デバイスの設定

このタスクを開始する前に、配布資料『安全上の警告』の「電気機器の安全な取り扱い」に記載されている安全上の警告を読み、確実に理解しておいてください。

Cisco NCS 540 の設定には、次のタスクが含まれます。

ルータの初期設定の作成

ルータ管理インターフェイスに IP アドレスを割り当て、ルータをネットワークに接続できるようにします。

初めてルータの電源を入れると、ルータが起動し、ルータの設定に役立つ一連の質問が表示されます。ユーザが入力する必要がある IP アドレスを除き、各設定にはルータをネットワークに接続するためのデフォルトの選択肢を使用できます。


(注)  


ネットワーク内の他のデバイス間でルータを識別するために、ルータの一意の名前を意識してください。

始める前に

  • コンソール デバイスをルータに接続する必要があります。

  • ルータを電源に接続する必要があります。

  • 管理インターフェイスに必要な IP アドレスとネットマスクを決めます。MgmtEth0/RP0/CPU0/0 および MgmtEth0/RP1/CPU0/0

手順


ステップ 1

ルータの電源を投入します。

電源装置からルータに電力が供給されると、各電源装置の LED が点灯(緑)し、ルータを使用するためのパスワードを指定するように求められます。

ステップ 2

システムを初めて起動すると、新しいユーザ名とパスワードが作成されます。次のプロンプトが表示されます。



!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! NO root-system username is configured. Need to configure root-system username. !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

--- Administrative User Dialog ---


Enter root-system username:
% Entry must not be null.

Enter root-system username: root
Enter secret:
Use the 'configure' command to modify this configuration.
User Access Verification

Username: root
Password:


RP/0/RP0/CPU0:ios#

ステップ 3

このルータに使用する新しいパスワードを入力します。

パスワードのセキュリティ強度が確認され、強力なパスワードであると見なされない場合、そのパスワードは拒否されます。パスワードのセキュリティ強度を上げるには、次のガイドラインにパスワードが従っていることを確認します。

  • 最低 8 文字

  • 連続した文字(「abcd」など)の使用を最低限にするか使用しない

  • 文字の繰り返し(「aaa」など)を最低限にするか使用しない

  • 辞書で確認できる単語が含まれない

  • 正しい名前を含んでいない

  • 大文字および小文字の両方が含まれている

  • 数字と文字の両方が含まれている

(注)  

 
平文のパスワードには、特殊文字のドル記号($)を含めることはできません。

ヒント

 
パスワードが平凡な場合(短くて解読されやすいパスワードなど)、そのパスワード設定は拒否されます。この手順の注意事項で説明したように、強力なパスワードを設定してください。パスワードは大文字と小文字が区別されます。

強力なパスワードを入力すると、パスワードを確認するように求められます。

ステップ 4

パスワードを再度入力します。

同じパスワードを入力すると、パスワードが受け入れられます。

ステップ 5

管理インターフェイスの IP アドレスを入力します。

ステップ 6

管理インターフェイスのネットワーク マスクを入力します。

ステップ 7

設定を編集するかどうかを尋ねられます。設定を変更しない場合は、no と入力します。

ステップ 8

設定を保存するかどうかを尋ねられます。設定を保存する場合は、yes と入力します。


デバイスの取り付け確認

Cisco NCS 540 ルータを設置したら、show コマンドを使用して設置および設定内容を確認できます。問題が検出された場合は、さらに設定を行う前に修正を行ってください。

手順


ステップ 1

show inventory

例:

 #show inventory
製品 ID、シリアル番号、バージョン ID などの現場交換可能ユニット(FRU)に関する情報を表示します。

ステップ 2

admin show environment

例:

 #admin show environment
ルータの環境関連の情報がすべて表示されます。

ステップ 3

show environment temperature

例:

 #show environment temperature 
カード温度センサの温度の読み取りを表示します。各システムコントローラ、ルートプロセッサ、ラインカード、およびファブリックカードには、2 個のしきい値を持つ温度センサーがあります。
  • マイナー温度しきい値:マイナーしきい値を超えるとマイナーアラームが発生し、4 つすべてのセンサーで次の処理が行われます。

    • システムメッセージの表示

    • SNMP 通知の送信(設定されている場合)

    • トリガーされた環境アラームイベントのログへの記録(show alarm コマンドを実行して確認できます)

  • メジャー温度しきい値:メジャーしきい値を超えるとメジャーアラームが発生し、次の処理が行われます。

    • センサー 1、3、4(空気吹き出し口センサーおよびオンボードセンサー)に対しては、次の処理が行われます。

      • システムメッセージの表示

      • SNMP 通知の送信(設定されている場合)

      • トリガーされた環境アラームイベントのログへの記録(show alarm コマンドを実行して確認できます)

    • センサー 2(吸気口センサー)に対しては、次の処理が行われます。

      • スイッチングカードでしきい値を超えた場合は、そのカードだけがシャットダウンします。

      • HA-standby または standby が存在するアクティブ ルート プロセッサ カードのしきい値を超えた場合、そのルート プロセッサ カードだけがシャットダウンし、スタンバイ ルート プロセッサ カードが処理を引き継ぎます。

      • スタンバイ ルート プロセッサ カードがルータに存在しない場合は、温度を下げるために 2 分間待機します。このインターバル中はソフトウェアが 5 秒ごとに温度を監視し、設定に従ってシステム メッセージを送信しつづけます。

(注)  

 
デュアル ルート プロセッサ カードを取り付けることを推奨します。デュアル ルート プロセッサ カードがないルータを使用している場合は、1 つでもファンが動作しなくなったら、ファン カードをただちに交換することを推奨します。

ステップ 4

hw-module location <loc> shutdown または [no] hw-module shutdown location <loc>

例:

 #hw-module location <loc> shutdown 
グレースフルにカードの電源を入れるかまたはシャットダウンします。

ステップ 5

show environment power

例:

 #show environment power 
ルータ全体の電力使用情報を表示します。

ステップ 6

show environment voltage

例:

 #show environment voltage
ルータ全体の電圧が表示されます。

ステップ 7

show environment current

例:

 #show environment current
現在の環境ステータスが表示されます。

ステップ 8

show environment fan

例:

 #show environment fan 
ファン トレイのステータスを表示します。