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この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS Manager バージョン 2.2 は、共有 LOM を通じて既存のラック サーバ統合および管理オプションをサポートし、データ トラフィックと管理トラフィックに 2 本の別々のケーブルを使用します。Cisco UCS Manager と統合するための前提条件は、C シリーズ サーバ内に組み込まれています。Cisco UCS Manager との統合のための正しいサーバ ファームウェアを使用していることを確認してください。使用していない場合は、サーバ ファームウェアをアップグレードしてから、サーバを Cisco UCS Manager に統合してください。C シリーズ サーバのファームウェアのアップグレードを参照してください。
クラスタ セットアップの要件
クラスタ セットアップで C シリーズ サーバを Cisco UCS Manager バージョン 2.2 と統合するための要件は次のとおりです。
Cisco UCS Manager ソフトウェア Release 2.2 が動作する Cisco UCS システム。
デュアルワイヤの統合をサポートするアダプタ。
任意の Cisco UCS C シリーズ サーバおよび対応する Cisco UCS Manager リリース バージョン。
(注) |
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Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 シリーズ FI × 2。サーバ トラフィックを伝送するスイッチ ポートがサーバ ポートとしてイネーブルになっている必要があります。
Cisco Nexus 2232PP FEX X 2。
(注) |
FEX の 2 つの電源装置それぞれに電源コードを接続する必要があります。電源装置が電源に接続されていない場合は、電源投入時自己診断テスト(POST)中に「重大な」障害の報告が表示されることがあります。たとえば、「Power supply 1 in fex 6 power: error」などです。不足している電源コードを FEX 電源装置に接続すると、これらのエラーをクリアできます。 |
RJ-45 イーサネット ケーブル × 2。RJ-45 イーサネット ケーブルが管理トラフィック パスを接続するために使用されます。
1000BASE-T SFP トランシーバ(GLC-T)× 2。
10-Gb Small Form-Factor Pluggable(SFP)ケーブル x 4。
アップリンクで SFP タイプを混在使用しないでください。アップリンクで SFP のタイプを混在させると、「Discovery Failed」のエラーが表示されます。
Cisco UCS Manager および C シリーズ ラック マウント サーバとともに、サーバを非クラスタ セットアップで統合する場合、次のコンポーネントが必要になります。
Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 シリーズ FI x 1。ファブリック エクステンダ(FEX)を接続するスイッチ ポートはサーバ ポートとしてマークする必要があります。
Cisco Nexus 2232PP FEX x 1。
RJ-45 イーサネット ケーブル x 1。RJ-45 イーサネット ケーブルは管理トラフィック パスを接続します。
1000BASE-T SFP トランシーバ(GLC-T)x 1。
10 Gb SFP ケーブル x 3。
各 C シリーズ ラックマウント サーバの接続の図については、クラスタ セットアップの物理的な接続の図を参照してください。
Cisco UCS Manager と統合するには、サーバの CIMC が工場出荷時の設定に設定されていることを確認してください。
ステップ 1 | ラックにサーバを設置します。使用しているサーバの『Install and Upgrade Guide』を参照してください。インストール ガイドは、Install and Upgrade Guides の URL から入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10493/prod_installation_guides_list.html |
ステップ 2 | 管理トラフィックのパスを接続するには、次の手順を実行します。 |
ステップ 3 | データ トラフィックのパスを接続するには、次の手順を実行します。 |
ステップ 4 |
FEX から FI へのパスを接続します。これらのパスでは、データ トラフィックと管理トラフィックの両方が伝送されます。
|
ステップ 5 | 電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に接地された AC 電源コンセントにコードを接続します。 |
ステップ 6 | サーバをリブートします。 |
次の図では、C シリーズ ラックマウント サーバ Cisco UCS ドメイン、Cisco UCS Manager リリース 2.0 との物理的な接続の例について説明します。
次の図では、Cisco UCS Manager と C シリーズ ラックマウント サーバの統合に使用するケーブル構成を示しています。青で示されているパスは管理トラフィックを伝送します。ゴールドで示されたパスでは、データ トラフィックが伝送されます。
1 |
Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 FI(ファブリック A) |
6 |
Cisco Nexus 2232PP FEX(ファブリック B) |
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2 |
FEX ポートの GLC-T トランシーバ(ファブリック A) |
7 |
C シリーズ ラックマウント サーバ |
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3 |
Cisco Nexus 2232PP FEX(ファブリック A) |
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1 Gb イーサネット LOM ポート |
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4 |
Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 FI(ファブリック B) |
9 |
サポートされた PCIe スロットの 10 Gb アダプタ カード
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5 |
FEX ポートの GLC-T トランシーバ(ファブリック B) |
「非クラスタ セットアップでの C シリーズ サーバと Cisco UCS ドメインとの接続」での説明と同じステップに従います。FI と FEX を 2 つずつ接続する代わりに、FI と FEX を各 1 つのみ接続します。
次の図は、デュアルワイヤ管理での非クラスタ セットアップの例です。
1 |
Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 FI(ファブリック A) |
4 |
Cisco UCS C シリーズ サーバ |
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2 |
FEX ポートの GLC-T トランシーバ(ファブリック A) |
5 |
1 Gb イーサネット LOM ポート |
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3 |
Cisco Nexus 2232PP FEX(ファブリック A) |
6 |
サポートされるスロットの 10 Gb アダプタ
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Cisco UCS ドメイン を使用して、Cisco UCS Managerに統合されているすべてのラックマウント サーバを管理およびモニタすることができます。統合後は、ラックマウント サーバの管理タスクはすべて、Cisco UCS Manager GUI または Cisco UCS Manager CLI のサービス プロファイルからのみ実行します。C シリーズ ラックマウント サーバの Cisco IMC は、Cisco UCS Manager によるサーバの管理を開始すると、使用できなくなります。
Cisco UCS Manager は、検出した各ラックマウント サーバの情報、エラー、および障害を提供します。
C シリーズ ラックマウント サーバの Cisco UCS Manager からの管理の詳細については、各リリースの『Cisco UCS Manager Configuration Guide』の「Managing Rack-Mount Servers」の章を参照してください。
Cisco UCS Manager ソフトウェアを使用して Cisco UCS C シリーズ サーバを管理すると、そのサーバに UCS Manager サービス プロファイルが関連付けられます。C シリーズ サーバをスタンドアロン モードに戻す(すなわち CIMC ソフトウェアで管理できるようにする)場合は、UCS Manager で次の処理を行う必要があります。
次のネットワーク アダプタ カードは、Cisco UCS Manager の統合をサポートしています。
次の表では、で Cisco UCS Manager と統合された C シリーズ ラックマウント サーバで公式にサポートされているアダプタ カードを示します。
(注) |
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アダプタ/サーバ モデル | C22 M3S |
C24 M3S | C200 M2 | C210 M2 | C220 M3 | C220 M4 | C240 M3 | C240 M4 | C250 M2 | C260 M2 | C420 M3 | C460 M2 | C460 M4 |
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Cisco UCS 1225 VIC (UCSC-PCIE-CSC-02) |
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Y |
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Y |
Y |
Y |
Y |
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Y |
Y |
Y |
Y |
Cisco UCS 1225 VIC (UCSC-PCIE-C10T-02) |
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Y |
Y |
Y |
Y |
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Y |
Cisco UCS P81E VIC (N2XX-ACPCI01) |
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Y |
Y |
Y |
Y |
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Y |
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Y |
Y |
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Y |
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Cisco UCS 1227(mLOM) UCSC-MLOM-CSC-02 |
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Y |
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Y |
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Cisco MLOM 1227T (UCSC-MLOM-C10T-02) |
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Y |
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Y |
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Cisco UCS 1385 VIC (UCSC-PCIE-C40Q-03) |
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Y |
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Y |
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Cisco MLOM 1387 (UCSC-MLOM-C40Q-03) |
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Y |
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Y |
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Emulex OCe10102-F CNA (N2XX-AEPCI01) |
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Y |
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Emulex OCe11102-FX CNA (UCSC-PCIE-ESFP) |
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Y |
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Y |
Y |
Y |
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Y |
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Emulex OCe 14102 (UCSC-PCIE-E14102) |
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Y |
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Y |
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Emulex OCe 14102B (UCSC-PCIE-E14102B) |
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Y |
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Y |
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QLogic QLE8152 CNA (N2XX-AQPCI01) |
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Y |
Y |
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Y |
Y |
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Y |
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QLogic QLE8242 CNA (UCSC-PCIE-QSFP) |
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Y |
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Y |
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Y |
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Y |
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Qlogic 8442 SFP+ (UCSC-PCIE-QNICSFP) |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
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Qlogic 8442 10GBaseT (UCSC-PCIE-QNICBT) |
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Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
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Broadcom BCM57711 10Gb N2XX-ABPCI02 |
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Y |
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Y |
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Broadcom BCM57712 10Gb UCSC-PCIE-BSFP |
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Y |
Y |
Y |
Y |
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Y |
- |
Y |
Y |
Y |
Y |
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Broadcom BCM 57810 10Gb UCSC-PCIE-B3SFP |
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Y |
Y |
Y |
Y |
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Y |
Y |
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Intel X520 10GB (N2XX-AIPCI01) |
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Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
Y |
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Nvidia M60 (UCSC-GPU-M60) |
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Y |
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Y |
Cisco UCS システムの C シリーズ サーバに接続する場合は、次の点を確認してください。
C シリーズ UCSM の統合には、次の用途で 10 Gb SFP ケーブルが 6 本必要です。
サーバと FEX との間のデータ トラフィックのパスの接続:ケーブル 2 本
FEX から FI へのアップリンク:ケーブル 4 本
FEX から FI への 4 つのアップリンクでは、Cisco 10 Gb Twinax ケーブルか、次の SFP タイプのいずれかを使用できます。
注意 |
アップリンクで SFP タイプを混在使用しないでください。アップリンクで SFP のタイプを混在させると、「Discovery failed」のエラーが発生します。 |
電源ボタンまたは Cisco UCS Manager を使用して、統合された C シリーズ サーバの対応するサービス プロファイルに希望する電源の状態を Down と設定している場合、サーバを停止させて Down 状態にしようとすると、サーバと実際の電源の状態が一致しなくなります。これにより、この後、サーバが予期せずシャット ダウンすることがあります。
電源がオフの状態からサーバを安全に再起動するには、Cisco UCS Manager でブート サーバ アクションを使用します。
次の表は、サーバの電源ボタンを使用した場合に、サーバの実際の電源状態と Cisco UCS Manager サービス プロファイルの電源状態がどのように違うかを示しています。
サービス プロファイルの初期電源状態 |
サーバの初期電源状態 |
実際の電源ボタンによる操作 |
アクション後の実際のサーバの電源状態 |
[UCSM Equipment] タブに表示される電源状態 |
サービス プロファイルで必要とされる電源状態 |
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Down |
消灯 |
ボタンを押して電源を入れる |
オン |
オン |
Down |
Up |
オン |
ボタンを押して電源を切る |
消灯 |
消灯 |
Up |
アダプタ カードを Cisco UCS Manager と統合した Cisco UCS C シリーズ サーバで使用する際は、次の点を考慮してください。
統合された Cisco UCS C シリーズ サーバ では、サーバが 5 つ以上の PCI スロットを備えていても、Cisco UCS Manager がサポートするのは UCS で管理されたアダプタ カード 4 つのみです。サーバで 5 つ以上のアダプタ カードを使用している場合、統合後は Cisco UCS Manager でラック サーバ検出ができなくなります。
UCS で管理されるサーバでアダプタ カードの追加、削除、または交換を行う場合は、まず Cisco UCS Manager でサーバの稼働を中止する必要があります。処理が終了したら、サーバを再稼働させます。
統合型サーバに Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード 2 枚が装着されている場合、Cisco UCS Manager での PCI 順序は Adapter 1 の vNIC/vHBA が Adapter 2 の vNIC/vHBA よりも優先されます。
C200 または C210 サーバでは、BIOS バージョン 1.4(3c) 以降において、SR-IOV/ARI(Single-Root I/O Virtualization/Alternative Routing-ID Interpretation)によるバス予約をイネーブルまたはディセーブルにするオプションがあります。UCS 管理対象サーバの SR-IOV/ARI バス予約設定を変更した場合は、サーバを再確認する必要があります。
サーバに複数のアダプタをインストールし、各アダプタをクラスタ UCS Manager 環境内にインストールしている場合、各アダプタはパス A およびパス B の両方に接続されている必要があります。両方のポートをアダプタにシングル パスで接続する構成はサポートされていないため、検出の失敗につながります。各アダプタからファブリックに 1 つのリンクのみで接続しようとすると、サーバはデータパスを再検出するため、カードの障害時に再起動する可能性があります。こうした状況はいずれも、接続オプションでサポートされていません。
Cisco UCS FEX の稼働中止または再稼働後は、必ずその FEX に接続されているすべてのサーバを UCS Manager で再確認する必要があります。