継続的管理対象のファブリックの選択
DCNM-SAN を使用してファブリックを継続的に管理する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Server] > [Admin] を選択します。
[Control Panel] ダイアログボックスが表示され、[Fabrics] タブが開きます。
(注) [Fabrics] タブにアクセスできるのは、ネットワーク管理者だけです。
(注) ファブリック管理用のユーザ名とパスワードは事前に設定できます。このインスタンスでは、TACACS+ サーバではなく、ローカル スイッチのアカウントを使用する必要があります。
ステップ 2 次のいずれかの Admin オプションを選択します。
a. [Manage Continuously]:Cisco DCNM-SAN サーバ が起動すると、ファブリックは自動的に管理対象となり、このオプションが [Unmanage] に変更されるまで継続して管理されます。
b. [Manage]:ファブリックは、それを表示する DCNM-SAN のインスタンスがなくなるまで、Cisco DCNM-SAN サーバによって管理されます。
c. [Unmanage]: Cisco DCNM-SAN サーバはファブリックの管理を停止します 。
ステップ 3 [Apply] をクリックします。
(注) Performance Manager を使用してこれらのファブリックに関するデータを収集する場合は、ここでフローを設定し、データ収集を定義する必要があります。
Cisco DCNM-SAN サーバのプロパティ ファイル
Cisco DCNM-SAN サーバのプロパティ ファイル( MDS 9000\server.properties )には、Cisco DCNM-SAN サーバがどのように機能するかを示すプロパティのリストが格納されています。このファイルの編集にはテキスト エディタを使用します。プロパティを設定するには、[Admin] タブにある DCNM-SAN Web サービス GUI を使用します。
(注) Cisco NX-OS Release 4.1(1b) 以降では、server.properties ファイルおよび AAA.properties ファイルのパスワードを任意で暗号化できます。
Fabric Manager Server プロパティ ファイルには、次に示す 9 つの一般セクションが含まれています。
• GENERAL :サーバの全般的な設定が格納されます。
• SNMP SPECIFIC :SNMP 要求、応答、およびトラップの各設定が格納されます。
• SNMP PROXY SERVER SPECIFIC :SNMP プロキシ サーバ コンフィギュレーションの設定および TCP ポート指定の設定が格納されます。
• GLOBAL FABRIC :検出やロードなどのファブリックの設定が格納されます。
• CLIENT SESSION :サーバにログインできる DCNM-SAN クライアントの設定が格納されます。
• EVENTS :Syslog メッセージの設定が格納されます。
• PERFORMANCE CHART:Performance Manager のチャート生成の終了時間を定義する設定値が格納されます。
• EMC CALL HOME:EMS の指定に基づいて、電子メールで XML データとしてトラップを転送するための設定が格納されます。
• EVENT FORWARD SETUP:Cisco DCNM-SAN サーバが記録したイベントを電子メールで転送するための設定が格納されます。
Cisco DCNM-SAN Release 3.x 以降では、次のサーバ プロパティが追加または変更されています。
SNMP Specific
• snmp.preferTCP :このオプションを true に設定すると、Cisco DCNM-SAN サーバがスイッチとの通信に使用するデフォルト プロトコルは TCP に設定されます。 デフォルトでは、true が設定されています。スイッチで TCP がイネーブルになっていない場合、Cisco DCNM-SAN サーバは UDP を使用します。この設定のメリットはスイッチの SNMP ユーザそれぞれに対して TCP セッションが 1 つずつ割り当てられる点です。また、タイムアウトを削減し、スケーラビリティを向上することができます。
(注) このオプションを false に設定した場合は、DCNM-SAN でも同様の設定を選択する必要があります。DCNM-SAN の snmp.preferTCP のデフォルト値は true です。
Performance Chart
• pmchart.currenttime :Performance Manager のチャート生成の終了時間を指定します。デバッグにだけ使用してください。
EMC Call Home
• server.callhome.enable :EMC Call Home をイネーブル化またはディセーブル化します。デフォルト設定は、ディセーブルです。
• server.callhome.location :[Location] パラメータを指定します。
• server.callhome.fromEmail :[From Email] リストを指定します。
• server.callhome.recipientEmail :[recipientEmail] リストを指定します。
• server.callhome.smtphost :発信電子メールの SMTP ホスト アドレスを指定します。
• server.callhome.xmlDir :XML メッセージ ファイルを保存するパスを指定します。
• server.callhome.connectType :サーバにリモート接続する方法を指定します。
• server.callhome.accessType :サーバとのリモート通信を確立する方法を指定します。
• server.callhome.version :接続タイプのバージョン番号を指定します。
• server.callhome.routerIp :RSC ルータのパブリック IP アドレスを指定します。
Event Forwarding
• server.forward.event.enable :イベント フォワーディングをイネーブル化またはディセーブル化します。
• server.forward.email.fromAddress :[From Email] リストを指定します。
• server.forward.email.mailCC :[CC Email] リストを指定します。
• server.forward.email.mailBCC:[BCC Email] リストを指定します。
• server.forward.email.smtphost :発信電子メールの SMTP ホスト アドレスを指定します。
Deactivation
• deactivate.confirm=deactivate :非アクティブ化するストリングを入力するよう要求します。
(注) フェデレーションされたサーバ環境では、server.properties ファイルを変更して Cisco DCNM-SAN サーバのプロパティを変更しないでください。server.properties を変更するには、Web クライアントのメニューで [Admin] > [Configure] > [Preferences] を選択します。