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この章は、次の項で構成されています。
このマニュアルでは、Cisco UCS Manager リリース 2.2 と統合する Cisco UCS ラックマウント サーバのインストールに関する情報とその手順について説明します。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバ は、組み込みのスタンドアロン ソフトウェアである Cisco Integrated Management Controller(CIMC)によって管理します。C シリーズ ラックマウント サーバ と Cisco UCS Manager を統合すると、CIMC ではサーバを管理しないようになります。代わりに Cisco UCS Manager ソフトウェアを使用してサーバを管理します。サーバは Cisco UCS Manager GUI または Cisco UCS Manager CLI を使用して管理します。
サーバが工場出荷時の状態でない場合は、Cisco UCS Manager とサーバを統合する前に、CIMC を工場出荷時の設定にリセットしてください。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバと Cisco UCS Manager は次のいずれかの設定で統合できます
Cisco UCS Manager 2.2 には、Cisco UCSC シリーズ ラックマウント サーバ管理用に、3 つの接続モードがあります。接続モードは以下のとおりです。
デュアルワイヤ管理(共有 LOM):ラック サーバの共有 LAN on Motherboard(LOM)ポートは、管理トラフィックの伝送のためだけに使用されます。PCIe カードのポートの 1 つに接続されている個別のケーブルがデータ トラフィックを伝送します。データ トラフィックと管理トラフィック用に 2 本の個別のケーブルを使用することを、デュアルワイヤ管理とも呼びます。
直接接続モード:Cisco UCS Manager のリリース バージョン 2.2 では、ファブリック インターコネクトへの直接接続(サイドバンド)を使用した追加のラック サーバ管理モードを導入しています。
(注) |
Cisco UCS Manager と統合された Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバの LOM ポートは、データ トラフィックに使用することはできません。LOM ポートは、C シリーズ ラックマウント サーバが Cisco UCS Manager モードのときは、無効になります。 |
Cisco UCS Manager とのデュアルワイヤ統合のための一般的な前提条件は、C シリーズ ラックマウント サーバ CIMC リリース 1.4(6) 以降に組み込まれています。SingleConnect または直接接続モードを使用するには、次の要件を満たす必要があります。
サーバ CIMC リリース 1.4(6) 以降
Cisco UCS VIC 1225 仮想インターフェイス カード
Cisco UCS VIC 1227(MLOM)
Cisco UCS VIC 1225T 仮想インターフェイス カード
Cisco UCS VIC 1227T(MLOM)
Cisco UCS VIC 1387(MLOM)
Cisco UCS VIC 1385
Cisco UCS VIC アダプタ第 3 世代以降(VIC 13xx)では、CIMC を工場出荷時の状態にリセットしてから、Cisco VIC アダプタを UCS ファブリック インターコネクト スイッチに接続することを推奨します。
次の表は、C シリーズ ラックマウント サーバおよびサポートされる管理オプションを示します。
サーバ |
SingleConnect |
直接接続モード |
デュアルワイヤ管理 |
---|---|---|---|
Cisco UCS C22 M3 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C24 M3 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C200 M2 サーバ |
No |
No |
Yes |
Cisco UCS C210 M2 サーバ |
No |
No |
Yes |
Cisco UCS C220 M3 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C220 M4 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C240 M3 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C240 M4 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C250 M2 サーバ |
No |
No |
Yes |
Cisco UCS C260 M2 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C420 M3 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C460 M2 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS C460 M4 サーバ |
Yes |
Yes |
Yes |
(注) |
Cisco UCS Manager リリース 2.2(2a) 以前をご使用の場合、現時点では Intel E5-2400 v2 CPU を搭載した Cisco UCS C22 および C24 サーバでの統合はサポートされていません。統合は、Intel E5-2400 v1 CPU のみサポートされます。 |
サーバのモデルと CIMC のバージョンに応じて、次の 3 つの統合オプションのいずれか 1 つを使用して、ラックサーバと Cisco UCS Manager 2.2 を接続できます。
Cisco UCS Manager は、ファブリック インターコネクト(FI)内で動作します。Cisco UCS Manager の以前のリリースでは、ファブリック エクステンダを使用して C シリーズ サーバをファブリック インターコネクトに接続し、Cisco UCS Manager での管理を有効化する必要があります。Cisco UCS Manager リリース 2.2 では、サーバ アダプタをファブリック インターコネクトに直接、ファブリック エクステンダを使用せず接続できます。
この管理サービスで使用できるインターフェイスのいずれかを使用して、ファブリック インターコネクトに接続されたシャーシすべてのネットワークおよびサーバ リソースにアクセスしたり、これらを設定、管理、およびモニタしたりすることができます。Cisco UCS 6100 シリーズまたは 6200 シリーズのファブリック インターコネクトの詳細については、次のリンク先にあるマニュアルを参照してください。
この構成における Cisco Nexus 2232 ファブリック エクステンダ(FEX)の詳細については、次のリンク先にあるマニュアルを参照してください。
サーバや、特定のアダプタ カードを交換する場合、サーバの稼働を中止し、再稼働する必要があります。適切な『Cisco UCS Manager Configuration Guide』で「Decommissioning a Rack-Mount Server」および「Recommissioning a Rack-Mount Server」のセクションを参照してください。
2 通りの方法で FI に FEX を接続できます。Cisco UCS Manager FI は FEX/シャーシのディスカバリ モードに基づいて FEX を検出します。FEX の接続モードは、次のとおりです。
Hard-Pinning モード:FEX が検出されると、サーバ側 FEX ポートが接続中のアップリンク ポートにピニング(固定)されます。Cisco UCS Manager は、確認済みのアップリンク ポートの数に基づいて、サーバ側のポートをアップリンク ポートにピニングします。ピニング後、新しいアップリンクを追加するか、または既存のアップリンクを削除する場合、変更を適用するために手動で FEX を確認する必要があります。
Port-Channel モード:Port-Channel モードでは、ピニングはありません。単一のポート チャネルはすべてのサーバ側ポートへのアップリンクとして機能します。すべてのアップリンク ポートは、この単一のポート チャネルのメンバです。アップリンク ポートの 1 つがダウンした場合、トラフィックは、使用可能な別のアップリンク ポートに自動的に配信されます。
(注) |
ポート チャネル モードは、6200 シリーズ FI だけに適用されます。 |
Cisco UCS 6200 シリーズ FI には、8 個の隣接ポートから成るポート セットが 6 組あります。ポートの各セットは単一チップで管理されます。FEX ディスカバリ ポリシーとポート チャネルの割り当てについては、『Cisco UCS Manager Configuration Guide』を参照してください。
次の表に、FEX アップリンクの数に基づいて VIC アダプタで設定可能な vNIC/vHBA の最大数を説明します。
FEX と FI の間の確認済みリンク |
VIC アダプタ 1225、1225T、1227、1227T、1385、1387T に設定可能な VIC アダプタ上の vNICs/vHBA の最大数 |
VIC アダプタ P81E に設定可能な VIC アダプタ上の vNICs/vHBA の最大数 |
---|---|---|
1 |
サポート対象外 |
サポート対象外 |
2 |
3 |
4 |
4 |
9 |
10 |
8 |
21 |
22 |
FEX と FI の間の確認済みリンク |
VIC アダプタ 1225、1225T、1227、1227T、1385、1387T に設定可能な VIC アダプタ上の vNICs/vHBA の最大数 |
VIC アダプタ P81E に設定可能な vNICs/vHBA の最大数 |
---|---|---|
1 |
12 |
13 |
2 |
27 |
28 |
4 |
57 |
58 |
8 |
117 |
118 |
エクスパンダのないサーバのみが、Cisco UCS Manager 統合モードに複数の RAID コントローラを搭載できます。Cisco UCS Manager 統合モードに複数の RAID コントローラを搭載できるサーバは次のとおりです。
Cisco UCS C24 M3(UCSC-C24-M3S2)
Cisco UCS C420 M3(UCSC-C420-M3)
Cisco UCS C240 M3(UCSC-C240-M3S2)
Cisco UCS C240 M3 NEBS(UCSC-C240-SNEBS)
Cisco UCS C260 M2(C260-BASE-2646)
このリスト以外で、複数の RAID コントローラをインストールしたサーバは、検出ができません。
(注) |
組み込み MegaRAID(Intel Patsburg Dual 4-Port SATA ストレージ コントロール ユニット)コントローラは Cisco UCS Manager の統合ではサポートされていません。 |