この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
サービス プロファイルの変更の一部、またはサービス プロファイル テンプレートの更新は、中断をともなうことや、サーバのリブートが必要になることがあります。ただし、これらの中断をともなう設定変更をいつ実行するかを、遅延展開によって制御できます。たとえば、サービス プロファイルの変更をすぐに展開するか、指定されたメンテナンス時間帯に展開するかを選択できます。また、サービス プロファイルの展開にユーザの明示的な確認応答が必要かどうかを選択できます。
遅延展開は、サーバとサービス プロファイルとの関連付けによって発生するすべての設定変更に使用できます。これらの設定変更は、サービス プロファイルへの変更、サービス プロファイルに含まれるポリシーへの変更、更新サービス プロファイル テンプレートへの変更によってプロンプト表示される場合があります。たとえば、サーバ BIOS、RAID コントローラ、ホスト HBA、ネットワーク アダプタなどのホスト ファームウェア パッケージや管理ファームウェア パッケージによって、ファームウェアのアップグレードおよびアクティブ化を延期することもできます。ただし、Cisco UCS Manager、ファブリック インターコネクト、I/O モジュールなど、ファームウェア パッケージを使用しないコンポーネントのファームウェア イメージの直接展開を遅延させることはできません。
遅延展開は、サーバのリブートを必要とする次のアクションに使用できません。
サーバのサービス プロファイルの最初の関連付け
サービス プロファイルと別のサーバを関連付けない、サービス プロファイルのサーバからの関連付けの最終解除
サーバの解放
サーバの再認識
サーバのリセット
サービス プロファイル変更の展開を遅延させる場合、1 つ以上のメンテナンス ポリシーを設定し、各サービス プロファイルにメンテナンス ポリシーを設定する必要があります。展開が発生する時間帯を指定する場合、1 つ以上の繰り返しオカレンスまたはワンタイム オカレンスを持つスケジュールを少なくとも 1 つ作成し、そのスケジュールをメンテナンス ポリシーに含める必要があります。
スケジュールには、一連のオカレンスが含まれます。これらのオカレンスは、1 回だけ発生させるか、または毎週指定した日時に繰り返し発生させることができます。オカレンスの時間長や実行されるタスクの最大数といった、オカレンスで定義されるオプションにより、あるサービス プロファイルの変更が展開されるかどうかが決まります。たとえば、最大時間長またはタスク数に達したため特定のメンテナンス時間帯に変更を展開できない場合、この展開は次のメンテナンス時間に持ち越されます。
各スケジュールは、Cisco UCS ドメイン が 1 つまたは複数のメンテナンス時間帯に入っているかどうか、定期的に確認します。入っている場合、スケジュールはメンテナンス ポリシーで指定された制限に対し適切な展開を実行します。
スケジュールには、スケジュールに関連付けられたメンテナンス時間を決定する 1 つ以上のオカレンスが含まれています。オカレンスは次のいずれかになります。
ワンタイム オカレンスは、単一のメンテナンス時間を定義します。これらの時間帯は、その時間帯の最大時間長まで、または時間帯の中で実行可能なタスクの最大数に達するまで継続されます。
繰り返しオカレンスは、一連のメンテナンス時間を定義します。これらの時間帯は、タスクの最大数に達するまで、またはオカレンスに指定された日の終わりに達するまで継続します。
保留中の変更をキャンセルする場合、Cisco UCS Manager はサーバを再起動せずに変更のロール バックを試みます。ただし、複雑な変更を行った場合、Cisco UCS Manager は変更のロール バックのためサーバを 2 度目にリブートする必要がある場合があります。たとえば、vNIC を削除すると、Cisco UCS Manager はサービス プロファイルに含まれているメンテナンス ポリシーに従ってサーバをリブートします。サービス プロファイルで元の vNIC を復元しても、この再起動および変更はキャンセルできません。代わりに、Cisco UCS Manager は 2 回目の展開とサーバのリブートをスケジュールします。
Cisco UCS Manager がサービス プロファイルの関連付けを開始した後、スケジューラとメンテナンス ポリシーは手順を制御する方法を持っていません。サービス プロファイルの関連付けが割り当てられたメンテナンス時間に完了しない場合、プロセスが完了するまで続行されます。たとえば、いくつかの段階の再試行やその他の問題のため、関連付けが完了しなかった場合に発生することがあります。
スケジュールされた展開は、独立して並行実行されます。展開が発生する順序は指定できません。また、あるサービス プロファイルの変更を他のものの完了を条件として実行することもできません。
Cisco UCS Manager は、サーバ プロファイルに加えられたすべての変更をスケジュールされたメンテナンス時間に適用します。サービス プロファイルに複数の変更を加えた後にそれらの変更を別々のメンテナンス時間に振り分けることはできません。サービス プロファイルの変更を展開するとき、Cisco UCS Manager はデータベース内の最新の設定に一致するようにサービス プロファイルを更新します。
メンテナンス ポリシーは、サービス プロファイルの変更の展開方法を指定します。展開は、次のいずれかの方法で実行されます。
即時
ユーザが管理者権限で承認したときに実行する
スケジュールで指定された時間に自動的に実行する
ユーザによる確認応答の待機またはタイマー スケジュール オプションを伴わない次回のリブートまたはシャットダウン時
[On Next Boot] が機能するには、ブレードまたはラック サーバの UCSM と CIMC バージョンで、3.1.x バンドルのファームウェアが実行されている必要があります。
メンテナンス ポリシーで [On Next Boot] オプションが有効で、Cisco UCS Manager リリース 3.1(1) 以降から Cisco UCS Manager リリース 2.2(8) よりも以前のリリースにダウングレードしている場合は、ファームウェアのダウングレードに失敗します。ダウングレードを継続するには、メンテナンス ポリシーから [On Next Boot] を無効にします。
メンテナンス ポリシーでソフト シャットダウン タイマーを使用すると、ハード シャットダウンを実行するまでの待機時間を設定できます。ソフト シャットダウン タイマーは、次のようにサーバを再起動するときに適用されます。
[Gracefully Restart OS] オプションを使用してサーバをリセットします。
[In case of graceful shutdown failure, a hard shutdown will be issued after X seconds] オプションを使用してサーバをシャットダウンします。
サーバの再起動が必要なサービス プロファイルを変更します。
スケジュール済みのメンテナンス ウィンドウ中に変更を展開するように設定されているメンテナンス ポリシーでは、ポリシーに有効なスケジュールが含まれていることが必要です。この場合、最初に使用可能なメンテナンス ウィンドウ中に変更が展開されます。
(注) | メンテナンス ポリシーでは、関連付けられたサービス プロファイルに設定変更が加えられた場合に、サーバの即時リブートは回避できますが、次のアクションの即時実行は回避されません。
|
このメンテナンス ポリシーを自動遅延展開用に設定する予定の場合は、スケジュールを作成します。
ポリシーはサービス プロファイルまたはサービス プロファイル テンプレートにインクルードします。
Cisco UCS ドメイン で遅延展開を設定すると、Cisco UCS Manager ですべての保留アクティビティを表示することができます。ユーザの確認応答を待っているアクティビティと、スケジュールされたアクティビティを表示できます。
Cisco UCS ドメインに保留中のアクティビティがある場合、Cisco UCS Manager GUI は管理者権限を持つユーザがログインしたときに通知します。
Cisco UCS Manager は、すべての保留アクティビティについて次のような情報を表示します。
(注) | 特定の保留中アクティビティがサーバに適用されるメンテナンス時間を指定することはできません。メンテナンス期間は、保留中のアクティビティの数およびサービス プロファイルに割り当てられたメンテナンス ポリシーに依存します。ただし、保留アクティビティがユーザの確認応答またはメンテナンス時間帯のいずれを待っているかにかかわらず、管理者権限を持つユーザは、手動で保留アクティビティを開始して、ただちにサーバをリブートできます。 |
保留中のアクティビティを確認した後、Cisco UCS Manager が影響のあるサーバをリブートすることは禁止できません。
保留中のアクティビティを確認した後、Cisco UCS Manager が影響のあるサーバをリブートすることは禁止できません。
ステップ 1 | ツールバーの [Pending Activities] をクリックします。 |
ステップ 2 | [Pending Activities] ダイアログボックスで、[User Acknowledged Activities] タブをクリックしてから [Service Profiles] タブをクリックします。 |
ステップ 3 | ツールバーの [Acknowledge All] チェックボックスをオンにします。
Cisco UCS Manager GUI が、テーブル内のすべての保留中のアクティビティに対して [Reboot Now] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 | [OK] をクリックします。
Cisco UCS Manager によって、テーブル内にリストされている保留中のアクティビティに影響されるすべてのサーバがただちに再起動されます。 |
保留中のアクティビティを確認した後、Cisco UCS Manager が影響のあるサーバをリブートすることは禁止できません。
保留中のアクティビティを確認した後、Cisco UCS Manager が影響のあるサーバをリブートすることは禁止できません。
ステップ 1 | ツールバーの [Pending Activities] をクリックします。 |
ステップ 2 | [Pending Activities] ダイアログボックスの [Scheduled Activities] タブをクリックします。 |
ステップ 3 | ツールバーの [Acknowledge All] チェックボックスをオンにします。
Cisco UCS Manager GUI が、テーブル内のすべての保留中のアクティビティに対して [Reboot Now] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 | [OK] をクリックします。
Cisco UCS Manager によって、テーブル内にリストされている保留中のアクティビティに影響されるすべてのサーバがただちに再起動されます。 |