Media Redundancy Protocol(MRP)

MRP について

国際電気標準会議(IEC)規格 62439-2 で定義されている Media Redundancy Protocol(MRP)は、産業オートメーション ネットワーク向けのリングネットワークトポロジで高速コンバージェンスを実現します。MRP Media Redundancy Manager(MRM)は、リングの最大リカバリ時間を 10 ミリ秒、30 ミリ秒、200 ミリ秒、500 ミリ秒の範囲で定義します。


(注)  


最大 50 ノードで構成されるリングの場合、Cisco IE スイッチのデフォルトの最大リカバリ時間は 200 ミリ秒です。「MRP マネージャの設定」で説明されているように、30 ミリ秒または500 ミリ秒のリカバリ時間プロファイルを使用するよう、スイッチを設定できます10 ミリ秒のリカバリ時間プロファイルはサポートされていません。

MRP は次のスイッチでサポートされています。

  • Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ スイッチ(IE3200、IE3300、IE3400)

  • Cisco Catalyst IE3400 Heavy Duty シリーズ スイッチ

  • Cisco Catalyst IE3100 高耐久性シリーズ スイッチ(IE3100 および IE3105)


(注)  


MRP は、Cisco Catalyst ESS3300 スイッチではサポートされていません。


MRP は MAC レイヤで動作し、製造業における産業ネットワークの PROFINET 規格と合わせて一般的に使用されます。

MRP モード

MRP の 2 つのモードがスイッチでサポートされていますが、ある時点においてスイッチでの動作を有効にできるモードは 1 つだけです。

  • PROFINET MRP モード:このスイッチは PROFINET 環境に導入され、Siemens Totally Integrated Automation(TIA)フレームワークによって追加、管理されます。MRP マネージャまたはクライアントのライセンスが Web インターフェイスまたはコマンド ラインからアクティブ化されている場合、これがデフォルトの MRP モードです。


    (注)  


    TIA でスイッチを管理する場合、MRP を設定するのに CLI や WebUI を使用しないでください。


  • MRP コマンドライン インターフェイス(CLI)モード:このモードは、Cisco IOS CLI、および WebUI(Web ベースのユーザーインターフェイス)によって管理されます。


    (注)  


    MRP CLI モードでスイッチを管理する場合、Siemens STEP7/TIA から MRP 設定をダウンロードすることはできません。


プロトコルの動作

MRP リングでは、MRM はリング マネージャとして機能し、一方 Media Redundancy Clients(MRC)はリングのメンバー ノードとして機能します。各ノード(MRM または MRC)には、リングに参加するための 1 対のポートがあります。MRM は、1 つのリング ポートの制御フレームをリングを介して送信し、リングからの制御フレームを他のリング ポートを介して受信し、反対方向のものも受信することによって、ネットワーク障害に対応するリング トポロジを開始、制御します。MRC は MRM から受信した再構成フレームに応答し、そのリング ポート上のリンクの変化を検出して通知することができます。

Cisco Catalyst IE3x00 および IE3100 高耐久性シリーズおよび IE3400 Heavy-Duty スイッチでは、リング内の特定のノードまたはすべてのノードを Media Redundancy Automanager(MRA)として起動するように設定することもできます。MRA では、投票プロトコルと設定された優先順位値を使用して、MRM が互いに 1 つ選択されます。残りの MRA は MRC 役に遷移します。

すべての MRM および MRC リング ポートは、次の状態をサポートします。

  • 無効:リングポートで受信したすべてのフレームが破棄されます。

  • ブロック:リングポートで MRP 制御フレームと一部の標準フレーム(LLDP など)を除くすべての受信フレームが破棄されます。

  • 転送:リングポートですべての受信フレームが転送されます。

  • 未接続:リンクが物理的にダウンしているか切断されています。(この状態は、MRP ポートがソフトウェアによって手動で無効にされている「無効効態」とは異なります)。

通常動作中、ネットワークは Ring-Closed 状態で動作します(以下の図を参照)。ループを防止するため、一方の MRM リング ポートはブロックで、もう一方のポートは転送になります。ほとんどの場合、すべての MRC の両方のリング ポートは転送状態になります。このループ回避により、物理リング トポロジは論理スタブ トポロジになります。

図では、左と右の 2 つのリングについて、次の点に注意してください。

  • 左側のリング:どのポートも切断されていないため、MRM の接続(上部の小さな青い四角)はブロック状態(2 本の平行線で示す)です。

  • 右側のリング:2 つの MRC の接続(左と中央の小さな白い四角)は、赤い「x」で示すように、それらの間のリンクが壊れているため、無効状態です。

図 1. MRP リングの状態

ネットワーク障害が発生した場合:

  • ネットワークは Ring-Open 状態に移行します。

  • 2 つの MRC を接続するリンクに障害が発生した場合、MRM の両方のリングポートは転送状態に変わり、障害に隣接する MRC は無効リングポートと転送リングポートになり、他の MRC は両方のリングポートが転送になります。

Ring-Open 状態では、ネットワーク論理トポロジはスタブになります。

レイヤ 2 イーサネット フレームは、これら 2 つのリング状態間の移行に必要な時間中に失われます。MRP プロトコルでは、スイッチオーバー時間を最小限に抑えるためにスイッチオーバーを自動的に管理する手順を定義します。さまざまなパラメータで構成されるリカバリ時間プロファイルは、MRP トポロジ コンバージェンス性能を促進します。200 ミリ秒のプロファイルは、200 ミリ秒の最大リカバリ時間をサポートします。

MRP は 3 種類の制御フレームを使用します。

  • リング ステータスを監視するため、MRM は定期的に両方のリング ポートでテスト フレームを送信します。

  • MRM が障害またはリカバリを検出すると、両方のリング ポートで TopoChange フレームを送信します。

  • MRC がローカル ポート上で障害またはリカバリを検出すると、LinkChange サブタイプ フレーム、Linkdown および Linkup を MRM に送信します。

Media Redundancy Automanager(MRA)


(注)  


MRA は、CLI または PROFINET を介してアクティブ化できます。


Media Redundancy Automanager(MRA)として開始するように設定されている場合、ノードでは投票プロトコルと設定された優先順位値を使用して MRM が選択されます。残りの MRA は MRC 役に遷移します。すべてのノードは MRA または MRC として設定する必要があります。同じリング内に手動で MRM および MRA を設定することはサポートされていません。

MRA 役は、MRM や MRC のような実稼働可能な MRP 役ではありません。MRA 役は、デバイス起動時の一時的な管理上の役割に過ぎません。起動後はノードを MRM 役または MRC 役に遷移する必要があり、マネージャ投票プロセスを通じて MRM が選択されます。

MRA は、次のように機能します。

  1. 電源投入時に、すべての MRA がマネージャ投票プロセスを開始します。各 MRA では、両方のリング ポートで MRP_Test フレームの送信が開始します。MRP_Test フレームには MRA の優先順位値が含まれています。受信した MRP_Test フレームに含まれるリモート マネージャの優先順位値は、MRA 自身の優先度と比較されます。MRA は自身の優先順位が受信した優先順位よりも高い場合、リモートマネージャの MAC アドレスとともに、ネガティブ テスト マネージャの確認応答(MRP_TestMgrNAck)フレームを送信します。

  2. 受信側 MRA が、自身の MAC アドレスを含む MRP_TestMgrNAck を受信すると、受信側 MRA はクライアント(MRC)役への遷移を開始します。

  3. MRP_TestPropagate フレームは、クライアント役の他の MRA デバイスに、役割の変更と、より優先順位が高い新規のマネージャについて通知します。このフレームを受信するクライアントは、その情報に応じて、より優先順位が高いマネージャの情報を更新します。これにより、監視しているより優先順位の高いマネージャ役が変更された場合でも、クライアントがクライアント役にとどまることになります。

ライセンスレベル


(注)  


次に説明する MRP 機能ライセンスについての情報は、17.7.1 より前の Cisco IOS XE リリースにのみ適用されます。Cisco IOS XE 17.7.1 以降で MRP を使用するのに、機能ライセンスは必要ありません。必要なのは Network Essentials の基本ライセンスのみです。基本ライセンスとアドオンライセンスについての以下の情報は、すべての Cisco IOS XE リリースに適用されます。


17.7.1 より前の Cisco IOS XE リリースで MRP 機能を使用するには、機能ライセンスが必要です。機能を有効にする前に、機能ライセンスが適用され、シスコによって承認されている必要があります。MRP 機能の使用を可能にするため、お客様は MRP 機能ライセンスを購入し、デバイスの購入時にシスコがデバイスに承認コードをインストールします。または、license smart authorization request add <feature-name> local コマンドを使用して、デバイスに承認コードをインストールすることもできます。

オンラインモードの場合、デバイスは Cisco Smart Software Manager(CSSM)から直接、または Cisco Smart Licensing Utility(CSLU)を介してライセンスを要求します。CSSM は、スマートライセンス承認コード(SLAC)を製品インスタンス(PI)に直接、または CSLU を介して返します。デバイスが承認コードを受信すると、デバイス上のスマートエージェントがこの承認コードを改ざん防止機能付きの信頼できるストアに保存し、この機能の有効化が可能になります。承認コードをインストールしたものの、この機能を有効にしない場合、デバイスの起動時に、デバイス上のスマートエージェントは、信頼できるストアに保存されている承認コードを適用します。デバイスは CSSM から承認コードを再度要求する必要がなく、お客様はこの機能を有効にすることができます。

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性スイッチおよび IE3400H スイッチで使用可能なソフトウェア機能は、次のように、基本またはアドオンのライセンスレベルに分類されます。

基本ライセンス

  • Network Essentials

  • Network Advantage:Network Essentials ライセンスで使用可能な機能と追加機能が含まれます。

アドオン ライセンス

アドオンライセンスには、前提条件として Network Essentials または Network Advantage が必要です。アドオンライセンスレベルでは、スイッチだけでなく Cisco Digital Network Architecture Center(Cisco DNA Center)でもシスコのイノベーションとなる機能を得られます。

  • DNA Essentials

  • DNA Advantage:DNA Essentials ライセンスで使用可能な機能と追加機能が含まれます。

プラットフォームサポートに関する情報を検出し、機能を使用できるライセンスレベルを確認するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、https://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。cisco.com のアカウントは必要ありません。

機能ライセンス

機能ライセンスは、特定の機能または機能のセットにバインドされます。機能ライセンスは、基本ライセンス(Network Advantage または Network Essential)に関係なく有効にできます。機能ライセンスもスマートライセンスであり、スマートアカウントをアクティブ化する必要があります。


(注)  


MRP 機能ライセンスの要件は、Cisco IOS XE 17.7.1 以降では削除されています。MRP 機能は、Network Essentials ライセンスの一部として使用できます。Cisco IOS XE 17.7.1 より前のリリースでは、MRP を使用するには機能ライセンスが必要です。以下の情報は該当する以前のリリースにのみ適用されます。

IE3x00 には 2 つの MRP ライセンスがあります。


  • LIC-MRP-MGR-XE= MRP リングマネージャライセンス。

  • LIC-MRP-CLIENT-XE= MRP リング クライアント ライセンス。

MRP ライセンスをアクティブ化する手順については、「MRP ライセンスのアクティブ化」を参照してください。

ポリシーを使用したスマートライセンスの詳細については、『Smart Licensing Using Policy for Cisco Enterprise Routing Platforms』[英語] を参照してください。

複数の MRP リング

産業用イーサネット ネットワークでは、セル/エリア内の MRP リングはアクセス レイヤのサブリングです。複数の MRP リングを接続でき、これらをディストリビューション レイヤに集約できます。


(注)  


MRP 機能ライセンスの要件は、Cisco IOS XE 17.7.1 以降では削除されています。


最大 3 つのリングを設定でき、スイッチを自動マネージャまたはクライアントとして設定できます。

MRP-STP の相互運用性

MRP はスパニング ツリー プロトコル(STP)と連携して動作し、ユーザが誤って MRP リングに参加していないデバイスを接続した場合に、不要なブロードキャスト ループを防ぎます。MRP と STP で動作するネットワークでは、スパニング ツリー BPDU は MRP 対応ポートでは送信されません。ポートが MRP リングから設定されていない場合、そのポートはスパニング ツリーに追加されます。

MRP-STP 相互運用性は PROFINET MRP モードと MRP CLI モードの両方でサポートされ、追加の CLI 設定なしで動作します。

前提条件

  • Cisco IOS XE リリース 17.6.x 以前では、リングを設定する前に、MRP マネージャ/クライアントライセンスが有効になっていることを確認します。これらのライセンスは、スマート ライセンス アカウントから取得可能で、SL または SLR プロセスに従って機能ライセンスをアクティブ化することで取得できます。

  • Cisco IOS XE 17.7.1 以降での MRP の使用は、Networking Essentials ライセンスで有効になります。

  • MRP は物理リングトポロジに配置されているため、ネットワークストームを回避するためには、MRP 機能を設定または設定解除する前に接続インターフェイスで shut コマンドを発行するか、ケーブルを物理的に取り外して、各リングの 2 つのノード間の物理的な接続を 1 つ開けておくことが推奨されます。すべての MRC と MRM を正しく設定した後に、ポートで no shut コマンドを発行するか、ノード間のケーブルを再接続します。

  • Cisco IOS XE リリース 17.6.x 以前では、MRP プロトコルを設定する前に、MRP ライセンスをアクティブにします。

  • スイッチの MRP 設定を決定します(MRA または MRC)。

  • ネットワークが SIMATIC TIA または STEP7 で管理されている場合、基本的な PROFINET 接続がオンになっていることを確認します。

  • MRP のデフォルトの VLAN は 1 です。デフォルト以外の VLAN を使用するには、それを MRP 設定に割り当てる前に PROFINET VLAN ID を設定する必要があります。

注意事項と制約事項

  • MRP は、Cisco Catalyst IE3x00 および IE3100 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy Duty シリーズ スイッチでサポートされています。MRP は ESS3300 スイッチではサポートされていません。

  • Cisco IOS XE 17.7.1 以降では、MRP 機能を Network Essentials ライセンスの一部として使用できます。Cisco IOS XE 17.7.1 より前のリリースで MRP を使用するには、シスコスイッチの CLI を使用してアクティブ化する必要がある機能ライセンスが必要です。

  • Cisco Catalyst IE3x00 スイッチでは、PROFINET MRP モードがデフォルトで有効になっています。シスコ スイッチ CLI を使用して PROFINET MRP 機能を無効にした後にのみ、シスコ スイッチ CLI を使用して MRP を設定する(MRP 権限を含む)ことが可能です。


    (注)  


    Cisco Catalyst IE3x00 スイッチでは、PROFINET MRP モードはデフォルトでサポートされていません。設定にはシスコスイッチの CLI を使用する必要があります。


    PROFINET MRP が有効である場合は、STEP7 と TIA を使用して、MRP を設定(MRP 権限を含む)します。

  • スマートライセンスの登録失敗を回避するには、NTP 設定とデバイスクロックを確実に同期します。

  • MRP マネージャライセンスを使用すると(Cisco IOS XE 17.6.x 以前)、各リングのマネージャインスタンスを使用して、デバイスに最大 3 つのリングを設定できます(各 MRP インスタンスをマネージャまたはクライアントに設定できます)。

  • 複数の MRP リングのサポートは、CLI または WebUI を介してのみ可能です。

  • スイッチは 1 リングあたり最大 50 の MRC をサポートします。

  • MRP を Resilient Ethernet Protocol(REP)、スパニングツリープロトコル(STP)、Flex Link、MACsec、または Dot1x と同じインターフェイス(ポート)で実行することはできません。

  • STP は MRP セグメントでは動作しません。MRP インターフェイスはすべての STP BPDU を破棄します。

  • アクセスポートでは、MRP インターフェイスで具体的に switchport mode access および switchport access vlan x コマンドを設定する必要があります。

  • MRP インターフェイスは転送状態で起動し、安全にブロック可能と通知されるまで転送状態のままになります。MRP リングの状態は Ring-Closed に変わります。

  • MRP ポートは、SPAN 宛先ポート、プライベート VLAN ポート、またはトンネル ポートのいずれのポート タイプとしても設定できません。また PROFINET モードで動作している場合、MRP ポートをトランク ポートとして設定することもできません。

  • MRP は EtherChannel または EtherChannel に属する個別のポートではサポートされません。

  • 各 MRP リングは 1 つの MRP VLAN のみを持つことができます。トラフィックフラッディングを回避するため、VLAN はデバイスのリングごとに異なる必要があります。

PROFINET MRP モードのみ

  • PROFINET MRP モードは IE3x00 シリーズ スイッチでサポートされます。IE3100 高耐久性シリーズ スイッチではサポートされていません。

  • クライアントとマネージャで正しいリング ID を設定していることを確認してください。リング ID 設定は、スイッチで自動的に検証されません。

  • PROFINET MRP モードで設定できる MRP リングは 1 つだけです。


    (注)  


    show profinet status コマンドの出力に表示される MRP リングの数は、PROFINET ではなく CLI を使用して設定できるリングの最大数を示します。


  • STEP7 と TIA によって管理される PROFINET MRP では、PROFINET に VLAN タギングの概念がないため、レイヤ 2 アクセス ポートのみサポートされています。

  • 10 ミリ秒のプロファイルはサポートされていません。

  • PROFINET MRP モードを使用する場合、PROFINET が近接デバイスを認識し、Siemens PLC タイムアウトを回避するため、LLDP タイマーを 5 ミリ秒または 10 ミリ秒に設定することを推奨します。

  • 新しい脱着可能なモジュール GSD ファイルが TIA/STEP7 にインストールされている場合は、TIA/Step7 でプロジェクトを再作成する必要があります。古い GSD ファイルを使用して作成された既存のプロジェクトでは、同じデバイスに対して新しい GSD ファイルを選択しようとするとエラーを表示します。これは、脱着可能なモジュール SKU のコンボ ポートが以前に固定ポートとして定義されていたために発生します。

  • すべてのノードが MRA モードで起動した後は、リングを切断するか(ポートをシャット ダウンするか、ケーブルを物理的に取り外す)、または手動でロール変更を設定することによって、ノードのロールを MRA から MRC に変更することはできません。MRA と MRC を使用した MRP リング設定が必要な場合は、最初に 1 つのノードのみを MRA として設定し、残りを MRC として設定する必要があります。

MRP CLI モードのみ

  • CLI を使用して MRP リングを設定したら、MRP リングを、MRP をサポートするポート ペアに接続する必要があります。

  • どちらの MRP ポートも同じインターフェイス モード(アクセスまたはトランク)である必要があります。

  • 既存の MRP リングの設定(モード)を変更する、またはアクセスとトランク間のリング ポートのインターフェイス モードを変更するには、まずリングを削除してから、新しい設定のリングを再作成する必要があります。

  • 両方の MRP ポートがアクセス モードの場合、アクセス VLAN はこれに合わせる必要があります。設定済みの MRP VLAN がポートのアクセス VLAN と一致しない場合、MRP VLAN は自動的に MRP ポートのアクセス VLAN に変更されます。

  • 2 つのアクセス ポートを持つ MRP リングで、MRP リング作成時にポートが同じアクセス VLAN に属していない場合、または MRP リング作成後にポートの 1 つだけアクセス VLAN を変更した場合、MRP リング動作は中断され、次のようなメッセージが表示されます。

    
    ERROR% The ring 1 ports don't belong to the same access VLAN. The MRP ring will not function until the issue has been fixed
    

    この問題を解決するには、2 つのリング ポートのアクセス VLAN の設定を同じにします。

  • 200 ミリ秒の標準プロファイル、500 ミリ秒のプロファイル、および 30 ミリ秒のプロファイルがサポートされています。10 ミリ秒のプロファイルはサポートされていません。

  • MRA は、CLI または PROFINET を介してアクティブ化できます。

デフォルト設定

  • Cisco IOS XE 17.6.x 以前の場合、MRM および MRC ライセンスはデフォルトではインストールされません。17.7.1 以降、MRP に機能ライセンスは必要なくなりました。

  • (Cisco IOS XE 17.6.x 以前)MRM ライセンスまたは MRC ライセンスが有効な場合、PROFINET MRP モードはデフォルトで有効になっています。

  • MRP はデフォルトで無効になっています。

  • デフォルトの VLAN は 1 です。

  • デフォルト以外の VLAN を、MRP リング 1 に割り当てる前に作成します。

MRP ライセンスのアクティブ化


(注)  


MRP ライセンスのアクティブ化は、Cisco IOS XE 17.6.x 以前に適用されます。MRP 機能ライセンスの要件は、Cisco IOS XE 17.7.1 以降では削除されています。


MRP ライセンスをアクティブ化する手順は、スマートライセンスをオンラインモードとオフラインモードのどちらで使用しているかによって異なります。各モードには、次の 2 つのシナリオがあります。

  • オンラインモード:

    • デバイスが Cisco Smart Software Manager(CSSM)に直接接続されている場合。

    • デバイスが CSLU を介して CSSM に接続されている場合。

  • オフラインモード:

    • デバイスが CSSM または CSLU に接続されていない場合。

    • デバイスが CSLU モードで、CSSM に接続されていない場合。

スマートライセンスモードに基づき、次のいずれかの手順を実行して、MRP ライセンスをアクティブにします。


(注)  


次の手順は、MRP マネージャライセンスとクライアントライセンスの両方をアクティブ化する例を示しています。スイッチで MRP ライセンスをアクティブ化する場合は、ライセンスタイプに応じたコマンド(mrp-manager または mrp-client)を入力します。


CSSM に直接接続されたデバイス

デバイスが CSSM に直接接続されている場合に MRP ライセンスをアクティブ化するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

コンフィギュレーション モードに入ります。

configure terminal

ステップ 2

転送モードを設定します。

license smart transport smart

license smart url smart url

例:

Switch# configure terminal
Switch(config)# license smart transport smart
Switch(config)# license smart url smart https://smartreceiver.cisco.com/licservice/license
Switch(config)# end
Switch# write

ステップ 3

転送モードの設定を確認します。

show license all

例:

Switch# show license all

Transport:
  Type: Smart
  URL: license smart url smart https://smartreceiver.cisco.com/licservice/license

ステップ 4

CSSM との信頼を確立します。

license smart trust idtoken idtoken local force

syslog メッセージにより、信頼が確立されているかどうかが示されます。

ステップ 5

信頼が確立されたことを確認します。

show license tech sup | i INSTALL

例:

Switch# show licence tech sup | i INSTALL
      Reservation status: NOT INSTALLED
Local Device: P:IE-3300-8T2X,S:FCW24160H8C, state[2], Trust Data INSTALLED
Overall Trust: INSTALLED (2)

ステップ 6

スマートライセンス承認コード(SLAC)を要求してインストールし、MRP ライセンスの使用を許可します。

license smart authorization request add mrp_manager local

または

license smart authorization request add mrp_client local

例:

Switch# license smart authorization request add mrp_manager local
Switch# license smart authorization request add mrp_client local
Switch# show licence summary                                                                                                
License Usage:                                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                                            
  -----------------------------------------------------------------------------                                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                                            
  MRP ring manager lic... (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          0 NOT IN USE                                        
  MRP ring client lice... (IE3x00_LIC_MRP_Client)           0 NOT IN USE                                        

ステップ 7

MRP 機能を有効にします。

platform license feature mrp-manager

または

platform license feature mrp-client

例:

Switch(config)# platform license feature mrp-manager
Switch(config)# platform license feature mrp-client    
Switch# show license summary                                                                    
License Usage:                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                            
  -----------------------------------------------------------------------------                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                            
  mrp_manager             (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          1 IN USE                            
  mrp_client              (IE3x00_LIC_MRP_Client)           1 IN USE

CSLU を介して CSSM に接続されたデバイス

デバイスが CLSU を介して CSSM に接続されている場合に MRP ライセンスをアクティブ化するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

コンフィギュレーション モードに入ります。

configure terminal

ステップ 2

転送モードを設定します。

license smart transport cslu

license smart url cslu http:// <ip-of-windows-machine>:8182/cslu/v1/pi

例:
Switch# configure terminal
Switch(config)# license smart transport cslu                                                 
Switch(config)# license smart url cslu http://10.65.77.61:8182/cslu/v1/pi                                          
Switch(config)# end                                                                                                
Switch# write

ステップ 3

転送モードの設定を確認します。

show license all

例:

Switch# show license all
Transport:
  Type: cslu
  Cslu address: http://10.65.77.61:8182/cslu/v1/pi

ステップ 4

CSLU で、次に示すように、CSSM URL、スマートアカウント、バーチャルアカウントなどの必要な情報を入力し、CSSM にログインします。

ステップ 5

スマートライセンス承認コード(SLAC)を要求してインストールし、MRP ライセンスの使用を許可します。

license smart authorization request add mrp_manager local

または

license smart authorization request add mrp_client local

例:

Switch# license smart authorization request add mrp_manager local
Switch# license smart authorization request add mrp_client local
Switch# show licence summary                                                                                                
License Usage:                                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                                            
  -----------------------------------------------------------------------------                                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                                            
  MRP ring manager lic... (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          0 NOT IN USE                                        
  MRP ring client lice... (IE3x00_LIC_MRP_Client)           0 NOT IN USE                                        
Switch #

ステップ 6

MRP 機能を有効にします。

platform license feature mrp-manager

または

platform license feature mrp-client

例:

Switch(config)#platform license feature mrp-manager
Switch(config)#platform license feature mrp-client    
Switch#show license summary                                                                    
License Usage:                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                            
  -----------------------------------------------------------------------------                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                            
  mrp_manager             (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          1 IN USE                            
  mrp_client              (IE3x00_LIC_MRP_Client)           1 IN USE

CSSM または CSLU に接続されていないデバイス

デバイスが CSSM または CSLU に接続されていない場合に MRP ライセンスをアクティブ化するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

転送モードを設定します。

license smart transport off

例:

Switch# configure terminal
Switch(config)# license smart transport off

ステップ 2

転送モードの設定を確認します。

show license all

例:

Switch# show license all
Transport:
  Type: Transport Off
  

ステップ 3

Authorizationコードをダウンロードするには、[CSSM] > [Product Instances] に移動し、[Authorize License-Enforced Features] をクリックして、次の手順に従います。

  1. デバイス識別子を入力します。

  2. 必要な MRP ライセンスの数を入力します。

  3. デバイスタイプを選択します。

  4. デバイスとライセンスを確認します。

  5. [Download as File] または [Copy to Clipboard] をクリックして、承認コードを取得します。

ステップ 4

前の手順で取得した承認コードをデバイスにインストールします。

license smart import <AuthorizationCode.txt>

例:

Switch# license smart import AuthorizationCode.txt
Import Data Successfull                        
Last Confirmation code UDI: PID:IE-3400H-24T,SN:FCW23200H5S
    Confirmation code: 8c55e536                            
Switch#                                                      

ステップ 5

MRP 機能を有効にします。

platform license feature mrp-manager

または

platform license feature mrp-client

例:

Switch(config)# platform license feature mrp-manager
Switch(config)# platform license feature mrp-client    
Switch# show license summary                                                                    
License Usage:                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                            
  -----------------------------------------------------------------------------                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                            
  mrp_manager             (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          1 IN USE                            
  mrp_client              (IE3x00_LIC_MRP_Client)           1 IN USE

CSSM に接続されていない CSLU モードのデバイス

CLSU モードのデバイスが CSSM に接続されていない場合に MRPライセンスをアクティブ化するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

コンフィギュレーション モードに入ります。

configure terminal

ステップ 2

転送モードを設定します。

license smart transport cslu

license smart url cslu http:// <ip-of-windows-machine>:8182/cslu/v1/pi

例:
Switch# configure terminal
Switch(config)# license smart transport cslu                                                 
Switch(config)# license smart url cslu http://10.65.77.61:8182/cslu/v1/pi                                          
Switch(config)# end                                                                                                
Swithc# wr

ステップ 3

転送モードの設定を確認します。

show license all

例:

Switch# show license all
Transport:
  Type: cslu
  Cslu address: http://10.65.77.61:8182/cslu/v1/pi

ステップ 4

デバイスから CLSU に承認要求を送信します。

CSLU のファイルに要求をエクスポートし、CSSM にファイルをアップロードして、CSSM から承認コードを取得します。

ステップ 5

CSLU に承認コードをインポートします。

デバイスは、CSLU との次の通信で承認コードを取得し、インストールします。

ステップ 6

MRP 機能を有効にします。

platform license feature mrp-manager

または

platform license feature mrp-client

例:

Switch(config)# platform license feature mrp-manager
Switch(config)# platform license feature mrp-client    
Switch# show license summary                                                                    
License Usage:                                                                                  
  License                 Entitlement tag               Count Status                            
  -----------------------------------------------------------------------------                 
  network-advantage       (IE3400H_Network_Advantage)       1 IN USE                            
  dna-essentials          (IE3400H_DNA_Essentials)          1 IN USE                            
  mrp_manager             (IE3x00_LIC_MRP_Manager)          1 IN USE                            
  mrp_client              (IE3x00_LIC_MRP_Client)           1 IN USE

TIA 15 または STEP7 を使用した Profinet MRP モードの設定

ライセンス(Cisco IOS XE 17.6.x 以前)をアクティブ化した後、Siemens TIA または STEP7 を使用して、PROFINET MRP 設定をシスコスイッチにプッシュすることができます。IOS XE バージョン 17.6.x 以前では、PROFINET で MRP を設定する前に、MRP 機能ライセンスをインストールする必要があります。IOS XE 17.7.1 以降では、機能ライセンスなしで PROFINET で MRP を設定できます。


(注)  


PROFINET および TIA を使用している場合、CLI を使用してスイッチの設定を実行または変更しないでください。これには MRC または MRM 権限を設定することが含まれます。MRP CLI モードと PROFINET MRP モードは相互に排他的です。



(注)  


シスコスイッチが PROFINET PLC に接続されている場合、show profinet status | include Connected の出力は Yes になります。show profinet status | include Connected の出力が No, の場合、スイッチは PROFINET PLC に接続されていません。


PROFINET GSD ファイルのインストール

PROFINET MRP GSD ファイルは、Cisco IOS XE ソフトウェアリリースにバンドルされています。IE3x00 が少なくとも 1 回起動した後、IE3x00 の GSD ファイルは「ProfinetGSD」というディレクトリに配置されます。このディレクトリには、全 IE3x00 SKU のすべての GSD を含む zip ファイルがあります。ファイルの名前は「CISCO_Petra_3400.zip」です。リリースにバンドルされ、ProfinetGSD ディレクトリに含められる GSD ファイルを使用することを推奨します。


注意    


Cisco IOS ソフトウェアにバンドルされているバージョンより古い TIA 15 または STEP 7 にインストールされた GSD XML ファイルがある場合、非互換性により起こり得る問題を回避するため、古いファイルを削除することを推奨します。


PROFINET MRP の起動

前提条件

LLDP プロトコルを使用してすべての近接デバイスを検出するため、PROFINET MRP をネットワークにプッシュする前に、MRP イーサネット ポートを承認し、リング(オープン リング)から切断することを推奨します。このアプローチにより、何か問題があった場合に、不必要なフラッディングを回避できます。

手順の概要

  1. (オプション)show lldp neighbor と入力し、LLDP プロトコルがすべてのネイバーを正しく検出することを確認します。
  2. (Cisco IOS XE 17.6 以前)すべての MRP ライセンスがスイッチ上でアクティブであることを確認します。
  3. PROFINET ステータスに「接続済み」と表示されていることを確認します。
  4. profinet mrp ring 1 の出力を調べることで、MRP ポートが正しく接続されていることを確認でき、次の報告が得られます。

手順の詳細


ステップ 1

(オプション)show lldp neighbor と入力し、LLDP プロトコルがすべてのネイバーを正しく検出することを確認します。

ステップ 2

(Cisco IOS XE 17.6 以前)すべての MRP ライセンスがスイッチ上でアクティブであることを確認します。

ステップ 3

PROFINET ステータスに「接続済み」と表示されていることを確認します。

ステップ 4

profinet mrp ring 1 の出力を調べることで、MRP ポートが正しく接続されていることを確認でき、次の報告が得られます。

  • ブロック済みモードの 1 つの MRM ポート

  • フォワーディング モードの他のすべての MRM ポート(のバランス)

(注)  

 

MRP デバイスのロールを変更する(MRP クライアントから MRP マネージャ、または MRP マネージャから MRP クライアントなど)前に、MRP リングが開いていることを確認します。


Simatic Step 7 または TIA 15 ポータルを使用した Profinet の管理

このセクションでは、TIA ポータル内の主要画面の概要について説明します。ここでは設定の詳細については説明しません。TIA ポータルの詳細な使用方法については、Siemens Simatic STEP7 のユーザ マニュアルを参照してください。


(注)  


PROFINET モードの MRP 自動マネージャは、TIA V15 でのみサポートされます。


図 2. MRP を設定する前の PROFINET デバイス検出(DCP)ウィンドウ
図 3. PROFINET MRP マネージャと MRP ドメインの定義
図 4. PROFINET MRP クライアントと MRP ドメインの定義
図 5. PROFINET MRP インターフェイスの定義
図 6. PROFINET MRP のネットワーク構成図

MRP CLI モードの設定

MRP を設定するには、ノードを MRA または MRC として設定し、その 2 つの MRP ポートを指定します。mrp-manager ライセンスを使用すると、各リングのマネージャ インスタンスおよびデバイスごとに 1 つのマネージャを使用して、デバイス上に最大 3 つのリングを設定できます(デバイスはマネージャまたはクライアントになれます)。1 つの MRM を持つリングはそれぞれ、最大 50 の MRC をサポートできます。


(注)  


MRP 機能ライセンス(mrp-manager または mrp-client)は、17.7.1 より前の Cisco IOS XE リリースにのみ適用されます。Cisco IOS XE 17.7.1 以降で MRP を使用するのに、機能ライセンスは必要ありません。必要なのは Network Essentials の基本ライセンスのみです。


次の MRP 設定パラメータは、複数の MRP リングで必要な domain-id と優先順位を除いてオプションです。

  • domain-id:MRP リングを表す一意の ID。

  • domain-name:設定した MRP ドメイン ID の論理名。

  • profile:200 ミリ秒(デフォルト)

  • vlan-id:MRP フレームを送信するための VLAN。

  • default:グローバル MRP 設定では、モードをクライアントに設定します。

MRP マネージャの設定

スイッチを MRP CLI モードの MRP として設定するには、次の手順に従います。

PROFINET MRP はスイッチのデフォルト モードであるため、次の手順 1 において MRP CLI モードで動作させるには、そのモードを無効にする必要があります。


(注)  


デバイスが PLC モジュールに接続されている場合、MRP に対して「no device in the ring」が選択されていることを確認します。

手順の概要

  1. コンフィギュレーション モードを開始します。
  2. MRP を有効化します。
  3. スイッチで MRP マネージャモードを設定します。
  4. (単一の MRP リングの場合はオプション)ドメイン ID を設定します。
  5. (単一の MRP リングの場合はオプション)ドメイン名を設定します。
  6. (オプション)VLAN ID を設定します。
  7. (オプション)リカバリ プロファイルを設定します。
  8. MRA の優先順位を設定します。
  9. 間隔を設定します。
  10. 最初のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。
  11. インターフェイス モードを設定します。
  12. MRP リングにインターフェイスを関連付けます。
  13. グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
  14. 2 番目のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。
  15. インターフェイス モードを設定します。
  16. MRP リングにインターフェイスを関連付けます。
  17. 特権 EXEC モードに戻ります。
  18. (複数のリングの場合)リングを追加するごとに、ステップ 2 ~ 15 を繰り返します。

手順の詳細


ステップ 1

コンフィギュレーション モードを開始します。

configure terminal

no profinet mrp

ステップ 2

MRP を有効化します。

mrp ring 1

ステップ 3

スイッチで MRP マネージャモードを設定します。

mode auto-manager

ステップ 4

(単一の MRP リングの場合はオプション)ドメイン ID を設定します。

domain-id value

value:ハイフンによって 5 つのグループに分けられた 32 桁の 16 進数の UUID 文字列

例:550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000

リング 1 のデフォルト ドメイン ID は FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFE です。

(注)  

 

ドメイン ID は、必要な場合にのみデフォルトから変更します。

ステップ 5

(単一の MRP リングの場合はオプション)ドメイン名を設定します。

domain-name name

name:最大 32 文字の文字列

ステップ 6

(オプション)VLAN ID を設定します。

vlan-id vlan

ステップ 7

(オプション)リカバリ プロファイルを設定します。

profile {30 |200 | 500 }

  • 30:最大リカバリ時間 30 ミリ秒

  • 200:最大リカバリ時間 200 ミリ秒

  • 500:最大リカバリ時間 500 ミリ秒

ステップ 8

MRA の優先順位を設定します。

priority value

value:範囲は <36864 ~ 61440> で、最低値は 65535。

デフォルトの優先順位は 40960 です。

ステップ 9

間隔を設定します。

interval interval

  • 3:30 ミリ秒プロファイルに対する MRP_Test のデフォルト間隔 3 ミリ秒

  • 20:200 ミリ秒プロファイルに対する MRP_Test のデフォルト間隔 20 ミリ秒

  • 50:500 ミリ秒プロファイルに対する MRP_Test のデフォルト間隔 50 ミリ秒

  • <3 ~ 10>:オプションのより高速な MRP_Test 間隔(ミリ秒単位)

(注)  

 

オプションのより高速な MRP_Test 間隔は、リングが IE3x00 デバイスで形成されている場合にのみ設定できます。

ステップ 10

最初のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。

interface port

ステップ 11

インターフェイス モードを設定します。

switchport mode { access | trunk }

(注)  

 
MRP をアクセスモードで設定するには switchport mode access を指定する必要があります。

ステップ 12

MRP リングにインターフェイスを関連付けます。

mrp ring 1

ステップ 13

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

exit

ステップ 14

2 番目のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。

interface port

ステップ 15

インターフェイス モードを設定します。

switchport mode { access | trunk }

(注)  

 
MRP をアクセスモードで設定するには、この手順で switchport mode access を指定する必要があります。

ステップ 16

MRP リングにインターフェイスを関連付けます。

mrp ring 1

ステップ 17

特権 EXEC モードに戻ります。

end

ステップ 18

(複数のリングの場合)リングを追加するごとに、ステップ 2 ~ 15 を繰り返します。

  • 2 番目のリングにリング番号 2 を割り当てます。

  • リング 2 に一意のドメイン ID を割り当てます。リング 2 のデフォルト ドメイン ID は FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFD です。

  • 3 番目のリングにリング番号 3 を割り当てます。

  • リング 3 に一意のドメイン ID を割り当てます。リング 3 のデフォルトドメイン ID は FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFC です。

(注)  

 
各リングには固有のドメイン ID が必要です。2 つのリングで同じドメイン ID を共有することはありません。

次に、MRP 自動マネージャを設定する例を示します。


Switch#configure terminal
Switch# no profinet mrp
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#mrp ring 1
Switch(config-mrp)#mode manager
Switch(config-mrp-manager)#domain-id FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF
Switch(config-mrp-manager)#priority 40960
Switch(config-mrp-manager)#end
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#GigabitEthernet1/2
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#exit
Switch(config)#GigabitEthernet1/1
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#exit 
Switch(config-if)#end
 
Switch# show mrp ring 1
MRP ring 1

Profile : 200 ms
Mode : Auto-Manager
Priority : 40960
Operational Mode: Client
From : CLI
License : Active
Best Manager :
MAC Address : 00:78:88:5E:03:81
Priority : 36864

Network Topology: Ring
Network Status : OPEN
Port1: Port2:
MAC Address :84:B8:02:ED:E8:02 MAC Address :84:B8:02:ED:E8:01
Interface :GigabitEthernet1/2 Interface :GigabitEthernet1/1
Status :Forwarding Status :Forwarding

VLAN ID : 1
Domain Name : Cisco MRP Ring 1
Domain ID : FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF

Topology Change Request Interval : 10ms
Topology Change Repeat Count : 3
Short Test Frame Interval : 10ms
Default Test Frame Interval : 20ms
Test Monitoring Interval Count : 3
Test Monitoring Extended Interval Count : N/A
Switch#show mrp ports
 
Ring ID : 1
PortName                Status
--------------------------------------
GigabitEthernet1/2         Forwarding
GigabitEthernet1/1         Forwarding

(注)  


show mrp ring の出力には、Cisco IOS XE リリース 17.7.1 以降の CLI および Profinet モードでは「License: Not Applicable」と表示されます。


MRP クライアントの設定

スイッチを MRP クライアントとして設定するには、次の手順に従います。

手順の概要

  1. コンフィギュレーション モードを開始します。
  2. MRP を有効化します。
  3. MRP クライアント モードを設定します(このモードを指定しない場合、クライアント モードがデフォルトです)。
  4. (オプション)MRM でこのリング用に設定したドメインと同じドメイン ID を設定します。
  5. 特権 EXEC モードに戻ります。
  6. コンフィギュレーション モードに入ります。
  7. 最初のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。
  8. インターフェイス モードを設定します。
  9. MRP リングにインターフェイスを関連付けます。
  10. グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
  11. 2 番目のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。
  12. インターフェイス モードを設定します。
  13. MRP リングにインターフェイスを関連付けます。
  14. 特権 EXEC モードに戻ります。

手順の詳細


ステップ 1

コンフィギュレーション モードを開始します。

configure terminal

ステップ 2

MRP を有効化します。

mrp ring 1

ステップ 3

MRP クライアント モードを設定します(このモードを指定しない場合、クライアント モードがデフォルトです)。

mode client

ステップ 4

(オプション)MRM でこのリング用に設定したドメインと同じドメイン ID を設定します。

domain-id value

value:ハイフンによって 5 つのグループに分けられた 32 桁の 16 進数の UUID 文字列

例:550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000

リング 1 のデフォルト ドメイン ID は FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFE です。

ステップ 5

特権 EXEC モードに戻ります。

end

ステップ 6

コンフィギュレーション モードに入ります。

configure terminal

ステップ 7

最初のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。

interface port

ステップ 8

インターフェイス モードを設定します。

switchport mode { access | trunk }

(注)  

 
MRP をアクセスモードで設定するには switchport mode access を指定する必要があります。

ステップ 9

MRP リングにインターフェイスを関連付けます。

mrp ring 1

ステップ 10

グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

exit

ステップ 11

2 番目のリング ポートとして動作するポートの ID を指定します。

interface port

ステップ 12

インターフェイス モードを設定します。

switchport mode { access | trunk }

(注)  

 
MRP をアクセスモードで設定するには switchport mode access を指定する必要があります。

ステップ 13

MRP リングにインターフェイスを関連付けます。

mrp ring 1

ステップ 14

特権 EXEC モードに戻ります。

end


次に、MRP クライアントを設定する例を示します。


Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#mrp ring 1
Switch(config-mrp)#mode client
Switch(config-mrp-client)#end
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface gi1/1
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
Switch(config-if)#exit
Switch(config)#interface gi1/2
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
Switch(config-if)#end
 
Switch#show mrp ring
MRP ring 1

Mode : Client
From : CLI
License : Active
Best Manager :
MAC Address : Unknown
Priority : Unknown

Network Topology: Ring
Network Status : Unknown
Port1: Port2:
MAC Address :30:F7:0D:68:07:81 MAC Address :30:F7:0D:68:07:82
Interface :GigabitEthernet1/1 Interface :GigabitEthernet1/2
Status :Forwarding Status :Forwarding

VLAN ID : 1
Domain Name : Cisco MRP Ring 1
Domain ID : FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF

Link Down Timer Interval : 20 ms
Link Up Timer Interval : 20 ms
Link Change (Up or Down) count : 4 ms
MRP ring 2 not configured
MRP ring 3 not configured

(注)  


show mrp ring の出力には、Cisco IOS XE リリース 17.7.1 以降の CLI および Profinet モードでは「License: Not Applicable」と表示されます。


PROFINET MRP の再有効化

PROFINET MRP はデフォルトで有効になっています。現在スイッチが MRP CLI モードで動作していて、動作モードを PROFINET MRP に戻したい場合のみ、次の手順に従ってください。


(注)  


PROFINET MRP に設定するインターフェイスで、switchport mode trunk on を設定しないでください。PROFINET MRP インターフェイスには、デフォルトの vlan mode/no configuration または switchport access vlan 1 CLI を設定できます。

手順の概要

  1. コンフィギュレーション モードに入ります。
  2. PROFINET MRP を有効化します。
  3. TIA ポータルを使用して、PROFINET MRP クライアントまたは PROFINET MRP マネージャを設定します。

手順の詳細


ステップ 1

コンフィギュレーション モードに入ります。

configure terminal

ステップ 2

PROFINET MRP を有効化します。

profinet mrp

ステップ 3

TIA ポータルを使用して、PROFINET MRP クライアントまたは PROFINET MRP マネージャを設定します。

次の例は、PROFINET MRP を有効にする方法、およびステータスの確認方法を示します。



switch#configure terminal
switch(config)# profinet mrp
switch(config)# end
switch#show profinet status
Profinet : Enabled
Connection Status : Connected
Vlan : 50
Profinet ID : ie2km1
GSD version : Match
Reduct Ratio : 128
MRP : Enabled
MRP License Status : Active
MRP Max Rings Allowed : 3
MRC2# sh profinet mrp ring 1
MRP ring 1
Profile     : 200 ms
Mode        : Client
From        : Profinet
Network Topology: Ring
PNPORT 1:(0/32769)				PNPORT 2:(0/32770)
 MAC Address    :78:DA:6E:57:9C:83          MAC Address
:78:DA:6E:57:9C:84
 Interface      :gigabitEthernet1/1            Interface      :gigabitEthernet1/2
 Status         :Forwarding                 Status         :Forwarding
VLAN ID     : 1
Domain Name : mrpdomain-1
Domain ID   : C3D687FE789E3A1ACDBE5BFCBBC27B6
Topology Change Request Interval        : 10ms
Topology Change Repeat Count            : 3
Short Test Frame Interval               : 10ms
Default Test Frame Interval             : 20ms
Test Monitoring Interval Count          : 3
Test Monitoring Extended Interval Count : N/A

設定の確認

コマンド

説明

show mrp ring {1 - 3 }

MRP リングの設定の詳細を表示します。

show mrp ports

MRP ポート状態の詳細を表示します。いずれのポートでも MRP が設定されていない場合、「N/A」と表示されます。

show mrp ring {1 - 3 } statistics [all | event | hardware | packet | platform ]

MRP リングの動作の詳細を表示します。

debug mrp [alarm |cli | client | license | manager | packet | platform ]

MRP イベントをトレースします。

(注)  

 

manager は、スイッチがマネージャまたは自動マネージャとして設定されている場合にのみ使用可能です。

license は、Cisco IOS XE 17.6.x 以前でのみ使用できます。

show profinet status

PROFINET の詳細を表示します。

show profinet mrp ring ring id

PROFINET MRP リングの設定の詳細を表示します。

show tech-supportprofinet

すべての PROFINET の詳細を表示します。

コマンド

説明

show mrp ring {1 - 3 }

MRP リングの設定の詳細を表示します。

show mrp ports

MRP ポート状態の詳細を表示します。いずれのポートでも MRP が設定されていない場合、「N/A」と表示されます。

show mrp ring {1 - 3 } statistics [all | event | hardware | packet | platform ]

MRP リングの動作の詳細を表示します。

debug mrp-ring [alarm |cli | client | license | manager | packet | platform ]

MRP イベントをトレースします。

(注)  

 

manager は、スイッチがマネージャまたは自動マネージャとして設定されている場合にのみ使用可能です。

license は、Cisco IOS XE 17.6.x 以前でのみ使用できます。

show profinet status

PROFINET の詳細を表示します。

show profinet mrp ring ring id

PROFINET MRP リングの設定の詳細を表示します。

show tech-supportprofinet

すべての PROFINET の詳細を表示します。

設定例

次に、マネージャとして設定された MRP スイッチの例を示します。


Switch#configure terminal
Switch# no profinet mrp
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#mrp ring 1
Switch(config-mrp)#mode manager
Switch(config-mrp-manager)#end
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface gi1/8
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#exit
Switch(config)#interface gi1/7
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#end
 
Switch#show mrp ring
MRP ring 1
 
Profile     : 200 ms
Mode        : Master
From        : CLI
 
Network Topology: Ring
Port1:                                     Port2:
MAC Address    :2C:54:2D:2C:3E:0A          MAC Address    :2C:54:2D:2C:3E:09
Interface      :gigabitEthernet1/8            Interface      :gigabitEthernet1/7
Status         :Forwarding                 Status         :Forwarding
 
VLAN ID     : 1
Domain Name : Cisco MRP
Domain ID   : FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF
 
Topology Change Request Interval        : 10ms
Topology Change Repeat Count            : 3
Short Test Frame Interval               : 10ms
Default Test Frame Interval             : 20ms
Test Monitoring Interval Count          : 3
Test Monitoring Extended Interval Count : N/A
Switch#show mrp ports
 
Ring ID : 1
PortName                Status
--------------------------------------
gigabitEthernet1/7         Forwarding
gigabitEthernet1/8         Forwarding
 

次に、自動マネージャとして設定された MRP スイッチの例を示します。


Switch#configure terminal
Switch# no profinet mrp
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#mrp ring 1
Switch(config-mrp)#mode auto-manager
Switch(config-mrp-auto-manager)#priority 36864
Switch(config-mrp-auto-manager)#end
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface gi1/2
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#exit
Switch(config)#interface gi1/1
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
WARNING% Enabling MRP automatically set STP FORWARDING. It is recommended to shutdown all interfaces which are not currently in use to prevent potential bridging loops.
Switch(config-if)#end
 
Switch#show mrp ring
MRP ring 1

Profile     : 200 ms
Mode        : Auto-Manager
Priority    : 36864
Operational Mode: Manager
From        : CLI
License     : Active
Best Manager MAC Address    :84:B8:02:ED:E8:01     priority 36864     

Network Topology: Ring
Network Status  : OPEN
Port1:                                     Port2:
 MAC Address    :84:B8:02:ED:E8:02          MAC Address    :84:B8:02:ED:E8:01
 Interface      :GigabitEthernet1/2         Interface      :GigabitEthernet1/1
 Status         :Forwarding                 Status         :Forwarding

VLAN ID     : 1
Domain Name : Cisco MRP Ring 1
Domain ID   : FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF

Topology Change Request Interval        : 10ms
Topology Change Repeat Count            : 3
Short Test Frame Interval               : 10ms
Default Test Frame Interval             : 20ms
Test Monitoring Interval Count          : 3
Test Monitoring Extended Interval Count : N/A

          
Topology Change Request Interval        : 10ms
Topology Change Repeat Count            : 3
Short Test Frame Interval               : 10ms
Default Test Frame Interval             : 20ms
Test Monitoring Interval Count          : 3
Test Monitoring Extended Interval Count : N/A

次に、クライアントとして設定された MRP スイッチの例を示します。


Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#mrp ring 1
Switch(config-mrp)#mode client
Switch(config-mrp-client)#end
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface gi1/3
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
Switch(config-if)#exit
Switch(config)#interface gi1/4
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#mrp ring 1
Switch(config-if)#end
 

機能の履歴

次の表に、MRP をサポートする各 IE スイッチのプラットフォームで、各機能が最初にサポートされる Cisco IOS リリースを示します。

スイッチプラットフォーム

機能

初回リリース

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

MRP サポート

Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.1

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

MRP-PROFINET

Cisco IOS XE Amsterdam 17.1.1

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

MRP 500 ミリ秒プロファイルのサポート

Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.1

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

トランクリンクでの MRP サポート

Cisco IOS XE Bengaluru 17.4.1

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

MRP ライセンスの削除

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1

Cisco Catalyst IE3x00 高耐久性シリーズ および Cisco Catalyst IE3400 Heavy-Duty シリーズ スイッチ

MRP:30 ミリ秒プロファイルのサポート

Cisco IOS XE Cupertino 17.9.1

Cisco Catalyst IE3100 高耐久性シリーズ スイッチ

  • MRP:30 ミリ秒プロファイルのサポート

  • MRP 200 ミリ秒プロファイルのサポート

  • MRP 500 ミリ秒プロファイルのサポート

  • デフォルトでの MRP CLI のサポート

Cisco IOS XE Dublin 17.11.1