class
指定されたクラスマップ名のトラフィックを分類する一致基準を定義するには、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードで class コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
class { class-map-name | class-default }
no class { class-map-name | class-default }
構文の説明
class-map-name |
クラス マップ名。 |
class-default |
分類されていないパケットに一致するシステムのデフォルト クラスを参照します。 |
コマンド デフォルト
ポリシー マップ クラス マップは定義されていません。
コマンド モード
ポリシー マップ コンフィギュレーション
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE Everest 16.5.1a |
このコマンドが導入されました。 |
使用上のガイドライン
class コマンドを使用する前に、policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポリシー マップを識別し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。ポリシー マップを指定すると、ポリシー マップ内で新規クラスのポリシーを設定したり、既存クラスのポリシーを変更したりすることができます。service-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポリシー マップをポートへ添付することができます。
class コマンドを入力すると、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードが開始されます。使用できるコンフィギュレーション コマンドは、次のとおりです。
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admit :コール アドミッション制御(CAC)の要求を許可します。
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bandwidth :クラスに割り当てられる帯域幅を指定します。
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exit :ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。
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no :コマンドをデフォルト設定に戻します。
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police :分類したトラフィックにポリサーまたは集約ポリサーを定義します。ポリサーは、帯域幅の限度およびその限度を超過した場合に実行するアクションを指定します。このコマンドの詳細については、Cisco.com で入手可能な 『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』を参照してください。
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priority :ポリシー マップに属するトラフィックのクラスにスケジューリング プライオリティを割り当てます。
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queue-buffers :クラスのキュー バッファを設定します。
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queue-limit :ポリシー マップに設定されたクラス ポリシー用にキューが保持できる最大パケット数を指定します。
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service-policy :QoS サービス ポリシーを設定します。
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set :分類したトラフィックに割り当てる値を指定します。詳細については、次のサイトを参照してください。 set
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shape :平均またはピーク レート トラフィック シェーピングを指定します。このコマンドの詳細については、Cisco.com で入手可能な 『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』を参照してください。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用します。
class コマンドは、class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドと同じ機能を実行します。他のポートと共有していない新しい分類が必要な場合は、class コマンドを使用します。多数のポート間でマップを共有する場合には、class-map コマンドを使用します。
class class-default ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドを使用して、デフォルト クラスを設定できます。分類されていないトラフィック(トラフィック クラスで指定された一致基準を満たさないトラフィック)は、デフォルト トラフィックとして処理されます。
設定を確認するには、show policy-map 特権 EXEC コマンドを入力します。
例
次に、policy1 という名前のポリシー マップを作成する例を示します。このコマンドが入力方向に添付された場合、class1 で定義されたすべての着信トラフィックの照合を行い、IP DiffServ コード ポイント(DSCP)を 10 に設定し、平均レート 1 Mb/s、バースト 20 KB のトラフィックをポリシングします。プロファイルを超えるトラフィックは、ポリシング設定 DSCP マップから取得した DSCP 値がマークされてから送信されます。
Device(config)# policy-map policy1
Device(config-pmap)# class class1
Device(config-pmap-c)# set dscp 10
Device(config-pmap-c)# police 1000000 20000 exceed-action policed-dscp-transmit
Device(config-pmap-c)# exit
次に、ポリシー マップにデフォルトのトラフィック クラスを設定する例を示します。また、class-default が最初に設定された場合でも、デフォルトのトラフィック クラスをポリシー マップ pm3 の終わりに自動的に配置する方法も示します。
Device# configure terminal
Device(config)# class-map cm-3
Device(config-cmap)# match ip dscp 30
Device(config-cmap)# exit
Device(config)# class-map cm-4
Device(config-cmap)# match ip dscp 40
Device(config-cmap)# exit
Device(config)# policy-map pm3
Device(config-pmap)# class class-default
Device(config-pmap-c)# set dscp 10
Device(config-pmap-c)# exit
Device(config-pmap)# class cm-3
Device(config-pmap-c)# set dscp 4
Device(config-pmap-c)# exit
Device(config-pmap)# class cm-4
Device(config-pmap-c)# set precedence 5
Device(config-pmap-c)# exit
Device(config-pmap)# exit
Device# show policy-map pm3
Policy Map pm3
Class cm-3
set dscp 4
Class cm-4
set precedence 5
Class class-default
set dscp af11