Microsoft Exchange との統合向けのプレゼンスゲートウェイの設定
予定表情報を交換するには、Exchange Server(Microsoft Outlook)をプレゼンスゲートウェイとして設定する必要があります。Exchange ゲートウェイにより、IM and Presence Service のノードがユーザー単位でユーザーの在席情報を反映できるようになります。
プレゼンスゲートウェイを設定すると、次のいずれかの値を使用して Exchange Server と接続できます。
- FQDN(DNS で解決可能)
- IP アドレス
Exchange 統合のために Exchange Web サービス(EWS)のプレゼンスゲートウェイを Cisco Unified CM IM and Presence Administration ユーザーインターフェイスを使用して設定する場合は、次の点に注意してください。
- 1 台または複数の EWS サーバーを追加、更新、または削除できます(上限はありません)。ただし、[プレゼンスゲートウェイの設定(Presence Gateway Configuration)] ウィンドウの [トラブルシューティングツール(Troubleshooter)] は、設定した最初の 10 台の EWS サーバーのステータスのみを検証し、レポートするように設計されています。
- EWS サーバーゲートウェイは、最初の EWS サーバーゲートウェイに対して設定した偽装アカウントログイン情報(アカウント名とパスワード)を共有します。1 つの EWS サーバーゲートウェイのログイン情報を変更すると、設定されたすべての EWS ゲートウェイのログイン情報もそれに準じて変更されます。
- 1 つまたは複数の EWS サーバーを追加、更新、または削除した後に設定の変更を反映するには、Cisco Presence Engine を再起動する必要があります。複数の EWS サーバーを連続して追加した場合は、Cisco Presence Engine を一度だけ再起動してすべての変更を同時に反映できます。
![]() (注) |
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Exchange Web サービスを介したプレゼンスゲートウェイとしての Exchange 2007、2010、または 2013 の設定
始める前に
プレゼンスゲートウェイを設定する前に、IM and Presence Service に有効な証明書チェーンをアップロードする必要があります。
Microsoft Exchange Server への接続を IPv6 経由で行う場合は、導入時に各 IM and Presence Service ノード上でエンタープライズ パラメータが IPv6 に対し設定され、その Eth0 が IPv6 に対し設定されていることを確認します。IM and Presence Service での IPv6 の設定の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence Service 設定および管理』を参照してください。
手順
ステップ 1 |
Cisco Unified CM IM and Presence Administration のユーザーインターフェイスにログインします。 |
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ステップ 2 |
を選択します。 |
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ステップ 3 |
[新規追加(Add New)] をクリックします。 |
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ステップ 4 |
[プレゼンスゲートウェイのタイプ(Presence Gateway Type)] に [Exchange - EWS サーバー(Exchange -- EWS Server)] を選択します。 |
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ステップ 5 |
1 種類以上のゲートウェイを設定した場合にプレゼンスゲートウェイのインスタンスを区別できるよう、[説明(Description)] フィールドに意味のある説明を入力します。 |
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ステップ 6 |
[プレゼンスゲートウェイ(Presence Gateway)] フィールドに、プレゼンスゲートウェイのサーバーの場所を入力し、それがサブジェクト共通名(CN)と一致するか、または Exchange Server 証明書の [サブジェクトの別名(Subject Alternative Name)] フィールドにあることを確認します。Microsoft Exchange Server に接続するには、次のいずれかの値を使用する必要があります。
プレゼンスゲートウェイをワイルドカード証明書で使用するよう設定するには、指定するサーバーの場所の値は、ワイルドカード証明書で保護されたサブドメインの一部である必要があります。たとえば、ワイルドカード証明書がサブドメイン
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ステップ 7 |
IM and Presence Service が Exchange Server に接続するときに使用する偽装アカウントの名前を入力します。この名前は、ユーザープリンシパル名(user@domain など)か、ダウンレベルのログオン名(domain\user など)のどちらかの形式です。 |
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ステップ 8 |
IM and Presence Service が Exchange Server に接続するのに必要な Exchange アカウントパスワードを入力します。確認のためもう一度パスワードを入力します。この値は、Exchange Server で設定したアカウントのアカウントパスワードと一致している必要があります。 |
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ステップ 9 |
Exchange Server との接続に使用するポートを入力します。Exchange との IM and Presence Service の統合は、セキュアな HTTP 接続を介して行われます。ポート 443(デフォルト ポート)を使用し、それ以外のポートは変更しないことを推奨します。 |
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ステップ 10 |
[保存(Save)] をクリックします。 |
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ステップ 11 |
[Exchange Server] ステータスが次を示すグリーンになっていることを確認します。
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次のタスク
Exchange プレゼンスゲートウェイを設定後、次の点を確認します。
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IM and Presence Service と Exchange Server の接続が成功したかどうかを確認します。[プレゼンスゲートウェイの設定(Presence Gateway Configuration)] ウィンドウの [Exchange Serverのステータス(Exchange Server Status)] には、 と Exchange Server との接続のステータスが表示されます。修正が必要な場合は、「Exchange Server の接続ステータスに関するトラブルシューティング」を参照してください。
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Exchange SSL 証明書チェーンのステータスが正しい([確認が成功しました(Verified)])かどうかを確認します。[プレゼンスゲートウェイ設定(Presence Gateway Configuration)] ウィンドウの [Exchange Serverステータス(Exchange Server Status)] 領域には、証明書のサブジェクト CN の不一致があるかどうかが示されます。修正が必要な場合は、「SSL 接続と証明書のステータスのトラブルシューティング」を参照してください。