この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この章では、ADU を使用して、クライアント アダプタのステータスと、その送受信の統計情報を表示する方法について説明します。
• 「ADU のステータスと統計情報ツールに影響するパラメータの設定」
ADU は、クライアント アダプタをさまざまなタイプのネットワークで使用できるように設定するツールのほか、クライアント アダプタと無線ネットワーク上の他のデバイスのパフォーマンスを評価するツールも提供します。これらのツールを使用すると、次の機能を実行できます。
• クライアント アダプタの現在のステータスおよび設定の表示
• クライアント アダプタのデータの送受信に関する統計情報の表示
表7-1 を使用すると、ADU のステータスと統計情報ツールを使用する際の手順をすばやく検索できます。
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いくつかのパラメータは、ADU のステータスと統計情報ツールの動作に影響を与えます。これらのパラメータを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 Options ドロップダウン メニューから Display Settings を選択します。Display Settings ウィンドウが表示されます(図7-1 を参照)。
ステップ 3 表7-2 は、ADU のステータスと統計情報ツールの動作に影響を与えるパラメータとその説明を示しています。パラメータを変更する場合は、表の指示に従ってください。
無線デバイスの情報の設定および表示に使用するソフトウェアを選択できます。ソフトウェアを選択する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 Options ドロップダウン メニューから Select Client Software を選択します。Select Client Software ウィンドウが表示されます(図7-2 を参照)。
図7-2 Select Client Software ウィンドウ
ステップ 3 無線デバイスの管理に使用するソフトウェアの横のラジオ ボタンをクリックします。
ADU を使用すると、クライアント アダプタの現在のステータスだけでなく、アダプタの設定の多くも表示できます。クライアント アダプタのステータスと設定を表示するには、ADU を開きます。Current Status ウィンドウが表示されます(図7-3 を参照)。
表7-3 は、Current Status ウィンドウに表示される要素とその説明を示しています。
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クライアント アダプタが現在使用しているネットワーク構成(またはプロファイル) (注) プロファイルの作成、修正、および選択方法については、 プロファイル マネージャの使用方法を参照してください。 |
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値: Not Associated、Associated、Authenticating、Authenticated、Authentication Failed、または Authentication Failed Retrying |
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クライアント アダプタは、アクセス ポイント(インフラストラクチャ モードの場合)または他のクライアント(アドホック モードの場合)への接続を確立していません。 |
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クライアント アダプタは、アクセス ポイント(インフラストラクチャ モードの場合)または他のクライアント(アドホック モードの場合)への接続を確立しています。 |
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クライアント アダプタはアクセス ポイントにアソシエートされ、EAP 認証プロセスが開始されましたが、まだ成功していません。 |
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クライアント アダプタはアクセス ポイントにアソシエートされ、ユーザの EAP 認証に失敗しましたが、認証を再試行しています。 |
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値: 5GHz 54Mbps、2.4GHz 11Mbps、または 2.4GHz 54Mbps (注) クライアント アダプタの無線モードの設定方法については、表5-3 の Wireless Mode パラメータを参照してください。 |
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(注) ネットワーク タイプの設定方法については、表5-3 の Network Type パラメータを参照してください。 |
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安全な接続を確立するために、バックエンド サーバに対して実行される認証方式 値: None、LEAP、EAP-FAST、EAP-TLS、PEAP(EAP-GTC)、PEAP(EAP-MSCHAP V2)、または Host Based EAP (注) これらのサーバベース認証タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。 |
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クライアント アダプタが通信用として現在使用しているチャネル。クライアント アダプタがチャネルを検出中のときは、このフィールドに Scanning と表示されます。 (注) クライアント アダプタのチャネル設定方法については、表5-3 の Channel パラメータを参照してください。 (注) チャネル識別番号、チャネル中心周波数、および各チャネルの規制地域のリストは、 を参照してください。 |
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アソシエーション時にアクセス ポイント(インフラストラクチャ モードの場合)または他のクライアント(アドホック モードの場合)とネゴシエートされたデータ暗号化タイプ (注) これらのデータ暗号タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。 |
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クライアント アダプタの詳細なステータス情報を表示するときは、Advanced をクリックします。Advanced Status ウィンドウが表示されます(図7-4 を参照)。
表7-4 は、Advanced Status ウィンドウに表示される要素とその説明を示しています。
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クライアント アダプタが現在アソシエートしているネットワークの名前 (注) クライアント アダプタの SSID の設定手順については、表5-2 の SSID1 パラメータを参照してください。 |
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安全な接続を確立するために、バックエンド サーバに対して実行される認証方式 値: None、LEAP、EAP-FAST、EAP-TLS、PEAP(EAP-GTC)、PEAP(EAP-MSCHAP V2)、または Host Based EAP これらのサーバベース認証タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。 |
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アソシエーション時にアクセス ポイント(インフラストラクチャ モードの場合)または他のクライアント(アドホック モードの場合)とネゴシエートされたデータの暗号化タイプ。 (注) これらのデータ暗号タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントを認証するためにアクセス ポイントと同じ WEP キーを共有する必要があるか、または WEP 設定に関係なくアクセス ポイントを認証できるかを示します。 (注) 選択した 802.11 認証タイプに関係なく、正しくない WEP キーを設定するとネットワークに接続できなくなります。 (注) 802.11 認証モードの設定方法については、「拡張パラメータの設定」を参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントとの間で送受信されたパケットの保護にメッセージ完全性チェック(MIC)を使用しているかどうかを示します。 MIC は、暗号化されたパケットへのビットフリップ攻撃を阻止します。ビットフリップ攻撃では、暗号化されたメッセージが不正侵入者によって傍受され、簡単な変更が加えられます。その後、このメッセージは不正侵入者から再び送信され、受信側で正規のメッセージとして受信されます。 (注) MIC はクライアント アダプタのドライブで自動的にサポートされますが、アクセス ポイントで有効になっている必要があります。 |
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クライアント アダプタで現在使用されているサービスの品質(QoS)のタイプです。無線 LAN(WLAN)で QoS を使用すると、トラフィックの分類に基づいて、WLAN 上のアクセス ポイントからのトラフィックの優先順位が設定されます。 |
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QoS に対する IEEE 802.11e WLAN 標準のコンポーネントの Wi-Fi Multimedia は有効です。この値を表示するには、クライアント アダプタがアソシエートされているアクセス ポイントの QoS および WMM を有効にする必要があります。 |
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(注) WMM は、クライアント アダプタ ソフトウェアで自動的にサポートされます。ただし、WMM をサポートするには、Windows QoS Packet Scheduler を有効にする必要があります。QoS Packet Scheduler を有効にするには、「Wi-Fi Multimedia の有効化」に記載されている手順に従ってください。 |
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Cisco Centralized Key Management(CCKM)認証がオンとオフのいずれになっているか。 CCKM を使用すると、認証済みクライアント デバイスはあるアクセス ポイントから別のアクセス ポイントへローミングできますが、このとき、再アソシエーションに伴う遅延は感じられません。CCKM の詳細は、「CCKM 高速セキュア ローミング」を参照してください。 |
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Management Frame Protection(MFP; 管理フレーム保護)がオンとオフのいずれになっているか。 MFP が有効になっている場合、アクセス ポイントでは、Message Integrity Check Information Element(MIC IE; メッセージ完全性チェック情報要素)を各フレームに追加することによって、アクセス ポイントから送信される管理フレームが保護されます。フレームのコピー、変更、または再送を試行すると MIC が無効になるため、MFP フレームを検出するよう設定されているデバイスから不一致が報告されます。 クライアント アダプタ ソフトウェアでは、クライアント アダプタがアソシエートされているアクセス ポイントでの MFP の設定方法に基づいて MFP が自動的に設定されます。アソシエートされているアクセス ポイントの MFP がオンになると、クライアント アダプタ ソフトウェアの MFP もオンになります。アソシエートされているアクセス ポイントの MFP がオフになると、クライアント アダプタ ソフトウェアの MFP もオフになります。 |
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クライアント アダプタがアソシエートしているアクセス ポイントの名前。このフィールドが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに名前が設定され、Aironet Extensions が有効になっている場合だけです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以降が実行されていること)。 (注) このフィールドには、アクセス ポイント名が 15 文字まで表示されますが、実際はそれより長い場合があります。 |
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クライアント アダプタがアソシエートしているアクセス ポイントの IP アドレス。このフィールドが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに IP アドレスが設定され、Aironet Extensions が有効になっている場合だけです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以降が実行されていること)。 (注) Aironet Extensions が無効になっている場合、アソシエートされたアクセス ポイントの IP アドレスは 0.0.0.0 と表示されます。 |
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クライアント アダプタがアソシエートしているアクセス ポイントの MAC アドレス。クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードの場合にだけ表示されます。 (注) このフィールドにはアクセス ポイントのイーサネット |
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値: CAM (Constantly Awake Mode)、Max PSP (Max Power Saving)、または Fast PSP (Power Save Mode) (注) クライアント アダプタのパワー セーブ モードの設定方法については、表5-3 の Power Save Mode パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが現在送信している電力レベル。最大レベルは、アダプタが使用している無線帯域と使用する国の規制当局によって異なります。 値: 10、13、20、25、または 40mW(802.11a 帯域)、 (注) クライアント アダプタの電力レベルの設定方法については、表5-3 の Transmit Power Level パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが送信可能な電力レベル。最大レベルは、アダプタが使用している無線帯域と使用する国の規制当局によって異なります。 値: 10、13、20、25、または 40mW(802.11a 帯域)、 (注) クライアント アダプタの使用可能な電力レベルについては、表5-3 の Transmit Power Level パラメータを参照してください。 |
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すべての受信パケットの信号の品質。値が大きいほど、信号が明瞭になります。 (注) このフィールドは、信号強度をパーセントで表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、表7-2 の Signal Strength Display Units パラメータを参照してください。 |
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現在の無線帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。値が小さいほど、背景のノイズは減少します。 (注) このフィールドは、信号強度を dBm で表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、表7-2 の Signal Strength Display Units パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタに電源が投入されてからの経過時間(時間:分:秒)。アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。 |
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クライアント アダプタが長い無線ヘッダーのみを使用しているのか、短い無線ヘッダーと長い無線ヘッダーの両方を使用しているのかを示します。 (注) クライアント アダプタが 2.4GHz 11Mbps または 2.4GHz 54Mbps モードで動作している場合にのみ、このフィールドに値が表示されます。 (注) 無線ヘッダーの使用方法については、表5-3 の 802.11b Preamble パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが通信用として現在使用しているチャネル。クライアント アダプタがチャネルを検出中のときは、このフィールドに Scanning と表示されます。 (注) クライアント アダプタのチャネル設定方法については、表5-3 の Channel パラメータを参照してください。 (注) チャネル識別番号、チャネル中心周波数、および各チャネルの規制地域のリストは、 を参照してください。 |
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クライアント アダプタが通信用として現在使用している無線周波数。クライアント アダプタが周波数を検出中のときは、このフィールドに Scanning と表示されます。 (注) クライアント アダプタの周波数の設定方法については、表5-3 の Wireless Mode パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタの現在の設定の基準となる規制地域。この値はユーザが設定することはできません。 値: America、EMEA、Japan、または Rest of World (注) チャネル識別番号、チャネル中心周波数、および各チャネルの規制地域のリストは、 を参照してください。 |
ADU を使用すると、クライアント アダプタでどのようにデータが送受信されたかを示す統計情報を表示することができます。
クライアント アダプタの統計情報を表示するには、ADU を開いて Diagnostics タブをクリックします。Cisco Aironet Desktop Utility (Diagnostics) ウィンドウが表示されます(図7-5 を参照)。
図7-5 Cisco Aironet Desktop Utility (Diagnostics) ウィンドウ
このウィンドウには、使用しているクライアント アダプタの基本送受信統計情報が表示されます。統計情報は、Data Display パラメータで指定した Relative または Cumulative の設定に基づいて計算され、Refresh Interval パラメータで指定したレートで継続的に更新されます。Data Display と Refresh Interval 設定の変更手順については、 表7-2 を参照してください。
(注) ここに表示される送受信の統計情報は、ホストの統計情報です。つまり、Windows デバイスで送信または受信されたパケットおよびエラーを示します。
(注) Cisco Aironet Troubleshooting Utility を実行するには、Troubleshooting をクリックします。詳細は、「Cisco Aironet Troubleshooting Utility の使用」を参照してください。
(注) クライアント アダプタの情報を表示するには、Adapter Information をクリックします。詳細は、「クライアント アダプタ情報の表示」を参照してください。
表7-5 は、表示されるクライアント アダプタの統計情報とその説明を示しています。
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クライアント アダプタの詳細な統計情報を表示するときは、Advanced Statistics をクリックします。Advanced Statistics ウィンドウが表示されます(図7-6 を参照)。
図7-6 Advanced Statistics ウィンドウ
表7-6 は、Advanced Statistics ウィンドウに表示される要素とその説明を示しています。
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失敗した Request to Send(RTS)送信の数。アクセス ポイントがクライアントの RTS フレームに対応して CTS フレームを送信します。このフィールドは、クライアントがアクセス ポイントから CTS を受信しないたびに記録します。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントにアソシエートしようとしたが、アクセス ポイントがアダプタの指定アクセス ポイントでなかったためにアソシエートできなかった回数 (注) アクセス ポイントの指定方法については、 Preferred Access Points ウィンドウ の Access Point 1 から Access Point 4 のパラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントにアソシエートしようとしたが、アダプタのデータ レートがアクセス ポイントでサポートされていないためにアソシエートできなかった回数 (注) サポートされているデータ レートについては、表5-3 の Wireless Mode パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに認証を試みたが、アクセス ポイントから時間内に応答がなかった(タイムアウト)ために認証を得られなかった回数 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントにアソシエートしようとしたが、アクセス ポイントから時間内に応答がなかった(タイムアウト)ためにアソシエートできなかった回数 |
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CKIP を使用しているときに、正しいメッセージ完全性チェック(MIC)値で受信されたフレームの数 (注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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CKIP を使用しているときに、メッセージ完全性チェック(MIC)値が正しくなかったために廃棄されたフレームの数 (注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |