前提条件
ソフトウェア リリースのハードウェアおよびソフトウェア要件、変更、重要な注意事項、および警告の最新情報については、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 』[英語] を参照してください。
サーバをアップグレードする前に、次の要件を満たしていることを確認します。
プラットフォーム 3 サーバ
注意: インストール前に RAID 設定を変更しないでください。
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新しいサーバが製造場所に設置されている。プラットフォーム 3 ハードウェアの設置の詳細については、『 Cisco UCS C220 Server Installation and Service Guide 』 [英語] を参照してください。
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サーバの初期設定が完了し、Cisco UCS C-Series Integrated Management Controller(CIMC)インターフェイスが設定されている。
CIMC を設定するには、サーバの追加 IP アドレスが必要で、デフォルトのログインおよびパスワードを変更する準備が整っている必要があります。サーバが、次の設定でスタンドアロン モードに設定されていることを確認します。
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DHCP:無効
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NIC の冗長性:なし
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ブート順序:仮想 CD/DVD、HDD
詳細については、付録 C:Cisco UCS C220 サーバでの CIMC 設定およびファームウェア アップグレードのガイドラインを参照してください。
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Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバでのイーサネット接続設定に必要な、次のネットワーク情報がある。
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IP アドレス(IPv4 のみ)およびネットワーク マスク
注: Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバは、静的 IP アドレスまたは有効期限内の DHCP リースを使用して設定する必要があります。
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デフォルト ゲートウェイ アドレス
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DNS サーバのアドレス
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ホストネーム
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Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバはネットワークに接続され、電源が供給されている。
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サーバの電源を入れ、インストール前に BIOS(起動中に F2 を押す)でブート順序を確認する。
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ソフトウェア インストールで Cisco Integrated Management Controller(CIMC)にアクセスするために、次の要件を満たしている。
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コンピュータが Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小ブラウザ要件および最小フラッシュ プレーヤー要件を満たしている。また、Java 1.6 移行もインストールされている。
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Cisco Vision Dynamic Signage Director ネットワークにアクセスできるラップトップがある。
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Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの CIMC インターフェイスの IP アドレスがある。
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CIMC インターフェイスのログイン クレデンシャルがある。デフォルトのクレデンシャルは admin と password です。
仮想サーバ環境
仮想サーバ環境での Cisco Vision Dynamic Signage Director のインストールには、サーバ環境の設定、Cisco Vision Dynamic Signage Director の完全な ISO の実行、およびネットワークの設定が含まれます。詳細については、Cisco Vision Dynamic Signage Director のインストールまたはアップグレードの開始のハードウェアの前提条件および仮想サーバへの新規インストールを参照してください。
インストール作業
注: このセクションには、プラットフォーム 3 サーバに Cisco Vision Dynamic Signage Director を新規インストールする作業が含まれています。
プラットフォーム 3 サーバに Cisco Vision Dynamic Signage Director を新規インストールするには、次の作業を実行します。
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Cisco.com からの ISO ファイルのダウンロード(必須)
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CIMC インターフェイスへのログイン(必須)
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Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小 CIMC ファームウェア バージョンの確認(必須)
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KVM コンソールの起動(必須)
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Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージのマッピング(必須)
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Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージのインストール(必須)
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ネットワークの設定(必須)
Cisco.com からの ISO ファイルのダウンロード
適切なライセンスを購入すると、Cisco Vision Dynamic Signage Director の完全な ISO ファイルにアクセスする方法の詳細を取得できます。ISO ファイルのダウンロード方法の詳細については、シスコ テクニカル サポートにお問い合わせください(表 1)。
注: SVD-REMOTE 用ではなく、SV-DIRECTOR 用の ISO を選択してください。
表 1に、Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの完全な ISO イメージに使用されるファイル名の表記法を示します。
表 1 ISO ファイル名の表記法
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■ SV-DIRECTOR-FULL-5.0.0- nnn.x86_64.iso ■ SV-DIRECTOR-FULL-5.0.0- nnn.x86_64.iso.md5sum |
CIMC インターフェイスにログインしたら、アクセスできる場所に ISO ファイルをダウンロードします。
ダウンロードからアップグレード ファイルの整合性を確認するには、ラップトップでコマンドラインまたは GUI ユーティリティを使用して、.iso ファイルでチェックサムを計算します。.md5sum ファイルを開いて、計算した値と.md5sum ファイルで提供される予測値を比較します。値は一致している必要があります。一致していない場合は、ダウンロードを再試行します。
CIMC インターフェイスへのログイン
CIMC インターフェイスにログインするには、次の手順を実行します。
1.
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバ ネットワークに接続できるラップトップ接続から、ブラウザ ウィンドウを開いて、次の例に示すように CIMC インターフェイスの IP アドレスを入力します。
2.
プロンプトが表示されたら、[OK(OK)] をクリックして、図 1に示すように Java viewer.jnlp を開きます。
図 1 viewer.jnlp ファイルの開き方
3.
セキュリティ ダイアログボックスが表示された場合は、次の操作を実行します。
a.
(任意)チェックボックスをオンにして、シスコからのすべてのコンテンツを受け入れます。
b.
[はい(Yes)] をクリックして証明書を受け入れ、続行します。
c.
その他のセキュリティ証明書の例外を確認します。
4.
CIMC ログイン画面で、表示されるファームウェア バージョンに注目します(図 2)。
注: ファームウェア バージョンは、ログインした後に CIMC コンソールの [Cisco Integrated Management(CIMC)の情報(Cisco Integrated Management Controller (CIMC) Information] ボックスにも表示されます。
5.
CIMC ログイン画面から、CIMC インターフェイスのユーザ名とパスワードを入力します。
注: デフォルトのクレデンシャルは、 admin と password です。サーバの設定時に変更した場合は、設定したパスワードを使用します。
図 2 CIMC ログイン画面
6.
[ログイン(Log In)] をクリックします。
Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小 CIMC ファームウェア バージョンの確認
開始する前に、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 』[英語] の「Cisco Vision Dynamic Signage Director Server Support」セクションを参照して、プラットフォーム 3 サーバについてテストされた CIMC/BIOS のバージョンを確認します。
Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小 CIMC ファームウェア バージョンを確認するには、次の手順を実行します。
1.
CIMC ログイン画面または CIMC コンソールに表示される CIMC ファームウェア バージョンが、Cisco Vision Dynamic Signage Director リリースのテスト済みの最小バージョン(またはそれ以降)であることを確認します。
図 3で、BIOS と CIMC の両方のファームウェア バージョンが CIMC コンソールに表示される場所を示します。
図 3 CIMC コンソールからのファームウェア バージョンの確認
2.
プラットフォーム 3 サーバで CIMC/BIOS ファームウェアをアップグレードする必要がある場合は、付録 C:Cisco UCS C220 サーバでの CIMC 設定およびファームウェア アップグレードのガイドラインを参照してください。
KVM コンソールの起動
KVM コンソールを起動するには、次の手順を実行します。
1.
CIMC コンソールの [アクション(Actions)] ボックスから、[KVM コンソール起動(Launch KVM Console)] をクリックします。
図 4 [KVM コンソール起動(Launch KVM Console)]
注: コンソール上部のアイコン バーにあるキーボードをクリックして KVM コンソールを起動することもできます。
2.
セキュリティ ダイアログボックスが表示された場合は、次の操作を実行します。
a.
(任意)チェックボックスをオンにして、シスコからのすべてのコンテンツを受け入れます。
b.
[はい(Yes)] をクリックして証明書を受け入れ、続行します。
3.
Cisco KVM 仮想コンソールの確認ボックス(図 5)で、次の手順を実行します。
a.
(任意)チェックボックスをオンにして、シスコからのすべてのコンテンツを受け入れます。
b.
[実行(Run)] をクリックします。
図 5 Cisco KVM 仮想コンソールの確認
c.
その他のセキュリティ証明書の例外を確認します。
4.
[KVM コンソール(KVM Console)] ウィンドウに、ログイン プロンプトが表示されます。ログインしないでください(図 6)。
図 6 Cisco KVM 仮想コンソールのログイン画面
Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージのマッピング
注: この手順では、Cisco.com からプラットフォーム 3 サーバ用の Cisco Vision Dynamic Signage Director の完全な ISO イメージ ファイルをダウンロードして、CIMC インターフェイスへのログインに使用しているコンピュータからアクセスできるようにする必要があります。
Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージをマッピングするには、次の手順を実行します。
1.
KVM コンソール ウィンドウから、[仮想メディア(Virtual Media)] タブをクリックします。
2.
[仮想メディア(Virtual Media)] 画面から、[イメージの追加(Add Image)] をクリックします(図 7)。
図 7 [仮想メディア(Virtual Media)] 画面
3.
ダウンロードした ISO ファイルがある場所に移動して、[開く(Open)] をクリックします。
注: CIMC のパフォーマンスが遅くなる可能性があります。パフォーマンスが遅くなる場合は、ブラウザ キャッシュをクリアします。
4.
[クライアント ビュー(Client View)] ボックスで、[マッピング済み(Mapped)] 列の下のチェックボックスをオンにして ISO ソースを選択します。
5.
[仮想メディア(Virtual Media)] タブの下に [仮想 CD/DVD(Virtual CD/DVD)] が追加されていることを確認します。
6.
[詳細(Details)] ボックスで、[仮想 CD/DVD(Virtual CD/DVD)] をダブルクリックして、読み取りバイトのカウンタが増えていることを確認します(読み取りバイトを更新します)。
7.
[KVM(KVM)] タブをクリックして、終了せずにウィンドウを最小化します。
Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージのインストール
Cisco Vision Dynamic Signage Director ISO イメージをインストールするには、次の手順を実行します。
1.
CIMC コンソールの [アクション(Actions)] ボックスで、[サーバ電源の再投入(Power Cycle Server)] をクリックします(図 8)。
図 8 CIMC コンソールからのサーバ電源の再投入
2.
確認プロンプトで、[OK(OK)] をクリックします。
3.
KVM コンソールから、インストール プロセスの開始を確認します。
ネットワークの設定
ネットワークを設定するには、次の手順を実行します。
1.
KVM コンソールに Linux の [セットアップ エージェント(Setup Agent)] ウィンドウが表示されているときに、[ネットワークの設定(Network Configuration)] を選択して Enter を押します。
注: Linux の [セットアップ エージェント( Setup Agent)] ウィンドウは、60 分間使用可能で、その後閉じます。ISO インストールの一環としてネットワーク設定を実行しそこなった場合、TUI の[メイン メニュー(Main Menu)] > [システム設定(System Settings)] > [ネットワーク設定(Network Settings)] に移動して、同じネットワーク設定を実行できます。ただし、[ネットワーク設定(Network Settings)] サブメニューから選択したホスト ファイルも手動で編集する必要があります。
2.
[アクションの選択(Select Action)] 画面(図 9)で、[デバイスの編集(Edit Devices)] を選択して Enter を押します。
図 9 [アクションの選択(Select Action)] 画面
注: Linux インターフェイスで文字が正しく表示されない場合は、SSH クライアントが UTF-8 文字セット変換を使用していることを確認します。
3.
[デバイスの選択(Select a Device)] 画面(図 10)で、[eth0(eth0)] を選択して Enter を押します。
図 10 [デバイスの選択(Select a Device)] 画面
[イーサネット設定(Ethernet Configuration)] 画面が表示されます。
注: Linux の画面が誤って [Devernet 設定(Devernet Configuration)] というラベルになっています。
4.
[イーサネット設定(Ethernet Configuration)] 画面(図 11)で、次の手順を実行します。
図 11 [Devernet 設定(Devernet Configuration)] 画面
a.
カーソルが [静的 IP(Static IP)] アドレスの行に来るまで、Tab キーを押します。
b.
Backspace キーを押して、行の先頭に移動し、Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの IPv4 アドレスを入力します。
c.
これは、CIMC インターフェイスに設定したものとは違う IP アドレスにする必要があります。
d.
Tab キーを押して、[ネットマスク(Netmask)] 行に移動します。IPv4 アドレスのネットワーク マスクを入力します。
e.
(任意)[デフォルト ゲートウェイ IP(Default gateway IP)] 行に、ネットワークのデフォルト ゲートウェイ アドレスを入力します。
5.
すべてのオプションの設定を完了したら、Tab [Ok(Ok)] ボタンが選択されるまで Tab キーを押して、Enter を押します。
[デバイスの選択(Select a Device)] 画面に戻ります。
6.
[保存(Save)] ボタンが強調表示されるまで Tab キーを押して、Enter を押します。
[アクションの選択(Select Action)] 画面に戻ります。
7.
↓キーを押して、[DNS 設定の編集(Edit DNS configuration)] オプションを選択して、Enter を押します。
[DNS 設定(DNS configuration)] 画面が表示されます。
8.
[DNS 設定(DNS configuration)] 画面(図 12)で、ホスト名と 1 つまたは複数の DNS サーバ IP アドレスを選択して設定します。
注: 名前にピリオド(.)が含まれるホスト名は使用しないでください。
図 12 [DNS 設定(DNS configuration)] 画面
9.
[Ok(Ok)] ボタンが選択されるまで Tab キーを押して、Enter を押します。
[アクションの選択(Select Action)] 画面に戻ります。
10.
[アクションの選択(Select Action)] 画面で、[保存して終了(Save&Quit)] ボタンが選択されるまで Tab キーを押して、Enter を押します。