レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの前提条件

ここでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定するための前提条件と考慮事項について説明します。

EtherChannel の自動作成を容易にするためにレイヤ 2 ポイントツーポイント トンネリングを設定するには、サービスプロバイダー(SP)エッジスイッチおよびカスタマーデバイスの両方を設定する必要があります。

レイヤ 2 プロトコルのトンネリングについて

ここでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングについて説明します。

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの概要

サービスプロバイダー ネットワークを越えて接続されている、さまざまなサイトに散在するカスタマーは、さまざまなレイヤ 2 プロトコルを使用してトポロジをスケールし、すべてのリモート サイトおよびローカル サイトを含める必要があります。STP を適切に動作させる必要があり、サービスプロバイダー ネットワークを越えたローカル サイトおよびすべてのリモート サイトを含む、適切なスパニングツリーをすべての VLAN で構築する必要があります。Cisco Discovery Protocol(CDP)では、隣接するシスコ デバイスをローカル サイトおよびリモート サイトから検出する必要があります。VLAN トランキング プロトコル(VTP)では、カスタマー ネットワークのすべてのサイトで矛盾しないVLAN 設定を提供する必要があります。

プロトコルトンネリングが有効である場合、サービス プロバイダー ネットワークのインバウンド側エッジデバイスでは、特殊 MAC アドレスでレイヤ 2 プロトコルパケットがカプセル化され、サービス プロバイダー ネットワークに送信されます。ネットワークのコアデバイスでは、このパケットが処理されずに通常のパケットとして転送されます。CDP、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコル データ ユニット(PDU)は、サービス プロバイダー ネットワークをまたがり、サービス プロバイダー ネットワークのアウトバウンド側のカスタマーデバイスに配信されます。同一パケットは同じ VLAN のすべてのカスタマー ポートで受信され、次のような結果になります。

  • それぞれのカスタマー サイトのユーザは STP を適切に実行でき、すべての VLAN では(ローカル サイトだけではなく)すべてのサイトからのパラメータに基づいて、正しいスパニングツリーが構築されます。

  • CDP では、サービスプロバイダー ネットワークによって接続されているその他のシスコ デバイスに関する情報が検出されて表示されます。

  • VTP ではカスタマーネットワーク全体で一貫した VLAN 設定が提供され、サービスプロバイダーを通してすべてのデバイスに伝播されます。

レイヤ 2 プロトコル トンネリングは個別に使用できます。レイヤ 2 プロトコル トンネリングでは、IEEE 802.1Q トンネリングを向上させることができます。IEEE 802.1Q トンネリングポートでプロトコルトンネリングが有効になっていない場合、サービス プロバイダー ネットワークの受信側のリモートデバイスでは PDU が受信されず、STP、CDP、VTP を適切に実行できません。プロトコルのトンネリングが有効である場合、それぞれのカスタマー ネットワークのレイヤ 2 プロトコルは、サービスプロバイダー ネットワーク内で動作しているものから完全に区別されます。IEEE 802.1Q トンネリングでサービス プロバイダー ネットワークを通してトラフィックを送信する、さまざまなサイトのカスタマーデバイスでは、カスタマー VLAN が完全に認識されます。IEEE 802.1Q トンネリングを使用しない場合は、アクセスポートでカスタマーデバイスに接続し、サービスプロバイダーのアクセスポートでトンネリングを有効にすることで、レイヤ 2 プロトコルトンネリングを有効にできます。

たとえば、次の図(レイヤ 2 プロトコルトンネリング)では、カスタマー X の 4 つのスイッチが同じ VLAN 上にあり、サービス プロバイダー ネットワークを通して互いに接続されています。ネットワークで PDU がトンネルされない場合、ネットワークの向こう側のスイッチでは、STP、CDP、VTP を適切に実行できません。たとえば、カスタマー X のサイト 1 内のスイッチ上の VLAN に対する STP は、サイト 2 のカスタマー X のスイッチに基づくコンバージェンスパラメータを考慮せずに、サイト 1 のスイッチ上にスパニングツリーを構築します。これにより、「適切なコンバージェンスを含まないレイヤ 2 ネットワーク トポロジ」の図に示されているようなトポロジになる可能性があります。

図 1. レイヤ 2 プロトコル トンネリング
図 2. 適切なコンバージェンスを含まないレイヤ 2 ネットワーク トポロジ

ポートでのレイヤ 2 プロトコル トンネリング

サービスプロバイダーー ネットワークのエッジデバイスで、カスタマーに接続されているポートにおいて、レイヤ 2 プロトコル トンネリングを(プロトコルごとに)イネーブルにできます。カスタマーデバイスに接続されているサービスプロバイダーー エッジ デバイスでは、トンネリング処理が実行されます。エッジ デバイス トンネル ポートは、カスタマーの IEEE 802.1Q トランクポートに接続されます。エッジ デバイス アクセス ポートは、カスタマーアクセスポートに接続されます。カスタマーデバイスに接続されているエッジデバイスでは、トンネリング処理が実行されます。

レイヤ 2 プロトコルトンネリングは、アクセスポート、トンネルポート、またはトランクポートとして設定されたポート上でイネーブルにできます。switchport mode dynamic auto モード(デフォルトモード)または switchport mode dynamic desirable モードに設定されているポートでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングをイネーブルにできません。

デバイスでは、CDP、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコルトンネリングがサポートされます。ポイントツーポイント ネットワーク トポロジのエミュレートの場合は、PAgP、LACP、UDLD のプロトコルもサポートされます。


(注)  


PAgP、LACP、UDLD プロトコル トンネリングでは、ポイントツーポイント トポロジのエミュレートだけが目的です。設定を間違えたことによりトンネリング パケットが多くのポートに送信されると、ネットワーク障害が発生する可能性があります。


レイヤ 2 プロトコルがイネーブルになっているポート経由でサービスプロバイダーーのインバウンドエッジデバイスに入ったレイヤ 2 PDU が、トランクポートからサービスプロバイダーー ネットワークに出て行くとき、デバイスでは、カスタマー PDU 宛先 MAC アドレスが、周知のシスコ固有のマルチキャストアドレス(01-00-0c-cd-cd-d0)で上書きされます。IEEE 802.1Q トンネリングがイネーブルである場合、パケットにはタグが二重に付きます。このうち外部タグはカスタマーのメトロ タグ、内部タグはカスタマーの VLAN タグです。コアデバイスでは内部タグが無視され、同じメトロ VLAN のすべてのトランクポートにパケットが転送されます。アウトバウンド側のエッジデバイスでは、適切なレイヤ 2 プロトコル情報および MAC アドレス情報が復元され、同じメトロ VLAN のすべてのトンネルポートまたはすべてのアクセスポートにパケットが転送されます。このため、レイヤ 2 PDU はそのまま残り、サービスプロバイダーー インフラストラクチャを越えてカスタマー ネットワークの反対側に配信されます。

レイヤ 2 プロトコルトンネリングの概要」のレイヤ 2 プロトコルトンネリングの図を参照してください(それぞれアクセス VLAN 30、40 のカスタマー X とカスタマー Y)。非対称リンクにより、サイト 1 のカスタマーは、サービスプロバイダーー ネットワークのエッジ スイッチに接続されています。サイト 1 のカスタマー Y からスイッチ B に発信されたレイヤ 2 PDU(たとえば BPDU)は、周知の MAC アドレスが宛先 MAC アドレスになっている二重タグ パケットとしてインフラストラクチャに転送されます。この二重タグ パケットには、40 というメトロ VLAN タグ、および VLAN 100 などの内部 VLAN タグが付いています。二重タグ パケットがスイッチ D に入ると、外部 VLAN タグ 40 が外されて周知の MAC アドレスがそれぞれのレイヤ 2 プロトコル MAC アドレスで置き換わり、パケットは、VLAN 100 の 1 重タグ フレームとしてサイト 2 のカスタマー Y に送信されます。

カスタマー スイッチのアクセス ポートまたはトランク ポートに接続されているエッジ スイッチのアクセス ポートでも、レイヤ 2 プロトコル トンネリングをイネーブルにできます。この場合は、カプセル化プロセスとカプセル開放プロセスが、前の段落で説明したものと同じですが、パケットはサービスプロバイダー ネットワークで二重タグになりません。カスタマー固有のアクセス VLAN タグの 1 重タグになります。

スイッチスタックでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリング設定はすべてのスタックメンバーに配信されます。ローカルポート上で入力パケットを受信する各スタックメンバーは、パケットをカプセル化またはカプセル化解除して、該当する宛先ポートに転送します。単一のスイッチ上では、レイヤ 2 プロトコル トンネリング処理された入力トラフィックは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングがイネーブルになっている同一 VLAN 上のすべてのローカル ポートに送信されます。スタックでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定が行われたポートで受信したパケットを、スタック内のレイヤ 2 プロトコル トンネリングが設定され、同じ VLAN 内にあるすべてのポートに配信します。レイヤ 2 プロトコルトンネリング設定は、すべてアクティブスイッチにより取り扱われ、すべてのスタックでメンバースイッチに配信されます。

EtherChannel のレイヤ 2 プロトコル トンネリング

サービスプロバイダー ネットワークでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングを使用し、ポイントツーポイント ネットワーク トポロジをエミュレートして、EtherChannel の作成を向上させることができます。サービスプロバイダー スイッチでプロトコル トンネリング(PAgP または LACP)をイネーブルにすると、リモート カスタマー スイッチでは PDU が受信され、EtherChannel の自動作成をネゴシエーションできるようになります。

たとえば、次の図(EtherChannels のレイヤ 2 プロトコルトンネリング)では、カスタマー A の 2 つのスイッチが同じ VLAN 上にあり、サービス プロバイダー ネットワークを介して接続されています。ネットワークで PDU がトンネリングされると、ネットワークの向こう側のスイッチでは、専用回線を必要とせずに、EtherChannel の自動作成をネゴシエーションできます。

トランクポートでレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定する場合は、サービス プロバイダー エッジ デバイスの両方のトランクポートに異なるネイティブ VLAN を設定する必要があります。ループを回避するには、一方のトランクポートのネイティブ VLAN をもう一方のトランクポートの許可された VLAN リストに含めないでください。

図 3. EtherChannel のレイヤ 2 プロトコル トンネリング
EtherChannel のレイヤ 2 プロトコル トンネリング

レイヤ 2 プロトコル トンネリングのデフォルト設定

次の表に、レイヤ 2 プロトコル トンネリングのデフォルト設定を記載します。

表 1. レイヤ 2 イーサネット インターフェイス VLAN のデフォルト設定

機能

デフォルト設定

レイヤ 2 プロトコル トンネリング

ディセーブル。

シャットダウンしきい値

未設定。

ドロップしきい値

未設定。

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定方法

次の項では、レイヤ 2 プロトコルトンネルの設定方法について説明します。

レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

例:

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1

IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

次のいずれかを使用します。

  • switchport mode dot1q-tunnel
  • switchport mode trunk

例:

Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel

または

Device(config-if)# switchport mode trunk

IEEE 802.1Q トンネルポートまたはトランクポートとしてインターフェイスを設定します。

ステップ 5

l2protocol-tunnel[cdp | lldp | point-to-point | stp | vtp]

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel cdp

目的のプロトコルに対してプロトコル トンネリングをイネーブルにします。キーワードを入力しない場合、トンネリングは、4 つのすべてのレイヤ 2 プロトコルでイネーブルになります。

(注)  

 

いずれかのレイヤ 2 プロトコルまたは 3 つすべてのレイヤ 2 プロトコルのプロトコル トンネリングをディセーブルにするには、 no l2protocol-tunnel [cdp | lldp | point-to-point | stp | vtp] インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

ステップ 6

l2protocol-tunnel shutdown-threshold[ packet_second_rate_value | cdp|lldp point-to-point |stp | vtp]

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold 100 cdp

(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスは無効になります。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。

(注)  

 

このインターフェイスでドロップしきい値も設定する場合は、shutdown-threshold 値を drop-threshold の値以上にする必要があります。

(注)  

 

no l2protocol-tunnel shutdown-threshold [ packet_second_rate_value | cdp | lldp| point-to-point | stp | vtp] および no l2protocol-tunnel drop-threshold [ packet_second_rate_value | cdp | lldp| point-to-point |stp | vtp] コマンドを使用し、シャットダウンとドロップのしきい値をデフォルト設定に戻します。

ステップ 7

l2protocol-tunnel drop-threshold[ packet_second_rate_value | cdp|lldp | point-to-point|stp | vtp]

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold 100 cdp

(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスによってパケットがドロップされます。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。

(注)  

 

このインターフェイスでシャットダウンしきい値も設定する場合は、drop-threshold 値を shutdown-threshold の値以上にする必要があります。

(注)  

 

no l2protocol-tunnel shutdown-threshold [ cdp | | | lldppoint-to-pointstp | vtp ] および no l2protocol-tunnel drop-threshold [ cdp | stp | vtp ] コマンドを使用し、シャットダウンおよびドロップしきい値がデフォルト設定に戻ります。

ステップ 8

exit

例:

Device(config-if)# exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 9

errdisable recovery cause l2ptguard

例:

Device(config)# errdisable recovery cause l2ptguard

(任意)インターフェイスが再び有効になって再試行できるように、レイヤ 2 最大レート エラーからの復旧メカニズムを設定します。errdisable recovery はデフォルトでディセーブルになっています。イネーブルにした場合、デフォルトの間隔は 300 秒です。

ステップ 10

spanning-tree bpdufilter enable

例:

Device(config)# spanning-tree bpdufilter enable

スパニングツリーの BPDU フィルタを挿入します。

(注)  

 

トランクポートでレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定する場合は、スパニングツリーの BPDU フィルタをイネーブルにする必要があります。

ステップ 11

end

例:

Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 12

show l2protocol

例:

Device# show l2protocol

デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。

ステップ 13

copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

EtherChannel のレイヤ 2 プロトコルトンネリングの設定方法

EtherChannel の場合は、SP(サービスプロバイダー)エッジデバイスおよびカスタマーデバイスをレイヤ 2 プロトコルトンネリング用に設定する必要があります。ここでは、SP エッジデバイスの設定方法とカスタマーデバイスの設定方法について説明します。

サービスプロバイダー エッジ スイッチの設定

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

例:

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1

IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

switchport trunk native vlan vlan-id

例:

Device(config-if)# switchport trunk native vlan 2

ネイティブ VLAN を設定します。

(注)  

 

トランクポートで EtherChannel のレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定する場合は、SP エッジデバイスの両方のトランクポートで異なるネイティブ VLAN を設定する必要があります。

ステップ 5

switchport trunk allowed vlan vlan-id list

例:

Device(config-if)# switchport trunk allowed vlan 1,2,4-3003,3005-4094

許可 VLAN のリストを指定します。

(注)  

 

トランクポートで EtherChannel のレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定する場合は、ループを回避するために、SP エッジデバイスの一方のトランクポートのネイティブ VLAN が、他方のトランクポートの許可 VLAN のリストに含まれないようにする必要があります。

ステップ 6

次のいずれかを使用します。

  • switchport mode dot1q-tunnel
  • switchport mode trunk

例:

Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel

または

Device(config-if)# switchport mode trunk

IEEE 802.1Q トンネルポートまたはトランクポートとしてインターフェイスを設定します。

ステップ 7

l2protocol-tunnel point-to-point[pagp |lacp |udld]

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp

(任意)目的のプロトコルに関するポイントツーポイント プロトコル トンネリングを有効にします。キーワードを入力しない場合、トンネリングは、3 つすべてのプロトコルで有効になります。

(注)  

 

ネットワーク障害を避けるため、ネットワークがポイントツーポイント トポロジになっていることを確認してから、PAgP パケット、LACP パケット、UDLD パケットのうちいずれかのトンネリングをイネーブルにしてください。

(注)  

 

no l2protocol-tunnel [point-to-point [pagp | lacp | udld]] インターフェイス コンフィギュレーションを使用し、1 つまたは 3 つすべてのレイヤ 2 プロトコルのポイントツーポイント プロトコル トンネリングを無効にします。

ステップ 8

l2protocol-tunnel shutdown-threshold [point-to-point [pagp | lacp | udld]] value

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold point-to-point pagp 100

(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスは無効になります。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。

(注)  

 

このインターフェイスでドロップしきい値も設定する場合は、shutdown-threshold 値を drop-threshold の値以上にする必要があります。

(注)  

 

no l2protocol-tunnel shutdown-threshold [point-to-point [pagp | lacp | udld]] および no l2protocol-tunnel drop-threshold [[point-to-point [pagp | lacp | udld]] コマンドを使用し、シャットダウンおよびドロップしきい値がデフォルト設定に戻ります。

ステップ 9

l2protocol-tunnel drop-threshold [point-to-point [pagp | lacp | udld]] value

例:

Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 500

(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスによってパケットがドロップされます。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。

(注)  

 

このインターフェイスでシャットダウンしきい値も設定する場合は、drop-threshold 値を shutdown-threshold の値以上にする必要があります。

ステップ 10

no cdp enable

例:

Device(config-if)# no cdp enable

インターフェイス上で CDP を無効にします。

ステップ 11

spanning-tree bpdu filter enable

例:

Device(config-if)# spanning-tree bpdu filter enable

インターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにします。

ステップ 12

exit

例:

Device(config-if)# exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 13

errdisable recovery cause l2ptguard

例:

Device(config)# errdisable recovery cause l2ptguard

(任意)インターフェイスが再び有効になって再試行できるように、レイヤ 2 最大レート エラーからの復旧メカニズムを設定します。errdisable recovery はデフォルトでディセーブルになっています。イネーブルにした場合、デフォルトの間隔は 300 秒です。

ステップ 14

end

例:

Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 15

show l2protocol

例:

Device# show l2protocol

デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。

ステップ 16

copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

カスタマーデバイスの設定

始める前に

EtherChannel の場合は、サービス プロバイダー エッジ デバイスおよびカスタマーデバイスをレイヤ 2 プロトコルトンネリング用に設定する必要があります。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

例:

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1

IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

switchport trunk encapsulation dot1q

例:

Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

トランキング カプセル化形式を IEEE 802.1Q に設定します。

ステップ 5

switchport mode trunk

例:

Device(config-if)# switchport mode trunk

インターフェイスでトランキングをイネーブルにします。

ステップ 6

udld port

例:

Device(config-if)# udld port

インターフェイス上で UDLD を通常モードでイネーブルにします。

ステップ 7

channel-group channel-group-number mode desirable

例:

Device(config-if)# channel-group 25 mode desirable

チャネル グループにインターフェイスを割り当て、PAgP モードに desirable を指定します。

ステップ 8

exit

例:

Device(config-if)# exit

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 9

interface port-channel port-channel number

例:

Device(config)# interface port-channel port-channel 25

ポートチャネル インターフェイス モードを開始します。

ステップ 10

shutdown

例:

Device(config)# shutdown

インターフェイスをシャットダウンします。

ステップ 11

no shutdown

例:

Device(config)# no shutdown

インターフェイスを有効にします。

ステップ 12

end

例:

Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 13

show l2protocol

例:

Device# show l2protocol

デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。

ステップ 14

copy running-config startup-config

例:

Device# copy running-config startup-config

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

(注)  

 

インターフェイスをデフォルト設定に戻すには、 no switchport mode trunk no udld enable 、および no channel group channel-group-number mode desirable インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

レイヤ 2 プロトコルトンネリングの設定例

ここでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングのさまざまな設定例を示します。

例:レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定

次に、Cisco Discovery Protocol、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定し、設定を確認する方法の例を示します。



Device(config)# interface gigabitethernet1/0/11
Device(config-if)# l2protocol-tunnel cdp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel stp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel vtp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold 1500
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold 1000
Device(config-if)# exit

Device(config)# end
Device# show l2protocol

Port Protocol Shutdown Drop Encapsulation Decapsulation Drop
Threshold Threshold Counter Counter Counter
------- -------- --------- --------- ------------- ------------- -------------
Gi0/11 cdp 1500 1000 2288 2282 0
stp 1500 1000 116 13 0
vtp 1500 1000 3 67 0
pagp ---- ---- 0 0 0
lacp ---- ---- 0 0 0
udld ---- ---- 0 0 0

例:サービスプロバイダー エッジ スイッチとカスタマー スイッチの設定

以下は、サービス プロバイダーのエッジ スイッチ 1 およびエッジ スイッチ 2 を設定する方法の例です。VLAN 17、18、19、20 はアクセス VLAN、ファスト イーサネット インターフェイス 1 および 2 は PAgP および UDLD がイネーブルになっているポイントツーポイント トンネル ポート、ドロップしきい値は 1000、ファスト イーサネット インターフェイス 3 はトランク ポートです。

サービスプロバイダー エッジ スイッチ 1 の設定は次のとおりです。


Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport access vlan 17
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport access vlan 18
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation isl
Device(config-if)# switchport mode trunk

サービスプロバイダー エッジ スイッチ 2 の設定は次のとおりです。


Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport access vlan 19
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport access vlan 20
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation isl
Device(config-if)# switchport mode trunk

次は、サイト 1 のカスタマー スイッチを設定する方法の例です。ファスト イーサネット インターフェイス 1、2、3、4 は IEEE 802.1Q トランキング用に設定されており、UDLD はイネーブル、EtherChannel グループ 1 はイネーブル、ポート チャネルはシャットダウンされた後でイネーブルになり EtherChannel 設定がアクティブになります。


Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/4
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface port-channel 1
Device(config-if)# shutdown
Device(config-if)# no shutdown
Device(config-if)# exit

トンネリング ステータスのモニタリング

次の表では、トンネリング ステータスをモニタするために使用するコマンドについて説明します。

表 2. トンネリングのモニタリング コマンド

コマンド

目的

clear l2protocol-tunnel counters

レイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートのプロトコル カウンタをクリアします。

show dot1q-tunnel

デバイスの IEEE 802.1Q トンネルポートを表示します。

show dot1q-tunnel interface interface-id

特定のインターフェイスがトンネル ポートであるかどうかを確認します。

show l2protocol-tunnel

レイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートに関する情報を表示します。

show errdisable recovery

レイヤ 2 プロトコル トンネル エラーディセーブル ステートの回復タイマーがイネーブルかどうかを確認します。

show l2protocol-tunnel interface interface-id

特定のレイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートに関する情報を表示します。

show l2protocol-tunnel summary

レイヤ 2 プロトコルのサマリー情報だけを表示します。

show vlan dot1q tag native

デバイスのネイティブ VLAN タギングのステータスを表示します。

レイヤ 2 プロトコルトンネリングの機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.1

レイヤ 2 プロトコル トンネリング

レイヤ 2 プロトコルを使用すると、すべてのリモートサイトとローカルサイトを含むようにトポロジを拡張できます。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn [英語] からアクセスします。