します。これは、エッジ ポートの下流ネイバー ポートを識別するものです。ネイバー オフセット番号の範囲は、-256 ~ +256 で、0 値は無効です。プライマリ エッジ ポートはオフセット番号 1 です。1 を超える正数はプライマリ エッジ ポートの下流ネイバーを識別します。負数は、セカンダリ エッジ ポート(オフセット番号 -1)とその下流ネイバーを示します。


    (注)  


    プライマリ(またはセカンダリ)エッジ ポートからポートの下流の位置を識別することで、プライマリ エッジ ポートのオフセット番号を設定します。番号 1 はプライマリ エッジ ポートのオフセット番号なので、オフセット番号 1 は入力しないでください。


    次の図に、E1 がプライマリ エッジ ポートで E2 がセカンダリ エッジ ポートの場合の、セグメントのネイバー オフセット番号を示します。リングの内側にある赤い番号は、プライマリ エッジ ポートからのオフセット番号で、リングの外側にある黒い番号がセカンダリ エッジ ポートからのオフセット番号です。正のオフセット番号(プライマリ エッジ ポートからの下流の位置)または負のオフセット番号(セカンダリ エッジ ポートからの下流の位置)のいずれかにより、(プライマリ エッジ ポートを除く)全ポートを識別できます。E2 がプライマリ エッジ ポートになるとオフセット番号 1 となり、E1 のオフセット番号が -1 になります。

    図 4. セグメント内のネイバー オフセット番号

    セグメント内のネイバー オフセット番号

REP セグメントが完了すると、すべての VLAN がブロックされます。VLAN 負荷分散を設定する際には、次の 2 種類の方法のいずれかを使用して発動条件を設定する必要もあります。

  • プライマリ エッジ ポートのあるスイッチ上で rep preempt segment segment-id 特権 EXEC コマンドを入力することで、いつでも手動で VLAN 負荷分散を発動することができます。

  • rep preempt delay seconds インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、プリエンプション遅延時間を設定できます。リンク障害が発生して回復すると、設定されたプリエンプション期間の経過後に VLAN 負荷分散が開始されます。設定時間が経過する前に別のポートで障害が発生した場合、遅延タイマーが再開されることに注意してください。


(注)  


VLAN 負荷分散が設定されている場合、手動での介入またはリンク障害および回復によって発動されるまで、動作が開始されません。


VLAN 負荷分散が発動されると、プライマリ エッジ ポートがメッセージを送信して、セグメント内の全インターフェイスにプリエンプションについて警告します。メッセージがセカンダリ ポートで受信されると、メッセージがネットワークに送信され、メッセージ内で指定された VLAN セットをブロックするように代替ポートに通知し、残りの VLAN をブロックするようにプライマリ エッジ ポートに通知します。

またすべての VLAN をブロックするために、セグメント内の特定ポートを設定できます。プライマリ エッジ ポートだけによって VLAN 負荷分散が開始され、セグメントが両端でエッジ ポートによって終端されていない場合、開始することができません。プライマリ エッジ ポートは、ローカル VLAN 負荷分散設定を決定します。

負荷分散を再設定するには、プライマリ エッジ ポートを再設定します。負荷分散設定を変更すると、プライマリ エッジ ポートでは、rep preempt segment コマンドが実行されるか、ポート障害および復旧のあとで設定済みプリエンプト遅延期間が経過してから、新規設定が実行されます。エッジ ポートを通常セグメント ポートに変更しても、既存の VLAN 負荷分散ステータスは変更されません。新規エッジ ポートを設定すると、新規トポロジ設定になる可能性があります。

スパニングツリーとの相互作用

REP は STP とやり取りしませんが、共存はできます。セグメントに属しているポートはスパニングツリーの制御から削除されるため、セグメント ポートでは STP BPDU の送受信は行われません。したがって、STP はセグメント上で実行できません。

STP リング コンフィギュレーションから REP セグメント コンフィギュレーションに移行するには、まずリング内の単一ポートをセグメントの一部として設定し、次にセグメント数を最小限にするように隣接するポートを設定します。各セグメントには、常にブロックされたポートが含まれているので、セグメントが複数になるとブロックされたポートも複数になり、接続が失われる可能性があります。セグメントがエッジ ポートの場所まで両方向に設定されたら、次にエッジ ポートを設定します。

Resilient Ethernet Protocol ポート

REP セグメントは、障害ポート、オープン ポート、および代替ポートで構成されます。

  • 標準セグメント ポートとして設定されたポートは、障害ポートとして起動します。

  • ネイバーとの隣接関係が確立されると、ポートは代替ポート状態に移行して、インターフェイス内の全 VLAN をブロックします。ブロックされたポートのネゴシエーションが実施され、セグメントが安定すると、1 つのブロックされたポートが代替役に留まり、他のすべてのポートがオープン ポートになります。

  • リンク内で障害が発生すると、すべてのポートが障害状態に遷移します。代替ポートは、障害通知を受信すると、すべての VLAN を転送するオープン状態に遷移します。

通常セグメント ポートをエッジ ポートに変換しても、エッジ ポートを通常セグメント ポートに変換しても、必ずトポロジ変更が発生するわけではありません。エッジ ポートを通常セグメント ポートに変更する場合、設定されるまで VLAN 負荷分散は実装されません。VLAN 負荷分散の場合、セグメント内に 2 つのエッジ ポートを設定する必要があります。

スパニングツリー ポートとして再設定されたセグメント ポートは、スパニングツリー設定に従って再起動します。デフォルトでは、これは指定ブロッキング ポートです。PortFast が設定されていたり、STP が無効の場合、ポートは転送状態になります。

Resilient Ethernet Protocol の設定方法

セグメントは、チェーンで相互接続されているポートの集合で、セグメント ID が設定されています。REP セグメントを設定するには、REP 管理 VLAN を設定し(またはデフォルト VLAN 1 を使用し)、次にインターフェイス コンフィギュレーション モードを使用してセグメントにポートを追加します。2 つのエッジ ポートをセグメント内に設定して、デフォルトで 1 つをプライマリ エッジ ポート、もう 1 つをセカンダリ エッジ ポートにします。1 セグメント内のプライマリ エッジ ポートは 1 つだけです。別のスイッチのポートなど、セグメント内で 2 つのポートをプライマリ エッジ ポートに設定すると、REP がそのうちのいずれかを選択してセグメントのプライマリ エッジ ポートとして機能させます。必要に応じて、STCN および VLAN ロード バランシングが送信される場所を設定できます。

Resilient Ethernet Protocol のデフォルトの設定

REP はすべてのインターフェイス上で無効です。有効にする際に、エッジ ポートとして設定されていなければインターフェイスは通常セグメント ポートになります。

REP を有効にする際に、STCN の送信タスクは無効で、すべての VLAN はブロックされ、管理 VLAN は VLAN 1 になります。

VLAN 負荷分散が有効の場合、デフォルトは手動でのプリエンプションで、遅延タイマーは無効になっています。VLAN 負荷分散が設定されていない場合、手動でのプリエンプション後のデフォルト動作は、プライマリ エッジ ポートで全 VLAN がブロックとなります。

Resilient Ethernet Protocol の構成ガイドライン

REP の設定時には、次の注意事項に従ってください。

  • REP は、10 ギガビット イーサネット インターフェイスでサポートされます。

  • まず 1 ポートの設定から始めて、セグメント数とブロックされたポートの数を最小限に抑えるように隣接するポートを設定することを推奨します。

  • 外部ネイバーが設定されておらずセグメント内では 3 つ以上のポートに障害が発生した場合、1 ポートがデータ経路用の転送状態になり、設定中の接続性の維持に役立ちます。show rep interface コマンド出力では、このポートのポート役割は「Fail Logical Open」と表示され、他の障害ポートのポート役割は「Fail No Ext Neighbor」と表示されます。障害ポートの外部ネイバーが設定されている場合、ポートは代替ポート状態に移行して、代替ポート選択メカニズムに基づいて最終的にオープン状態になるか、代替ポートのままになります。

  • REP ポートは、レイヤ 2 IEEE 802.1Q またはトランク ポートのいずれかである必要があります。

  • 同じ許可 VLAN のセットでセグメント内のすべてのトランク ポートを設定することを推奨します。

  • Telnet 接続を通じて REP を設定する際には注意してください。これは、別の REP インターフェイスがブロック解除のメッセージを送信するまで、REP はすべての VLAN をブロックするためです。同じインターフェイス経由でルータにアクセスする Telnet セッションで REP を有効にすると、ルータへの接続が失われることがあります。

  • 同じセグメントやインターフェイスで REP と STP を実行することはできません。

  • STP ネットワークを REP セグメントに接続する場合、接続はセグメント エッジであることを確認してください。エッジで実行されていない STP 接続は、REP セグメントでは STP が実行されないため、ブリッジング ループが発生する可能性があります。すべての STP BPDU は、REP インターフェイスで廃棄されます。

  • 同じ許容 VLAN セットでセグメント内のすべてのトランク ポートを設定する必要があります。そうでない場合、設定ミスが発生します。

  • REP がスイッチの 2 ポートで有効の場合、両方のポートが通常セグメント ポートまたはエッジ ポートである必要があります。REP ポートは以下の規則に従います。

    • スイッチ上の REP ポートの数に制限はありませんが、同じ REP セグメントに属することができるスイッチ上のポートは 2 つだけです。

    • セグメント内にスイッチ上の 1 ポートだけが設定されている場合、そのポートがエッジ ポートとなります。

    • 同じセグメント内に属するスイッチに 2 つのポートがある場合、両方のポートがエッジ ポートであるか、両方のポートが通常セグメント ポートであるか、一方が通常ポートでもう一方が非ネイバー エッジ ポートである必要があります。一つのスイッチ上のエッジ ポートと通常セグメント ポートが同じセグメントに属することはできません。

    • スイッチ上の 2 ポートが同じセグメントに属していて、1 つがエッジ ポートとして設定され、もう 1 つが通常セグメント ポートに設定されている場合(設定ミス)、エッジ ポートは通常セグメント ポートとして扱われます。

  • REP インターフェイスはブロックされた状態になり、ブロック解除しても安全になるまでブロックされた状態のままでいます。突然の接続切断を避けるために、このステータスを認識しておく必要があります。

  • REP はネイティブ VLAN 上においてすべての LSL PDU をタグなしフレームで送信します。シスコ マルチキャスト アドレスに送信された BPA メッセージは、管理 VLAN で送信されます。これはデフォルトで VLAN 1 です。

  • ネイバーからの hello が受信されないままどのくらいの時間が経過すると REP インターフェイスがダウンするかを設定できます。rep lsl-age-timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、120 ~ 10000 ミリ秒の時間を設定します。LSL hello タイマーは、このエージング タイマーの値を 3 で割った値に設定されます。通常の動作では、ピア スイッチのエージング タイマーが満了になって hello メッセージが確認されるまでに LSL hello が 3 回送信されます。

    • EtherChannel ポート チャネル インターフェイスでは、1000 ミリ秒未満の LSL エージング タイマー値はサポートされていません。ポート チャネルで 1000 ミリ秒未満の値を設定しようとすると、エラー メッセージが表示されてコマンドが拒否されます。

  • REP ポートは、次のポート タイプのいずれかに設定できません。

    • スイッチド ポート アナライザ(SPAN)宛先ポート

    • トンネル ポート

    • アクセスポート

  • REP は EtherChannel でサポートされていますが、EtherChannel に属する個別のポートではサポートされません。

  • スイッチごとに最大 64 の REP セグメントを設定できます。

Resilient Ethernet Protocol 管理 VLAN の設定

リンク障害メッセージ、および負荷分散時の VLAN ブロッキング通知によって作成される遅延を回避するため、REP はハードウェア フラッド レイヤ(HFL)で通常のマルチキャスト アドレスにパケットをフラッディングします。これらのメッセージは REP セグメントだけではなくネットワーク全体にフラッディングされます。管理 VLAN を設定することで、これらのメッセージのフラッディングを制御できます。

REP 管理 VLAN を設定する場合、次の注意事項に従ってください。

  • 管理 VLAN を設定しない場合、デフォルトは VLAN 1 です。

  • すべてのセグメントに対し 1 つの管理 VLAN をスイッチで設定できます。

  • 管理 VLAN は RSPAN VLAN になりません。

REP 管理 VLAN を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rep admin vlan vlan-id

例:

Device(config)# rep admin vlan 2

管理 VLAN を指定します。範囲は 2 ~ 4094 です。

管理 VLAN をデフォルトの 1 に設定するには、no rep admin vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。

ステップ 4

end

例:

Device(config)# end
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show interface [ interface-id] rep detail

例:

Device# show interface gigabitethernet1/1 rep detail

(任意)REP インターフェイスの設定を検証します。

ステップ 6

copy running-config startup config

例:

Device# copy running-config startup config

(任意)スイッチ スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

REP インターフェイスの設定

REP を設定する場合、各セグメントインターフェイスで REP を有効にして、セグメント ID を指定します。このタスクは必須で、他の REP 設定の前に実行する必要があります。また、各セグメントにプライマリおよびセカンダリ エッジ ポートを設定する必要があります。それ以外の手順はすべてオプションです。

インターフェイスで REP を有効にし、設定するには、次の手順を実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

例:

Device(config)# interface gigabitethernet1/1

インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。

ステップ 4

switchport mode trunk

例:

Device(config-if)# switchport mode trunk

インターフェイスをレイヤ 2 トランク ポートとして設定します。

ステップ 5

rep segment segment-id [edge [ no-neighbor] [primary ]] [preferred ]

例:

Device(config-if)# rep segment 1 edge no-neighbor primary

インターフェイス上で REP を有効にして、セグメント番号を特定します。指定できるセグメント ID の範囲は 1 ~ 1024 です。

(注)  

 

各セグメントに 1 つのプライマリ エッジ ポートを含めて、2 つのエッジ ポートを設定する必要があります。

これらの任意のキーワードは利用可能です。

  • (任意)edge :エッジ ポートとしてポートを設定します。各セグメントにあるエッジ ポートは 2 つだけです。primary キーワードなしで edge キーワードを入力すると、ポートがセカンダリエッジポートとして設定されます。

  • (任意)primary :プライマリエッジポート(VLAN ロードバランシングを設定できるポート)としてポートを設定します。

  • (任意)no-neighbor :エッジポートとして外部 REP ネイバーを使用せずにポートを設定します。ポートはエッジ ポートのすべてのプロパティを継承し、エッジ ポートの場合と同様にプロパティを設定できます。

(注)  

 

各セグメントにあるプライマリエッジポートは 1 つだけですが、2 つの異なるスイッチにエッジポートを設定して primary キーワードを両方のスイッチに入力しても、その設定は有効です。ただし、REP ではセグメント プライマリ エッジ ポートとして 1 つのポートだけが選択されます。特権 EXEC モードで show rep topology コマンドを入力すると、セグメントのプライマリエッジポートを特定できます。

  • (任意)preferred :ポートが優先代替ポートであるか、VLAN ロードバランシングの優先ポートであるかを示します。

(注)  

 

ポートを優先に設定しても、代替ポートになるとは限りません。同等に可能性のあるポートよりやや可能性が高くなるだけです。通常、前に障害が発生したポートが、代替ポートとなります。

ステップ 6

rep stcn {interface interface id | segment id-list | stp }

例:

Device(config-if)# rep stcn segment 25-50
(任意)STCN を送信するようにエッジ ポートを設定します。
  • interface interface -id :物理インターフェイスまたはポート チャネルを指定して、STCN を受け取ります。

  • segment id-list :STCN を受け取る 1 つ以上のセグメントを特定します。有効な範囲は 1 ~ 1024 です。

  • stp :STCN を STP ネットワークに送信します。

(注)  

 

STCN を STP ネットワークに送信するために rep stcn stp コマンドを設定する場合は、スパニング ツリー(MST)モードがネイバーなしのエッジ ノード上に必要です。

ステップ 7

rep block port {id port-id | neighbor-offset | preferred } vlan {vlan-list | all }

例:

Device(config-if)# rep block port id 0009001818D68700 vlan 1-100

(任意)プライマリエッジポートに VLAN 負荷分散を設定して、3 つの方法のいずれかを使用して REP 代替ポートを特定し(id port-id neighbor_offset preferred )、代替ポートでブロックされるように VLAN を設定します。

  • id port-id :ポート ID で代替ポートを特定します。セグメント内の各ポートにポート ID が自動的に生成されます。show interface type number rep [detail ] 特権 EXEC コマンドを入力し、インターフェイスポート ID を表示できます。

  • neighbor_offset :エッジ ポートからのダウンストリーム ネイバーとして代替ポートを特定するための番号。有効範囲は -256 ~ 256 で、負数はセカンダリ エッジ ポートからの下流ネイバーを示します。0 の値は無効です。-1 を入力すると、セカンダリエッジポートを代替ポートとして識別します。

(注)  

 

プライマリ エッジ ポート(オフセット番号 1)に rep block port コマンドを入力するので、代替ポートを特定するのにオフセット値 1 は入力できません。

  • preferred :すでに VLAN ロード バランシングの優先代替ポートとして指定されている通常セグメント ポートを選択します。

  • vlan vlan-list :1 つの VLAN または VLAN の範囲をブロックします。

  • vlan all :すべての VLAN をブロックします。

(注)  

 

REP プライマリ エッジ ポート上にだけこのコマンドを入力します。

ステップ 8

rep preempt delay seconds

例:

Device(config-if)# rep preempt delay 100

(任意)プリエンプト遅延時間を設定します。

  • リンク障害が発生して復旧した後に、VLAN ロード バランシングを自動的にトリガーするには、このコマンドを使用します。

  • 遅延時間の範囲は 15 ~ 300 秒です。デフォルトは、遅延時間のない手動によるプリエンプションです。

(注)  

 

REP プライマリ エッジ ポート上にだけこのコマンドを入力します。

ステップ 9

rep lsl-age-timer value

例:

Device(config-if)# rep lsl-age-timer 2000

(任意)ネイバーからの hello が受信されないままどのくらいの時間(ミリ秒)が経過すると REP インターフェイスがダウンするかを設定します。

指定できる範囲は 120 ~ 10000 ミリ秒(40 ミリ秒単位)です。デフォルト値は 5000 ミリ秒(5 秒)です。

(注)  

 
  • EtherChannel ポート チャネル インターフェイスでは、1000 ミリ秒未満の LSL エージング タイマー値はサポートされていません。

  • リンクのフラップを避けるため、リンクの両方のポートに同じ LSL エージが設定されている必要があります。

ステップ 10

end

例:

Device(config-if)# end

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 11

show interface [ interface-id] rep [detail ]

例:

Device# show interface gigabitethernet1/1 rep detail

(任意)REP インターフェイスの設定を表示します。

ステップ 12

copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config startup-config

(任意)スイッチ スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN 負荷分散の手動によるプリエンプションの設定

プライマリエッジポートで rep preempt delay seconds インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力してプリエンプション遅延時間を設定しない場合、デフォルトでは手動により当該セグメントの VLAN 負荷分散を発動します。手動で VLAN 負荷分散をプリエンプトする前に、他のすべてのセグメント設定が完了しているかどうか確認してください。rep preempt delay segment segment-id コマンドを入力すると、プリエンプションによってネットワークが中断する可能性があるため、コマンド実行前に確認メッセージが表示されます。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

rep preempt segment segment-id

例:

Device(config)# rep preempt segment 100
The command will cause a momentary traffic disruption.
Do you still want to continue? [confirm]

手動により、セグメント上の VLAN 負荷分散を発動します。

実行前にコマンドを確認する必要があります。

ステップ 4

end

例:

Device# end

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show rep topology segment segment-id

例:

Device# show rep topology segment 100

(任意)REP トポロジの情報を表示します。

ステップ 6

end

例:

Device# end

特権 EXEC モードを終了します。

Resilient Ethernet Protocol の簡易ネットワーク管理プロトコルのトラップの構成

REP 固有のトラップを送信して、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)サーバーにリンクの動作状態の変更およびすべてのポートの役割変更を通知するようにルータを設定できます。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

snmp mib rep trap-rate value

例:

Device(config)# snmp mib rep trap-rate 500

スイッチで REP トラップの送信をイネーブルにして、1 秒あたりのトラップの送信数を設定します。

  • 1 秒あたりのトラップの送信数を入力します。範囲は 0 ~ 1000 です。デフォルトは 0(制限なし、発生するたびにトラップが送信される)です。

ステップ 4

end

例:

Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show running-config

例:

Device# show running-config

(任意)実行コンフィギュレーションを表示します。これを使用して REP トラップ コンフィギュレーションを検証できます。

ステップ 6

copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config startup-config

(任意)スイッチ スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

Resilient Ethernet Protocol 設定の監視


(注)  


ピア側のポートがダウンしている場合、show rep topology コマンドはプライマリポートとセカンダリポートの両方をセカンダリポートとして表示します。


次の例では、show interface [ interface-id] rep [ detail] コマンドの出力を示します。この表示では、アップリンクポートの REP 設定とステータスを示します。

Device# show interfaces TenGigabitEthernet4/1 rep detail

TenGigabitEthernet4/1 REP enabled
Segment-id: 3 (Primary Edge)
PortID: 03010015FA66FF80
Preferred flag: No
Operational Link Status: TWO_WAY
Current Key: 02040015FA66FF804050
Port Role: Open
Blocked VLAN: <empty>
Admin-vlan: 1
Preempt Delay Timer: disabled
Configured Load-balancing Block Port: none
Configured Load-balancing Block VLAN: none
STCN Propagate to: none
LSL PDU rx: 999, tx: 652
HFL PDU rx: 0, tx: 0
BPA TLV rx: 500, tx: 4
BPA (STCN, LSL) TLV rx: 0, tx: 0
BPA (STCN, HFL) TLV rx: 0, tx: 0
EPA-ELECTION TLV rx: 6, tx: 5
EPA-COMMAND TLV rx: 0, tx: 0
EPA-INFO TLV rx: 135, tx: 136

次の例では、show interface [ interface-id] rep [ detail] コマンドの出力を示します。この表示では、ダウンリンクポートのREP設定とステータスを示します。

Device#show interface TenGigabitEthernet5/0/27 rep detail
TenGigabitEthernet5/0/27   REP enabled
Segment-id: 1 (Segment)
PortID: 019B380E4D9ACAC0
Preferred flag: No
Operational Link Status: NO_NEIGHBOR
Current Key: 019B380E4D9ACAC0696B
Port Role: Fail No Ext Neighbor
Blocked VLAN: 1-4094
Admin-vlan: 1
Preempt Delay Timer: 100 sec
LSL Ageout Timer: 2000 ms
LSL Ageout Retries: 5
Configured Load-balancing Block Port: 09E9380E4D9ACAC0
Configured Load-balancing Block VLAN: 1-100
STCN Propagate to: segment 25
LSL PDU rx: 292, tx: 340
HFL PDU rx: 0, tx: 0
BPA TLV rx: 0, tx: 0
BPA (STCN, LSL) TLV rx: 0, tx: 0
BPA (STCN, HFL) TLV rx: 0, tx: 0
EPA-ELECTION TLV rx: 0, tx: 0
EPA-COMMAND TLV rx: 0, tx: 0
EPA-INFO TLV rx: 0, tx: 0

次の例では、show rep topology [ segment segment-id] [ archive ] [ detail] コマンドを示します。この表示では、すべてのセグメントの REP トポロジ情報を示します。

Device# show rep topology

REP Segment 1
BridgeName       PortName   Edge Role
---------------- ---------- ---- ----
10.64.106.63     Te5/4      Pri  Open
10.64.106.228    Te3/4           Open
10.64.106.228    Te3/3           Open
10.64.106.67     Te4/3           Open
10.64.106.67     Te4/4           Alt 
10.64.106.63     Te4/4      Sec  Open

REP Segment 3
BridgeName       PortName   Edge Role
---------------- ---------- ---- ----
10.64.106.63     Gi50/1     Pri  Open
SVT_3400_2       Gi0/3           Open
SVT_3400_2       Gi0/4           Open
10.64.106.68     Gi40/2          Open
10.64.106.68     Gi40/1          Open
10.64.106.63     Gi50/2     Sec  Alt

Resilient Ethernet Protocol に関する追加情報

関連資料

関連項目 マニュアル タイトル

REP コマンド

Command Reference (Catalyst 9200 Series Switches) の「Layer 2/3 Commands」の項を参照してください

Resilient Ethernet Protocol の機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Fuji 16.9.2

Resilient Ethernet Protocol

REP はシスコ独自のプロトコルで、STP に代わるプロトコルとして、ネットワークループの制御、リンク障害の処理、コンバージェンス時間の改善を実現します。

アップリンクポートとダウンリンクポートでこの機能を設定できます。

Cisco IOS XE Amsterdam 17.2.1

Resilient Ethernet Protocol 用の複数の管理 VLAN

REP での複数の管理 VLAN 設定のサポートが導入されました。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn [英語] からアクセスします。