AsyncOS 15.5.1 の新機能
機能 |
説明 |
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メッセージ終了 RFC 標準規格に違反しているメッセージの識別 |
電子メールゲートウェイは、メッセージ終了 RFC 標準規格(つまり <CRLF.CRLF> )に違反しているメッセージを識別してフィルタ処理し、脅威を検出するようになりました。 電子メールゲートウェイは、無効なメッセージ終了シーケンスを含むメッセージを受信すると、メッセージ終了 RFC 標準規格に準拠するメッセージを受信するまで、その接続内のすべてのメッセージ ID(MID)に X-Ironport-Invalid-End-Of-Message 拡張ヘッダー(X-Header)を追加します。 コンテンツフィルタでポリシーを設定し、これらのメッセージに対して必要なアクションを実行できます。 [CRとLFの取り扱い(CR and LF Handling)] フィールドの設定についての詳細は、Web インターフェイスを使用してリスナーを作成することによる接続要求のリスニング を参照してください。 |
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Vault サービスのモニタリングとアラートの送信 |
電子メールゲートウェイは、初期化されているかどうかにかかわらず、Vault サービスをモニターし、そのステータスを追跡するようになりました。また、適切なアラートメッセージを送信し、ステータス情報を error_logs に記録します。 アラートログには、次のいずれかの方法でアクセスできます。
何らかの問題によって Vault サービスの初期化に失敗した場合は、Vault サービスがダウンしていることを示すアラートメッセージを(メール、Web インターフェイス、および CLI で)受信します。Vault サービスを復元するには、Vault Recovery プロセスを実行する必要があります。
アラートメッセージは次のようなシナリオで受信します。
Vault サービスを復元するには、Vault Recovery プロセスを実行する必要があります。
電子メールゲートウェイの設定を保存する方法の詳細については、リリースノートの「Saving Email Gateway's Configuration」セクションを参照してください。 Vault Recovery プロセスの実行方法については、リリースノートの「Executing Vault Recovery Process to Resolve Vault Issues」セクションを参照してください。 |
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CLI による API サーバーの再起動 |
新しい CLI サブコマンド
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脅威検出のための脅威スキャナの設定 |
AsyncOS 15.0 リリースでは、着信メッセージの脅威を検出するために脅威スキャナ機能が導入されました。そのリリースでは、脅威スキャナを直接設定して脅威を検出することはできず、設定はバックエンドで行われていました。 このリリース以降、電子メールゲートウェイで着信した脅威を検出するように脅威スキャナを設定できます。脅威スキャナは受信メールポリシーごとに有効または無効にできます。脅威スキャナを有効にすると、着信メッセージがスキャンされ、スパム対策の判定に影響します。 前提条件:脅威スキャナを有効にするには、グレイメールのグローバル設定を有効にする必要があります。 脅威スキャナは、次の方法でポリシーごとに設定できます。
インストールとアップグレードのシナリオ 電子メールゲートウェイをインストールするか、AsyncOS 15.0 以前のバージョンから AsyncOS 15.5.1 リリースにアップグレードすると、脅威スキャナはデフォルトで無効になります。 詳細については、スパム対策ポリシーの定義を参照してください。 |
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オンプレミスユーザー向けシスコ スマート ソフトウェア ライセンシングの必須使用 |
Cisco Secure Email Gateway のこのリリース(AsyncOS 15.0 リリース以降のすべてのリリース)から、シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングを使用する必要があります。
前提条件:Cisco Smart Software Manager ポータルでスマートアカウントを作成し、電子メールゲートウェイでシスコ スマート ソフトウェア ライセンシングを有効にしてください。詳細については、スマート ソフトウェア ライセンシングを参照してください。 シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングを有効にすると、電子メールゲートウェイをこのリリースにアップグレードし、スマートライセンスモードで既存の機能ライセンスを引き続き使用できます。 |
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SDR サービスの有効性を向上させるための追加属性の追加 |
送信者ドメインのレピュテーション(SDR)サービスの有効性を向上させるため、電子メールゲートウェイには、レピュテーション分析のために Cisco TAC に送信されるテレメトリデータの一部として、デフォルトで追加属性(名前と完全な電子メールアドレス:ユーザー名とドメインを表示)が含まれるようになりました。 管理者が電子メールゲートウェイにログインすると、テレメトリデータに個人データの処理を含めるために、SDR の [追加属性を含める(Include Additional Attributes)] オプションがデフォルトで有効になっていることを通知する警告メッセージが表示されます。
[追加属性を含める(Include Additional Attributes)] オプションを無効にする場合は、次の手順を実行します。
詳細については、電子メールゲートウェイでの送信者ドメイン レピュテーション フィルタリングの有効化を参照してください。 |
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DKIM 検証での大きなキーサイズ値のサポート |
次の方法で、DKIM 検証に新しい大きなキーサイズ値を選択できます。
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新しい DKIM 検証プロファイルでの 512 および 768 キーサイズ値の非サポート |
このリリース以降、新しい DKIM 検証プロファイルを作成する際、512 および 768 のキービットサイズ値はサポートされなくなりました。
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SSL サービスの TLS 1.3 のサポート |
電子メールゲートウェイで次の TLS サービスに対して TLS 1.3 を設定できるようになりました。
「GUI HTTPS」、「インバウンド SMTP」、および「アウトバウンド SMTP」の TLS サービスに TLS 1.3 を設定する場合、電子メールゲートウェイは次の TLS 暗号のみをサポートします。
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AsyncOS API を使用したファイルハッシュリスト、RAT、SMTP ルート、保存と読み込みの設定、アドレス一覧、および受信メールポリシーユーザー情報の取得 |
AsyncOS API を使用して、電子メールゲートウェイのファイルハッシュリスト、受信者アクセステーブル(RAT)エントリ、SMTP ルート、保存と読み込みの設定、アドレス一覧、および受信メールポリシーユーザーに関する情報を取得できるようになりました。 詳細については、『AsyncOS 15.5.1 API for Cisco Secure Email Gateway - Getting Started Guide』の「Configuration APIs」セクションを参照してください。 |
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送信者レベルまたは受信者レベルでの発信メッセージに対する TLS の適用 |
既存の送信先コントロール設定を使用して、ドメインごとに TLS モード(TLS 必須、TLS 推奨など)を上書きできます。 送信者、受信者などの追加の条件に基づいて発信メッセージに TLS を適用する必要がある場合は、 [コンテンツフィルタ–ヘッダーの追加/編集(Content Filter – Add/Edit Header)] アクションを設定して、コンテンツフィルタ条件に基づいて [ヘッダー名:(Header Name:)] フィールドに |
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異なるクラスタのマシン間で設定変更を同時に同期する |
あるクラスタのログインマシンに加えられた設定変更を、リモートクラスタのすべてのマシンに同時に同期できます。同期プロセスは、両方のクラスタが同じ領域の同じ、または異なるデータセンターにある場合にのみ発生します。
この機能を有効にするには、シスコのアカウントマネージャに連絡してください。 前提条件:シスコのアカウントマネージャにこの機能を有効にするよう依頼する前に、クラスタ全体のすべてのマシンで設定が同じであることを確認してください。
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個々の受信メールポリシーに Threat Defense Connector を設定します。 |
受信メールポリシーごとに Threat Defense Connector を設定し、メールポリシーごとに個別のメッセージ受信アドレスを使用できるようになりました。 この機能を使用するには、Cisco Secure Email Gateway で Threat Defense Connector を設定して有効にしておく必要があります。 [メールポリシー(Mail Policies)] > [受信メールポリシー(Incoming Mail Policies)] に移動して、個々のメールポリシーに対して Threat Defense Connector を有効または無効にします。 詳細については、Cisco Secure Email Gateway と脅威防御の統合を参照してください。 |
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メッセージ内のパスワードで保護された添付ファイルのスキャン |
電子メールゲートウェイのコンテンツスキャナを設定して、着信メッセージまたは発信メッセージ内のパスワードで保護された添付ファイルの内容をスキャンできます。 電子メールゲートウェイでパスワードで保護されたメッセージの添付ファイルをスキャンする機能は、組織が次のことを行うのに役立ちます。
この機能では、英語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、日本語、および韓国語がサポートされています。 詳細については、メッセージ フィルタを使用した電子メール ポリシーの適用を参照してください。 |
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URL レトロスペクティブサービスのリージョンベースのポーリング |
Cisco Secure Email Gateway が判定の更新のために接続する URL レトロスペクティブサービスのリージョンを設定できます。Cisco Secure Email Gateway ESA は、レトロスペクティブサービスのリージョンおよび関連するエンドポイントの URL を更新できます。 詳細については、URL フィルタリングの設定を参照してください。 |
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ファイル分析サーバーのリージョンの拡張 |
このリリース以降、ファイル分析サーバーのリージョンは、オーストラリアとカナダの 2 つの新しいリージョンをサポートします。 ファイル分析サーバーのリージョンは、次の方法で設定できます。
詳細については、ファイル レピュテーションと分析サービスの有効化と設定を参照してください。 |