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この章では、Cisco Nexus 1000V ソフトウェアのインストール後に、GUI アプリケーションまたは CLI のいずれかを使用して設定する方法を説明します。
(注) Cisco Nexus 1000V ソフトウェアを ESX または ESXi 4.0 VMware サーバにインストールする方法については、『Cisco Nexus 1000V Software Installation Guide, Release 4.0(4)SV1(3)』を参照してください。
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「前提条件」
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「設定の確認」
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「VM の起動」
コンフィギュレーションの設定プロセスを実行することで、Cisco Nexus 1000V の初期設定が行えます。
CLI と GUI のどちらを使用する場合でも、初期コンフィギュレーション ファイルを作成するためのプロンプトが表示されます。このファイルには次の最小限の設定が含まれます。
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管理 0 インターフェイス IP アドレスとネットマスク
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システム ログインおよび設定と、コントロールおよびパケット トラフィックのための VLAN
設定 GUI を使用する場合、初期コンフィギュレーション ファイルに次の設定を含めるためのプロンプトもソフトウェアで表示されます。
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VMware ポート グループまたはカーネル NIC を適切なポート プロファイルへ
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PNIC を VMware vSwitch から DVS 上の適切なアップリンクへ
Cisco Nexus 1000V の設定に適用される注意事項および制約事項は次のとおりです。
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冗長 VSM をインストールすることを強く推奨します。冗長 VSM の設定の詳細については、『 Cisco Nexus 1000V High Availability and Redundancy Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
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| 1.「Cisco Nexus 1000V の設定の例」を参照してください。 |
Cisco Nexus 1000V ソフトウェアのセットアップを開始する前に、次の事柄を理解または実行しておく必要があります。
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Cisco Nexus 1000V ソフトウェアをすでにインストール済みであり、『 Cisco Nexus 1000V Software Installation Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を使用して次の事項を設定します。
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新しい VSM 名がインベントリ フォルダ内で一意であり、長さは最大 80 文字
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インベントリ フォルダ内で VSM のインストール先となるホスト名
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Cisco Nexus 1000V VSM の IP アドレス
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「CLI の概要」を理解します。
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「用語リスト」を理解します。
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Cisco Nexus 1000V のセットアップ例を示す「Cisco Nexus 1000V の設定の例」を理解します。
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冗長 VSM をインストールする場合は、セカンダリ VSM にソフトウェアをインストールする前に、次の事項を完了させておく必要があります。
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このマニュアルを使用してプライマリ VSM を設定する。
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冗長性を向上させるには、異なるアップストリーム スイッチに接続している個別ホストに、プライマリおよびセカンダリ VSM 仮想マシンをインストールしてください。他の推奨事項については、「実装のガイドライン」を参照してください。
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表 2-2 に示されたロールで、この VSM に対応する HA ロールを事前に認識しておきます。
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X2 |
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X3 |
HA ロールの詳細については、『 Cisco Nexus 1000V High Availability and Redundancy Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
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Cisco Nexus 1000V ソフトウェアをセットアップする場合、管理者用パスワードを作成する必要があります。 表 2-3 に、パスワード強化のためのガイドラインを示します。
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| (注) 平文のパスワードには、特殊文字のドル記号($)を含めることはできません。 |
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Cisco Nexus 1000V VSM ドメイン内のすべての ESX ホストは、相互にレイヤ 2 の接続性を持つ必要があります。
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スイッチのセットを使用する場合、スイッチ間トランク リンクが、コントロールおよびパケット VLAN を含む、すべての関連 VLAN を伝送することを確認してください。アップリンクは、ESX ホスト上に設定されるすべての VLAN を伝送するトランク ポートである必要があります。
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Cisco Nexus 1000V 上の制御トラフィックは、ストーム制御またはストーム抑制をアップストリーム スイッチ上で設定している場合に影響を受ける可能性があります。トラフィック ストーム制御によって、Cisco Nexus 1000V が通信のために依存するブロードキャスト パケットがドロップする可能性があるため、アップストリーム スイッチ上でのストーム制御設定に注意してください。
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VSM VM を稼動するホスト上で、VMware スイッチと VMNIC によってコントロールおよびパケット VLAN が設定されます。
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VSM と VEM を同じ ESX ホスト上で実行することを計画している場合、「VSM および VEM の同じホスト上での実行」を参照してください。
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VSM VM 用の ESX ホスト上で、次の 3 つの VMware vSwitch ポート グループが作成されていることを確認してください。
これらのグループは、物理 LAN 内の対応する VLAN に必ず関連付けてください。
次に、手順を追って設定プロセスを示します。各手順の完了後に、この項に戻り、必要な手順がすべて正しい順に完了したことを確認してください。
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GUI アプリケーションを使用してソフトウェアをセットアップする場合は、「GUI ソフトウェアの設定プロセス」を参照してください。
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CLI を使用してソフトウェアをセットアップする場合は、「CLI ソフトウェアの設定プロセス」を参照してください。
ステップ 2
設定を確認します。「設定の確認」を参照してください。
ステップ 3
VM を起動します。「VM の起動」を参照してください。
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VSM および VEM が予想どおり機能している場合は、次の手順に進みます。
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機能しない場合は、『 Cisco Nexus 1000V Troubleshooting Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
ステップ 5
実装を続けます。「実装のガイドライン」を参照してください。
ステップ 6
Cisco Nexus 1000V ソフトウェアの設定プロセスが完了しました。
この手順に従って、1 つの VLAN または VLAN 範囲を作成し、次のポート プロファイルに使用できます。
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VSM と VM 間の通信用のシステム ポート プロファイル
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VM トラフィック用のアップリンク ポート プロファイル
ポート プロファイルは、CLI または GUI を使用してソフトウェアをセットアップする際に作成されます。
この手順を開始する前に、次の事柄を理解または実行しておく必要があります。
(注) スイッチポートとして設定されたすべてのインターフェイスおよびポートは、デフォルトで VLAN 1 にあります。
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Cisco Nexus 1000V での VLAN の使用方法についての図は、 「Cisco Nexus 1000V の設定の例」 (P.2-5)を参照してください。
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IEEE 802.1Q 標準に準拠するため、Cisco Nexus 1000V でサポートされる最大 4094 台の VLAN(1 ~ 4094 の範囲で番号付け)は、次の表に整理されています。
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コントロール、パケット、管理には同じ VLAN を使用し、この VLAN 上にデータ トラフィックは流さないことを推奨します。柔軟性を高めるため、個別の VLAN を使用できます。
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コントロールおよびパケットのポート グループに使用する VLAN 範囲を、アップストリーム スイッチ上に許可する必要があります。
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新規作成された VLAN は、レイヤ 2 ポートが割り当てられるまで未使用のままになります。
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次の事項の詳細については、 『 Cisco Nexus 1000V Interface Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
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レイヤ 2 インターフェイスの VLAN への割り当て(アクセス ポートまたはトランク ポート)
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ポートを VLAN アクセス ポートまたはトランク ポートとする設定と、VLAN への割り当て
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VLAN の設定の詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Layer 2 Switching Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
この手順に従って、インストールされたソフトウェアが予想どおり機能するかどうかを確認できます。
この手順を開始する前に、次の事柄を理解または実行しておく必要があります。
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ホストが DVS に追加されると、 show module コマンド出力にサーバ名が表示されます。これは、VSM 上に表示されるモジュールで 5 分以内に行われます。サーバ名は、vCenter Server に表示されるホストのオブジェクト名と同じであり、vCenter Server と VSM 間の接続によりフェッチされます。
ステップ 1
VSM 上で予想どおりに VEM が表示されるかどうかを確認します。
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VSM および VEM がアクティブで適切に設定されている場合は、次の手順に進みます。
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そうでない場合は、『 Cisco Nexus 1000V Troubleshooting Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
ステップ 3
VSM 上で次のコマンドを使用して、インターフェイスが動作状態であり、適切なポート グループに割り当てられていることを確認します。
ステップ 4
この手順が完了しました。
「ソフトウェアの設定プロセス」に戻ります。
この手順に従って、VM を起動し、ネットワークに接続していることを確認できます。
この手順を開始する前に、次の事柄を理解または実行しておく必要があります。
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IP アドレスを、VM の接続性の確認に使用する VM と同じサブネットにします。
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VM を作成するために VMware マニュアルを利用できます。
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システムの詳細な説明については、『 Cisco Nexus 1000V スタートアップ ガイド リリース 4.0(4)SV1(3) 』を参照してください。
ステップ 2
vSphere Client 上で VM の設定を編集し、VM トラフィックにデータ ポート プロファイルを設定する際の定義どおり、ネットワーク アダプタをポート プロファイル data262 にします。
ステップ 3
VM の電源を入れ、通常どおりトラフィックを確認します。
ステップ 4
この手順が完了しました。
「ソフトウェアの設定プロセス」に戻ります。
このマニュアルのインストール手順が完了したら、Cisco Nexus 1000V を設定するように、次のガイドラインを使用します。
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同一の VLAN を伝送するために 2 つ以上の PNIC が必要な場合は、ポート チャネルに PNIC を設定する必要があります。ポート チャネルの詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Layer 2 Switching Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
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同じサーバ上の PNIC が異なるアップストリーム スイッチに接続している場合は、ホスト モード(vPC-HM)で非同期ポート チャネルを設定する必要があります。詳細については、次のマニュアルを参照してください。
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『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』
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『 Cisco Nexus 1000V Interface Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』
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VSM を HA モードで実行することを推奨します。HA の設定の詳細については、『 Cisco Nexus 1000V High Availability and Redundancy Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。