サービス側 VPN での DNS リダイレクトについて
DNS リダイレクト機能を使用することで、Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN デバイスが、クエリに関する一定の特性に基づいて選択された、ある具体的な設定と関連するホストテーブルキャッシュを使用して、DNS のクエリに対応できるようになります。DNS リダイレクト環境では、デバイスで複数の DNS データベースを設定できます。Cisco Catalyst SD-WAN ソフトウェアを設定しておくことで、デバイスが DNS クエリに応答するたびに、そのクエリを転送または解決することによって、DNS ネームサーバー設定の 1 つを選択できます。Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN リリース 17.8.1a がリリースされる前は、 DNS リダイレクトのサポートは NAT ダイレクト インターネット アクセス(DIA)パスを介してのみでした。
アプリケーション認識型ルーティングポリシーにより、Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN デバイスがアプリケーション トラフィックをサービス VPN に送信し、サービス VPN からアプリケーション トラフィックを受信することが許可されている場合、そのデバイスによって DNS ルックアップが実行され、アプリケーションサーバーに到達するためのパスが決まります。ルータがインターネットに接続されていない場合、そのような接続があるエッジデバイスに DNS クエリを送信し、そのデバイスがそのアプリケーションのサーバーに到達する方法を決定します。
![]() (注) |
インターネット接続されたデバイスが地理的に離れたデータセンターにあるネットワークでは、解決された DNS アドレスが、サービス VPN が配置されているサイトから地理的に離れたサーバーを指します。 |
Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN デバイスはインターネット出口ポイントとして設定できるため、任意のルータがインターネットに直接到達して DNS ルックアップを実行することもできます。
DNS リダイレクトの設定は、一元管理型データポリシーを使用して設定するか、またはデータトラフィックに SLA 基準を適用する場合はアプリケーション認識型ルーティングポリシーを使用して行うことができます。