ソフトウェア マネージャを使用した Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア、言語パック、およびフォントのアップグレード
初版: 2016/10/10
このモジュールでは、Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア マネージャを使用した次の操作について説明します。
■サポートされているアップグレード パスで、Cisco StadiumVision Director(リリース 4.1 以降)をすでに実行している既存サーバを以降のリリースにアップグレードします。
■言語パックおよびフォントをインストールします。
このモジュールでは、次のトピックについて取り上げます。
■ベストプラクティス [英語]
■前提条件
■ソフトウェア マネージャを使用した既存の Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア アップグレードの詳細
■アップグレード作業
■言語パックのインストール
■フォントのインストール
■次の作業
前提条件
サーバをアップグレードする前に、次の要件を満たしていることを確認します。
■サーバが Cisco StadiumVision Director リリース 4.1.0-508(SP1)以降を実行している。
■ISO アップグレード イメージをアップロードするサーバの IP アドレスがある。URL の一部としてこの情報を使用して、ISO アップロード ユーティリティにアクセスする必要があります。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director についてサポートされているブラウザ バージョンがある。最新のサポートされるブラウザの詳細については、『 Release Notes for Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 』[英語] を参照してください。
ソフトウェア マネージャを使用した既存の Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア アップグレードの詳細
Cisco Vision Dynamic Signage Director の ISO アップグレード手順には、次の作業含まれています。
1. Cisco.com のソフトウェア ダウンロード サイトから、ISO サービス パックまたはアップグレード ファイルをダウンロードします。
2. ソフトウェア マネージャを使用して、ラップトップから Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバに ISO ファイルをアップロードします。
3. ソフトウェア マネージャのインストール機能を使用して、ISO イメージをインストールします。
ISO アップグレード ファイル
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバに複数の ISO アップグレード ファイルを保存できます。ファイルは、インストールするファイルを選択するソフトウェア マネージャの Web ブラウザ インターフェイスに、バージョン番号および ISO ファイル名とともに表示されます。
ディスク メンテナンス
ISO アップグレード ファイルの自動エージング機能はありませんが、ソフトウェア マネージャでファイルを直接削除できます。また、ISO ファイルは TUI 経由で削除することもできます([トラブルシューティング(Troubleshooting)] > [ディスク モニタリング(Disk Monitoring)] > [ファイルの削除(Delete Files)] > [ISO ファイルのクリーン アップグレード(Clean upgrade ISO files)])。
管理ダッシュボードには、ディスク使用率のゲージがあります。または、TUI を使用してファイル システム使用率を確認することができます。
注: 現在のリリース 4.1 システムに言語パックをインストールしている場合にディスク容量を維持するには、アップグレードする前にソフトウェア マネージャを使用してリリース 4.1 の言語ファイルを削除します。これらを削除しなくても、システムに問題はありません。ただし、アップグレード後、削除する言語ファイルはソフトウェア マネージャに表示されず、ストレージに残ります。
アップグレード作業
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバをアップグレードするには、次の作業を実行します。
■Cisco.com からの ISO アップグレード ファイルのダウンロード(必須)
■Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバへの ISO アップグレード ファイルのアップロードおよびインストール(必須)
■Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの再起動(必須)
■言語パックのインストール(適宜)
■カスタム フォントの再アクティブ化(適宜)
■Cisco DMP 4310G デバイスのフラッシュ テンプレートのステージング(必須)
■Cisco DMP 4310G のグローバル DMP 設定の導入(必須)
Cisco.com からの ISO アップグレード ファイルのダウンロード
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバにインストールするために、アクセスできる場所(ラップトップ コンピュータなど)にアップグレード ファイルをダウンロードします。
ISO アップグレード ファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。
1. Cisco StadiumVision Director ソフトウェアのダウンロード サイトに移動します。
注: このサイト ページには、 Cisco StadiumVision Director 製品サポート ページ から [ソフトウェアのダウンロード(Download Software)] > [Cisco StadiumVision Director(Cisco StadiumVision Director)] をクリックするとアクセスできます。
2. ISO アップグレード ファイルまたはサービス パック ファイル(使用できる場合)と、オプションのコンパニオン MD5 チェックサム ファイルを選択して、ダウンロードします。
表 1 に、ISO アップグレードに使用されるファイル名の表記法を示します。
注: SVD-REMOTE 用 ではなく 、SV-DIRECTOR 用の ISO を選択してください。
表 1 ISO アップグレード ファイル名の表記法
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■SV-DIRECTOR-UPGRADE-5.0.0- nnn.x86_64.iso ■SV-DIRECTOR-UPGRADE-5.0.0- nnn.x86_64.iso.md5sum |
次のいずれかの方法を使用して、ファイルをダウンロードできます。
–両方のファイルを一度にダウンロードします。各ファイルを選択して、[カートに追加(Add to Cart)] をクリックします。ダウンロード ページ上部で、[カート(2 個のアイテム)をダウンロード(Download Cart (2 items))] リンクをクリックします。
–各ファイルを個別にダウンロードします。各ファイルのファイル選択ボックスの [今すぐダウンロード(Download Now)] ボタンをクリックします。
3. (任意)ダウンロードからアップグレード ファイルの整合性を確認するには、ソフトウェア マネージャ UI を使用して、.iso ファイルでチェックサムを確認します。
md5 チェックサムは、システムによって計算され、ソフトウェア マネージャ UI に表示されます。UI に表示されるものとダウンロードされた md5 チェックサムを比較します。
値は一致している必要があります。一致していない場合は、ダウンロードを再試行します。
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバへの ISO アップグレード ファイルのアップロードおよびインストール
Cisco.com から ISO アップグレード ファイルをダウンロードしたら、ソフトウェア マネージャを使用して、そのファイルを Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバにアップロードし、アップグレード イメージをインストールします。
前提条件
ファイルをアップロードするサーバの IP アドレスと、Cisco Vision Dynamic Signage Director についてサポートされているブラウザ バージョンが必要です。
タスク
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバに ISO アップグレード ファイルをアップロードおよびインストールするには、次の手順を実行します。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
2. ブラウザから、次の URL に移動します。 x.x.x.x は、アップグレード ソフトウェアをアップロードするサーバの IP アドレスに置き換えられます。
3. [ソフトウェアの管理(Manage Software)] をクリックします。
4. [アップグレード(Upgrade)] タブから、[アップロード(Upload)] をクリックします(図 1)。
図 1 ISO ファイルの選択およびアップロード
5. Cisco.com からダウンロードした ISO アップグレード ファイルの場所に移動します。アップロードするファイルを選択して、[開く(Open)] をクリックします。ファイルがサーバに送信されます。
ISO のアップロードが完了すると、次のいずれかが発生します。
–イメージが正常に確認およびアップロードされると、ISO イメージがアップロードされたことを示すメッセージが表示されます。
–イメージのアップロードが何らかの理由で失敗すると、アップロードを再試行する必要があります。
注意: アップロードには数分かかることがあります。アップロード プロセスの実行中は、ソフトウェア マネージャ ページを更新またはリロードしないでください。中断すると、アップロード中の ISO イメージが破損します。
6. [Install(インストール)] をクリックします。
7. インストール プロセスが始まり、ステータス メッセージが表示されます。
8. インストールが完了すると、Cisco Vision Dynamic Signage Director サービスが再起動されます。
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバの再起動
Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバを再起動するには、次の手順を実行します。
1. インストーラとして TUI にログインします。
TUI のメイン メニューが表示されます。
2. [Cisco Vision サーバの管理(Cisco Vision Server Administration)] メニューに移動します。
3. [再起動(Reboot)] を選択します。
4. 確認プロンプトで、Y を押して再起動プロセスを開始します。
カスタム フォントの再アクティブ化
アップグレード前に、ウィジェット ツールで使用するカスタム フォントをすでにインストールしている場合、アップグレードした後にソフトウェア マネージャからこれらのフォントを再アクティブ化する必要があります。
カスタム フォントを再アクティブ化するには、次の手順を実行します。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director のメイン メニューから、[ソフトウェアの管理(Manage Software)] をクリックします。
2. ソフトウェア マネージャ画面から、[フォント(Fonts)] をクリックします。
3. アクティブ化するフォントを選択します。
4. [選択項目のアクティブ化(Activate Selected)] をクリックします。
5. (Cisco DMP 4310G のみ)フラッシュ テンプレートをステージングします。
Cisco DMP 4310G デバイスのフラッシュ テンプレートのステージングを参照してください。
Cisco DMP 4310G デバイスのフラッシュ テンプレートのステージング
注: この作業は、Cisco DMP 4310G デバイスのアップグレード、カスタム フォントのインストール、および言語パックのインストール後に実行する必要があります。
Cisco Vision Dynamic Signage Director フラッシュ テンプレート(.swf ファイル)に行われた変更が Cisco DMP 4310G に導入されていることを確認するには、次の手順を実行します。
1. 管理ダッシュボードに移動します。
2. [DMP および TV 制御(DMP and TV Controls)] ダッシュボード ドロワから、次のコマンド パスに移動します。
[DMP および TV 制御(DMP and TV Controls)] > [DMP のインストール(DMP Install)] > [テンプレートのステージング(Stage Template)]。
3. コマンドを適用する必要があるすべての Cisco DMP 4310G デバイスを選択します。
注: 異なるタイプのメディア プレーヤー デバイスを混合して導入している場合、検索フィルタを使用してモデルことに検索し、DMP 4310 デバイスのみを選択することができます。
4. 再生ボタンをクリックして、選択されたデバイスに対してコマンドを実行します。
Cisco DMP 4310G のグローバル DMP 設定の導入
すべての Cisco DMP 4310G デバイスにグローバル MIB 変数の設定を適用するには、次の手順を実行します。
1. 管理ダッシュボードに移動します。
2. [DMP および TV 制御(DMP and TV Controls)] ダッシュボード ドロワから、次のコマンド パスに移動します。
[DMP および TV 制御(DMP and TV Controls)] > [グローバル(Global)] > [グローバル DMP 設定(Global DMP Settings)]。
3. コマンドを適用する必要があるすべての DMP デバイスを選択します。
4. 再生ボタンをクリックして、選択された Cisco DMP 4310G デバイスでコマンドを実行します。
言語パックのインストール
注: 言語パックは、リリース固有です。必須の 5.0 リリースをインストールまたはアップグレードした後、使用可能になったらリリース 5.0 の言語パックをインストールできます。
リリースに対して言語パックが使用できるようになった場合に言語パックを個別にインストールすることで、サポートする特定の言語のみを柔軟にアップロードおよびインストールできます。言語パックのアップロードおよびインストールは、Cisco Vision Dynamic Signage Director のメイン メニューから新しいソフトウェア マネージャを使用して実行されます。
言語パックをインストールするには、次の手順を実行します
1. Cisco.com から目的の言語パックをダウンロードします。
2. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
3. メイン メニューから、[ソフトウェアの管理(Manage Software)] をクリックします。
4. ソフトウェア マネージャ画面から、[言語パック(Language Packs)] をクリックします(図 2)。
図 2 [言語パック(Language Packs)] タブ
5. [アップロード(Upload)] をクリックします。
6. [ファイルのアップロード(File Upload)] ダイアログ ボックスで、ダウンロードした言語パック RPM ファイルに移動して、[開く(Open)] をクリックします。
言語パックがサーバに送信されます。
7. [インストール/アップグレード(Install/Upgrade)] をクリックして、言語パックをインストールします。
注: セカンダリ Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバを使用している場合、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方に言語パックをインストールする必要があります。
8. (Cisco DMP 4310G のみ)フラッシュ テンプレートをステージングします。
Cisco DMP 4310G デバイスのフラッシュ テンプレートのステージングを参照してください。
9. (SV-4K および DMP-2K のみ)ロケールを SV-4K および DMP-2K メディア プレーヤーに移すには、次の手順を実行します。
a. 管理ダッシュボードから、次のように操作します。
[DMP および TV 制御(DMP and TV Controls)] > [DMP のインストール(DMP Install) > [デフォルト設定の復元(Restore Default Settings)]
b. [デバイスの選択(Select Devices)] パネルで、SV-4K および DMP-2K メディア プレーヤー デバイスを選択します。
c. コマンドを実行するには、パネルの左下にある [再生(>)] ボタンをクリックします。
10. (SV-4K および DMP-2K のみ)コンテンツをメディア プレーヤーにステージングします。
詳細については、『 Cisco StadiumVision Director Operations Guide 』[英語] の「Staging Content to the Media Player」トピックを参照してください。
フォントのインストール
注: 次のガイドラインに従って、ウィジェット ツールで使用する新しいフォントをシステムにインストールします。これらのフォントは、外部の HTML ページには使用されません。
アップグレード前にカスタム フォントがすでにインストールされている場合は、それらを再アクティブ化するだけです。言語パックのインストールを参照してください。
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■フォントのインストールに関するガイドライン
■手順
フォントのインストールに関するガイドライン
注: Cisco StadiumVision Director リリース 4.1 以降では、SV-4K および DMP-2K メディア プレーヤー ファームウェアに unifont.ttf フォントが組み込まれています。つまり、CSS で明示的にフォントを参照しない外部の HTML ページに対するフォールバック フォントとして、このフォントを使用できます。
フォントをインストールする前に、次のガイドラインを考慮してください。
■メディア プレーヤーでシステム メモリを節約するには、最小セットの必須文字があるフォントをインストールします。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director は、約 30,000 のインストールされた字形をサポートできます。
■中国語のような(より多くの字形を含む)アジア言語には、より多くのメモリが必要です。
■フォールバック フォントは Arial です。これは、ウィジェットが使用できないフォントを参照している場合に、デフォルト フォントとして使用されます。
■サポートされるのは、True Type(.ttf)および OpenType(.otf)フォントのみです。
■選択されたフォントをアクティブ化すると、ウィジェット SWF および Cisco DMP 4310G で使用するフォントがコンパイルされます。SV-4K および DMP-2K では、これらのフォントは、コンテンツがステージングされるときにメディア プレーヤーにアップロードされます。
■スタイル付きフォントまたはウィジェット、あるいはその両方は、ウィジェット ツールで現在サポートされていません。
これらの特性があるフォントを使用する必要がある場合、たいていはフォント エディタ ツール(FontForge など)を使用して、フォントの OS/2 fsSelection フィールド(FontForge では「スタイル マップ」と呼ばれる)を変更できます。これを bitfield で(BOLD + ITALIC などから)REGULAR に変更すると、通常はうまく機能するようになります。フォントを再生成したら、Cisco Vision Dynamic Signage Director でフォントを再度アップロードしてアクティブ化します。
手順
フォントをインストールするには、次の手順を実行します
1. 目的のフォントを取得します。
注: フォントは TrueType(.ttf)または OpenType(.otf)である必要があります。
2. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
3. メイン メニューから、[ソフトウェアの管理(Manage Software)] をクリックします。
4. ソフトウェア マネージャ画面から、[フォント(Fonts)] をクリックします(図 3)。
図 3 [フォント(Fonts)] タブ
5. [アップロード(Upload)] をクリックします。
6. [フォントのアップロード(Font Upload)] ダイアログ ボックスで、次の手順を実行します。
a. [参照(Browse)] をクリックします。
b. フォント ファイルの場所に移動して、[開く(Open)] をクリックします。
c. [アップロード(Upload)] をクリックします。
7. アクティブ化するフォントのチェックボックスをクリックします。
8. [選択項目のアクティブ化(Activate Selected)] をクリックして、Cisco Vision Dynamic Signage Director でフォントを使用可能にします。
フォントが、ウィジェット ツールおよび Cisco DMP 4310G で使用するためにコンパイルされます。
9. (SV-4K および DMP-2K のみ)コンテンツをメディア プレーヤーにステージングします。
詳細については、『 Cisco StadiumVision Director Operations Guide 』[英語] の「Staging Content to the Media Player」トピックを参照してください。