この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
KVM コンソールは、Cisco UCS Manager GUI または KVM の直接接続をエミュレートする KVM Launch Manager からアクセスできるインターフェイスです。サーバに物理的に接続する必要がある KVM ドングルとは異なり、KVM コンソールを使用すると、ネットワーク上のリモート ロケーションからサーバに接続できます。
KVM コンソールを使用してサーバにアクセスする場合は、サーバまたはサーバに関連付けられているサービス プロファイルのいずれかに CIMC IP アドレスが設定されていることを確認する必要があります。KVM コンソールは、サーバまたはサービス プロファイルに割り当てられた CIMC IP アドレスを使用して、Cisco UCS ドメイン内の適切なサーバを識別し、そのサーバに接続します。
CD、DVD、またはフロッピー ドライブを使用してサーバに直接接続する代わりに、KVM コンソールでは仮想メディアを使用します。仮想メディアは、仮想 CD、DVD、またはフロッピー ドライブにマップされた実際のディスク ドライブまたはディスク イメージ ファイルです。次に示す任意の仮想ドライブをマップできます。
お使いのコンピュータ上の CD/DVD またはフロッピー ドライブ
コンピュータ上のディスク イメージ ファイル
ネットワーク上の CD/DVD またはフロッピー ドライブ
ネットワーク上のディスク イメージ ファイル
(注) | 物理サーバから KVM コンソールを起動すると、そのサーバがサービス プロファイルに関連付けられているか否かがチェックされます。関連付けられている管理 IP アドレスによってサーバがサービス プロファイルに関連付けられている場合は、その管理 IP アドレスを使用して KVM コンソールが起動されます。管理 IP アドレスがサービス プロファイルで関連付けられていない場合は、物理サーバを使用して KVM コンソールが起動されます。 |
仮想 CD/DVD またはフロッピー ドライブから OS をインストールするには、その仮想 CD/DVD またはフロッピー ドライブがサービス プロファイルで最初のブート デバイスとして設定されている必要があります。
KVM コンソールを使用した OS のインストールは、KVM ドングルを使用する場合よりも時間がかかることがあります。これは、ネットワークを介してインストール ファイルをサーバにダウンロードする必要があるためです。ディスク ドライブまたはディスク イメージ ファイルをネットワーク共有から仮想ドライブにマップする場合は、インストールにさらに時間がかかることがあります。これは、インストール ファイルをネットワークから KVM コンソール(お使いのコンピュータ)にダウンロードした後、KVM コンソールからサーバにダウンロードする必要があるからです。このインストール方式を使用する場合は、KVM コンソールを搭載したシステムのできる限り近くにインストール メディアを配置することを推奨します。
KVM コンソールは Cisco IMC からアクセス可能なインターフェイスであり、サーバへのキーボード、ビデオ、マウス(KVM)の直接接続をエミュレートします。コンソール上では、遠隔地のサーバを制御し、KVM セッション中にアクセスできる仮想ドライブに物理ロケーションをマッピングできます。
HTML5 KVM は、Cisco UCS Manager リリース 3.1(3) が稼働する M3 以降のサーバのみを対象としています。HTML5 KVM の Web ブラウザの最小要件は、Chrome 45、Firefox 45、IE 11、Opera 35、および Safari 9 です。最良の結果を得るため、最新バージョンのブラウザを使用してください。単一のブラウザでサポートされる同時セッションの数は、ブラウザの設定とメモリ使用量によって異なります。一部の古いプラットフォームでは HTML5 KVM クライアントをサポートできないため、Cisco UCS Manager では、サポートされていないサーバの場合は [Launch Java KVM Console] オプションを表示せず、Java バージョンの KVM を直接起動します。Java KVM コンソールには、Java Runtime Environment(JRE)バージョン 1.7.0 以降が必要です。
このタブは、サーバへのコマンドライン アクセスを提供します。このタブで使用可能なメニュー オプションは以下のとおりです。
システムで実行するリモート サーバ操作を選択します。
メニュー項目 | 説明 |
---|---|
Boot Server |
仮想コンソール セッションからシステムの電源をオンにします。 |
Shutdown Server |
仮想コンソール セッションからシステムの電源をオフにします。 |
Reset |
仮想コンソール セッションからシステムをリセットします。 |
メニュー項目 | 説明 | ||
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[Capture to File] ボタン |
現在の画面を JPG 画像として保存できる [Save] ダイアログ ボックスを開きます。
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[Exit] ボタン |
KVM コンソールを閉じます。 |
メニュー項目 | 説明 |
---|---|
Refresh |
サーバの現在のビデオ出力を使用してコンソール表示を更新します。 |
Full Screen |
画面全体になるように KVM コンソールを拡大します。 |
リモート システムで実行するキーボード ショートカットを選択します。
メニュー項目 | 説明 |
---|---|
[Static Macros] メニュー |
マクロの定義済みのセットを表示します。 |
[User Defined Macros] メニュー |
作成済みのユーザ定義マクロを表示します。 |
[Server Defined Macros] メニュー |
作成済みのサーバ定義マクロを表示します。 |
[Manage] ボタン |
マクロの作成および管理ができる [Configure User Defined Macros] ダイアログ ボックスを開きます。システム定義されたマクロは削除できません。 |
名前 | 説明 | ||
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Activate Virtual Devices |
vMedia セッションをアクティブにし、ユーザがローカル コンピュータまたはネットワークから、ドライブまたはイメージ ファイルをアタッチできるようにします。
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[CD/DVD] |
ユーザがアクセスする CD/DVD を選択し、[Map Drive] ボタンをクリックしてそれをホスト サーバのデバイスにマップします。
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[Removable Disk] |
ユーザがアクセスするリムーバブル ディスクを選択し、[Map Drive] ボタンをクリックしてそれをホスト サーバのデバイスにマップします。
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[Floppy Disk] |
ユーザがアクセスするフロッピーを選択し、[Map Drive] ボタンをクリックしてそれをホスト サーバのデバイスにマップします。
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名前 | 説明 |
---|---|
[Contents and Index] |
オンライン ヘルプを開きます。 |
[About KVM Viewer] |
HTML5 KVM Viewer のビルド バージョン情報を表示します。 |
KVM ダイレクト アクセスにより、ユーザの Cisco UCS Manager ドメイン内のブレードおよびラック サーバを管理する管理者は、Web ブラウザを使用してサーバの KVM に直接アクセスすることができます。この機能により、管理者に彼らが管理するサーバの KVM コンソールへのアクセスを許可する一方で、ファブリック インターコネクトの IP アドレスへのアクセスを制限することができます。
(注) | アウトオブバンド IPv4 管理インターフェイス アドレスのみが KVM ダイレクト アクセスに対してサポートされます。 |
KVM ダイレクト アクセスは、ユーザが Cisco UCS Manager GUI インターフェイスまたは KVM Launch Manager を使用せずにサーバの管理 IP アドレスに移動できるカスタム アプリケーションもサポートします。
KVM ダイレクト アクセスは、サーバに直接割り当てられた管理 IP アドレス、またはサービス プロファイルによってサーバに関連付けられた管理 IP アドレスをサーバの管理者に提供することでサポートされます。サーバ管理者は、ブラウザに IP アドレスを入力し、Cisco UCS KVM Direct ログイン ページに移動します。ログイン ページで、ユーザはユーザ名とパスワードを入力し、認証ドメインを選択します。Cisco UCS KVM Direct を起動すると、Cisco UCS Manager GUI からサーバにアクセスした場合と同様に、サーバのコンソールが表示されます。HTML5 KVM の起動後に、サービス プロファイルのリストが表示されます。[Launch] ボタンの横で、このサーバに関連付けられている使用可能なアウトバンド アドレスおよびインバンド アドレスのリストを選択できます。Java KVM コンソールを起動するには、[Launch Java KVM Console] チェックボックスをオンにして [OK] をクリックします。
KVM ダイレクト アクセスは、認証に自己署名証明書を使用します。ユーザがサーバの管理 IP アドレスまたはサービス プロファイルの IP アドレスに初めてアクセスしたときに、警告ダイアログボックスが表示され、ブラウザのキャッシュに証明書の例外を追加する必要があることが告げられます。
Cisco UCS KVM ダイレクト アクセスをサポートするデフォルトの通信サービスは HTTPS です。これは無効化できません。ユーザがアドレスの一部として HTTP を使用してブラウザで管理 IP を入力すると、HTTPS サービスに自動的にリダイレクトされます。
KVM ダイレクト アクセスに対応するには、Cisco UCS Manager で CIMC Web サービス(通信サービス)が有効になっていることを確認してください。
(注) | CIMC Web サービスは、Cisco UCS Manager ではデフォルトで有効になっています。 |
サーバに割り当てられたアドレスを使用して複数の KVM コンソール セッションを起動できます。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 | ||
ステップ 2 | の順に展開します。 | ||
ステップ 3 | KVM コンソールを起動するサービス プロファイルを含む組織のノードを展開します。
システムにマルチテナント機能が備えられていない場合は、[root] ノードを展開します。 | ||
ステップ 4 | 関連付けられているサーバへの KVM のアクセスが必要なサービス プロファイルを選択します。 | ||
ステップ 5 | [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 | ||
ステップ 6 | [Actions] 領域を下にスクロールし、[KVM Console] の右にある [>>] ボタンをクリックします。
別のウィンドウで KVM コンソール が開き、サーバに関連付けられている使用可能なアウトオブバンド アドレスおよびインバンド アドレスのリストが表示されます。Java KVM を実行する場合は [Launch Java KVM Console] チェックボックスも利用できます。
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ステップ 7 | [Select IP Address] リストからアドレスを選択します。 [(Inband)] として表示されるアドレスは、アップリンク ポート経由でサーバにアクセスし、[(Outband)] として表示されるアドレスは、管理インターフェイス ポート経由でサーバにアクセスします。 | ||
ステップ 8 | [OK] をクリックします。
KVM コンソールは、選択したアドレスを使用して起動されます。
| ||
ステップ 9 | 同じサーバの別のセッションを開始するには、ステップ 6 ~ 8 を繰り返します。
別の KVM セッションが開始されます。設定したアドレスの数に応じて、サーバに対して最大 6 セッションを起動できます。 |
Cisco UCS KVM Direct のログイン ページでは、Cisco UCS Manager にログインせずに Web ブラウザから直接サーバにアクセスできます。
Cisco UCS KVM Direct のログイン ページを使用してサーバの KVM コンソールにアクセスするには、次の情報が必要です。
ステップ 1 | Web ブラウザで、アクセスするサーバの管理 IP アドレスの Web リンクを入力または選択します。 |
ステップ 2 | [Security Alert] ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックしてセキュリティ例外を作成します。 セキュリティ例外はブラウザのキャッシュに永続的に保存されます。 |
ステップ 3 | Cisco UCS [KVM Direct] ダイアログボックスで、名前、パスワード、およびドメインを指定します。 |
ステップ 4 | [Lauch KVM] ボタンをクリックして HTML5 KVM を開始します。[Launch] ボタンの横で、このサーバに関連付けられている使用可能なアウトバンド アドレスおよびインバンド アドレスのリストを選択できます。Java KVM を実行する場合は [Launch Java KVM Console] チェックボックスも利用できます。 |
KVM Launch Manager からサーバの KVM コンソールにアクセスするには、次の情報が必要です。
KVM Launch Manager では、Cisco UCS Manager にログインせずに KVM コンソールからサーバにアクセスできます。
ステップ 1 | Web ブラウザで、Cisco UCS Manager GUI の Web リンクを入力または選択します。 例: HTTP アクセスのデフォルトの Web リンクは、IPv4 アドレスの場合は http://UCSManager_IP、IPv6 アドレスの場合は http://UCSManager_IP6 です。HTTPS アクセスのデフォルトの Web リンクは、IPv4 アドレスの場合は https://UCSManager_IP、IPv6 アドレスの場合は https://UCSManager_IP6 です。スタンドアロン設定では、UCSManager_IP または UCSManager_IP6 はそれぞれ、ファブリック インターコネクトの管理ポートの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスです。クラスタ設定では、UCSManager_IP または UCSManager_IP6 はそれぞれ、Cisco UCS Manager に割り当てられた IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスです。 |
ステップ 2 | Cisco UCS Manager の起動ページ の [Launch KVM Manager] をクリックします。 |
ステップ 3 | [Security Alert] ダイアログボックスが表示された場合は、[Yes] をクリックしてセキュリティ証明書を受け入れ、続行します。 |
ステップ 4 | [UCS - KVM Launch Manager Login] ページで、次の手順を実行します。 |
ステップ 5 | KVM Launch Manager の [Service Profiles] テーブルで、次の手順を実行します。 |
KVM のフォルダ マッピングは、UCS Manager 3.2(1) でサポートされています。フォルダ マッピングは、リモート システムの更新のために HTML5 KVM インターフェイスを使用して、KVM コンソールへの外部ファイル アクセスを提供します。この機能は、Google Chrome バージョン 57 以降を実行しているシステムを搭載した B シリーズ サーバと C シリーズ サーバで使用できます。
ステップ 1 | KVM コンソールを起動します。 |
ステップ 2 | [Create Image] ボタンをクリックします。 |
ステップ 3 | 任意のファイルをドラッグし、[Create Image] ダイアログボックスにドロップします。 |
ステップ 4 | [Download ISO Image File] をクリックして ISO イメージを作成します。HTML5 KVM インターフェイスを通じて使用できるのは ISO イメージのみです。IMG イメージ ファイルを作成するには、Java KVM を使用します。 |
ステップ 5 | [Virtual Media] ボタンをクリックし、[Activate Virtual Devices] を選択します。仮想デバイスがロードされるまで数秒間待機します。 |
ステップ 6 | [Virtual Media] ボタンをクリックし、[CD/DVD] を選択します。 |
ステップ 7 | 新しい ISO ファイルまたはフォルダをドラッグして [Virtual Disk Management] ダイアログボックスにドロップし、[Map Drive] をクリックします。読み取り専用アクセス用に、この KVM セッションに新しいファイルがマップされました。 |