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この付録では、プロファイル移行ツールを使用して Cisco Aironet 350 シリーズおよび CB20A ワイヤレス LAN クライアント アダプタのプロファイルを、Cisco Aironet CB21AG および PI21AG クライアント アダプタで使用可能なプロファイルに移行する方法について説明します。
プロファイル移行ツールは、Cisco Aironet 350 シリーズおよび CB20A ワイヤレス LAN クライアント アダプタのプロファイルを、Cisco Aironet CB21AG および PI21AG クライアント アダプタで使用可能なプロファイルに移行するように設計されています。このツールは最小限の修正でプロファイルを移行できるようになっていますが、その動作はコマンド ライン オプションで変更可能です。350 および CB20A のレガシー プロファイルの削除および修正はまったく行われません。
Cisco では、プロファイル移行ツールが、ほとんどの場合 CB21AG/PI21AG クライアント アダプタ ソフトウェアのインストールまたは更新後に 1 回だけ実行されることを想定しています。作業の完了後、プロファイル移行ツールをコンピュータから削除できます。
(注) Profile migration tool 1.0 は Install Wizard 2.5 でのみ使用可能です。プロファイル移行ツールの現在のバージョン番号を確認するには、ADU がインストールされているディレクトリで PMT.exe ファイルを検索し、ファイルを右クリックして Properties および Version タブをクリックします。
• ホストベース EAP に対して設定されたレガシー プロファイルは移行されません。
• LEAP および EAP-FAST プロファイルに格納されているパスワードが移行されるかどうかは、これらのパスワードに使用されている暗号化方式によって決まります。移行されないパスワードは、移行後に再入力する必要があります。
• EAP-FAST プロファイルの PAC ファイルは移行されません。これらは、移行後に再プロビジョニングする必要があります。
• プロファイルの自動プロファイル選択プロパティは、自動プロファイル選択が有効になっている場合のみ移行されます。
• ACU の旧バージョンを使用して作成されたレガシー プロファイルは、移行中に問題が発生することがあります。このような場合、プロファイル移行ツールは移行可能な情報を移行し、その他の情報は無視します。
• 同一プロファイル名の複数のインスタンスが存在する場合、これらの名前はコマンド ライン オプションで上書きされる場合を除いて、マングルされます。デフォルトの名前マングル方式により、同じ名前を持つ後続のプロファイルは名前の末尾に _a または _b が追加され、プロファイルが 802.11a(CB20A)または 802.11b(350)のどちらの無線から移行されたかが示されます。3 つめのインスタンスには _aa または _bb などが追加されます(Office、Office_a、Office_aa など)。
(注) 元の名前が追加するには長すぎる場合、必要に応じて切り捨てられて短縮されます。
• CB21AG および PI21AG クライアント アダプタには最大 16 プロファイルという制限があるため、移行可能な合計プロファイル数は 16 から既存の CB21AG および PI21AG プロファイル数を引いた数になります。移行対象のプロファイル数が移行可能なプロファイル数を超える場合、一部のレガシー プロファイルは移行されません。この場合、コマンド ライン オプションによって上書きされる場合を除き、クライアント アダプタの優先順位は次のようになります。
クライアント アダプタごとに、プロファイルは次の順序で移行されます。
クライアント アダプタ ソフトウェアをインストールすると、システム管理者が管理ツールを使用してインストールさせないようにしない限り、Install Wizard によってプロファイル移行ツールは自動的にインストールされます。プロファイル移行ツールは ADU と同じディレクトリに保存されます。
(注) PMT インストール ログは migrate.log という名前で、ハード ドライブのルート レベルに保存されます(C:\)。
プロファイル移行ツールを実行して 350 および CB20A プロファイルを CB21AG/PI21AG プロファイルに移行する手順は、次のとおりです。
(注) プロファイル移行ツールの実行に最適なのは、Install Wizard によってクライアント アダプタ ソフトウェアがインストールされた直後です。
(注) プロファイル移行ツールを正常に実行するには、次の条件が True でなければなりません。
- コンピュータに、移行対象の 350 および CB20A プロファイルが含まれていること。
- ADU が同一コンピュータ上にインストールされている必要があるが、プロファイル移行中は実行されていないこと。
- CB21AG または PI21AG クライアント アダプタがコンピュータに挿入されていること。
• Install Wizard によってクライアント アダプタ ソフトウェアがインストールされた直後にプロファイル移行ツールが自動的に実行される場合、ステップ 4 に進みます。
• プロファイル移行ツールを手動で有効にする場合は、Start > Programs > Accessories から Windows Command Prompt を開きます。ステップ 2 に進みます。
ステップ 2 MS-DOS コマンドを使用して、プロファイル移行ツール(PMT.exe)が格納されているコンピュータ上のディレクトリにアクセスします。
ステップ 3 PMT を入力して Enter キーを押します。プロファイル移行ツールが実行され、結果が表示されます。
(注) プロファイル移行ツールを実行する前にその動作を変更する場合は、次の「コマンド ライン オプション」の項を参照してください。
ステップ 5 ADU を開きます。移行した 350 および CB20A プロファイルが、Profile Management ウィンドウに CB21AG/PI21AG プロファイルとして表示され、使用可能な状態になります。
ステップ 7 必要に応じて、プロファイル移行ツールによって生成されたログ ファイルを表示できます。このファイルには、処理されたプロファイル、そのステータス、移行されなかったプロファイルがある場合はその理由が表示されます。
(注) -logfile コマンドでログ ファイルのデフォルトの名前および場所を変更しない限り、ログ ファイルは C:\migrate.log にあります。
ステップ 8 必要に応じて、コンピュータからプロファイル移行ツールを削除できます。
次の コマンド ライン オプションを使用してプロファイル移行ツールの動作を変更できます。正しい形式は PMT -コマンド です。
(注) 複数のコマンドの間にはスペースを空けます(たとえば、-コマンド -コマンド)。
• -AllowReRun:プロファイル移行ツールを複数回実行できるようにします。ツールを再実行すると、すでに移行済みのプロファイルも含め、既存のすべてのプロファイルが移行されます。前に移行したプロファイルを変更した場合、変更内容は失われます。
(注) このコマンドを使用しない場合、プロファイル移行ツールを 1 回しか実行できません。再実行しようとすると、プロファイルはすでに移行済みでツールを再使用する必要がないことを示すメッセージが表示されます。
• -CardOrder <カードタイプ> <カードタイプ>...:複数のクライアント アダプタが選択されている場合、プロファイルの移行順序を指定します。
• -CB20A:移行に CB20A プロファイルのみを選択します。このコマンドは単独で使用することも、-CardOrder <カードタイプ> <カードタイプ>... コマンドとともに使用してクライアント アダプタ プロファイルの移行順序を指定することもできます。
• -ConfigFile <ファイル名> <ファイル名>...:1 つ以上のコンフィギュレーション ファイル内で指定された複数のコマンド ラインを使用して、プロファイル移行ツールを実行できるようにします。コンフィギュレーション ファイルは、Notepad などのテキスト エディタを使用して作成できます。テキスト エディタに必要なコマンド(-miniPCI -replace など)を入力してファイルを保存するだけで作成できます。(テキスト エディタにコマンドを入力する際、PMT は入れないでください。)コンフィギュレーション ファイルの作成後、作成したファイルで -ConfigFile コマンドを使用します。
(注) 複数のファイルを指定すると、プロファイル移行ツールはファイルごとにすべての機能を実行します。コマンドの優先順位に関する混乱を回避するために、他のすべてのコマンド ライン オプションは無視され、そのファイルのオプションのみが実行されます。
• -logfile <ログファイル名>:ログ ファイルの名前と場所を変更して、プロファイル移行ツールの実行後に移行済みプロファイルと未移行プロファイルを識別できるようにします。デフォルト名は migrate.log で、デフォルトの場所はシステム ドライブのルートです(C:など)。
(注) ログ ファイルに新しい場所を指定する場合、その場所が存在している必要があります。存在しない場合、ファイルはシステム ドライブのルートに保存されます(C:など)。
(注) <logfile name> パラメータを指定せずに -logfile コマンドを使用すると、ログ ファイルは生成されません。
• -miniPCI:移行に 350 mini PCI プロファイルのみを選択します。このコマンドは単独で使用することも、-CardOrder <カードタイプ> <カードタイプ>... コマンドとともに使用してクライアント アダプタ プロファイルの移行順序を指定することもできます。
• -pci350:移行に 350 PCI プロファイルのみを選択します。このコマンドは単独で使用することも、-CardOrder <カードタイプ> <カードタイプ>... コマンドとともに使用してクライアント アダプタ プロファイルの移行順序を指定することもできます。
• -pcmcia350:移行に 350 PCMCIA プロファイルのみを選択します。このコマンドは単独で使用することも、-CardOrder <カードタイプ> <カードタイプ>... コマンドとともに使用してクライアント アダプタ プロファイルの移行順序を指定することもできます。
• -replace:既存の CB21AG/PI21AG プロファイルと同じ名前を持つレガシー プロファイルを、既存のプロファイルと置き換えます。このコマンドは、類似する名前を持つプロファイルの数をシステム上で最小限に抑えることを意図しています。
たとえば、350 PCI レガシー プロファイルと CB21AG プロファイルが同じ名前を持つ場合(Office など)、レガシー プロファイルが CB21AG プロファイルに置き換えられ、Office プロファイルは 1 つのみになります。このコマンドを使用しない場合、移行後に Office と Office_b の 2 つのプロファイルを持つことになります。
(注) 同じ名前の複数のレガシー プロファイルがある場合(Home など)、移行後は 1 つの Home プロファイルのみ使用可能です。
プロファイル移行ツールは、クライアント アダプタ ソフトウェアをアンインストールするときに自動的にアンインストールされます。プロファイル移行ツールのみをアンインストールする場合は、ADU がインストールされているディレクトリで PMT.exe ファイルを探して削除します。