マルチキャストのプロパティ
マルチキャスト転送により、1 対複数の情報伝達が可能になります。マルチキャスト アプリケーションは、クライアントがコンテンツ全体の受信を必要としないときに、複数のクライアントに情報伝達する場合に役立ちます。通常のアプリケーションは、クライアントが伝送の途中でチャネルに参加し、伝送が終了する前にチャネルから離れる、ケーブル TV のようなサービスです。
データは関連するポートのみに送信されます。関連するポートのみにデータを転送することにより、リンクの帯域幅とホスト リソースが節約されます。デフォルトでは、すべてのマルチキャスト フレームは、VLAN のすべてのポートにフラッディングされます。このセクションでブリッジ マルチキャスト フィルタリング ステータスを有効にすると、対象ポートにのみマルチキャストフレームを選択的に転送し、それ以外のポートへのマルチキャストはフィルタ処理(ドロップ)できます。
マルチキャスト アドレスには次のプロパティがあります。
-
各 IPv4 マルチキャスト アドレスのアドレスの範囲は、224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 です。
-
IPv6 マルチキャスト アドレスは FF00:/8 です。
-
IP マルチキャスト グループ アドレスをレイヤ 2 マルチキャスト アドレスにマッピン グする方法は次のとおりです。
IPv4 の場合、IPv4 アドレスから下位 23 ビットを取得して、01:00:5e プレフィックスに追加することにより、マッピングします。標準規格では、IP アドレスの上位 9 ビットは無視され、これら上位ビットの値のみが異なる IP アドレスが同じレイヤ 2 アドレスにマッピングされます(使用される下位 23 ビットが同一であるため)。たとえば、234.129.2.3 は、MAC マルチキャスト グループ アドレス 01:00:5e:01:02:03 にマッピングされます。最大 32 個の IP マルチキャ スト グループ アドレスが、同じレイヤ 2 アドレスにマッピングされます。
IPv6 の場合、マルチキャスト アドレスから下位 32 ビットを取得して、33:33 のプレフィックスに追加することにより、マッピングします。たとえば、IPv6 マルチキャストアドレス FF00:1122:3344 はレイヤ 2 マルチキャストアドレス 33:33:11:22:33:44 にマッピングされます。
マルチキャスト フィルタリングを有効にし、転送方法を選択するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
[Multicast] > [Properties] の順にクリックします。 |
||||||||||
ステップ 2 |
パラメータを入力します。
|
||||||||||
ステップ 3 |
[Apply] をクリックします。実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。 |