stack
フレームのスタック トレースをダンプするには、 stack コマンドを使用します。
stack [ -d | - m ] [ num ]
構文の説明
-d |
(任意)ROM モニタ スタックをダンプするキーワード。 |
- m |
(任意)ダンプするアドレスを指定するキーワード。 |
num |
(任意)フレーム数。 |
デフォルト
num のデフォルトは、5 フレームです。
コマンド モード
通常。
使用上のガイドライン
フレームは、ブートされたイメージのカーネル スタックおよびプロセス スタック(使用可能な場合)からダンプされます。スタック フレームを個別に表示するには、 frame コマンドを使用します。
-d オプションおよび - m オプションにはマイナス記号(-)が必要です。
例
次に、 stack コマンドを使用して 8 個のフレームのスタック トレースをダンプする例を示します。
Kernel Level Stack Trace:
Initial SP = 0x60276a98, Initial PC = 0x60033054, RA = 0x6006d380
Frame 0 : FP= 0x60276a98, PC= 0x60033054, 0 bytes
Frame 1 : FP= 0x60276a98, PC= 0x6006d380, 24 bytes
Frame 2 : FP= 0x60276ab0, PC= 0x600e5218, 40 bytes
Frame 3 : FP= 0x60276ad8, PC= 0x600dcd48, 32 bytes
Frame 4 : FP= 0x60276af8, PC= 0x60033fdc, 0 bytes
Process Level Stack Trace:
Initial SP = 0x80007ce8, Initial PC = 0x600dfd38, RA = 0x600dfd20
Frame 0 : FP= 0x80007ce8, PC= 0x600dfd38, 24 bytes
Frame 1 : FP= 0x80007d00, PC= 0x6005b260, 32 bytes
Frame 2 : FP= 0x80007d20, PC= 0x6005c05c, 192 bytes
Frame 3 : FP= 0x80007de0, PC= 0x6005b54c, 24 bytes
Frame 4 : FP= 0x80007df8, PC= 0x600e82e0, 56 bytes
Frame 5 : FP= 0x80007e30, PC= 0x600e9484, 40 bytes
Frame 6 : FP= 0x80007e58, PC= 0x600e8b28, 24 bytes
Frame 7 : FP= 0x80007e70, PC= 0x600de224, 72 bytes
switch
クロックをスーパーバイザ クロックから内部クロックへ、またはアクティブ スーパーバイザ エンジンをスタンバイ スーパーバイザ エンジンへ切り替えるには、 switch コマンドを使用します。
switch { clock | supervisor }
構文の説明
clock |
クロックをスーパーバイザ クロックから内部クロックへ切り替えるキーワード。 |
supervisor |
アクティブ スーパーバイザ エンジンをスタンバイ スーパーバイザ エンジンへ切り替えるキーワード。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
例
次に、クロックを切り替える例を示します。
Console> (enable) switch clock
This command will reset system and force a clock switch-over.
Do you want to continue (y/n) [n]?
次に、スタンバイ スーパーバイザ エンジンに切り替える例を示します。
Console> (enable) switch supervisor
This command will force a switch-over to the standby Supervisor module.
Do you want to continue (y/n) [n]?
switch console
コンソール接続を物理的にアクティブ スーパーバイザ エンジン上の MSFC へ切り替えるには、 switch console コマンドを使用します。
switch console [mNo]
デフォルト
デフォルトは、スーパーバイザ エンジン コンソールです。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
このコマンドは、Telnet セッションではサポートされません。
switch console コマンドを使用すると、アクティブ スーパーバイザ エンジンとスロットを共有する MSFC へ変更できます。このコマンドを使用するには、アクティブ スーパーバイザ エンジン コンソールとスタンバイ スーパーバイザ エンジン コンソールが必要です。ない場合は、switch console コマンドを使用して、スタンバイ スーパーバイザ エンジン スロットに搭載された MSFC のコンソールへ切り替えることはできません。
スロット 1 に設置されたスーパーバイザ エンジンに MSFC を取り付けると、MSFC はモジュール 15 として認識されます。スロット 2 にスーパーバイザ エンジンを設置すると、MSFC はモジュール 16 として認識されます。任意の引数 mNo を省略した場合、コンソールはアクティブ スーパーバイザ エンジン上の MSFC へ切り替わります。
ルータ CLI を終了してスイッチの CLI に戻るには、Router> プロンプトで Ctrl+C を 3 回入力します。
例
次に、コンソール接続をアクティブ スーパーバイザ エンジン上の MSFC へ切り替える例を示します。
Console> (enable) switch console 15
Type ^C^C^C to switch back...
switch fabric
アクティブ スイッチ ファブリック モジュールをリセットし、スタンバイ スイッチ ファブリック モジュールが動作を引き継げるようにするには、 switch fabric コマンドを使用します。
switch fabric [mNo]
構文の説明
mNo |
(任意)スイッチ ファブリック モジュールの番号。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
このコマンドは、Telnet セッションではサポートされません。
例
次に、アクティブ スイッチ ファブリック モジュールをリセットする例を示します。
Console> (enable) switch fabric
This command will force a switch-over to the standby fabric module.
Do you want to continue (y/n) [n]?
sync
次回リセット時に読み込めるように、環境変数およびエイリアスの実行中のコア内のコピーを NVRAM へ書き込むには、 sync コマンドを使用します。
sync
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
例
次に、 sync コマンドを使用する例を示します。
sysret
最後にブートしたシステム イメージから戻される情報を表示するには、 sysret コマンドを使用します。
sysret
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
使用上のガイドライン
表示されるスタック ダンプ情報は、最大で 8 フレームです。
例
次に、 sysret コマンドを使用して、最後にブートしたシステム イメージから戻される情報を表示する例を示します。
count: 19, reason: user break
pc:0x60043754, error address: 0x0
FP: 0x80007e78, PC: 0x60043754
FP: 0x80007ed8, PC: 0x6001540c
FP: 0x80007ef8, PC: 0x600087f0
FP: 0x80007f18, PC: 0x80008734
telnet
リモート ホストへの Telnet 接続を開始するには、 telnet コマンドを使用します。
telnet host [ port ]
構文の説明
host |
接続先のリモート ホストの名前または IP アドレス。 |
port |
(任意)リモート ホスト上の特定のポート接続。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
例
次に、ホスト elvis への Telnet セッションを開いて閉じる例を示します。
Console> (enable) telnet elvis
Escape character is ’^]’.
UNIX(r) System V Release 4.0 (elvis)
Last login: Thu Oct 15 09:25:01 from forster.cisc.rum
Sun Microsystems Inc. SunOS 5.4 Generic July 1994
test snmp trap
SNMP トラップ メッセージをトラップ レシーバーへ送信するには、 test snmp trap コマンドを使用します。
test snmp trap trap_num [ specific_num ]
構文の説明
trap_num |
トラップの番号。 |
specific_num |
(任意)事前定義されたトラップの番号。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
例
次に、トラップ 0 を実行する例を示します。
Console> (enable) test snmp trap 0
SNMP trap message sent. (4)
traceroute
Catalyst 6000 ファミリ スイッチから特定の宛先ホストまで、IP ネットワークのホップごとのパスを表示するには、 traceroute コマンドを使用します。
traceroute [ -n ] [ -w wait_time ] [ -i initial_ttl ] [ -m max_ttl ] [ -p dest_port ] [ -q nqueries ] [ -t tos ] host [ data_size ]
構文の説明
-n |
(任意)パス上のホップごとに traceroute が DNS ルックアップを実行しないようにするオプション。数値による IP アドレスだけが出力されます。 |
-w wait_time |
(任意) traceroute が ICMP 応答メッセージを待機する時間(秒数)を指定するオプション。 wait_time に指定可能な範囲は 1 ~ 300 秒です。 |
-i initial_ttl |
(任意) traceroute が送信する ICMP データグラムの TTL 値を、デフォルト TTL の 1 ではなく initial_ttl にするオプション。 traceroute は、ホップ数が initial_ttl 未満のホストの処理をスキップできます。 |
-m max_ttl |
(任意)出力 ICMP データグラムの最大 TTL 値を指定するオプション。 max_ttl に指定可能な範囲は 1 ~ 255 です。 |
-p dest_port |
(任意) traceroute のデータグラムで使用されるベース UDP 宛先ポート番号を指定するオプション。この値は、データグラムが送信されるたびに増加します。 dest_port に指定可能な範囲は 1 ~ 65535 です。このオプションは、宛先ホストがデフォルトの traceroute ポート範囲内のポートを待ち受けているという、通常とは異なる場合に使用します。 |
-q nqueries |
(任意)TTL 値ごとに送信されるデータグラムの数を指定するオプション。 nqueries に指定可能な範囲は 1 ~ 1000 です。 |
-t tos |
(任意)出力データグラムの IP ヘッダーに ToS を設定するように指定するオプション。 tos に指定可能な範囲は 0 ~ 255 です。 |
host |
宛先ホストのドット区切り表記の IP エイリアスまたは IP アドレス( a.b.c.d )。 |
data_size |
(任意)出力データグラムのデフォルトの 40 バイト以外のバイト数。指定可能な範囲は 0 ~ 1420 です。 |
デフォルト
オプションなしで traceroute host コマンドを入力すると、初期 TTL が 1、最大 TTL が 30、タイムアウト期間が 5 秒間、ToS 指定が 0 という 3 つの 40 バイト ICMP データグラムが、宛先 UDP ポート番号 33434 に送信されます。 経由したパス上のホストごとに、各ホストの初期 TTL と送信された各パケットの宛先 UDP ポート番号が 1 ずつ増加します。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
traceroute コマンドを実行後に中断するには、Ctrl+C を押します。
traceroute コマンドは IP ヘッダーの TTL フィールドを使用して、ルータとサーバで特定のリターン メッセージが生成されるようにします。traceroute を開始するには、TTL フィールドに 1 を設定し、UDP データグラムを宛先ホストに送信します。ルータは 1 または 0 の TTL 値を検出すると、データグラムをドロップし、送信元に ICMP の time-exceeded メッセージを戻します。traceroute 機能は、ICMP time-exceeded メッセージの送信元アドレス フィールドを調べ、最初のホップのアドレスを判別します。
ネクストホップを識別するために、traceroute は再び UDP パケットを送信しますが、今度は TTL 値を 2 に設定します。1 番めのルータは、TTL フィールドを 1 つ減らし、次のルータにデータグラムを送信します。2 番めのルータは、TTL 値が 1 の UDP パケットを受け取り、データグラムをドロップして、送信元に time-exceeded メッセージを戻します。このように、データグラムが宛先ホストに到達するまで(または TTL の最大値に達するまで)TTL の値は増分され、処理が続けられます。
データグラムがどの時点で宛先に到達したかを判別するため、traceroute 機能は、データグラムの UDP 宛先ポートに、宛先ホストが使用する可能性のない非常に大きい値を設定します。ホストは、この未知のポート番号を持つデータグラムを受信すると、送信元に ICMP「port unreachable」エラーを送信します。このメッセージにより、宛先に到達したことを traceroute 機能に伝えます。
Catalyst 6000 ファミリ スイッチは、 traceroute コマンドの送信元または宛先として参加できます。ただし、Catalyst 6000 ファミリ スイッチはレイヤ 2 デバイスであるため、IP ヘッダー内の TTL フィールドを調べず、TTL フィールドを減少させず、ICMP の time-exceeded メッセージを送信しません。そのため、Catalyst 6000 ファミリ スイッチは、 traceroute コマンドの出力にホップとして表示されません。
異なるタイプのサービスによってルートが変更されたかどうかを確認するには、 tos オプションを使用します。
例
次に、 traceroute コマンドを使用して、送信元から宛先ホスト サーバ 10 へのパスを判別する例を示します。
Console> (enable) traceroute server10
traceroute to server10.company.com (172.16.22.7), 30 hops max, 40 byte packets
1 engineering-1.company.com (172.31.192.206) 2 ms 1 ms 1 ms
2 engineering-2.company.com (172.31.196.204) 2 ms 3 ms 2 ms
3 gateway_a.company.com (172.16.1.201) 6 ms 3 ms 3 ms
4 server10.company.com (172.16.22.7) 3 ms * 2 ms
表 2-102 に、 traceroute コマンドの出力に含まれるフィールドを示します。
表 2-102 traceroute コマンドの出力フィールド
|
|
30 hops max, 40 byte packets |
送信されている ICMP データグラムの最大 TTL 値とサイズ。 |
2 ms 1 ms 1 ms |
各 ICMP データグラムがルータまたはホストに到達するまでの時間と、ICMP time-exceeded メッセージがホストに戻されるまでに要した時間の合計(ミリ秒単位)。 これらの値に続く感嘆符(たとえば、20 ms !)は、宛先によって戻された port-unreachable メッセージが TTL 0 または 1 だったことを示しています。通常、この状況は、宛先が到達したデータグラムの TTL 値を ICMP リプライの TTL 値として使用した場合に起こります。リプライは、TTL が送信元と宛先間のホップ数に等しい traceroute データグラムを宛先が受信するまで、送信元には到達しません。 |
3 ms * 2 ms |
"*" は、そのデータグラムに関する ICMP time-exceeded メッセージが受信される前に、タイムアウト期間(デフォルトは 5 秒間)が満了したことを示しています。 |
traceroute は、time-exceeded または port-unreachable メッセージ以外の ICMP エラー メッセージを受信した場合、ラウンドトリップ時間またはアスタリスク(*)の代わりに 表 2-103 に示すエラー コードのいずれかを出力します。
表 2-103 traceroute のエラー メッセージ
|
|
!N |
ホストへのルートなし。ネットワークは到達不能です。 |
!H |
ホストへのルートなし。ホストは到達不能です。 |
!P |
接続が拒否されました。プロトコルは到達不能です。 |
!F |
フラグメンテーションが必要だが、Do not Fragment(DF)ビットがセットされています。 |
!S |
ソース ルートに障害が発生しました。 |
!A |
通信は管理上禁止されています。 |
? |
不明なエラーが発生しました。 |
unalias
エイリアス リストからエイリアス名と関連付けられた値を削除するには、 unalias コマンドを使用します。
unalias name
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
使用上のガイドライン
変更を保存するには、 sync コマンドを実行する必要があります。そうしないと、変更は保存されず、 reset:ROM モニタ コマンドで変更が削除されます。
例
次に、 unalias コマンドを使用して s エイリアスを削除してから、削除されたことを確認する例を示します。
monitor: command "s" not found
===========================================================================
undelete
フラッシュ メモリ デバイス上の削除されたファイルを復元するには、 undelete コマンドを使用します。削除されたファイルは、そのインデックスを使用して復元できます(同名の削除済みファイルが複数存在することがあるため)。
undelete index [[ m/ ] device : ]
構文の説明
index |
削除されたファイルのインデックス番号。 |
m/ |
(任意)フラッシュ デバイスが含まれるスーパーバイザ エンジンのモジュール番号。 |
device : |
(任意)フラッシュが存在するデバイス。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
デバイスを指定したあとに、コロン(:)を入力する必要があります。復元するファイルのインデックス番号を取得する方法については、 dir:スイッチ コマンドを参照してください。同名の有効ファイルが存在している場合、ファイルの復元はできません。ターゲット ファイルを復元する前に、存在するファイルを削除しておく必要があります。1 ファイルにつき、15 回まで削除と復元を繰り返すことができます。すべての削除済みファイルをデバイス上で永続的に削除するには、 squeeze コマンドを使用します。
例
次に、インデックス 1 の削除済み ファイルを復元し、 show flash コマンドを使用して確認する例を示します。
Console> (enable) undelete 1 bootflash:
Console> (enable)
show flash
-#- ED --type-- --crc--- -seek-- nlen -length- -----date/time------ name
1 .. ffffffff fec05d7a 4b3a4c 25 4667849 Mar 03 2000 08:52:09 cat6000-sup.
2 .. ffffffff 4e5efc31 c0fadc 30 7716879 May 19 2000 06:50:55 cat6000-sup-
3605796 bytes available (12384988 bytes used)
unset=varname
変数リストから変数名を削除するには、 unset= varname コマンドを使用します。
unset= varname
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
使用上のガイドライン
変更を NVRAM に保存するには、 sync コマンドを入力する必要があります。そうしないと、変更内容は保存されず、 reset により削除されます。
例
次に、 set コマンドを使用して変数リストを表示し、変数リストから変数名を削除したあと、変数リストを表示して削除を確認する例を示します。
varname=
変数 VARNAME を varvalue に設定するには、 varname= コマンドを使用します。構文 varname = では、変数がヌル ストリングに設定される点に注意してください。
varname = value
構文の説明
varname = |
変数の名前。 |
value |
任意の ROM モニタ コマンド。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
使用上のガイドライン
等号(=)の前後にはスペースを入れないでください。スペースを入れる場合は、 value を引用符で囲む必要があります。変数名は目立つよう、大文字で記述します。
verify
フラッシュ デバイスのファイルのチェックサムを確認するには、 verify コマンドを使用します。
verify [[ m/ ] device : ] filename
構文の説明
m/ |
(任意)フラッシュ デバイスが含まれるスーパーバイザ エンジンのモジュール番号。 |
device: |
(任意)フラッシュが存在するデバイス。 |
filename |
コンフィギュレーション ファイルの名前。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
デバイスを指定したあとに、コロン(:)を入力する必要があります。
例
次に、 verify コマンドを使用する例を示します。
Console> verify cat6k_r47_1.cbi
..........................................................
File cat6k_r47_1.cbi verified OK.
wait
次のコマンドの実行前に、指定した秒数だけ CLI を停止させるには、 wait コマンドを使用します。このコマンドはコンフィギュレーション ファイルに含めることもできます。
wait seconds
構文の説明
seconds |
次のコマンドを実行するまで CLI が待つ秒数。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
通常。
例
次に、CLI を 5 秒間停止させる例を示します。
whichboot
ブートするファイルを確認するには、 whichboot コマンドを使用します。
whichboot
構文の説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
例
次に、 whichboot コマンドを使用する例を示します。
Boot image name is 'slot0:cat6000-sup.6-1-1.bin'.
write
現在の設定をネットワークへアップロードしたり、現在実行中のメモリ内の設定情報を表示するには、 write コマンド セットを使用します。
write network [ all ]
write terminal [ all ]
write { host file } [ all ] [ rcp ]
write memory
構文の説明
network |
ホストの IP アドレスまたは IP エイリアス、およびアップロードするファイル名の入力を対話形式で行うことを指定するキーワード。 |
all |
(任意)デフォルトおよびデフォルト以外のコンフィギュレーション設定を指定するキーワード。 |
terminal |
デフォルト以外のコンフィギュレーション ファイルを端末に表示するキーワード。 |
host |
ホストの IP アドレスまたは IP エイリアス。 |
file |
コンフィギュレーション ファイルの名前。 |
rcp |
(任意)rcp を使用してソフトウェア イメージをホストにアップロードするキーワード。 |
memory |
現在の設定を指定された場所にアップロードすることを指定するキーワード。 |
デフォルト
このコマンドには、デフォルト設定はありません。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
write terminal コマンドは、 show config コマンドとまったく同じです。 write host file コマンドは、write network コマンドの簡略版です。
write network コマンドを使用して、ソフトウェアを ATM モジュールへアップロードすることはできません。
write network コマンドでは、ファイルがあらかじめホスト上に存在している必要があります(作成するには UNIX の touch filename コマンドを使用します)。
write memory コマンドを入力する前に、テキスト コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。テキスト コンフィギュレーション モードを開始するには、 set config mode text コマンドを入力します。
例
次に、ホスト mercury にファイル system5.cfg をアップロードする例を示します。
Console> (enable) write network
IP address or name of host? mercury
Name of configuration file to write? system5.cfg
Upload configuration to system5.cfg on mercury (y/n) [y]? y
Done. Finished Network Upload. (9003 bytes)
次に、ホスト mercury にファイル system5.cfg をアップロードする例を示します。
Console> (enable) write mercury system5.cfg
Upload configuration to system5.cfg on mercury (y/n) [y]? y
Done. Finished Network Upload. (9003 bytes)
次に、コンフィギュレーション ファイルを端末に表示する例を示します(一部のみ表示)。
Console> (enable) write terminal
#version 4.2(0.24)VAI58 set password $1$FMFQ$HfZR5DUszVHIRhrz4h6V70
set enablepass $1$FMFQ$HfZR5DUszVHIRhrz4h6V70
set power redundancy enable
set snmp community read-only public
set snmp community read-write private
set snmp community read-write-all secret
set snmp trap disable module
次に、事前に指定した場所に、実行中のシステム コンフィギュレーションをアップロードする例を示します。
Console> (enable) write memory
Upload configuration to bootflash:switch.cfg
7165844 bytes available on device bootflash, proceed (y/n) [n]? y
write tech-support
スイッチに関するステータス情報を含むレポートを生成したり、コマンド出力を TFTP サーバにアップロードしたりするには、 write tech-support コマンド セットを使用します。TFTP サーバから、Technical Assistance Center へ出力を送信できます。
write tech-support host file [ module mod ] [ vlan vlan ] [ memory ] [ config ]
write tech-support host file [ port mod/port ] [ vlan vlan ] [ memory ] [ config ]
構文の説明
host |
ホストの IP アドレスまたは IP エイリアス。 |
file |
コンフィギュレーション ファイルの名前。 |
module mod |
(任意)モジュール番号を指定するキーワードおよび変数。 |
vlan vlan |
(任意)VLAN を指定するキーワードおよび変数。有効値は、 1 ~ 1001 および 1025 ~ 4094 です。 |
port mod/port |
(任意)モジュールとモジュール上のポートを指定するキーワードおよび変数。 |
memory |
(任意)メモリおよびプロセッサの状態情報を指定するキーワード。 |
config |
(任意)スイッチの設定情報を指定するキーワード。 |
デフォルト
デフォルトでは、このコマンドによって、テクニカルサポートに関連する show コマンドの出力が表示されます。表示する情報のタイプを指定するには、キーワードを使用します。パラメータをまったく指定しなかった場合は、すべての設定、メモリ、モジュール、ポート、インスタンス、および VLAN のデータが表示されます。
コマンド モード
特権。
使用上のガイドライン
注意 ネットワーク セグメント上の単一または複数のスイッチで、複数の write tech-support コマンドを実行しないでください。実行すると、スパニング ツリーが不安定になることがあります。
(注) write tech-support の出力中に Ctrl+C を押すと、TFTP サーバへの出力ファイルが不完全になることがあります。
(注) 情報をファイルへアップロードする場合は、write tech-support コマンド を実行する前に、ファイルがすでに TFTP サーバに存在していること、ファイルが適切な権限を持っていること、さらにネットワーク接続が良好なことを確認してください。
config キーワードを指定すると、 write tech-support コマンドによって、次のコマンドの出力が表示されます。
• show config
• show flash
• show log
• show microcode
• show module
• show port
• show spantree active
• show spantree summary
• show system
• show test
• show trunk
• show version
• show vlan
(注) MISTP が実行されている場合は、show spantree active コマンドと show spantree summary コマンドの出力ではなく、show spantree mistp-instance active コマンドと show spantree summary mistp-instance コマンドの出力が表示されます。
memory キーワードを指定すると、 write tech-support コマンドによって、次のコマンドの出力が表示されます。
• ps
• ps -c
• show cam static
• show cam system
• show flash
• show memory buffers
• show microcode
• show module
• show proc
• show proc mem
• show proc cpu
• show system
• show spantree active
• show version
(注) MISTP が実行されている場合は、show spantree active コマンドの出力ではなく、show spantree mistp-instance active コマンドの出力が表示されます。
モジュール、ポート、または VLAN の番号を指定した場合は、一般的なシステム情報と、指定したコンポーネントの情報が表示されます。
例
次に、テクニカル レポートをアップロードする例を示します。
Console> (enable) write tech-support 172.20.32.10 tech.txt
Upload tech-report to tech.txt on 172.20.32.10 (y/n) [n]? y
Finished network upload. (67784 bytes)