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この付録では、Windows CE .NET でのクライアント アダプタの設定および使用方法について説明します。
• 「概要」
この章では、(ACU ではなく)Windows CE .NET を使用したクライアント アダプタの設定手順について説明します。 この章ではさらに、クライアント アダプタが結合されるネットワークを指定したり、クライアント アダプタの現在のステータスを表示する場合に Windows CE .NET を使用する際の基本情報も提供します。
(注) Windows CE .NET でのクライアント アダプタの設定または使用に関するさらに詳細な情報が必要な場合は、Microsoft の Windows CE .NET に関するマニュアルを参照してください。
Windows CE .NET でクライアント アダプタを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 クライアント アダプタが Windows CE .NET デバイスに挿入されていることを確認します。
ステップ 2 デスクトップで[ACU]アイコンをダブルクリックするか、または[スタート]>[プログラム]>[Cisco]>[ ACU] の順に選択します。
ステップ 3 [Profiles]画面の[Select Active Profile]ドロップダウン メニューから[External Settings]を選択します。
ステップ 4 [OK]をクリックして、設定内容を保存します。
ステップ 5 プロンプトが表示されたら、Windows CE デバイスをリセットするか、クライアント アダプタを取り出し、再挿入します。
ステップ 6 [Start]>[Settings]>[Network and Dial-up Connections]>[Cisco Wireless LAN Client Adapter]アイコン >[Wireless Networks]タブを選択します。[Cisco Wireless LAN Adapter Settings]([Wireless Networks]タブ)画面が表示されます(図 D-1を参照)。
図 D-1 [Cisco Wireless LAN Adapter Settings]画面([Wireless Networks]タブ)
ステップ 7 [Use Windows to configure my wireless network settings]チェックボックスが選択されていることを確認します。
ステップ 8 使用可能なネットワークのリストから、クライアント アダプタを結合するアクセス ポイントの SSID を選択し、[Configure]ボタンをクリックします。 使用するアクセス ポイントの SSID がリストにない場合や、アドホック ネットワーク(アクセス ポイントを使用しないコンピュータ間ネットワーク)でクライアント アダプタを使用する場合は、画面の下の[Add]ボタンをクリックします。
(注) 使用可能なネットワークのリストに表示するには、SSID に対してアクセス ポイントの[Allow Broadcast SSID to Associate]オプションを有効にする必要があります。
[Wireless Network Properties]画面が表示されます(図 D-2)。
図 D-2 [Wireless Network Properties]画面
(注) 画面の[IEEE 802.1X Authentication]部分は、現在は使用されていません。 EAP-TLS と PEAP 認証は、Windows CE .NET デバイスの将来のリリースでサポートされる予定です。
• 使用可能なネットワークのリストから SSID を選択した場合は、SSID が[Network name(SSID)]フィールドに表示されることを確認します。
• [Add]ボタンをクリックした場合は、クライアント アダプタを結合するアクセス ポイントの SSID(大文字/小文字を区別)またはアドホック ネットワークの名前を[Network name(SSID)]フィールドに入力します。
ステップ 10 アドホック ネットワークでクライアント アダプタを使用する場合は、[This is a
computer-to-computer(ad hoc mode)network; wireless access points are not used]チェックボックスを選択します。
ステップ 11 静的な WEP を使用する場合は、[Data encryption(WEP enabled)]チェックボックスを選択します。
(注) WEP キーについての詳細は、「静的な WEP キー」を参照してください。
ステップ 12 アクセス ポイントとの Open 認証ではなく、Shared Key 認証を使用する場合は、[Network
Authentication(Shared mode)]チェックボックスを選択します。
Open 認証では、WEP の設定に関係なく、クライアント アダプタは、アクセス ポイントとの認証および通信の試みが実行できます。
Shared Key 認証では、クライアント アダプタは同じ WEP キーを持つアクセス ポイントのみと通信することができます。 Shared Key 認証にはセキュリティ上のリスクが伴うため、使用しないことをお勧めします。
ステップ 13 静的な WEP を使用する場合は、次の手順に従って、最大 4 つの WEP キーを入力します。
a. アクセス ポイント(インフラストラクチャ ネットワーク内)またはその他のクライアント(アドホック ネットワーク内)の WEP キーをシステム管理者から取得します。
b. [Modify WEP Key]ボタンをクリックします。[Wireless(WEP)Key Settings]画面が表示されます(図 D-3)。
図 D-3 [Wireless(WEP)Key Settings]画面
c. [Network key]フィールドに WEP キーを入力します。 通信するには、クライアント アダプタはアクセス ポイントまたはその他のクライアントと同じ WEP キーを使用する必要があります。
– ASCII 文字:WEP キーが、英字、数字、および句読点を含む ASCII テキストで入力されることを指定します。
– 16 進数:WEP キーが、0 ~ 9、A ~ F、a ~ f を含む 16 進文字で入力されることを指定します。
(注) ASCII テキスト WEP キーは、Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイント ではサポートされていませんので、このアクセス ポイントでクライアント アダプタを使用する予定の場合は、[16 進数]オプションを選択する必要があります。
– 104 ビット(13 文字):クライアント アダプタが 128 ビットの WEP をサポートする場合は、このオプションを選択できます(40 ビット オプションを選択することもできます)。
– 40 ビット(5 文字/10 桁):クライアント アダプタが 40 ビットの WEP のみをサポートする場合は、必ずこのオプションを選択します。
f. [Key index((advanced)]フィールドで、作成する WEP キーの番号を選択します(0、1、2、または 3)。
(注) クライアント アダプタとアクセス ポイント(インフラストラクチャ ネットワーク内)またはその他のクライアント(アドホック ネットワーク内)の両方に、同じ番号の WEP キーを割り当てる必要があります。
h. 他の WEP キーを入力する場合は、この手順を繰り返します。
ステップ 14 [OK]をクリックして設定を保存し、この SSID を優先するネットワーク(図 D-1)のリストに追加します。 クライアント アダプタは、ネットワークへの結合を、示された順序で自動的に試みます。
結合を確認するには、Windows CE .NET システム トレイで 2 台のコンピュータが接続したアイコンをダブルクリックし、[Wireless Information]タブをクリックします。 画面の下にステータスが表示されます。 クライアント アダプタが結合されている場合は、ステータスは[Associated]となります。
Windows CE .NET では、クライアント アダプタのドライバは、優先するネットワーク(図 D-1を参照)のリスト内の最初のネットワークへの結合を自動的に試行します。 アダプタが結合に失敗すると、または結合を損失すると、優先するネットワークのリストの次のネットワークに自動的に切り替わります。 アダプタは、アクセス ポイントに結合している間はネットワークを切り替えません。 クライアント アダプタを強制的に別のアクセス ポイントに結合するには、使用可能なネットワークのリストから別のネットワークを選択する必要があります([Configure]および[OK]をクリックします)。
また[Wireless Information]画面を使って、クライアント アダプタの結合を強制的に切り替えることもできます。 この手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Windows CE .NET システム トレイで、2 台のコンピュータが接続したアイコンをダブルクリックします。
ステップ 2 [Wireless Information]タブをクリックします。[Wireless Information]画面が表示され、使用可能なネットワーク(または SSID をブロードキャストする近接のアクセス ポイント)のリストが示されます。
ステップ 3 クライアント アダプタを結合するネットワークを選択し、[Connect]ボタンをクリックします。
ステップ 4 [Wireless Network Properties]画面が表示され、[OK]をクリックします。
クライアント アダプタは、指定されたネットワークの SSID をスキャンし、[Wireless Information]画面の下の[Status]フィールドに接続のステータスが表示されます。
この項では、クライアント アダプタの IP とワイヤレス情報を表示します。
クライアント アダプタの IP 情報を表示するには、Windows CE .NET のシステム トレイで 2 台のコンピュータが接続されているアイコンをクリックします。[IP Information]画面が表示されます(図 D-4)。
この画面には、クライアント アダプタのアドレス タイプ(DHCP または静的)、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ アドレスが表示されます。 アダプタの IP アドレスを更新し、表示される情報をリフレッシュする場合は、[Renew]ボタンをクリックします。
アダプタのネットワーク接続に関する詳細な情報を表示する場合は、[Details]ボタンをクリックします。[Network Connection Details]画面が表示されます(図 D-5)。
図 D-5 [Network Connection Details]画面
[IP Information]画面に示される情報の他に、この画面には物理(MAC)アドレス、DHCP サーバ、リースを取得した日付と有効期限の日付、DNS サーバ、WINS サーバも表示されます。
クライアント アダプタのワイヤレス情報を表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless Information]タブをクリックします。[Wireless Information]画面が表示されます(図 D-6)。
図 D-6 [Wireless Information]画面
画面の下の[Status]フィールドに、クライアント アダプタのアクセス ポイントとの接続のステータスが表示されます。 図 D-6のステータス "Associated with default" は、クライアント アダプタがデフォルトの SSID を持つアクセス ポイントに結合していることを示しています。
[Signal Strength]フィールドには、その接続の強度が示されます。
ステップ 2 クライアント アダプタの接続に関連した Windows CE .NET メッセージのログを表示する場合は、[View Log]ボタンをクリックします。[Wireless Network Log]画面が表示されます(図 D-7)。
図 D-7 [Wireless Networking Log]画面