製品概要
CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)は、シスコ ネットワークの設定、管理、監視、およびトラブルシューティングを簡素化するための統合型管理ツールです。IT組織を対象として、複数の管理アプリケーションにまたがる情報の共有、デバイス管理タスクの自動化、ネットワークの稼働状況と機能性の視覚的な把握、ネットワークにおける問題の識別と特定を実行するための統合システムを提供します。CiscoWorks LMSは、共通の中央集中型システムとネットワークインベントリに関するナレッジを使用することで、ネットワーク管理のオーバーヘッドを削減し、より高度にシステムを統合するクロスファンクショナルな管理機能を備えた単一のプラットフォームを実現します。
CiscoWorks LMS 2.5には以下が含まれます。
- CiscoWorks Device Fault Manager(DFM)2.0
- CiscoWorks Campus Manager 4.0
- CiscoWorks Resource Manager Essentials(RME)4.0
- CiscoWorks Internetwork Performance Monitor(IPM)2.6
- CiscoWorks Common Services 3.0 with CiscoView 6.1
CiscoWorks LMSは、CiscoWorksファミリーの製品の1つであり、タスクの自動化、簡素化、および統合によって、IT組織の効率を改善するための包括的なネットワーク管理ソリューションを提供します。その他のCiscoWorks製品としては、CiscoWorks IP Telephony Environment Monitor(ITEM)(Voice over IP[VoIP]およびIPテレフォニーのトラフィックとアプリケーションをサポートする統合型ネットワークの適応性と管理性を保証)、CiscoWorks VPN/Security Management Solution(VMS)(VPNおよびセキュリティ デバイスの配置と監視を支援するWebベース アプリケーションの統合セット)、CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(最先端の無線アクセス ポイントと無線管理の実現を促進)などがあります。
主な機能と利点
CiscoWorks LMS 2.5リリースは、企業におけるシスコ デバイスの設定、パフォーマンスの監視、およびトラブルシューティングに必要とされるネットワーク管理ツールを提供する、非常に画期的な製品です。すべてのアプリケーションに共通のデバイス情報を使用し、管理性を改善するとともに、ネットワークに変更が生じたときにも管理システムが動的に対応できるようにするため、中央集中型のシステムを採用しています。また、CiscoWorks LMS 2.5には、ツール間の迅速なナビゲーションを促進する、負荷が小さい新しいデスクトップ インターフェイスが用意されています。このインターフェイスは、個々のワークフローのニーズに応じて変更できます。
CiscoWorks LMS 2.5は、ユーザ特権を管理しやすくするために、Cisco Secure Access Control Server(ACS)に登録されているセキュリティ情報を使用します。Cisco Secure ACSとの統合によって、ユーザのロールを柔軟に定義でき、特定のデバイス、デバイス グループ、もしくは地理的または論理的ネットワーク セグメント別のセキュアなユーザ ビューをサポートできます。
さらにバックグラウンド タスクのマルチスレッド化などによってパフォーマンスが大幅に改善されており、ネットワークのアップデート配信、レポート生成といった作業に要する時間が短縮されました。また、効率的なタスク処理と管理対象デバイスの共有データベースが実現されたことで、CiscoWorks LMSをより大規模なネットワークに展開できるようになりました。
図1 CiscoWorksのソリューション

CiscoWorks LMSには、2種類のデバイス ライセンス モデルがあります。
- CiscoWorks LMS 2.5 Enterprise(300台までのデバイス サポート) - サーバあたり50~300台のシスコ デバイスから構成されるエンタープライズ ネットワーク向けの設計
- CiscoWorks LMS 2.5 Large Enterprise(無制限のデバイス サポート) - サーバあたり300~1,500台のデバイスから構成される大規模なエンタープライズ ネットワーク向けの設計
どちらのモデルで提供されるアプリケーションも同等の機能と特長を備えており、モデル間で異なるのはサーバあたりの管理対象デバイス数だけです。このように、CiscoWorks LMSには2種類のモデルが用意されているため、現時点では小規模なネットワークであっても、将来ネットワークが成長した段階で、CiscoWorks LMSライセンス キーを容易にアップグレードでき、より多数のデバイスをサポートすることが可能です。
CiscoWorks LMSは、操作性を重視したツールから構成されています。これらのツールでは、障害管理、拡張可能なトポロジー ビュー、高度な設定、レイヤ2およびレイヤ3のパス分析、音声サポート付きのパス トレース、WANパフォーマンスのトラブルシューティング、エンドステーションの追跡、デバイスのトラブルシューティングといった機能が提供されます。CiscoWorks LMSは、CiscoWorks Common Services管理インフラストラクチャに基づいて構築されています。この設計により、データの収集、監視、および分析を行う各ツールの連携を図り、アプリケーション間の操作ワークフローを円滑化し、さらに、これらすべてを単一のデスクトップ アプリケーションから実行することが可能です。
たとえば、応答速度の低下やIP Phoneの接続状態の悪化に対するユーザの不満は、CiscoWorks LMSレイヤ2パス ツールを使用して迅速に診断できます。このツールは1つのデータベースに格納されたユーザパス情報を自動的に取得し、トポロジー マップ上のデバイスを強調表示します。さらに、スイッチまたはルータの設定をすみやかに検証し、異常や変更の必要性を検出します。このような処理を行う際には、1つまたは複数のアプリケーションからの情報を使用する場合もあります。
CiscoWorks LMSは、インターネット標準に基づいて、最高品質の複数のツールを連携させ、データおよびタスクの統合標準に従って各ツールの機能を利用します。Common Information Model(CIM;共通情報モデル)とExtensible Markup Language(XML)を使用し、これらの業界標準に基づいてデータを共有することで、CiscoWorks LMSは広く使用されているネットワーク管理製品からデータを取得して利用するための手段となります。
表1および表2に、CiscoWorks LMS 2.5のアプリケーション、機能、および利点を示します。
表1 CiscoWorks LMS 2.5のアプリケーション
| アプリケーション |
説明 |
| CiscoWorks DFM |
デバイスごとのシスコのベスト プラクティスに基づいたデバイス ナレッジと障害ルールを使用した、リアルタイムの障害検出、分析、およびレポート機能 |
| CiscoWorks Campus Manager |
デバイスおよび接続の検出、詳細なトポロジー ビュー、Virtual LAN/LAN Emulation(VLAN/LANE;仮想LAN/LANエミュレーション)およびATM設定、エンドステーション追跡、レイヤ2およびレイヤ3のパス分析、およびIP Phoneのユーザおよびパスの情報に対応する強力なレイヤ2ツール セット |
| CiscoWorks RME |
インベントリとデバイスの変更管理、ネットワーク設定とソフトウェアイメージの管理、ネットワークのアベイラビリティ、およびSyslog分析を使用したシスコ デバイス管理ツール |
| CiscoWorks CiscoView |
デバイスのバックパネルとフロントパネルを動的かつ色分けしてグラフィカルに表示するGUI。デバイスステータスの監視、デバイス固有のコンポーネントの診断、およびアプリケーションの起動を簡素化 |
| CiscoWorks IPM |
ネットワークの応答時間とアベイラビリティに関するトラブルシューティング用のアプリケーション。ネットワーク エンジニアがリアルタイム レポートと履歴レポートを使用してネットワーク パフォーマンスの問題をプロアクティブにトラブルシューティングできるよう支援 |
| CiscoWorks Server |
どの管理デスクトップにおいても共通の操作性を実現するインフラストラクチャと、すべてのCiscoWorksアプリケーションにセキュアにアクセスするためのサービスを提供。ファシリティには、その他のシスコ アプリケーションおよびサードパーティ アプリケーションと統合するための基盤が組み込まれている |
|
表2 CiscoWorks LMS 2.5の機能と利点
| 機能 |
コンポーネント |
説明 |
| シスコ デバイスをインテリジェントに自動検出し、ネットワークのトポロジー ビューを作成 |
CiscoWorks Campus Manager |
トポロジー サービスは、シスコ デバイスを検出してレイヤ2レベルでの相互関連を計算し、ATMドメイン、VLAN Trunking Protocol(VTP)ドメイン、LANエッジ ビュー、および一般的なレイヤ2ビュー別のシスコ ネットワーク ビューを提供 |
| トポロジー ステータスの表示 |
CiscoWorks Campus Manager |
トポロジー マップによって、シスコ デバイスの検出状況とSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)ステータスを示す。また、これらのマップは、その他のCiscoWorksアプリケーションの起動ポイントにもなる |
| VLANとATMのサービスおよびネットワークの設定、管理、および監視 |
CiscoWorks Campus Manager |
VLANを作成、削除、および編集するためのツールを提供。また、仮想回線を表示したり、Soft Permanent Virtual Connection(SPVC;ソフト相手先固定接続)およびSoft Permanent Virtual Path(SPVP;ソフト相手先固定パス)を設定したりするためのATMツールを提供 |
| スイッチ ポートに接続されたエンド ステーションおよびIP Phoneの検出と、ユーザIDに基づくユーザの場所の識別 |
CiscoWorks Campus Manager |
ユーザ追跡機能によって、MACアドレスとIPアドレスをスイッチ ポートに対応付ける。さらに、Microsoft PDCおよびNovell NDSツリーと統合すれば、ユーザの特定と追跡をさらに効率化するユーザIDを提供可能 |
| ネットワーク内の2点間(デバイス、サーバ、電話機など)のレイヤ2およびレイヤ3接続のトレース |
CiscoWorks Campus Manager |
パス分析ツールによって、デバイスのホスト名またはIPアドレスを使用してレイヤ2およびレイヤ3デバイスのパス分析を実行し、その結果をマップ表示、テーブル表示、またはトレース表示により示す |
| ネットワークが切断される前に問題を検出するため、障害の状態をインテリジェントに分析 |
CiscoWorks DFM |
自動化された障害検出機能によって、ネットワーク内の共通の問題を認識。ユーザは個々にルール セット、SNMPトラップ フィルタ、またはデバイスポーリング インターバルを定義する必要はない |
| デバイス レベルとVLANレベルの両方で障害の状態を解析 |
CiscoWorks DFM |
事前に定義された100台を超えるシスコ ルータおよびスイッチの特性情報を備えた新たなデバイス サポート機能を、Cisco.comから簡単に追加可能。Cisco DFMにより、レイヤ2環境とレイヤ3環境の両方の管理が簡素化 |
| 詳細なソフトウェアおよびハードウェアのインベントリ レポートを提供 |
CiscoWorks RME |
ネットワークに関する判断を下すために必要な、メモリ、スロット、ソフトウェア バージョン、およびBootROMを含む、正確なシスコ製品のインベントリ ベースライン情報を提供 |
| デバイスのソフトウェアと設定の変更に対応する自動化された更新エンジンを提供 |
CiscoWorks RME |
スケジュールに従って、ソフトウェアおよび設定の更新を選択されたデバイスに送信。これにより、ネットワークの更新に要する時間を短縮し、関連するエラーを削減
|
| 統合されたトラブルシューティング ツール センターを提供 |
CiscoWorks RME |
広範なスイッチおよびルータ分析ツールに、1箇所からアクセス可能。サードパーティ アプリケーションをツール センターに連結 |
| 中央集中型の変更監査ログを提供 |
CiscoWorks RME |
包括的な変更監視ログによって、ネットワーク上でアクティブとなっているユーザとアプリケーションの情報を記録 |
| グラフィカルなデバイス管理の提供 |
CiscoWorks CiscoView |
シスコ ルータおよびスイッチ デバイスを、それぞれの動作状態を示す色で色分けしてブラウザ上に表示。この表示から、設定ツールや監視ツールにアクセス可能 |
| WANネットワークにおけるネットワーク応答およびアベイラビリティに関する情報を提供 |
CiscoWorks IPM |
レイテンシやネットワーク遅延に関与しているデバイスを簡単に識別できるため、WAN管理者はネットワークに実装されたVoIPおよびQuality of Service(QoS;サービス品質)機能の効果的な管理が可能 |
| アプリケーションへのアクセスのセキュリティを提供 |
CiscoWorks Server |
管理デスクトップによってアプリケーションへのユーザ アクセスを制御し、適切なクラスのユーザだけがネットワーク パラメータを変更するツールへアクセスでき、それ以外は読み取り専用のツールへアクセスするように保証 |
| Network Management Integration Module(NMIM)と同等のサードパーティ製の統合ツールおよびインターフェイスを提供 |
CiscoWorks Server |
CiscoWorks Serverによって、サードパーティ製管理ツールおよびその他のシスコ製管理ツールとのWeb統合を簡素化 |
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システム要件
表3および表4に、CiscoWorks LMS 2.5のシステム要件を示します。
表3 システム要件 - サーバ
| ディスク容量 |
80 GB |
| ハードウェア |
1 GHzのCPUまたはそれと同等のもの×1、SPARC IIIiまたはx86 |
| メモリ |
2 GB(CiscoWorks LMS 2.5 Enterprise)または4 GB(LMS 2.5 Large Enterprise) |
| ソフトウェア |
Windows 2000 ServerおよびAdvanced Server(SP4)
Windows Server 2003 Standard EditionおよびEnterprise Edition
Solaris 2.8、2.9
(英語版および日本語版) |
| Network Management Solution(NMS;ネットワーク管理ソリューション)の統合 |
CiscoWorks CiscoViewをNMIMおよびDFMとともに使用することによって、Hewlett Packard OpenView Network Node Manager 6.4との統合をサポート
IBM Tivoli NetView 7.1および7.1.4は、Dynamic Contact Replication(DCR)およびNMIMによってサポート |
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表4 システム要件 - クライアント
| ディスク容量 |
80 GB |
| ハードウェア |
1 GHzのCPUまたはそれと同等のもの×1、SPARC IIIiまたはWindows |
| メモリ |
512 MB |
| ソフトウェア |
Windows 2000 Professional、Server、およびEnterprise Server
Windows Server 2003 Standard EditionおよびEnterprise Edition
Windows XP
Solaris 2.8、2.9
(英語版および日本語版)
Windows-Internet Explorer 6.0 SP1、Netscape 7.1、Mozilla 1.7
Solaris-Netscape 7.0、Mozilla 1.7
Java Plug-in 1.4.2_04(CiscoWorks Campus ManagerおよびInternetwork Performance Monitorのみ) |
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発注情報
CiscoWorks LMS 2.5は、シスコの販売代理店から購入できます。シスコ製品の購入方法の詳細は、「発注方法」を参照してください。
サービスおよびサポート
シスコは、お客様のネットワークを支援するためのさまざまなサービス プログラムを提供しております。シスコの画期的なサービス プログラムは、スタッフ、プロセス、ツール、およびパートナーを統合した独自のサポート体制のもとに提供され、お客様から高い支持と信頼を得ています。シスコは、お客様のネットワークへの投資を最大限に活用し、ネットワーク運用を最適化するとともに、最新アプリケーションに対応できるようにネットワークを整備し、よりインテリジェントなネットワークを構築することによって、お客様の事業拡大を支援しています。シスコのサービスの詳細については、サービス プログラムをご覧ください。