Cisco Unified IP Phone のセキュリティ情報、モデル情報、ステータス、および統計の表示
この章では、Cisco Unified IP Phone 7970G/7971G-GE の次のメニューを使用して、電話機のモデル情報、ステータス メッセージ、ネットワーク統計、およびファームウェア情報を表示する方法を説明します。
• [セキュリティ設定]メニュー:電話機のセキュリティに関する情報を表示します。
• [モデル情報]画面:電話機のハードウェアとソフトウェアに関する情報を表示します。
• [ステータス]メニュー:ステータス メッセージ、ネットワーク統計、およびファームウェア バージョンを表示する画面にアクセスできます。
• [コールの統計]画面:現在のコールのカウンタと統計を表示します。詳細については、「コールの統計画面」を参照してください。
これらの画面の情報は、電話機の操作のモニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、これらの情報の大半およびその他の関連情報は、電話機の Web ページからリモートで取得することもできます。詳細については、「Cisco Unified IP Phone のリモート モニタ」を参照してください。
Cisco Unified IP Phone 7970G/7971G-GE のトラブルシューティングの詳細については、「トラブルシューティングおよびメンテナンス」を参照してください。
この章は、次の項で構成されています。
• 「セキュリティ設定メニュー」
• 「モデル情報画面」
• 「ステータス メニュー」
• 「コールの統計画面」
セキュリティ設定メニュー
[セキュリティ設定]メニューには、次のオプションがあります。
• Webアクセス可能:電話機の Web アクセスが有効(Yes)か無効(No)かを示します。Web アクセスは、Cisco Unified CallManager の管理ページで設定します。
• セキュリティモード:電話機に設定されたセキュリティ モードを表示します。セキュリティ モードは、Cisco Unified CallManager の管理ページで設定します。
• MIC:MIC(セキュリティ機能に使用)が電話機にインストールされているかどうかを示します。電話機の MIC を管理する方法の詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド 』の「Certificate Authority Proxy Function の使用方法」の章を参照してください。
• LSC:LSC(セキュリティ機能に使用)が電話機にインストールされているかどうかを示します。電話機の LSC を管理する方法の詳細については、『 Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド 』の「Certificate Authority Proxy Function の使用方法」の章を参照してください。
• CTLファイル:電話機にインストールされている Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)ファイルの MD5 ハッシュを表示します。電話機に CTL ファイルがインストールされていない場合、このフィールドには No と表示されます(電話機にセキュリティが設定されていると、電話機をリブートまたはリセットしたときに自動的に CTL ファイルがインストールされます。このファイルの詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください)。
電話機に CTL ファイルがインストールされている場合は、[CTLファイル]画面にもアクセスできます。詳細については、「CTL ファイル画面」を参照してください。
• 信頼リスト:電話機に CTL ファイルがインストールされている場合は、[信頼リスト]画面にアクセスできます。詳細については、「信頼リスト画面」を参照してください。
• CAPFサーバ:電話機が使用している CAPF の IP アドレスとポートを表示します。
[セキュリティ設定]画面を表示するには、 設定 ボタンを押し、次に [セキュリティ設定] を選択します。
[セキュリティ設定]画面を終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
CTL ファイル画面
電話機に CTL ファイルがインストールされている場合に、[CTLファイル]画面にアクセスするには、設定ボタンを押して、[セキュリティ設定]>[CTLファイル]を選択します。
[CTLファイル]画面を終了するには、[終了]ソフトキーを押します。
[CTLファイル]画面には、次のオプションがあります。
• CTLファイル:電話機にインストールされている CTL ファイルの MD5 ハッシュを表示し、[CTLファイル]メニューへのアクセスを提供します。電話機に CTL ファイルがインストールされていない場合、このフィールドには No と表示されます(電話機にセキュリティが設定されていると、電話機をリブートまたはリセットしたときに自動的に CTL ファイルがインストールされます。このファイルの詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください)。
このオプションでロックされた鍵のアイコン は、CTL ファイルがロックされていることを示します。
ロック解除された鍵のアイコン は、CTL ファイルがロック解除されていることを示します。
• CAPFサーバ:電話機が使用している CAPF サーバの IP アドレス。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコンも表示されます。
• CallManager / TFTP Server:電話機が使用している Cisco Unified CallManager と TFTP サーバの IP アドレス。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン も表示されます。
CTL ファイルにプライマリ TFTP サーバ(TFTP サーバ 1)もバックアップ TFTP サーバ(TFTP サーバ 2)もリストされていない場合は、[ネットワークの設定]メニューの[TFTPサーバ 1]オプションまたは[TFTPサーバ 2]オプションへの変更を保存する前に、CTL ファイルをロック解除する必要があります(これらのオプションの変更方法の詳細については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください)。
[セキュリティ設定]画面から CTL ファイルをロック解除するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 **# を押して、[CTLファイル]メニューのオプションをロック解除します。
作業を中断する場合は、再度 **# を押して、このメニューのオプションをロックします。
(注) 電話機にパスワードが設定されている場合は、**# を押した後にパスワードを入力する必要があります。
ステップ 2 CTL オプションを強調表示します。
ステップ 3 [解除] ソフトキーを押して、CTL ファイルをロック解除します。
[TFTPサーバ 1]オプションまたは[TFTPサーバ 2]オプションを変更して保存すると、CTL ファイルは自動的にロックされます。
(注) [解除]ソフトキーは、押すと[ロック]に変わります。[TFTPサーバ 1]オプションまたは[TFTPサーバ 2]オプションを変更しない場合は、[ロック]ソフトキーを押して、CTL ファイルをロックします。
信頼リスト画面
[信頼リスト]画面には、電話機が信頼しているすべてのサーバに関する情報が表示されます。
電話機に CTL ファイルがインストールされている場合に、[信頼リスト]画面にアクセスするには、設定ボタンを押して、[セキュリティ設定]>[信頼リスト]を選択します。
[信頼リスト]画面を終了するには、[終了]ソフトキーを押します。
[信頼リスト]画面には、次のオプションがあります。
• CAPFサーバ:電話機が使用している CAPF の IP アドレス。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン も表示されます。
• CallManager / TFTP Server:電話機が使用している Cisco Unified CallManager と TFTP サーバの IP アドレス。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書 アイコンも表示されます。
• SRSTルータ:電話機で使用できる信頼された SRST ルータの IP アドレス(該当するデバイスが Cisco Unified CallManager の管理ページで設定されている場合)。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン も表示されます。
モデル情報画面
[モデル情報]画面には、次の情報が表示されます。
• モデル番号:電話機のモデル番号。
• MACアドレス:電話機の MAC アドレス。
• ロードファイル:電話機で稼働している、出荷時にインストール済みのロードファイル。
• 起動ロードID:電話機で稼働している、出荷時にインストール済みのロードの ID。
• シリアル番号:電話機のシリアル番号。
• CTL:電話機にインストールされている CTL ファイルの MD5 ハッシュを表示します。電話機に CTL ファイルがインストールされていない場合、このフィールドには No と表示されます(電話機にセキュリティが設定されていると、電話機をリブートまたはリセットしたときに自動的に CTL ファイルがインストールされます。このファイルの詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください)。
• MIC:MIC(セキュリティ機能に使用)が電話機にインストールされている(Yes)か、インストールされていない(No)かを示します。
• LSC:LSC(セキュリティ機能に使用)が電話機にインストールされている(Yes)か、インストールされていない(No)かを示します。
• コール制御プロトコル:電話機で使用されるコール処理プロトコルを示します。
[モデル情報]画面を表示するには、 設定 ボタンを押し、次に [モデル情報] を選択します。
[モデル情報]画面を終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
ステータス メニュー
[ステータス]メニューには、次のオプションが含まれます。これらは電話機とその操作に関する情報を表示します。
• ステータスメッセージ:[ステータスメッセージ]画面を表示します。ここには、重要なシステム メッセージのログが示されます。詳細については、「ステータスメッセージ画面」を参照してください。
• ネットワーク統計:[ネットワーク統計]画面を表示します。ここには、イーサネット トラフィック統計が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計画面」を参照してください。
• ファームウェアバージョン:[ファームウェアバージョン]画面を表示します。ここには、電話機で稼働しているファームウェアに関する情報が表示されます。詳細については、「ファームウェアバージョン画面」を参照してください。
[ステータス]メニューを表示するには、 設定 ボタンを押し、次に [ステータス] を選択します。
[ステータス]メニューを終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
ステータスメッセージ画面
[ステータスメッセージ]画面には、電話機が最近生成したステータス メッセージが最大 10 件まで表示されます。この画面には、電話機が起動を完了していない場合でも、いつでもアクセスできます。 表7-1 に、表示される可能性のあるステータス メッセージを示します。また、この表には、表示されたエラーの対処方法も示されています。
[ステータスメッセージ]画面を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 設定 ボタンを押します。
ステップ 2 [ステータス]を選択します。
ステップ 3 [ステータスメッセージ] を選択します。
現在のステータス メッセージを削除するには、 [クリア] ソフトキーを押します。
[ステータスメッセージ]画面を終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
表7-1 Cisco Unified IP Phone 7970G/7971G-GE のステータス メッセージ
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BootPサーバが使用されています |
電話機が、DHCP サーバではなく BootP サーバから IP アドレスを取得しました。 |
なし。このメッセージは、情報提供のみを目的としています。 |
CFGファイルが見つかりません |
TFTP サーバで、名前ベースのデフォルトの設定ファイルが見つかりません。 |
電話機の設定ファイルは、電話機が Cisco Unified CallManager データベースに追加されたときに作成されます。電話機が Cisco Unified CallManager データベースに追加されていない場合、TFTP サーバは「CFGファイルが見つかりません」という応答を生成します。 • 電話機が Cisco Unified CallManager に登録されていません。 電話機を自動登録できない場合は、手動で電話機を Cisco Unified CallManager に追加する必要があります。詳細については、「Cisco Unified CallManager の管理ページでの電話機の追加」を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが正しい TFTP サーバをポイントしていることを確認してください。 • 固定 IP アドレスを使用している場合は、 TFTP サーバの設定を確認してください。TFTP サーバの割り当ての詳細については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください。 |
CFG TFTPサイズエラー |
電話機のファイル システムに対して、設定ファイルのサイズが大きすぎます。 |
電話機の電源投入サイクルを実行します。 |
チェックサムエラー |
ダウンロードしたソフトウェア ファイルが破損しています。 |
電話機のファームウェアの新しいコピーを入手し、それを TFTPPath ディレクトリに置きます。ファイルをこのディレクトリにコピーできるのは、TFTP サーバ ソフトウェアがシャットダウンされているときだけです。それ以外の場合にコピーすると、ファイルが破損する可能性があります。 |
CTLがインストールされました |
CTL ファイルが電話機にインストールされました。 |
なし。このメッセージは、情報提供のみを目的としています。 CTL ファイルの詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
CTLの更新失敗 |
電話機は、CTL ファイルを更新できませんでした。 |
TFTP サーバ上の CTL ファイルに問題があります。 詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
DHCPタイムアウト |
DHCP サーバが応答しませんでした。 |
• ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。 • DHCP サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。 • DHCP サーバがダウンしている:DHCP サーバの設定を確認してください。 • エラーが続く:固定 IP アドレスを割り当てることを検討してください。固定 IP アドレスの割り当ての詳細については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください。 |
ダイヤルプランの解析エラー |
電話機は、ダイヤル プラン XML ファイルを正しく解析できませんでした。 |
TFTP でダウンロードされたダイヤル プラン XML ファイルに問題があります。 詳細については、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
DNSタイムアウト |
DNS サーバが応答しませんでした。 |
• ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。 • DNS サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。 • DNS サーバがダウンしている:DNS サーバの設定を確認してください。 |
DNS不明ホスト |
DNS が TFTP サーバまたは Cisco Unified CallManager の名前を解決できませんでした。 |
• TFTP サーバまたは Cisco Unified CallManager のホスト名が DNS に正しく設定されていることを確認してください。 • ホスト名ではなく、IP アドレスを使用することを検討してください。 |
IPが重複しています |
電話機に割り当てられた IP アドレスは、別のデバイスが使用中です。 |
• 電話機に固定 IP アドレスが割り当てられている場合は、重複する IP アドレスを割り当てていないことを確認してください。詳細については、「ネットワークの設定メニュー」の項を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバの設定を確認してください。 |
ロケールの更新エラー |
1 つ以上のローカリゼーション ファイルが TFTPPath ディレクトリで見つからなかったか、または有効ではありませんでした。ロケールは変更されませんでした。 |
次のファイルが TFTPPath ディレクトリのサブディレクトリに存在することを確認してください。 • ネットワーク ロケールと同じ名前のサブディレクトリに存在するファイル: –tones.xml • ユーザ ロケールと同じ名前のサブディレクトリに存在するファイル: –glyphs.xml –dictionary.xml –kate.xml –dictionary.xml |
ファイルの認証が失敗しました |
電話機が署名付きファイルのシグニチャを検証しようとしたときにエラーが発生しました。このメッセージには、失敗したファイルの名前が含まれます。 |
• ファイルが破損しています。ファイルが電話機の設定ファイルである場合、Cisco Unified CallManager の管理ページを使用して、電話機を Cisco Unified CallManager データベースから削除します。次に、Cisco Unified CallManager の管理ページを使用して、電話機を Cisco Unified CallManager データベースに追加し直します。 • CTL ファイルに問題があり、ファイルの取得先サーバのキーが不良です。この場合、正しい TFTP サーバが確実にこのファイルに含まれるように、CTL クライアントを実行して CTL ファイルを更新します。 |
ファイルが見つかりません |
電話機が、TFTP サーバ上で、電話機の設定ファイルに指定されたロード ファイルを見つけることができません。 |
電話機のロード ファイルが TFTP サーバに存在し、設定ファイルのエントリが正しいことを確認してください。 |
IPアドレスが解放されました |
電話機は、IP アドレスを解放するように設定されています。 |
電話機は、電源投入サイクルを実行するか、または DHCP アドレスをリセットするまで、アイドル状態のままです。詳細については、「ネットワークの設定メニュー」の項を参照してください。 |
認証のロードに失敗 |
電話機は、設定ファイルをロードできませんでした。 |
電話機がこのメッセージで特定されたサーバから受信した設定ファイルは、破損しています。サーバ上に正しいバージョンの設定ファイルが存在することを確認してください。 |
認証のロードに失敗 |
電話機の署名付きロード ファイルが変更されたか、名前が変更されています。 |
電話機がダウンロードする電話機のロード ファイルが変更されたり、名前が変更されたりしていないことを確認してください。 |
ロードIDが正しくありません |
ソフトウェア ファイルのロード ID が不正なタイプです。 |
電話機に割り当てられたロード ID を確認します(Cisco Unified CallManager から、 [デバイス]>[電話] を選択)。ロード ID が正しく入力されていることを確認します。 |
拒否されたHCのロード |
ダウンロードされたアプリケーションは、電話機のハードウェアと互換性がありません。 |
この新型の電話機でのハードウェア変更をサポートしていないバージョンのソフトウェアをインストールしようとすると発生します。 電話機に割り当てられたロード ID を確認します(Cisco Unified CallManager から、 [デバイス]>[電話] を選択)。電話機に表示されたロードを再入力します。電話機の設定を確認する方法については、「ファームウェアバージョン画面」を参照してください。 |
ロードサーバが無効です |
[ロードサーバ]オプションに、無効な TFTP サーバの IP アドレスまたは名前があることを示します。 |
[ロードサーバ]の設定が無効です。[ロードサーバ]には、電話機をアップグレードするために電話機のファームウェアを取得できる TFTP サーバの IP アドレスまたは名前を指定します。 [ロードサーバ]のエントリを確認します(Cisco Unified CallManager の管理ページで [デバイス]>[電話] を選択)。 |
CTLがインストールされていません |
CTL ファイルが電話機にインストールされていません。 |
セキュリティが設定されていない場合や、セキュリティが設定されていても CTL ファイルが TFTP サーバに存在しない場合に発生します。 詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
デフォルトルータがありません |
DHCP または固定の設定でデフォルト ルータが指定されていません。 |
• 電話機に固定 IP アドレスが割り当てられている場合は、デフォルト ルータが設定されていることを確認してください。詳細については、「ネットワークの設定メニュー」の項を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバがデフォルト ルータを提供していません。DHCP サーバの設定を確認してください。 |
DNSサーバIPがありません |
名前は指定されていますが、DHCP または固定 IP 設定で DNS サーバのアドレスが指定されていません。 |
• 電話機に固定 IP アドレスが割り当てられている場合は、DNS サーバが設定されていることを確認してください。詳細については、「ネットワークの設定メニュー」の項を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが DNS サーバを提供していません。DHCP サーバの設定を確認してください。 |
プログラミングエラー |
プログラミングの間に電話機でエラーが発生しました。 |
電話機の電源投入サイクルを実行し、このエラーの解消を試みてください。それでも問題が存続する場合は、シスコのテクニカルサポートに連絡してサポートを依頼してください。 |
TFTPアクセスエラー |
TFTP サーバが、存在しないディレクトリをポイントしています。 |
• DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが正しい TFTP サーバをポイントしていることを確認してください。 • 固定 IP アドレスを使用している場合は、 TFTP サーバの設定を確認してください。TFTP サーバの割り当ての詳細については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください。 |
TFTPエラー |
電話機が、TFTP サーバによって提供されたエラー コードを認識していません。 |
Cisco TAC に連絡してください。 |
ファイルがみつかりません |
要求されたロード ファイル(.bin)が TFTPPath ディレクトリにありません。 |
電話機に割り当てられたロード ID を確認します(Cisco Unified CallManager から、 [デバイス]>[電話] を選択)。TFTPPath ディレクトリに、このロード ID が名前として付けられた .bin ファイルが存在することを確認してください。 |
認証されていないTFTP |
指定された TFTP サーバが電話機の CTL に存在しません。 |
• DHCP サーバが正しく設定されていません。また、サーバの TFTP サーバ アドレスが不正です。この場合、正しい TFTP サーバを指定するように TFTP サーバの設定を更新します。 • 電話機が固定 IP アドレスを使用している場合は、電話機に不正な TFTP サーバ アドレスが設定されている可能性があります。この場合、電話機の[ネットワークの設定]メニューに、正しい TFTP サーバ アドレスを入力します。 • TFTP サーバ アドレスが正しい場合は、CTL ファイルに問題がある可能性があります。この場合、正しい TFTP サーバが確実にこのファイルに含まれるように、CTL クライアントを実行して CTL ファイルを更新します。 |
TFTPタイムアウト |
TFTP サーバが応答しませんでした。 |
• ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。 • TFTP サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。 • TFTP サーバがダウンしている:DNS サーバの設定を確認してください。 |
バージョンエラー |
電話機のロード ファイルの名前が不正です。 |
電話機のロード ファイルが正しい名前であることを確認してください。 |
XmlDefault.cnf.xml(または電話機のデバイス名に対応した .cnf.xml) |
設定ファイルの名前です。 |
なし。これは、電話機の設定ファイルの名前を示す情報メッセージです。 |
ネットワーク統計画面
[ネットワーク統計]画面には、電話機とネットワークのパフォーマンスに関する情報が表示されます。 表7-2 に、この画面に表示される情報を示します。
[ネットワーク統計]画面を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 設定 ボタンを押します。
ステップ 2 [ステータス] を選択します。
ステップ 3 [ネットワーク統計] を選択します。
Rx Frames、Tx Frames、および Rx Broadcasts の統計を 0 にリセットするには、 [クリア] ソフトキーを押します。
[ネットワーク統計]画面を終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
表7-2 ネットワーク統計のメッセージのコンポーネント
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Rx Frames |
電話機が受信したパケットの数。 |
Tx Frames |
電話機が送信したパケットの数。 |
Rx Broadcasts |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの数。 |
次のいずれかの値になります。 初期化されました TCP-timeout CM-closed-TCP TCP-Bad-ACK CM-reset-TCP CM-aborted-TCP CM-NAKed KeepaliveTO Failback Phone-Keypad Phone-Re-IP Reset-Reset Reset-Restart Phone-Reg-Rej 拒否されたHCのロード CM-ICMP-Unreach Phone-Abort |
電話機が最後にリセットされた原因。 |
経過時間 |
電話機が Cisco Unified CallManager に接続してから経過した時間。 |
Port 1 |
PC ポートのリンクの状態と接続(たとえば、Auto 100 Mb Full-Duplex は、PC ポートがリンク アップ状態で、全二重の 100 Mbps 接続を自動ネゴシエーションしたことを意味します)。 |
Port 2 |
ネットワーク ポートのリンク状態と接続。 |
DHCP BOUND |
DHCP が適切に機能したかどうかを示します。 |
ファームウェアバージョン画面
[ファームウェアバージョン]画面には、電話機で稼働しているファームウェアのバージョンに関する情報が表示されます。 表7-3 に、この画面に表示される情報を示します。
[ファームウェアバージョン]画面を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 設定 ボタンを押します。
ステップ 2 [ステータス] を選択します。
ステップ 3 [ファームウェアバージョン] を選択します。
[ファームウェアバージョン]画面を終了するには、 [終了] ソフトキーを押します。
表7-3 ファームウェア バージョンの情報
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ロードファイル |
電話機で稼働しているロード ファイル。 |
アプリケーションロードID |
電話機で稼働している JAR ファイルを識別します。 |
JVMロードID |
電話機で実行されている Java Virtual Machine(JVM)を識別します。 |
OSロードID |
電話機で稼働しているオペレーティング システムを識別します。 |
起動ロードID |
電話機で稼働している、出荷時にインストール済みのロードを識別します。 |
DSPロードID |
使用されている Digital Signal Processor(DSP; デジタル シグナル プロセッサ)ソフトウェアを識別します。 |
拡張モジュール1 拡張モジュール2 |
拡張モジュールが電話機に接続されている場合に、拡張モジュールで稼働しているロードを識別します。
(注) これらの項目は、SIP プロトコルを実行している場合は該当しません。
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コールの統計画面
次の方法で電話機の[コールの統計]画面にアクセスすると、カウンタ、統計、および音声品質メトリックを表示できます。
• 通話中:? ボタンをすばやく 2 回押すと、コール情報を表示できます。
• 通話後:[コールの統計]画面を表示すると、直前の通話中にキャプチャされたコール情報を表示できます。
(注) Web ブラウザを使用して[ストリームの統計]Web ページにアクセスすると、リモートでコールの統計情報を表示できます。リモート モニタリングの詳細については、「Cisco Unified IP Phone のリモート モニタ」を参照してください。
単一のコールに複数の音声ストリームが含まれる場合がありますが、最後の音声ストリームに関するデータだけがキャプチャされます。音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット ストリームです。一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合でも、音声ストリームは停止します。コールが再開されると、新しい音声パケット ストリームが開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
[コールの統計]画面に最後の音声ストリームに関する情報を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 設定 ボタンを押します。
ステップ 2 [ステータス] を選択します。
ステップ 3 [コールの統計] を選択します。
[コールの統計]画面を終了するには、[終了]ソフトキーを押します。
[コールの統計]画面が表示されます。 表7-4 に、この画面の項目を示します。
表7-4 [コールの統計]の項目
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RxType |
受信した音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの送信元コーデック)。G.729、G.711 u-law、G.711 A-law、または Lin16k。 |
RxSize |
受信中の音声ストリーム(RTP ストリーミング オーディオ)の音声パケット サイズ(ミリ秒)。 |
RxCnt |
音声ストリームが開始されてから受信した RTP 音声パケットの数。
(注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に受信した RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。
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TxType |
送信された音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの送信元コーデック)。G.729、G.711 u-law、G.711 A-law、または Lin16k。 |
TxSize |
送信中の音声ストリームの音声パケット サイズ(ミリ秒)。 |
TxCnt |
音声ストリームの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数。
(注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。
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平均ジッタ |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された、RTP パケット ジッタの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な遅延)。 |
最大ジッタ |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッタ。 |
RxDisc |
受信中の音声ストリームで廃棄された RTP パケットの数(不良パケット、過度の遅延が原因)。
(注) 電話機は、シスコ ゲートウェイによって生成されたペイロード タイプ 19 のコンフォート ノイズ パケットを廃棄します。これによって、このカウンタが増分されます。
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RxLost |
失われた RTP パケット(転送中に喪失)。 |
音声品質メトリック |
MOS LQK |
5(優良)から 1(不良)の間で評価する Mean Opinion Score(MOS; 平均オピニオン評点)を客観的に見積もったスコア。このスコアは、音声ストリームに先行する 8 秒間の間隔における、フレーム喪失による音声秘匿イベントに基づいています。詳細については、「コールの音声品質のモニタリング」を参照してください。
(注) MOS LQK スコアは、Cisco Unified IP Phone が使用しているコーデックの種類によって異なります。
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平均MOS LQK |
音声ストリーム全体を観測した平均 MOS LQK。 |
最小MOS LQK |
音声ストリームの開始以降に観測された最も低い MOS LQK スコア。 |
最大MOS LQK |
音声ストリームの開始以降に観測されたベースライン MOS LQK または最も高い MOS LQK。 これらのコーデックは、フレーム喪失なしの通常の条件で次の最大 MOS LQK スコアを提供します。 • G.711 は 4.5 • G.729 A /AB は 3.7 |
MOS LQKのバージョン |
MOS LOK スコアを計算するために使用されるシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。 |
累積秘匿率 |
秘匿フレームの総数を、音声ストリームの開始から受信した音声フレームの総数で割ったもの。 |
間隔秘匿率 |
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する秘匿フレームの比率。Voice Activity Detection(VAD; 音声アクティビティ検出)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。 |
最大秘匿率 |
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の秘匿率。 |
秒数を秘匿 |
音声ストリームの開始以降、秘匿イベント(フレーム損失)があった秒数([厳密に秒数を秘匿]の値を含む)。 |
厳密に秒数を秘匿 |
音声ストリームの開始以降、5 % を超える秘匿イベント(フレーム損失)があった秒数。 |