このドキュメントでは、次について説明します。
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製品概要
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Cisco Crosswork Planning の主な機能
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パッチアップグレードの完了後に Cisco Crosswork Planning で修正されるバグ
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パッチのインストールのワークフローと詳細な手順
概要
Cisco Crosswork Planning は、ネットワークとそのネットワーク上のトラフィック需要の継続的なモニタリングと分析を通じて、現在のネットワークのモデルを作成および維持するためのツールを提供します。このネットワークモデルには、トポロジ、設定、トラフィック情報など、特定の時点でのネットワークに関するすべての関連情報が含まれています。この情報は、トラフィック要求、パス、ノードとリンクの障害、ネットワークの最適化、またはその他の変更によるネットワークへの影響を分析するための基礎として使用できます。
Cisco Crosswork Planning には、ネットワークエンジニアとオペレータがネットワークの成長を予測し、障害をシミュレートし、コストを最小限に抑えながら設計を最適化し、パフォーマンス目標を満たすのに役立つ設計および計画ツールが含まれています。
Cisco Crosswork Planning の主な機能
この項では、Cisco Crosswork Planning の主な特徴と機能について説明します。
機能 |
説明 |
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自動収集とモデル構築 |
Cisco Crosswork Planning Collector アプリケーションは、マルチベンダー、マルチ プロトコル ネットワーク デバイス、トポロジ、トラフィック統計情報の検出を自動化します。詳細については、Cisco Crosswork Planning 7.0 収集の設定と管理 のドキュメントを参照してください。 |
ネットワークの可視化 |
Cisco Crosswork Planning Design アプリケーションは、IP レイヤのグラフィカルなネットワークトポロジビューを提供します。対象には、ノード、インターフェイス、回線、SR/RSVP LSP パスなどが含まれます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Visualize Network Models」の章を参照してください。 |
予測分析 |
シミュレーション分析ツールは、障害発生時の輻輳および高遅延に対するネットワークの脆弱度を判断し、特定の障害シナリオに対して十分なキャパシティを計画するのに役立ちます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Evaluate Impact of Worst-Case Failures」の章を参照してください。 |
トラフィック拡張の予測 |
拡張計画作成ツールは、トラフィックパターンと拡張に関するインサイトを提供し、将来の需要に合わせてネットワークリソースを効率的に計画して拡張するのに役立ちます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Evaluate Impact of Traffic Growth」の章を参照してください。 |
デマンド推論 |
デマンド推論ツールは、さまざまなソースから正確なエンドツーエンドのトラフィックフローを導き出し、キャパシティプランニングを改善するのに役立ちます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Estimate Demand Traffic Using Demand Deduction」の項を参照してください。 |
プロアクティブ キャパシティ プランニング |
キャパシティプランニング最適化ツールは、ネットワークにインストールする必要がある追加のキャパシティを最小限に抑えるのに役立ちます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Perform Capacity Planning」の章を参照してください。 |
トラフィックエンジニアリングと最適化 |
Cisco Crosswork Planning のさまざまなトラフィックエンジニアリング最適化ツールは、ネットワーク設計の効率性と信頼性を最適化するのに役立ちます。詳細については、Cisco Crosswork Planning Design 7.0 ユーザーガイドの「Traffic Engineering and Optimization」の章を参照してください。 |
スケールの拡張 |
マイクロサービスベースのアーキテクチャにより、Cisco Crosswork Planning はネットワークに合わせてシームレスに拡張できます。 |
最新のインフラストラクチャ/UI |
Cisco Crosswork Planning は Cisco Crosswork インフラストラクチャで実行されます。製品の外観とユーザー体験は、Cisco Crosswork Network Automation 製品スイートと同じです。 |
前述の機能は、以下の内容に集合的に貢献します。
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運用コストの最小化
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ネットワークパフォーマンスの最適化
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俊敏性の向上
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将来のトラフィックニーズの予測
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キャパシティ プランニング プロセスの簡素化
解決済みのバグ
このセクションでは、Cisco Crosswork Planning 7.0.1 パッチで修正されたバグを示します。また、このリリースでは、Crosswork Infrastructure がバージョン 7.0.1 にアップグレードされました。Cisco Crosswork Infrastructure 7.0.1 で修正されたバグの詳細なリストについては、『Cisco Crosswork Network Controller 7.0.1 Release Notes』を参照してください。
Cisco バグ検索ツールの使用方法については、バグの詳細情報を検索するセクションを参照してください。
不具合 ID |
バグの説明 |
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CSCwn13338 |
ログファイルに、ユーザー名とパスワードが暗号化された形式ではなくプレーンテキストで表示される。 |
バグの詳細情報を検索する
Cisco バグ検索ツールを使用して、特定のバグを検索したり、リリース内のすべてのバグを検索したりできます。
手順
ステップ 1 |
Ciscoバグ検索ツール にアクセスします。 |
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ステップ 2 |
登録している Cisco.com のユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン(Log In)] をクリックします。 [バグ検索(Bug Search)] ページが開きます。
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ステップ 3 |
次のいずれかのオプションを使用してバグを検索し、[検索(Search)] をクリックして検索を開始します。
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ステップ 4 |
検索結果が表示されたら、フィルタツールを使用して結果を絞り込みます。ステータス、シビラティ(重大度)などでバグをフィルタ処理できます。
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パッチインストールのワークフロー
この項では、Cisco Crosswork Planning UI から 7.0.1 パッチファイルをインストールするためのワークフローの概要を示します。
Cisco Crosswork Planning バージョン 7.0.1 には、バージョン 7.0 からアップグレードできます。
手順 |
操作 |
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ご使用の環境がインストールの前提条件をすべて満たしていることを確認してください。 |
インストール前提条件のガイドラインを参照してください。 |
7.0.1 パッチファイルを抽出して検証します。 |
7.0.1 パッチファイルの抽出と検証のガイドラインを参照してください。 |
Crosswork Infrastructure MOP スクリプトをコピーして実行します。 |
Crosswork Infrastructure MOP のコピーと実行のガイドラインを参照してください。 |
Cisco Crosswork Planning UI で 7.0.1 パッチファイルを追加してインストールします。 |
7.0.1 パッチファイルの追加とインストールのガイドラインを参照してください。 |
Cisco Crosswork Planning 7.0.1 パッチファイルのダウンロード
この項では、Cisco Crosswork Planning 7.0.1 リリースでリリースされたすべてのパッチファイルの概要を示します。
リストを確認し、必要なすべてのパッチファイルを Cisco ソフトウェアのダウンロードページからローカルマシンにダウンロードします。Crosswork が scp
を介してこのマシンにアクセスできることを確認します。
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Crosswork Infrastructure MOP ファイル:signed-cw-na-infra-7.0.1-MOP_241118.tar.gz
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Crosswork Infrastructure パッチファイル:signed-cw-na-infra-patch-7.0.1-27-release_241118.tar.gz
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Cisco Crosswork Planning:signed-cw-na-design-patch-7.0.1-2-release-241112.tar.gz
インストール前提条件
この項では、 Cisco Crosswork Planning 7.0.1 パッチをインストールするために必要なインストール前提条件について説明します。
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Cisco Crosswork Planning 7.0 がインストールされていることを確認します。手順については、『Cisco Crosswork Planning 7.0 Installation Guide』を参照してください。
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Cisco Crosswork 管理者ユーザーのログイン情報が既知であることを確認します。
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Crosswork VM の展開に使用する管理 IP アドレスが既知であることを確認います。
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データのバックアップを作成します。また、パッチを適用するサーバーに、MOP スクリプトを展開してコピーするための十分なスペースがあることを確認します。スクリプトの実行中にスペースの制約が発生しないように、/home/cw-admin/ ディレクトリで少なくとも 5 GB のスペースを、また /tmp/ ディレクトリで 1 GB のスペースをクリーンアップしてください。
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インフラストラクチャ MOP とインフラストラクチャパッチを適用する前に、定期的な同期が無効になっていることを確認します。
![]() 注意 |
アップグレードプロセスは中断を伴うため、メンテナンス期間中に実行する必要があります。アプリケーションの再起動に必要な時間は、通常 30 分未満です。パッチのインストール中にエラーが発生した場合は、シスコのカスタマー エクスペリエンス チームにお問い合わせください。 |
7.0.1 パッチファイルの抽出と検証
![]() 注意 |
署名されたファイルから抽出された tar.gz ファイルが、Cisco Crosswork Planning UI を介して追加およびインストールされたファイルであることを確認してください。 |
手順
ステップ 1 |
パッチファイルをダウンロードしたら、tar ファイルをダウンロードしたフォルダに移動します。例として、この手順では Crosswork Infrastructure 署名付きパッチイメージ(signed-cw-na-infra-patch-7.0.1-27-release_241118.tar.gz)について考察します。
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ステップ 2 |
次のコマンドを使用してファイルを抽出します。
例:
ファイルが解凍され、パッチおよびその内容を検証するために必要なツールが抽出されます。 出力:
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ステップ 3 |
次のコマンドを使用して、抽出されたパッチファイルを検証します。
例:
出力:
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Crosswork Infrastructure MOP のコピーと実行
始める前に
7.0.1 パッチファイルの抽出と検証の手順を使用して、Crosswork Infrastructure MOP ファイル cw-na-infra-7.0.1-MOP_241118.tar.gz を抽出して検証したことを確認します。
手順
ステップ 1 |
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ステップ 2 |
ファイルをコピーした Crosswork VM に SSH 接続し、 |
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ステップ 3 |
MOP ファイルを展開します。 例:
出力:
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ステップ 4 |
次のコマンドを使用して権限を更新します。
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ステップ 5 |
次のコマンドを使用してスクリプトファイルを実行します。
スクリプトを実行すると、cw-admin ユーザーアカウントのパスワードの入力を求められます。
更新が完了するまで 10 ~ 15 分待ち、システムが正常であることを確認します。 |
7.0.1 パッチファイルの追加とインストール
次の手順を実行して、Cisco Crosswork Planning UI で 7.0.1 パッチファイルを追加してインストールします。
![]() 重要 |
パッチのアップグレードは、Cisco Crosswork Planning 7.0 バージョンがターゲットシステムにすでにインストールされている場合にのみサポートされます。 |
始める前に
7.0.1 パッチファイルの抽出と検証の手順を使用して、必要なパッチファイルを抽出および検証したことを確認します。
手順
ステップ 1 |
Cisco Crosswork Planning UI のメインメニューから、 を選択します。次に、[アプリケーション管理(Application management)] タブを選択します。Crosswork プラットフォーム インフラストラクチャと追加されたアプリケーションは、ここにタイルとして表示されます。 |
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ステップ 2 |
[ファイルの追加(.tar.gz)(Add file (.tar.gz))] オプションをクリックして、抽出したパッチファイルを追加します。例として、この手順では Crosswork Infrastructure パッチファイル(cw-na-infra-patch-7.0.1-27-release_241118.tar.gz)について考察します。
[セキュアコピーを使用してファイル(.tar.gz)を追加(Add File (tar.gz) via Secure Copy)] ポップアップウィンドウが表示されます。 |
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ステップ 3 |
関連情報を入力し、[追加(Add)] をクリックします。 |
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ステップ 4 |
パッチファイルを追加すると、既存のアプリケーションタイルにアップグレードプロンプトが表示されます。アップグレードプロンプトをクリックして、パッチファイルをインストールします。 |
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ステップ 5 |
[アップグレード(Upgrade)] ポップアップ画面で、アップグレードする新しいバージョンを選択し、[アップグレード(Upgrade)] をクリックします。[ジョブ履歴(Job history)] タブをクリックして、アップグレード操作の進行状況を確認します。 |
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ステップ 6 |
インストールが完了したら、 に移動し、すべてのアプリケーションが正常ステータスを報告していることを確認します。
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ステップ 7 |
手順 1 ~ 6 を繰り返して、Cisco Crosswork Planning 7.0.1 パッチファイル cw-na-design-patch-7.0.1-2-release-241112.tar.gz を追加してインストールします。 |
セキュリティ
シスコでは、すべての製品が業界の最新の推奨事項に準拠するように取り組みを進めています。セキュリティはエンドツーエンドのコミットメントであると固く信じており、環境全体を保護できるように支援を行っています。シスコのアカウントチームと協力して、ネットワークのセキュリティプロファイルを確認してください。
製品の検証方法について詳しくは、「Cisco Secure Products and Solutions」および「Cisco Security Advisories」を参照してください。
シスコ製品のセキュリティに関して質問や懸念がある場合は、シスコのカスタマー エクスペリエンス チームとのケースを開き、使用しているツールと、そのツールで報告された脆弱性についての詳細をお知らせください。
アクセシビリティ機能
Cisco Crosswork Planning のアクセシビリティ機能のリストについては、https://www.cisco.com/c/en/us/about/accessibility/voluntary-product-accessibility-templates.html(VPAT)の Web サイトにアクセスするか、accessibility@cisco.com にお問い合わせください。
すべての製品マニュアルは、イメージ、グラフィック、および一部のチャートを除き、閲覧可能です。音声、点字、または大きな文字の製品マニュアルが必要な場合は、accessibility@cisco.com にお問い合わせください。
サポートとダウンロード
シスコのサポートとダウンロード Web サイトは、ドキュメント、ソフトウェア、ツールをダウンロードするためのオンラインリリースを提供します。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。
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詳細については、https://www.cisco.com/c/en/us/support/index.html を参照してください。
通信、サービス、およびその他の情報
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一般的なネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を入手するには、Cisco Press にアクセスしてください。
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特定の製品または製品ファミリの保証情報を探すには、Cisco Warranty Finder にアクセスしてください。
Cisco バグ検索ツール
シスコのバグ検索ツール(BST)は、シスコ製品とソフトウェアの障害と脆弱性の包括的なリストを管理する Cisco バグ追跡システムへのゲートウェイとして機能する、Web ベースのツールです。BST は、製品とソフトウェアに関する詳細な障害情報を提供します。