Cisco IE3500、IE3505 高耐久性シリーズ スイッチ

製品概要

Cisco IE3500、IE3505 高耐久性シリーズ スイッチ は、産業環境に向けて優れた広帯域幅、セキュアなスイッチング、業界トップクラスの冗長化機能を提供する高耐久性イーサネット スイッチング プラットフォームであり、これらはすべて実証済みの Cisco IOS XE ソフトウェアで構築されています。

これらの DIN レール産業用イーサネットスイッチは、工場の自動化、スマートシティ、エネルギーおよびプロセス制御、高度道路交通システム(ITS)、エネルギー生産現場、スマートシティプログラム、鉱業など、堅牢な製品が求められる用途向けに設計されています。高性能、高帯域、豊富な機能セット、堅牢なハードウェア、業界最高水準のセキュリティ機能を提供します。過酷な環境に耐えるように構築されており、IT ネットワーク設計、コンプライアンスおよび性能要件に適合しています。

セキュリティ機能には次のものがあります。

  • Cisco トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM):ハードウェアの信頼の基点として機能します。

  • セキュアブート:公開鍵を使用して、各ブートステージを検証します。

  • チップガード:重要なシステムコンポーネントの固有 ID を記録し、ハードウェアの改ざんを検出するセキュリティ機能。

スイッチ モデル

ライセンス レベル

説明

IE-3500-8T3S-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 RJ45、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP、非 PoE

IE-3500-8P3S-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 PoE/PoE+、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP

PoE 電力割当量 360 W(拡張モジュールを含む)

IE-3505-8T3S-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 RJ45、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP、非 PoE

IE-3505-8P3S-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 PoE/PoE+、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP

PoE 電力割当量 480 W(拡張モジュールを含む)

IE-3500-8T3X-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000、3 ポートの1G/10G 光ファイバ SFP+、非 PoE

IE-3500-8U3X-E

Network Essentials

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 4PPoE 対応ポート、3 ポートの1G/10G 光ファイバ SFP+ ポート

PoE 電力割当量 480 W(拡張モジュールを含む)

IE-3500-8T3S-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 RJ45、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP、非 PoE

IE-3500-8P3S-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 PoE/PoE+、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP

PoE 電力割当量 360 W(拡張モジュールを含む)

IE-3505-8T3S-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 RJ45、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP、非 PoE

IE-3505-8P3S-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 PoE/PoE+、3 ポートの光ファイバ 100/1000 SFP

PoE 電力割当量 480 W(拡張モジュールを含む)

IE-3500-8T3X-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000、3 ポートの1G/10G 光ファイバ SFP+、非 PoE

IE-3500-8U3X-A

Network Advantage

8 ポートのイーサネット 10/100/1000 4PPoE 対応ポート、3 ポートの1G/10G 光ファイバ SFP+ ポート

PoE 電力割当量 480 W(拡張モジュールを含む)


(注)  


スイッチ本体の電力定格は、対応する拡張モジュールに供給される電力を含みます。拡張モジュールは単独で動作できないため、独立した電力定格はありません。設置作業者は、PoE 電力割当量を設置された電源に合わせて設定しなくてはなりません。


前面パネル

下の図は、Cisco IE3500 ファミリスイッチの概要を示しています。すべてのモデルが示されているわけではありません。

図 1. Cisco IE3500/IE3505 スイッチ 拡張モジュール付き

1

10/100/1G 銅線イーサネットポート(ダウンリンクポート)

8

SFP モジュール スロット(アップリンク ポート)

2

電源コネクタ DC-A

9

フラッシュ メモリ カード スロット

3

電源コネクタ DC-B

10

10/100/1G 銅線イーサネットポート(ダウンリンクポート)

4

拡張モジュール(ポートの種類は機種により異なります)

11

アラーム コネクタ

5

Express Setup ボタン(埋め込み式)

12

保安接地端子

6

RJ-45 コンソール ポート

13

EMC アース

7

USB-C コンソールポートおよび USB-A ホストポート(カバー内)1

1 ポートカバーを取り外してポートにアクセスするには、プラスドライバを使用します。

(注)  


USB ポートは保守時の運用のみを目的としており、継続的な使用を目的としていません。

ポート

Note: さまざまな設定を使用できます。すべての構成にすべてのポートまたはスロットがあるわけではありません。

コンソール ポート

スイッチは、RJ-45 コンソールポートまたは USB-C コンソールポートのどちらかを通して、コンピュータまたはターミナルサーバーに接続できます。

このスイッチには、管理用と設定用の 2 つのコンソールポートが搭載されています。

  • RS-232 コンソールポート:RJ-45 コネクタを備え、ターミナルサーバーや RS-232 ポートへの接続をサポートします

  • USB-C コンソールポート:端末エミュレーター アプリケーションを実行するコンピュータで使用します

    USB-C コンソールポートは、標準の通信デバイスクラス(CDC)デバイスです。ほとんどのオペレーティングシステムに含まれる CDC ドライバと互換性があります。このポートは USB デバイス専用ポートであり、ホストポートとしては動作しません。スイッチへの電源供給には使用できません

USB-C コンソールと RJ-45 コンソールは、同じ設定されたボーレートインターフェイス速度で動作します。

電源コネクタ

DC 電源コネクタ

前面パネルのコネクタを介して DC 電源をスイッチに接続します。このスイッチには 2 つの DC 電源入力コネクタ(DC-A および DC-B)があります。各電源コネクタには LED ステータス インジケータがあります。

スイッチの電源コネクタは、スイッチのシャーシに取り付けられています。各電源コネクタには DC 電源を終端するためのネジ端子があります。すべてのコネクタは付属の非脱落型ネジによってスイッチの前面パネルにさm固定されます。

スイッチは単一の電源またはデュアル電源で動作します。2 つの電源装置が正常に動作している場合、より高い電圧の DC 電源からスイッチに電力が供給されます。電源の一方が故障した場合は、もう 1 つの電源がスイッチに電力を供給し続けます。

PoE 対応の電源を 2 台使用する場合、システムの PoE 電力割当量は、容量の小さい方の電源に合わせて設定します。

シスコは、多くの用途に適した DIN レール用 DC 電源を各種提供しています。設置作業者は、スイッチの仕様を満たしている場合にサードパーティの電源を使用することもできます。

シスコはスイッチがサードパーティの電源で駆動されている場合でも、スイッチのサポートを提供します。ただし、サードパーティの電源自体のサポートは提供しません。サードパーティ電源の取り付けや障害対応に関するご質問は、電源のベンダーに直接お問い合わせください。

アラーム コネクタ

アラーム コネクタを介してスイッチにアラーム信号を接続します。このスイッチは、2 個のアラーム入力と 1 個のアラーム出力リレーをサポートしています。

アラームコネクタには 6 つの端子があります。コネクタは付属の非脱落型ネジでスイッチの前面パネルに固定されます。

図 2. アラーム コネクタ

2 つのアラーム入力回路は、外部接続が開いているか閉じているかを検知できます。CLI から、各アラーム入力をノーマルオープンまたはノーマルクローズとして設定できます。

アラーム出力は、環境、電源、ポートステータスのアラーム条件に応じてアクティブ化できます。アラーム出力回路は、ノーマル オープン接点とノーマル クローズ接点のリレーです。スイッチは障害を検出するように設定されており、障害が検出されると、リレーコイルに通電してリレー接点の状態を切り替えます(ノーマルオープン接点を閉成し、ノーマルクローズ接点を開放します)。アラーム出力リレーは、ベルまたはライトなどの外部アラーム装置の制御に使用できます。

アラームリレーの設定手順については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

サポートされている SFP モジュール

サポートされている SFP モジュールの詳細については、スイッチのデータシートを参照してください。更なる SFP に対するサポートは、将来的に追加される可能性があります。最新の対応モジュールリストについては、Cisco IOS-XE リリースノートを参照してください。

LED

LED を使用して、スイッチのステータス、動作、およびパフォーマンスをモニタできます。

図 3. IE3500/IE3505 スイッチ 上の LED

1

本体シャーシポート 4 ~ 11 にある銅線ダウンリンクポート LED

7

システム ステータス LED

2

DC 入力 A ステータス LED

8

USB コンソール LED

3

DC 入力 B ステータス LED

9

SFP アップリンク LED

4

PoE 動作 LED(PoE 対応システムのみ)

10

アラーム入力 1 LED

5

拡張モジュール上の銅線ダウンリンクポート LED

11

アラーム入力 2 LED

6

Express Setup LED

12

アラーム出力 LED

Express Setup LED

Express Setup LED は、初期設定の Express Setup モードであることを表示します。

色

セットアップ ステータス

消灯

スイッチはマネージドスイッチとして設定済みか、正常に動作しています。

緑色の点灯

Express Setup ボタンを押した後、スイッチが正常にコンピュータに接続されました。

緑色の点滅

スイッチの電源投入シーケンスが完了しました。

電源投入シーケンス完了後 5 分以内に Express Setup ボタンが押されると、セットアップ ステータスインジケータは消灯します。

赤色の点灯

管理ステーションとの接続に使用可能なポートがないため、スイッチが初期設定またはリカバリの開始に失敗しました。スイッチ ポートから装置の接続を外し、Express Setup ボタンを押してください。

システム LED

システム LED は、そのシステムに電力が供給され、正常に機能しているかどうかを示します。

色

システムステータス

消灯

システムの電源が入っていません。

緑色の点滅

ブートが進行中です。

緑色

システムは正常に動作しています。

赤色

スイッチが正常に機能していません。

USB-C コンソール LED

USB-C コンソール LED は、どのコンソールポートが使用中かを示します。LED の位置については、LED を参照してください。ケーブルをコンソール ポートに接続している場合は、自動的に、そのポートがコンソール通信に使用されます。2 本のコンソールケーブルを接続している場合は、USB-C コンソールポートが優先されます。

色

説明

緑色

USB-C コンソールポートが接続され、アクティブです。

消灯

USB-C コンソールポートが正しく認識されていないか、メディアタイプが RJ45 に設定されています。

アラーム LED

アラーム OUT

アラーム出力 LED は、入力/ファシリティアラームのシビラティ(重大度)に基づいて設定されます。

色

システムステータス

緑色

アラームがない

赤色

マイナーアラーム条件がある

赤色の点滅

メジャーアラーム条件がある

消灯

アラーム出力は未設定です。

アラーム IN1 および IN2

色

システムステータス

消灯

アラームが未設定(シビラティが none に設定されている)の場合、LED の状態は緑色になります。

緑色

アラームが設定されていますが、アラームは検出されていません。

赤色

マイナーアラームがある

赤色の点滅

メジャーアラームがある

電源ステータス LED

スイッチは、1 つまたは 2 つの DC 電源で動作します。スイッチがデュアル電源を使用している場合、より電圧の高い電源からスイッチに電力が供給されます。1 つのDC電源に障害が発生した場合、もう一方の DC 電源からスイッチに電力が供給され、動作中の電源の電源ステータス LED は緑色のままです。障害が発生した電源の電源ステータス LED は、アラーム設定に応じて消灯するか赤色になります。

表 1. 電源 LED のステータス

色

システムステータス

緑色

対応する入力に電源が供給されています。

消灯

対応する入力に電源が供給されていないか、動作範囲外にあります。

赤色

対応する入力に電源が供給されておらず、システムは二重電源入力を想定して構成されています。

電源入力が最小有効レベルを下回ると、電源 A と電源 B の LED はスイッチに電力が供給されていないことを示します。入力電圧が有効レベルを超えた場合にのみ、電源ステータス LED はスイッチに電力が供給されていることを示します。

ブート ファスト シーケンス中の電源 LED の色については、スイッチ動作の確認を参照してください。

ポートステータス LED

LEDと以下に示すように、各ポートと SFP アップリンクスロットにはステータス LED があります。

色

システムステータス

消灯

リンクが確立されていません。

緑色の点灯

リンクが存在しますが、アクティビティがありません。

緑色の点滅

アクティビティがあります。ポートがデータを送信または受信しています。

緑色と橙色の交互の点滅

リンク障害が発生しています。エラー フレームが接続に影響を与える可能性があります。大量のコリジョン、CRC エラー、アライメント/ジャバー エラーなどが観察され、リンク障害が表示されています。

橙色の点灯

ポートは転送していません。管理者、アドレス違反、または STP によって、ポートは無効にされました。

(注)  

 
スイッチを再設定すると、STP によりスイッチがループを作っていないかがチェックされ、その間、ポート LED が最大 30 秒間橙色に点灯します。

橙色の点滅

システムは、STP でブロックされ無効になっているポートでスパニングツリー(BPDU)を送信しています。

PoE ステータス LED

PoE LED は、PoE サブシステムのステータスを示します。この LED は、PoE をサポートするモデルにのみ搭載されています。

色

PoE ステータス

消灯

PoE が無効です。

緑色の点灯

PoE 機能が有効で、すべての PoE 対応ポートが正常に動作しています。

赤色の点滅

PoE 機能は有効ですが、PoE ポートのいずれかの電源が切断されているか、障害があります。

赤色の点灯

PoE 機能は有効ですが、すべての PoE ポートが動作に失敗しています。

内部フラッシュメモリ

内部フラッシュメモリは、Cisco IOS XE ソフトウェア、設定データ、その他のファイルの保存に使用できます。

1 日あたり最大 1 ギガバイトの書き込みをサポートするように設計されています。連続パケットキャプチャなど、長期間の書き込み負荷の高い操作を行うと、フラッシュメディアの書き込み寿命を超える場合があります。これを軽減するには、書き込み負荷の高い操作は SD フラッシュを使用します。SD フラッシュは、メディアが摩耗した場合に交換できます。

フラッシュ メモリ カード

スイッチには、セキュアデジタル(SD)カードソケットがあります。このカードは Swap Drive 機能およびシステムのファイルコピー用に使用できます。フラッシュ カードはカバーによって保護および保持されます。カバーはヒンジ付きで、非脱落型ネジによって固定されます。これにより、カードの脱落を防止し、衝撃や振動から保護します。


(注)  




注意    


爆発の危険がある場所では、SD カードの取り付けや取り外しを行わないでください。


背面パネル

スイッチの背面パネルには、DIN レールに取り付けるためのラッチがあります。ラッチはバネ付きで、スイッチを DIN レールに固定します。


(注)  


スイッチは、このドキュメントに示されている垂直方向にのみ設置してください。


図 4. IE3500/IE3505 スイッチ 背面パネル

1

DIN レール

2

スイッチ