マルチキャスト VPN コマンド

ip multicast-routing

IP マルチキャスト ルーティングを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip multicast-routing コマンドを使用します。IP マルチキャスト ルーティングを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip multicast-routing [ vrf vrf-name ]

no ip multicast-routing [ vrf vrf-name ]

構文の説明

vrf vrf-name

(任意)vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスのための IP マルチキャスト ルーティングを有効にします。

コマンド デフォルト

IP マルチキャスト ルーティングはディセーブルになっています。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション(config)。

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

IP マルチキャスト ルーティングがディセーブルになっている場合、Cisco IOS ソフトウェアはどのマルチキャスト パケットも転送しません。


(注)  

IPマルチキャストの場合は、IP マルチキャスト ルーティングを有効にした後に、PIM をすべてのインターフェイスに設定する必要があります。IP マルチキャスト ルーティングを無効にしても PIM は削除されません。PIM は、インターフェイスの設定から明示的に削除する必要があります。


次に、IP マルチキャスト ルーティングをイネーブルにする例を示します。


Switch(config)# ip multicast-routing 

次に、特定の VRF の IP マルチキャスト ルーティングを有効にする例を示します。


Switch(config)# 
ip multicast-routing vrf vrf1

次に、IP マルチキャスト ルーティングをディセーブルにする例を示します。


Switch(config)# 
no ip multicast-routing

次に、Cisco IOS XE リリース 3.3S で特定の VRF の MDS を有効にする例を示します。


Switch(config)# 
ip multicast-routing vrf vrf1

ip multicast mrinfo-filter

マルチキャスト ルータ情報(mrinfo)要求パケットをフィルタ処理するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip multicast mrinfo-filter コマンドを使用します。mrinfo 要求のフィルタを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip multicast [ vrf vrf-name ] mrinfo-filter access-list

no ip multicast [ vrf vrf-name ] mrinfo-filter

構文の説明

vrf

(任意)VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをサポートします。

vrf-name

(任意)VRF に割り当てられた名前。

access-list

どのネットワークまたはホストが mrinfo コマンドを使用して、ローカル マルチキャスト デバイスをクエリできるかを判別する IP 標準の番号付けまたは名前付けされたアクセス リスト。

コマンド デフォルト

デフォルトの動作または値はありません。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip multicast mrinfo-filter コマンドは、指定されたアクセス リストによって拒否されたすべての送信元からの mrinfo 要求パケットをフィルタ処理します。つまり、アクセス リストが送信元を拒否すると、その送信元の mrinfo 要求は除外されます。ACL によって許可された送信元からの mrinfo 要求は処理が許可されます。

次に、ネットワーク 192.168.1.1 のすべてのホストからの mrinfo 要求パケットをフィルタ処理し、その他のホストからの要求は許可する例を示します。


ip multicast mrinfo-filter 51
access-list 51 deny 192.168.1.1 
access list 51 permit any

ip ospf network

Open Shortest Path First(OSPF)ネットワーク タイプを指定されたメディアのデフォルト タイプ以外のタイプに設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip ospf network コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip ospf network { broadcast | non-broadcast | { point-to-multipoint [non-broadcast] | point-to-point } }

no ip ospf network

構文の説明

broadcast

ネットワーク タイプをブロードキャストに設定します。

non-broadcast

ネットワーク タイプを非ブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)に設定します。

point-to-multipoint non-broadcast

ネットワーク タイプをポイントツーマルチポイントに設定します。オプションのキーワード non-broadcast は、ポイントツーマルチポイント ネットワークを非ブロードキャストに設定します。non-broadcast キーワードを使用する場合は、neighbor コマンドが必須です。

point-to-point

ネットワーク タイプをポイントツーポイントに設定します。

コマンド デフォルト

ネットワーク タイプに依存します。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

仮想ネットワーク インターフェイス(config-if-vnet)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Fuji 16.8.1a

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

たとえば、ユーザのネットワーク内のルータがマルチキャスト アドレッシングをサポートしない場合に、この機能を使用してブロードキャスト ネットワークを NBMA ネットワークとして設定できます。非ブロードキャスト マルチアクセス ネットワーク(X.25、フレーム リレー、およびスイッチド マルチメガビット データ サービス(SMDS)など)をブロードキャスト ネットワークとして設定することもできます。この機能により、ネイバーを設定する必要がなくなります。

NBMA ネットワークをブロードキャストまたは非ブロードキャストとして設定する場合、ルータ間に仮想回線または完全メッシュ ネットワークがあることが前提となります。ただし、この前提が当てはまらないこれ以外の設定もあります。たとえば、部分メッシュ ネットワークが存在する場合です。この場合は、OSPF ネットワークのタイプをポイントツーマルチポイント ネットワークとして設定できます。直接接続していない 2 つのルータ間のルーティングでは、仮想回線を通過して両ルータに到達します。この機能を使用する場合は、ネイバーを設定する必要はありません。

この機能を許可しないインターフェイス上でこのコマンドを発行した場合、コマンドは無視されます。

OSPF にはポイントツーマルチポイント ネットワークに関連する 2 つの機能があります。一つはブロードキャスト ネットワークに適用される機能で、もう一方は非ブロードキャスト ネットワークに適用される機能です。

  • ポイントツーマルチポイントのブロードキャスト ネットワークでは、neighbor コマンドを使用できますが、当該ネイバーまでのコストを指定する必要があります。

  • ポイントツーマルチポイントの非ブロードキャスト ネットワークでは、neighbor コマンドを使用してネイバーを識別する必要があります。ネイバーへのコストの割り当てはオプションです。

次に、ユーザの OSPF ネットワークをブロードキャスト ネットワークとして設定する例を示します。


Device(config)# interface serial 0
Device(config-if)# ip address 192.168.77.17 255.255.255.0
Device(config-if)# ip ospf network broadcast
Device(config-if)# encapsulation frame-relay

次に、ブロードキャストを行うポイントツーマルチポイント ネットワークの例を示します。


Device(config)# interface serial 0
Device(config-if)# ip address 10.0.1.1 255.255.255.0
Device(config-if)# encapsulation frame-relay
Device(config-if)# ip ospf cost 100
Device(config-if)# ip ospf network point-to-multipoint
Device(config-if)# frame-relay map ip 10.0.1.3 202 broadcast
Device(config-if)# frame-relay map ip 10.0.1.4 203 broadcast
Device(config-if)# frame-relay map ip 10.0.1.5 204 broadcast
Device(config-if)# frame-relay local-dlci 200
!
Device(config-if)# router ospf 1
Device(config-if)# network 10.0.1.0 0.0.0.255 area 0
Device(config-if)# neighbor 10.0.1.5 cost 5
Device(config-if)# neighbor 10.0.1.4 cost 10

mdt data

データ マルチキャスト配信ツリー(MDT)プールで使用されるアドレス範囲を指定するには、VRF コンフィギュレーション モードまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt data コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt data threshold kb/s

no mdt data threshold kb/s

構文の説明

threshold kb/s

(任意)帯域幅しきい値をキロビット/秒(kb/s)単位で定義します。範囲は 1 ~ 4294967 です。

コマンド デフォルト

データ MDT プールは設定されていません。

コマンド モード

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)

VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

データ MDT には、MVPN ごとに最大 256 のマルチキャスト グループを含めることができます。データ MDT の作成に使用されるマルチキャスト グループは、設定済み IP アドレスのプールからダイナミックに選択されます。

データ MDT プールで使用されるアドレス範囲を指定するには、 mdt data コマンドを使用します。しきい値は、kb/s 単位で指定されます。オプションの list キーワードと access-list 引数を使用して、データ MDT プールで使用する (S, G) MVPN エントリを定義できます。これによって、データ MDT プールの作成は、access-list 引数に指定されたアクセス リストで定義された特定の (S, G) MVPN エントリにさらに限定されます。

mdt data コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt data コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

次に、MDT データ プールのグループ アドレスの範囲を設定する例を示します。500 kb/s のしきい値が設定されています。つまり、マルチキャスト ストリームが 1 kb/s を超えると、データ MDT が作成されます。


ip vrf vrf1
 rd 1000:1
 route-target export 10:27
 route-target import 10:27
 mdt default 236.1.1.1
 mdt data 228.0.0.0 0.0.0.127 threshold 500 list 101
!
.
.
.
!
ip pim ssm default
ip pim vrf vrf1 accept-rp auto-rp
!

mdt default

バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)ルーティングおよび転送(VRF)のデフォルトのマルチキャスト配信ツリー(MDT)グループを設定するには、VRF コンフィギュレーションまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt default コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt default group-address

no mdt default group-address

構文の説明

group-address

デフォルト MDT グループの IP アドレス同じグループ アドレスで設定されるプロバイダー エッジ(PE)デバイスはグループのメンバーになるため、このアドレスはコミュニティの ID として機能し、これによってプロバイダーエッジ ルータ間で相互にパケットを送受信できるようになります。

コマンド デフォルト

このコマンドはディセーブルです。

コマンド モード

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

デフォルト MDT グループは、同じ VPN に属するすべての PE デバイスに設定された同じグループである必要があります。

Source Specific Multicast(SSM; 送信元特定マルチキャスト)がデフォルト MDT のプロトコルとして使用されている場合、送信元 IP アドレスは、Border Gateway Protocol(BGP)セッションの送信元に使用されるアドレスです。

このコマンドによって、トンネル インターフェイスが作成されます。デフォルトでは、トンネル ヘッダーの宛先アドレスは、 group-address 引数です。

mdt default コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt default コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

次に、Protocol Independent Multicast(PIM)SSM をバックボーンに設定する例を示します。そのため、デフォルト グループとデータ MDT グループは、IP アドレスの SSM 範囲内に設定されています。VPN の内部では、PIM スパースモード(PIM-SM)が設定され、Auto-RP アナウンスのみが受け入れられます。


ip vrf vrf1
 rd 1000:1
 mdt default 236.1.1.1
 mdt data 228.0.0.0 0.0.0.127 threshold 50
 mdt data threshold 50
 route-target export 1000:1
 route-target import 1000:1
!
!

mdt log-reuse

データ マルチキャスト配信ツリー(MDT)の再利用の記録を有効にするには、VRF コンフィギュレーション モードまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt log-reuse コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt log-reuse

no mdt log-reuse

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

このコマンドはディセーブルです。

コマンド モード

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

mdt log-reuse コマンドは、データ MDT が再利用されるたびに Syslog メッセージを生成します。

mdt log-reuse コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt log-reuse コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

次に、MDT の再利用のログを有効にする例を示します。


mdt log-reuse

ip pim nbma-mode

マルチアクセス WAN インターフェイスをノンブロードキャスト マルチアクセス(NBMA)モードに設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip pim nbma-mode コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip pim nbma-mode

no ip pim nbma-mode

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

このコマンドはディセーブルです。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

仮想ネットワーク インターフェイス(config-if-vnet)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Fuji 16.8.1a

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、フレーム リレー、Switched Multimegabit Data Service(SMDS; スイッチド マルチメガビット データ サービス)、または ATM のみで使用します。特に、これらのメディアでネイティブ マルチキャストを使用できない場合に使用します。イーサネットや FDDI などのマルチキャスト対応 LAN ではこのコマンドを使用しないでください。

このコマンドを設定すると、各 Protocol Independent Multicast(PIM)の Join メッセージがマルチキャスト ルーティング テーブル エントリの発信インターフェイス リストで追跡されます。したがって、グループに参加している PIM WAN ネイバーだけが、データリンク ユニキャストとして送信されたパケットを取得します。このコマンドは、インターフェイス上で ip pim sparse-mode コマンドが設定されている場合にのみ使用してください。このコマンドは、通常のマルチキャスト機能を持つ LAN では推奨されません。

次に、インターフェイスを NBMA モードに設定する例を示します。


Device(config-if)# ip pim nbma-mode

ip pim sparse-mode

マルチアクセス WAN インターフェイスをスパース モードに設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ip pim sparse-mode コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip pim sparse-mode

no ip pim sparse-mode

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

このコマンドはディセーブルです。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

仮想ネットワーク インターフェイス(config-if-vnet)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Fuji 16.8.1a

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドがすべてのインターフェイスで設定されている場合、スパース モードで実行されている既存のグループは引き続きスパース モードで動作しますが、0.0.0.0 に設定された RP アドレスを使用します。RP アドレスが 0.0.0.0 に設定されたマルチキャスト エントリは、次のように動作します。

  • 既存の (S, G) ステートを維持します。

  • (*, G) または (S, G, RPbit) の PIM 加入またはプルーニング メッセージは送信しません。

  • 受信した (*, G) または (S, G, RPbit) 加入またはプルーニング メッセージは無視します。

  • 登録は送信せず、ファースト ホップのトラフィックはドロップします。

  • 受信した登録には、登録停止で応答します。

  • 資産は変更しません。

  • (*, G) 発信インターフェイス リスト(olist)は、インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)ステートに対してのみ維持します。

  • RP 0.0.0.0 グループに対する Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)Source-Active(SA)メッセージは、引き続き受信して転送します。

次に、インターフェイスをスパース モードに設定する例を示します。


Device(config-if)# ip pim sparse-mode

show ip pim mdt bgp

マルチキャスト配信ツリー(MDT)のデフォルト グループのルート識別子(RD)の Border Gateway Protocol(BGP)アドバタイズメントに関する詳細を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip pim mdt bgp コマンドを使用します。

show ip pim [ vrf vrf-name ] mdt bgp

構文の説明

vrf vrf-name

(任意)vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト バーチャル プライベート ネットワーク(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスに関連付けられた MDT デフォルト グループの RD の BGP アドバタイズメントに関する情報を表示します。

コマンド モード

ユーザ EXEC、特権 EXEC

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

MDT デフォルト グループの RD の詳細な BGP アドバタイズメントを表示するには、このコマンドを使用します。

次に、 show ip pim mdt bgp コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim mdt bgp
MDT-default group 232.2.1.4
 rid:10.1.1.1 next_hop:10.1.1.1

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

表 1. show ip pim mdt bgp のフィールドの説明

フィールド

説明

MDT-default group

このルータにアドバタイズされた MDT デフォルト グループ。

rid:10.1.1.1

アドバタイズしたルータの BGP ルータ ID。

next_hop:10.1.1.1

アドバタイズメントに含まれていた BGP ネクスト ホップ アドレス。

show ip pim mdt history

再利用されているデータ マルチキャスト配信ツリー(MDT)グループの履歴に関する情報を表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt history コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt history interval minutes

構文の説明

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンス用に再利用されているデータ MDT グループの履歴を表示します。

interval

再利用されているデータ MDT グループの履歴について情報を表示する間隔(分単位)を指定します。範囲は 1 ~ 71512 分(7 週間)です。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

show ip pim mdt history コマンドの出力には、interval キーワードと minutes 引数で指定された間隔の再利用された MDT データ グループの履歴が表示されます。間隔は過去から現在まで、つまり、minutes 引数に指定された時間からコマンドが実行された時間までです。

次に、show ip pim mdt history コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vrf1 mdt history interval 20
   MDT-data send history for VRF - vrf1 for the past 20 minutes
MDT-data group        Number of reuse
     10.9.9.8           3
     10.9.9.9           2

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

表 2. show ip pim mdt history のフィールドの説明

フィールド

説明

MDT-data group

情報が表示されている MDT データ グループ。

Number of reuse

このグループで再利用されたデータ MDT の数。

show ip pim mdt receive

プロバイダー エッジ(PE)ルータから受信したデータ マルチキャスト配信ツリー(MDT)グループ マッピングを表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt receive コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt receive [detail]

構文の説明

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスのデータ MDT マッピングを表示します。

detail

(任意)受信されたデータ MDT アドバタイズメントの詳細な説明を表示します。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ルータがデフォルトの MDT からデータ MDT に切り替えるときには、VRF 送信元、グループ ペア、およびトラフィックが送信されるグローバル マルチキャスト アドレスをアドバタイズします。リモート ルータがこのデータを受信する場合は、このグローバル アドレス マルチキャスト グループに加入します。

次に、さらに情報を取得するために detail キーワードを使用した show ip pim mdt receive コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vpn8 mdt receive detail
Joined MDT-data groups for VRF:vpn8
group:172.16.8.0 source:10.0.0.100 ref_count:13
(10.101.8.10, 225.1.8.1), 1d13h/00:03:28/00:02:26, OIF count:1, flags:TY
(10.102.8.10, 225.1.8.1), 1d13h/00:03:28/00:02:27, OIF count:1, flags:TY

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

表 3. show ip pim mdt receive のフィールドの説明

フィールド

説明

group:172.16.8.0

データ MDT を作成したグループ

source:10.0.0.100

データ MDT を作成した VRF 送信元

ref_count:13

このデータ MDT を再利用している (S, G) ペアの数。

OIF count:1

このマルチキャスト データを転送しているインターフェイスの数

flags:

エントリに関する情報です。

  • A:候補となる Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)アドバタイズメント

  • B:双方向グループ

  • D:デンス

  • C:接続済み

  • F:登録フラグ

  • I:受信した送信元固有のホスト レポート

  • J:最短パス送信元ツリー(SPT)の結合

  • L:ローカル

  • M:MSDP が作成したエントリ

  • P:プルーニング済み

  • R:RP ビットが設定済み

  • S:スパース

  • s:Source Specific Multicast(SSM)グループ

  • T:SPT ビット セット

  • X:プロキシ結合タイマーの実行中

  • U:URL Rendezvous Directory(URD)

  • Y:結合された MDT データ グループ

  • y:MDT データ グループに送信中

  • Z:マルチキャスト トンネル

show ip pim mdt send

使用中のデータ マルチキャスト配信ツリー(MDT)グループを表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt send コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt send

構文の説明

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスによって使用されているデータ MDT グループを表示します。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Denali 16.3.2

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

指定された MVRF によって使用されているデータ MDT グループを表示するには、このコマンドを使用します。

次に、show ip pim mdt send コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vpn8 mdt send
MDT-data send list for VRF:vpn8
  (source, group)                     MDT-data group      ref_count
  (10.100.8.10, 225.1.8.1)            232.2.8.0           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.2)            232.2.8.1           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.3)            232.2.8.2           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.4)            232.2.8.3           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.5)            232.2.8.4           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.6)            232.2.8.5           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.7)            232.2.8.6           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.8)            232.2.8.7           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.9)            232.2.8.8           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.10)           232.2.8.9           1

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

表 4. show ip pim mdt send のフィールドの説明

フィールド

説明

source, group

このルータがデータ MDT に切り替えた送信元とグループのアドレス

MDT-data group

これらのデータ MDT が送信されるマルチキャスト アドレス

ref_count

このデータ MDT を再利用している (S, G) ペアの数。

tunnel mode gre multipoint

multipoint Generic Routing Encapsulation(GRE)に対し、モバイル デバイスのすべてのローミング インターフェイスにグローバル カプセル化モードを設定するには、モバイル デバイス コンフィギュレーション モードで tunnel mode gre multipoint コマンドを使用します。グローバル デフォルトのカプセル化モードに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

tunnel mode gre multipoint

no tunnel mode gre multipoint

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

モバイル IP のデフォルトのカプセル化モードは、IP-in-IP カプセル化です。

コマンド モード


インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Fuji 16.8.1a

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドを使用して、マルチポイント GRE をトンネル モードとして設定します。

no tunnel mode gre multipoint コマンドは、デフォルトに戻し、IP-in-IP カプセル化で登録するようにモバイル デバイスに指示します。

次に、マルチポイント GRE をトンネル モードとして設定する例を示します。


Device(config-if)# tunnel mode gre multipoint