DCNM-LAN クライアントの概要
ここでは、DCNM-LAN クライアントとその内容について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「ユーザ インターフェイス」
• 「[Feature Selector] ペイン」
• 「[Contents] ペイン」
• 「[Summary] ペイン」
• 「[Details] ペイン」
• 「[Association] ペイン」
• 「メニュー」
• 「ツールバー」
• 「キーボード コマンド」
• 「複数プラットフォームのサポート」
ユーザ インターフェイス
DCNM-LAN クライアントのユーザ インターフェイス(図 14-1 を参照)には、デバイスのステータス情報が表示され、デバイスを管理する設定ツールが提供されています。この画面は、いくつかのペインに分割されています(図 14-1 を参照)。管理対象デバイスの特定のオブジェクトの情報を表示する場合、または設定タスクを実行する場合は、図 14-1 に示す順序でペインを使用します。
図 14-1 DCNM-LAN クライアントのユーザ インターフェイス
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[Feature Selector] ペイン |
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[Summary] ペイン |
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[Contents] ペイン |
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[Details] ペイン |
[Feature Selector] ペイン
[Feature Selector] ペイン(図 14-1 を参照)には、カテゴリ別にグループ化された機能が表示され、使用または設定する機能を選択できます。[Feature Selector] ペインの下部セクションには、機能カテゴリのボタンが表示されます。カテゴリを選択すると、[Feature Selector] ペインの上部セクションに、選択したカテゴリの機能ツリーが表示されます。
図 14-1 では、[Interfaces] カテゴリが選択されているため、ツリーには管理対象デバイスのインターフェイスを設定する機能が表示されています。
DCNM-LAN のマニュアルおよびオンライン ヘルプには、[Feature Selector] ペインから対応する機能を選択して開始する、多数の手順が含まれています。たとえば、イーサネット インターフェイスを設定する手順は、次のように開始します。
[Feature Selector] ペインで [Interfaces] > [Physical] > [Ethernet] の順に選択します。
ツリーで機能を選択すると、[Contents] ペインに、その機能の情報が表示されます。
[Contents] ペイン
[Contents] ペイン(図 14-1 を参照)には、現在選択されている機能の情報が表示され、その機能を設定するためのフィールドがあります。[Contents] ペインには、さらに小さい [Summary] ペインと [Details] ペインがあります。
[Summary] ペイン
[Summary] ペイン(図 14-1 を参照)には、情報を表示したり、処理を実行したりできるオブジェクトが整理されて表示されます。表示されるオブジェクトのタイプは、選択した機能によって異なります。
たとえば、[Feature Selector] ペインで [Interfaces] > [Physical] > [Ethernet] を選択すると、[Summary] ペインにデバイスのテーブルが表示されます。管理対象デバイスを展開すると、ネットワーク インターフェイス カードが搭載されたスロットが表示されます。スロットを展開すると、搭載されているインターフェイスと、ポート モード、管理ステータス、運用ステータスなど、インターフェイスの主要なステータス情報が表示されます。ほとんどの機能では、[Summary] ペインのタイトル バーに選択内容が表示されます。
表示または設定するオブジェクトを選択すると、[Details] ペインに、イーサネット インターフェイスなどの選択したオブジェクトの情報が表示されます。
[Summary] ペインのエクスポート
[Summary] ペインに表示されているデータを、Microsoft Excel 97-2003 形式のスプレッドシートにエクスポートできます。そのためには、[Summary] ペインの右上の隅にある緑色の矢印をクリックし、スプレッドシートのファイル名と場所を指定します。
[Summary] ペインのフィルタリング
多くの機能で、[Summary] ペインに表示するオブジェクトをフィルタリングできます。選択した機能がフィルタリングをサポートしていれば、メニュー バーで [View] > [Filter] を選択することにより、フィルタリングをイネーブルに設定できます。[Summary] ペインで、オブジェクトをフィルタリングできるカラムは、ドロップダウン リストになります。[Summary] ペインの表示をフィルタリングするには、カラムのドロップダウン リストで表示するオブジェクトを限定します。
[Details] ペイン
[Details] ペイン(図 14-1 を参照)には、[Summary] ペインで選択したオブジェクト固有の情報フィールドおよび設定フィールドが表示されます。[Details] タブには通常、いくつかのサブ タブが含まれています。タブをクリックすると、そのタブの内容が表示されます。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「タブ」
• 「セクション」
タブ
関連フィールドおよび情報は、タブによって構成されています。たとえば、図 14-1 のようにイーサネット インターフェイスを選択した場合は、[Details] ペインに、[Port Details] タブなどの 4 つのタブが表示されます。
[Summary] ペインから選択する多数のオブジェクト タイプの場合、通常、次の 2 つの特殊タブが [Details] ペインに表示されます。
• [Statistics]:このタブを使用して、選択したオブジェクトに関する統計情報や図を操作できます。詳細については、「統計情報および図の作業」を参照してください。
• [Events]:このタブを使用して、選択したオブジェクトに関する機能固有のイベントを表示できます。詳細については、『 System Management Configuration Guide, Cisco DCNM for LAN, Release 5.x 』を参照してください。
セクション
セクションには、関連フィールドおよび情報の、より詳細な構成が表示されます。DCNM-LAN クライアントでは、セクションを展開表示したり閉じたりできるため、必要に応じてフィールドおよび情報の表示と非表示を切り換えることができます。たとえば、図 14-1 の [Port Details] タブでは、[Basic Settings] セクションは展開表示されていますが、[Port Mode Settings] セクションは閉じています。
[Association] ペイン
DCNM-LAN クライアントには、現在選択中の機能に関連付けられた機能で設定したオブジェクトにアクセスできる、[Association] ペインも含まれています。図 14-2 に、[Association] ペインを示します。
[Association] ペインは、DCNM-LAN クライアントの右側に表示されているタブをクリックすると表示されます。たとえば、図 14-2 では、イーサネット インターフェイスの設定中に、[Association] ペインを使用して IPv4 ACL にアクセスし、インターフェイスに適用できます。[Association] ペインの IPv4 ACL を右クリックすると、インターフェイスにその ACL を適用したり、IPv4 ACL 機能に移動して ACL を設定したりできます。
図 14-2 [Association] ペイン
メニュー
DCNM-LAN クライアントのメニュー バーには、次の標準的なメニューが含まれています。
[File] メニュー
• [New]:新しいオブジェクトを作成します。作成できるオブジェクトのタイプは、現在選択されている機能によって異なります。[Summary] ペインで選択したオブジェクトによって、作成できる内容が異なることもあります。
• [Deploy]:DCNM-LAN サーバに変更を保存し、管理対象デバイスに設定の変更を適用します。
• [Exit]:DCNM-LAN クライアントを閉じます。
[View] メニュー
• [Toolbars]:現在選択されている機能で使用できるツールバーの表示と非表示を切り換えます。詳細については、「ツールバー」を参照してください。
• [Refresh]:DCNM-LAN クライアントで、DCNM-LAN サーバからのアップデート情報を強制的に取得します。
• [Filter]:[Summary] ペインのフィルタリング オプションをイネーブルまたはディセーブルにします。
[Tools] メニュー
• [Preferences]:[Global Preferences] ダイアログボックスを開きます。詳細については、「グローバル プリファレンスの設定」を参照してください。
• [Debug]:DCNM-LAN クライアントのログ レベルを設定できる [DCNM-LAN Client Logging] ダイアログボックスが開きます。
(注) 特定の問題をトラブルシューティングする場合、またはシスコ テクニカル サポートからクライアントのログ レベルを変更するように要求された場合を除き、デフォルトのクライアント ログ レベルを使用することを推奨します。
[Go] メニュー
• [Topology]:[Feature Selector] ペインの [Topology] ボタンが選択されます。
• [Inventory]:[Feature Selector] ペインの [Inventory] ボタンが選択されます。
• [Virtual Devices]:[Feature Selector] ペインの [Virtual Devices] ボタンが選択されます。
• [Interfaces]:[Feature Selector] ペインの [Interfaces] ボタンが選択されます。
• [Switching]:[Feature Selector] ペインの [Switching] ボタンが選択されます。
• [FCoE]:[Feature Selector] ペインの [FCoE] ボタンが選択されます。
• [Routing]:[Feature Selector] ペインの [Routing] ボタンが選択されます。
• [Security]:[Feature Selector] ペインの [Security] ボタンが選択されます。
• [Configuration Change Management]:[Feature Selector] ペインの [Configuration Change Management] ボタンが選択されます。
• [Device OS Management]:[Feature Selector] ペインの [Device OS Management] ボタンが選択されます。
• [Configuration Delivery Management]:[Feature Selector] ペインの [Configuration Delivery Management] ボタンが選択されます。
• [DCNM-LAN Server Administration]:[Feature Selector] ペインの [DCNM-LAN Server Administration] ボタンが選択されます。
• [Network Servers]:[Feature Selector] ペインの [Network Servers] ボタンが選択されます。
• [Event Browser]:[Feature Selector] ペインの [Event Browser] ボタンが選択されます。
[Actions] メニュー
[Actions] メニュー上の項目には、使用している機能や [Summary] ペインで選択されているオブジェクトに応じて実行可能な操作が反映されます。[Inventory] など一部の機能では、[Actions] メニューがメニュー バーに表示されません。
[Help] メニュー
• [Help Contents]:オンライン ヘルプ システムの Welcome ページが開きます。
• [Context Help]:オンライン ヘルプ システムで、現在 [Feature Selector] ペインで選択されている機能に該当するページが開きます。
• [Show DCNM-LAN Instance ID]:DCNM-LAN サーバのライセンス ID が表示されたダイアログボックスが開きます。詳細については、 『Cisco DCNM Installation and Licensing Guide, Release 5.x 』 を参照してください。
• [View Licenses]:ダイアログボックスが開き、DCNM-LAN サーバに現在インストールされているライセンス ファイルの情報が表示されます。
• [About Data Center Network Manager]:ダイアログボックスが開き、ソフトウェア バージョンや実装バージョンなど、DCNM-LAN サーバに関する情報が表示されます。
ツールバー
DCNM-LAN クライアントには、いくつかの標準的なツールバーに加え、該当する機能を選択したときにだけ使用可能な、追加の機能固有のツールバーが備わっています。次の表に、ツールバーを設定するために実行できる操作の一覧を示します。
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ツールバーの表示/非表示 |
ツールバー領域を右クリックして、表示または非表示にするツールバーを選択します。 |
ツールバーの再配置 |
移動するツールバーの左端をクリックして、移動先までドラッグします。 |
ツールバーの分離 |
分離するツールバーの左端をクリックし、ツールバー領域の外側までドラッグします。 |
ツールバーの非表示、再配置、分離の制御 |
ツールバー領域を右クリックして、制御するオプションを選択します。 |
キーボード コマンド
メニュー項目またはツールバーから実行できるコマンドの多くは、キーボードを使用して実行できます。メニューには、メニュー項目に対応するキーボード操作が表示されます。次に、よく使用するメニュー項目と、対応するキーボード コマンドを示します。
• Deploy(配置):Ctrl+S
• Refresh(リフレッシュ):F5
• Filter(フィルタ):Ctrl+F
• Online help (オンライン ヘルプ):F1
• Ext(終了):Ctrl+Q
複数プラットフォームのサポート
DCNM-LAN は、いくつかの種類の Cisco Nexus プラットフォームをサポートしていますが、DCNM-LAN でサポートされている機能のいくつかは、一部のプラットフォームでサポートされていないか該当しません。ここでは、DCNM-LAN のユーザ インターフェイスで未サポートの機能が扱われる方法について説明します。
• サポートされていない機能:プラットフォームで特定の機能がサポートされていない場合、その機能に対してプラットフォームが表示されません。
たとえば、[Feature Selector] ペインで [Security] > [Access Control] > [Time-range] の順に選択した場合、[Summary] ペインに時間範囲機能をサポートするプラットフォーム タイプだけが表示されます。この例では、Cisco Nexus 1000V はこの機能をサポートしていないため、管理対象の Cisco Nexus 1000V プラットフォームが [Summary] ペインに表示されません。同様に、[Time-range association] ペインには Cisco Nexus 1000V プラットフォームが含まれません。
• サポートされていない属性:プラットフォームで機能がサポートされていても、その機能の特定の属性がサポートされていない場合があります。その場合には、属性が灰色で表示されるか値 N/A(非該当)がフィールドまたはセルに表示されます。
特定のセクションにグループ化されたすべての属性がサポートされていない場合は、セクション タイトルに「N/A」が追加され、DCNM-LAN でそのセクションを展開できなくなります。
特定のプラットフォームでタブ内のすべての属性がサポートされていない場合、タブは表示されますが、タブをクリックしても、属性がサポートされていないことを示すメッセージが表示されます。
• サポートされていない図:プラットフォームで図の中の一部の属性がサポートされていない場合、DCNM-LAN でそれらの属性が灰色で表示されます。プラットフォームが図の中のいずれかの属性をサポートしていない場合、図を選択すると、DCNM-LAN により図がサポートされていないことを示すメッセージが表示されます。
• サポートされていないオプション:プラットフォームがオプションをサポートしていない場合、そのオプションはドロップダウン リストなどに表示されません。
• サポートされない操作:プラットフォームで、コンテキスト メニューまたはツールバー メニュー上の特定の操作に対するオプションがサポートされていない場合、そのオプションは灰色表示されます。
DCNM-LAN クライアントの起動
使用するコンピュータ上に DCNM-LAN クライアントをインストールすれば、DCNM-LAN クライアントを起動できます。
手順の詳細
ステップ 1
スタート メニューから、[All Programs] > [Cisco DCNM Client] > [Cisco DCNM LAN]
の順に選択します。
(注) [All Programs] メニューに DCNM-LAN クライアントが表示されない場合は、DCNM-LAN サーバの Web サイトから DCNM-LAN クライアントを起動できます。詳細については、「Cisco DCNM-LAN クライアントのインストールおよび起動」を参照してください。
ダイアログボックスにログイン フィールドが表示されます。
ステップ 2 [DCNM Server] フィールドに、DCNM-LAN サーバの IP アドレスまたはホスト名を入力します。ホスト名を使用できるのは、DNS サーバに DCNM-LAN サーバ ホスト名のエントリがある場合だけです。現在のクライアントで以前にサーバにログインしている場合は、ドロップダウン リストから IP アドレスまたはホスト名を選択することもできます。
(注) クラスタ サーバ環境に DCNM-LAN を配置している場合は、マスター DCNM-LAN サーバの DNS 名または IP アドレスを入力します。
ステップ 3 [Username] フィールドに、DCNM-LAN クライアントへのアクセスに使用する DCNM-LAN サーバ ユーザ アカウントの名前を入力します。
ステップ 4 [Password] フィールドに、指定したユーザ アカウントのパスワードを入力します。
ステップ 5 (任意)DCNM-LAN サーバ ポートを変更する必要がある場合は、次の手順を実行します。
a. [Port] フィールドが表示されていない場合は、[More >>] をクリックします。
b. [Port] フィールドに、ポート番号を入力します。
デフォルトの DCNM-LAN サーバ ポート番号は 1099 ですが、DCNM-LAN サーバのインストール時または再インストール時に別のポート番号を指定できます。
ステップ 6 (任意)DCNM-LAN サーバへの接続にプロキシ サーバを使用する必要がある場合は、次の手順を実行します。
a. [Connect to the DCNM-LAN server with a proxy server] チェックボックスが表示されていない場合は、[More >>] をクリックします。
b. [Connect to the DCNM server with a proxy server] をオンにします。
チェックボックスの下に [Proxy Server] 領域が表示されます。
c. [Address] フィールドに、プロキシ サーバの IP アドレスを入力します。
d. [HTTP Port] フィールドおよび [Socks Port] フィールドに、プロキシ サーバが HTTP 接続および Socks 接続を受け入れるポート番号を入力します。
e. (任意)プロキシ サーバで認証が必要な場合は、[Authentication] をオンにし、表示されるフィールドに有効なユーザ名とパスワードを入力します。
ステップ 7 [Login] をクリックします。
DCNM-LAN クライアントのユーザ インターフェイスが表示されます。
ダイアログボックスにデバイス クレデンシャルに関するメッセージが表示された場合、指定したユーザ アカウントに対してデバイス クレデンシャルが設定されていません。
ステップ 8 デバイス クレデンシャルが設定されていないというメッセージが表示されたら、次のいずれかを行います。
• デバイス クレデンシャルをすぐに設定する場合は、[Yes] をクリックします。
• デバイス クレデンシャルをすぐに設定しない場合は、[No] をクリックします。
(注) デバイス クレデンシャルの設定の詳細については、「デバイスとクレデンシャルの管理」を参照してください。
変更の配置
Cisco DCNM-LAN クライアントを使用して管理対象デバイスまたは Cisco DCNM-LAN サーバの設定を変更する場合、変更内容に応じて、変更の配置が必要になることがあります。また、DCNM-LAN クライアントによって自動的に変更が配置されることもあります。
• 自動的な配置:DCNM-LAN クライアントによって自動的に変更が配置される場合、「Deploying configuration」メッセージが短い時間表示されます。たとえば、ACL からアクセス ルールを削除した場合、DCNM-LAN クライアントによって、ACL がある管理対象デバイスにこの設定変更が配置されます。
• 手動配置:DCNM-LAN クライアントが設定変更を保存している場合、ツールバーで [Deploy] ボタンを使用できます。たとえば、ACL のアクセス ルールのシーケンス番号を変更すると、ACL がある管理対象デバイスに手動でこの設定変更を配置するまで、DCNM-LAN クライアントによってこの設定変更が保存されます。
DCNM-LAN クライアントが保存している変更を配置する必要があることをユーザに知らせるために、DCNM-LAN マニュアル セット内の手順には配置手順が含まれています。
サーバの変更を配置すると、DCNM-LAN サーバ上に変更が保存されます。たとえば、DCNM-LAN サーバ ユーザ アカウントを追加した場合、変更を配置すると DCNM-LAN サーバにユーザ アカウントが追加されますが、管理対象デバイスには影響がありません。
管理対象デバイスに対して設定変更を配置すると、DCNM-LAN サーバによりデバイスの実行コンフィギュレーションがアップデートされます。
(注) DCNM-LAN では、管理対象デバイスのスタートアップ コンフィギュレーションはアップデートされません。管理対象デバイスのスタートアップ コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションと置換する場合は、デバイスのコマンドライン インターフェイスにログインして、実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
DCNM-LAN クライアントの終了時に変更を配置していなかった場合は、DCNM-LAN クライアントの終了プロセスを取り消さなくても、変更を配置できます。詳細については、「DCNM-LAN クライアントの終了」を参照してください。
統計情報および図の作業
ここでは、[Statistics] タブで使用できる統計図の使用方法について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「統計情報および図の概要」
• 「統計情報および図のライセンス要件」
• 「図の表示」
• 「図の統計モニタリングの開始」
• 「図の統計モニタリングの停止」
• 「図の使用方法」
• 「概要図の使用方法」
• 「図のエクスポート」
統計情報および図の概要
[Statistics] タブを使用してオブジェクトの統計情報のモニタリングを開始および停止し、選択したオブジェクトに関する統計図を利用できます。各図には、履歴の傾向を調べ、標準図の時間範囲を制御できる概要図も表示されます。
新しい図のモニタリングを開始すると、DCNM-LAN により新しい統計情報収集プロセスが作成され、統計データ収集機能に表示されます。詳細については、「統計データ収集の管理」を参照してください。
統計情報および図のライセンス要件
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
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Cisco DCNM-LAN |
リアルタイム モニタリングには、ライセンスは不要です。 Cisco DCNM-LAN の次の機能には、LAN エンタープライズ ライセンスが必要です。 • 統計データの履歴の保持 • 概要図の使用 Cisco DCNM-LAN LAN エンタープライズ ライセンスの取得とインストールの詳細については、『 Cisco DCNM Installation and Licensing Guide, Release 5.x 』を参照してください。 |
図の表示
任意の図を表示できます。特定の [Statistics] タブで使用できる図の内容は、機能および選択したオブジェクトによって異なります。
手順の詳細
ステップ 1 [Feature Selector] ペインで、統計図を使用する機能を選択します。
たとえば、[Interfaces] > [Physical] > [Ethernet] の順に選択します。
ステップ 2 [Summary] ペインで、オブジェクトを選択します。
[Details] ペインに、[Statistics] タブが表示されます。
(注) [Statistics] タブが表示されない場合、選択したオブジェクトには統計図が存在しません。
ステップ 3 [Statistics] タブをクリックします。
[Statistics] タブに、1 つ以上の図が表示されます。
(注) [Summary] ペインで選択したオブジェクトに対して DCNM-LAN が実行している統計コレクションの図を表示するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。詳細については、「モニタリング プリファレンスの設定」を参照してください。
ステップ 4 監視する統計図が表示されない場合は、ツールバーで [New Chart] を選択し、該当する図を選択します。
ステップ 5 使用する図のタイトル バーをクリックします。
図のペインの左下隅に、図のステータスが表示されます。図がアクティブではない場合、図を使用するには、その図の統計モニタリングを開始する必要があります。詳細については、「図の統計モニタリングの開始」を参照してください。
図の統計モニタリングの開始
統計モニタリングをサポートしている任意のデバイス コンフィギュレーション機能について、[Statistics] タブの図の統計モニタリングを開始できます。
(注) 新しい図のモニタリングを開始するごとに、DCNM-LAN により新しい統計情報収集プロセスが作成され、統計データ収集機能に表示されます。
手順の詳細
ステップ 1 統計モニタリングを開始する図を表示します。詳細については、「図の表示」を参照してください。
ステップ 2 図のペインで、[Select Parameters] をクリックし、 図に表示する 最低 1 つの統計パラメータをオンにし、[Select Parameters] を再びクリックします。
ステップ 3 [Monitor] ツールバーで、 アイコンを選択し、収集プロセスを開始します。
ステップ 4 選択したパラメータの図が表示されます。
(注) 開始した統計情報収集プロセスを停止せずに DCNM-LAN クライアントを終了しようとすると、統計情報収集を停止するか続行するかを問い合わせるダイアログボックスが表示されます。DCNM-LAN クライアントからログアウトするときは、不要な統計収集プロセスを停止することをお勧めします。
図の統計モニタリングの停止
[Statistics] タブの図の統計モニタリングは、停止できます。
(注) 図のモニタリングを停止すると、統計データ収集機能に表示されている対応する統計情報収集プロセスが停止します。
手順の詳細
ステップ 1 統計モニタリングを停止する図を表示します。詳細については、「図の表示」を参照してください。
ステップ 2 [Monitor] ツールバーで、 アイコンを選択します。
(注) 停止する図が表示されない場合は、統計データ収集機能を使用して、収集プロセスを停止してください。詳細については、「図の統計モニタリングの開始」を参照してください。
図の使用方法
DCNM-LAN クライアントでは、図に対して、次の作業を行うことができます。
• パラメータの変更
• 図の更新頻度の設定
• 図データの拡大表示の制御
• しきい値の線の表示、移動、非表示
• DCNM-LAN クライアント ウィンドウからの図の分離
ここでは、各作業の基本的な手順について説明します。
(注) 概要図の使用方法については、「概要図の使用方法」を参照してください。
手順の詳細
ステップ 1 使用する図を表示します。詳細については、「図の表示」を参照してください。
ステップ 2 図がアクティブではない場合、図を使用するには、その図の統計モニタリングを開始する必要があります。詳細については、「図の統計モニタリングの開始」を参照してください。
ステップ 3 (任意)パラメータを変更するには、[Select Parameters] をクリックし、 収集 する統計パラメータをオンにして、[Select Parameters] を再びクリックします。
ステップ 4 (任意)選択したオブジェクトの統計データの更新頻度を設定するには、[Monitor] ツールバーの [Select Frequency] ドロップダウン リストから、新しい頻度を選択します。
ステップ 5 (任意)図の拡大表示を制御するには、次のいずれかを行います。
• 図の一部の領域を拡大表示するには、その領域の一端にマウス ポインタを置き、マウスの左ボタンを押したまま、マウス ポインタを対角方向にドラッグして領域を選択し、マウス ボタンを放します。
• 図の一部の領域を拡大表示するには、その領域の一端にマウス ポインタを置き、マウス ポインタをクリックして、対角方向の端までドラッグします。
• 1 つ前のズームに戻すには、 アイコンをクリックします。
• 次のズームに変更するには、 アイコンをクリックします。
• デフォルトの拡大表示にリセットするには、 アイコンをクリックします。
ステップ 6 (任意)しきい値の線を表示、移動、または非表示にするには、次のいずれかを行います。
• しきい値の線の表示と非表示を切り換えるには、[Monitor] ツールバーの アイコンをクリックします。
• 上限しきい値の線を移動するには、 アイコンをクリックしてドラッグします。
• 上限しきい値の線を移動するには、 アイコンをクリックしてドラッグします。
ステップ 7 (任意)図を DCNM-LAN クライアント ウィンドウから分離するには、図のタイトルの下に表示されている赤い線をクリックします。
概要図の使用方法
概要図を使用して、現在の図の統計データの履歴傾向を表示し、標準図の時間範囲を設定することができます。
はじめる前に
概要図に表示するデータのあるすべてのデバイスが、DCNM-LAN ライセンス デバイスのリストに含まれていることを確認します。詳細については、「統計情報および図のライセンス要件」を参照してください。
手順の詳細
ステップ 1 使用する概要図が含まれている図を表示します。詳細については、「図の表示」を参照してください。
ステップ 2 図がアクティブではない場合、図の概要図を使用するには、その図の統計モニタリングを開始する必要があります。詳細については、「図の統計モニタリングの開始」を参照してください。
ステップ 3 [Show Overview Chart] をクリックします。
新しいウィンドウに、統計データの履歴傾向を示す概要図が表示されます。
ステップ 4 図の時間範囲を設定するには、概要図のウィンドウの下で、設定する時間範囲のボタンをクリックします。時間範囲のボタンは、次のとおりです。
• [RT]:リアルタイム
• [1d]:1 日間
• [2d]:2 日間
• [5d]:5 日間
• [15d]:15 日間
• [1m]:1 ヶ月間
• [3m]:3 ヶ月間
ステップ 5 概要図を閉じるには、[Show Overview Chart] を再びクリックします。
図のエクスポート
図を、JPG イメージまたはカンマ区切り形式(CSV)ファイルとしてエクスポートできます。
図を JPG イメージとしてエクスポートすると、図の画像がそのままエクスポートされます。
図を CSV ファイルとしてエクスポートすると、図の統計収集の全データがファイルに含まれます。
手順の詳細
ステップ 1 使用する図を表示します。詳細については、「図の表示」を参照してください。
ステップ 2 図がアクティブではない場合、図のイメージをエクスポートするには、その図の統計モニタリングを開始する必要があります。詳細については、「図の統計モニタリングの開始」を参照してください。
ステップ 3 イメージをエクスポートする前に、図に表示するデータを設定します。詳細については、「図の使用方法」を参照してください。
ステップ 4 図を右クリックします。
ステップ 5 次のいずれかを選択します。
• Export as CSV
• Export as JPG
ステップ 6 出力先とファイル名を指定し、[Save] をクリックします。
指定したファイル形式で、図がエクスポートされます。
グローバル プリファレンスの設定
[Global Preferences] ダイアログボックスを使用して、DCNM-LAN クライアントでのデータとフィールドの表示方法について、いくつかのプリファレンスを設定できます。[Global Preferences] ダイアログボックスには、次のセクションがあります。
• [Monitoring]:管理対象デバイスからのデフォルトの統計データ取得頻度と、統計図を自動的に開くかどうかを制御します。詳細については、「モニタリング プリファレンスの設定」を参照してください。
• [Events]:DCNM-LAN クライアントの起動時に、DCNM-LAN サーバから取得するイベントの最大経過時間を制御します。詳細については、「サーバから取得するイベントの最大経過時間の設定」を参照してください。
• [Pre Provision]:DCNM-LAN クライアントに、設定内容に応じて一部の設定だけを表示するか、常時すべての設定を表示するかを制御します。詳細については、「事前プロビジョニングの設定」を参照してください。
モニタリング プリファレンスの設定
管理対象デバイスから統計データを取得するデフォルトの頻度を設定できます。デフォルトの統計データ取得頻度は、30 秒です。新しい図では、このデータ取得頻度が初期設定されます。図に特定の設定を変更することにより、デフォルトの頻度を無効にすることができます。
また、DCNM-LAN で統計データをすでに収集してあるオブジェクトの [Statistics] タブにアクセスしたときに、DCNM-LAN クライアントで統計図を自動的に開くかどうかも設定できます。
はじめる前に
DCNM-LAN が統計データを取得するデフォルトの頻度を確認します。図のデータについて、更新頻度の重要性を考慮してください。最新データの取得がきわめて重要であれば、データが頻繁に更新されるように、短い取得頻度を設定します。
手順の詳細
ステップ 1 メニュー バーで、[Tools] > [Preferences] を選択します。
[Global Preferences] ダイアログボックスが表示されます。[Monitoring] セクションの [Default Monitoring Frequency] ドロップダウン リストに、現在の統計データ取得頻度が表示されます。
デフォルトのポーリング頻度は、30 秒です。
ステップ 2 デフォルトの統計データ取得頻度を設定する場合は、[Default Monitoring Frequency] ドロップダウン リストから、新しいデータ取得頻度を選択します。
ステップ 3 また、DCNM-LAN で統計データをすでに収集してあるオブジェクトの [Statistics] タブにアクセスしたときのデフォルトの動作を設定するには、次のいずれかの手順を実行します。
• 確認を求めることなく図を表示するには、[Load history charts by default] チェックボックスをオンにします。
• 統計図を開く前に確認を求めるようにするには、[Load history charts by default] チェックボックスをオフにします。
ステップ 4 [OK] をクリックします。
サーバから取得するイベントの最大経過時間の設定
DCNM-LAN クライアントの起動時に、DCNM-LAN サーバから取得するイベントの最大経過時間を設定できます。この設定により、DCNM-LAN クライアントのイベント ブラウザおよび機能に固有の [Events] タブに表示されるイベントの経過時間が決まります。デフォルトでは、DCNM-LAN クライアントの起動時に、1 時間前までに発生したイベントが取得されます。DCNM-LAN クライアントの設定を変更すれば、最大 24 時間前までのイベントを取得できます。
手順の詳細
ステップ 1 メニュー バーで、[Tools] > [Preferences] を選択します。
[Global Preferences] ダイアログボックスが表示されます。[Events] セクションの [Fetch events before] ドロップダウン リストに、現在のイベント最大経過時間が表示されます。
ステップ 2 [Fetch events before] ドロップダウン リストから、新しいイベント最大経過時間を選択します。
(注) DCNM-LAN クライアントで過去のイベントをまったく取得しない場合は、イベント最大経過時間としてゼロ(0)を選択します。ゼロを選択すると、DCNM-LAN クライアントの起動後に DCNM-LAN サーバが受信したイベントだけが表示されます。
ステップ 3 [OK] をクリックします。
事前プロビジョニングの設定
事前プロビジョニングとは、管理対象デバイスに、イネーブルではないモードまたはプロトコルを設定することを意味します。事前プロビジョニングのプリファレンスは、DCNM-LAN クライアント インターフェイスの次のセクションに影響します。
• [Interfaces] > [Physical] > [Ethernet] > [Device] > [Slot] > [Interface]、[Port Details] タブ、[Port Mode Settings] セクション
事前プロビジョニングをイネーブルにすると、[Mode] ドロップダウン リストの設定に関係なく、DCNM-LAN クライアントにすべてのポート モード フィールドが表示されます。事前プロビジョニングをディセーブルにすると、現在選択されているポート モードに関連するポート モード設定だけが表示されます。たとえば、事前プロビジョニングがディセーブルの場合、[Mode] ドロップダウン リストから [Trunk] を選択すると、トランク設定だけが表示され、[Access]、[PVLAN Host]、および [PVLAN Promiscuous] のフィールドは表示されません。
また、[Access VLAN] フィールドおよび [Native VLAN] フィールドを設定するダイアログボックスには、[Create in the Device] チェックボックスが含まれています。事前プロビジョニングをイネーブルにして、このチェックボックスをオフにすることにより、デバイスが現在設定されていない VLAN を参照するように、DCNM-LAN を設定できます。事前プロビジョニングがディセーブルの場合、このチェックボックスは必ずチェックされた状態になるため、指定した VLAN が存在しない場合、DCNM-LAN により、その VLAN が作成されます。
• [Switching] > [Spanning Tree] > [Device]、[Configuration] タブ、[Global Settings] セクション
事前プロビジョニングをイネーブルにすると、[Protocol] ドロップダウン リストの設定に関係なく、DCNM-LAN クライアントに MST 設定が表示されます。事前プロビジョニングをディセーブルにすると、[Protocol] ドロップダウン リストから MST を選択しない限り、[MST Setting] フィールドは表示されません。
手順の詳細
ステップ 1 メニュー バーで、[Tools] > [Preferences] を選択します。
[Global Preferences] ダイアログボックスが表示されます。[Pre Provision] セクションに、[Pre Provision] チェックボックスが表示されます。
ステップ 2 次のどちらかを実行します。
• 事前プロビジョニングをイネーブルにするには、[Pre Provision] チェックボックスをオンにします。
• 事前プロビジョニングをディセーブルにするには、[Pre Provision] チェックボックスをオフにします。
ステップ 3 [OK] をクリックします。
オンライン ヘルプの使用方法
オンライン ヘルプには、次の機能があります。
• [Contents]:オンライン ヘルプ ウィンドウの [Contents] タブに、DCNM-LAN オンライン ヘルプの構成が表示されます。トピックにサブトピックがある場合は、目次のトピックの左側に本のアイコンが表示されます。
目次のトピックごとに、内容を展開表示したり、閉じたりすることができます。全トピックを展開表示したり、閉じたりすることもできます。
• [Index]:DCNM-LAN オンライン ヘルプには索引が含まれています。アルファベット順で項目を検索し、索引から直接、関連トピックを表示できます。
• [Favorites]:DCNM-LAN オンライン ヘルプでは、[Favorites] タブに特定のトピックを追加できます。お気に入りの内容は、オンライン ヘルプにアクセスするコンピュータ上にローカルで保存されます。
オンライン ヘルプの Welcome ページにアクセスするには、メニュー バーで、[Help] > [Help Contents] を選択します。
DCNM-LAN オンライン ヘルプには、状況依存ヘルプが含まれています。
機能の状況依存ヘルプにアクセスする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 DCNM-LAN クライアントの [Feature Selector] ペインで、特定の機能を選択します。たとえば、[Security] > [Access Control] > [IPv4 ACL] と選択します。
ステップ 2 次のどちらかを実行します。
• F1 を押します。
• ツールバーで、疑問符のアイコンをクリックします。
ブラウザ ウィンドウに、選択した機能のオンライン ヘルプが表示されます。DCNM-LAN クライアントを実行しているコンピュータ上のデフォルトのブラウザ アプリケーションが使用されます。