この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
アナンシエータを使用すると、Cisco Unified Communications Manager は、事前に録音されたアナウンス(.wav ファイル)を再生し、Cisco Unified IP Phone やゲートウェイなどのデバイスにトーンを送信できます。アナウンスは、Cisco Multilevel Precedence and Preemption 用に設定されているデバイスに対して再生されます。
ノードを追加すると、アナンシエータ デバイスがそのノードに自動で追加されます。アナンシエータは、Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスが同じノードでアクティブになるまで非アクティブの状態が続きます。
注意 | コール処理の負荷が高い Cisco Unified Communications Manager ノードでは、アナンシエータをアクティブにしないことを推奨します。 |
デフォルトでは、アナンシエータは 48 の同時メディア ストリームをサポートします。アナンシエータ メディア ストリームのデフォルト数は、アナンシエータ サービス パラメータを使用して変更できますが、1 つのノードに対して 48 を超えるアナンシエータ ストリームを設定しないことを推奨します。
Cisco Unified Communications Manager サービスが実行されていない専用のサブスクライバ ノードでアナンシエータが実行されている場合、アナンシエータは最大 255 の同時アナウンス ストリームをサポートできます。専用のサブスクライバ ノードが 10,000 ユーザに対応する OVA 仮想マシンの設定を満たしている場合、アナンシエータは最大 400 の同時アナウンス ストリームをサポートできます。
ノードで IPv6 を使用している場合、アナンシエータは IPv4 と IPv6 の両方のオーディオ メディア接続をサポートし、自動的にデュアル モードで設定されます。IPv6 を使用していない場合、アナンシエータは IPv4 専用モードとして自動的に設定されます。
Secure Real-Time Protocol(SRTP)が有効になっている Cisco Unified Communications Manager ノードの場合、アナンシエータはセキュアな SRTP デバイスとして自動的に登録されます。状況に応じて、アナンシエータがセキュア モードで稼働している場合は、アナウンスとトーンを暗号化しないことを選択できます。
メディア リソースを管理するために、メディア リソース グループとリストにアナンシエータを追加できます。アナンシエータは、Serviceability のパフォーマンス カウンタもサポートします。たとえば、使用されているストリームの数、現在アクティブなストリーム、使用可能なストリームの総数、失敗したアナンシエータ ストリームの数をモニタできます。また、Real-Time Monitoring Tool(RTMT)を使用して、Cisco IP Voice Media Streaming Application のトレースを取得して、アナンシエータのパフォーマンスをトラブルシューティングすることもできます。
メディア ストリームのアクティビティとステータスのモニタリングの詳細については、『Cisco Unified Serviceability アドミニストレーション ガイド』および『Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
アナウンス:シスコの Multilevel Precedence and Preemption 用に設定されたデバイスの場合に再生されます。
割り込みトーン:参加者がアドホック会議に参加する前に流れます。
リング バック トーン:コールがアクティブな場合、ゲートウェイはトーンを再生できないため、IOS ゲートウェイ経由で PSTN を介してコールを転送する場合は、アナンシエータがトーンを再生します。
リング バック トーン:H.323 クラスタ間トランクを介してコールを転送する場合は、トーンが再生されます。
リング バック トーン:SCCP を実行している電話から SIP クライアントにコールを転送する場合は、トーンが再生されます。
デフォルトの事前に録音されたアナンシエータ アナウンスを変更したり、アナウンスを追加したりすることはできません。Cisco Unified Communications Manager ロケール インストーラがインストールされており、Cisco Unified IP Phone またはデバイス プールにロケールが設定されている場合は、アナウンスのローカリゼーションがサポートされます。ロケール インストーラとユーザおよび(対応する)ネットワーク ロケール用にインストールするファイルの詳細については、『Installing Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。ロケール インストーラをダウンロードするには、www.cisco.com のサポート ページを参照してください。
条件 |
アナウンス |
---|---|
優先順位が同じか高いコールが処理されます。 |
優先順位アクセス制限のため、コールを完了できません。(Precedence access limitation has prevented the completion of your call.)電話を切り、もう一度かけ直してください。(Please hang up and try again.)これは録音です。(This is a recording.) |
優先順位アクセス制限が存在します。(A precedence access limitation exists.) |
優先順位アクセス制限のため、コールを完了できません。(Precedence access limitation has prevented the completion of your call.)電話を切り、もう一度かけ直してください。(Please hang up and try again.)これは録音です。(This is a recording.) |
誰かが許可されていない優先順位レベルを試行しました。(Someone attempted an unauthorized precedence level.) |
使用した優先順位は、回線で許可されていません。(The precedence used is not authorized for your line.)許可された優先順位を使用するか、オペレータにお問い合わせください。(Please use an authorized precedence or ask your operator for assistance.)これは録音です。(This is a recording.) |
コールが話中であるか、管理者がコール ウェイティングまたはプリエンプションの電話番号を設定していません。(The call appears busy, or the administrator did not configure the directory number for call waiting or preemption.) |
ダイヤルした番号は通話中で、コール待機またはプリエンプションに対応していません。(The number you have dialed is busy and not equipped for call waiting or preemption.)電話を切り、もう一度かけ直してください。(Please hang up and try again.)これは録音です。(This is a recording.) |
システムがコールを完了できません。(The system cannot complete the call.) |
ダイヤルしたコールを完了できません。(Your call cannot be completed as dialed.)ディレクトリを調べてかけ直すか、オペレータに連絡してください。(Please consult your directory and call again or ask your operator for assistance.)これは録音です。(This is a recording.) |
サービスに割り込みが発生しました。(A service interruption occurred.) |
サービスが中断されたため、コールを完了できません。(A service disruption has prevented the completion of your call.)緊急の場合は、オペレータに電話してください。(In case of emergency call your operator.)これは録音です。(This is a recording.) |
次の表に、アナンシエータでサポートされるトーンを示します。
タイプ(Type) |
説明 |
---|---|
話中音 |
話中音は、着信番号が話中の場合に聞こえます。 |
割り込みトーン |
会議割り込みトーンは、参加者がアドホック会議に参加する前に聞こえます。 |
リング バック トーン |
|
次の条件を満たす場合に、アナンシエータを会議ブリッジで使用できます。
メディア リソース グループ リストが会議を制御するデバイスに直接割り当てられている場合は、会議ブリッジでアナンシエータを使用できません。
電話会議ごとに 1 つのアナウンスのみがサポートされます。現在のアナウンスの再生中に、システムが別のアナウンスを要求した場合は、新しいアナウンスによって再生中のアナウンスがプリエンプション処理されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | アナンシエータのアクティブ化 | アナンシエータをアクティブ化するノードで、Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスをアクティブ化します。クラスタの各アナンシエータ デバイスで、Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスを 1 つだけアクティブ化します。 |
ステップ 2 | メディア リソース グループのタスク フロー | Cisco Unified Communications Manager の管理を使用して、アナンシエータをメディア リソース グループおよびリストに追加し、メディア リソースを管理します。[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウで、どのメディア リソース グループにアナンシエータがあるかを確認できます。 |
ステップ 3 | 基本的なデバイス プールの設定 | Cisco Unified Communications Manager の管理を使用して、アナンシエータを含むメディア リソース グループをデバイス プールに追加します。各アナンシエータに対して、この手順を繰り返します。各アナンシエータは、デバイス プールに含まれる必要があります。 |
ステップ 4 | メディア ストリームのデフォルトの番号の変更 | (任意) アナンシエータ向けメディア ストリームのデフォルト番号は変更可能です。 |
ステップ 5 | アナンシエータのセキュリティ モードを上書き | (任意) Cisco Unified Communications Manager がセキュアに展開されている場合、アナンシエータとセキュリティが有効なデバイスとの間のメディア ストリーミングは Secure Real-Time Protocol(SRTP)で自動的に暗号化されます。アナンシエータのセキュリティ設定を上書きし、セキュアなアナンシエータから配信されたストリーム メディアが暗号化されないようにすることができます。 |
ステップ 6 | アナンシエータがあるメディア リソース グループ リストを表示 | (任意) どのメディア リソース グループがアナンシエータ デバイスを使用するかを確認できます。 |
ステップ 7 | 会議ブリッジのアナンシエータの設定 | (任意) アナンシエータと会議ブリッジが同じデバイス プールに属している時は、会議ブリッジでアナンシエータを使用できます。 |
クラスタ内の各アナンシエータ デバイスで、Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスを 1 つだけアクティブにします。
注意 | コール処理負荷が高い Cisco Unified Communications Manage ノードでは、アナンシエータをアクティブにしないことをお勧めします。 |
メディア リソース グループの設定およびデバイス プールへの割り当てをまだ行っていない場合、メディア リソースの設定に進みます。
それ以外の場合は、メディア ストリームのデフォルトの番号の変更に進みます。
デフォルトでは、アナンシエータは 48 のメディア ストリームを同時にサポートするように設定されています。デフォルトのメディア ストリーム数は、アナンシエータのサービス パラメータを使用して変更できます。ただし、ノードのアナンシエータ ストリームは 48 以下にすることを推奨します。
Cluster セキュリティ モードと呼ばれるエンタープライズ パラメータが 1(混合モード)に設定されると、アナになります。アナンシエータは、Secure Real-Time Protocol (SRTP)を有効にした Cisco Unified Communications Manager で、セキュアな SRTP デバイスとして登録されます。ロックされたアイコンは、SRTP 対応デバイスに表示されます。セキュアなアナンシエータからのアナウンスは、受信側デバイスも SRTP 対応であれば暗号化されます。SRTP 対応ではない場合は、保護されていないアナウンスとトーンが送信されます。
Make Annunciator Non-secure when Cluster Security is Mixed(クラスタのセキュリティが混在している場合はアナンシエータを非セキュアに設定)というサービス パラメータを使用して、アナンシエータのセキュリティ モードをオーバーライドできます。アナンシエータのセキュリティ モードが上書きされると、受信側デバイスで SRTP が有効でも暗号化されていないアナウンスが再生されます。
どのメディア リソース グループがアナンシエータ デバイスを使用するかを確認するには、[依存レコード サマリー(Dependency Records Summary)] ウィンドウを表示します。
会議ブリッジでアナンシエータを使用できます。