この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Unified Communications Manager は、コール アドレッシングにディレクトリ URI を使用するダイヤリングをサポートしています。ディレクトリ URI は Uniform Resource Identifier、つまり、ディレクトリ番号を識別するために使用できる文字列です。ディレクトリ URI の形式は電子メール アドレスと同様 username@host の形式で、ホスト部分は IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名です。ディレクトリ番号を電話に割り当てると、Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI を使用してその電話にコールをルーティングできます。URI ダイヤリングは、ディレクトリ URI をサポートする SIP および SCCP エンドポイントで使用できます。
ディレクトリ URI は、@ 記号で区切られたユーザとホスト アドレスで構成される英数字の文字列です。
使用可能な文字は、a-z、A-Z、0-9、!、$、%、&、*、_、+、~、-、=、\、?、\、‘、,、.、/ です。
ユーザ部分は最大 47 文字までです。
ディレクトリ URI がデータベースに保存されている場合、Cisco Unified Communications Manager は、次の文字にパーセント エンコーディングを自動的に適用します。
# % ^ ` { } | \ : ” < > [ ] \ ‘ およびスペース。
(注) | パーセント エンコーディングを適用すると、ディレクトリ URI の桁数が増えます。たとえば、ディレクトリ URI として joe smith#@cisco.com(20 文字)を入力した場合、Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URL を joe%20smith%23@cisco.com(24 文字)としてデータベースに保存します。データベースの制限により、[ディレクトリ URL(Directory URI)] フィールドの最大長は 254 文字となります。 |
Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI のホスト部分(@ 記号の後の部分)で次の形式をサポートしています。
IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名をサポートします。
使用可能な文字は、英数字、ハイフン(-)、ドット(.)です。
ホスト部分をハイフン(-)で開始または終了することはできません。
ホスト部分に、連続した 2 つのドットを含めることはできません。
ホスト部分の最短の長さは 2 文字です。
ホスト部分では、大文字と小文字は区別されません。
(注) | [Cisco Unified Communications Manager の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] 内で、一括管理を使用して、二重引用符とカンマが埋め込まれたディレクトリ URI を含む CSV ファイルをインポートする場合は、ディレクトリ URI 全体を二重引用符(")で囲む必要があります。 |
URI ダイヤリングを設定する前に、ILS ネットワークを設定し、ILS ネットワークのグローバル ダイヤル プラン レプリケーションを有効にする必要があります。このタスクを実行するには、次のセクションを参照してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 | ディレクトリ URI をネットワーク内のローカル クラスタに割り当てます。 |
エンド ユーザをシステムにプロビジョニングし、ディレクトリ URI をそれらのエンド ユーザに割り当てます。また、電話番号を設定し、ディレクトリ URI をその電話番号と関連付けます。
| ||
ステップ 2 | デフォルト ディレクトリ URI パーティションの割り当て |
デフォルトのディレクトリ URI パーティションをコーリング サーチ スペースにある既存のパーティションに割り当てます。 | ||
ステップ 3 | URI ダイヤルの SIP プロファイルの設定 |
SIP プロファイルを設定して、ネットワーク内のクラスタ間ダイヤリングを設定します。 | ||
ステップ 4 | URI ダイヤルの SIP トランクの設定 |
Cisco Unified Communications Manager が、発信 SIP メッセージに対して電話番号、ディレクトリ URI、または混合アドレスを挿入するかどうかを設定します。 | ||
ステップ 5 | SIP ルート パターンの設定 |
クラスタ間ディレクトリ URI コールをルーティングするための SIP ルート パターンを設定します。 | ||
ステップ 6 | ILS ネットワーク内の全クラスタについて手順 1 ~ 5 を繰り返します。 |
この手順は、ILS ネットワーク内に複数のクラスタがある場合に実行します。 | ||
ステップ 7 | ディレクトリ URI カタログのインポート |
(オプション)ディレクトリ URI コールを Cisco TelePresence Video Communication Server またはサードパーティ コール制御システムに発信する場合は、その他のシステム用の CSV ファイルからのディレクトリ URI カタログを ILS ネットワーク内のハブ クラスタにインポートします。 |
エンド ユーザにディレクトリ URI を割り当てるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、 ウィンドウが表示されます。 を選択します。[電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] |
ステップ 2 | フィルタ条件を指定し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 3 | 電話番号を関連付けるデバイスをクリックします。[電話機の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 | [関連付け(Association)] ペインで以下を実行します。 |
ステップ 5 | 電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、[URI] テキスト ボックスにディレクトリ URI アドレスを入力します。 |
ステップ 6 | [パーティション(Partition)] ドロップダウン リストから、ディレクトリ URI が属するパーティションを選択します。
ユーザが入力するディレクトリ URI は、選択したパーティション内で一意であることを確認します。URI へのアクセスを制限しない場合、パーティションに対して [なし(None)] を選択します。 |
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 |
デフォルト ディレクトリ URI パーティションを割り当てるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、 ウィンドウが表示されます。 を選択します。[SIPプロファイルの検索と一覧表示(Find and List SIP Profiles)] |
ステップ 2 | 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。既存の SIP プロファイルのリストが表示されます。 |
ステップ 3 | 表示する SIP プロファイルを選択します。[SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 | [ダイヤル文字列の解釈(Dial String Interpretation)] ドロップダウン リストから、次のいずれかのオプションを選択します。
|
ステップ 5 | ネットワーク内のすべての SIP プロファイルの [SIP要求で完全修飾ドメイン名を使用(Use Fully Qualified Domain Name in SIP Requests)] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 6 | [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。 |
ネットワークの SIP トランクを確認して、Cisco Unified Communications Manager で電話番号、ディレクトリ URI、またはディレクトリ番号とディレクトリ URI の両方を含むアドレスが、発信 SIP メッセージの SIP ID ヘッダーに挿入されるかどうかを確認します。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、 ウィンドウが表示されます。 を選択します。[トランクの検索と一覧表示(Find and List Trunks)] |
ステップ 2 | 詳細な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。[トランクの設定の検索と一覧表示(Find and List Trunks)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 | [発信コール(Outbound Calls)] 領域で、[発呼側および接続側情報形式(Calling and Connected Party Info Format)] ドロップダウン リストから、以下のいずれかを選択します。
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ステップ 4 | [保存(Save)] をクリックします。 |
クラスタ間のディレクトリ URI コールをルーティングするには SIP ルート パターンを設定する必要があります。
SIP ルート パターンを設定するには、次の手順に従います。
(オプション) ディレクトリ URI カタログのインポート
Cisco Unified Communications Manager により、グローバル ダイヤル プランを CSV ファイルから ILS ネットワークのハブ クラスタにインポートできます。ILS はインポートしたグローバル ダイヤル プランのデータを ILS ネットワーク全体に複製して、Cisco Unified Communications Manager が Cisco TelePresence Video Communications Server や サードパーティ コール制御システムと相互運用できるようにします。
(オプション)ディレクトリ URI カタログをインポートするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 |
ステップ 2 | [インポートしたグローバル ダイヤル プラン カタログの検索とリスト(Find and List Imported Global Dial Plan Catalogs)] ウィンドウで、次のいずれかのタスクを実行します。 |
ステップ 3 | [インポートしたグローバル ダイヤル プラン カタログ(Imported Global Dial Plan Catalog Settings)] ウィンドウの [名前(Name)] フィールドに、インポートするカタログを識別する一意の名前を入力します。 |
ステップ 4 | (オプション)[説明(Description)] フィールドに、カタログの説明を入力します。 |
ステップ 5 | [ルート文字列(Route String)] フィールドに、カタログをインポートしているシステムのルート文字列を作成します。
ルート文字列は最大 250 文字長の英数字であり、ドットおよびダッシュを含めることができます。 |
ステップ 6 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 7 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 を選択します。 |
ステップ 8 | [新規追加(Add New)] をクリックします。 |
ステップ 9 | [参照(Browse)] をクリックして、インポートするカタログの CSV ファイルを選択します。
インポートに使用する CSV ファイルが Cisco Unified Communications Manager と互換性があることを確認します。たとえば、バージョン 9.0(1) へのインポートをサポートする CSV ファイルは、バージョン 10.0(1) とは互換性がありません。 |
ステップ 10 | [ターゲットを選択(Select the Target)] ドロップダウンリストで、[インポートしたディレクトリ URL とパターン(Imported Directory URIs and Patterns)] を選択します。 |
ステップ 11 | [トランザクション タイプを選択(Select Transaction Type)] ドロップダウンリストで、[インポートしたディレクトリ URL とパターンを挿入(Insert Imported Directory URIs and Patterns)] を選択します。 |
ステップ 12 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 13 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、 を選択します。 |
ステップ 14 | [ファイル名(File Name)] ドロップダウンリストで、インポートするカタログを含む CSV ファイルを選択します。 |
ステップ 15 | [インポートしたディレクトリ URI カタログ(Imported Directory URI Catalog)] ドロップダウンリストで、[インポートしたグローバル ダイヤル プラン カタログ(Imported Global Dial Plan Catalog)] ウィンドウで名前を付けたカタログを選択します。 |
ステップ 16 | [ジョブの説明(Description)] テキスト ボックスで、実行するジョブの名前を入力します。 |
ステップ 17 | 次のいずれかの手順を実行します。
[後で実行(Run Later)] オプションを選択した場合は、ジョブの実行時刻をスケジュールするのに、一括管理ジョブ スケジューラーを使用する必要があります。 Cisco Unified Communications Manager は、インポートしたすべての +E.164 パターンを,グローバルな学習された +E.164 パターン パーティションに保存します。 |