はじめる前に
Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアのインストールまたはアップグレードを開始する前に、次の要件を理解し、満たしていることを確認します。
■ソフトウェア リリースのハードウェアおよびソフトウェア要件、変更、重要な注意事項、および警告の最新情報については、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 』[英語] を参照してください。
■互換性のあるメディア プレーヤー モデルとファームウェア バージョンがインストールされているかどうか確認します。
メディア プレーヤー ファームウェア イメージは、Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアとバンドルされていません。ファームウェア イメージを個別にダウンロードする必要があります。サポートされているファームウェア バージョンの詳細については、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 』[英語] を参照してください。
■リリース ノートに示されているように、Cisco Vision Dynamic Signage Director にアクセスするために、サポートされているブラウザがインストールされていることを確認します。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバが、背面パネルのイーサネット ポート eth0 を使用してネットワークに接続されていることを確認します。
■プラットフォーム 3 サーバでソフトウェアをインストールするために Cisco Integrated Management Controller(CIMC)にアクセスするには、次の要件を満たします。
–コンピュータが Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小ブラウザ要件および最小フラッシュ プレーヤー要件を満たしている。また、Java 1.6 移行もインストールされている。
–Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバ ネットワークにアクセスできるラップトップ接続がある。
–Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの CIMC インターフェイスの IP アドレスを把握している。
–CIMC インターフェイスのログイン クレデンシャルがある。デフォルトのクレデンシャルは admin と password です。
注: Linux シェルを誤って閉じたり、ネットワークが切断されたりした場合、中断したインストール プロセスからリカバリすることは難しいため、アップグレード中にセッションが切断されてもアップグレードを正常に完了できるようなサーバ コンソール接続方法の使用を強く推奨します。また、Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバに直接接続されているモニタおよびキーボードを使用して、TUI にログインすることもできます。
KVM コンソールおよび CIMC インターフェイスの詳細については、ご使用のサーバに対応する Cisco UCS C シリーズ統合管理コントローラの設定ガイドを参照してください( http://www.cisco.com/c/en/us/support/servers-unified-computing/ucs-c-series-integrated-management-controller/products-installation-and-configuration-guides-list.html [英語])。
■インストール環境にアクセスします。詳細およびこのガイド内で実行する必要があるモジュールについては、インストールおよびアップグレード プロセスの概要を参照してください。
ハードウェアの前提条件
プラットフォーム 3 サーバにリリース 5.0 をインストールするか、ご使用中のサーバを使用して Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアを実行できます。仮想環境が最小およびテスト済みの仕様を満たすよう、このセクションの要件に従ってください。
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小仮想マシン システム要件
■Cisco Vision Dynamic Signage Director についてテスト済みの VMware vSphere バージョン
■仮想サーバのサポートの制約事項
Cisco Vision Dynamic Signage Director の最小仮想マシン システム要件
設定が、表 1の最小システム要件を満たし、互換性のある vSphere バージョンを備えた VMware 仮想マシン環境をサポートしていることを確認します(Cisco Vision Dynamic Signage Director についてテスト済みの VMware vSphere バージョン を参照)。
注: Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバは、連動している DMP(遠隔地のエッジなど)の物理的に近くに配置され、LAN を介してプレーヤーと通信するように設計されています。インストール関連ライセンスのコンプライアンスの詳細は、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director Release 5.0 』[英語] の「Installation Requirements for Licensing Compliance」セクションを参照してください。
表 1 Cisco Vision Dynamic Signage Director を実行する仮想環境の最小システム要件
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インテル Xeon プロセッサ E5-2640 と同等のプロセッサ x 2
(15 MB のキャッシュ、2.50 GHz のクロック、7.20 GT/s の Intel® QPI)
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1 秒あたりの順方向の書き込み(fwrite)動作
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表 2に、Cisco Vision Dynamic Signage Director をサポートするように仮想マシンを設定する際に使用する、テスト済みの VM ハードウェアおよび OS の仕様の詳細を示します。
表 2 Cisco Vision Dynamic Signage Director についてテスト済みの、仮想マシン ハードウェアおよび OS の仕様
システム コンポーネント |
仕様 |
VM ハードウェア |
Version 8 |
ゲスト オペレーティング システム |
RedHat Enterprise Linux 5(64 ビット) |
ネットワーク アダプタ |
E1000 |
SCSI コントローラ |
LSI 論理並列または LSI 論理 SAS |
ディスク プロビジョニング |
シック |
Cisco Vision Dynamic Signage Director についてテスト済みの VMware vSphere バージョン
Cisco Vision Dynamic Signage Director は、VMware vSphere バージョン 5.5 を使用してテスト済みです。他のバージョンも機能しますが、テストはされていません。
注: 仮想マシンを表 1に示されている最小要件に設定できない VMware ライセンスは、サポート対象外となります。
仮想サーバのサポートの制約事項
Cisco Vision Dynamic Signage Director の仮想サーバ環境を設定する前に、次の制約事項を考慮してください。
■既存のプラットフォーム 3 サーバ上の仮想環境への移行は、サポートされていません。詳細については、リリース ノートの「Important Migration and Upgrade Notes」セクションを参照してください。
■仮想サーバ環境を使用する場合、シスコ テクニカル サポートは Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアのサポートのみを提供します。お客様がインストールしたサードパーティ製ハードウェアまたは仮想 OS 環境はサポート対象外となります。
■推奨される構成は、デュアル仮想サーバ環境で、標準の Cisco Vision Dynamic Signage Director バックアップ/リストアおよびフェールオーバー ツールを使用してプライマリ サーバおよびバックアップ サーバをサポートすることです。
■シスコは、Cisco Vision システムで VMware ツールをテストしておらず、サポートも提供していません。お客様のサイトで、Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアの他にバックアップ、リカバリ、またはその他のツールを使用して仮想サーバを管理する場合、お客様がデータのセキュリティ保護に関連するリスクおよび責任を負います。
インストールおよびアップグレード プロセスの概要
ソフトウェア リリース 5.0 の Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバをインストールまたはアップグレードする際の作業内容は、現在のサーバ環境に応じて異なります。
■プラットフォーム 2 サーバから仮想環境への移行
■仮想サーバへの新規インストール
■プラットフォーム 3 サーバの新規インストール
■Cisco StadiumVision Director または Cisco Vision Dynamic Signage Director を実行している既存サーバのアップグレード
仮想サーバへの新規インストール
Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアを実行している仮想サーバの新規インストール プロセスには、次の作業が含まれています。
■仮想サーバが表 1に示された要件を満たしていることを確認します。
■表 2に示された Cisco Vision Dynamic Signage Director によってテストされた仕様に従って、仮想マシンの仕様を設定します。
■VMware クライアント ソフトウェアをインストールします。
注: Cisco Vision Dynamic Signage Director は、VMware vSphere バージョン 5.5 を使用してテストされています。他のバージョンも機能しますが、テストはされていません。
仮想マシンを表 1に示されている最小要件に設定できない VMware ライセンスは、サポートされません。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアの完全な ISO をロードします。
■インストールを実行します。
■すべてのメディア プレーヤーのファームウェアをアップグレードします。
プラットフォーム 3 サーバの新規インストール
Cisco Vision Dynamic Signage Director を実行している新しいプラットフォーム 3 サーバの新規インストール プロセスには、次の作業が含まれています。
■CIMC/BIOS のバージョンを確認し、必要に応じてアップグレードします。
■ネットワーク情報の設定プロンプトを使用し、完全な ISO イメージ ファイルのインストール プログラムを起動して CIMC をインストールします。
■すべての Cisco DMP 4310G の DMP フェールオーバーを無効にします
(デフォルトでは無効です)。
■メディア プレーヤーのファームウェアをアップグレードします。
詳細については、Cisco Vision Dynamic Signage Director の新規インストールを参照してください。
Cisco StadiumVision Director または Cisco Vision Dynamic Signage Director を実行している既存サーバのアップグレード
Cisco.com から入手できるアップグレード ISO イメージ ファイルおよび Web ブラウザ インターフェイスのソフトウェア マネージャからアップグレード オプションを使用して、Cisco StadiumVision Director リリース 4.1 または Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアをすでに実行している既存サーバをアップグレードできます。
既存の Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバのアップグレード プロセスには、次の作業が含まれています。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアをアップグレードします。
■メディア プレーヤーのファームウェアをアップグレードします。
詳細については、ソフトウェア マネージャを使用した Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア、言語パック、およびフォントのアップグレードを参照してください。