検出の自動ファームウェア更新

APIC 検出の自動ファームウェア更新

Cisco Application Policy Infrastructure ControllerAPIC)6.0(2) リリース以降、製品の返品および交換(RMA)、クラスタ拡張、またはコミッションのいずれかによって新しい Cisco APIC をファブリックに追加するとき、Cisco APIC は既存のクラスタの同じリリースに自動的にアップグレードされます。新しいCisco APICがアップグレード プロセスを経るにつれて、 Cisco APICがアップグレードされてクラスタに参加するまでにさらに時間がかかる場合があります。自動アップグレードが失敗すると、Cisco APIC では障害が発生し、警告が表示されます。

検出機能の自動Cisco APICファームウェア アップデートの前提条件と条件:

  • クラスタ内のコミッションされたすべての Cisco APIC は、同じリリース(6.0(2) 以降)を実行している必要があります。

  • クラスタ内のコミッションされた Cisco APIC と同じリリースの Cisco APIC イメージは、クラスタ内のコミッションされた Cisco APIC のファームウェア リポジトリで使用できる必要があります。

  • 新しい Cisco APIC の CIMC IP アドレスが設定されていて、クラスタ内の委託された Cisco APIC から到達可能である必要があります。

  • 新しい Cisco APIC が 6.0(2) 以前のリリースを実行している場合、新しい Cisco APIC でファブリック名、Cisco APIC ID などを設定する Cisco APIC コンソールを介して初期セットアップ ユーティリティを使用し完了する必要があります。新しい Cisco APIC でもリリース 6.0(2) 以降を実行している場合は、初期セットアップ ユーティリティを使用する必要はありません。

  • APIC ディスカバリで自動ファームウェア更新は、Cisco APIC リリース 4.2(1) 以降でのみサポートされます。

スイッチ検出の自動ファームウェア更新

[スイッチ検出で自動ファームウェア更新(Auto Firmware Update on Switch Discovery)] を有効にする場合、Cisco Application Policy Infrastructure ControllerAPIC)では以下のシナリオで新しいスイッチのファームウェアを自動的に更新します。

  • 新しいノード ID で新規スイッチ検出

  • 既存のノード ID でスイッチ交換

  • 既存のノードの初期化と再検出

Cisco APIC リリース 5.1(1) 以前で、この機能は [ブートスクリプト バージョン検証の強制(Enforce Bootscript Version Validation)] と呼ばれ、[管理(Admin)] > [ファームウェア(Firmware)] > [インフラストラクチャ(Infrastructure)] > [ノード(Nodes)] に存在していました。リリース 5.1(1) で、この機能は名前が変更され、現在の場所に移動しました。

手順


ステップ 1

メニュー バーで、[ファブリック (Fabric)] > [インベントリ (Inventory)] > [ファブリック メンバーシップ (Fabric Membership)] > [自動ファームウェア更新 (Auto Firmware Update)] に移動します。

ステップ 2

[スイッチ検出で自動ファームウェア更新 (Auto Firmware Update on Switch Discovery)] チェックボックスをオンにそて、この機能を有効にします。

ステップ 3

[デフォルト ファームウェア バージョン (Default Firmware Version)] ドロップダウン リストで新しいスイッチを更新するために、ターゲット ファームウェア バージョンを選択します。

(注)  

 

交換シナリオなど新規スイッチのノード ID が [管理 (Admin)] > [ファームウェア (Firmware)] の下にあるファームウェア更新の一部である場合、新規スイッチは更新グループで指定されたターゲット バージョンに更新されます。もしくは、この手順で指定されたデフォルトのファームウェア バージョンに更新されます。

選択された [デフォルトのファームウェア バージョン(Default Firmware Version)] が「any」の場合、この機能ではファームウェア更新グループの一部ではない ID を持つ新規スイッチのファームウェアを更新しません。ファームウェア更新グループの一部であるノード ID を持つ新規スイッチは、更新グループで指定されたターゲット バージョンに更新されます。

ステップ 4

[Submit] をクリックします。


スイッチ検出制限の自動ファームウェア更新

スイッチ検出時の自動ファームウェア更新には、次の制限が適用されます。

  • ターゲット スイッチのリリースが 16.0(3) 以降で、スイッチで実行されている現在のリリースが 15.2(7) 以前または 16.0(1) または 16.0(2) である場合、スイッチ検出時の自動ファームウェア更新はサポートされません。この状態でスイッチ検出の自動ファームウェア更新が試行された場合、スイッチが無期限にスタックする可能性があります。その状態からスイッチをファブリックに追加するには、 Cisco Application Policy Infrastructure ControllerAPIC)でスイッチ検出時の自動ファームウェア更新を無効にした後、クリーンリブートを実行する必要があります。