この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Aironet Configuration Administration Tool(ACAT) for Windows ユーティリティの概要を説明します。Windows オペレーティング システムを実行していて、Cisco Aironet 2.4GHz クライアント アダプタおよび 5GHz クライアント アダプタを使用している PC では、管理者がこのユーティリティを使用して、クライアント アダプタのユーティリティ、ドライバ、ファームウェア、およびプロファイルのインストールを制御するコンフィギュレーション ファイルを作成します。
ACAT は、Windows オペレーティング システムを実行している PC 上のクライアント アダプタに対して、ソフトウェア インストール オプションを指定するために管理者が使用するツールです。指定したオプションの内容は、コンフィギュレーション ファイルに保存されます。Cisco Aironet Wireless LAN Client Adapter Installation Wizard(以下、Install Wizard とします)では、このコンフィギュレーション ファイルを使用して、ソフトウェア コンポーネントとクライアント アダプタの構成プロファイルがインストールされます。
(注) ACAT バージョン 1.6 は、Windows 2000 および XP オペレーティング システムのみをサポートしています。
ACAT を使用すると、管理者は次のインストール オプションを指定できます。
–Cisco Aironet Client Utility(ACU)
–Cisco Aironet Client Monitor(ACM)
–セキュリティ モジュール(LEAP、EAP-SIM、PEAP、および EAP-FAST)
–PCM-35x:Cisco Aironet 350 シリーズ PCMCIA カード
–MPI-35x:Cisco Aironet 350 シリーズ mini-PCI カード
–PCI-35x:Cisco Aironet 350 シリーズ PCI カード
–CB20A:Cisco Aironet 5GHz Cardbus PC カード
(注) ACAT 1.6 と互換性があるのは、Install Wizard 1.6 のみです。
(注) ACAT 1.6 は、Cisco Aironet 340 および 4800 シリーズのクライアント アダプタや Cisco Aironet Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE;電気電子学会)802.11a/b/g ワイヤレス LAN クライアント アダプタ(CB21AG および PI21AG)をサポートしていません。
最新の ACAT ソフトウェアをシスコの Web サイトから入手する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Web ブラウザを使用して、次の URL で Cisco Software Center にアクセスします。
http://www.cisco.com/public/sw-center/sw-wireless.shtml
ステップ 2 Option #2: Aironet Wireless Software Display Tables を選択します。
ステップ 3 Cisco Aironet Wireless LAN Client Adapters を選択します。
ステップ 4 Windows System Administration Tool で、Aironet Configuration Administration Tool (ACAT) を選択します。
ステップ 5 最も大きいバージョン番号の ACAT ファイル(ACAT-v16.exe)を選択します。v16 がバージョン番号です。
ステップ 6 暗号化許可フォームで、要求された情報を入力し、Submit をクリックします。
ステップ 7 ソフトウェア使用許諾契約の条項を確認して、Accept をクリックします。
ステップ 8 ACAT ファイルをダブルクリックしてダウンロードします。
ステップ 9 コンピュータのハード ドライブにファイルを保存して、Web ブラウザを終了します。
ステップ 10 Windows Explorer を使用して、ダウンロードした ACAT-v16.exe ファイルを見つけてダブルクリックし、ハード ドライブ上の Install Wizard 1.6 ディレクトリにファイルを抽出します。次のファイルが抽出されます。
•ACAT.HLP:ACAT プログラムで使用される ACAT ヘルプ ファイル
(注) この ACAT ファイルを Install Wizard 1.6 ディレクトリ以外に置く場合は、InstallData.txt ファイルのコピーを ACAT ディレクトリに置いてください。 これで Install Wizard ディレクトリ内の InstallData.txt ファイルが検出されるようになります。
(注) InstallData.txt は、編集できない American Standard Code for Information Interchange(ASCII;米国規格協会情報交換標準コード)テキスト インストール ファイルで、ACAT プログラムで使用されます。このファイルのデータはチェックサム機能で保護されており、変更すると、ACAT の起動時にエラーが発生します。
ステップ 2 抽出したソフトウェアの場所を参照し、ACAT.exe を選択して、Open をクリックし、OK をクリックします。
(注) InstallData.txt ファイルが ACAT と同じフォルダにないと、ACAT から InstallData.txt ファイルが見つからないといったエラー メッセージが表示されます。 Install Wizard 1.6 から InstallData.txt ファイルをコピーして ACAT ディレクトリに置くか、または ACAT ファイル(ACAT.EXE および ACAT.HLP)を Install Wizard ディレクトリに置いてください。
ACAT を起動すると、グラフィカル ユーザ インターフェイスが表示されます(図1-1 を参照)。これにより、管理者はインストール オプションを簡単に選択および指定できます。通常、管理者は、クライアント アダプタのタイプ、ソフトウェア コンポーネントのインストール オプション、グローバル オーバーライド オプションを選択して、クライアント アダプタのプロファイルを作成します。プロセスを簡素化するため、ACAT では、3 つの主要なタブとドロップダウン メニューを使用します。
ACAT のメイン ウィンドウを 図1-1 に示します。
ACAT のメイン ウィンドウには、次の 3 つの設定タブがあります(図1-1 を参照)。
• Installed Components:Install Wizard でインストールするソフトウェア コンポーネントを指定できます。
• Global Override Settings:既存のプロファイルの処理方法、およびインストールされたプロファイルを ACU を使用してユーザの手で変更できるようにするかどうかを指定できます。また、ユーザの操作を必要としないサイレント インストールを Install Wizard で実行するよう指定することもできます。
• Profile Settings:Install Wizard でインストールするプロファイルの設定パラメータを指定できます。
ACAT の File メニューには、次の選択項目があります(図1-2 を参照)。
• New:指定されたクライアント アダプタ用に、新規の ACAT コンフィギュレーション ファイルを開きます。
• Open:既存の ACAT コンフィギュレーション ファイルを探し出して開きます。
• Save:ACAT コンフィギュレーション ファイルを ACAT ディレクトリに保存し、処理を続けます。
• Save as:ACAT コンフィギュレーション ファイルを指定の場所に保存して、処理を続けます。
• Load from Registry:Windows レジストリから既存のプロファイルをインポートします。
• Create/Manage Profile:新規プロファイル名を追加、削除、または変更します。
ACAT の File メニューを 図1-2 に示します。
ACAT の Help メニュー オプションには、次の選択項目があります。
ACAT では、指定されたインストール オプションに従い、選択されたタイプのクライアント アダプタについてコンフィギュレーション ファイル CiscoAdminConfig.dat が作成されます。 ACAT コンフィギュレーション ファイルが機能するためには、そのファイルを Install Wizard フォルダに置く必要があります。Install Wizard フォルダにある IWSetup.exe をクリックして Install Wizard を起動すると、Install Wizard プログラムにより、ACAT コンフィギュレーション ファイルを使用して、指定されたタイプのクライアント アダプタのインストール オプションが指定されます。
(注) ACAT コンフィギュレーション ファイルには、Install Wizard コンフィギュレーション ファイルと同じファイル名が使用されます。 ACAT によって生成されたコンフィギュレーション ファイルを Install Wizard フォルダに保存または置く前に、Install Wizard の元のコンフィギュレーション ファイル(CiscoAdminConfig.dat)をバックアップ フォルダにコピーして、後で使用できるようにすることもできます。
(注) 複数のタイプのクライアント アダプタを設定するには、それらタイプごとに Install Wizard を起動する必要があります。
SSID、WEP キー、ネットワークのセキュリティ設定などの重要なセキュリティ データを保護するために、ACAT コンフィギュレーション ファイルは暗号化されています。また、ACAT により作成されたクライアント アダプタ プロファイルを、静的 WEP、LEAP、EAP-SIM、PEAP、または EAP-FAST の各ネットワーク セキュリティ オプションに対応するように設定することもできます。
複数のタイプのクライアント アダプタ用にプロファイルをインストールする必要がある場合は、次の推奨事項に従ってください。
• ユーザ全員がアクセスできるサーバで、各クライアント アダプタ用にディレクトリを作成して名前を付けます。
• 各クライアント アダプタ ディレクトリに、すべての Install Wizard ファイルおよびサブディレクトリのコピーを置きます。
• クライアント アダプタのタイプごとに、必要なプロファイルを設定した ACAT コンフィギュレーション ファイルを作成します。各 ACAT コンフィギュレーション ファイルを、Install Wizard のファイルとともに該当のクライアント アダプタ ディレクトリに保存します。
(注) すべての ACAT コンフィギュレーション ファイルには同じファイル名
(CiscoAdminConfig.dat)が使用されるため、それぞれ異なるフォルダに保存する必要があります。
• ユーザが特定のタイプのクライアント アダプタのプロファイルをインストールするには、該当のクライアント アダプタ ディレクトリで Install Wizard(IWSetup.exe)を実行します。
クライアント アダプタ ソフトウェア(ドライバ、ファームウェア、ユーティリティ、および Install Wizard)は、ACAT ソフトウェア パッケージには付属していないため、別途入手する必要があります。 Install Wizard の入手および使用方法は、『Cisco Aironet 350/CB20A ワイヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Windows 版』を参照してください。
(注) このバージョンの ACAT と互換性があるのは、Install Wizard 1.6 のみです。
(注) Install Wizard ソフトウェア パッケージを解凍すると、Install Wizard が自動的に起動します。単にソフトウェアを解凍するだけで、クライアント アダプタ ドライバ、ファームウェア、およびユーティリティを PC にインストールしない場合は、Cancel をクリックします。
ACAT ソフトウェアを PC から削除するには、次のファイルを削除します。
ACAT でサイレント インストール用に生成したコンフィギュレーション ファイル セットを使用して Install Wizard を実行した場合には、Install Wizard のメイン ウィンドウは表示されません。Install Wizard でインストールしたソフトウェア コンポーネントとプロファイルをアンインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Start > Settings > Control Panel > Add/Remove Programs の順にクリックします。
ステップ 2 Cisco Aironet Installation Wizard を選択します。
ステップ 3 Change/Remove をクリックします。
ステップ 4 Install Wizard ウィンドウが表示されたら、Uninstall All Components を選択して Next をクリックします。
(注) Uninstall All Components を選択すると、インストールされているすべてのソフトウェア コンポーネントとすべてのクライアント アダプタ プロファイルが PC のレジストリから削除されます。
(注) Install Wizard ウィンドウで Custom Installation/Upgrade を選択すると、ACAT コンフィギュレーション ファイルで指定されたインストール パラメータとソフトウェア コンポーネントを変更できます。
ステップ 5 Install Wizard ウィンドウにアンインストールの進捗状況が表示されます。システムが再度ブートされることを通知するメッセージが表示されたら、OK をクリックします。
(注) Installation Wizard ソフトウェア パッケージを一時フォルダ以外のフォルダに解凍した場合は、Install Wizard のインストール ファイルとディレクトリを手動で削除する必要があります。