この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco HyperFlex システムのインストールと設定の要件について説明します。
ソフトウェア要件には、互換性のある HX コンポーネントおよび VMware vSphere コンポーネントのバージョンを使用することが含まれます。
HyperFlex コンポーネント:Data Platform インストーラ、HX Data Platform、および UCS ファームウェアは、さまざまなサーバにインストールされます。HX ストレージ クラスタ内で使用される各サーバの各コンポーネントに互換性があることを確認します。
事前設定された HX サーバに異なるバージョンの FI ファームウェアがインストールされている場合は、FI ファームウェア バージョンを配置する手順について『 Cisco HyperFlex Systems Upgrade Guide』を参照してください。
新しい展開には、Cisco UCS Manger 3.1(2b) 以降が推奨されます。詳細については、Cisco TAC にお問い合わせください。
HX サーバを再インストールする必要がある場合は、サポートされている互換性のあるバージョンのソフトウェアを HX サーバにダウンロードしていることを確認してください。要件と手順については『 Cisco HyperFlex システム スタートアップ ガイド』を参照してください。
リリース |
HX Data Platform インストーラ |
HX Data Platform |
UCS ファームウェア |
---|---|---|---|
2.0(1a) |
2.0(1a) |
2.0(1a) |
3.1(2c) |
1.8(1c) |
1.8(1c) |
1.8(1c) |
3.1(2b)、3.1(2c) |
1.8(1b) |
1.8(1b) |
1.8(1b) |
3.1(2b) |
1.8(1a) |
1.8(1a) |
1.8(1a) |
3.1(2b) |
1.7.3 |
1.7.3 |
1.7.3 |
2.2(7c) |
1.7.1 |
1.7.1-14835 |
1.7 |
2.2(7c) |
1.7.1 |
1.7.1 |
1.7 |
2.2(6f) |
各 HyperFlex リリースは、特定の VMware vSphere、vCenter、および ESXi のバージョンおよびエディションと互換性があります。
すべての HyperFlex サーバとファブリック インターコネクトに、互換性のある vSphere バージョンが事前にインストールされていることを確認します。
vSphere には、vCenter と ESXi の両方が含まれています。vCenter のバージョンは、常に ESXi のバージョン以上でなければなりません。
ルート レベルの権限と関連するパスワードを持つ vCenter 管理者アカウントがあることを確認します。
vSphere Standard、Essentials Plus、および ROBO エディション:HX サーバにプレインストールされていません。
vSphere 5.5 U3:HX240c または HXAF240c でのみサポートされます。
ESX 5.5 U3b:ESX のアップグレードが推奨されます。詳細については、Cisco TAC にお問い合わせください。
ESXi 6.0 U1:ESX のアップグレードが推奨されます。PSOD や OS のクラッシュのためにノードが応答しなくなるという既知の VMware の問題があります。VMware KB の記事、『VMware ESXi 6.0, Patch ESXi600-201608401-BG: Updates esx-base, vsanhealth, vsan VIBs (2145664)』を参照してください。
HyperFlex のバージョン |
VMware vSphere のバージョン |
VMware vSphere のエディション |
---|---|---|
2.0(1a) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1c) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1c) |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
1.8(1b) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1a) |
6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.3 |
6.0 U1b、6.0 U2 |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.3 |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
1.7.1 |
6.0 U1b |
Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.1 |
5.5 U3 |
Enterprise、Enterprise Plus |
VMware vSphere のライセンスが HyperFlex システムにどのように適用されるかは、vSphere ライセンスの購入方法によって異なります。
HyperFlex 付きの vSphere ライセンスを購入した場合
Enterprise または Enterprise Plus エディションは、工場出荷時に各 HyperFlex サーバにプレインストールされています。
OEM ライセンスは SD カードにプレインストールされています。HX サーバを受け取った後、SD カードのコンテンツを削除または上書きすると、出荷時にインストールされたライセンスも SD カードから削除されます。
VMware の OEM ライセンス キーは、vCenter 6.0U1b で導入された新しい機能です。前のバージョンの vCenter は、VMware OEM ライセンスをサポートしていません。
プレインストールされた HX ノードはすべて同じ OEM ライセンス キーを共有します。vSphere OEM キーを使用すると、「Usage」の数が「Capacity」の値を超えることができます。
[Add Host] ウィザードで vCenter に HX ホストを追加している間に、[Assign license] セクションに達する場合は、OEM ライセンスを選択してください。
実際の vSphere OEM ライセンス キーは難読化されています。例:0N085-XXXXX-XXXXX-XXXXX-10LHH
Standard、Essentials Plus、および ROBO エディションは、HyperFlex サーバにプレインストールされていません。
HyperFlex 付きの vSphere ライセンスを購入しなかった場合
HX ノードには、基本ライセンスがプレインストールされています。初期設定後、ライセンスをサポート対象の vSphere のエディションに適用できます。
vSphere バージョン 5.5 U3 では、Enterprise または Enterprise Plus エディションのみのライセンスを取得できます。
Cisco から HyperFlex システムが付いていない VMware ライセンスを購入した場合
スペアの vSphere ライセンスを無料で入手するには、Cisco TAC にお問い合わせください。
サーバごとに少なくとも 2 本の 10-Gb Small Form-Factor Pluggable(SFP)ケーブル。
FI コンソール ケーブル(CAB-CONSOLE-RJ45)は、一方の端に RJ-45 コネクタ、もう一方の端に DB9 コネクタがあります。このケーブルがラップトップの RS-232 コンソールの接続に使用されます。
標準の電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13 コネクタが付いています。オプションのジャンパ電源コードには、電源モジュールとの接続側に IEC C13 コネクタ、IEC C13 コンセントとの接続側に IEC C14 コネクタが付いています。
詳細については、『Cisco UCS 6200 Series Fabric Interconnect Hardware Guide』を確認してください。
KVM ケーブルを使用して、HX シリーズ サーバをシステムに接続できます。このケーブルには、DB9 シリアル コネクタ、モニタ用の VGA コネクタ、キーボードおよびマウス用のデュアル USB 2.0 ポートが付いています。このケーブルを使用すると、システムで稼働するオペレーティング システムや BIOS に直接接続できます。
(注) |
このケーブルは、HX240c と Cisco UCS B200 M4 サーバの両方に使用することもできます。 |
ケーブルの詳細および発注情報については、『Cisco HyperFlex HX-series Install Guide』および『Cisco UCS B200 M4 Hardware Guide』を参照してください。
Cisco HyperFlex クラスタは、最小 3 つのコンバージド HX ノードで構成され、ストレージを追加する必要がない場合はオプションでコンピューティング専用ノードを追加して計算能力を増やすことができます。HyperFlex HX クラスタ内の各サーバは、HX ノードと呼ばれます。ストレージ クラスタを展開する前に、それぞれのノードに次の設定がインストールされて構成されていることを確認してください。
注:詳細な仕様については、『HyperFlex Systems Hardware Install Guide』を参照してください。
ディスクの要件は、コンバージド ノードとコンピューティング専用ノード間で異なります。コンピューティング専用ノードは、単に CPU を増やす目的で追加されます。ソリッド ステート ディスク(SSD)のみが搭載されたサーバはすべてフラッシュ サーバです。SSD とハード ディスク ドライブ(HDD)の両方が搭載されたサーバは、ハイブリッド サーバです。
以下は、クラスタ内のすべてのディスクに適用されます。
ストレージ クラスタ内のすべてのディスクには、同量のストレージ容量が必要です。ストレージ クラスタ内のすべてのノードには、同数のディスクが必要です。
すべての SSD は TRIM をサポートする必要があり、TRIM が有効になっている必要があります。
すべての HDD は、SATA または SAS タイプのいずれかです。ストレージ クラスタ内のすべての SAS ディスクは、パススルー モードにする必要があります。
ディスク パーティションは、SSD および HDD から削除する必要があります。パーティションが設定されたディスクは無視され、HX ストレージ クラスタに追加されません。
オプションで、ディスク上の既存のデータを削除またはバックアップします。提供されたディスク上の既存のデータはすべて上書きされます。
(注) |
新規のファクトリ サーバは適切なディスク パーティションの設定で出荷されます。新規のファクトリ サーバからディスク パーティションを削除しないでください。 |
発注ツールにおいて、利用可能なディスクのみがサポートされます。
次の表に示すディスクに加えて、すべてのコンバージド ノードには、ESX がインストールされたミラー設定で 2 つの 64 GB SD FlexFlash カードがあります。
サーバとタイプ |
ハウスキーピング |
キャッシュ |
Persistent |
||
---|---|---|---|---|---|
HXAF240C-M4SX すべてフラッシュ |
1 X 120 GB SATA SSD(背面) UCS-SD120GBKS4-EV |
1 X 400 GB SAS SSD(前面) UCS-SD400G12S4-EP |
1 ~ 10 X 3.8 TB SATA SSD UCS-SD38TBKS4-EV または(SSD を混在させないでください) 1 ~ 10 X 960 GB SATA SS UCS-SD960GBKS4-EV すべてのノードで同じサイズと数量の SSD を使用する必要があります。
|
||
HX240C-M4 Hybrid |
1 X 120 GB SATA SSD(背面)、UCS-SD120GBKS4-EV |
1 X 1.6 TB SATA SSD(前面)、UCS-SD16TB12S3-EP |
3 ~ 23 X 1.2 TB SAS HDD、UCS-HD12TB10K12G |
||
HXAF220C-M4S すべてフラッシュ |
1 X 120 GB SATA SSD(前面)、UCS-SD120GBKS4-EV |
1 X 400 GB SAS SSD(前面)、UCS-SD400G12S4-EP |
1 ~ 6 X 3.8 TB SATA SSD、UCS-SD38TBKS4-EV または(SSD を混在させないでください) 1 ~ 6 X 960 GB SATA SSD、UCS-SD960GBKS4-EV すべてのノードで同じサイズと数量の SSD を使用する必要があります。 |
||
HX220C-M4 Hybrid |
1 X 120 GB SATA SSD(前面)、UCS-SD120GBKS4-EV |
1 X 480 GB SATA SSD(前面)、UCS-SD480G12S3-EP |
1 ~ 6 X 1.2 TB SAS HDD、UCS-HD12TB10K12G |
次の表に、コンピューティング機能でサポートされるコンピューティング ノード設定を示します。コンピューティング ノードのストレージは、ストレージ クラスタのキャッシュまたは容量に含まれていません。
サーバ |
ESX サーバおよびサイズごとの最小要件 |
---|---|
Cisco UCS B200 |
ESX インストールでのミラー設定において、2 X 64GB SD カード。 注:SD カードは、ESXi が SAN から起動される場合は必要ありません。 |
Cisco UCS C220 |
2 TB または 4 TB SAS ハード ディスク ドライブ(2 または 4 ドライブ単位)。 |
Cisco UCS C240 |
2 TB、4 TB、または 6 TB SAS ハード ディスク ドライブ(2、6、または 12 ドライブ単位)。 |
Cisco HX Data Platform インストーラを実行するには、次のいずれかのブラウザを使用します。これらのブラウザはテストおよび承認済みです。
Microsoft Internet Explorer 11.0 以降
Google Chrome 52.0 以降
(注) |
Chrome ブラウザで、vSphere Web クライアント 6.0 を使用しており、ブラウザに次のエラー メッセージが表示される場合:An internal error has occured.Unable to load resource module... VMWare のサポート技術情報の記事、「The vSphere Web Client 6.0 displays an internal error after upgrading to vSphere 6.0 when using vCenter Support Assistant 5.5 or any third party solutions (2112292)」を参照してください。 |
HX プラグインは、vSphere で動作します。vSphere Web クライアントのブラウザ要件については、https://www.vmware.com/support/pubs/ にある VMWare のマニュアルを参照してください。
Cisco UCS Manager は、ブラウザで動作します。ブラウザで次のものがサポートされている必要があります。
Cisco UCS Manager に関するブラウザの最新情報については、最新の『Cisco UCS Manager Getting Started Guide』を参照してください。
最低 2 つのポートが必要です。1 つはストレージ管理ネットワーク用で、もう 1 つはストレージ データ ネットワーク用です。冗長性とフェールオーバーのために、ストレージ管理ネットワークとストレージ データ ネットワークにそれぞれ 2 つずつ、計 4 つのポートを装備することを強く推奨します。
ネットワークがファイアウォールの背後にある場合は、ESXi および vCenter に対し標準の VMware 推奨のポートに加え、次のファイアウォール ポートが開いていることを確認します。
ポート番号 |
プロトコル |
方向 |
ポート宛先 |
---|---|---|---|
80 |
HTTP/TCP |
着信 |
HX インストーラ |
443 |
HTTPS /TCP |
着信 |
HX インストーラ |
2068 |
KVM/TCP |
着信 |
Per ビューア |
22 |
SSH /TCP |
受信/送信 |
HX インストーラ |
110(安全な POP ポートは TCP 995 です) |
POP3 /TCP |
受信/送信 |
|
143(安全な IMAP ポートは TCP 993 です) |
IMAP4 /TCP |
受信/送信 |
|
25 |
SMTP /TCP |
発信 |
メール サーバ |
53(外部ルックアップ) |
DNS /TCP/UDP |
発信 |
DNS |
123 |
NTP / UDP |
発信 |
NTP |
161 |
SNMP ポーリング |
着信 |
SNMP |
162 |
SNMP トラップ |
発信 |
SNMP |
902 |
UDP/TCP |
受信/送信 |
vCenter |
9443 |
HTTPS/TCP |
受信/送信 |
vCenter |
8089 |
|
受信/送信 |
HX インストーラ |
ヒント |
標準構成がなく、別のポート設定が必要な場合は、環境のカスタマイズについて、Table C-5 Port Literal Values を参照してください。 |
HyperFlex クラスタを設定する前に、ネットワーク トラフィック管理を最適化するアップストリーム帯域幅容量を計画してください。これにより、コンポーネントで障害が発生したり、ネットワークが部分的に停止したりした場合でも、トラフィック フローを安定した状態に維持できます。
デフォルトでは、「hx-vm-network」vSwitch は [active/active]に設定されています。これ以外のすべての vSwitch は、[active/standby]に設定されています。
デフォルトの vSwitch NIC チーミング ポリシーとフェールオーバー ポリシーを [yes]に設定します。これにより、管理トラフィック、vMotion トラフィック、およびストレージ トラフィックのすべてが、ローカルでファブリック インターコネクトに転送されるようになり、フローを安定した状態に維持できます。vNIC-a で障害が発生すると、ESXi がロード バランシングを計算し、すべての仮想ポートを vNIC-b に再ピニングします。vNIC-a がオンライン状態に戻った時点で、再びピニングが適用され、vNIC-a と vNIC-b の間で仮想ポートが元のように均等に分配されます。これにより、 Cisco UCSファブリック インターコネクトのアップストリームでの遅延と帯域幅使用量が削減されることになります。
1 つ以上のサーバ リンクで障害が発生して、たとえばホスト 1 がファブリック A との接続を失い、ホスト 2 がファブリック B との接続を失ったとすると、トラフィックはアップストリーム スイッチを経由することになります。したがって、アップリンク ネットワーク帯域幅の使用量が増加するため、アップリンクの追加が必要になります。
(注) |
FI から 2 つの異なるアップストリーム スイッチへのアップリンクがある状態のことを、FI での「Disjoint Layer 2」(DJL2)と呼びます。DJL2 を適切に導入する手順の詳細については、このリンク先のページを参照してください。 DJL2 は、FI がエンド ホスト モードとなっているときに DJL2 が適切に設定されていないと発生することが既知となっています。 |
ネットワーク設定に関連するベスト プラクティスを次に示します。
図 5 に示すように、次の各ネットワークにはそれぞれ個別のサブネットと VLAN を使用します。
各ホストは、10 Gbps ケーブルを使用して Cisco UCSファブリック インターコネクトに直接接続する必要があります。
特に Disjoint Layer 2 設定が使用されている場合は、ネットワークの問題を引き起こす可能性があるため、デフォルト VLAN である VLAN 1 は使用しないでください。VLAN 1 以外の異なる VLAN を使用してください。
インストーラは、デフォルトで VLAN を非ネイティブとして設定します。非ネイティブ VLAN に対応するようにアップストリーム スイッチを設定してください。
各 ESXi ホストには、次の個別のネットワークが必要です。
管理トラフィック ネットワーク:vCenter から、ハイパーバイザ(ESX サーバ)の管理、およびストレージ クラスタの管理を処理します。
データ トラフィック ネットワーク:ハイパーバイザとストレージのデータ トラフィックを処理します。
vMotion ネットワーク
VM ネットワーク
4 つの vSwitch があり、それぞれ異なるネットワークを伝送します。
vswitch-hx-inband-mgmt:ESXi 管理、ストレージ コントローラ管理に使用されます。
vswitch hx-storage-data:ESXi ストレージ データ、および HX データ プラットフォームの複製に使用されます。
これら 2 つの vSwitch は、さらに 2 つのポート グループに分割され、ストレージ クラスタと ESXi ホスト間のトラフィックを処理するための静的 IP アドレスが割り当てられます。
vswitch hx-vmotion:VM およびストレージ vMotion に使用されます。
この vSwitch には管理用に 1 つのポート グループがあり、vCenter クラスタ内のすべてのホストに接続する vSphere を介して定義されます。
vswitch hx-vm-network:VM データ トラフィックに使用されます。
Cisco UCS Manager で対応する vNIC テンプレートに VLAN を追加または削除することができます。手順の詳細については、「Managing VLANs in Cisco UCS Manager」および「Managing vNIC templates in Cisco UCS Manager」を参照してください。vSwitch でポート グループを作成するには、「Adding Virtual Port Groups to VMware Standard vSwitch」を参照してください。
(注) |
少なくとも 3 つの VLAN ID を提供します。すべての VLAN は、インストール時にファブリック インターコネクトで記録され、設定される必要があります。
VLAN Type |
説明 |
||
|
|||
VLAN ESXi および HyperFlex 管理トラフィック |
VLAN 名:hx-inband-mgmt VLAN ID |
||
VLAN HyperFlex ストレージ トラフィック |
VLAN 名:hx-storage-data VLAN ID |
||
VLAN VM vMotion |
VLAN 名:hx-vmotion VLAN ID |
||
VLAN VM データ |
ユーザ定義です。 |
||
IP ブロック |
KVM IP プール。ホストごとに 1 つの IP アドレス。 |
||
サブネット マスク |
例:255.255.0.0 |
||
デフォルト ゲートウェイ |
例:10.193.0.1 |
外部スイッチ VLAN タギング(EST)を使用する VLAN タギングと vSwitch の設定は、UCS Manager プロファイルを使用して適用されます。HX Data Platform インストーラを使用すると、このプロセスが単純化されます。
プロンプトが表示されたら、UCS ファブリック インターコネクトおよび UCS Manager に関してリストされているコンテンツを提示します。
FI の要素 | 提示するコンテンツ |
---|---|
アップリンク スイッチ モデル |
スイッチ タイプと接続タイプを指定します(SFP + Twin Ax/光) |
ファブリック インターコネクト クラスタの IP アドレス |
IP アドレス |
FI-A IP アドレス |
IP アドレス |
FI-B IP アドレス |
IP アドレス |
MAC アドレス プール |
00:00:00: MAC アドレス プール チェック済み |
IP ブロック |
KVM IP プール。最低 4 つの IP アドレス。 |
サブネット マスク |
例:255.255.0.0 |
デフォルト ゲートウェイ |
例:10.193.0.1 |
UCS Manager の要素 | 提示するコンテンツ |
---|---|
UCS Manager のホスト名 |
ホスト名または IP アドレス |
管理者ユーザ名 |
username@domain |
管理者パスワード |
password |
vCenter クラスタ経由でストレージ管理ネットワークまたはストレージ データ ネットワーク上の ESX サーバに使用可能なアドレス範囲から IP アドレスを入力します。すべてのネットワーク アドレスに静的 IP アドレスを割り当てます。
(注) |
- データ ネットワークと管理ネットワークは異なるサブネット上になければなりません。 IP アドレスは、ストレージ クラスタの作成後は変更できません。テクニカル アシスタンス センターに問い合わせてください。 単独では必要ありませんが、DNS 名を指定する場合は、IP アドレスの正逆方向の DNS ルックアップを有効にします。 - インストーラの IP アドレスは、ハイパーバイザとストレージ コントローラ VM で使用される管理サブネットから到達可能である必要があります。インストーラ アプライアンスは、ESXi ホスト上か、またはインストールされるクラスタの一部ではない VMware ワークステーション上で稼働する必要があります。 |
管理ネットワークの IP アドレス |
データ ネットワークの IP アドレス |
||
---|---|---|---|
ハイパーバイザ |
ストレージ コントローラ |
ハイパーバイザ |
ストレージ コントローラ |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
VLAN タグ |
VLAN_ID |
VLAN タグ |
VLAN_ID |
サブネット マスク |
サブネット マスク |
||
デフォルト ゲートウェイ |
デフォルト ゲートウェイ |
||
インストーラ アプライアンスの IP アドレス |
|||
<IP アドレス> |
<IP アドレス> |
ストレージ クラスタは、Cisco HX Data Platform のコンポーネントです。このコンポーネントはストレージの複雑さを軽減するために、vSphere Web クライアントで簡単にプロビジョニングできる単一のデータストアを提供します。ストレージ クラスタ内のすべてのサーバにおいて、データがディスク全体に配布され、すべてのコントローラ リソースの活用と高可用性を実現します。
ストレージ クラスタは、関連する vCenter クラスタには依存しません。vCenter クラスタにある ESX ホストを使用して、ストレージ クラスタを作成します。
次のパラメータを指定してストレージ クラスタを定義します。
ストレージ クラスタ |
|
---|---|
ストレージ クラスタ名 |
<name> クラスタの名前を指定します。 |
ストレージ クラスタ管理 IP アドレス |
<IP アドレス> これによって、各 ESX ホストにストレージ管理ネットワーク アクセスが提供されます。IP アドレスは、ノードの管理 IP アドレスと同じサブネット上にある必要があります。 これらの IP アドレスは、4 つの IP アドレスに加えて、シスコが([Hypervisor] セクションの)各ノードに割り当てます。 クラスタ管理 IP が同じサブネット上の別のクラスタと最後のオクテットを共有することを許可しないでください。 |
ストレージ クラスタ データ IP アドレス |
IP アドレス これによって、各 ESX ホストにストレージ データ ネットワークおよびストレージ コントローラ VM ネットワーク アクセスが提供されます。同じ IP アドレスをクラスタ内のすべての ESX ノードに適用する必要があります |
レプリケーション ファクタ |
<数字 - 2 または 3> HX Data Platform で保持する冗長データの複製の数を設定します。これはクラスタ アクセス ポリシーと統合されます。 レプリケーション係数は、ストレージ クラスタの作成後は変更できません。ただし、クラスタ アクセス ポリシーは、ストレージ クラスタを導入した後でも変更できます。詳細については、『Cisco HX Data Platform Administration Guide』を参照してください。 |
vCenter に管理者レベル アカウントとパスワードを指定します。既存の vCenter サーバがあり、次の vSphere サービスが動作していることを確認してください。
ダイナミック リソース スケジューラ(DRS)が有効になっている。HX Data Platform のアップグレードに必要です。
VMotion
高可用性(HA)が有効になっている。フェールオーバーの容量およびデータストア ハートビートの拡張を定義するために必要です。
ユーザ VM はバージョン 9 以降でなければなりません。HX Data Platform のネイティブ スナップショットと ReadyClone を使用するために必要です。
vCenter の設定 |
|
---|---|
vCenter サーバ |
http://<IP アドレス> を指定します。 現在の vCenter サーバの Web アドレスを入力します。 |
管理者ユーザ名 |
username@domain |
管理者パスワード |
password |
データセンター名 |
vCenter データセンター名が必要です。
|
クラスタ名 |
vCenter クラスタ名が必要です。クラスタには、少なくとも 3 つの ESX サーバが含まれます。 |
次のネットワーク接続とサービスは、HXDP をインストールする前に、vSphere 環境で動作していて到達可能である必要があります。
DNS サーバ
NTP サーバ
タイムゾーン
ネットワーク サービス |
|
---|---|
DNS サーバ |
<IP アドレス> これは、Cisco HXDP のインストール時にホスト名を使用する場合に必要です。HX データ プラットフォーム インストーラは、これらの DNS サーバを使用してホスト名を IP アドレスと照合します。 DNS サーバがない場合は、HX データ プラットフォーム インストーラの [Cluster Configuration] ページのいずれのフィールドにもホスト名を入力しないでください。IP アドレスのみを使用します |
NTP サーバ |
<IP アドレス> NTP サーバの静的 IP アドレスは、すべての HX データ プラットフォームのインストールに必要です。NTP サーバは、ストレージ コントローラ VM および ESX ホスト上で動作するサービス間のクロック同期に使用されます。 インストール時に、この情報はすべてのストレージ コントローラ VM および対応するホストに伝搬されます。サーバは、ストレージ クラスタの起動時に自動的に同期されます |
タイムゾーン |
<利用するタイムゾーン> ストレージ コントローラ VM のタイムゾーンを選択します。スケジュールされたスナップショットをいつ取得するかを決定するために使用されます。すべての VM を同じタイムゾーンにする必要があります。 |
ストレージ コントローラ VM は Cisco HX Distributed Data Platform に不可欠の機能を提供するため、HyperFlex インストーラは、コントローラ VM 用の CPU リソース予約を設定します。この予約により、ESXi ハイパーバイザ ホストの物理 CPU リソースがゲスト VM によって大量に消費されていても、コントローラ VM には必要最小限の CPU リソースが確保されます。以下の表に、ストレージ コントローラ VM 用 CPU リソース予約の詳細を記載します。
vCPU 数 |
共有 |
予約 |
制限 |
---|---|---|---|
8 |
低 |
10800 MHz |
無制限 |
ストレージ コントローラ VM は Cisco HX Distributed Data Platform に不可欠の機能を提供するため、HyperFlex インストーラは、コントローラ VM 用のメモリ リソース予約を設定します。この予約により、ESXi ハイパーバイザ ホストの物理メモリ リソースがゲスト VM によって大量に消費されていても、コントローラ VM には必要最小限のメモリ リソースが確保されます。以下の表に、ストレージ コントローラ VM 用メモリ リソース予約の詳細を記載します。
サーバ モデル |
ゲスト メモリの量 |
全ゲスト メモリに対する予約 |
---|---|---|
HX220c-M4S および HXAF220C-M4S |
48 GB |
はい |
HX240c-M4SX および HXAF240C-M4SX |
72 GB |
はい |
Auto Supportは、HX Data Platform を通じて提供されるアラート通知サービスです。Auto Supportを有効にすると、メッセージが HX データ プラットフォームから指定した電子メール アドレスに送信されます。このサービスでは、ログ ファイルを送信する個人の電子メール アドレス リストを入力することができます。実装するには、次の情報が必要です。
Auto Support |
|
---|---|
EnableAuto Support |
チェックボックスをクリックします これにより、リアルタイムで問題をトラブルシューティングするために、サポート用の電子メールがログ バンドルとともに自動で送信されます。 |
SMTP サーバ |
<IP アドレス> すべてのストレージ コントローラ VM の IP アドレスから送信された電子メールを処理するためのメール サーバの IP アドレス。 |
メール送信者 |
<username@domain.com> 通知の送信時に使用する電子メール。 |
(注) |
Auto Supportは、ノードのドライブ障害などのハードウェア問題が発生した際の診断に役立つハードウェア カウンタの履歴を提供するため、有効にすることを強く推奨します。 |
SSO URL は、vCenter から提供されます。この URL にコントローラ VM から直接到達できない場合は、[Installer Advanced Settings]を使用して場所を明示的に設定します。
シングル サインオン(SSO) |
|
---|---|
SSO サーバ URL |
SSO URL は、vCenter の [vCenter Server] > [Manage] > [Advanced Settings]にある config.vpxd.sso.sts.uri キーで確認できます。 |