設定に関するクイック リファレンス
(注) Cisco Services Ready Engine(SRE)サービス モジュールおよび VMware vShpere HypervisorTM についての知識があり、Cisco Services Ready Engine Virtualization(Cisco SRE-V)を素早く設定し、使用するためのコマンドのリストおよび手順のみを必要とする場合には、この設定に関するクイック リファレンス マニュアルを使用してください。設定手順に関する詳細については、以降の章で説明します。
Cisco SRE-V または Microsoft Windows ソフトウェアが付属していない、ブランク Cisco SRE Service Module を購入した場合は、この設定に関するクイック リファレンス マニュアルを使用します。
設定例については、図 i-1 を参照してください。IP アドレスの位置については図 i-2 を参照し、以降の手順を実行してください。
図 i-1 に、設定例を示します。
• 左側のペインは、sm 1/0、sm 1/1、および vlan 1 の各インターフェイスでの Cisco IOS コマンドの設定例を示しています。
• 右ペインに、Cisco SRE-V における設定の適用先を示します。
図 i-1 設定例
(注) 図 i-1 の設定例の IP アドレスは参照用に示しただけなので、実際には有効でない可能性があります。
図 i-2 に、Cisco SRE サービス モジュール インターフェイス上に設定する IP アドレスの位置を示します。
コンソール マネージャには、2 つの IP アドレスが必要です。ルータからコンソール マネージャへのリンクのルータ側に 1 つ、同じリンクのコンソール マネージャ側にもう 1 つです。
VMware vSphere Hypervisor TM にも 2 つの IP アドレスが必要です。ルータを VMware vSphere Hypervisor TM に接続するリンクのルータ側に 1 つ、VMware vSphere Hypervisor TM にもう 1 つです。
図 i-2 IP アドレスの位置
Cisco SRE-V を設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco SRE サービス モジュールをルータ内に取り付けます。 第 2 章「ルータ内への Cisco SRE サービス モジュールの取り付け」 を参照してください。
ステップ 2 Cisco SRE サービス モジュール インターフェイスを設定します。
• ホスト ルータ CLI で次のコマンドを使用します。
– enable
– configure terminal
• コンソール マネージャの slot /0 を設定します。
– interface sm slot /0
– ip address console-manager-router-side-ip-address subnet-mask
– service-module ip address console-manager- ip-address subnet-mask
– service-module ip default-gateway console-manager- gateway-ip-address
– service-module mgf ip address hypervisor-ip-address subnet-mask
– no shut
– exit
• コンソール マネージャの slot /1 を設定します。
– interface sm slot /1
– switchport mode trunk
– exit
• VLAN 1 を設定します。
– interface vlan 1
– ip address hypervisor-router-side-ip-address subnet-mask
– no shut
– end
– copy running-config startup-config
– show running-config
詳細については、 第 3 章「Cisco SRE サービス モジュール インターフェイスの設定」 を参照してください。
ステップ 3 http://www.cisco.com/go/ucse にアクセスして [Download Software] をクリックし、次に Cisco SRE-V ファイルをダウンロードします。
ステップ 4 Cisco SRE-V ソフトウェアをインストールします。ホスト ルータ CLI で次のコマンドを使用します。
a. enable
b. service-module sm slot / 0 install url url [ script filename ] [ argument " string " ]
c. exit
詳細については、 第 4 章「Cisco SRE-V ソフトウェアのインストールと管理」 を参照してください。
ステップ 5 Cisco SRE-V ソフトウェア ライセンスをアクティブ化します。次の手順を実行します。
a. PC またはワークステーションから SSH クライアントを起動し、ステップ 2 で入力したコンソール マネージャの IP アドレスを入力します。次にコンソール マネージャにアクセスするためのユーザ名およびパスワードを入力します。
b. コンソール マネージャ インターフェイスで、次のコマンドを使用します。
license activate license name
reload
(注) Cisco SRE-V オプション 2(ハードウェアと仮想化ソフトウェアのセット)またはオプション 3(ハードウェア、仮想化ソフトウェア、および Microsoft Windows ソフトウェアのセット)を購入した場合は、ソフトウェア ライセンスをアクティブ化する必要はありません。Cisco SRE-V ソフトウェア オプションの詳細については、「Cisco SRE-V のオプションと関連作業について」を参照してください。
詳細については、 第 5 章「Cisco SRE-V ソフトウェア ライセンスの管理」 を参照してください。
ステップ 6 (任意)Cisco SRE-V コマンドを使用してユーザとロールを作成し、それらのユーザに権限を割り当てます。詳細については、 第 6 章「ユーザ、ロール、および権限の設定」 を参照してください。
ステップ 7 VMware vSphere Hypervisor TM デフォルト ゲートウェイを設定します。次の手順を実行します。
a. PC またはワークステーションから SSH クライアントを起動し、コンソール マネージャの IP アドレスを入力します。次にコンソール マネージャにアクセスするためのユーザ名およびパスワードを入力します。
b. コンソール マネージャ インターフェイスで、次のコマンドを使用します。
hypervisor set ip default-gateway hypervisor-default-gateway-ip-address
詳細については、「VMware vSphere Hypervisor デフォルト ゲートウェイの設定」を参照してください。
ステップ 8 https:// hypervisor-ip-address にアクセスし、vSphere Client をダウンロードします。詳細については、 第 7 章「仮想マシンの管理」 を参照してください。
ステップ 9 vSphere Client をインストールします。詳細については、 第 7 章「仮想マシンの管理」 を参照してください。
ステップ 10 ご自身の Microsoft Windows Server 2003 または Microsoft Windows Server 2008 ソフトウェアをインストールしてから、ソフトウェア ライセンスをアクティブ化します。
(注) Cisco.com から Microsoft Windows Server をダウンロードすることはできません。このソフトウェアは、モジュールとの同時購入のみになります。
ステップ 11 標準的な Microsoft Windows のネットワーク構成設定プロセスを使用して、Microsoft Windows Server の IP アドレスを設定します。ネットワーク設定の例については、図 i-1 の Microsoft Windows 仮想マシンを参照してください。
ステップ 12 VMware ツールをインストールします。詳細については、「VMware ツールのインストール」を参照してください。